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うるさ・い【△煩い・五=月=蠅い】🔗⭐🔉
うるさ・い【△煩い・五=月=蠅い】
[形]
うるさ・し[ク]
物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。「隣の話し声が―・い」
注文や主張や批評などが多すぎてわずらわしく感じられる。細かくて、口やかましい。「―・い小姑(こじゆうと)」「規則が―・い」「ワインにはなかなか―・い」
どこまでもつきまとって、邪魔でわずらわしい。また、ものがたくさんありすぎて不愉快なさまにもいう。しつこい。「ハエが―・くつきまとう」「この写真はバックが―・い」
いやになるほどにすぐれている。「御心とどめて物宣ふにこそあめれ。―・き人の幸ひなりや」〈宇津保・沖つ白浪〉
いやになるほどに、こまごまといきとどいている。「れいの―・き御心とはおもへども、えさは申さで」〈源・夕顔〉
技芸がすぐれている。「織女(たなばた)の手にも劣るまじく、その方も具して、―・くなむはべりし」〈源・帚木〉◆古くは、いきとどいて完全であるさまを、わずらわしく感じる意と、よしとする意の両面からいった。
[派生]うるさがる[動ラ五]うるさげ[形動]うるささ[名]
[用法]うるさい・やかましい――「人々の叫ぶ声がうるさい(やかましい)」「窓を打つ風の音がうるさい(やかましい)」「ブルドーザーの音がうるさい(やかましい)」のように不快に感じる、声・物音・騒音などには相通じて用いられる。◇「蚊のブーンという羽音がうるさい」など、必ずしも大きな音ではないが、わずらわしく感じられるときは「うるさい」が用いられる。◇また、「うるさい」は「規制がうるさい」「世間がうるさい」「髪が長すぎて、うるさい」「装飾がごてごてとうるさい」など、音以外の不快なものにも用いられる。◇「親がうるさい(やかましい)」「味にうるさい(やかましい)」「時間にうるさい(やかましい)」など、「あれこれ言う」の意味では相通じて使われるが、「やかましい」のほうががみがみ言う度合いが強い感じである。







ご‐がつ【五月】‐グワツ🔗⭐🔉
ご‐がつ【五月】‐グワツ
一年の五番目の月。さつき。《季 夏》「えにしだの黄にむせびたる―かな/万太郎」
ごがつ‐あき【五月秋】ゴグワツ‐🔗⭐🔉
ごがつ‐あき【五月秋】ゴグワツ‐
陰暦五月の、田植で忙しい季節。
ごがつ‐かくめい【五月革命】ゴグワツ‐🔗⭐🔉
ごがつ‐かくめい【五月革命】ゴグワツ‐
一九六八年五月、フランスのパリを中心に発生した反体制運動。学生運動が労働運動と結びつき、ゼネストに発展し社会危機となったが、ド=ゴール大統領による議会解散・総選挙により収拾された。
ごがつ‐かや【五月蚊‐帳】ゴグワツ‐🔗⭐🔉
ごがつ‐かや【五月蚊‐帳】ゴグワツ‐
五月になってはじめて蚊帳をつるのを忌んでいう語。つりぞめは四月のうちにするものという。
ごがつ‐ささげ【五月
=豆】ゴグワツ‐🔗⭐🔉
ごがつ‐ささげ【五月
=豆】ゴグワツ‐
インゲンマメの別名。

ごがつ‐にんぎょう【五月人形】ゴグワツニンギヤウ🔗⭐🔉
ごがつ‐にんぎょう【五月人形】ゴグワツニンギヤウ
五月五日の端午の節句に、男の子の成長を祝って飾る武者人形。《季 夏》
ごがつ‐のぼり【五月×幟】ゴグワツ‐🔗⭐🔉
ごがつ‐のぼり【五月×幟】ゴグワツ‐
五月五日の端午の節句に、男の子の成長を祝って立てるのぼり。江戸初期から行われ、初め武者絵などを描いたが、後に鯉の滝登りの絵柄が流行、今日の鯉のぼりになった。さつきのぼり。
ごがつ‐びょう【五月病】ゴグワツビヤウ🔗⭐🔉
ごがつ‐びょう【五月病】ゴグワツビヤウ
新年度の四月に入学・入社した新人に、五月ごろになると現れる精神の不安定状態をいう語。
さ‐つき【五‐月・皐=月・△早月】🔗⭐🔉
さ‐つき【五‐月・皐=月・△早月】
陰暦五月のこと。《季 夏》「庭土に―の蠅の親しさよ/竜之介」
ツツジ科の常緑低木。関東以西の河岸の岩上などに自生。初夏、枝先に紅紫色の花をつける。観賞用で、数多くの園芸品種がある。さつきつつじ。《季 夏》「―咲く庭や岩根の黴(かび)ながら/太祇」




