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○そくらをかう🔗⭐🔉
○そくらをかう
けしかける。おだてる。煽動する。誹風柳多留12「源三位毎夜そくらをかいに来る」
⇒そくら
ぞく‐り【俗吏】
凡庸の官吏。俗物の官吏。官吏を軽蔑した言い方。
ぞく‐り【属吏】
①配下の役人。
②地位の低い官吏。属官。
そく‐りき【足力】
①足の力。脚力。
②足力按摩の略。
⇒そくりき‐あんま【足力按摩】
そくりき‐あんま【足力按摩】
主として足を使って行う按摩。
⇒そく‐りき【足力】
ぞく‐りゅう【俗流】‥リウ
俗世間の低い基準でしか考えない連中。
ぞく‐りゅう【粟粒】‥リフ
アワのつぶほどの極めて小さいもの。
⇒ぞくりゅう‐けっかく【粟粒結核】
ぞくりゅう‐けっかく【粟粒結核】‥リフ‥
結核菌が血行を介して身体各所の臓器に運搬され、そこに無数の粟粒大の結核結節を作る疾患。
⇒ぞく‐りゅう【粟粒】
ぞく‐りょ【俗慮】
俗世間に関するおもい。俗念。
そく‐りょう【速了】‥レウ
はやのみこみ。はやがてん。森鴎外、舞姫「彼等は―にも余を以て色を舞姫の群に漁するものとしたり」
そく‐りょう【側稜】
角柱の側面の稜。
そく‐りょう【測量】‥リヤウ
①器械を用い、物の高さ・深さ・長さ・広さ・距離を測り知ること。「―図」
②(surveying)地表上の各点相互の位置を求め、ある部分の位置・形状・面積を測定し、かつこれらを図示する技術。
⇒そくりょう‐きかい【測量器械】
⇒そくりょう‐し【測量士】
⇒そくりょう‐ず【測量図】
⇒そくりょう‐せん【測量船】
⇒そくりょう‐ひょう【測量標】
⇒そくりょう‐ほう【測量法】
ぞく‐りょう【俗了】‥レウ
俗化してしまうこと。
ぞく‐りょう【属僚】‥レウ
ある人の部下として仕事をしている人々。下級役人のなかま。
ぞく‐りょう【属領】‥リヤウ
ある国に属する領地。属領地。
そくりょう‐きかい【測量器械】‥リヤウ‥
測量に使用する器械。アリダード・トランシット・水準儀・六分儀・コンパス・鋼製巻尺・測距儀の類。
⇒そく‐りょう【測量】
そくりょう‐し【測量士】‥リヤウ‥
測量法の規定により登録された測量技術者。同法で定めた基本測量または公共測量を行う資格がある。
⇒そく‐りょう【測量】
そくりょう‐ず【測量図】‥リヤウヅ
測量して作製した地図。
⇒そく‐りょう【測量】
そくりょう‐せん【測量船】‥リヤウ‥
海図並びに水路誌製作の目的で、水路の測量、海上気象の観測および海流調査などを行う船。(書名別項)
⇒そく‐りょう【測量】
そくりょうせん【測量船】‥リヤウ‥
詩集。三好達治作。1930年刊。音楽的な詩的散文に成功し、透明で清冽な抒情をたたえる。
そくりょう‐ひょう【測量標】‥リヤウヘウ
測点の位置を確定するために設けた標識。
⇒そく‐りょう【測量】
そくりょう‐ほう【測量法】‥リヤウハフ
土地の測量について実施の基準および実施に必要な権能を定めた法律。1949年制定。
⇒そく‐りょう【測量】
そく‐りょく【足力】
足のちから。脚力。
そく‐りょく【速力】
進むはやさ。速度。スピード。
ぞく‐るい【俗累】
俗事のわずらい。
ぞく‐るい【族類】
一族。同族。親族。
ぞく‐るい【賊塁】
賊のとりで。賊塞。
そく‐れい【則例】
清代、基本行政法典たる会典に対し、これを増補し、または新規に制定した法規が、各官庁ごとに編集されたもの。例えば、「吏部則例」「戸部則例」「理藩院則例」など。
ぞく‐れい【属隷】
付き従うこと。他の支配下に属すること。また、その人。
