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ごみ【塵・芥】🔗🔉

ごみ [2] 【塵・芥】 (1)物のくず,不要になったもの,役に立たないものなどの総称。 (2)水底にたまった泥。泥状のもの。「水田(ミズタ)の―深かりける畔(クロ)の上に/平家 9」

ごみ-あくた【塵芥】🔗🔉

ごみ-あくた [3] 【塵芥】 (1)ごみ。じんかい。 (2)値打ちのないもの,汚いもののたとえ。ちりあくた。

ごみ-かつぎ【塵潜】🔗🔉

ごみ-かつぎ [3] 【塵潜】 イサゴムシの別名。

ごみ-さらい【塵浚い】🔗🔉

ごみ-さらい ―サラヒ [3] 【塵浚い】 (名)スル 捨てられたごみを,さらいとること。また,その人。

ごみ-すてば【塵捨て場】🔗🔉

ごみ-すてば [0][5] 【塵捨て場】 ごみを捨てる所。

ごみ-ため【塵溜め・芥溜め】🔗🔉

ごみ-ため [0] 【塵溜め・芥溜め】 ごみを捨てておく所。はきだめ。

ごみため=に鶴(ツル)🔗🔉

――に鶴(ツル) 「掃き溜(ダ)めに鶴」に同じ。

ごみ-とり【塵取り・芥取り】🔗🔉

ごみ-とり [3][4] 【塵取り・芥取り】 (1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。 (2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。

ごみ-ばこ【塵箱・芥箱】🔗🔉

ごみ-ばこ [3][0] 【塵箱・芥箱】 ごみを入れておく箱。

ごみ-むし【塵芥虫・歩行虫】🔗🔉

ごみ-むし [2] 【塵芥虫・歩行虫】 (1)ゴミムシ科の甲虫の総称。体は長楕円形で,概して黒っぽい。全世界に約二万種が知られる。 (2){(1)}の一種。体長12ミリメートル内外。黒色で頭部に一対の赤色斑がある。上ばねには明瞭な縦条がある。主に夜間に活動し,小昆虫などを捕食する。日本全土とユーラシア大陸北部に分布。

じん【塵】🔗🔉

じん ヂン [1] 【塵】 (1)〔仏〕(ア)感覚や心の働きの対象。(イ)心を汚すもの。(ウ)煩悩(ボンノウ)。 (2)数の単位。沙(シヤ)の一〇分の一。すなわち一の一〇億分の一。[塵劫記]

じん-あい【塵埃】🔗🔉

じん-あい ヂン― [0] 【塵埃】 (1)ちりやほこり。「―にまみれる」 (2)けがれた世の中。俗世間。「世俗の―を逃れる」

じん-え【塵穢】🔗🔉

じん-え ヂン [1] 【塵穢】 ちりにまみれること。

じん-えん【塵煙】🔗🔉

じん-えん ヂン― [0] 【塵煙】 ちりと煙。ちりとほこり。

じん-かい【塵灰】🔗🔉

じん-かい ヂンクワイ [0] 【塵灰】 (1)ちりと灰(ハイ)。 (2)物が火に焼けてできる灰。

じん-かい【塵芥】🔗🔉

じん-かい ヂン― [0] 【塵芥】 (1)ちりあくた。ごみ。「―焼却炉」 (2)つまらないもの,軽いもののたとえ。

じん-かい【塵界】🔗🔉

じん-かい ヂン― [0] 【塵界】 ちりのような汚れた世界。俗世間。

じん-がい【塵外】🔗🔉

じん-がい ヂングワイ [0] 【塵外】 俗世間のわずらわしさのない所。塵界の外。

じんかいしゅう【塵芥集】🔗🔉

じんかいしゅう ヂンカイシフ 【塵芥集】 1536年,奥州の戦国大名伊達稙宗(タネムネ)が制定した分国法。詳細な規定が多く,一七一条から成る。

じん-かん【塵寰】🔗🔉

じん-かん ヂンクワン [0] 【塵寰】 ちりの世。俗世間。塵界。

じん-きょう【塵境】🔗🔉

じん-きょう ヂンキヤウ [0] 【塵境】 ちりでよごれた所。煩わしい俗世間。世の中。

じん-こ【塵壺】🔗🔉

じん-こ ヂン― [1] 【塵壺】 ごみなどを捨てる壺(ツボ)。ちりつぼ。

じん-こう【塵劫】🔗🔉

じん-こう ヂンコフ [0] 【塵劫】 〔「じんごう」とも〕 (1)〔仏〕「塵点劫(ジンデンゴウ)」の略。きわめて長い時間。永劫。 (2)きわめて小さい数(塵)と,きわめて大きい数(劫)。

