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うらみ【恨み・怨み・憾み】🔗⭐🔉
うらみ【恨み・怨み・憾み】
①うらむこと。にくいと思うこと。竹取物語「人の―もあるまじ」。「積年の―を晴らす」
②不満足に思うこと。残念に思うこと。源氏物語夕顔「此の世に少し―残るは」。「軽薄に過ぎる―がある」
◇「怨」は、特に感情が強い時に好んで使われる傾向がある。2は多く「憾」を使う。
⇒うらみ‐うた【恨み歌】
⇒うらみ‐がお【恨み顔】
⇒うらみ‐ごと【恨み言】
⇒うらみ‐じに【恨み死】
⇒うらみ‐っこ【恨みっこ】
⇒うらみ‐つらみ【恨みつらみ】
⇒うらみ‐どころ【恨み所】
⇒うらみ‐ね【恨み寝】
⇒怨み骨髄に徹す
⇒怨みに報ゆるに徳を以てす
⇒恨みを買う
⇒恨みを飲む
⇒恨みを晴らす
○怨み骨髄に徹すうらみこつずいにてっす🔗⭐🔉
○怨み骨髄に徹すうらみこつずいにてっす
[史記秦紀「繆公ぼっこうの此の三人を怨むや骨髄に入れり」]うらみが骨のしんまでしみわたる。心の底から深く人をうらむこと。
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うらみ‐ごと【恨み言】
うらみをあらわすことば。愚痴。源氏物語真木柱「なぞこの大臣の、折々思ひ放たず―はしたまふ」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うら‐みごろ【裏身頃】
袷あわせなどの身頃の裏の布。
うらみ‐じに【恨み死】
うらみながら死ぬこと。十訓抄「口惜しと思ひ給ひけるにや、七日といふに、―に死に給へり」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うら‐みち【裏道】
①裏口から通じている道。
②本道以外の道路。間道。ぬけみち。
③正道でないやり方。まともでない生活。「人生の―を行く」
うらみ‐っこ【恨みっこ】
互いにうらむこと。「―なし」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うらみ‐つらみ【恨みつらみ】
(語尾にミを重ねて語調を合わせた語)あのうらみやこのうらみ。いろいろのうらみ。浄瑠璃、曾我会稽山「今の―より、まさつた嘆きもあらうかと」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うらみ‐どころ【恨み所】
うらみに思うべきところ。うらむべき点。後撰和歌集恋「これはかく―もなきものを」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
○怨みに報ゆるに徳を以てすうらみにむくゆるにとくをもってす🔗⭐🔉
○怨みに報ゆるに徳を以てすうらみにむくゆるにとくをもってす
[老子第63章]うらみのある者に対しても、恩徳をもって報いる。
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うらみ‐ね【恨み寝】
(男女の間柄で)思いのとげられないのをうらみながら寝ること。井華集「―の蒲団そなたへゆがみけり」
⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】
うらみのすけ【恨の介】
仮名草子。2冊。作者未詳。慶長・元和頃成立。幕府の旗本と禁裏の女房との密通事件をモデルにした恋愛物語。中世小説の伝統をひくが、よく近世初期の時代相を反映する。
うら・みる【恨みる】
〔他上一〕
(ウラム(上二)の口語形)恨む。狂言、財宝「定て―・みられませう」
うらみ‐わ・ぶ【恨み侘ぶ】
〔他上二〕
恨んで気力もなくなる。源氏物語夕霧「―・び胸あきがたき冬の夜に」
うら・む【恨む・怨む・憾む】🔗⭐🔉
うら・む【恨む・怨む・憾む】
〔他五〕
