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うらみ【恨み・怨み】🔗🔉

うらみ [3] 【恨み・怨み】 (1)うらむこと。また,その気持ち。怨恨(エンコン)。《恨・怨》「―を晴らす」「―を抱く」「長年の―」 (2)(多く「憾み」と書く)残念に思う気持ち。不満に思われる点。「安易に過ぎる―がある」 (3)うらみごとを言うこと。「うとくおぼいたる事などうちかすめ,―などするに/枕草子 36」

うらみ-がまし・い【恨みがましい・怨みがましい】🔗🔉

うらみ-がまし・い [6] 【恨みがましい・怨みがましい】 (形)[文]シク うらみがま・し うらんでいる様子である。「―・い顔つき」 [派生] ――げ(形動)

うら・む【恨む・怨む】🔗🔉

うら・む [2] 【恨む・怨む】 ■一■ (動マ五[四]) (1)人から不利益を受けた,としてその人に対する不満や不快感を心に抱き続ける。「招待されなかったのを―・んでいた」 (2)(「憾む」とも書く)思い通り,あるいは理想通りにならないことを残念に思う。「自らの不勉強を―・む」 (3)不満や嘆きを人に訴える。うらみ言を言う。「松島は笑ふが如く,象潟は―・むがごとし/奥の細道」 (4)復讐(フクシユウ)する。うらみを晴らす。「一太刀―・む」 ■二■ (動マ上二) {■一■}に同じ。「褻(ナ)るる身を―・むるよりは松島のあまの衣にたちやかへまし/源氏(夕霧)」「あはれといふ人もあらば,それをも―・みむ/大鏡(伊尹)」「世ヲ―・ムル/日葡」 〔古くは上二段活用。近世以降四段化したが,まれに上一段に活用した例も見られる。なお,上代には上一段活用であったとする説もある〕 →うらみる [可能] うらめる

うらめし・い【恨めしい・怨めしい】🔗🔉

うらめし・い [4] 【恨めしい・怨めしい】 (形)[文]シク うらめ・し (1)(相手や状況に不満で)うらみたい気持ちだ。うらみ言を言いたいほど憎らしい。「自分を見捨てた友が―・い」「雨とは―・い」 (2)(自分に過失や不足があって)残念だ。情けない。「人を見る目のなかったことが―・い」 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

え・ず【怨ず】🔗🔉

え・ず ― 【怨ず】 (動サ変) 「ゑんず」の撥音「ん」の無表記。「歌主(ウタヌシ),いとけしきあしくて―・ず/土左」

えん-き【怨鬼】🔗🔉

えん-き ン― [1] 【怨鬼】 うらみを晴らそうとする死者の霊。

えん-げん【怨言】🔗🔉

えん-げん ン― [0] 【怨言】 うらみの言葉。怨語。

えん-ご【怨語】🔗🔉

えん-ご ン― [0][1] 【怨語】 恨みの言葉。怨言。「怨情―」

えん-こん【怨恨】🔗🔉

えん-こん ン― [0] 【怨恨】 うらみ。「―をいだく」「―による殺人」

えん-さ【怨嗟】🔗🔉

えん-さ ン― [1] 【怨嗟】 (名)スル うらみ嘆くこと。「―の声」

えん-しゅう【怨讐】🔗🔉

えん-しゅう ンシウ [0] 【怨讐】 恨んでかたきとすること。恨みのある敵。おんしゅう。

えん-じょ【怨女】🔗🔉

えん-じょ ンヂヨ [1] 【怨女】 婚期を失したり,夫が留守であったりして,独り身でいることを嘆く女。

えん-しょく【怨色】🔗🔉

えん-しょく ン― [0] 【怨色】 うらんでいる顔つき。

えん・じる【怨じる】🔗🔉

えん・じる ン― [0][3] 【怨じる】 (動ザ上一) 〔サ変動詞「怨ずる」の上一段化〕 「怨ずる」に同じ。「不実を―・じる」

えん・ずる【怨ずる】🔗🔉

えん・ずる ン― [0][3] 【怨ずる】 (動サ変)[文]サ変 ゑん・ず うらみごとを言う。うらむ。「―・ずるようなまなざし」

えん-せい【怨声】🔗🔉

えん-せい ン― [0] 【怨声】 うらみの声。

えん-ぞう【怨憎】🔗🔉

えん-ぞう ン― [0] 【怨憎】 うらみとにくしみ。「―を招く」

えん-ぷ【怨府】🔗🔉

えん-ぷ ン― [1] 【怨府】 人々のうらみの集まるところ。

えん-ぼう【怨望】🔗🔉

えん-ぼう ンバウ [0] 【怨望】 (名)スル 恨みを抱くこと。恨み。「之に洩れて―する者なきを得ず/福翁百話(諭吉)」

おん-け【怨家】🔗🔉

おん-け ヲン― [1] 【怨家】 互いにうらみをもつ者同士。仇敵。

おん-しゅう【怨讐】🔗🔉

おん-しゅう ヲンシウ [0] 【怨讐】 恨み,かたきとすること。えんしゅう。「父子・兄弟―を結び/太平記 27」

おん-ぞう【怨憎】🔗🔉

おん-ぞう ヲン― [0] 【怨憎】 うらみにくむこと。えんぞう。「我執―は邪見放逸の剣をとぐ/盛衰記 45」

おんぞう-え-く【怨憎会苦】🔗🔉

おんぞう-え-く ヲン―― [5] 【怨憎会苦】 〔仏〕 八苦の一。うらみにくむ人に会う苦しみ。「―の恨みを扁舟の内につみ/平家 12」

おん-てき【怨敵】🔗🔉

おん-てき ヲン― [1][0] 【怨敵】 〔古くは「おんでき」〕 深いうらみのある敵。かたき。「戒円こそ仏法王法の―なれ/義経記 3」

おんてき-たいさん【怨敵退散】🔗🔉

おんてき-たいさん ヲン― [1][1]-[0] 【怨敵退散】 怨敵を退けること。また,怨敵を調伏(チヨウブク)する時の呪文。

おん-ねん【怨念】🔗🔉

おん-ねん ヲン― [0][3] 【怨念】 深く心に刻み込まれたうらみ。「―をいだく」「―をはらす」

おん-りょう【怨霊】🔗🔉

おん-りょう ヲンリヤウ [0] 【怨霊】 うらみをいだいて,たたりをなす霊。

おんりょう-ごと【怨霊事】🔗🔉

おんりょう-ごと ヲンリヤウ― [0] 【怨霊事】 歌舞伎の演技および演出。怨霊となって現れ,恨みを述べて,所作事・軽業・早替わりなどを演ずる。元禄(1688-1704)期の女方の特技の一。怪談物もこの系統に属する。

えんこん【怨恨】(和英)🔗🔉

えんこん【怨恨】 ⇒うらみ.

おんりょう【怨霊】(和英)🔗🔉

おんりょう【怨霊】 a revengeful ghost.

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