そく‐れん【測鏈】
(→)測鎖に同じ。
そく‐ろう【足労】‥ラウ
(足をつかれさせる意)人に足をはこばせること。「御―をわずらわす」
そく‐ろう【側廊】‥ラウ
(aisle)バシリカ教会建築で、身廊の左右にある細長い廊下状の部分。
ぞく‐ろう【俗陋】
俗でいやしいこと。俗悪。
ぞく‐ろう【続労】‥ラウ
⇒しょくろう
ぞく‐ろう【贖労】‥ラウ
財物を納付して官位を得ること。源氏物語東屋「大臣にならむ―を取らむなどぞ」
⇒ぞくろう‐りょう【贖労料】
ぞくろう‐りょう【贖労料】‥ラウレウ
贖労のための銭貨・米稲・絹布など。官を得る料を任料、位を得る料を叙料といった。
⇒ぞく‐ろう【贖労】
ぞく‐ろん【俗論】
世俗の議論。卑俗な意見。
ぞく‐わ【俗話】
俗世間の話。風雅でない話。
ぞく‐わおん【属和音】
〔音〕(→)ドミナント2に同じ。
そぐわ‐し・いソグハ‥
〔形〕[文]そぐは・し(シク)
似合っている。つりあいがいい。「顔に―・い美声の持ち主」
そぐわ‐ないソグハ‥
⇒そぐう
そげ【削げ】
①竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に突きささったもの。とげ。
②「そげもの」の略。
そ‐けい【祖型】
物や文様などのもとになる型。「説話の―」
そ‐けい【素馨】
モクセイ科の常緑小低木。ジャスミンの一種。インド・ペルシアの高地に原産。高さは約1メートル。葉は羽状複葉で、5〜9個の小葉から成る。夏、白色花をつけ、強い芳香を放つ。花後、液果を結ぶ。観賞用に栽培。また、花から香油を製する。近縁種に黄花のキソケイがある。インドソケイは別科。
キソケイ
撮影:関戸 勇
そ‐けい【粗景・麁景】
粗末な景品。商店などが宣伝用に客に贈る景品の謙譲語。
そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
哺乳類の下腹部の下肢に接する内側。股もものつけね。
⇒そけい‐かん【鼠径管】
⇒そけい‐せん【鼠径腺】
⇒そけい‐ぶ【鼠径部】
⇒そけい‐ヘルニア【鼠径ヘルニア】
⇒そけいリンパ‐にくがしゅしょう【鼠径淋巴肉芽腫症】
そ‐けい【糟鶏】
禅家で、短冊形に切ったこんにゃくを、うすい醤油または味噌で煮たもの。そうけい。
そけい‐かん【鼠径管】‥クワン
鼠径部の鼠径靱帯内側半部の上を靱帯に沿って斜めに内下方に向かって走る裂隙で、長さ約4センチメートル、前壁は外腹斜筋の腱膜、後壁は横筋筋膜、上壁は内腹斜筋と腹横筋の線維、下壁は鼠径靱帯から成る。鼠径管内を男では精索、女では子宮内索が走る。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐せん【鼠径腺】
鼠径に散在するリンパ節。浅鼠径リンパ節と深鼠径リンパ節とがある。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐ぶ【鼠径部】
(→)鼠径に同じ。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐ヘルニア【鼠径ヘルニア】
鼠径部から内臓、特に腸管や大網が脱出する病症。外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアとがある。前者は深鼠径輪から鼠径管を経て浅鼠径輪に脱出するもので、小児、特に男児に多い。先天性と後天性がある。後者は浅鼠径輪で腹壁に垂直に膨出するヘルニアで、腹壁の筋が弱い中高年の男性に両側性に見られる。→ヘルニア。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけいリンパ‐にくがしゅしょう【鼠径淋巴肉芽腫症】‥シヤウ