じん-こう【塵垢】🔗🔉

じん-こう ヂン― [0] 【塵垢】 (1)ちりとあか。よごれ。 (2)世俗のわずらわしい事柄。

じん-ごう【塵囂】🔗🔉

じん-ごう ヂンガウ [0] 【塵囂】 俗世間のうるさい事柄。

じんこうき【塵劫記】🔗🔉

じんこうき ヂンコフキ 【塵劫記】 江戸時代の数学書。吉田光由著。1627年刊。入門的・実用的な書。算盤(ソロバン)・乗法・除法その他をわかりやすく説明,和算を発展させるとともに庶民に数学を普及する上で大きな役割を果たした。

じん-し【塵滓】🔗🔉

じん-し ヂン― [1] 【塵滓】 ちりとおり。また,けがれ。「優しく愛らしく,些(チト)の―を留めざる美しさは/即興詩人(鴎外)」

じん-じ【塵事】🔗🔉

じん-じ ヂン― [1] 【塵事】 世間の俗事。

じん-しん【塵心】🔗🔉

じん-しん ヂン― [0] 【塵心】 俗世間の汚れた心。俗界の名利をむさぼる心。

じん-せい【塵世】🔗🔉

じん-せい ヂン― [0] 【塵世】 けがれている世。この世。俗世。

じん-ぞく【塵俗】🔗🔉

じん-ぞく ヂン― [0] 【塵俗】 けがれた世の中。塵界。俗界。

じん-ちゅう【塵中】🔗🔉

じん-ちゅう ヂン― [0][1] 【塵中】 (1)ちりの中。 (2)けがれた俗世間。塵俗。

じんでん-ごう【塵点劫】🔗🔉

じんでん-ごう ヂンデンゴフ [3] 【塵点劫】 〔仏〕 計りきれないほどの非常に長い時間。塵劫。

じん-ど【塵土】🔗🔉

じん-ど ヂン― [1] 【塵土】 (1)ちりと土。 (2)けがれた俗世間。穢土(エド)。 (3)とるにたりないもの。価値のないもの。

じん-はい【塵肺】🔗🔉

じん-はい ヂン― [0] 【塵肺】 〔「じんぱい」とも〕 職業病の一。長期間にわたる石綿その他の粉塵の吸入によって肺の組織内に繊維増殖性変化を起こし,心肺機能の低下をきたす疾患。塵肺症。肺塵埃症(ハイジンアイシヨウ)。

じん-ぷう【塵風】🔗🔉

じん-ぷう ヂン― [0] 【塵風】 ちり・ほこりを吹きつける風。

じん-む【塵務】🔗🔉

じん-む ヂン― [1] 【塵務】 俗世間のわずらわしい仕事。俗務。

じん-りょ【塵慮】🔗🔉

じん-りょ ヂン― [1] 【塵慮】 俗世間の名利を願う心。俗念。

じん-ろう【塵労】🔗🔉

じん-ろう ヂンラウ [0] 【塵労】 (1)俗世間での苦労。 (2)〔仏〕 煩悩。

ちり【塵】🔗🔉

ちり [0][2] 【塵】 (1)こまかくとびちるごみ。ほこり。「本棚の―を払う」 (2)小さなごみ。あくた。「いとちひさき―のありけるを目ざとに見つけて/枕草子 151」 (3)(浄土に対して)この世のわずらわしさや,けがれ。世俗のよごれ。「うき世の―」「世に従へば,心,外の―に奪はれて惑ひやすく/徒然 75」 (4)よごれ。けがれ。「いかでわれ心の雲に―据ゑで見る甲斐ありて月を眺めん/山家(雑)」 (5)ほんのわずかなこと。ほんの少し。「―ほども心にかけない」

ちり=に継・ぐ🔗🔉

――に継・ぐ 〔先人の歩いたあとに残る塵を受け継ぐ意〕 遺業を継ぐ。「今も仰せの下れるは―・げとや/古今(雑体)」

ちり=に同・ず🔗🔉

――に同・ず 俗世間の人と親しく付き合う。塵にまじわる。 →和光同塵(ワコウドウジン)

ちり=に交わ・る🔗🔉

――に交わ・る 俗世間の人々と付き合う。「聖人は国に仕へ―・り,光を包み跡を隠して/沙石 2」

ちり=も積もれば山となる🔗🔉

――も積もれば山となる 〔大智度論〕 ほんの些細(ササイ)なものでも積もれば高大なものとなるたとえ。塵積もりて山となる。

ちり=も灰もつかぬように言・う🔗🔉

――も灰もつかぬように言・う とりつくしまがないほどに言う。けんもほろろに言い放つ。「ともかくもそなたの分別次第と―・へば/浮世草子・好色万金丹」

ちり=を出(イ)・ず🔗🔉

――を出(イ)・ず 俗世を離れる。出家する。「秋風の露のやどりに君をおきて―・でぬる事ぞかなしき/新古今(哀傷)」

ちり=を切・る🔗🔉

――を切・る 力士が仕切る前に徳俵(トクダワラ)の内側で蹲踞(ソンキヨ)し,手を合わせたのち,てのひらを広げて両腕を横にのばす動作をいう。

ちり=を絶・つ🔗🔉

――を絶・つ ⇒絶塵(ゼツジン)

