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えい【永】🔗🔉

えい [1] 【永】 (1)「永楽銭」の略。 (2)1608年,幕府が永楽銭の通用を禁じた時,主に関東の畑作貢租や物価表示に用いた銭貨の名目的呼称。

えいあん-もん【永安門】🔗🔉

えいあん-もん 【永安門】 平安京内裏内郭十二門の一。南面する三門のうち西側の門。 →内裏

えい-えい【永永】🔗🔉

えい-えい [0] 【永永】 (副) (1)永久に。いつまでも。「未来―」 (2)長い歳月にわたるさま。「―三百年の太平」

えい-えん【永遠】🔗🔉

えい-えんン [0] 【永遠】 (名・形動)[文]ナリ (1)ある状態が果てしなく続く・こと(さま)。永久。永劫(エイゴウ)。とこしえ。「この時が―に続けばよい」 (2)時間を超越して変わらないこと。「―の真理」 (3)〔哲〕 〔eternity〕 (ア)普遍的真理のように,その意味や妥当性が無時間的であるもの。(イ)神やイデアのように,超時間的に存在するもの。

えいえん-かいき【永遠回帰】🔗🔉

えいえん-かいきンクワイ― [5] 【永遠回帰】 ⇒永劫回帰(エイゴウカイキ)

えいえん-こうさい【永遠公債】🔗🔉

えいえん-こうさいン― [5] 【永遠公債】 ⇒永久公債(エイキユウコウサイ)

えいえん-せい【永遠性】🔗🔉

えいえん-せいン― [0] 【永遠性】 時間を超えて存在する性質。

えいえん-の-しんり【永遠の真理】🔗🔉

えいえん-の-しんりン― 【永遠の真理】 〔(フランス) vrit ternelle〕 〔哲〕 事物やその状態からは独立に,普遍的にあてはまる真理。数学的・論理学的真理などがこれにあたる。ライプニッツは,これを否定すれば論理的矛盾に陥るような必然的真理として,「理性の真理」とも呼んだ。永久真理。 ⇔事実の真理

えいえん【永延】🔗🔉

えいえん 【永延】 年号(987.4.5-989.8.8)。寛和の後,永祚(エイソ)の前。一条天皇の代。

えいか-の-らん【永嘉の乱】🔗🔉

えいか-の-らん 【永嘉の乱】 中国,永嘉年間(307-312)匈奴(キヨウド)の首長劉淵(リユウエン)が,羯(ケツ)族や漢人の流民を糾合して洛陽(ラクヨウ)を陥れ,西晋(セイシン)を滅ぼした乱。以後,華北は遊牧民族の支配下に入り,五胡十六国時代が始まる。

えいか-もん【永嘉門】🔗🔉

えいか-もん 【永嘉門】 平安京大内裏朝堂院二十五門の一。南面し,応天門の西にある。 →大内裏

えいかん【永観】🔗🔉

えいかん エイクワン 【永観】 ⇒ようかん(永観)

えいかん-どう【永観堂】🔗🔉

えいかん-どう エイクワンダウ 【永観堂】 〔寺の中興者である永観にちなむ〕 京都市にある禅林寺の通称。

えいかん【永観】🔗🔉

えいかん エイクワン 【永観】 年号(983.4.15-985.4.27)。天元の後,寛和の前。円融・花山(カザン)天皇の代。

えいかん-ぶし【永閑節】🔗🔉

えいかん-ぶし 【永閑節】 江戸古浄瑠璃の一。貞享(ジヨウキヨウ)(1684-1688)頃,虎屋(トラヤ)永閑が盛んに語った。豪快な語り口で,操り芝居や,歌舞伎の荒事に多く用いられた。現在では地歌の永閑物に残る。

えい-きゅう【永久】🔗🔉

えい-きゅう ―キウ [0] 【永久】 (名・形動)[文]ナリ いつまでも限りなく続くこと。時間の果てがないこと。また,そのさま。とこしえ。永遠。「―不変」「―に変わらぬ愛」

えいきゅう-かくめい-ろん【永久革命論】🔗🔉

えいきゅう-かくめい-ろん ―キウ― [7] 【永久革命論】 ⇒永続革命論(エイゾクカクメイロン)

えいきゅう-きかん【永久機関】🔗🔉

えいきゅう-きかん ―キウ―クワン [6][5] 【永久機関】 第一種永久機関は,外部へ何らの変化も残さないで周期的に運転して外部に仕事をする機関。第二種永久機関は,エネルギーを熱として受け取り,これを仕事に変えるだけでほかに変化を残さない機関。第一種・第二種ともに,つくることは不可能であることがわかっている。

