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ささ‐ぼさつ【×・××菩×薩】🔗🔉

ささ‐ぼさつ【××××薩】 「菩薩」の二字の草冠を合わせて「」とだけ書いた字。「菩薩」の略字として、仏書などの書写に多く使われる。片仮名の「サ」を重ねたように見えるのでいう。

ぼ‐さつ【×菩×薩】🔗🔉

ぼ‐さつ【××薩】 《梵bodhisattvaの音写「菩提薩(ぼだいさつた)」の略。悟りを求める人の意》仏語。仏の位の次にあり、悟りを求め、衆生を救うために多くの修行を重ねる者。文殊(もんじゆ)・観音・弥勒(みろく)・勢至(せいし)・普賢(ふげん)など。元来は釈迦の前生時代の称で、大乗仏教がおこると、将来仏になる者の意で用いられるようになった。昔、朝廷から高徳の僧に賜った称号。「行基(ぎようき)―」本地垂迹(ほんじすいじやく)説により、日本の神につけた尊号。「八幡大―」

ぼさつ‐かい【×菩×薩戒】🔗🔉

ぼさつ‐かい【××薩戒】 仏語。大乗の菩薩が受持する戒。悪をとどめ、善を修め、人々のために尽くすという三つの面をもつ。梵網(ぼんもう)経に説く十重禁戒・十八軽戒(きようかい)など。大乗戒。

ぼさつ‐じょう【×菩×薩乗】🔗🔉

ぼさつ‐じょう【××薩乗】 仏語。三乗の一。自分が仏になるとともに、他をも悟りに至らせる教法。仏乗。大乗。

ぼさつ‐どう【×菩×薩道】‐ダウ🔗🔉

ぼさつ‐どう【××薩道】‐ダウ 仏語。菩薩としての修行。自利・利他を兼ね備えて行う悟りへの実践。大乗仏教のこと。

ぼだい【×菩△提】🔗🔉

ぼだい【×提】 《梵bodhiの音写。智・道・覚と訳す》仏語。煩悩(ぼんのう)を断ち切って悟りの境地に達すること。また、悟りの智恵。死後の冥福(めいふく)

菩提を弔(とむら)・う🔗🔉

菩提を弔(とむら)・う 死者の冥福(めいふく)を祈って供養を行う。「亡き父の―・う」

ぼだい‐こう【×菩△提講】🔗🔉

ぼだい‐こう【×提講】 極楽往生を求めて法華経を講説・讚嘆(さんだん)する法会。

ぼだい‐ごえ【×菩△提声】‐ごゑ🔗🔉

ぼだい‐ごえ【×提声】‐ごゑ 菩提を求めて一心に念仏を唱える声。「殿上人の―もあやにくなるまで聞こえたり」〈栄花・さまざまの喜び〉

ぼだい‐さった【×菩△提×薩×🔗🔉

ぼだい‐さった【×××菩薩(ぼさつ)」に同じ。

ぼだい‐し【×菩△提子】🔗🔉

ぼだい‐し【×提子】 テンジクボダイジュの実。淡黒色で丸くて香りが強く、数珠を作る。《季 秋》「―を紅(くれなゐ)の糸につなぎけり/青々」

ぼだい‐じ【×菩△提寺】🔗🔉

ぼだい‐じ【×提寺】 先祖代々の墓や位牌をおき、菩提を弔う寺。檀那寺(だんなでら)。菩提所。

ぼだい‐じゅ【×菩△提樹】🔗🔉

ぼだい‐じゅ【×提樹】 《梵bodhidrumaの音写》クワ科のテンジクボダイジュの別名。釈迦がその下で悟りを開いたとされ、原産地インドでは無憂樹(むゆうじゆ)・沙羅双樹(さらそうじゆ)とともに三大聖木とされる。シナノキ科の落葉高木。葉は三角状卵形で、裏面は白い。夏、香りのある淡黄色の小花を下向きにつけ、実は球形で堅い。中国の原産で、寺院での代用として植える。同属別種にシューベルトの歌曲名として知られるリンデンバウム(セイヨウボダイジュ)がある。《季 花=夏 実=秋》「―の実を拾ひをる女人かな/虚子」禅宗で、悟りのこと。

ぼだい‐しょ【×菩△提所】🔗🔉

ぼだい‐しょ【×提所】菩提寺」に同じ。

ぼだい‐しん【×菩△提心】🔗🔉

ぼだい‐しん【×提心】 仏語。悟りを求めようとする心。大乗では利他を強調し、悟りを求めるとともに世の人を救おうとする心をいう。

ぼだい‐ず【×菩△提△樹】🔗🔉

ぼだい‐ず【×樹】 ぼだいじゅ(菩提樹)」に同じ。「黄金の数珠(ずず)箱に、―のをなむ入れさせ給ひたりける」〈落窪・三〉菩提子(ぼだいし)」に同じ。「―の数珠具したるたたなど」〈宇津保・国譲中〉

ぼだい‐せんな【菩提僊那】🔗🔉

ぼだい‐せんな【菩提僊那】 《梵Bodhisenaの音写》[七〇四〜七六〇]奈良時代のインド僧。文殊菩薩を慕って中国に渡り、天平八年(七三六)遣唐使の要請で来日。東大寺大仏開眼供養の導師を務めた。婆羅門(バラモン)僧正。

ぼだい‐だるま【菩提達磨】🔗🔉

ぼだい‐だるま【菩提達磨】 《梵Bodhidharmaの音写》[?〜五二八]中国禅宗の始祖。インドのバラモンの出身。六世紀初め中国に入り、各地で禅を教えた。少林寺で面壁九年の座禅をしたといわれる。梁武帝との禅問答や、弟子慧可(えか)が断臂(だんぴ)により誠を示した伝説などで有名。円覚大師。達磨大師。達摩。

ぼだい‐もん【×菩△提門】🔗🔉

ぼだい‐もん【×提門】 仏語。密教で、四門の一。菩提の門、すなわち悟りのこと。葬場四門のうち、西方の門。

ボタニカきょう【菩多尼訶経】‐キヤウ🔗🔉

ボタニカきょう【菩多尼訶経】‐キヤウ(ラテン)botanicaは植物学の意》江戸後期の学術書。一冊。宇田川榕庵著。文政五年(一八二二)刊。日本で初めての組織だった植物学書で、経のように折本式になっている。

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[音]ハイ    ホ    ボ    ホク    フ [部首]艸 [総画数]11 [コード]区点    4278      JIS   4A6E      S‐JIS 95EC [難読語] →くだつ‐ぼさつ【救脱菩薩】ささてん‐ぼだい【点菩提】ささ‐ぼさつ【菩薩】じょうぐ‐ぼだい【上求菩提】

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