陰部に糜爛びらん・水疱・小潰瘍などを生じ、ついで鼠径のリンパ節が腫脹し、巨大な硬結物を作る疾患。女性では外陰・尿道・直腸の浮腫・肥厚を来すことがある。性行為によって感染し、現在日本ではほとんど見られないが、熱帯・亜熱帯地方で流行。病原体はクラミジア‐トラコマティス。かつて宮川小体と呼ばれた。第四性病。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そげ‐お・ちる【削げ落ちる】
〔自上一〕[文]そげお・つ(上二)
けずりとられて落ちる。けずれたようになくなる。「頬が―・ちる」
そ‐げき【狙撃】
ねらいうつこと。「―兵」
そ‐げき【素劇】
素人の演ずる劇。
ぞけ‐だ・す
〔自四〕
素行が乱れはじめる。ぐれだす。浄瑠璃、艶容女舞衣「悴めが一頃とは違うて―・したゆゑの勘当」
そげ‐た・つ
〔自四〕
(ソゲはショゲの訛)しょんぼりとなる。浄瑠璃、関八州繋馬「頼平、―・つ顔振り上げ」
そ‐げつ【素月】
①光の明らかな月。明月。
②陰暦8月の異称。
ソケット【socket】
電気器具の一種。電線の先端に取り付け、それに電球などを差しこんで電流を導く。
そげ‐もの【削げ者】
変人。奇行ある者。かわりもの。そげ。好色一代男7「京中の―の寄合、さも有るべし」
そ・げる【殺げる・削げる】
〔自下一〕[文]そ・ぐ(下二)
①そいださまとなる。けずられる。「頬がげっそり―・げる」
②それて他に行く。目的にはずれる。変わっている。滑稽本、指面草「当世は歴々方の公達程、唐桟の広袖仕立てなぞと―・げた所を好み給ひ」
そ‐けん【素見】
⇒すけん
そ‐けん【素絹】
①粗末な絹。織文のない生絹すずし。
②「素絹の衣」の略。
⇒そけん‐の‐ころも【素絹の衣】
そ‐けん【素縑】
白色の縑衣かとりぎぬ。
そ‐けん【訴件】
訴訟の事件。
そ‐けん【訴権】
裁判所に訴訟を提起して審判を求め得る当事者の権利。主に民事訴訟上の用語。判決請求権。
そげん【祖元】
⇒むがくそげん(無学祖元)
そ‐げん【遡源・溯源】
みなもとにさかのぼること。事の根本をきわめること。
そけん‐の‐ころも【素絹の衣】
素絹製の法衣。後には精好せいごう織なども用いた。近世は特に裾を短く切って、切素絹または半素絹といった。もとは天台・真言で着用、今は広く用い、染色は宗旨によって異なる。長素絹。義経記2「―に袈裟けさ懸けて」
⇒そ‐けん【素絹】
そこ【底】
①凹んだものや容器の下の所。万葉集1「―深き阿胡根あごねの浦の」。「鍋の―」
②物体の下面。底面。また、集積したものの下層部。「荷の―」
③天に対して地の称。また、地面より深い所。地底。源氏物語明石「地の―とほるばかりの氷ひ降り」
④物事の極まる所。きわみ。はて。限り。「―知れぬ知略」
⑤奥まって隠れたところ。心の奥。また、蘊奥うんのう。源氏物語若菜下「心の―ゆかしきさまして」。「わが胸の―には」
⑥そのものの具有している実力。真の力量。源平盛衰記36「鎌倉殿のたびたる薄墨にも―はまさりてこそあるらめ」
⇒底が浅い
⇒底が知れない
⇒底が割れる
⇒底を入れる
⇒底を打つ
⇒底を押す
⇒底を突く
⇒底を叩く
⇒底を払う
⇒底を割る
そこ【塞】
要害の地の内外をへだてる所。国境の要害のとりで。孝徳紀「関・―・斥候うかみ・防人…を置き」
そ‐こ【祖姑】
祖父母の姉妹。おおおば。
そ‐こ【其処・其所】
〔代〕