えいきゅう-きせい【永久寄生】🔗🔉

えいきゅう-きせい ―キウ― [5] 【永久寄生】 寄生虫が,カイチュウなどのように同一の宿主に一生を通じて,または時間的に長く寄生すること。完全寄生。定留寄生。

えいきゅう-きたい【永久気体】🔗🔉

えいきゅう-きたい ―キウ― [5] 【永久気体】 どんなに加圧しても低温にしても,液化しないと考えられた気体。かつては,水素・ヘリウム・窒素・酸素などは液化不能とされていたが,今日ではすべて液化できる。

えいきゅう-きょくがい-ちゅうりつ【永久局外中立】🔗🔉

えいきゅう-きょくがい-ちゅうりつ ―キウキヨクグワイ― [9] 【永久局外中立】 ⇒永世中立(エイセイチユウリツ)

えいきゅう-けつばん【永久欠番】🔗🔉

えいきゅう-けつばん ―キウ― [5] 【永久欠番】 プロ野球の球団が,在籍した選手の活躍にこたえるため,その選手の背番号を他の選手に譲らず,退団後永久に保存して功労に報いるもの。

えいきゅう-こうさい【永久公債】🔗🔉

えいきゅう-こうさい ―キウ― [5] 【永久公債】 償還する期限を定めず,定期に利子を支払うだけの政府発行の公債。イギリスのコンソル公債が有名。無期公債。永遠公債。 →有期公債

えいきゅう-こうすい【永久硬水】🔗🔉

えいきゅう-こうすい ―キウカウ― [5] 【永久硬水】 煮沸しても軟水になりにくい硬水。 →一時硬水

えいきゅう-こさく【永久小作】🔗🔉

えいきゅう-こさく ―キウ― [5] 【永久小作】 ⇒永小作(エイコサク)

えいきゅう-し【永久歯】🔗🔉

えいきゅう-し ―キウ― [3] 【永久歯】 乳歯の脱落後,生える歯。三二本あり,六歳頃から生え変わる。ただし,大臼歯(キユウシ)は最初から永久歯。

えいきゅう-じしゃく【永久磁石】🔗🔉

えいきゅう-じしゃく ―キウ― [5] 【永久磁石】 磁化を受けたあと,磁力をながく保っている磁石。 ⇔一時磁石

えいきゅう-せんきょにんめいぼ【永久選挙人名簿】🔗🔉

えいきゅう-せんきょにんめいぼ ―キウ― [10] 【永久選挙人名簿】 期間ごとや選挙ごとに作成されるのではなく,永久に据えおかれる選挙人名簿。1966年(昭和41)からすべての公職選挙はこれに基づいて行われている。

えいきゅう-そしき【永久組織】🔗🔉

えいきゅう-そしき ―キウ― [5] 【永久組織】 植物体 で,細胞の分裂や分化が終わり,ほぼ一定の形態・性質・作用をもつようになった細胞群。表皮・通道・組織・柔組織・機械組織など。ただし柔組織は条件によっては再び分裂組織になり得る。 ⇔分裂組織

えいきゅう-ちゅうりつ【永久中立】🔗🔉

えいきゅう-ちゅうりつ ―キウ― [5] 【永久中立】 ⇒永世中立(エイセイチユウリツ)

えいきゅう-とうど【永久凍土】🔗🔉

えいきゅう-とうど ―キウ― [5] 【永久凍土】 夏をはさんで二冬以上,凍結している地表の土壌。寒帯気候のもとにみられ,厚さが100メートル以上に達している地域もある。 →ツンドラ

えいきゅう-ひずみ【永久歪】🔗🔉

えいきゅう-ひずみ ―キウ― [5] 【永久歪】 ものに外力を加えて変形させた場合に,力を取り去っても元に戻らず残る変形。

えいきゅう-れつごさい【永久劣後債】🔗🔉

えいきゅう-れつごさい ―キウ― [7] 【永久劣後債】 発行者に随時償還の権利はあるが,償還期限のない劣後債。日本では自己資本勘定にみなされることから,銀行が国際決済銀行( BIS )の自己資本比率規制に対応するために発行している。

