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あだ【△徒】🔗🔉

あだ【徒】 [形動][ナリ]実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意が―になる」浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。「―なる恋にはあらで、女夫(めおと)の契を望みしなり」〈紅葉・金色夜叉〉一時的ではかないさま。かりそめ。「なかなかに―なる花は散りぬともまつを頼まぬ人のあらめや」〈為頼集〉いいかげんなさま。粗略だ。「まだしき時に方さまの御心づかひゆゑと、それはそれは―に存ぜぬに候」〈浮・文反古・五〉

いたずら【△徒】いたづら🔗🔉

いたずら【徒】いたづら [形動][ナリ]存在・動作などが無益であるさま。役に立たないさま。むだ。「―に時を過ごす」あるべき物がないために物足りないさま。なんの風情もないさま。「入江の―なる洲(す)ども」〈更級〉何もすることがないさま。退屈。「舟も出ださで―なれば」〈土佐〉→悪戯(いたずら)

かち【△徒・徒=歩・△歩・歩=行】🔗🔉

かち【徒・徒歩・歩・歩行】 乗り物を使わないで歩くこと。徒歩(とほ)。「―で山へ登りました」〈二葉亭訳・片恋〉(「徒士」とも書く)江戸時代、武士の身分の一。騎乗を許されない下級の武士。おかち。徒侍(かちざむらい)」に同じ。「徒組(かちぐみ)」の略。

ず【△徒】ヅ🔗🔉

ず【徒】 律の五刑の一。今の懲役刑にあたる。一年から三年まで半年ごとの五等級があり、流(る)より軽く、杖(じよう)より重い刑。徒罪。徒刑。

ただ【△徒・×只】🔗🔉

ただ【徒・×只】 《「直(ただ)」と同語源》[名]取り立てて値打ちや意味がないこと。普通。「―の人」「―のからだではない」何事もなく、そのままであること。無事。「見つかったら―では済まない」(只)代金のいらないこと。また、報酬のないこと。無料。「―でくれる」「―で働く」[形動ナリ]ありきたり。また、ありのまま。「―なる絹綾など取り具し給ふ」〈源・宿木〉何事もないさま。「朝露のおくる思ひに比ぶれば―に帰らむ宵はまされり」〈和泉式部日記〉◆は「只」の字を「ロ」と「ハ」とに分け、俗に「ろは」という。

と【徒】🔗🔉

と【徒】 その仲間。その同類の人。「学問の―」「無頼(ぶらい)の―」

むだ【無駄・△徒】🔗🔉

むだ【無駄・徒】 [名・形動]役に立たないこと。それをしただけのかいがないこと。また、そのさま。無益。「―な金を使う」「時間を―にする」むだぐち」に同じ。「しゃれも―もいっかう言はず」〈滑・膝栗毛・初〉◆「無駄」は当て字。

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