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く-き【群来】🔗🔉

く-き [1] 【群来】 (北海道南部や東北地方で)産卵のためにニシンが大挙しておしよせること。 →鰊(ニシン)群来

ぐん【群】🔗🔉

ぐん [1] 【群】 (1)多くの同類のものが集まっていること。むれ。むらがり。集まり。 (2)〔数〕 〔group〕 一つの集合において,その,元(要素)の間に算法,例えば乗法が定められ,(1)二つの元 , の積 もその集合の元である(2)結合法則()・・()が成り立つ(3)すべての元 に対して となる (単位元)が存在する(4)各元 に対して となる元 (逆元)が存在する,という四つの条件が満たされている時,この集合はその算法に関して群であるという。特に交換法則 が成り立つ群をアーベル群または可換群という。群の考えはフランスのガロアなどにより導入され,現代数学の大きな基礎となっている。

ぐん=を抜・く🔗🔉

――を抜・く 多くの中で特にすぐれている。ぬきんでている。抜群。「―・く成績」

ぐん-えい【群泳】🔗🔉

ぐん-えい [0] 【群泳】 (名)スル 魚などが,群れをなして泳ぐこと。また,その群れ。「鰯(イワシ)の―」「―する鰹(カツオ)」

ぐん-き【群起】🔗🔉

ぐん-き [1] 【群起】 (名)スル (1)多くの人々が立ち上がり,ことを起こすこと。蜂起。「武人地方に―し封建の元素を形成するに及んで/日本開化小史(卯吉)」 (2)いくつもの物事が一時に起こること。

ぐん-ぎ【群議】🔗🔉

ぐん-ぎ [1] 【群議】 多くの人の議論。衆議。

ぐん-きょ【群居】🔗🔉

ぐん-きょ [1] 【群居】 (名)スル 群れをなして生活すること。「貧困無産の人は都府に―し/民約論(徳)」

ぐん-けい【群系】🔗🔉

ぐん-けい [0] 【群系】 植物群落の分類用語。優占種の生活形により樹林群系・草原群系・荒原群系・浮遊植物群系に分ける。

ぐん-こう【群行】🔗🔉

ぐん-こう ―カウ [0] 【群行】 (1)大勢でむらがって行くこと。 (2)斎宮(イツキノミヤ)が野宮(ノノミヤ)で三年の潔斎を終え,その年の九月に伊勢へ下向すること。また,その時に行なった儀式。

ぐん-こん【群婚】🔗🔉

ぐん-こん [0] 【群婚】 複数の男子が,複数の女子と互いに対等の資格で婚姻する形態。モルガンは著「古代社会」でこれを人類初期の婚姻形態としたが,制度として成立していた証拠はない。集団婚。

ぐん-ざん【群山】🔗🔉

ぐん-ざん [1] 【群山】 多くの山々。重なり,連なる山々。

くん-じゅ【群集・群衆】🔗🔉

くん-じゅ [1] 【群集・群衆】 (名)スル 〔「くん」は漢音。「くんじゅう」「ぐんじゅ」とも〕 人が群れをなして集まること。また,その人々。「人多く―したり/平家 2」

ぐん-しゅう【群衆】🔗🔉

ぐん-しゅう [0] 【群衆】 〔「ぐんしゅ」「ぐんじゅ」とも〕 むらがり集まった多くの人々。また,むらがり集まること。

ぐん-しゅう【群集・群聚】🔗🔉

ぐん-しゅう [0] ―シフ 【群集】 ・ ―シユウ 【群聚】 (名)スル 〔古くは「くんじゅ」〕 (1)一つの所に多くの人がむらがり集まること。また,その人々。「日本女人を見んとて多人数―したるに/新聞雑誌 30」 (2)社会学・心理学では,共通の関心と目的のもとに(不特定多数の人間が)一時的・非組織的に集合した集団で,日常の行動規範からはずれた行動をとりやすいものをいう。 (3)自然界においていろいろな種類の生物が何らかの意味でまじり合って生活している集まり。 (4)植物の群落を種組成に基づいて分類する時の一単位。クロマツ群集など。群叢。

