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いぬ【犬・狗】🔗🔉

いぬ 【犬・狗】 ■一■ [2] (名) (1)食肉目イヌ科の哺乳類。オオカミを家畜化した動物と考えられている。よく人になれ,番用・愛玩用・狩猟用・警察用・労役用などとして広く飼育される。品種が多く,大きさ・色・形などもさまざまである。 (2)(比喩的に)まわし者。スパイ。「警察の―」 ■二■ (接頭) 名詞に付く。 (1)卑しめ軽んじて,価値の劣る意を表す。「―侍」 (2)似て非なるものの意を表す。「―山椒」「―蓼(タデ)」 (3)役に立たないもの,むだであることを表す。「―死に」

いぬ=が西向きゃ尾は東🔗🔉

――が西向きゃ尾は東 当たり前のこと,当然のことのたとえ。

いぬ=と猿🔗🔉

――と猿 仲の悪いことのたとえ。 →犬猿(ケンエン)

いぬ=に論語🔗🔉

――に論語 どのように説いて聞かせても無駄なことのたとえ。馬の耳に念仏。

いぬ=の川端歩き🔗🔉

――の川端歩き どんなに歩きまわっても何の収穫もないこと。また,金を持たずに店頭をぶらつくこと。

いぬ=の糞(クソ)🔗🔉

――の糞(クソ) きたないもの,軽蔑すべきもの,数多くあるものなどをいうたとえ。

いぬ=の遠吠(トオボ)え🔗🔉

――の遠吠(トオボ)え 臆病者が陰で空威張りをしたり,他人を非難したりすることのたとえ。

いぬ=は人に付き猫は家に付く🔗🔉

――は人に付き猫は家に付く 〔犬と猫の性情を言い表したもの〕 犬は家人になつき,引っ越しにもついて行くが,猫は人よりも家の建物・場所になじむ。

いぬ=も歩けば棒に当たる🔗🔉

――も歩けば棒に当たる 物事をしようとしている者は思いがけない災難にあうものだというたとえ。また,思いがけない幸運にあうことのたとえにもいう。

いぬ=も食わない🔗🔉

――も食わない 何でも食う犬でさえ食わない。誰も好かない。誰もとり合わない。「夫婦喧嘩は―」

いぬ=も朋輩(ホウバイ)鷹(タカ)も朋輩🔗🔉

――も朋輩(ホウバイ)鷹(タカ)も朋輩 同じ主人に仕えていれば,身分に違いはあっても,朋輩であることには変わりないことのたとえ。

いぬ-アカシア【犬―】🔗🔉

いぬ-アカシア [3] 【犬―】 ハリエンジュの別名。

いぬ-あわせ【犬合(わ)せ】🔗🔉

いぬ-あわせ ―アハセ [3] 【犬合(わ)せ】 闘犬。犬くい。

いぬ-い【犬居】🔗🔉

いぬ-い 【犬居】 犬が前足を立てて座っているような,尻もちをついた姿の形容。「―にどうと打ちすゑられ/太平記 17」

いぬ-うど【犬独活】🔗🔉

いぬ-うど [3] 【犬独活】 シシウドの別名。

いぬ-おうもの【犬追物】🔗🔉

いぬ-おうもの ―オフモノ [3] 【犬追物】 騎馬武者が,馬を操りつつ,犬を弓矢で射止める武術。騎射の三種の一。鎌倉時代に起こった。竹垣で方形の馬場をつくり,折烏帽子(オリエボシ)をかぶり,直垂(ヒタタレ)または素襖(スオウ)を着た三六騎の騎馬武者が三手に分かれ,そのうちの四騎ずつが一五〇匹の犬を射る。犬に傷をつけないために蟇目(ヒキメ)矢を用いる。応仁の乱に中絶したが,島津家が元和年間(1615-1624)に再興した。 犬追物 [図]

いぬ-おどし【犬脅し】🔗🔉

いぬ-おどし 【犬脅し】 (1)犬を追い払うための,棒や音の出る物。「是は―迄にて候へ共/狂言・楽阿弥」 (2)見せかけだけのもの。こけおどし。「けいせいのたんすは本の―/柳多留 7」