えいきゅう【永久】🔗🔉

えいきゅう エイキウ 【永久】 年号((1113.7.13-1118.4.3))天永の後,元永の前。鳥羽天皇の代。

えいきゅう-ひゃくしゅ【永久百首】🔗🔉

えいきゅう-ひゃくしゅ エイキウ― 【永久百首】 歌集。1116年(永久4)12月,藤原仲実が勧進。詠者は源俊頼・顕仲ら七人。「堀河百首(太郎百首)」に対し,「堀河次郎百首」とも呼ばれる。堀河院後度百首。永久四年百首。

えいきょう【永享】🔗🔉

えいきょう エイキヤウ 【永享】 年号(1429.9.5-1441.2.17)。正長の後,嘉吉の前。後花園天皇の代。

えいきょう-の-らん【永享の乱】🔗🔉

えいきょう-の-らん エイキヤウ― 【永享の乱】 1438年(永享10)将軍継嗣問題から室町幕府と対立した鎌倉公方(クボウ)足利持氏が,和解をすすめる上杉憲実(ノリザネ)に対して挙兵した事件。憲実は幕府に援軍を求め,将軍足利義教は軍を送って持氏を追討,翌年持氏は自刃した。

えいぎょう-でん【永業田】🔗🔉

えいぎょう-でん エイゲフ― [3] 【永業田】 中国,唐の均田制に規定された世襲の田。 →均田制

えい-けつ【永訣】🔗🔉

えい-けつ [0] 【永訣】 (名)スル 永遠に別れること。死別。永別。「五十六歳にして夫人に―したれども/露団々(露伴)」

えいげん-じ【永源寺】🔗🔉

えいげん-じ 【永源寺】 滋賀県神崎郡永源寺町にある臨済宗永源寺派の大本山。山号,瑞石山。1361年佐々木氏頼が寂室元光(ジヤクシツゲンコウ)を開祖として開山。境内は紅葉の名所。山上寺。

えいげんじ-は【永源寺派】🔗🔉

えいげんじ-は 【永源寺派】 臨済宗の一派。永源寺を本山とする。派祖は寂室元光。

えい-ごう【永劫】🔗🔉

えい-ごう ―ゴフ [0] 【永劫】 〔古くは「ようごう」とも〕 きわめて長い年月。永久。永遠。「未来―忘れない」

えいごう-かいき【永劫回帰】🔗🔉

えいごう-かいき ―ゴフクワイ― [5] 【永劫回帰】 〔(ドイツ) ewige Wiederkunft〕 ニーチェの根本思想。あらゆる存在は意味も目標もなく,永劫に繰り返されるが,この円環運動をあえて生きる決意をする者は生の肯定に転じている。永遠回帰。

えい-こさく【永小作】🔗🔉

えい-こさく [3] 【永小作】 〔法〕 永小作権に基づく慣行的な小作関係。永久小作。永代(エイタイ)小作。

えいこさく-けん【永小作権】🔗🔉

えいこさく-けん [4][5] 【永小作権】 長期間耕作または牧畜をするために,小作料を支払って他人の土地を使用する権利。江戸時代,開墾した土地を永代耕作できるという慣行上の権利があったのを,民法では20年以上50年以下に限り,他人の土地を使用することができる物権とした。

えいさい-きょ【永済渠】🔗🔉

えいさい-きょ 【永済渠】 中国,黄河中流と天津を連絡する水路。隋の煬帝が開いた大運河の根幹をなす。608年開通。衛河。 →通済渠(ツウサイキヨ)

えい-じ【永字】🔗🔉

えい-じ [0] 【永字】 「永」の字。

えいじ-ぎん【永字銀】🔗🔉

えいじ-ぎん [0] 【永字銀】 江戸時代の銀貨。「永字丁銀」と「永字豆板銀」の総称。

えいじ-こばん【永字小判】🔗🔉

えいじ-こばん [4] 【永字小判】 中央に菊花,上下左右に「永」の極印がある円形の小判。秀衡(ヒデヒラ)小判ともいい,陸奥(ムツ)国平泉の藤原秀衡が鋳造したというが未詳。

えいじ-ちょうぎん【永字丁銀】🔗🔉

えいじ-ちょうぎん ―チヤウ― [4] 【永字丁銀】 1710年に鋳造した銀貨。上の両端に「宝」の極印(ゴクイン)と中央に「永」の添極印がある。二つ宝字銀。永宝銀。永中銀。中銀。