ぐんしゅう-げき【群集劇】🔗🔉

ぐんしゅう-げき ―シフ― [3] 【群集劇】 主役に当たる人物は特になく,大勢の出演者によって展開される劇。

ぐんしゅう-しんり【群集心理】🔗🔉

ぐんしゅう-しんり ―シフ― [5] 【群集心理】 群集が示す特殊な心理状態。一般に判断力が低下し,興奮性が強くなり,衝動的・無責任的な言動をとる傾向になる。

ぐんしゅう-せいたいがく【群集生態学】🔗🔉

ぐんしゅう-せいたいがく ―シフ― [7] 【群集生態学】 生物群集と環境との関係を対象とする生態学の一分野。群集の発達様式,構成種の生態的機能や相互関係などを研究する。特定の種を対象とする個生態学に対していう。群生態学。生物群集学。

ぐんしゅう-ふん【群集墳】🔗🔉

ぐんしゅう-ふん ―シフ― [3] 【群集墳】 一定地域に多数の小規模な古墳が密集するもの。多くは古墳後期のもので,古墳を築造する階層が増加したことを示すものといわれる。「千塚」「百塚」の名で呼ぶ地域もある。

ぐん-しょ【群書】🔗🔉

ぐん-しょ [1][0] 【群書】 多くの書籍。群籍。「―を究める」

ぐんしょいちらん【群書一覧】🔗🔉

ぐんしょいちらん 【群書一覧】 図書目録。尾崎雅嘉(マサヨシ)編。六巻。1802年刊。刊本一〇七七部,写本六五二部の図書を三四類に分類し解題を付す。

ぐん-しょう【群小】🔗🔉

ぐん-しょう ―セウ [0] 【群小】 多くの小さなもの。たくさんはあるが小さくて問題にならないもの。「―作家」「豪傑が出て来て他の―を圧倒して仕舞ふ/吾輩は猫である(漱石)」

ぐん-じょう【群生】🔗🔉

ぐん-じょう ―ジヤウ [0] 【群生】 〔仏〕 あらゆる生きもの。一切衆生。ぐんせい。

ぐん-じょう【群青】🔗🔉

ぐん-じょう ―ジヤウ [0] 【群青】 青色の無機顔料の一。本来はラピスラズリの粉末であるが,ケイ砂・カオリン・硫黄・炭酸ナトリウムなどを焼成して合成される。絵の具・塗料・印刷インクなどに用いる。ウルトラ-マリン。

ぐんじょう-いろ【群青色】🔗🔉

ぐんじょう-いろ ―ジヤウ― [0] 【群青色】 鮮やかな藍青色(ランセイシヨク)。

ぐんしょさくいん【群書索引】🔗🔉

ぐんしょさくいん 【群書索引】 和漢の書物の記事を件名によって五十音順に配列し,検索できるようにした索引。物集高見(モズメタカミ)編。三巻。1916年(大正5)刊。

ぐんしょちよう【群書治要】🔗🔉

ぐんしょちよう ―チエウ 【群書治要】 中国,唐の魏徴(ギチヨウ)らが太宗の勅命によって編纂した政治参考書。五〇巻。631年成立。古代から晋代までの六七種の文献から,政治に有用な文章を抜粋し,書物別に配列した類書。

ぐんしょるいじゅう【群書類従】🔗🔉

ぐんしょるいじゅう 【群書類従】 古文献の叢書。正編五三〇巻六六五冊および目録一冊,続編一一五〇巻一一八五冊。塙保己一(ハナワホキノイチ)編。正続合わせて三三七三種に及ぶ日本の古書を神祇・帝王以下二五の部に分類して編纂。正編は1819年刊行完了。続編は1911年(明治44)刊行完了。