いぬ-およぎ【犬泳ぎ】🔗🔉

いぬ-およぎ [3] 【犬泳ぎ】 犬かき。「竪さま横さま立游ぎ―して沈み給はざりけるを/盛衰記 43」

いぬ-かい【犬飼】🔗🔉

いぬ-かい ―カヒ 【犬飼】 犬の飼育を職業とする人。特に,鷹(タカ)狩り用の犬を飼育する者。犬飼人(イヌカイビト)。犬引き。犬遣り。

いぬかい-べ【犬飼部】🔗🔉

いぬかい-べ ―カヒ― [3] 【犬飼部】 古代,猟犬や屯倉(ミヤケ)の番犬の飼育を職とした部。「詔して国国の―を置く/日本書紀(安閑訓)」

いぬかい-ぼし【犬飼星】🔗🔉

いぬかい-ぼし ―カヒ― [3] 【犬飼星】 牽牛(ケンギユウ)星。彦星(ヒコボシ)。「―は,なん時候ぞ/閑吟集」

いぬ-がえし【犬返し】🔗🔉

いぬ-がえし ―ガヘシ [3] 【犬返し】 海岸や河岸で,断崖となり,犬も通行できないようなけわしい場所。

いぬ-かき【犬掻き】🔗🔉

いぬ-かき [3][4] 【犬掻き】 両手で水を掻き,両足で水をたたいて進む犬の動きに似た泳ぎ方。犬泳ぎ。

いぬかみ【犬上】🔗🔉

いぬかみ 【犬上】 姓氏の一。

いぬかみ-の-みたすき【犬上御田鍬】🔗🔉

いぬかみ-の-みたすき 【犬上御田鍬】 飛鳥時代の官人。614年遣隋使として,630年第一回の遣唐使として中国に渡航。生没年未詳。

いぬ-がみ【犬神】🔗🔉

いぬ-がみ [0] 【犬神】 憑(ツ)き物の一種。一般に,犬の霊とされ,人に憑いてさまざまな祟(タタ)りをなすとされる。中国・四国・九州で多くいわれる。

いぬがみ-づかい【犬神使い】🔗🔉

いぬがみ-づかい ―ヅカヒ [5] 【犬神使い】 犬神をあやつる人。

いぬがみ-つき【犬神憑き】🔗🔉

いぬがみ-つき [4] 【犬神憑き】 犬神のとりついた人。犬神がとりついたとする異常精神状態。

いぬがみ【犬神】🔗🔉

いぬがみ 【犬神】 長唄の一。本名題「恋罠奇掛合(コイノワナテクダノカケアイ)」。二世杵屋(キネヤ)正次郎作曲。二世桜田治助作詞。1812年森田座初演。奪われた名玉を,栗生頼賢の妾に化けた娘狐が犬神使い長崎勘解由(カゲユ)から取り返すという筋。

いぬ-がらし【犬芥】🔗🔉

いぬ-がらし [3] 【犬芥】 アブラナ科の多年草。路傍や庭に普通に見られる。高さ約30センチメートル。葉は長楕円形で鋸歯(キヨシ)がある。春から夏にかけて総状花序に黄色十字花を多数開く。花後に線形の果実をつける。

いぬ-がり【犬狩(り)】🔗🔉

いぬ-がり [0][4] 【犬狩(り)】 (1)野良犬を狩り出して捕殺すること。 (2)平安時代,宮中で野犬を捕らえる行事。諸門を閉じ,滝口の武士が弓矢で射とる。

いぬ-がんそく【犬雁足】🔗🔉

いぬ-がんそく [3] 【犬雁足】 オシダ科の夏緑性シダ植物。山地の樹林の下に生える。葉は先のとがった長卵形または楕円形で,長さ1メートル以上になる。秋,短い褐色の葉が出,胞子嚢(ノウ)群をつけ,冬も黒褐色になって残る。