えいじ-はっぽう【永字八法】🔗🔉

えいじ-はっぽう ―パフ [4] 【永字八法】 書法伝授法の一。永の字一つですべての漢字の筆の運び方を修練できるというもの。側(ソク)・勒(ロク)・努・(テキ)・策・掠(リヤク)・啄(タク)・磔(タク)の八種の筆法。 〔漢の蔡(サイヨウ)の考えだしたものとされるが,一説に王羲之「蘭亭集序」の第一字からともいう〕 永字八法 [図]

えいじ-まめいたぎん【永字豆板銀】🔗🔉

えいじ-まめいたぎん [7] 【永字豆板銀】 1710年に鋳造した豆板銀。形はほぼ円形。中央に「宝」の極印,その上に小さい「永」の添極印が二つある。

えいじ【永治】🔗🔉

えいじ エイヂ 【永治】 年号(1141.7.10-1142.4.28)。保延の後,康治の前。崇徳(ストク)・近衛天皇の代。えいち。

えい-じゅ【永寿】🔗🔉

えい-じゅ [1] 【永寿】 長命なこと。長生き。長寿。

えい-じゅう【永住】🔗🔉

えい-じゅう ―ヂユウ [0] 【永住】 (名)スル ある土地に永く住むこと。死ぬまでその土地に住むこと。「―する覚悟で外国へ渡る」「―の地」

えいじゅう-けん【永住権】🔗🔉

えいじゅう-けん ―ヂユウ― [3] 【永住権】 外国人が在留期間を制限されることなく,その国に永住しうる権利。

えいじゅう-しゃ【永住者】🔗🔉

えいじゅう-しゃ ―ヂユウ― [3] 【永住者】 その国に永住権を得て居住する外国人。わが国では,第二次大戦以前から居住する在日朝鮮人・台湾出身者とその子孫は法定特別永住者とされている。

えいしょう【永正】🔗🔉

えいしょう エイシヤウ 【永正】 年号(1504.2.30-1521.8.23)。文亀の後,大永の前。後柏原天皇の代。

えいしょう【永承】🔗🔉

えいしょう 【永承】 年号(1046.4.14-1053.1.11)。寛徳の後,天喜の前。後冷泉(ゴレイゼイ)天皇の代。

えい-せい【永世】🔗🔉

えい-せい [0] 【永世】 かぎりない世。長い年月。永久。永代。

えいせい-ちゅうりつ【永世中立】🔗🔉

えいせい-ちゅうりつ [5] 【永世中立】 ある国家が,自衛のため以外にはいかなる国とも戦争を始めず,また他国間のいかなる戦争にも関係しないことを条約により義務づけていること。スイス・オーストリアがその例。永久局外中立。永久中立。「―国」

えいせい-ろく【永世禄】🔗🔉

えいせい-ろく [3] 【永世禄】 1869年(明治2)版籍奉還ののち,華族・士族に与えられた無期限の家禄と賞典禄。旧藩主および藩士には家禄の一〇分の一を支給,維新の功臣には賞典禄を支給した。76年,秩禄処分により解消。

えい-だか【永高】🔗🔉

えい-だか 【永高】 室町時代,永楽銭を基準として換算した年貢収納高。1608年江戸幕府は永楽銭の通用を禁止したが,田畑の年貢高などの表示形式として明治初年まで使用された。永盛(エイモ)り。永別。

えいにん【永仁】🔗🔉

えいにん 【永仁】 年号(1293.8.5-1299.4.25)。正応の後,正安の前。伏見・後伏見天皇の代。

えいにん-の-とくせいれい【永仁の徳政令】🔗🔉

えいにん-の-とくせいれい 【永仁の徳政令】 1297年(永仁5)に鎌倉幕府が発布した徳政令。売却・入質した御家人所領の無償返済,また,それに関する訴訟を受理しないことなどを内容とする。

えいらく【永楽】🔗🔉

えいらく [0] 【永楽】 (1)中国,明の成祖(永楽帝)の代の年号(1403-1424)。 (2)「永楽銭」の略。

えいらく-あかえ【永楽赤絵】🔗🔉

えいらく-あかえ [5] 【永楽赤絵】 中国,明代の永楽年間に景徳鎮の官窯より産した赤絵磁器。また,京都の永楽焼の赤絵写しをもいう。

えいらく-せん【永楽銭】🔗🔉

えいらく-せん [0] 【永楽銭】 中国,明代の1411年(永楽9)より鋳造された銅銭。表面に「永楽通宝」の文字がある。室町時代に輸入され,江戸初期まで盛んに流通したが,1608年禁止された。永楽通宝。永銭。永。 永楽銭 [図]

