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ごみ【×塵・×芥】🔗🔉

ごみ【×塵・×芥】 利用価値のないこまごました汚いもの。ちり。あくた。塵芥(じんかい)。「―の山」「―捨て場」水底にたまった泥状のもの。「水田(みづた)の―深かりける畔(くろ)の上に」〈平家・九〉 [用法]ごみ・くず――「ごみ」は不要になり捨てられた物や、その辺にある汚いものをいう。「粗大ごみ」「川にごみを捨てる」などを普通「くず」とは言わない。◇「くず」は、切ったり削ったりして、良いところをとったりしたあとに残る役に立たない部分をいう。「パンくず」「糸くず」のように他の語に付いて、役にも立たないかけら、切れ端であることを示し、また、役に立たない意から比喩的に「あいつは人間のくずだ」などともいう。

ごみ‐あくた【×塵×芥】🔗🔉

ごみ‐あくた【××芥】 ごみとあくた。ごみ。「―の山」全く値うちのないもの。「―扱い」

ごみ‐かつぎ【×塵△潜】🔗🔉

ごみ‐かつぎ【×潜】 トビケラ類の幼虫。いさごむし。

ごみ‐さらい【×塵×浚い・×芥×浚い】‐さらひ🔗🔉

ごみ‐さらい【××浚い・××浚い】‐さらひ ごみをさらい取っていくこと。また、その人。ごみとり。

ごみ‐ため【×塵×溜め・×芥×溜め】🔗🔉

ごみ‐ため【××溜め・××溜め】 ごみを捨ててためておく場所。はきだめ。ちりづか。

塵溜めに鶴(つる)🔗🔉

塵溜めに鶴(つる)掃き溜めに鶴」に同じ。

ごみ‐とり【×塵取り・×芥取り】🔗🔉

ごみ‐とり【×塵取り・×芥取り】 掃き集めたごみを取る道具。ちりとり。塵浚(ごみさら)」に同じ。

ごみ‐ばこ【×塵箱・×芥箱】🔗🔉

ごみ‐ばこ【×塵箱・×芥箱】 ごみを入れるための箱。

ごみ‐むし【塵=芥虫・歩=行=虫】🔗🔉

ごみ‐むし【塵芥虫・歩虫】 ゴミムシ科の昆虫。体長一・二センチくらい。黒色で、頭頂部に一対の赤い点紋がある。地表にすむ。甲虫目ゴミムシ科の昆虫の総称。体は長楕円形、黒色で光沢がある。脚は長く、活発に歩行する。幼虫・成虫ともに肉食性。ごみの中、石の下、樹皮下などにすむ。

じん【×塵】ヂン🔗🔉

じん【×塵】ヂン ちり。ごみ。「側らにある―を取って摘み」〈織田訳・花柳春話〉仏語。感覚の対象。境(きよう)煩悩。数の単位。一の一〇億分の一。

じん‐あい【×塵×埃】ヂン‐🔗🔉

じん‐あい【××埃】ヂン‐ ちりとほこり。「―にまみれる」世の中の、もろもろの汚れたもの。俗世間の事柄。「―を避けて山居する」

じん‐えん【×塵煙】ヂン‐🔗🔉

じん‐えん【×塵煙】ヂン‐ ちりとけむり。また、煙のように立ちのぼるちり。

じん‐えん【×塵縁】ヂン‐🔗🔉

じん‐えん【×塵縁】ヂン‐ 俗世間のわずらわしい関係。世俗とのつながり。

じん‐かい【×塵灰】ヂンクワイ🔗🔉

じん‐かい【×塵灰】ヂンクワイ ちりと、はい。

じん‐かい【×塵×芥】ヂン‐🔗🔉

じん‐かい【××芥】ヂン‐ ちりあくた。ごみ。また、取るに足りないもののたとえ。「―焼却場」

じん‐かい【×塵界】ヂン‐🔗🔉

じん‐かい【×塵界】ヂン‐ 汚れた俗世間。

じん‐がい【×塵外】ヂングワイ🔗🔉

じん‐がい【×塵外】ヂングワイ 俗世間のわずらわしさを離れた所。塵界の外。

じんかいしゅう【塵芥集】ヂンカイシフ🔗🔉

じんかいしゅう【塵芥集】ヂンカイシフ 戦国時代の分国法。一巻。天文五年(一五三六)奥州の戦国大名伊達稙宗(だてたねむね)制定。神社・祭物以下諸事万般の一七一条からなり、分国法中最大級。伊達氏御成敗式目。