いぬ-くい【犬食い】🔗🔉

いぬ-くい ―クヒ [0] 【犬食い】 〔「いぬぐい」とも〕 (1)食膳やテーブルに食器を置いたまま,顔を食器に近づけて犬のように物を食べること。無作法とされる。 (2)闘犬。犬合わせ。「―,田楽などをぞ愛しける/増鏡(むら時雨)」

いぬ-くぎ【犬釘】🔗🔉

いぬ-くぎ [2] 【犬釘】 鉄道のレールを枕木に取り付けるための大きな釘。初期に使われた釘の頭が犬の頭に似ていたところからいう。枕木釘。

いぬ-くぐり【犬潜り】🔗🔉

いぬ-くぐり [3] 【犬潜り】 犬の出入りのために垣根や塀などに設けた小さい穴。

いぬ-ぐす【犬樟】🔗🔉

いぬ-ぐす [2] 【犬樟】 タブノキの別名。

いぬ-くぼう【犬公方】🔗🔉

いぬ-くぼう ―クバウ [3] 【犬公方】 江戸幕府第五代将軍徳川綱吉の異名。生類憐(シヨウルイアワレ)みの令を出したことからの名。

いぬ-ごま【犬胡麻】🔗🔉

いぬ-ごま [2] 【犬胡麻】 シソ科の多年草。湿った草地ややぶに自生。茎は高さ40センチメートル内外。葉は対生し,披針形。夏,茎の先に花穂をつくって淡紅色の唇形花を輪生する。チョロギダマシ。

いぬ-ごや【犬小屋】🔗🔉

いぬ-ごや [0] 【犬小屋】 犬を飼う小屋。

いぬ-ころ【犬ころ】🔗🔉

いぬ-ころ [3] 【犬ころ】 犬の子。いぬっころ。

いぬ-ざくら【犬桜】🔗🔉

いぬ-ざくら [3] 【犬桜】 バラ科の落葉高木。高さ5〜10メートル。本州中部以西に分布。葉はサクラに似る。春,白い小形の五弁花を総状に多数つける。萼(ガク)は花後も脱落せず,果実は熟して紫黒色となる。

いぬ-サフラン【犬―】🔗🔉

いぬ-サフラン [4][3] 【犬―】 ユリ科の多年草。ヨーロッパ原産。薬用・観賞用に栽培。春,広線形の葉を三〜五枚出し,葉が枯れたのち,径10センチメートルの淡紅色の六弁花を数個開く。種子からは,染色体倍加ホルモンであり,リューマチの薬にもなるコルヒチンを採る。コルチカム。

いぬ-ざむらい【犬侍】🔗🔉

いぬ-ざむらい ―ザムラヒ [3] 【犬侍】 武士としての道をわきまえない侍を卑しめ,ののしっていう語。

いぬ-ざんしょう【犬山椒】🔗🔉

いぬ-ざんしょう ―ザンセウ [3] 【犬山椒】 ミカン科の落葉低木。山野に自生。サンショウに似るが,葉に悪臭があり,茎のとげが対をなさない。

いぬ-じに【犬死に】🔗🔉

いぬ-じに [0] 【犬死に】 (名)スル その死が何の役にも立たない無駄な死に方。「決して―してはいけない」

いぬ-じにん【犬神人】🔗🔉

いぬ-じにん 【犬神人】 中世,八坂神社に属した神人のうち,下層の民。京都建仁寺門前あたりに住み,平素は弓弦・沓(クツ)などを作るとともに,洛中の死屍の始末に当たり,また祇園祭には神幸の道路清掃なども行なった。いぬじんにん。つるめそ。

いぬ-じもの【犬じもの】🔗🔉

いぬ-じもの 【犬じもの】 〔「じもの」は接尾語〕 (1)犬のようなもの。とるにたらないもの。「我等は―なりとて/沙石 7」 (2)(副詞的に用いて)犬でもないのに犬のように。「―道にふしてや命過ぎなむ/万葉 886」

