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ぼ-さつ【菩薩】🔗🔉

ぼ-さつ [1][0] 【菩薩】 〔梵 bodhisattva の俗語 bot-sat の音写か〕 〔仏〕 (1)最高の悟りを開いて,仏になろうと発心して,修行に励む人。初めは前世で修行者だった釈迦をさす名称であったが,のちに大乗仏教では自己の悟りのみを目指す声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)に対し,自利利他の両者を目指す大乗の修行者をいう。弥勒・観世音・地蔵などの高位の菩薩は仏に次ぐ存在として信仰される。菩提薩(ボダイサツタ)。大士。覚有情。 (2)高徳の僧をたたえて付ける尊称。日本では行基菩薩のように朝廷から正式に与えられる場合もある。 (3)神仏習合の思想により,日本の神に与えられる称号。「八幡大―」

ぼさつ-かい【菩薩戒】🔗🔉

ぼさつ-かい [3][2] 【菩薩戒】 菩薩が受けて,保つべき大乗の戒律。自己の悪を抑え,善を勧めるだけでなく,利他を含む。東大寺と延暦寺では解釈が異なるが,どちらも梵網経を主とする戒である。大乗戒。仏性戒(ブツシヨウカイ)。

ぼさつ-ぎょう【菩薩行】🔗🔉

ぼさつ-ぎょう ―ギヤウ [3] 【菩薩行】 菩薩としてなすべき実践。特に,小乗の声聞(シヨウモン)・縁覚(エンガク)の自利行に対して,他者に対する慈悲を重視し,最高の悟りに到達しようとする宗教的実践。具体的には六波羅蜜,五行など。菩薩道。

ぼさつ-じょう【菩薩乗】🔗🔉

ぼさつ-じょう [3] 【菩薩乗】 三乗・五乗の一。自分だけではなく,すべての人を悟りに導こうとする立場の教法。大乗。

ぼさつ-どう【菩薩道】🔗🔉

ぼさつ-どう ―ダウ [3] 【菩薩道】 ⇒菩薩行(ボサツギヨウ)

ぼだい【菩提】🔗🔉

ぼだい [0] 【菩提】 〔仏〕 (1)〔梵 bodhi〕 修行を積み,煩悩(ボンノウ)を断ちきって到達する悟り。一般には仏の悟りをいうが,声聞(シヨウモン)・縁覚(エンカク)の悟りをいうこともある。「覚」「智」「道」とも訳す。 →阿耨多羅三藐三菩提 (2)死後の冥福のこと。

ぼだい=を弔(トムラ)・う🔗🔉

――を弔(トムラ)・う 死者の冥福を祈って読経などをして供養する。

ぼだい-こう【菩提講】🔗🔉

ぼだい-こう ―カウ [0] 【菩提講】 極楽往生を求めて,法華経を講説する法会(ホウエ)。

ぼだい-じ【菩提寺】🔗🔉

ぼだい-じ [2][0] 【菩提寺】 先祖代々の墓をおき,葬式や法事を行う寺。檀那寺。

ぼだい-じゅ【菩提樹】🔗🔉

ぼだい-じゅ [2] 【菩提樹】 (1)シナノキ科の落葉高木。中国原産。寺院などに栽植される。葉はやや厚く歪んだ卵心形。夏,淡黄色の小花が散房状につき,花序の基部にへら形の苞がある。材は器具・パルプ・建材用,樹皮の繊維は布やロープとする。リンデンバウムは同属の別種。 (2)インドボダイジュの別名。釈迦が悟りを開いたのはこの木の下といわれる。 (3)曲名(別項参照)。

ぼだい-しょ【菩提所】🔗🔉

ぼだい-しょ [4][0] 【菩提所】 「菩提寺(ボダイジ)」に同じ。

ぼだい-しん【菩提心】🔗🔉

ぼだい-しん [2] 【菩提心】 最高の悟りである仏としての悟りを願いもとめる心。大乗仏教の実践の基盤となる心。菩薩の仏道に進む心。阿耨多羅三藐三(アノクタラサンミヤクサン)菩提心。無上正真道意。

ぼだい-せんな【菩提僊那】🔗🔉

ぼだい-せんな 【菩提僊那】 ⇒バラモン僧正(ソウジヨウ)

ぼだい-だるま【菩提達磨】🔗🔉

ぼだい-だるま 【菩提達磨】 ⇒達磨(ダルマ)(1)

ぼだい-どうじょう【菩提道場】🔗🔉

ぼだい-どうじょう ―ダウヂヤウ [4] 【菩提道場】 〔仏〕 仏道を修行する場所。特に釈迦が悟りを開いた場所。菩提場。道場。

ぼだいじゅ【菩提樹】🔗🔉

ぼだいじゅ 【菩提樹】 〔原題 (ドイツ) Der Lindenbaum〕 シューベルトの歌曲集「冬の旅」の第五曲。

ぼたにかきょう【菩多尼訶経】🔗🔉

ぼたにかきょう ―キヤウ 【菩多尼訶経】 日本最初の植物学((ラテン) botanica)入門書。宇田川榕庵著。経文体折本の小冊子。一冊。1822年刊。

ぼさつ【菩薩】(和英)🔗🔉

ぼさつ【菩薩】 a Buddhist saint.

ぼだい【菩提を弔う】(和英)🔗🔉

ぼだい【菩提を弔う】 ⇒弔(とむら)う.菩提寺 one's family temple.

ぼだいじゅ【菩提樹】(和英)🔗🔉

ぼだいじゅ【菩提樹】 a linden[lime](tree).→英和

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