じん‐かん【×塵×寰】ヂンクワン🔗🔉

じん‐かん【××寰】ヂンクワン 俗世間。塵界。

じん‐きょう【×塵境】ヂンキヤウ🔗🔉

じん‐きょう【×塵境】ヂンキヤウ 仏語。六根の対象となる、色・声・香・味・触・法の六塵。ちりに汚れた所。不浄なこの世。俗世間。塵界。

じん‐こ【×塵×壺・×塵×籠】ヂン‐🔗🔉

じん‐こ【××壺・××籠】ヂン‐ 江戸時代の紙くずかご。上等なものは蒔絵(まきえ)・漆塗りなどの装飾を施し、飾り物としても用いた。

じん‐こう【×塵×劫】ヂンコフ🔗🔉

じん‐こう【××劫】ヂンコフ 《「じんごう」とも》仏語。「塵点劫(じんでんごう)」の略。きわめて小さい数と、きわめて大きい数。

じん‐こう【×塵×垢】ヂン‐🔗🔉

じん‐こう【××垢】ヂン‐ ちりとあか。よごれ。世俗の事柄。わずらわしい俗事。「―にまみれる」

じんこうき【塵劫記】ヂンコフキ🔗🔉

じんこうき【塵劫記】ヂンコフキ 江戸前期の和算書。吉田光由著。寛永四年(一六二七)刊。中国の「算法統宗」を手本として、計量法・計算法などをわかりやすく説明したもの。のちには算術書の代名詞ともなった。

じん‐し【×塵×滓】ヂン‐🔗🔉

じん‐し【××滓】ヂン‐ ちりとかす。けがれ。また、俗世間のけがれ。

じん‐じ【×塵事】ヂン‐🔗🔉

じん‐じ【×塵事】ヂン‐ 世間のわずらわしい俗事。

じん‐しん【×塵心】ヂン‐🔗🔉

じん‐しん【×塵心】ヂン‐ 俗塵に汚れた心。俗世間の名利をむさぼる心。俗心。

じん‐せい【×塵世】ヂン‐🔗🔉

じん‐せい【×塵世】ヂン‐ 汚れた世の中。俗世間。

じん‐ぞく【×塵俗】ヂン‐🔗🔉

じん‐ぞく【×塵俗】ヂン‐ けがれた俗世。塵界。

じん‐ちゅう【×塵中】ヂン‐🔗🔉

じん‐ちゅう【×塵中】ヂン‐ ちりのなか。けがれた世。俗世。

じんてんあいのうしょう【塵添嚢鈔】ヂンテンアイナウセウ🔗🔉

じんてんあいのうしょう【塵添嚢鈔】ヂンテンアイナウセウ 室町時代の百科事典。二〇巻。著者未詳。天文元年(一五三二)成立。「嚢鈔」に「塵袋(ちりぶくろ)」から選出した二〇一項を増補して、俗語の起源、寺社の縁起、故事・故実などを解説。

じんでん‐ごう【×塵点×劫】ヂンデンゴフ🔗🔉

じんでん‐ごう【×塵点×劫】ヂンデンゴフ 仏語。計ることのできないようなきわめて長い時間。塵劫。

じん‐ど【×塵土】ヂン‐🔗🔉

じん‐ど【×塵土】ヂン‐ ちりと土。取るに足りないもの、値うちのないもののたとえにもいう。「―聚れば、これも堆くなるで御座ろう」〈菊池寛・蘭学事始〉けがれた現世。俗世間。「かかる道の果て、―の境まで神霊あらたにましますこそ」〈奥の細道〉

じん‐ぱい【×塵肺】ヂン‐🔗🔉

じん‐ぱい【×塵肺】ヂン‐ 吸入した粉塵が肺に沈着することによって起こる病気。職業病の一つで、粉塵の種類によって珪肺(けいはい)・石綿肺・炭肺などがある。塵肺症。肺塵症。

じん‐ぷう【×塵風】ヂン‐🔗🔉

じん‐ぷう【×塵風】ヂン‐ ちりやほこりを吹き上げる風。ちりやほこりを含んだ風。

じん‐む【×塵務】ヂン‐🔗🔉

じん‐む【×塵務】ヂン‐ 俗世間での煩わしい仕事。

じん‐りょ【×塵慮】ヂン‐🔗🔉

じん‐りょ【×塵慮】ヂン‐ 俗世間の名利を欲する心。

じん‐ろう【×塵労】ヂンラウ🔗🔉

じん‐ろう【×塵労】ヂンラウ 世の中・俗世間における煩わしい苦労。「―に疲れた彼の前に」〈芥川・トロッコ〉仏語。煩悩(ぼんのう)のこと。

ちり【×塵】🔗🔉

ちり【×塵】 細かいくずなどが飛び散ったもの。ほこり。また、小さなごみ。「―一つない部屋」俗世間のわずらわしさ。世俗のよごれ。「浮世の―を払う」ほんの少しであること。多く、あとに打消しの語を伴って用いる。「―ほども疑わない」