(古くは上二段に活用し、江戸時代には四段活用となった。まれに上一段にも)他からの仕打ちを不当と思いながら、その気持をはかりかね、また仕返しもできず、忘れずに心にかけている意。
①(相手の仕打ちを)不快・不満に思う。また、くやしくのろわしく思う。万葉集11「逢はずともわれは―・みじ」。古今和歌集恋「きのありつねが娘に住みけるを―・むることありて暫しの間昼は来て夕さりは帰り」。「天を―・むなかれ」「人に―・まれる」
②恨み言を言う。かきくどく。源氏物語空蝉「小君を御前に臥せてよろづに―・みかつは語らひ給ふ」。平家物語1「まことにわごぜの―・むるもことわりなり」。奥の細道「松島は笑ふが如く、象潟は―・むがごとし」
③《憾》遺憾に思う。残念に思う。「行を共にする人の無きを―・む」「機を逸したのが―・まれる」
④恨みを晴らす。仕返しをする。大鏡伊尹「この族ぞう長く絶たむ。…あはれといふ人もあらばそれをも―・みむ、など誓ひて失せ給ひにければ代々の御悪霊とこそはなり給ひたれ」
うらめし・い【恨めしい・怨めしい】🔗⭐🔉
うらめし・い【恨めしい・怨めしい】
〔形〕[文]うらめ・し(シク)
(動詞ウラムの形容詞形。他からの仕打ちを不当と思い、その本当の心持を見ようとじっと堪えている気持、また、恨みがわだかまっていていつか執念を晴らしたいと思う気持)うらみに思う。残念である。情けない。万葉集20「―・しく君はもあるか宿の梅の散り過ぐるまで見しめずありける」。歌舞伎、東海道四谷怪談「―・いぞへ伊右衛門どの」。「冷たい仕打ちが―・い」「つくづく自分の無力が―・い」
え・ず【怨ず】ヱ‥🔗⭐🔉
え・ず【怨ず】ヱ‥
〔他サ変〕
(ヱンズのンを表記しない形)うらむ。うらみごとを言う。土佐日記「うたぬし、いとけしきあしくて―・ず」
えん‐げん【怨言】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐げん【怨言】ヱン‥
うらみの言葉。
えん‐こん【怨恨】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐こん【怨恨】ヱン‥
うらむこと。うらみ。「―による犯行」
えん‐さ【怨嗟】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐さ【怨嗟】ヱン‥
うらみなげくこと。「―の声」
えん‐しゅう【怨讐】ヱンシウ🔗⭐🔉
えん‐しゅう【怨讐】ヱンシウ
うらんで仇あだとすること。うらみある仇。
えん‐しょ【怨緒】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐しょ【怨緒】ヱン‥
うらむ心。かなしい気持。万葉集17「―禁とどめ難し」
えん‐じょ【怨女】ヱンヂヨ🔗⭐🔉
えん‐じょ【怨女】ヱンヂヨ
婚期を失い、また失恋、夫の不在などによる独り身のさびしさをかこち、うらむ女。
えん‐しょく【怨色】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐しょく【怨色】ヱン‥
うらんでいる顔色。
えん・じる【怨じる】ヱン‥🔗⭐🔉
えん・じる【怨じる】ヱン‥
〔他上一〕
(→)「怨ずる」に同じ。
えん・ずる【怨ずる】ヱン‥🔗⭐🔉
えん・ずる【怨ずる】ヱン‥
〔他サ変〕[文]怨ず(サ変)
うらむ。うらみごとをいう。源氏物語葵「深うしも―・じ聞え給はず」。「―・ずるようなまなざし」
えん‐せい【怨声】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐せい【怨声】ヱン‥
うらみの気持をこめた声。
えん‐ぞう【怨憎】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐ぞう【怨憎】ヱン‥
うらみ憎むこと。うらみと憎しみ。