ぐん-しん【群臣】🔗🔉

ぐん-しん [0] 【群臣】 多くの臣下。多くの家来。

ぐんしん=を棄(ス)・つ🔗🔉

――を棄(ス)・つ 〔史記(楽毅伝)〕 君主が死去することをいう。

ぐん-せい【群生・群棲】🔗🔉

ぐん-せい [0] 【群生・群棲】 (名)スル (1)同一種の動物が生殖・捕食などのため,多数集まって生活すること。《群棲》 (2)同一種の植物が同じ場所に群がって生えていること。《群生》「アカマツの―している丘」 (3)「ぐんじょう(群生)」に同じ。

ぐん-せい【群星】🔗🔉

ぐん-せい [0] 【群星】 多くの星。群がっている多数の星。

ぐん-ぜい【群勢】🔗🔉

ぐん-ぜい [0] 【群勢】 たくさんの人の群れ。「彼方(アツチ)の―が加勢したら大事である/坑夫(漱石)」

ぐん-そう【群叢】🔗🔉

ぐん-そう [0] 【群叢】 ⇒群集(グンシユウ)(4)

ぐん-ぞう【群像】🔗🔉

ぐん-ぞう ―ザウ [0] 【群像】 (1)絵画・彫刻などで,多くの人間の集団的行動を主題として描いたもの。 (2)多くの人々がそれぞれに生き生きと活躍している姿。「青春の―」

ぐんぞう【群像】🔗🔉

ぐんぞう グンザウ 【群像】 文芸雑誌。1946年(昭和21)創刊。創作欄の充実を編集方針に,純文学の担い手としての声価を得る。

ぐん-そくど【群速度】🔗🔉

ぐん-そくど [3] 【群速度】 波の速度の一。振動数の異なる波が重なり合ってできた波のかたまりが,時間とともに(形を変えながら)全体として伝わっていく速さ。

ぐん-たい【群体】🔗🔉

ぐん-たい [0] 【群体】 分裂や出芽によって生じた個体がそのまま分離せず形成する個体群。普通は,個体(個虫)間に原形質の連絡が見られる場合をいう。植物ではボルボックス・ケイソウなど,動物では海綿動物・腔腸動物などに見られる。合体(ゴウタイ)。コロニー。 →個体

ぐん-とう【群党】🔗🔉

ぐん-とう ―タウ [0] 【群党】 (1)多くの党派。 (2)徒党をなすこと。また,その集団。

ぐん-とう【群島】🔗🔉

ぐん-とう ―タウ [0] 【群島】 比較的狭い海域内にまとまりをもってむらがっている島々。マーシャル群島など。

ぐんとう-りろん【群島理論】🔗🔉

ぐんとう-りろん ―タウ― [5] 【群島理論】 群島国家の主張する領海に関する理論。フィジーやフィリピンのように近接するいくつかの島によって構成される国家の場合,群島の外端を結ぶ線を群島基線とし,この基線から外に向けて領海や経済水域を設定し,内側の水域を群島国家の主権のもとにおくとするもの。

ぐん-とう【群盗】🔗🔉

ぐん-とう ―タウ 【群盗】 集団をなしている盗賊。

ぐん-ぱつ【群発】🔗🔉

ぐん-ぱつ [0] 【群発】 ある期間,同じ区域に集中して起こること。

ぐんぱつ-じしん【群発地震】🔗🔉

ぐんぱつ-じしん ―ヂシン [5] 【群発地震】 限られた区域に,比較的小さい地震が頻発する現象。震源は浅いことが多い。何年も続くことがある。松代群発地震など。

ぐん-ぴ【群飛】🔗🔉

ぐん-ぴ [1] 【群飛】 (名)スル 昆虫や鳥が多数,群れをなして飛ぶこと。昆虫の場合,多くは一種の配偶行動で,シロアリの交尾群飛や蚊柱はその例。

ぐん-ぴょう【群氷】🔗🔉

ぐん-ぴょう [0] 【群氷】 群をなしている海氷。多くの海氷。

ぐん-ぶ【群舞】🔗🔉

ぐん-ぶ [1] 【群舞】 (名)スル (1)大勢がむらがって踊ること。 (2)大勢の踊り手たちによる舞踏。コール-ド-バレエ。 (3)多くの鳥がむらがって舞うこと。「ツルの―」