いぬ-ちくしょう【犬畜生】🔗🔉

いぬ-ちくしょう ―チクシヤウ [5] 【犬畜生】 (1)犬などのけだもの。また,そのような卑しいもの。 (2)不道徳な人をののしっていう語。「―にも劣る奴」

いぬつくばしゅう【犬筑波集】🔗🔉

いぬつくばしゅう ―シフ 【犬筑波集】 俳諧撰集。山崎宗鑑編。享禄(1528-1532)末から天文(1532-1555)初年頃に成るか。俳諧が文芸として独立する機運を示した句集。奔放な作風は次に来る貞門派よりも,むしろ談林俳諧に受け継がれた。誹諧連歌。誹諧連歌抄。新撰犬筑波集。犬筑波。

いぬ-つげ【犬黄楊】🔗🔉

いぬ-つげ [2][0] 【犬黄楊】 モチノキ科の常緑低木。山地に自生。普通高さ1.5〜3メートル内外。ツゲに似るが,別種。葉は密に互生し,長楕円形で革質,細鋸歯(キヨシ)をもつ。雌雄異株。初夏,白色の小花が密集してつき,球形の実は熟して黒色となる。庭木・盆栽用。材はツゲより劣る。

いぬ-の-ひげ【犬の鬚】🔗🔉

いぬ-の-ひげ [0] 【犬の鬚】 ホシクサ科の一年草。湿地に生える。高さ約15センチメートルで無毛,葉は束生し線形。葉間から多数の花茎を出し,秋,茎頂に半球状の頭状花序を単生し,小形の雌花と雄花とをつける。

いぬ-の-ふぐり【犬の陰嚢】🔗🔉

いぬ-の-ふぐり [4] 【犬の陰嚢】 ゴマノハグサ科の二年草。路傍に自生。茎は長さ5〜15センチメートルで,地を這(ハ)う。葉は卵円形。早春,葉腋に淡青紫色の小花を一個ずつつける。果実は扁球形で縦に筋があり,短毛が生え,犬の陰嚢(インノウ)に似る。ヒョウタングサ。テンニンカラクサ。[季]春。

いぬ-のみ【犬蚤】🔗🔉

いぬ-のみ [2][0] 【犬蚤】 ノミの一種。体長約2ミリメートル。主に犬に寄生するが,人にもつく。ヒトノミのように跳ねない。

いぬ-ばこ【犬箱】🔗🔉

いぬ-ばこ 【犬箱】 「御伽(オトギ)犬」に同じ。

いぬ-ばしり【犬走り】🔗🔉

いぬ-ばしり [3] 【犬走り】 (1)築地(ツイジ)の外側の,壁と溝との間に設けられた狭い地面。 (2)城郭の石垣または土塁の外側,堀との間に帯状に残された平面。また,塁の中腹に設けられた細長い階段。 (3)建物の軒下など,外壁に沿った周囲の地面を砂利やコンクリート敷きにして固めた部分。小段。 (4)小股にちょこちょこ走ること。

いぬ-はりこ【犬張(り)子】🔗🔉

いぬ-はりこ [3] 【犬張(り)子】 玩具の一。犬の立ち姿の張り子細工。子供の魔除(ヨ)けとして,宮参りやひな祭りの贈り物などに使われた。 犬張り子 [図]

いぬ-びえ【犬稗】🔗🔉

いぬ-びえ [2] 【犬稗】 イネ科の一年草。荒れ地や路傍に自生する。茎は叢生(ソウセイ)し,高さ1メートル内外。葉は線形。夏,茎頂に小形の花穂をつける。芒(ノギ)は短い。サルビエ。

いぬ-ひと【犬人・狗人】🔗🔉

いぬ-ひと 【犬人・狗人】 上代,犬の吠え声をまねて宮廷の門を守った隼人(ハヤト)。「一に云く―といふ/日本書紀(神代下訓)」

いぬ-びわ【犬枇杷】🔗🔉

いぬ-びわ ―ビハ [2][3] 【犬枇杷】 クワ科の落葉低木。関東以西の暖地の海辺に自生。高さ3メートル内外。葉は互生し,倒卵形。小さなイチジク状の偽果をつけ,熟すと食べられる。雌雄異株。イタブ。イタビ。コイチジク。古名イチジク。

