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あらわ【露・顕】🔗⭐🔉
あらわ アラハ [1][0] 【露・顕】 (形動)[文]ナリ
平常では外から見えないものや内部にひそんでいるものが表面に現れているさま。
(1)むき出しなさま。多く,人間の肉体についていう。「肌を―にする」
(2)気持ちや意見を隠さないさま。露骨。「不快を―にする」「―にいやな顔をする」
(3)はっきり分かるようになるさま。公になるさま。「真相が―になる」「矛盾が―になる」
(4)はっきりと感じ取られるさま。歴然。顕著。「運命の末になる事,―なりしかば/平家 6」
あらわ・す【表す(表わす)・現す(現わす)・顕す】🔗⭐🔉
あらわ・す アラハス [3] 【表す(表わす)・現す(現わす)・顕す】 (動サ五[四])
(1)今までなかったり隠れていたりした物・姿・様子などを,外から見えるようにする。《現》「姿を―・す」「全貌を―・す」「正体を―・す」「本性を―・す」
(2)感情などを表情や外見から読みとれるようにする。《表》「怒りを顔に―・す」
(3)人が,考え・感情などを,言葉・絵・音楽などによって相手に示す。表現する。《表》「自分の気持ちをうまく言葉に―・すことができない」「荘厳な雰囲気を音楽で―・す」
(4)記号や色がある意味を示す。表示する。《表》「交通信号の赤は『止まれ』を―・す」「地図で寺を―・す記号」
(5)広く世間に知らせる。顕彰する。《顕》「碑を建ててその功績を世に―・す」
(6)口に出して言う。「君をやさしみ―・さずありき/万葉 854」
[可能] あらわせる
〔「あらわれる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭角を―・馬脚を―・化けの皮を―
あらわ・る【表る・現る・顕る】🔗⭐🔉
あらわ・る アラハル 【表る・現る・顕る】 (動ラ下二)
⇒あらわれる
あらわ・れる【表れる(表われる)・現れる(現われる)・顕れる】🔗⭐🔉
あらわ・れる アラハレル [4] 【表れる(表われる)・現れる(現われる)・顕れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あらは・る
(1)今までなかった人や物が出てきたり,隠れて見えなかった物や事柄が見えるようになる。出現する。《現》「一五分ほどおくれて―・れた」「この辺には時に熊の―・れることがある」
(2)それまで存在しなかった物や事柄が生じたり作られたりして,目で確認できるようになる。出現する。登場する。出る。《現》「皮膚に赤い発疹(ハツシン)が―・れる」「薬の効果が―・れる」
(3)考え・感情・傾向などが,他人に感知されるようになる。《表》「景気の動向はすぐ数字に―・れる」「顔に死相が―・れる」
(4)隠されていた物やわからなかった事柄などが,人々に知られるようになる。露顕する。《現》「これまでの悪事が―・れる」「こういう時にこそ,その人の真価が―・れる」
〔「あらわす」に対する自動詞〕
うつ・し【現し・顕し】🔗⭐🔉
うつ・し 【現し・顕し】 (形シク)
(1)現に生きてある。現実だ。うつつである。「葦原の中つ国に有らゆる―・しき青人草の/古事記(上)」
(2)正気である。まことだ。「偽も似つきてそする―・しくもまこと吾妹子吾に恋ひめや/万葉 771」
うつし-ごと【現事・顕事】🔗⭐🔉
うつし-ごと 【現事・顕事】
(1)現実の事。現世の出来事。「大八島国の現(アキ)つ事,―事避(ヨ)さしめき/祝詞(出雲国造神賀詞)」
