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○名もないなもない🔗🔉

○名もないなもない 人があまり関心を示さず、名前の知られていない。ごく普通の。無名の。「―花」 ⇒な【名】 なもみ 火にあたりすぎて、腕や脚などにできる斑。不精者の象徴とされる。 なも‐ろ (上代東国方言。ロは間投助詞)…ているだろうよ。万葉集14「真人言まひとごと思ほす―我が思ほのすも」 な‐や納屋】 ①中世、主として海岸に設けた商業用の倉庫。→納屋衆。 ②江戸時代、流通過程にある商品を取り扱う倉庫。→納屋物。 ③(農家などで)物を納めておく小屋。ものおき。 ④(漁業地で)網元の小部屋。若者を起居させる室。 ⑤(→)飯場はんばに同じ。 な‐や魚屋】 魚を商う家。さかなや。 なや‐うや否諾】 いやかおうか。いやおうの返辞。 なや‐しゅう納屋衆】 室町時代、納屋すなわち海岸の倉庫を有した豪商。堺ではその中から選ばれた36名が会合えごう衆として市政をとった。 なや・す萎す】 〔他五〕 ①なえるようにする。やわらかにする。蜻蛉日記「着―・したる、ものの色もあらぬやうに見ゆ」 ②ぐったりさせる。平家物語12「太刀のみね長刀の柄にてうち―・してからめとり」 ③鉄などをうちきたえる。ねやす。ねる。〈類聚名義抄〉 なや‐せいど納屋制度(→)飯場はんば制度に同じ。 なや‐まい納屋米「納屋物なやもの参照。 なやまし・い悩ましい】 〔形〕[文]なやま・し(シク) ①なやみを感ずる。難儀である。くるしい。顕宗紀「吾が父の先王は、是れ天皇の子たりと雖も、迍邅なやましきに遭遇ひて、天位に登りたまはず」。「―・い問題を突きつけられる」 ②病気などのために気分がわるい。源氏物語帚木「いと―・しきにとて大殿ごもれり」 ③官能が刺激されて心が乱れる。「―・い視線」 なやまし‐が・る悩ましがる】 〔自四〕 病気などのため気分悪がる。源氏物語胡蝶「―・りてふし給へれど」 なやまし‐げ悩ましげ】 悩ましいさま。気分が悪い様子。源氏物語胡蝶「御ここち―に見え給ふ」 なやま・す悩ます】 〔他五〕 悩ませる。苦しませる。困らせる。万葉集19「安眠やすい寝しめず君を―・せ」。「頭を―・す」 なやみ悩み】 ①なやむこと。くるしみ。思いわずらい。「―がつきない」「―多き年ごろ」 ②やまい。病気。わずらい。源氏物語明石「御目の―さへ、この頃重くならせ給ひて」 なや・む悩む】 [一]〔自五〕 ①いたみ苦しむ。病む。源氏物語賢木「例ならず時々―・ませ給へば」。天草本平家物語「中宮御懐妊あつて、もつてのほか―・ませられたによつて」。「神経痛に―・む」 ②苦しむ。こまる。思いわずらう。万葉集15「安けくもなく―・みきて」。「恋に―・む」 ③とやかく非難する。栄華物語花山「安からぬことに世の人―・み申して」 ④(他の動詞の連用形に付いて)…に難儀する。…しかねる。源氏物語槿「石間の水は行き―・み」。「若手がのび―・む」 [二]〔他四〕 ①苦しめる。なやます。好色五人女4「暮方の障子をひらき、身を―・みおはしけるを」 ②取り扱う。いじる。浄瑠璃、鎌倉三代記「手荒う―・むな、つい破われるぞ」 なや・める悩める】 〔他下一〕[文]なや・む(下二) 苦しめる。なやます。狂言、悪坊「いかう路次で出家をとらまへて―・めたが」。