いぬ-ふぐり【犬陰嚢】🔗🔉

いぬ-ふぐり [3] 【犬陰嚢】 植物イヌノフグリのこと。[季]春。《―星のまたゝく如くなり/虚子》

いぬ-ふせぎ【犬防ぎ・犬防木】🔗🔉

いぬ-ふせぎ [3] 【犬防ぎ・犬防木】 (1)寺社の内陣と外陣との境に設けた格子。 (2)建物の門前に設けた低い柵。駒寄せ。犬除け。

いぬぼう-ガルタ【犬棒―】🔗🔉

いぬぼう-ガルタ イヌバウ― [5] 【犬棒―】 いろはガルタの一種。最初の「い」の札が「犬も歩けば棒に当たる」であるところからいう。江戸時代後期,江戸で作られ広く行われた。

いぬ-ほおずき【犬酸漿】🔗🔉

いぬ-ほおずき ―ホホヅキ [3] 【犬酸漿】 ナス科の一年草。全国の山野に自生。高さ20〜90センチメートル。葉は互生し,卵形。夏,茎上部の節間の散形花序に五弁の白花をつける。果実は球形で黒熟。全草有毒。漢方では,干したものを竜葵(リユウキ)といい,解熱・利尿剤とする。ウシホオズキ。コナスビ。

いぬ-ぼね【犬骨】🔗🔉

いぬ-ぼね [0] 【犬骨】 むだ骨。徒労。「―折って鷹にとられたは/滑稽本・浮世床 2」 〔近世の俚諺(リゲン)「犬骨折って鷹にとられる」から〕

いぬやま【犬山】🔗🔉

いぬやま 【犬山】 愛知県北西部の市。もと城下町。犬山城や明治村と日本ラインの名勝などで知られる。

いぬやま-じょう【犬山城】🔗🔉

いぬやま-じょう ―ジヤウ 【犬山城】 犬山市にある平山城。同地には古く永享年間(1429-1441)築城の斯波氏の城があったが,1469年には織田近広が現城域内の一部に築城。1537年現在地に織田信康が築城。織田・豊臣の大名が城主となり,江戸時代には平岩氏・成瀬氏がはいる。天守(国宝)が現存。白帝城。

いぬやま-せん【犬山線】🔗🔉

いぬやま-せん 【犬山線】 名古屋鉄道の鉄道線。愛知県枇杷島(ビワジマ)分岐点・犬山・岐阜県新鵜沼(ウヌマ)間,26.8キロメートル。名古屋地下鉄鶴舞線との間に直通運転される。

いぬやま-やき【犬山焼】🔗🔉

いぬやま-やき [0] 【犬山焼】 犬山市丸山の陶窯。宝暦年間(1751-1764)に始まる。乾山写しの製品が多く,赤絵付で桜花・楓(カエデ)の絵を特徴とする。丸山焼。犬山乾山。

いぬをつれたおくさん【犬を連れた奥さん】🔗🔉

いぬをつれたおくさん 【犬を連れた奥さん】 〔原題 (ロシア) Dama ssobachkoi〕 チェーホフの短編小説。1899年発表。避暑地ヤルタ・サラトフ・モスクワを舞台に,妻子ある男グーロフと,美しい人妻アンナの不倫の恋を描く。

いん-の-こ【犬の子】🔗🔉

いん-の-こ 【犬の子】 〔「いぬのこ」の転〕 (1)犬の子。 (2)〔犬が物の怪(ケ)を払うものと考えられて〕 泣く子をあやしたり,子供を寝かしつけたりするときに唱えた語。「泣くな。夢でも見たか。―/歌舞伎・小袖曾我」

え-の-こ【犬子・犬児・狗】🔗🔉

え-の-こ ― 【犬子・犬児・狗】 犬の子。えのころ。「白い―の/平家 12」

えのこしゅう【犬子集】🔗🔉

えのこしゅう ノコシフ 【犬子集】 俳諧撰集。一七巻五冊。松江重頼編。1633年刊。江戸時代に出版された初めての俳書。「犬筑波集」「守武千句」以後の句を集め,貞門が俳諧の中心になるまでの空白期の資料としても貴重。狗集。書名は「犬筑波集」の子,の意。