えん‐ぷ【怨府】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐ぷ【怨府】ヱン‥
人々のうらみの集まる所。
えん‐べつ【怨別】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐べつ【怨別】ヱン‥
別れをうらむこと。別離の情。
えん‐ぼう【怨望】ヱンバウ🔗⭐🔉
えん‐ぼう【怨望】ヱンバウ
うらみに思うこと。史記抄「望は―と云時は怨る心にもなるぞ」
おん‐がい【怨害】ヲン‥🔗⭐🔉
おん‐がい【怨害】ヲン‥
怨霊がするわざわい。
おん‐しゅう【怨讐】ヲンシウ🔗⭐🔉
おん‐しゅう【怨讐】ヲンシウ
うらみ、かたきとすること。えんしゅう。
おんしん‐びょうどう【怨親平等】ヲン‥ビヤウ‥🔗⭐🔉
おんしん‐びょうどう【怨親平等】ヲン‥ビヤウ‥
〔仏〕敵・味方の差別なく、絶対平等の慈悲の心で接すること。
おん‐ぞう【怨憎】ヲン‥🔗⭐🔉
おん‐ぞう【怨憎】ヲン‥
うらみにくむこと。えんぞう。
⇒おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】
おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】ヲン‥ヱ‥🔗⭐🔉
おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】ヲン‥ヱ‥
〔仏〕八苦の一つ。怨み憎む者に会う苦しみ。十訓抄「そもそも人間の八苦の中に―といへるは、物のうらめしきなり」
⇒おん‐ぞう【怨憎】
おん‐てき【怨敵】ヲン‥🔗⭐🔉
おん‐てき【怨敵】ヲン‥
(古くはヲンデキ)怨みのある敵。
⇒怨敵退散
○怨敵退散おんてきたいさん
降伏ごうぶくの祈願などにいう語。怨敵を退けること。
⇒おん‐てき【怨敵】
○怨敵退散おんてきたいさん🔗⭐🔉
○怨敵退散おんてきたいさん
降伏ごうぶくの祈願などにいう語。怨敵を退けること。
⇒おん‐てき【怨敵】
オン‐デマンド【on demand】
注文や要求に即応して商品やサービスを提供すること。
おん‐でも‐ない
(「恩に着るまでも無い」の意か)言うまでもない。もちろん。狂言、入間川「―こと」
おん・でる【おん出る】
〔自下一〕
自分からとび出る。「家を―・る」
おん‐てん【恩典】
めぐみのあるとりはからい。また、それを施すこと。「―に浴する」「学費免除の―」
おん‐てん【温点】ヲン‥
温覚をつかさどる皮膚上の感覚点。↔冷点。→皮膚感覚
おん‐でん【恩田】
〔仏〕三福田さんぷくでんの一つ。父母や師匠・年長者のこと。その恩に報いれば福徳を得るということを、田になぞらえる。報恩福田。
おん‐でん【隠田】
中世・近世に、国家や領主に隠して租税を納めない田地。隠地。かくしだ。
⇒おんでん‐びゃくしょう【隠田百姓】
おんでん‐びゃくしょう【隠田百姓】‥シヤウ
隠田を作りどりにする百姓。→作取つくりどり
⇒おん‐でん【隠田】
おん‐と【音吐】
声の出し方。こわね。
⇒おんと‐ろうろう【音吐朗朗】
おん‐ど【音頭】
(オンドウの約)
①㋐多人数で歌うとき、調子をそろえるために、ある人が歌の初句を一人で歌い出すこと。また、その人。〈日葡辞書〉
㋑人の先に立って、あとに続かせること。「上司の―で乾杯する」
②多人数で歌い踊る民俗舞踊の一種。また、その歌。
⇒おんど‐とり【音頭取り】
⇒音頭を取る
おん‐ど【温度】ヲン‥
①温冷の感覚の度合。
②熱平衡にある系に特有の物理量。分子の運動エネルギーの平均値に比例する量。普通、セ氏温度目盛が使われるが、絶対温度目盛、カ氏温度目盛などもある。二つの系が接触すると、高温の系から低温の系に熱エネルギーが移動して、やがて両者の温度は等しくなる。→絶対温度。
⇒おんど‐かんかく【温度感覚】
⇒おんど‐けい【温度計】
⇒おんど‐さ【温度差】
⇒おんど‐ふくしゃ【温度輻射】
おん‐とう【温湯】ヲンタウ
①適度の温度の湯。