ぐん-ぽう【群峰】🔗🔉

ぐん-ぽう [0] 【群峰】 むらがりそびえる峰々。群山。

ぐんま【群馬】🔗🔉

ぐんま 【群馬】 (1)関東地方北西部の内陸県。かつての上野(コウズケ)国の全域を占める。東・北・西は足尾山地・三国山脈・関東山地などに囲まれる。中央を利根川が南流し,南東部が関東平野に開ける。県庁所在地,前橋市。 (2)群馬県中央部,群馬郡の町。前橋市・高崎市に接する。上野国国分寺跡がある。

ぐんま-けんりつ-じょしだいがく【群馬県立女子大学】🔗🔉

ぐんま-けんりつ-じょしだいがく ―ヂヨシ― 【群馬県立女子大学】 公立大学の一。1980年(昭和55)設立。本部は群馬県玉村町。

ぐんま-じけん【群馬事件】🔗🔉

ぐんま-じけん 【群馬事件】 1884年(明治17),群馬の自由党員らが高崎駅開通式に参列する政府高官らを襲い,政府打倒を企てた事件。式が延期されたため,警察署や高利貸しらを襲撃したが鎮圧され,主謀者は逮捕された。

ぐんま-だいがく【群馬大学】🔗🔉

ぐんま-だいがく 【群馬大学】 国立大学の一。桐生工専・前橋医専・群馬師範などが合併して,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は前橋市。

ぐん-みん【群民】🔗🔉

ぐん-みん [0] 【群民】 多くの人民。民衆。

ぐん-もう【群盲】🔗🔉

ぐん-もう ―マウ [0] 【群盲】 (1)多くの盲人。衆盲。 (2)多くの凡人。

ぐんもう=象(ゾウ)を=撫(ナ)・ず(=評・す)🔗🔉

――象(ゾウ)を=撫(ナ)・ず(=評・す) 〔大勢の盲人が象の体をなでて,それぞれが自分の触れた部分の印象だけから象について述べたというたとえによる〕 凡人には大人物や大事業などの全体を見渡すことはできないものだ。元来は,涅槃経・六度経などで,人々が仏の真理を正しく知り得ないことをいったもの。衆盲象を摸(モ)す。

ぐん-ゆう【群游・群遊】🔗🔉

ぐん-ゆう ―イウ 【群游・群遊】 (名)スル (1)むらがりあそぶこと。 (2)むらがり泳ぐこと。「黒潮にのって―する鰹(カツオ)」

ぐん-ゆう【群雄】🔗🔉

ぐん-ゆう [0] 【群雄】 多くの英雄たち。

ぐんゆう-かっきょ【群雄割拠】🔗🔉

ぐんゆう-かっきょ [5] 【群雄割拠】 (名)スル 多くの英雄たちが各地に勢力を張り,対立して覇(ハ)を競うこと。

ぐん-よう【群羊】🔗🔉

ぐん-よう ―ヤウ [0] 【群羊】 (1)多くの羊(ヒツジ)。 (2)多くの弱い者。

ぐんよう=を駆(カ)って猛虎(モウコ)を攻む🔗🔉

――を駆(カ)って猛虎(モウコ)を攻む 〔戦国策(楚策)〕 弱い者を大勢集めて強い者を攻める。多くの弱小国を集めて連合し,強国に対抗するたとえ。

ぐん-らい【群来】🔗🔉

ぐん-らい [0] 【群来】 (名)スル むれをなして来ること。「村人―す/伊沢蘭軒(鴎外)」

ぐん-らく【群落】🔗🔉

ぐん-らく [0][1] 【群落】 (1)多くの村落。 (2)植生の単位。同一環境に生育している種々の植物が全体として一つの共同体としての特徴を示しているもの。植物群落。植物社会。