➊話し手が「それ」と指せるような範囲の所。万葉集9「絶えず通はむ―に妻もが」。「―を読んでごらん」「―にある」「―じゃない。ここ」
➋今述べて来た事柄として話題に提示する事柄・状態・局面。
①その点。その事。それ。古事記中「末辺は妹を思ひ出、いらなけく―に思ひ出」。万葉集7「―もか人の吾わを言ことなさむ」。「―が大切な点だ」
②その事態・局面。「―に邪魔が入った」「―で幕が下りた」
➌目下の相手をやや丁寧な言い方として指す語。そち。そこもと。拾遺和歌集雑恋「池水の―にあらでは根ぬなはのくる人もなし待つ人もなし」。宇治拾遺物語15「―教へ給はずは我行きて教へん」
⇒其処とも知らず
⇒其処へ持って来て
⇒其処へ行くと
そ‐ご【祖語】
①祖師の言葉。日葡辞書「ソゴ、ブッゴ(仏語)」
②〔言〕(parent language)同系の言語の共通の源と仮定される言語。イタリア語・フランス語などに対するラテン語の類。共通基語。→語族
そ‐ご【齟齬】
(上下の歯がくいちがう意)くいちがい。ゆきちがい。「―をきたす」
そこ‐あげ【底上げ】
最低の水準を引き上げること。「生活水準の―」
そこ‐い【底意】
心のそこ。心の奥。したごころ。日葡辞書「ソコイ。ココロノソコ。即ち、シンテイ(心底)」。「―なし」「―をはかりかねる」
そこ‐いじ【底意地】‥ヂ
心の底にひそむ意地。「―が悪い」
そこ‐いた【底板】
底に張ってある板。物の底面をなす板。
そこ‐いたり【底至り】
外観は美しくないが、表に見えない所が念入りで精巧なこと。洒落本、寸南破良意「きせる・たばこ入などで、―を好み」
そこ‐いら
〔代〕
「そこら」に同じ。「―に置いたよ」「―の男など足元にも及ばない」
そこ‐いれ【底入れ】
(取引用語)相場が下がりきって、それ以下に下落する見込みがなくなること。
そ‐こう【狙公】
猿を飼う者。猿まわし。猿ひき。
そ‐こう【狙猴】
猿さるの異称。
そ‐こう【祖考】‥カウ
①死んだ祖父。亡祖父。また、死んだ祖父と死んだ父。
②遠い祖先。
そ‐こう【租貢】
みつぎもの。ねんぐ。貢租。
そ‐こう【素行】‥カウ
平素の行状。平生のおこない。「―がおさまらない」「―不良」
そ‐こう【粗肴】‥カウ
粗末な肴さかな。肴を人にすすめる時の謙譲語。
そ‐こう【粗鉱】‥クワウ
鉱山から採掘されたままの鉱石。選鉱して品位を上げる前のもの。
そ‐こう【粗鋼】‥カウ
製鋼炉で作られ、鋼材とされる前の鋼。主に生産統計に用いる語。
そ‐こう【鼠口】
ねずみの口。〈日葡辞書〉
⇒鼠口終に象牙なし
そ‐こう【遡江・溯江】‥カウ
川をさかのぼること。特に、長江2をさかのぼること。
そ‐こう【遡行・溯行】‥カウ
流れをさかのぼって行くこと。
そ‐こう【遡航・溯航】‥カウ
水流をさかのぼって航行すること。
そこう【蘇香】‥カウ
(→)蘇合香3の別称。
そ‐ごう【蘇合】‥ガフ
蘇合香の略。
⇒そごう‐こう【蘇合香】
そご・うソゴフ
〔自四〕
(→)「そぐう」に同じ。日葡辞書「ヒトニソゴワヌ」
そこ‐うお【底魚】‥ウヲ
主に海底近く、または海底の砂泥中にすむ魚。カレイ・ヒラメ・タラの類。↔浮き魚
そこう‐けん【租鉱権】‥クワウ‥
採掘権者と契約し、採掘鉱区の一部分で鉱物を採掘取得する権利。1950年制定の鉱業法で、斤先掘きんさきぼりが法的に公認されたもの。
そごう‐こう【蘇合香】‥ガフカウ
①マンサク科のフウ(楓)と同属の落葉高木。小アジアの産。高さ約10メートル。葉は掌状に分裂。花は淡緑色、小形、単性で多数頭状に集まり、雌雄同株。
