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ようめい-がく【陽明学】🔗🔉

ようめい-がく ヤウメイ― [3] 【陽明学】 中国明代の王陽明およびその学派の新儒教学説。元・明代に官学として重んじられた朱子学の主知主義的理想主義的傾向に対して現実主義的批判を加え,主体的実践を重視した。心が理であるという心即理(シンソクリ),生来の道徳的判断力を発揮せよという致良知(チリヨウチ),認識と実践を一致させよという知行合一(チコウゴウイツ),欲望を肯定する無善無悪などを主要な学説とする。王学。 →心即理 →致良知 →知行合一説 →無善無悪説 →格物

ようめいがく-は【陽明学派】🔗🔉

ようめいがく-は ヤウメイ― 【陽明学派】 陽明学を尊重し実践した儒学者の総称。正統的で穏健な右派と,過激で狂禅と批判された左派とがある。右派としては,聶豹(ジヨウヒヨウ)など静座的修養法を重んじた主静派(帰寂派)と銭徳洪(セントクコウ)など読書や実践的修養を重んじて良知を発揮しようとした致知派(修証派)がある。左派としては,無善無悪を唱えた王畿(オウキ)や経書の権威を相対化して情欲を肯定した李贄(リシ)などの良知現成派がある。日本では,学派をなさなかったが,中江藤樹・熊沢蕃山・大塩中斎(平八郎)らが陽明学者として挙げられる。

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