塵に継・ぐ🔗🔉

塵に継・ぐ 先人のあとを継ぐ。「―・げとやちりの身につもれることを問はるらむ」〈古今・雑体〉

塵に同・ず🔗🔉

塵に同・ず 《「老子」四章から》俗世間の人と交わる。塵に交わる。「権者の光を和げ、―・ずるもあるらん」〈貞享版沙石集・九〉→和光同塵

塵に交わ・る🔗🔉

塵に交わ・る 世俗に交わる。「この家の福の神は―・り給ひしに」〈浮・永代蔵・五〉

塵も積もれば山となる🔗🔉

塵も積もれば山となる 《「大智度論」九四から》ごくわずかのものでも、数多く積もり重なれば高大なものとなることのたとえ。

塵も灰も付かぬ🔗🔉

塵も灰も付かぬ 取り付くしまもない。そっけない。「ともかくもそなたの分別次第と―やうに言へば」〈浮・万金丹・五〉

塵を出(い)・ず🔗🔉

塵を出(い)・ず 俗世間を離れる。出家する。「秋風の露の宿りに君をおきて―・でぬる事ぞかなしき」〈新古今・哀傷〉

塵を切・る🔗🔉

塵を切・る 力士が土俵上で取組に先立って、徳俵の内側で、蹲踞(そんきよ)し、手をすり合わせ、両手を広げ手のひらを返し、体の塵を取る動作。→塵手水(ちりちようず)

塵を絶つ🔗🔉

塵を望んで拝す🔗🔉

塵を望んで拝す 《晋の石崇が、主君の外出のたびに、その車が塵を上げて走り去るのをはるかに望んで拝んだという、「晋書」石崇伝に見える故事から》貴人の車馬が走り去るのを見送って礼拝する。長上にへつらうことのたとえ。

塵を捻(ひね)・る🔗🔉

塵を捻(ひね)・る 恥ずかしがってもじもじする。「お出入りの金売り橘次に、―・って頼みのしるし」〈風流志道軒伝〉

ちり‐あくた【×塵×芥】🔗🔉

ちり‐あくた【××芥】 ちりと、あくた。値うちのないもの、つまらないものなどのたとえ。ごみくず。

ちり‐がま・し【×塵がまし】🔗🔉

ちり‐がま・し【×塵がまし】 [形シク]塵がたくさんある。ほこりっぽい。「夜も―・しき御帳の内もかたはらさびしく」〈源・蓬生〉

ちり‐がみ【×塵紙】🔗🔉

ちり‐がみ【×塵紙】(こうぞ)の外皮の屑や屑紙で作った粗末な紙。鼻紙や落とし紙などに使う。また一般に、鼻紙や落とし紙をいう。

ちりがみ‐こうかん【×塵紙交換】‐カウクワン🔗🔉

ちりがみ‐こうかん【×塵紙交換】‐カウクワン 古新聞・古雑誌などを塵紙と交換する故紙回収業。

ちり‐し【×塵紙】🔗🔉

ちり‐し【×塵紙】ちりがみ」に同じ。

ちり‐じ【×塵地】‐ヂ🔗🔉

ちり‐じ【×塵地】‐ヂ 蒔絵(まきえ)の地蒔(じま)きの一。漆を塗った上に金銀の鑢粉(やすりふん)をまばらにまき、さらに漆を塗って研ぎ出したもの。平塵(へいじん)

ちり‐だに【×塵×🔗🔉

ちり‐だに【×× ヒョウヒダニの別名。室内のちりの中にいるのでいう。

ちり‐ちょうず【×塵△手△水】‐てうづ🔗🔉

ちり‐ちょうず【×水】‐てうづ 手を清める水のないとき、空中の塵をひねる動作をして、手水を使う代わりとすること。「―をつかひ、又、何かしきりに念じる」〈滑・八笑人・四〉相撲の作法の一。土俵上の力士が取組に先立って、徳俵の内側に蹲踞(そんきよ)し、手を二回すり合わせてから拍手(かしわで)一回、次いで大きく左右に広げ手のひらを上向きから下向きに返す動作。