えいらく-たいてん【永楽大典】🔗🔉

えいらく-たいてん 【永楽大典】 中国最大の類書。二万二九三七巻。目録六〇巻。明の永楽帝が解縉(カイシン)らに命じて編集させ,1407年完成。百般の書物の記事を「洪武正韻」の文字の順序に配列したもの。大部分焼失し,現存は約八百巻。

えいらく-つうほう【永楽通宝】🔗🔉

えいらく-つうほう [5] 【永楽通宝】 「永楽銭」に同じ。

えいらく-てい【永楽帝】🔗🔉

えいらく-てい 【永楽帝】 (1360-1424) 中国,明の第三代皇帝(在位 1402-1424)。名は棣(タイ)。諡(オクリナ)は文皇帝。廟号(ビヨウゴウ)は太宗,のちに成祖。洪武帝の第四子。洪武帝の死後,靖難(セイナン)の役で建文帝を倒して即位。北京を都とし,皇帝権の伸長に努め,モンゴルを攻め,また鄭和(テイワ)を南方に派遣して諸国を従わせた。

えいらく-よう【永楽窯】🔗🔉

えいらく-よう ―エウ 【永楽窯】 中国明代,永楽帝の時代に景徳鎮におかれた官窯。

とこし-え【常しえ・永久】🔗🔉

とこし-え ―ヘ [0] 【常しえ・永久】 (名・形動)[文]ナリ 変わらずにいつまでも続く・こと(さま)。とこしなえ。えいきゅう。「―の眠りにつく(=死ヌ)」「―に変わらぬ愛」

とこし-なえ【常しなえ・永久】🔗🔉

とこし-なえ ―ナヘ [0] 【常しなえ・永久】 (名・形動)[文]ナリ 「とこしえ(永久)」に同じ。「宝塔―に天に聳えて/五重塔(露伴)」

とわ【永久】🔗🔉

とわ トハ [1] 【永久】 (名・形動)[文]ナリ いつまでも変わらない・こと(さま)。永久(エイキユウ)。永遠。「―の誓い」「―に幸あれ」

とわ-の-わかれ【永久の別れ】🔗🔉

とわ-の-わかれ トハ― [1] 【永久の別れ】 死に別れ。死別。永(ナガ)の別れ。

なが【長・永】🔗🔉

なが [1] 【長・永】 〔形容詞「長い」の語幹から〕 (1)他の語の上または下に付いて複合語をつくり,ながいことの意を表す。(ア)相対的に長い形であることを表す。「―袖」「足―」(イ)時間的に長く続くことを表す。「―雨」「―わずらい」(ウ)気持ちなどがのどかでのんびりしているさまを表す。「気―」 (2)「長掛(ナガカケ){(1)}」の略。「お年寄さま方は長かけと申して―をおかけ遊ばす/滑稽本・浮世風呂 3」

ながい【永井】🔗🔉

ながい ナガ 【永井】 姓氏の一。

ながい-かふう【永井荷風】🔗🔉

ながい-かふう ナガ― 【永井荷風】 (1879-1959) 小説家。東京,小石川生まれ。本名,壮吉。別号,断腸亭主人。「地獄の花」などでゾライズムを標榜。フランスから帰国後皮相な近代化に反発,江戸趣味へ傾斜しつつ,終生反俗的な文明批評家としての姿勢を貫いた。著「あめりか物語」「ふらんす物語」「冷笑」「腕くらべ」「おかめ笹」「東綺譚」,日記「断腸亭日乗」

ながい-たつお【永井竜男】🔗🔉

ながい-たつお ナガタツヲ 【永井竜男】 (1904-1990) 小説家。東京生まれ。都会的な洗練された文体と巧みな構成で,市井の人情を描く。「黒い御飯」「風ふたたび」「蜜柑」など。

ながい-なおむね【永井尚志】🔗🔉

ながい-なおむね ナガナホムネ 【永井尚志】 (1816-1891) 幕末期の幕臣。若年寄として大政奉還を推進。箱館戦争で敗北。のち開拓使御用掛・元老院権大書記官などを務めた。

ながい-りゅうたろう【永井柳太郎】🔗🔉

ながい-りゅうたろう ナガリウタラウ 【永井柳太郎】 (1881-1944) 政治家。石川県生まれ。早大卒。雑誌「新日本」の主筆として活躍。1920年(大正9)憲政会から代議士に当選,普選運動に参加。拓相・逓相を歴任。雄弁家として知られる。