「民を―・める」「主の御心を―・める」 なや‐もの納屋物】 江戸時代、諸藩の蔵屋敷などを経て販売する蔵物くらものに対し、民間商人が産地で買い入れ、大坂などに送って直接売買する米・商品。米ならば納屋米なやまいという。荷積問屋・荷受問屋・仲買・小売を経て消費者にわたる。 なや‐やか なよなよしているさま。なよやか。 な‐やらい追儺‥ヤラヒ おにやらい。ついな。〈[季]冬〉。紫式部日記「滝口も―果てけるままに」 な‐やら・う追儺ふ‥ヤラフ 〔自四〕 追儺なやらいを行う。源氏物語紅葉賀「―・ふとて、犬君がこれをこぼち侍りにければ」 な・ゆ萎ゆ】 〔自下二〕 ⇒なえる(下一) なゆた那由他・那由多】 ①〔仏〕(梵語nayuta)古代インドの数の単位。極めて大きな数量。千万または千億に当たるなど、諸説がある。 ②数の単位。10の60乗。一説に10の72乗。(塵劫記) なゆ‐たけ弱竹】 ナヨタケの転。 ⇒なゆたけ‐の【弱竹の】 なゆたけ‐の弱竹の】 〔枕〕 「とを(撓)」にかかる。 ⇒なゆ‐たけ【弱竹】 な‐ゆみ棝斗】 鼠を捕らえるのに用いる仕掛け。ねずみおとし。ますおとし。〈倭名類聚鈔15な‐よし名吉・鯔】 ボラまたはイナの異称。みょうぎち。土佐日記「―の頭、ひひらぎら、いかにぞ」 な‐よせ名寄せ】 ①いろいろな名称を寄せ集めること。また、それを書きしるしたもの。「名所―」「美人―」 ②複数の場に現れる同一の名称をまとめること。「預金口座を―する」 ⇒なよせ‐ちょう【名寄帳】 なよせ‐ちょう名寄帳‥チヤウ ①中世、検注の結果をもとに作成された帳簿のうち、名みょう別・百姓別に集計したもの。→検注帳→取帳。 ②江戸時代、各村の田畑・屋敷の各筆の年貢高・面積を所持者(名請なうけ人)ごとにまとめた土地台帳。年貢割付けの基礎となるもの。田畑名寄帳。 ⇒な‐よせ【名寄せ】 なよたけ 加藤道夫(1918〜1953)作の戯曲。1946年発表、51年尾上菊五郎劇団が初演。「竹取物語」に拠って詩人の誕生を語る。作者の出征に際して遺書として書いたもの。 なよ‐たけ弱竹】 細くしなやかな竹。若竹。なゆたけ。また、女竹めだけ。宇津保物語田鶴群鳥「―の茂れる宿にまとゐして」 ⇒なよたけ‐の【弱竹の】 なよたけ‐の弱竹の】 〔枕〕 「とを(撓)」「おきふし」「よ(夜・世)」「ふし(節)」にかかる。万葉集2「―とをよる子らは」 ⇒なよ‐たけ【弱竹】 なよ‐なよ (多く助詞「と」を伴って用いる)しなやかなさま。たおやかなさま。なえたさま。枕草子67「萩…―とひろごり伏したる」。「―した男」 なよび‐か ①しなやかなさま。なよやか。源氏物語総角「白き御衣どもの―なるに」 ②上品であるさま。優美であるさま。源氏物語帚木「―にをかしきことはなくて」 なよび‐すがたなよび姿】 なよなよとなまめかしい姿。源氏物語柏木「―はた、いたうたをやぎけるをや」 なよ・ぶ 〔自上二〕 ①衣服などがしなやかである。ごわごわしないようになる。源氏物語夕霧「―・びたる御衣どもを脱い給うて」 ②なよなよとしている。柔和である。源氏物語賢木「御心―・びたる方に過ぎて」 ③風流めく。源氏物語若菜上「いたく―・びよしめくほどに、重き方おくれて」 なよ‐やか しなやかなさま。物やわらかなさま。なよよか。