むら【群・叢・簇】🔗🔉

むら [2] 【群・叢・簇】 群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。「稲―」「草―」

むら-が・す【群がす】🔗🔉

むら-が・す 【群がす】 (動サ四) 群がるようにする。「偃松が,硬い葉を―・して/日本北アルプス縦断記(烏水)」

むら-がすみ【群霞】🔗🔉

むら-がすみ [3] 【群霞】 辺り一面にたちこめる霞。

むら-がり【群がり・叢り・簇り】🔗🔉

むら-がり [0][4] 【群がり・叢り・簇り】 群がっていること。群がっているもの。群れ。「白い鳥の―」

むら-が・る【群がる・叢る・簇る】🔗🔉

むら-が・る [3] 【群がる・叢る・簇る】 (動ラ五[四]) たくさんの人・動物などが,一か所に秩序なく集まる。群れをなす。「蜜蜂が―・る」「売場に―・る人々」 〔古くは下二段にも活用。「桂樹の―・れ生ふること/三蔵法師伝(院政期点)」〕

むら-ぎも【群肝・村肝】🔗🔉

むら-ぎも 【群肝・村肝】 〔「むらきも」とも。群がっている肝の意〕 五臓六腑。臓腑。「おぼえずたちて手たたき,伏して―を刻む(=深イ感銘ヲ受ケル)/奥の細道」

むらぎも-の【群肝の・村肝の】🔗🔉

むらぎも-の 【群肝の・村肝の】 (枕詞) 臓腑に心が宿ると考えたことから,「心」にかかる。「―心を痛みぬえこ鳥/万葉 5」

むら-くも【群雲・叢雲】🔗🔉

むら-くも [0] 【群雲・叢雲】 群がり集まった雲。一群れの雲。「月ニ―花ニ風/ヘボン(三版)」「月のかほに―のかかりて/大鏡(花山)」

むら-さめ【群雨・叢雨・村雨】🔗🔉

むら-さめ [0] 【群雨・叢雨・村雨】 ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。驟雨(シユウウ)。

むら-すずめ【群雀】🔗🔉

むら-すずめ [3] 【群雀】 群れをなしているすずめ。村雀。

むら-たけ【群竹】🔗🔉

むら-たけ [2] 【群竹】 群がり生えている竹。「我がやどのいささ―吹く風の音のかそけきこの夕かも/万葉 4291」

むらたま-の【群玉の】🔗🔉

むらたま-の 【群玉の】 (枕詞) 玉のくるくる回る意からか,「枢(クル)」(戸を開閉させる装置)にかかる。「―くるにくぎ鎖し固めとし妹が心は動(アヨ)くなめかも/万葉 4390」

むら-ちどり【群千鳥】🔗🔉

むら-ちどり [3] 【群千鳥】 群れている千鳥。むれちどり。[季]冬。《―渚に下りてより見えず/阿部みどり女》

むら-とり【群鳥】🔗🔉

むら-とり [2] 【群鳥】 群がっている鳥。群れをなしている鳥。

むらとり-の【群鳥の】🔗🔉

むらとり-の 【群鳥の】 (枕詞) 「群れいぬ」「群立つ」「朝立つ」「出(イデ)立つ」にかかる。「―我が群れ往(イ)なば/古事記(上)」「春花のうつろひ変はり―朝立ち行けば/万葉 1047」

むら-むら【群群・叢叢】🔗🔉

むら-むら [1] 【群群・叢叢】 (副) (1)あちこちに群がっているさま。「凌霄(ノウゼン)の燃えるやうな花が―と咲いてゐる/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」 (2)群れをなして集まったり動いたりするさま。「石橋へ,―と集つて列を作る/偸盗(竜之介)」 (3)雲・煙などの湧き上がるさま。「雲―と立ち渡りつ/自然と人生(蘆花)」 (4)衝動や激しい感情が急に起こるさま。「―と怒りがこみ上げる」「―と悪心がきざす」

