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浮世は牛の小車(おぐるま)🔗🔉

浮世は牛の小車(おぐるま) 《「牛」に「憂し」を掛けて》この世はつらく苦しいことばかりがめぐってくるということのたとえ。

浮世は夢🔗🔉

浮世は夢 《李白「春夜宴桃李園序」から》この世はすべてはかないということを夢にたとえたもの。

浮世を立・つ🔗🔉

浮世を立・つ この世に生きながらえる。生計を立てる。「算用に―・つる京ずまひ/芭蕉」〈炭俵〉

うきよ‐え【浮世絵】‐ヱ🔗🔉

うきよ‐え【浮世絵】‐ヱ 江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・俳優などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)に始まり、鈴木春信らによる多色刷りの錦絵(にしきえ)技法の出現によって大いに発展した。代表的作者として、喜多川歌麿・安藤広重・葛飾北斎などが有名。西洋近代絵画、特に印象派に与えた影響は大きい。

うきよ‐おとこ【浮世男】‐をとこ🔗🔉

うきよ‐おとこ【浮世男】‐をとこ 好色な男。「世間の色の道に立ち入る―ども」〈浮・禁短気・六〉

うきよ‐がさ【浮世×笠】🔗🔉

うきよ‐がさ【浮世×笠】 江戸時代、貞享・元禄(一六八四〜一七〇四)ごろ、若衆などの間にはやった当世風の笠。

うきよ‐がたり【浮世語り】🔗🔉

うきよ‐がたり【浮世語り】 この世のつらいこと、不幸なことについて語ること。また、世間話。浮世話。「わが身の上になりぬべき、―も恥づかしや」〈謡・山姥〉

うきよ‐ぐるい【浮世狂ひ】‐ぐるひ🔗🔉

うきよ‐ぐるい【浮世狂ひ】‐ぐるひ 遊女に熱中すること。色ぐるい。「悋気(りんき)するではなけれども、―も年による」〈浄・出世景清〉

うきよ‐こうじ【浮世△小路】‐こうぢ🔗🔉

うきよ‐こうじ【浮世小路】‐こうぢ 裏長屋など、浮世の縮図のような小路。また、世間、世の中の意にもたとえていう。「―の何軒目に狭苦しく暮らした時とは」〈漱石・草枕〉→浮世小路(うきよしようじ)

うきよ‐ごころ【浮世心】🔗🔉

うきよ‐ごころ【浮世心】 この世に執着する心。酒色などの享楽にひかれる心。

うきよ‐ござ【浮世×茣×蓙】🔗🔉

うきよ‐ござ【浮世××蓙】 石畳のような模様を織り出したござ。夏、敷き布団の上敷きに用いた。近世前期に流行。

うきよ‐ことば【浮世言葉】🔗🔉

うきよ‐ことば【浮世言葉】 近世、遊里で用いられた独特な言葉。「ざます」「ありんす」など。くるわことば。さとことば。

うきよ‐こもん【浮世小紋】🔗🔉

うきよ‐こもん【浮世小紋】 当世風の小紋。特に、江戸時代、貞享・元禄ごろに流行した型紙小紋染めの文様。

うきよ‐しょうじ【浮世小路】‐セウぢ🔗🔉

うきよ‐しょうじ【浮世小路】‐セウぢ 近世、大坂の高麗橋筋と今橋筋の中間にあった小路。出合い宿が多くあった。江戸の日本橋室町にあった小路。

うきよ‐ぞうし【浮世草子】‐ザウシ🔗🔉

うきよ‐ぞうし【浮世草子】‐ザウシ 江戸時代の小説の一種。天和二年(一六八二)刊の井原西鶴の「好色一代男」以後、元禄期を最盛期として約八〇年間、上方(かみがた)を中心に行われた小説の一種。仮名草子と一線を画した写実的な描写が特色で、現世的・享楽的な内容。好色物・町人物・武家物・気質物(かたぎもの)などに分けられ、西鶴以後は八文字屋本が中心。浮世本。

うきよづかひよくのいなずま【浮世柄比翼稲妻】うきよづかヒヨクのいなづま🔗🔉

うきよづかひよくのいなずま【浮世柄比翼稲妻】うきよづかヒヨクのいなづま 歌舞伎狂言。時代世話物。九幕。四世鶴屋南北作。文政六年(一八二三)江戸市村座初演。現在では、一部が「鈴ヶ森」「鞘当(さやあて)」として独立上演される。