えのこ-ろ【犬子・犬児・狗児】🔗🔉

えのこ-ろ ノコ― 【犬子・犬児・狗児】 (1)犬の子。えのこ。「―一疋来るをとらへて抱き/咄本・昨日は今日」 (2)エノコログサ。

けん-えん【犬猿】🔗🔉

けん-えんン [0] 【犬猿】 犬と猿。仲の悪い者のたとえ。

けんえん=の仲(ナカ)🔗🔉

――の仲(ナカ) 何かにつけていがみ合うような仲の悪さ。

けんえん=も啻(タダ)なら🔗🔉

――も啻(タダ)なら 仲の悪いといわれる犬と猿より,さらに仲の悪いこと。「―ぬ仲」

けんが-そうせい【犬牙相制】🔗🔉

けんが-そうせい ―サウセイ [1] 【犬牙相制】 〔史記(孝文本紀)〕 二国の境界を犬のきばがかみ合うように入りくませて,互いに牽制(ケンセイ)させること。

けん-し【犬歯】🔗🔉

けん-し [1] 【犬歯】 上下左右の門歯と臼歯の間にある四本の楔(クサビ)状の歯。食肉動物では発達して牙となる。糸切り歯。

けん-しゃ【犬舎】🔗🔉

けん-しゃ [1] 【犬舎】 犬小屋。

けん-しゅ【犬種】🔗🔉

けん-しゅ [1] 【犬種】 品種で分けた,犬の種類。

けんじゅう【犬戎】🔗🔉

けんじゅう 【犬戎】 古代中国の異民族西戎(セイジユウ)の一。西北辺境で勢力をふるい,周を東遷させたが,戦国時代に秦に圧迫されて衰えた。

けんじゅ-がくは【犬儒学派】🔗🔉

けんじゅ-がくは 【犬儒学派】 ⇒キニク学派(ガクハ)

けん-ば【犬馬】🔗🔉

けん-ば [1] 【犬馬】 (1)犬と馬。 (2)人につかえる者や,身分の卑しい者のたとえ。自分に関する謙称としても用いる。

けんば=の心(ココロ)🔗🔉

――の心(ココロ) 主君のために忠義を尽くし,恩に報いる心。

けんば=の=年(=齢(ヨワイ)🔗🔉

――の=年(=齢(ヨワイ)) ⇒馬齢(バレイ)

けんば=の養い🔗🔉

――の養い 〔論語(為政)〕 父母を養うのにただ衣食を与えるだけで,敬意を払わないことのたとえ。

けんば=の労🔗🔉

――の労 主君や他人のために全力を尽くして働くこと。「―をいとわない」「―をとる」

けん-ぴ【犬皮】🔗🔉

けん-ぴ [1] 【犬皮】 犬の皮。安い三味線の胴に張る。「皮の性が悪いから―の三味線になつてな/滑稽本・浮世床 2」

いぬ【犬】(和英)🔗🔉

いぬ【犬】 a dog;→英和 a puppy (子犬);→英和 a hound (猟犬);→英和 a spy (スパイ).→英和 〜の canine.→英和 〜畜生のような bestial.→英和 ‖犬猫病院 a pets' hospital.

いぬかき【犬かき】(和英)🔗🔉

いぬかき【犬かき】 a dog paddle.〜で泳ぐ dog-paddle.

いぬごや【犬小屋】(和英)🔗🔉

いぬごや【犬小屋】 a kennel;→英和 <米>a doghouse.→英和

いぬじに【犬死する】(和英)🔗🔉

いぬじに【犬死する】 die to no purpose[in vain].

けんえん【犬猿の仲である】(和英)🔗🔉

けんえん【犬猿の仲である】 be on bad terms;lead a cat-and-dog life (特に夫婦の).

けんし【犬歯】(和英)🔗🔉

けんし【犬歯】 a canine[dog]tooth.

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