好色一代女1「かほばせ―にうまれ付きしとて」。「―な手つき」 なよ‐よか しなやかなさま。なよらか。源氏物語帚木「白き御衣どもの―なるに」 なよ‐らか (→)「なよよか」に同じ。 な‐よ・る馴寄る】 〔自四〕 なれてよる。親しくなって近寄る。後鳥羽院集「なよ竹の―・りあひてもいく世へぬらん」 なよろ名寄】 北海道北部、名寄盆地の中心をなす市。周辺は米作の北限。人口3万2千。 なら楢・柞・枹】 ①コナラ(ナラ)・ミズナラなどの総称。カシと同属だが常緑でないものをいう。 ②コナラの別称。古名、ははそ。古今和歌集「神無月時雨降りおける―の葉の名におふ宮の古言ぞこれ」 なら奈良】 ①近畿地方の中央部、内陸の県。大和国を管轄。北部の奈良盆地は大和政権の宮殿・都城が置かれた地、南部の吉野も古代の離宮や南北朝時代の南朝の根拠地の置かれた地で、史跡に富む。面積3690平方キロメートル。人口142万1千。全12市。 →吉野木挽唄 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株) ②奈良県北部、奈良盆地の北東部の市。県庁所在地。古く「那羅」「平城」「寧楽」とも書き、奈良時代の平城京の地で、現在の中心市街は古都の北東郊外にあたる。社寺・史跡に富む。人口37万。→南都 古都奈良の文化財 提供:NHK なら奈良】 姓氏の一つ。 ⇒なら‐としなが【奈良利寿】 なら 〔助動〕 (指定の助動詞ダの仮定形)…であったら。「明日おひま―お出かけ下さい」 ▷「―帰りなさい」のように接続詞としても使う。 なら 〔助詞〕 (助動詞「なり」の未然形から)並列の意を表す。でも。なり。…といい。好色一代女4「大節季に、一門中から寄る餅―肴物―」 ならいナラヒ 冬、陸や山に沿って吹く強い風。三陸から熊野灘まで、方位は地域により異なる。〈[季]冬〉。三遊亭円朝、文七元結「空は一面に曇つて雪模様、風は少し―が強く」 ⇒ならい‐かぜ【ならい風】 ならい慣・習い・倣いナラヒ ①なれること。しきたり。習慣。源氏物語夕霧「例もあつしうのみ聞き侍りつる―に」 ②世の常。きまり。方丈記「朝に死に夕に生るる―、ただ水の泡にぞ似たりける」。「世の―」 ③ならうこと。学ぶこと。学習。練習。狂言、料理聟「―に参りました」 ④口授されて学ぶべき秘事など。「口伝くでんの―」 ⇒ならい‐ごと【習い事】 ⇒ならい‐しょう【習い性】 ⇒ならい‐せんばん【倣い旋盤】 ⇒ならい‐もの【習い物】 ⇒習い性と成る ならい奈良井‥ヰ 長野県塩尻市の地名。中山道の宿駅で、景観保存地区。南西に鳥居峠がある。 ならい‐おぼ・える習い覚えるナラヒ‥ 〔他下一〕[文]ならひおぼ・ゆ(下二) 知識や技能などを習って身につける。また、見聞きするうちに自然に習得する。 ならい‐かぜならい風ナラヒ‥ (→)「ならい」に同じ。好色五人女4「―はげしく」 ⇒ならい ならい‐ごと習い事ナラヒ‥ 師から習う事柄。稽古事。ならいもの。 ⇒ならい【慣・習い・倣い】 ならい‐こ・む習い込むナラヒ‥ 〔他五〕 習って十分に覚える。習ってよく熟練する。 ならい‐しょう習い性ナラヒシヤウ (「習い性せいとなる」から)その人にしみついた習慣的な行動様式。習性しゅうせい⇒ならい【慣・習い・倣い】

広辞苑 ページ 14759 での○名もない単語。