②1の樹皮から採取した芳香を有する灰色の半流動性樹脂質。古く沈香に配合して種々の香を作った。香料の調合、塗擦剤などに用いる。〈倭名類聚鈔12〉
③雅楽の唐楽、盤渉調ばんしきちょうの曲。管弦にも舞楽にも用いる。四箇大曲しかのたいきょくの一つ。六または四人舞。冠は菖蒲甲しょうぶかぶとと称し、1の葉をかたどったものを用いる。インドに起こり、アショーカ王が薬草蘇合香で大病をなおしたという伝説による曲で、中国を経て日本に伝来。蘇香。古唐くとう蘇合香。〈伊呂波字類抄〉
⇒そ‐ごう【蘇合】
そこう‐しょう【鼠咬症】‥カウシヤウ
ネズミに咬かまれて後、1〜3週間の潜伏期を経て起こる鼠咬症スピロヘータ(1915年、二木謙三(1873〜1966)が発見)による疾患。局部に疼痛と硬結とを生じ、リンパ節が腫脹し、悪寒・発熱がある。ネコ・イタチなどに咬まれても起こることがある。鼠毒症。
そ‐けい【粗景・麁景】
粗末な景品。商店などが宣伝用に客に贈る景品の謙譲語。
そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
哺乳類の下腹部の下肢に接する内側。股もものつけね。
⇒そけい‐かん【鼠径管】
⇒そけい‐せん【鼠径腺】
⇒そけい‐ぶ【鼠径部】
⇒そけい‐ヘルニア【鼠径ヘルニア】
⇒そけいリンパ‐にくがしゅしょう【鼠径淋巴肉芽腫症】
そ‐けい【糟鶏】
禅家で、短冊形に切ったこんにゃくを、うすい醤油または味噌で煮たもの。そうけい。
そけい‐かん【鼠径管】‥クワン
鼠径部の鼠径靱帯内側半部の上を靱帯に沿って斜めに内下方に向かって走る裂隙で、長さ約4センチメートル、前壁は外腹斜筋の腱膜、後壁は横筋筋膜、上壁は内腹斜筋と腹横筋の線維、下壁は鼠径靱帯から成る。鼠径管内を男では精索、女では子宮内索が走る。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐せん【鼠径腺】
鼠径に散在するリンパ節。浅鼠径リンパ節と深鼠径リンパ節とがある。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐ぶ【鼠径部】
(→)鼠径に同じ。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけい‐ヘルニア【鼠径ヘルニア】
鼠径部から内臓、特に腸管や大網が脱出する病症。外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアとがある。前者は深鼠径輪から鼠径管を経て浅鼠径輪に脱出するもので、小児、特に男児に多い。先天性と後天性がある。後者は浅鼠径輪で腹壁に垂直に膨出するヘルニアで、腹壁の筋が弱い中高年の男性に両側性に見られる。→ヘルニア。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そけいリンパ‐にくがしゅしょう【鼠径淋巴肉芽腫症】‥シヤウ
陰部に糜爛びらん・水疱・小潰瘍などを生じ、ついで鼠径のリンパ節が腫脹し、巨大な硬結物を作る疾患。女性では外陰・尿道・直腸の浮腫・肥厚を来すことがある。性行為によって感染し、現在日本ではほとんど見られないが、熱帯・亜熱帯地方で流行。病原体はクラミジア‐トラコマティス。かつて宮川小体と呼ばれた。第四性病。
⇒そ‐けい【鼠径・鼠蹊】
そげ‐お・ちる【削げ落ちる】
〔自上一〕[文]そげお・つ(上二)
けずりとられて落ちる。けずれたようになくなる。「頬が―・ちる」
そ‐げき【狙撃】
ねらいうつこと。「―兵」
そ‐げき【素劇】
素人の演ずる劇。
