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うらみ【恨み・×怨み・△憾み】🔗🔉

うらみ【恨み・×怨み・憾み】 他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。怨恨(えんこん)。「あいつには―がある」「―を晴らす」(憾み)他と比べて不満に思われる点。もの足りなく感じること。「技巧に走りすぎた―がある」残念に思う気持ち。心残り。未練。「―の雨」「あの結果を―に思う」悲しみ。嘆き。「行く者の悲しみ、残る者の―」〈奥の細道〉 [類語]怨恨(えんこん)・怨嗟(えんさ)・意趣・私怨(しえん)・遺恨(いこん)・怨念(おんねん)・宿意・宿怨(しゆくえん)・宿恨・積怨(せきえん)・旧怨(きゆうえん)・仇(あだ)・憎しみ・復讐心(ふくしゆうしん)

うらみ‐がまし・い【恨みがましい・×怨みがましい】🔗🔉

うらみ‐がまし・い【恨みがましい・×怨みがましい】 [形]うらみがま・し[シク]いかにも恨んでいるように見える。さもうらめしそうである。「―・い目つき」 [派生]うらみがましさ[名]

うら・む【恨む・×怨む・△憾む】🔗🔉

うら・む【恨む・×怨む・憾む】 [動マ五(四)]ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を―・む」自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。「世の中を―・む」(憾む)望みどおりにならず、残念に思う。「機会を逸したことが―・まれる」[動マ上二]に同じ。「世の中はいかに苦しと思ふらむここらの人に―・みらるれば」〈古今・雑体〉ぐちを言う。「花散らす風の宿りは誰か知る我に教へよ行きて―・みむ」〈古今・春下〉無念を晴らす。仕返しをする。「入道相国朝家を―・み奉るべき事必定と聞こえしかば」〈平家・三〉◆中世までは上二段活用、近世になって四段活用に転じた。

うらめし・い【恨めしい・×怨めしい】🔗🔉

うらめし・い【恨めしい・×怨めしい】 [形]うらめ・し[シク]《「うらむ」の形容詞化》恨みに思われる。にくらしい。「彼の裏切りが―・い」残念に思われる。情けない。「役にも立たないわが身が―・い」 [派生]うらめしがる[動ラ五]うらめしげ[形動]うらめしさ[名]

え・ず【×怨ず】ヱず🔗🔉

え・ず【×怨ず】ヱず [動サ変]《「えんず」の撥音の無表記》「えん(怨)ずる」に同じ。「もの憎みはいつならふべきにかと―・じ給へば」〈源・澪標〉

えん‐げん【×怨言】ヱン‐🔗🔉

えん‐げん【×怨言】ヱン‐ うらみの言葉。怨語。「―も聞かなくてはなりません」〈漱石・こゝろ〉

えん‐ご【×怨語】ヱン‐🔗🔉

えん‐ご【×怨語】ヱン‐怨言(えんげん)」に同じ。

えん‐こん【×怨恨】ヱン‐🔗🔉

えん‐こん【×怨恨】ヱン‐ うらむこと。また、深いうらみの心。「―による犯行」

えん‐さ【×怨×嗟】ヱン‐🔗🔉

えん‐さ【××嗟】ヱン‐ [名]スルうらみ嘆くこと。「―の声」

えん‐しゅう【×怨×讐】ヱンシウ🔗🔉

えん‐しゅう【××讐】ヱンシウ うらんでかたきとすること。うらみのあるかたき。おんしゅう。

えん‐じょ【×怨女】ヱンヂヨ🔗🔉

えん‐じょ【×怨女】ヱンヂヨ 婚期が遅れたり、夫が不在であったりして、独り身である自分を哀れと思って嘆く女。

えん‐しょく【×怨色】ヱン‐🔗🔉

えん‐しょく【×怨色】ヱン‐ うらみに思っている顔つき。また、そのような気配。

えん・じる【×怨じる】ヱンじる🔗🔉

えん・じる【×怨じる】ヱンじる [動ザ上一]「えん(怨)ずる」(サ変)の上一段化。「―・じるようなまなざし」

えん・ずる【×怨ずる】ヱンずる🔗🔉

えん・ずる【×怨ずる】ヱンずる [動サ変]ゑん・ず[サ変]うらみ言をいう。うらむ。「すげない恋人を―・ずる」

えん‐せい【×怨声】ヱン‐🔗🔉

えん‐せい【×怨声】ヱン‐ うらみのこもった声。

えん‐ぞう【×怨憎】ヱン‐🔗🔉

えん‐ぞう【×怨憎】ヱン‐ うらむことと、にくむこと。うらみと、にくしみ。おんぞう。

えん‐どく【×怨毒】ヱン‐🔗🔉

えん‐どく【×怨毒】ヱン‐ ひどくうらみ憎むこと。「―を買う」〈東海散士・佳人之奇遇〉

えん‐ぷ【×怨府】ヱン‐🔗🔉

えん‐ぷ【×怨府】ヱン‐ 人々のうらみの集まる所。

えん‐ぼう【×怨望】ヱンバウ🔗🔉

えん‐ぼう【×怨望】ヱンバウ [名]スルうらみに思うこと。「其交際に害あるものは―より大なるはなし」〈福沢・学問のすゝめ〉

おん‐しゅう【×怨×讐】ヲンシウ🔗🔉

おん‐しゅう【××讐】ヲンシウ うらんでかたきとすること。えんしゅう。「天下大いに乱れて、父子兄弟―を結び」〈太平記・二七〉

おん‐ぞう【×怨憎】ヲン‐🔗🔉

おん‐ぞう【×怨憎】ヲン‐ うらみ、憎むこと。えんぞう。

おんぞう‐えく【×怨憎会苦】ヲンゾウヱク🔗🔉

おんぞう‐えく【×怨憎会苦】ヲンゾウヱク 仏語。八苦の一。うらみ憎む相手に会う苦しみ。

おん‐てき【×怨敵】ヲン‐🔗🔉

おん‐てき【×怨敵】ヲン‐ 《古くは「おんでき」とも》恨みのある敵。あだかたき。

おんてき‐たいさん【×怨敵退散】ヲンテキ‐🔗🔉

おんてき‐たいさん【×怨敵退散】ヲンテキ‐ 怨敵を退散させること。降伏(ごうぶく)の祈願などで唱える。

おん‐ねん【×怨念】ヲン‐🔗🔉

おん‐ねん【×怨念】ヲン‐ うらみのこもった思い。うらみに思う気持ち。「―を晴らす」

おん‐りょう【×怨霊】ヲンリヤウ🔗🔉

おん‐りょう【×怨霊】ヲンリヤウ 受けた仕打ちにうらみを抱いて、たたりをする死霊または生き霊。

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[音]エン    オン    ウン [訓]うら‐む [部首]心 [総画数]9 [コード]区点    1769      JIS   3165      S‐JIS 8985

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