(2)正気でする事。意識してする事。「年ごろの御ありさまは,―とやおぼしつる/とりかへばや(中)」
け-しょう【顕証】🔗⭐🔉
け-しょう 【顕証】
〔「けんしょう」の撥音「ん」の無表記〕
あらわではっきりしていること。けそう。けんそう。「所のさまも,あまりに河づら近く―にもあれば/源氏(宿木)」
け-そう【顕証】🔗⭐🔉
け-そう 【顕証】
「顕証(ケシヨウ)」に同じ。「髪の筋なども,なかなか昼よりも―に見えて/枕草子 184」
けん【顕】🔗⭐🔉
けん [1] 【顕】 (名・形動)[文]ナリ
あらわすこと。あらわれること。また,あきらかであること。「―にして晦(カイ),肯定にして否定とは/侏儒の言葉(竜之介)」
けん-い【顕位】🔗⭐🔉
けん-い ―
[1] 【顕位】
高い地位。高位。
[1] 【顕位】
高い地位。高位。
けんかいろん【顕戒論】🔗⭐🔉
けんかいろん 【顕戒論】
最澄著。三巻。820年,南都諸宗からの論難に対して大乗戒壇の正当性と,大乗戒(円頓戒)の本旨を説く。天台宗成立の理論的根拠となる。
けん-がく【顕学】🔗⭐🔉
けん-がく [0] 【顕学】
有名な学問。また,高名な学者。
けんか-しょくぶつ【顕花植物】🔗⭐🔉
けんか-しょくぶつ ケンクワ― [5] 【顕花植物】
種子植物の旧称。
⇔隠花植物
けん-かん【顕官】🔗⭐🔉
けん-かん ―クワン [0] 【顕官】
(1)地位の高い官職。高官。
⇔卑官
(2)律令制下,下級の官職のうちで特に重要とされた官。有能な者が任ぜられた。外記・史・式部丞・民部丞・左右衛門尉など。
けん-き【顕貴】🔗⭐🔉
けん-き [1] 【顕貴】 (名・形動)[文]ナリ
高い位にあること。また,その人やさま。貴顕。「修徳の教道は,最も―なる人に適用すべく/西国立志編(正直)」
けん-ぎょう【顕教】🔗⭐🔉
けん-ぎょう ―ゲウ [1] 【顕教】
〔仏〕 密教に対し,言語によって明らかに説き示された仏教の教え。密教で,自宗以外の宗派をいう。顕宗。
⇔密教
けん-げん【顕現】🔗⭐🔉
けん-げん [0] 【顕現】 (名)スル
(1)(神などが)はっきりした形をとって現れること。
(2)現れ出ること。「三十万の人戸一時に―し/日本風景論(重昂)」
けん-じ【顕示】🔗⭐🔉
けん-じ [0] 【顕示】 (名)スル
はっきりとわかるように示すこと。「独立と尊貴とを…―し給うた釈尊/一隅より(晶子)」
けん-しゃく【顕爵】🔗⭐🔉
けん-しゃく [0] 【顕爵】
高い爵位。栄爵。
けん-しゅう【顕宗】🔗⭐🔉
けん-しゅう [0][1] 【顕宗】
〔「けんじゅう」とも〕
「顕教(ケンギヨウ)」に同じ。
⇔密宗
けん-しゅつ【顕出】🔗⭐🔉
けん-しゅつ [0] 【顕出】 (名)スル
あらわれ出ること。「僅かに紫門竹籬を認むるの一茅屋を―す/情海波瀾(欽堂)」
けん-しょう【顕正】🔗⭐🔉
けん-しょう ―シヤウ [0] 【顕正】
〔仏〕 正しい道理をあらわし示すこと。
→破邪(ハジヤ)顕正
けん-しょう【顕証】🔗⭐🔉
けん-しょう 【顕証】 (名・形動ナリ)
はっきり物事があらわれること。際立っているさま。けしょう。けんぞ。「山科にて明けはなるるにぞ,いと―なる心地すれば/蜻蛉(中)」
けん-しょう【顕彰】🔗⭐🔉
けん-しょう ―シヤウ [0] 【顕彰】 (名)スル
隠れた功績・善行などをたたえて広く世間に知らせること。「―碑」「長年の功労を―する」
けんしょう-おんみつ【顕彰隠密】🔗⭐🔉