五月の鯉(こい)の吹き流し🔗⭐🔉
五月の鯉(こい)の吹き流し
《鯉幟(こいのぼり)は、口を大きくあけているが腹の中は空であるところから》心がさっぱりとしていてわだかまりのないこと。また、口先だけで胆力のないこと。
五月の桜で葉ばかりさま🔗⭐🔉
五月の桜で葉ばかりさま
「葉」の「は」と「憚り様」の「は」を掛けていったしゃれ。おそれいります、ご苦労さま、などの意に用いる。
さつき‐あめ【五‐月雨】🔗⭐🔉
さつき‐あめ【五‐月雨】
「さみだれ」に同じ。《季 夏》
さつき‐つつじ【五‐月躑=躅】🔗⭐🔉
さつき‐つつじ【五‐月躑=躅】
サツキ
の別名。

さつき‐の‐せち【五‐月の節】🔗⭐🔉
さつき‐の‐せち【五‐月の節】
端午(たんご)の節句。
さつき‐の‐たま【五‐月の△珠】🔗⭐🔉
さつき‐の‐たま【五‐月の△珠】
タチバナの実。糸に通して輪にし、かずらなどにする。一説に、端午の節句に飾る薬玉(くすだま)。「ほととぎすいたくな鳴きそ汝(な)が声を―にあへ貫(ぬ)くまでに」〈万・一四六五〉
さつき‐のぼり【五‐月×幟】🔗⭐🔉
さつき‐のぼり【五‐月×幟】
端午の節句に立てる鯉幟(こいのぼり)。ごがつのぼり。《季 夏》
さつき‐の‐みそうじ【五‐月の△御△精△進】‐みサウジ🔗⭐🔉
さつき‐の‐みそうじ【五‐月の△御△精△進】‐みサウジ
陰暦五月に行う精進潔斎。「―のほど、職(しき)におはします頃」〈枕・九九〉→年三(ねそう)
さつき‐ばれ【五‐月晴(れ)】🔗⭐🔉
さつき‐ばれ【五‐月晴(れ)】
五月のすがすがしい晴天。
陰暦五月の、梅雨の合間の晴天のこと。《季 夏》「うれしさや小草彩もつ―/子規」


さつき‐やま【五‐月山】🔗⭐🔉
さつき‐やま【五‐月山】
陰暦五月ごろの山。《季 夏》
さつき‐やみ【五‐月×闇】🔗⭐🔉
さつき‐やみ【五‐月×闇】
陰暦五月の、梅雨が降るころの夜の暗さ。また、その暗やみ。《季 夏》「はらはらと椎(しひ)の雫(しづく)や―/鬼城」
さ‐ばえ【五=月×蠅】‐ばへ🔗⭐🔉
さ‐ばえ【五=月×蠅】‐ばへ
陰暦五月ごろの群がり騒ぐ蠅。《季 夏》
さばえ‐なす【五=月×蠅なす】さばへ‐🔗⭐🔉
さばえ‐なす【五=月×蠅なす】さばへ‐
〔枕〕さばえのように、の意で、「騒く」「荒ぶる」にかかる。「―騒く子どもを打棄(うつ)てては」〈万・八九七〉
さ‐みだ・る【五=月=雨る】🔗⭐🔉
さ‐みだ・る【五=月=雨る】
[動ラ下二]五月雨が降る。和歌では多く「さ乱る」にかけて用いる。「―・れてもの思ふときはわが宿のなく蝉さへに心細しや」〈曾丹集〉《季 夏》
さ‐みだれ【五‐月‐雨】🔗⭐🔉
さ‐みだれ【五‐月‐雨】
《「さ」は五月(さつき)などの「さ」、「みだれ」は水垂(みだれ)か》
陰暦五月ごろに降りつづく長雨。梅雨。つゆ。さつきあめ。《季 夏》「―を集めて早し最上川/芭蕉」
断続的にいつまでもだらだらと続くことのたとえ。「―式」「―戦術」


さみだれ‐ぐも【五‐月‐雨雲】🔗⭐🔉
さみだれ‐ぐも【五‐月‐雨雲】
梅雨のころの雲。《季 夏》
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