むら-やま【群山】🔗🔉

むら-やま 【群山】 連なり立っている山々。群れ立っている山々。「大和には―あれど/万葉 2」

む・る【群る】🔗🔉

む・る 【群る】 (動ラ下二) ⇒むれる

むれ【群れ】🔗🔉

むれ [2] 【群れ】 (1)多くのものが集まっている状態。むらがっている状態。「鳥が―をなす」 (2)仲間。「野盗の―」「―をつくって遊ぶ」

むれ-あつま・る【群れ集まる】🔗🔉

むれ-あつま・る [5] 【群れ集まる】 (動ラ五[四]) むらがり集まる。「ひと所に―・る」

むれ-すずめ【群雀】🔗🔉

むれ-すずめ [3] 【群雀】 マメ科の落葉低木。中国原産。江戸時代に渡来。よく分枝し,葉は小葉四個からなる羽状複葉で,長枝に互生,短枝に束生。春,葉腋(ヨウエキ)に黄色の細い蝶(チヨウ)形花が下垂して咲く。漢名,金雀花・錦児。

むれ-だ・つ【群れ立つ】🔗🔉

むれ-だ・つ [3] 【群れ立つ】 (動タ五[四]) (1)むらがって立つ。「燃ゆる建物を遠巻にして真黒に―・つたる村人は/自然と人生(蘆花)」 (2)群れになって飛んでゆく。「桃園の花にまがへる照鷽(テリウソ)の―・つ折は散る心地する/山家(雑)」

むれ-つど・う【群れ集う】🔗🔉

むれ-つど・う ―ツドフ [4] 【群れ集う】 (動ワ五[ハ四]) むらがって集まる。群れ集まる。

むれ-と・ぶ【群れ飛ぶ】🔗🔉

むれ-と・ぶ [0][3] 【群れ飛ぶ】 (動バ五[四]) むらがって飛ぶ。「カモメが―・ぶ」

むれ-らか【群れらか】🔗🔉

むれ-らか 【群れらか】 (形動ナリ) 群れをなしてまとまっているさま。「物は―に得たるこそよけれ/宇治拾遺 9」

む・れる【群れる】🔗🔉

む・れる [2] 【群れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る 〔「群(ムラ)」の動詞化〕 多くのものが一所に集まる。むらがる。「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」

ぐん【群】(和英)🔗🔉

ぐん【群】 a crowd;→英和 a group;→英和 shoals.〜をなす flock (together);→英和 throng;→英和 swarm.→英和 〜を抜く be well above the common level.

ぐんきょ【群居する】(和英)🔗🔉

ぐんきょ【群居する】 live gregariously[in flocks].群居動物 a gregarious animal.

ぐんしゅう【群衆[集]】(和英)🔗🔉

ぐんしゅう【群衆[集]】 a crowd (of people).→英和 群集心理 mob[mass]psychology.

ぐんせい【群生[棲]する】(和英)🔗🔉

ぐんせい【群生[棲]する】 live[grow]gregariously[in flocks].

ぐんぞう【群像】(和英)🔗🔉

ぐんぞう【群像】 《彫刻》a group.→英和

ぐんとう【群島】(和英)🔗🔉

ぐんとう【群島】 a group of islands;an archipelago.→英和 ハワイ群島 the Hawaiian Islands.

ぐんぱつ【群発地震】(和英)🔗🔉

ぐんぱつ【群発地震】 an earthquake swarm.

ぐんゆうかっきょ【群雄割拠】(和英)🔗🔉

ぐんゆうかっきょ【群雄割拠】 rivalry of powerful leaders.

ぐんらく【群落】(和英)🔗🔉

ぐんらく【群落】 《生》a colony.→英和

むらがる【群がる】(和英)🔗🔉

むらがる【群がる】 crowd;→英和 flock (動物など);→英和 swarm (虫など).→英和

むれ【群れ】(和英)🔗🔉

むれ【群れ】 a group;→英和 a crowd;→英和 a party (一隊);→英和 [獣の]a herd (牛馬など);→英和 a flock (羊・鳥など);→英和 a pack (猟犬など);→英和 a shoal (魚の).→英和 〜をなして in crowds[flocks,shoals,swarms].⇒群がる.

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