けんしょう-おんみつ ―シヤウ― [0] 【顕彰隠密】
〔仏〕 浄土真宗の教説の一。浄土三部経で観無量寿経や阿弥陀経など他力念仏以外の修行による往生を説く部分は方便だが,そこにも奥には他力念仏の教えが説かれていること。
けん-しょう【顕賞】🔗⭐🔉
けん-しょう ―シヤウ [0] 【顕賞】
功績を明らかにして賞すること。
けんしょう【顕昭】🔗⭐🔉
けんしょう ケンセウ 【顕昭】
(1130頃-1210頃) 平安末期・鎌倉初期の歌僧・歌学者。藤原顕輔の養子。歌風は知的。六条家の歌学を代表し,俊成らの御子左(ミコヒダリ)家と対立。「千載和歌集」以降の勅撰集に四三首入集。著「六百番陳状(顕昭陳状)」「古今集註」「袖中抄」など。
けんしょう-しつ【顕晶質】🔗⭐🔉
けんしょう-しつ ケンシヤウ― [3] 【顕晶質】
結晶質岩石の粒度を示す語。構成鉱物が肉眼または拡大鏡で識別できる大きさを有する岩石の組織。深成岩がその例。
けん-しょく【顕色】🔗⭐🔉
けん-しょく [0] 【顕色】
木綿などを染色するのに,あらかじめ繊維にしみこませたナフトール類などに,芳香族第一アミンから得られるジアゾニウム塩を反応(カップリング)させて染料を生じさせること。この染色法によって生じる染料を,ナフトール染料・氷染染料・顕色染料などと呼ぶ。
けんしょく-ざい【顕色剤】🔗⭐🔉
けんしょく-ざい [4][0] 【顕色剤】
(1)氷染染料による染色法でアゾ化合物をつくって発色させるのに用いられる芳香族第一アミン,およびそれから得られるジアゾニウム塩。
(2)感圧紙や感熱紙で発色剤と接触すると反応して色を出す無機化合物。フェノール性樹脂・酸性白土など。
けん-しょく【顕職】🔗⭐🔉
けん-しょく [0] 【顕職】
高い官職。要職。「高位―」
けん-ぜん【顕然】🔗⭐🔉
けん-ぜん [0] 【顕然】
■一■ (形動ナリ)
明らかなさま。はっきりとしているさま。「奸計なるや―なりとこそ評しけり矣/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。
⇔隠然
「さしあたる道理は―たりといへども/曾我 1」
けん-そう【顕証】🔗⭐🔉
けん-そう 【顕証】 (名・形動ナリ)
「けしょう(顕証)」に同じ。「げに,かの夕暮の―なりけむに/源氏(竹河)」
けんぞう-てんのう【顕宗天皇】🔗⭐🔉
けんぞう-てんのう ―テンワウ 【顕宗天皇】
記紀で第二三代天皇弘計王(オケノオオキミ)の漢風諡号(シゴウ)。在位三年。履中天皇の孫。父が雄略天皇に殺され,兄の億計王(のちの仁賢天皇)とともに播磨(ハリマ)に逃れたが,嗣子のない清寧天皇の皇嗣に迎えられ,兄に先立って即位したという。
けん-たつ【顕達】🔗⭐🔉
けん-たつ [0] 【顕達】 (名)スル
出世すること。栄達。「卑賤の人,時に―す/西国立志編(正直)」
けん-ちょ【顕著】🔗⭐🔉
けん-ちょ [1] 【顕著】 (形動)[文]ナリ
きわだっていて目につくさま。いちじるしいさま。「―な特色」「効果が―だ」
けんにょ【顕如】🔗⭐🔉
けんにょ 【顕如】
(1543-1592) 安土・桃山時代の浄土真宗の僧。本願寺一一世。諱(イミナ)は光佐。石山本願寺に生まれ,一二歳で住持となる。1570年より織田信長と10年にわたって戦ったが,勅命によって和議し,紀伊に移った。やがて大坂に戻り,豊臣秀吉から寄進された京都堀川の地に移り,本願寺,のちの西本願寺を造営した。
けん-び【顕微】🔗⭐🔉
けん-び [1] 【顕微】
微細なものをあきらかにすること。