ちり‐づか【×塵塚】🔗🔉

ちり‐づか【×塵塚】 ごみを捨てる所。ごみため。はきだめ。「そうでないものは―に捨てられ、存在をさえ否定された」〈寅彦・田園雑感〉

塵塚に鶴(つる)🔗🔉

塵塚に鶴(つる) つまらない所に、不似合いにすぐれたものがあることのたとえ。掃き溜(だ)めに鶴。

ちりっ‐ぱ【×塵っ葉・×塵っ端】🔗🔉

ちりっ‐ぱ【×塵っ葉・×塵っ端】 《「ちりっぱ一つ」などの形で、あとに打消しの語を伴って用いる》塵を強めていう語。また、きわめて小さい物事や、ごくわずかのもののたとえ。「―一つも軽んぜずに研究する厳粛な態度は」〈風葉・青春〉

ちり‐とり【×塵取り】🔗🔉

ちり‐とり【×塵取り】 掃き集めたちりやごみをすくいとる道具。ごみとり。「塵取り輿(ごし)」の略。

ちりとり‐ごし【×塵取り×輿】🔗🔉

ちりとり‐ごし【×塵取り×輿】 腰輿(たごし)の簡略なもの。高欄だけで屋形のないもの。塵取り。

ちり‐の‐すえ【×塵の末】‐すゑ🔗🔉

ちり‐の‐すえ【×塵の末】‐すゑ ものの数にはいらないこと。また、そのような人。「結びおく契りとならば法の花―まで数にもらすな」〈続古今・釈教〉

ちり‐の‐み【×塵の身】🔗🔉

ちり‐の‐み【×塵の身】 塵のようにつまらない身。「風の上にありか定めぬ―は行方も知らずなりぬべらなり」〈古今・雑下〉俗世間にけがれた身。「立つやあだなる―は」〈謡・玉葛〉

ちり‐の‐よ【×塵の世】🔗🔉

ちり‐の‐よ【×塵の世】 けがれたこの世。濁世。「神も交はる―の、花や心に任すらん」〈謡・小塩〉

ちり‐ばかり【×塵ばかり】🔗🔉

ちり‐ばかり【×塵ばかり】 〔連語〕(多く副詞的に用いて)少しばかり。ほんの少し。ちりほど。「此の帯を挙げんとするに、―も動かず」〈今昔・三・五〉

ちり‐ば・む【×塵ばむ】🔗🔉

ちり‐ば・む【×塵ばむ】 [動マ四]ほこりにまみれる。「台盤なども傍(かたへ)は―・みて」〈源・須磨〉

ちり‐はらい【×塵払い】‐はらひ🔗🔉

ちり‐はらい【×塵払い】‐はらひ 塵を払うこと。また、その道具。はたき。

ちり‐ひじ【×塵△泥】‐ひぢ🔗🔉

ちり‐ひじ【×泥】‐ひぢ ちりと、どろ。「高き山も麓の―よりなりて」〈古今・仮名序〉とるにたりないもの。「かかる聞えあらば、兵衛が身は何の―にかならむ」〈宇津保・藤原の君〉

ちりぶくろ【塵袋】🔗🔉

ちりぶくろ【塵袋】 鎌倉時代の事典。一一巻。著者未詳。文永〜弘安年間(一二六四〜一二八八)の成立。事物の起源を天象以下二二項に分け、問答体で記したもの。

ちり‐ほこり【×塵×埃】🔗🔉

ちり‐ほこり【××埃】 ちりと、ほこり。じんあい。

ちり‐も【散藻・×塵藻】🔗🔉

ちり‐も【散藻・×塵藻】 接合藻目チリモ亜目の緑藻の総称。単細胞で、湖沼・湿原・水田などにみられる。ツヅミモ・ミカヅキモ・クンショウチリモなど。

ちり‐よけ【×塵△除け】🔗🔉

ちり‐よけ【×除け】 塵を防ぐこと。また、そのための道具や装置。インバネスのこと。塵除け外套。「庸三はいつもの―を着て」〈秋声・仮装人物〉

ちりよけ‐ごうし【×塵△除け格子】‐ガウシ🔗🔉

ちりよけ‐ごうし【×除け格子】‐ガウシ 取水口にとりつけて、ごみなどの流入を防ぐ格子。

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[音]チン    ジン [訓]ちり [部首]土 [総画数]14 [コード]区点    3148      JIS   3F50      S‐JIS 906F [難読語] →うんか【浮塵子・白蝋虫】きく‐じん【麹塵】き‐じん【麹塵】ごみ‐あくた【塵芥】ごみ‐かつぎ【塵潜】ごみ‐むし【塵芥虫・歩行虫】ささ‐じん【酒糂】・【酒塵】じんてんあいのうしょう【塵添嚢鈔】ちり‐ひじ【塵泥】み‐じん【微塵】

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