ぞけ‐だ・す
〔自四〕
素行が乱れはじめる。ぐれだす。浄瑠璃、艶容女舞衣「悴めが一頃とは違うて―・したゆゑの勘当」
そげ‐た・つ
〔自四〕
(ソゲはショゲの訛)しょんぼりとなる。浄瑠璃、関八州繋馬「頼平、―・つ顔振り上げ」
そ‐げつ【素月】
①光の明らかな月。明月。
②陰暦8月の異称。
ソケット【socket】
電気器具の一種。電線の先端に取り付け、それに電球などを差しこんで電流を導く。
そげ‐もの【削げ者】
変人。奇行ある者。かわりもの。そげ。好色一代男7「京中の―の寄合、さも有るべし」
そ・げる【殺げる・削げる】
〔自下一〕[文]そ・ぐ(下二)
①そいださまとなる。けずられる。「頬がげっそり―・げる」
②それて他に行く。目的にはずれる。変わっている。滑稽本、指面草「当世は歴々方の公達程、唐桟の広袖仕立てなぞと―・げた所を好み給ひ」
そ‐けん【素見】
⇒すけん
そ‐けん【素絹】
①粗末な絹。織文のない生絹すずし。
②「素絹の衣」の略。
⇒そけん‐の‐ころも【素絹の衣】
そ‐けん【素縑】
白色の縑衣かとりぎぬ。
そ‐けん【訴件】
訴訟の事件。
そ‐けん【訴権】
裁判所に訴訟を提起して審判を求め得る当事者の権利。主に民事訴訟上の用語。判決請求権。
そげん【祖元】
⇒むがくそげん(無学祖元)
そ‐げん【遡源・溯源】
みなもとにさかのぼること。事の根本をきわめること。
そけん‐の‐ころも【素絹の衣】
素絹製の法衣。後には精好せいごう織なども用いた。近世は特に裾を短く切って、切素絹または半素絹といった。もとは天台・真言で着用、今は広く用い、染色は宗旨によって異なる。長素絹。義経記2「―に袈裟けさ懸けて」
⇒そ‐けん【素絹】
そこ【底】
①凹んだものや容器の下の所。万葉集1「―深き阿胡根あごねの浦の」。「鍋の―」
②物体の下面。底面。また、集積したものの下層部。「荷の―」
③天に対して地の称。また、地面より深い所。地底。源氏物語明石「地の―とほるばかりの氷ひ降り」
④物事の極まる所。きわみ。はて。限り。「―知れぬ知略」
⑤奥まって隠れたところ。心の奥。また、蘊奥うんのう。源氏物語若菜下「心の―ゆかしきさまして」。「わが胸の―には」
⑥そのものの具有している実力。真の力量。源平盛衰記36「鎌倉殿のたびたる薄墨にも―はまさりてこそあるらめ」
⇒底が浅い
⇒底が知れない
⇒底が割れる
⇒底を入れる
⇒底を打つ
⇒底を押す
⇒底を突く
⇒底を叩く
⇒底を払う
⇒底を割る
そこ【塞】
要害の地の内外をへだてる所。国境の要害のとりで。孝徳紀「関・―・斥候うかみ・防人…を置き」
そ‐こ【祖姑】
祖父母の姉妹。おおおば。
そ‐こ【其処・其所】
〔代〕
➊話し手が「それ」と指せるような範囲の所。万葉集9「絶えず通はむ―に妻もが」。「―を読んでごらん」「―にある」「―じゃない。ここ」
➋今述べて来た事柄として話題に提示する事柄・状態・局面。
①その点。その事。それ。古事記中「末辺は妹を思ひ出、いらなけく―に思ひ出」。万葉集7「―もか人の吾わを言ことなさむ」。「―が大切な点だ」
②その事態・局面。「―に邪魔が入った」「―で幕が下りた」
➌目下の相手をやや丁寧な言い方として指す語。そち。そこもと。拾遺和歌集雑恋「池水の―にあらでは根ぬなはのくる人もなし待つ人もなし」。宇治拾遺物語15「―教へ給はずは我行きて教へん」
⇒其処とも知らず
⇒其処へ持って来て
⇒其処へ行くと
そ‐ご【祖語】
①祖師の言葉。日葡辞書「ソゴ、ブッゴ(仏語)」
②〔言〕(parent language)同系の言語の共通の源と仮定される言語。イタリア語・フランス語などに対するラテン語の類。共通基語。→語族