ちり=を望んで拝す🔗🔉

――を望んで拝す 〔晋書(石崇伝)〕 はるかに貴人の来るのを迎え礼拝する。権勢におもねるたとえ。

ちり=をひね・る🔗🔉

――をひね・る はにかんでもじもじする。「祝儀は述べても赤面し,―・らぬばかりなり/浄瑠璃・菅原」

ちり=を結・ぶ🔗🔉

――を結・ぶ (1)ささやかな贈り物をする。「―・んでなり共そなたの手からおくりやれ/狂言・箕被」 (2)塵手水(チリチヨウズ)を使う。

ちり=を結んでも志🔗🔉

――を結んでも志 ささやかな贈り物であっても贈った人の気持ちはあらわれているの意。

ちり-あくた【塵芥】🔗🔉

ちり-あくた [3][0] 【塵芥】 (1)ちりとあくた。ごみ。じんかい。 (2)とるにたりないつまらないもの,値打ちのないもののたとえ。「人を―のように思っている」

ちり-あな【塵穴】🔗🔉

ちり-あな [0] 【塵穴】 (1)ちりを捨てる穴。ごみための穴。 (2)露地内に作る四角または円形の穴。入り口近くに景趣を添える目的で作られる,装飾的はきだめ。

ちり-がま・し【塵がまし】🔗🔉

ちり-がま・し 【塵がまし】 (形シク) ほこりっぽい。「夜も―・しき御帳の中もかたはら淋しく/源氏(蓬生)」

ちり-がみ【塵紙】🔗🔉

ちり-がみ [0] 【塵紙】 鼻紙・落とし紙に使う粗末な紙。楮(コウゾ)の皮のくずや,故紙を再生してつくる。また,鼻紙・落とし紙自体をもいう。ちりし。

ちりがみ-こうかん【塵紙交換】🔗🔉

ちりがみ-こうかん ―カウクワン [5] 【塵紙交換】 住宅地などあちこちを巡回して,古新聞・古雑誌などを塵紙と交換して商う故紙回収業者。

ちり-し【塵紙】🔗🔉

ちり-し [2] 【塵紙】 「ちりがみ(塵紙)」に同じ。

ちり-じ【塵地】🔗🔉

ちり-じ ―ヂ [0] 【塵地】 蒔絵(マキエ)の手法の一。漆面に金銀のやすり粉を散らしたもの。

ちり-ちょうず【塵手水】🔗🔉

ちり-ちょうず ―テウヅ [3] 【塵手水】 (1)手を清める水のない時,草や空中の塵をひねって,手水を使う代わりとすること。「―を使ひ,又何かしきりに念じる/滑稽本・八笑人」 (2)相撲で,土俵上で力士が取組前に行う礼式。徳俵で蹲踞(ソンキヨ)し,拍手して後,両手を左右に開き掌を返す動作。 →塵を切る(「塵」の句項目)

ちり-づか【塵塚】🔗🔉

ちり-づか [0] 【塵塚】 ごみやちりを捨てておく所。はきだめ。ちりだめ。

ちりづか=に鶴(ツル)🔗🔉

――に鶴(ツル) 「はきだめに鶴」に同じ。

ちりっ-ぱ【塵っ端】🔗🔉

ちりっ-ぱ [0] 【塵っ端】 「ちり」を強めていう語。きわめてわずかの意にもたとえる。「伯父さんや民さんの為なら―一つでも出したくない/社会百面相(魯庵)」

ちり-つぼ【塵壺】🔗🔉

ちり-つぼ 【塵壺】 (1)清涼殿の石灰(イシバイ)の壇の一隅に設けた,直径60センチメートル,深さ60センチメートルほどの穴。塵をはき入れる所という。古くはこの中で火をたいて料理もしたという。塵の壺。石灰炉。 (2)「じんこ(塵壺)」に同じ。

ちり-とり【塵取り】🔗🔉

ちり-とり [3][4] 【塵取り】 (1)掃き集めた塵を受けて,捨てる所まで運ぶのに用いる道具。ごみ取り。 (2)月代(サカヤキ)などを剃(ソ)るときに落ちた髪の毛を受ける道具。毛受け。 (3)手輿(タゴシ)の一。高欄だけをめぐらした,屋形のない輿(コシ)。ちりとりごし。 (4)城の堀のごみを取るために,堀に設けた階段。