②温泉。
⇒おんとう‐しんぽう【温湯浸法】
おん‐とう【穏当】ヲンタウ
①おだやかで、道理にあてはまっていること。「―な意見」
②おとなしいこと。〈日葡辞書〉
おん‐どう【音頭】
①雅楽の合奏で、各管楽器群の首席奏者。
②⇒おんど
おんとう‐しんぽう【温湯浸法】ヲンタウ‥パフ
病害虫防除法の一つ。播種用の種子・芋いもなどを温湯に一定時間浸して、付着した病菌の胞子や害虫卵などを殺す。入浴後の風呂に浸す風呂温浸は、この一方法。
⇒おん‐とう【温湯】
おんど‐かんかく【温度感覚】ヲン‥
冷・温など温度の刺激の受容により生じる感覚。皮膚感覚の一種で、冷覚と温覚とがある。冷温覚。
⇒おん‐ど【温度】
おん‐とく【恩徳】
(古くオンドクとも)めぐみ。なさけ。恩恵。
おん‐どく【音読】
①声を出して読むこと。↔黙読。
②漢字を字音で読むこと。おんよみ。↔訓読
おんど‐けい【温度計】ヲン‥
物体の温度を測る装置。温度によって物質の種々の性質が変化することを利用する。体積の変化を利用した気体温度計・液体温度計、圧力の変化を利用した気体温度計、電気抵抗の変化を利用した抵抗温度計、熱起電力の変化を利用した熱電温度計、熱放射の強さを測定する光高温計などがある。
⇒おん‐ど【温度】
おん‐どこ【温床】ヲン‥
⇒おんしょう
おんど‐さ【温度差】ヲン‥
ある事態や問題についての認識・反応が、人・グループによって異なっているときの隔たり。
⇒おん‐ど【温度】
おんど‐とり【音頭取り】
音頭を取る人。首唱者。
⇒おん‐ど【音頭】
おんとなぶら【御殿油】
(→)「おおとなぶら」に同じ。
おんど‐の‐せと【音戸瀬戸】
広島県呉市の倉橋島と対岸の警固屋けごやとの間の水路。幅90メートル。安芸灘から呉湾に通ずる主要航路で潮流が急。平清盛の開削と伝える。現在、音戸大橋がかかる。穏渡(隠戸・御塔)瀬戸。
おんど‐ふくしゃ【温度輻射】ヲン‥
(→)熱放射に同じ。
⇒おん‐ど【温度】
オンド‐マルトノ【ondes martenot フランス】
1928年、フランスの音楽家マルトノ(Maurice Martenot1898〜1980)が発明した電気楽器。電気発振と可変コンデンサーとを利用して、どんな音高でも発するようにした、小型のピアノに似た楽器。
おん‐ども【己共】
〔代〕
(オレドモの訛)われら。我々。浄瑠璃、博多小女郎波枕「―が二十七の年薩摩者と喧嘩した咄」
おん‐どり【雄鳥】ヲン‥
雄おすの鳥。特に、ニワトリのおす。雄鶏。↔めんどり
オンドル【温突】
(朝鮮語ondol)朝鮮の暖房装置。床下に煙道を設け、これに燃焼空気を通じて室内を暖める。
おんと‐ろうろう【音吐朗朗】‥ラウラウ
声がさわやかで、滞りなく出ること。
⇒おん‐と【音吐】
オントロギー【Ontologie ドイツ】
(ギリシア語のon(存在)とlogos(論)の合成語で17世紀の造語)存在論。
おん‐ねん【怨念】ヲン‥🔗⭐🔉
おん‐ねん【怨念】ヲン‥
うらみのおもい。遺恨。
おん‐りょう【怨霊】ヲンリヤウ🔗⭐🔉
おん‐りょう【怨霊】ヲンリヤウ
怨みを抱いてたたりをする死霊または生霊いきりょう。
[漢]怨🔗⭐🔉
怨 字形
〔心(忄・
)部5画/9画/1769・3165〕
〔音〕エン〈ヱン〉(漢) オン〈ヲン〉(呉)
〔訓〕うらむ
[意味]
残念で不快に思う。被害を受けて不満・不快の情をいだく。うらみ。「怨恨・私怨・怨念おんねん・怨霊おんりょう」
[下ツキ
旧怨・仇怨・閨怨・私怨・宿怨・積怨
〔心(忄・
)部5画/9画/1769・3165〕
〔音〕エン〈ヱン〉(漢) オン〈ヲン〉(呉)
〔訓〕うらむ
[意味]
残念で不快に思う。被害を受けて不満・不快の情をいだく。うらみ。「怨恨・私怨・怨念おんねん・怨霊おんりょう」
[下ツキ
旧怨・仇怨・閨怨・私怨・宿怨・積怨
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