なが・い【長い・永い】🔗🔉

なが・い [2] 【長い・永い】 (形)[文]ク なが・し (1)(線状に連続しているものの)ある点からある点までの空間的な隔たりが大きい。《長》「―・い道のり」「―・い刀」「―・い行列」 (2)ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。「人類の―・い歴史」「―・い下積みの生活」「日が―・くなる」「―・い間待たせる」「我が命も―・くもがと/日本書紀(雄略)」 (3)精神的に持続力がある。のんびりしている。《長》「気が―・い」 ⇔短い [派生] ――さ(名) [慣用] 息が―・尻が―・鼻の下が―/帯に短し襷(タスキ)に長し

永い眠りにつ・く🔗🔉

永い眠りにつ・く 死ぬ。永眠する。

永き日🔗🔉

永き日 長くて暮れなずむ春の一日。永日(エイジツ)。日永(ヒナガ)。

ながき【長き・永き】🔗🔉

ながき [1] 【長き・永き】 〔形容詞「長し」の連体形から〕 長いこと。長い年月。「二〇年の―にわたる裁判」

なが・し【長し・永し】🔗🔉

なが・し 【長し・永し】 (形ク) ⇒ながい

なが-たずね【永尋ね】🔗🔉

なが-たずね ―タヅネ 【永尋ね】 江戸時代,逃亡した罪人を六か月経過しても発見できないとき,捜索を罪人の縁者・雇主および町村役人の責任とする制度。事実上の捜査打ち切り。えいたずね。「運の良さとう二人―/柳多留 22」

なが-なが【長長・永永】🔗🔉

なが-なが 【長長・永永】 (副) (1) [3][0] 時間の非常に長いさま。「―(と)おじゃまいたしました」 (2) [3] 物が長く伸びているさま。「―と寝そべる」

なが-の【長の・永の】🔗🔉

なが-の [1][0] 【長の・永の】 (連体) (時間的に)長い。また,永久の。「―道のり」

ながの-わかれ【永の別れ】🔗🔉

ながの-わかれ 【永の別れ】 (連語) (1)永遠の別れ。 (2)死に別れ。

ながら・える【長らえる・永らえる・存える】🔗🔉

ながら・える ナガラヘル [4][3] 【長らえる・永らえる・存える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ながら・ふ □一□ (1)(長く)生き続ける。「命を―・えて生き恥をさらす」「生き―・える」「いかでか,世に―・ふべかめる/源氏(葵)」 (2)その状態が長く続く。継続する。「天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ―・へ来たれ/万葉 4160」 □二□流れ続ける。「沫雪(アワユキ)かはだれに降ると見るまでに―・へ散るは何の花そも/万葉 1420」

ながらく【長らく・永らく】🔗🔉

ながらく [2] 【長らく・永らく】 (副) 長い間。久しく。「―お待たせいたしました」

ようかん【永観】🔗🔉

ようかん ヤウクワン 【永観】 (1033-1111) 平安後期の僧。浄土教興隆の先駆者。南都で三論などを学び,三〇歳のとき浄土信仰に入った。のち京都の禅林寺に住し,三論および浄土教を説き念仏を広めた。著「往生拾因」「往生講式」など。えいかん。

よう-ごう【永劫】🔗🔉

よう-ごう ヤウゴフ 【永劫】 〔「よう」は呉音。「ようこう」とも〕 「えいごう(永劫)」に同じ。[日葡]

えいえん【永遠】(和英)🔗🔉

えいえん【永遠】 eternity;→英和 immortality (不滅).〜の(に) eternal(ly);→英和 everlasting(ly);→英和 immortal(ly).→英和

えいきゅう【永久の(に)】(和英)🔗🔉

えいきゅう【永久の(に)】 permanent(ly);→英和 perpetual(ly);→英和 lasting(ly).‖永久歯 a permanent tooth.永久磁石(運動) a permanent magnet (motion).

えいじゅう【永住】(和英)🔗🔉

えいじゅう【永住】 permanent residence.〜する reside[live]permanently;settle down.‖永住権 the right of permanent residence.永住者 a permanent resident.永住地 one's permanent home.

えいせいちゅうりつ【永世中立(国)】(和英)🔗🔉

えいせいちゅうりつ【永世中立(国)】 permanent neutrality (a permanently neutral state).

とわに【永久に】(和英)🔗🔉

とわに【永久に】 ⇒永遠(に).

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