そ‐ご【齟齬】
(上下の歯がくいちがう意)くいちがい。ゆきちがい。「―をきたす」
そこ‐あげ【底上げ】
最低の水準を引き上げること。「生活水準の―」
そこ‐い【底意】
心のそこ。心の奥。したごころ。日葡辞書「ソコイ。ココロノソコ。即ち、シンテイ(心底)」。「―なし」「―をはかりかねる」
そこ‐いじ【底意地】‥ヂ
心の底にひそむ意地。「―が悪い」
そこ‐いた【底板】
底に張ってある板。物の底面をなす板。
そこ‐いたり【底至り】
外観は美しくないが、表に見えない所が念入りで精巧なこと。洒落本、寸南破良意「きせる・たばこ入などで、―を好み」
そこ‐いら
〔代〕
「そこら」に同じ。「―に置いたよ」「―の男など足元にも及ばない」
そこ‐いれ【底入れ】
(取引用語)相場が下がりきって、それ以下に下落する見込みがなくなること。
そ‐こう【狙公】
猿を飼う者。猿まわし。猿ひき。
そ‐こう【狙猴】
猿さるの異称。
そ‐こう【祖考】‥カウ
①死んだ祖父。亡祖父。また、死んだ祖父と死んだ父。
②遠い祖先。
そ‐こう【租貢】
みつぎもの。ねんぐ。貢租。
そ‐こう【素行】‥カウ
平素の行状。平生のおこない。「―がおさまらない」「―不良」
そ‐こう【粗肴】‥カウ
粗末な肴さかな。肴を人にすすめる時の謙譲語。
そ‐こう【粗鉱】‥クワウ
鉱山から採掘されたままの鉱石。選鉱して品位を上げる前のもの。
そ‐こう【粗鋼】‥カウ
製鋼炉で作られ、鋼材とされる前の鋼。主に生産統計に用いる語。
そ‐こう【鼠口】
ねずみの口。〈日葡辞書〉
⇒鼠口終に象牙なし
そ‐こう【遡江・溯江】‥カウ
川をさかのぼること。特に、長江2をさかのぼること。
そ‐こう【遡行・溯行】‥カウ
流れをさかのぼって行くこと。
そ‐こう【遡航・溯航】‥カウ
水流をさかのぼって航行すること。
そこう【蘇香】‥カウ
(→)蘇合香3の別称。
そ‐ごう【蘇合】‥ガフ
蘇合香の略。
⇒そごう‐こう【蘇合香】
そご・うソゴフ
〔自四〕
(→)「そぐう」に同じ。日葡辞書「ヒトニソゴワヌ」
そこ‐うお【底魚】‥ウヲ
主に海底近く、または海底の砂泥中にすむ魚。カレイ・ヒラメ・タラの類。↔浮き魚
そこう‐けん【租鉱権】‥クワウ‥
採掘権者と契約し、採掘鉱区の一部分で鉱物を採掘取得する権利。1950年制定の鉱業法で、斤先掘きんさきぼりが法的に公認されたもの。
そごう‐こう【蘇合香】‥ガフカウ
①マンサク科のフウ(楓)と同属の落葉高木。小アジアの産。高さ約10メートル。葉は掌状に分裂。花は淡緑色、小形、単性で多数頭状に集まり、雌雄同株。
②1の樹皮から採取した芳香を有する灰色の半流動性樹脂質。古く沈香に配合して種々の香を作った。香料の調合、塗擦剤などに用いる。〈倭名類聚鈔12〉
③雅楽の唐楽、盤渉調ばんしきちょうの曲。管弦にも舞楽にも用いる。四箇大曲しかのたいきょくの一つ。六または四人舞。冠は菖蒲甲しょうぶかぶとと称し、1の葉をかたどったものを用いる。インドに起こり、アショーカ王が薬草蘇合香で大病をなおしたという伝説による曲で、中国を経て日本に伝来。蘇香。古唐くとう蘇合香。〈伊呂波字類抄〉
⇒そ‐ごう【蘇合】
そこう‐しょう【鼠咬症】‥カウシヤウ
ネズミに咬かまれて後、1〜3週間の潜伏期を経て起こる鼠咬症スピロヘータ(1915年、二木謙三(1873〜1966)が発見)による疾患。局部に疼痛と硬結とを生じ、リンパ節が腫脹し、悪寒・発熱がある。ネコ・イタチなどに咬まれても起こることがある。鼠毒症。
広辞苑 ページ 11552 での【○そくらをかう】単語。