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うきよ【浮(き)世】🔗⭐🔉
うきよ [2][1] 【浮(き)世】
〔憂き世(つらい世の中)と浮世(フセイ)(はかない世の中)の二つの意味が重なり合った語〕
(1)つらくはかないこの世の中。変わりやすい世間。「―の荒波」
(2)今の世の中。俗世間。現世。「―の義理を果たす」「―のしがらみ」
(3)名詞の上に付いて,当世の,現代風の,好色な,の意を表す。「―草子」「―人形」「―絵」
(4)男女の恋情。情事。色事。また,享楽的で色事を楽しむ遊里。「心の慰みは―ばかり/仮名草子・恨の介」
うきよ=は一分(イツプン)五厘(ゴリン)🔗⭐🔉
――は一分(イツプン)五厘(ゴリン)
この世のことはそれほど値打ちのあるものではないの意。世の中を軽くみていう語。
うきよ=は牛の小車(オグルマ)🔗⭐🔉
――は牛の小車(オグルマ)
〔「牛」に「憂し」をかけ,浮世の変転するのを「車」にたとえる〕
この世はつらく苦しいことばかりが巡ってくるものである。「―の廻るや,報なるらん/謡曲・葵上」
うきよ=は夢🔗⭐🔉
――は夢
〔李白「春夜宴
桃李園
序」〕
人生のはかないことを夢にたとえたもの。
桃李園
序」〕
人生のはかないことを夢にたとえたもの。
うきよ=を立・つ🔗⭐🔉
――を立・つ
生計を立てる。世渡りをする。「算用に―・つる京ずまひ(芭蕉)/炭俵」
うきよ-え【浮世絵】🔗⭐🔉
うきよ-え ―
[0][3] 【浮世絵】
(1)江戸時代,浮世の風俗を題材に一流派をなした画家たちの絵。一七世紀後半,菱川師宣(ヒシカワモロノブ)によって大成された。遊里・芝居・相撲など町人階級の好んだ風俗や似顔絵・風景などを描いた。肉筆画と版画とがあり,特に「錦絵」と呼ばれる多色刷り版画は,フランス印象派に影響を与えた。鈴木春信・喜多川歌麿・東洲斎写楽・歌川(安藤)広重・葛飾北斎などの作者が著名。
(2)春画。
[0][3] 【浮世絵】
(1)江戸時代,浮世の風俗を題材に一流派をなした画家たちの絵。一七世紀後半,菱川師宣(ヒシカワモロノブ)によって大成された。遊里・芝居・相撲など町人階級の好んだ風俗や似顔絵・風景などを描いた。肉筆画と版画とがあり,特に「錦絵」と呼ばれる多色刷り版画は,フランス印象派に影響を与えた。鈴木春信・喜多川歌麿・東洲斎写楽・歌川(安藤)広重・葛飾北斎などの作者が著名。
(2)春画。
うきよ-がさ【浮世笠】🔗⭐🔉
うきよ-がさ [4] 【浮世笠】
〔当世風の笠,の意〕
貞享年間(1684-1688)頃流行した笠。若衆などが使用。
うきよ-がわ【浮世川】🔗⭐🔉
うきよ-がわ ―ガハ 【浮世川】
(1)〔転変きわまりないさまを川にたとえる〕
この世。「息災でゐる事か,または―の水の泡とも消えし事か/浮世草子・好色敗毒散」
(2)〔情におぼれやすいことを川にたとえる〕
恋情。「君がつれなき言の葉も思ひまはせば御仏の教にのがる―/浄瑠璃・吉野忠信」
うきよ-ぐるい【浮世狂ひ】🔗⭐🔉
うきよ-ぐるい ―グルヒ 【浮世狂ひ】
遊女相手の遊びに夢中になること。「此の男の身にしては―せし甲斐こそあれ/浮世草子・五人女 1」
うきよ-ござ【浮世茣蓙】🔗⭐🔉
うきよ-ござ [3] 【浮世茣蓙】
ござむしろの一種。石畳のような紋様を織り出したもの。
うきよ-ことば【浮世言葉】🔗⭐🔉
うきよ-ことば 【浮世言葉】
近世,遊里の流行語。
うきよ-こもん【浮世小紋】🔗⭐🔉
うきよ-こもん [4][5] 【浮世小紋】
当世風の小紋模様。元禄(1688-1704)頃流行した。
うきよ-ぞうし【浮世草子】🔗⭐🔉
うきよ-ぞうし ―ザウ― [4] 【浮世草子】
江戸時代の小説の一形態。1682年成立した井原西鶴の「好色一代男」に始まり,天明年間(1781-1789)頃まで上方を中心に流行した。民衆の教化・啓蒙(ケイモウ)を主とした仮名草子に対し,遊里・芝居を中心に町人の世界を描く。西鶴をはじめ,西沢一風・錦文流・江島其磧・八文字屋自笑などの作家がおり,好色物・町人物・気質物(カタギモノ)・怪異小説など,その形態・題材も多岐にわたる。浮世本。
うきよ-たたき【浮世叩き】🔗⭐🔉
うきよ-たたき 【浮世叩き】
近世,編み笠をかぶり,扇で拍子をとって俗謡をうたい家々を回った門付(カドヅケ)。
うきよ-だんご【浮世団子】🔗⭐🔉
うきよ-だんご 【浮世団子】
