【群】 13画　羊部　［五年］ 区点=2318　16進=3732　シフトJIS=8C51 【羣】異体字異体字 13画　羊部 区点=7026　16進=663A　シフトJIS=E3B8 《常用音訓》グン／むら／む…れ／む…れる 《音読み》　グン／クン〈qn〉 《訓読み》　むら／むれ／むらがる／むれる（むる） 《名付け》　とも・むら・むれ・もと 《意味》 ｛名｝むれ。ひとかたまりになったあつまり。また、なかま。「大群」「吾離群而索居＝吾離群シテ索居ス」〔→礼記〕 グンス｛動｝むらがる。むれる（ムル）。まるく円陣をなして集まる。仲間たちが一つ所に集まる。「群集」「群而不党＝群シテ党セズ」〔→論語〕 《解字》 会意兼形声。君クンは「口＋音符尹イン」から成り、まるくまとめる意を含む。群は「羊＋音符君」で、羊がまるくまとまってむれをなすこと。 《単語家族》 裙クン（まるくすそをまくスカート）梱コン（まるくまとめてしばる）軍（円陣をなしてむれる軍隊）郡（中心をとりまいた地方区）などと同系。 《類義》 →族 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

【群下】 グンカ 多くの、臣下や召使。

【群山】 グンザン 多くの山々。「群山万壑赴荊門＝群山万壑荊門ニ赴ク」〔→杜甫〕

【群小】 グンショウ 多くのつまらない者。「群小起異図＝群小異図ヲ起コス」〔→杜甫〕多くの子どもたち。

【群凶】 グンキョウ ＝群兇。多くの悪人。

【群生】 グンセイ むらがって生ずる。多くの人民。『群民グンミン』「群生与草木、長養皆吾皇＝群生ト草木ト、長ジ養フハミナ吾ガ皇」〔→呉偉業〕グンジョウ〔仏〕すべての生物。

【群后】 グンコウ 諸侯。〔→書経〕

【群有】 グンユウ 実在するあらゆる物。万物。

【群臣】 グンシン 多くの家臣。

【群芳】 グンポウ 多くの花。多くの美人。多くの賢人。

【群季】 グンキ 多くの弟たち。諸弟。「群季俊秀、皆為恵連＝群季ノ俊秀ハ、ミナ恵連タリ」〔→李白〕

【群居】 グンキョ むらがっている。また、むらがり集まって住む。

【群牧】 グンボク 多くの地方官。また、多くの諸侯。▽「牧」は、地方官。

【群盲撫象】 グンモウゾウヲナズ〈故事〉多くの盲人が象のからだをなでまわし、自分のさわった部分によってそれぞれ意見をのべること。凡人には大人物や大事業の全容が理解できないことのたとえ。〔六度経〕

【群書】 グンショ 多くの書物。『群籍グンセキ・群典グンテン』

【群経】 グンケイ 多くの経書。

【群情】 グンジョウ 多くの人の気持ち。『群心グンシン』

【群盗】 グントウ おおぜいで集団をなしている盗賊。

【群萌】 グンボウ 多くの人民。グンミョウ・グンモン〔仏〕群生した雑草の芽を、多くの生き物にたとえたことば。衆生シュジョウのこと。

【群飲】 グンイン おおぜい集まって酒盛りをすること。

【群軽折軸】 グンケイジクヲオル〈故事〉軽いものでも、多くのせると車の軸を折る。小さな力でも、おおぜいが協力すると大きな力になることのたとえ。〔→史記〕

【群衆】 グンシュウ 秩序や組織がなくて一か所に集まった多数の人々。

【群翔】 グンショウ 鳥などがむらがり飛ぶ。『群飛グンピ』

【群雄】 グンユウ 多くのすぐれた人々。多くの英雄。「飲餞易水上、四座列群英＝飲餞ス易水ノ上、四座群英ヲ列ヌ」〔→陶潜〕『群豪グンゴウ・群英グンエイ』

【群雄割拠】 グンユウカッキョ 多くの英雄たちが、各地にたてこもり、互いに対立すること。

【群聚】 グンシュウ むらがり集まる。おおぜいの人々が一か所に集まること。また、その人々。『群集グンシュウ』〔→列子〕

【群僚】 グンリョウ ＝群寮。多くの役人。〈類義語〉百僚。『群吏グンリ』

【群黎】 グンレイ 多くの人民。万民。▽「黎」は、多い。また、黒い色をあらわし、冠をかぶらず黒い髪をむき出しにしている庶民のこと。「群黎百姓、遍為爾徳＝群黎百姓、遍クナンヂノ徳ヲ為ス」〔→詩経〕

【群類】 グンルイ 多くの生き物。〔→淮南子〕

【群鶏之一鶴】 グンケイノイッカク〈故事〉多くの鶏の中にいる一羽の鶴ツル。▽多くの人の中で、特にすぐれているもののたとえ。▽「晋書」稽紹伝から。

【群議】 グンギ 多くの人が行う相談。さまざまな意見。〈類義語〉衆議。