けんび-おん-き【顕微音器】🔗⭐🔉
けんび-おん-き [4] 【顕微音器】
マイクロホン。明治期の訳語。
けんび-かいぼう【顕微解剖】🔗⭐🔉
けんび-かいぼう [4] 【顕微解剖】
顕微鏡を用いて,微細な生体組織や細胞を解剖すること。
けんび-きょう【顕微鏡】🔗⭐🔉
けんび-きょう ―キヤウ [0] 【顕微鏡】
微小な物体を拡大して見る装置。普通は対物レンズ,接眼レンズ,照明装置などからなる光学顕微鏡をいう。
→電子顕微鏡
けんび-きょう-ざ【顕微鏡座】🔗⭐🔉
けんび-きょう-ざ ―キヤウ― [0] 【顕微鏡座】
〔(ラテン) Microscopium〕
南天の星座で,九月下旬の宵に南中する。日本からは南の地平線上にその一部分が見られるが明るい星はない。
けんび-しゅじゅつ【顕微手術】🔗⭐🔉
けんび-しゅじゅつ [4] 【顕微手術】
手術用顕微鏡下で行う手術。脳神経外科をはじめ,眼科・形成外科などに広く応用され,血管の吻合(フンゴウ),神経の縫合,脳腫瘍(ノウシユヨウ)の除去などが行われる。マイクロサージェリー。
けんび-そうさ【顕微操作】🔗⭐🔉
けんび-そうさ ―サウ― [4] 【顕微操作】
顕微鏡の下で,微細なガラス毛細管やメスを用いて行う解剖・手術・注入などの操作。毛細血管の縫合や人工授精,細胞融合などに応用される。
けんぽん-ほっけしゅう【顕本法華宗】🔗⭐🔉
けんぽん-ほっけしゅう 【顕本法華宗】
日蓮宗勝劣派の一派。日什(ニチジユウ)を派祖,京都の妙満寺を総本山とする。什門派。
けん-みつ【顕密】🔗⭐🔉
けん-みつ [1][0] 【顕密】
顕教と密教。「本寺・本山を離れぬる―の僧/徒然 165」
けん-めい【顕明】🔗⭐🔉
けん-めい [0] 【顕明】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしている・こと(さま)。「人の前に表白し能はざるの罪も神の前には―なり/求安録(鑑三)」
けんめい-しゅぎ【顕名主義】🔗⭐🔉
けんめい-しゅぎ [5] 【顕名主義】
代理人が代理行為をする場合に,自らが本人の代理人であることを相手方に示さない限り代理行為の効果が本人に帰属しない,という原則。
けんもん-しゃ【顕紋紗】🔗⭐🔉
けんもん-しゃ [3] 【顕紋紗】
〔「けんもんさ」「けもんさ」「けんもんじゃ」とも〕
紗の地に,平織で文様を織り出した紋紗。
けん-ゆう【顕幽】🔗⭐🔉
けん-ゆう ―イウ [0] 【顕幽】
あらわれたり,見えなくなったりすること。
けん-よう【顕要】🔗⭐🔉
けん-よう ―エウ [0] 【顕要】 (名・形動)[文]ナリ
地位などが高く重要であること。また,その人やさま。「―な役職」
けん-よう【顕揚】🔗⭐🔉
けん-よう ―ヤウ [0] 【顕揚】 (名)スル
功績などをたたえて世間に広く知らせること。顕彰。
けん-ろ【顕露】🔗⭐🔉
けん-ろ [1] 【顕露】 (名)スル
「露顕」に同じ。「その―すると,隠蔵するとを論ぜず/西国立志編(正直)」
けんかしょくぶつ【顕花植物】(和英)🔗⭐🔉
けんかしょくぶつ【顕花植物】
a flowering plant;《植》a phanerogam.→英和
けんびきょう【顕微鏡】(和英)🔗⭐🔉
けんびきょう【顕微鏡】
a microscope.→英和
‖顕微鏡検査 a microscopic examination.顕微鏡写真 a photomicrograph.
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