うきよ‐どこ【浮世床】🔗🔉

うきよ‐どこ【浮世床】 近世、男の髪を結った店。髪結い床。◆書名別項

うきよどこ【浮世床】🔗🔉

うきよどこ【浮世床】 江戸後期の滑稽本。二編五冊。式亭三馬著。文化一〇〜一一年(一八一三〜一四)刊。髪結い床に集まる江戸庶民の会話を通して、当時の生活を活写している。三馬死後の文政六年(一八二三)、滝亭鯉丈(りゆうていりじよう)が、続の三編三冊を発表。

うきよ‐の‐かぜ【浮世の風】🔗🔉

うきよ‐の‐かぜ【浮世の風】 思うままにならない世の中の風潮。また、この世で経験するつらいこと。「―が身にしみる」

うきよ‐の‐ちり【浮世の×塵】🔗🔉

うきよ‐の‐ちり【浮世の×塵】 この世の煩わしさや汚らしさをちりにたとえていう語。「このままにすまばすむべき山水よ―に濁らずもがな」〈新続古今・雑中〉

うきよ‐の‐なさけ【浮世の情け】🔗🔉

うきよ‐の‐なさけ【浮世の情け】 この世に住む人間どうしの情愛。「宿を貸すのも―」

うきよ‐の‐なみ【浮世の波】🔗🔉

うきよ‐の‐なみ【浮世の波】 《この世を海にたとえ、そこに立つ波の意から》人生の浮き沈み。「―にもまれる」

うきよ‐の‐ならい【浮世の習い】‐ならひ🔗🔉

うきよ‐の‐ならい【浮世の習い】‐ならひ 人の世で逃れられない事柄。この世の習慣。「ままならないのは―」

うきよ‐ばなし【浮世話】🔗🔉

うきよ‐ばなし【浮世話】 世間のうわさ話。世間話。「近所の長屋の妻君達が首を鳩(あつ)めて例の―」〈木下尚江・良人の自白〉色恋の話。「―もささやきの、耳は恋する、目はにらむ」〈浄・国性爺〉

うきよ‐ばなれ【浮世離れ】🔗🔉

うきよ‐ばなれ【浮世離れ】 [名]スル俗世間のことに無関心なこと。また、考え方や生き方が世間一般の常識とかけ離れていること。「―した暮らし」

うきよ‐びくに【浮世△比△丘尼】🔗🔉

うきよ‐びくに【浮世丘尼】 尼僧の形で売春をした者。「この所も売り子、―のあつまり」〈浮・一代男・三〉

うきよ‐ふう【浮世風】🔗🔉

うきよ‐ふう【浮世風】 当世風。江戸初期の享楽的な風俗についていった語。江戸風」に同じ。

うきよ‐ぶくろ【浮世袋】🔗🔉

うきよ‐ぶくろ【浮世袋】 絹布を三角形に縫った中に綿を入れ、上の角に飾り糸をつけたもの。江戸時代、通人が懸け香の匂い袋としたり、遊女屋の暖簾(のれん)につけたりしたが、のちには子供の玩具になった。

うきよ‐ぶし【浮世節】🔗🔉

うきよ‐ぶし【浮世節】 寄席演芸の一。浄瑠璃・長唄をはじめ流行歌・俗曲などいろいろの音曲を取り合わせた三味線声曲。狭義には、明治中期に立花家橘之助が創始した流派をいう。

うきよ‐ぶろ【浮世風×呂】🔗🔉

うきよ‐ぶろ【浮世風×呂】 近世、遊女を置いて、客に接待させた公衆浴場。◆書名別項

うきよぶろ【浮世風呂】🔗🔉

うきよぶろ【浮世風呂】 江戸後期の滑稽本。四編九冊。式亭三馬著。文化六〜一〇年(一八〇九〜一三)刊。銭湯に集まる江戸庶民の会話を通して、当時の生活の諸相を描いている。

うきよ‐ぼん【浮世本】🔗🔉

うきよ‐ぼん【浮世本】 浮世草子(うきよぞうし)

うきよものがたり【浮世物語】🔗🔉

うきよものがたり【浮世物語】 江戸前期の仮名草子。五巻。浅井了意作。寛文五年(一六六五)ごろ刊。主人公浮世房の一代記を通して、当時の享楽的な社会風俗を描いている。

うきよ‐ものまね【浮世物真△似】🔗🔉

うきよ‐ものまね【浮世物真似】 物売りや動物の身振りや音声などをまねること。また、その芸。役者の身振り・声色をまねる役者物真似に対していう。「―、能狂言、境内に所狭(ところせ)きまでみちみちたり」〈滑・膝栗毛・七〉

ふ‐せい【浮世】🔗🔉

ふ‐せい【浮世】 はかないこの世の中。うきよ。

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