江戸時代に,江戸日本橋室町浮世小路の浮世屋平助が売り出した名物の団子。
うきよ-どこ【浮世床】🔗⭐🔉
うきよ-どこ 【浮世床】
(1)江戸時代の男の髪結い床。床屋。
(2)書名(別項参照)。
うきよ-にんぎょう【浮世人形】🔗⭐🔉
うきよ-にんぎょう ―ギヤウ [4] 【浮世人形】
江戸時代,当時の風俗を模した衣装人形。女性・遊女・役者・若衆を題材としたものが多い。
うきよ-の-かぜ【浮世の風】🔗⭐🔉
うきよ-の-かぜ [2] 【浮世の風】
俗世間における種々の困難を風にたとえた語。「―は冷たい」
うきよ-の-きずな【浮世の絆】🔗⭐🔉
うきよ-の-きずな ―キヅナ [2] 【浮世の絆】
人をこの世と離れがたくつなぎとめるもの。義理・人情や妻子など。
うきよ-の-なさけ【浮世の情け】🔗⭐🔉
うきよ-の-なさけ 【浮世の情け】
この世の人間どうしの情。この世の慈悲。「誠―ぞと,手を合せても聞き入れず/浄瑠璃・国性爺合戦」
うきよ-の-なみ【浮世の波】🔗⭐🔉
うきよ-の-なみ [2] 【浮世の波】
俗世間におけるさまざまな困難を大海の波にたとえた語。「―にもまれる」
うきよ-の-ならい【浮世の習い】🔗⭐🔉
うきよ-の-ならい ―ナラヒ [2] 【浮世の習い】
この世では大概そうなるというさだめ。世のならい。
うきよ-ばなし【浮世話・浮世咄】🔗⭐🔉
うきよ-ばなし [4] 【浮世話・浮世咄】
(1)世間話。
(2)色めいた話。
うきよ-ばなれ【浮世離れ】🔗⭐🔉
うきよ-ばなれ [4] 【浮世離れ】 (名)スル
世間俗事の煩わしさから超然としていること。また,世の中の動きや常識に無頓着なこと。「―した生活」
うきよ-びくに【浮世比丘尼】🔗⭐🔉
うきよ-びくに 【浮世比丘尼】
江戸時代,天和(1681-1684)から元禄(1688-1704)頃にかけていた尼僧姿の売春婦。
うきよ-びと【浮世人】🔗⭐🔉
うきよ-びと 【浮世人】
(元禄期の享楽的な風潮を体したような)当世風の人。「きせん男女の―/浄瑠璃・京四条おくに歌舞妓」
うきよ-ふう【浮世風】🔗⭐🔉
うきよ-ふう [0] 【浮世風】
「江戸風」に同じ。
うきよ-ぶくろ【浮世袋】🔗⭐🔉
うきよ-ぶくろ [4] 【浮世袋】
掛け香(ゴウ)の一。絹を三角に縫って中に香を入れ,上の角にひもをつけたもの。江戸初期に流行し,のちに玩具(ガング)となった。
うきよ-ぶし【浮世節】🔗⭐🔉
うきよ-ぶし [0] 【浮世節】
(1)民間に流行したはやりうた。江戸時代の流行歌。
(2)明治中期,立花家橘之助が創始し,寄席で歌った流行歌。
うきよ-ぶろ【浮世風呂】🔗⭐🔉
うきよ-ぶろ [0][4] 【浮世風呂】
(1)江戸時代の銭湯。
(2)書名(別項参照)。
うきよ-ぼん【浮世本】🔗⭐🔉
うきよ-ぼん 【浮世本】
⇒浮世草子(ウキヨゾウシ)
うきよ-もとゆい【浮世元結】🔗⭐🔉
うきよ-もとゆい ―ユヒ [4] 【浮世元結】
元禄期(1688-1704)に流行した,はでな元結。絵元結など。
うきよ-ものまね【浮世物真似】🔗⭐🔉
うきよ-ものまね 【浮世物真似】
軽妙な話をしながら種々の人物・役者の身振りや声色,動物の鳴き声などのまねをする演芸。「見せもの,はみがきうり,女祭文,東(アズマ)清七が―其外さまざまあるが中にも/滑稽本・膝栗毛 8」
うきよどこ【浮世床】🔗⭐🔉
うきよどこ 【浮世床】
滑稽本。三編。初・二編は式亭三馬,三編は滝亭鯉丈作。1813〜23年刊。髪結床に出入りする人物の会話を通じて当時の江戸の生活・気風を滑稽に描いたもの。
うきよぶろ【浮世風呂】🔗⭐🔉
うきよぶろ 【浮世風呂】
滑稽本。四編。式亭三馬作。1809〜13年刊。江戸町人の社交場であった銭湯を舞台に,客の会話を通じて世相・風俗を描いたもの。写実性に富み,滑稽味豊かな作品。
うきよものがたり【浮世物語】🔗⭐🔉
うきよものがたり 【浮世物語】
仮名草子。五巻。浅井了意作。1659〜66年の間に成立。浮世房と名乗る男の一代記の形式に,見聞・政道批判・笑話などを織り込んだもの。「好色一代男」に影響を与えた。
ふ-せい【浮世】🔗⭐🔉
ふ-せい [0] 【浮世】
はかない現世。うきよ。
うきよ【浮世】(和英)🔗⭐🔉
うきよえ【浮世絵】(和英)🔗⭐🔉
うきよえ【浮世絵】
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