ちりとり-ごし【塵取輿】🔗🔉

ちりとり-ごし [4] 【塵取輿】 ⇒ちりとり(塵取)(3)

ちり-の-すえ【塵の末】🔗🔉

ちり-の-すえ ―ス 【塵の末】 物の数でないこと。また,つまらない人間。「ふりにけむ昔を知らば桜花―をもあはれとは見よ/千載(雑中)」

ちり-の-ほか【塵の外】🔗🔉

ちり-の-ほか [0] 【塵の外】 〔「塵外(ジンガイ)」の訓読み〕 汚れたこの世と隔たった世界。浮世の外。「身こそあらめ心を―になして/風雅(雑下)」

ちり-の-み【塵の身】🔗🔉

ちり-の-み 【塵の身】 (1)ちりのようなはかない身。「風の上にありか定めぬ―はゆくゑも知らずなりぬべらなり/古今(雑下)」 (2)俗世間のちりに汚れた身。

ちり-の-よ【塵の世】🔗🔉

ちり-の-よ 【塵の世】 汚れたこの世。濁世。浮世。「神もまじはる―の,花や心にまかすらん/謡曲・小塩」

ちり-ばかり【塵許り】🔗🔉

ちり-ばかり 【塵許り】 (副) 少しばかり。ちりほど。「―疑ふ心なからなん/山家(雑)」

ちり-ばし【塵箸】🔗🔉

ちり-ばし [2][0] 【塵箸】 茶室で,露地の塵穴(チリアナ)の役石に立てかけておく青竹の箸。一会ごとに新しく作る。

ちり-はたき【塵叩き】🔗🔉

ちり-はたき [3] 【塵叩き】 ちりをはらいのける道具。ちり払い。はたき。

ちり-ば・む【塵ばむ】🔗🔉

ちり-ば・む 【塵ばむ】 (動マ四) ちりにまみれる。ほこりによごれる。「台盤なども,かたへは―・みて/源氏(須磨)」

ちり-はらい【塵払い】🔗🔉

ちり-はらい ―ハラヒ [3] 【塵払い】 ちりを払いのけること。また,その道具。布や紙を細かくさいてたばね,竹の棒にしばりつけたもの。ちりはたき。ほこりはらい。

ちり-ひじ【塵泥】🔗🔉

ちり-ひじ ―ヒヂ 【塵泥】 (1)ちりとどろ。ちりあくた。「高き山もふもとの―よりなりて/古今(仮名序)」 (2)取るに足りないつまらぬもの。「―の数にもあらぬ我故に/万葉 3727」

ちりぶくろ【塵袋】🔗🔉

ちりぶくろ 【塵袋】 鎌倉時代の辞書。著者未詳。一一巻。文永(1264-1275)・弘安(1278-1288)頃成立か。約六二〇の事項について問答体で事物の起源や語源などを説いたもの。 →塵添嚢鈔(ジンテンアイノウシヨウ)

ちり-ほこり【塵埃】🔗🔉

ちり-ほこり [0][3] 【塵埃】 ちりとほこり。じんあい。

ちり-も【塵藻】🔗🔉

ちり-も [0] 【塵藻】 緑藻類ホシミドロ目の淡水藻で,単細胞または長く連結して糸状をなすものの総称。ツヅミモ・ミカヅキモは単細胞,デスミディウム(チリモ属)などは多数の細胞が一列に連なる。山間の貧栄養の湖沼などによく分布する。

ちり-よけ【塵除け】🔗🔉

ちり-よけ [0][4] 【塵除け】 (1)ちりやほこりが内部に入るのを防ぐための装置。 (2)インバネスの別名。

ちりよけ-めがね【塵除け眼鏡】🔗🔉

ちりよけ-めがね [5] 【塵除け眼鏡】 ちりをさけるために用いる,度のはいっていない眼鏡。

じんあい【塵埃】(和英)🔗🔉

じんあい【塵埃】 dust.→英和 ⇒塵芥(じんかい).

じんかい【塵芥】(和英)🔗🔉

じんかい【塵芥】 dust;→英和 dirt;→英和 rubbish;→英和 litter;→英和 garbage (台所の).→英和 塵芥焼却場 a garbage incineration plant.

ちり【塵】(和英)🔗🔉

ちり【塵】 dust (ほこり);→英和 dirt (よごれ);→英和 [ごみ]rubbish;→英和 trash.→英和 〜を払う dust.‖塵も積もれば山となる Many a little makes a mickle.

ちりがみ【塵紙】(和英)🔗🔉

ちりがみ【塵紙】 toilet paper.

ちりとり【塵取り】(和英)🔗🔉

ちりとり【塵取り】 a dustpan.→英和

ちりはらい【塵払い】(和英)🔗🔉

ちりはらい【塵払い】 a duster.→英和

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