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○寝首を掻くねくびをかく🔗🔉

○寝首を掻くねくびをかく 人が寝ている時に襲ってその首を斬る。転じて、卑怯な計略で、または不意をうって、相手をおとしいれる。 ⇒ね‐くび【寝首】 ね‐ぐみ根組】 魂胆こんたん。たくらみ。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「問ふに及ばぬ悪事の―」 ね‐ぐら】 (「寝座ねくら」の意) ①鳥の寝るところ。とや。拾遺和歌集雑春「鶯の―の枝に手なな触れそも」。「―に帰る」 ②俗に、自分の寝るところ。泉鏡花、城崎を憶ふ「中には―に立迷ふ旅商人の状も見えた」 ⇒ねぐら‐どり【塒鳥】 ネクラーソフNikolai A. Nekrasov】 ロシアの詩人。社会的な「市民詩」の立場をとり、民衆の苦難を共感をもって描いた。雑誌「同時代」「祖国雑記」を編集発行。代表的叙事詩「行商人」「ロシアの女たち」「だれにロシアは住みよいか」など。(1821〜1878) ネクラーソフViktor P. Nekrasov】 ロシア(ソ連)の小説家。「スターリングラードの塹壕で」で、戦争の日常をリアルに描く。1974年、パリへ亡命。ほかに短編集「壁の両側で」など。(1911〜1987) ねぐら‐どり塒鳥】 ねぐらにいる鳥。ねとり。 ⇒ね‐ぐら【塒】 ネグリジェnégligé フランス】 女性用のゆるやかな部屋着。化粧着。また、ワンピース型の寝間着。 ネグリチュードnégritude フランス】 (黒人性の意)アフリカ系黒人の価値を積極的に評価し、西欧中心主義を批判する立場。1930年代、サンゴール・セゼールら仏領植民地出身者のパリでの文学運動に始まる。 ネグリトNegrito】 黒色人種のうち、東南アジアの周辺部に住む身長の低い諸民族の総称。フィリピン諸島のアエタ、ベンガル湾のアンダマン諸島人、マレー半島のセマンなど。ニグリト。 ネグ・る 〔他五〕 (neglectを動詞化した語)(義務・仕事などを)怠る。なおざりにする。また、無視する。 ね‐ぐるし・い寝苦しい】 〔形〕[文]ねぐる・し(シク) 眠りにくい。寝つかれない。よく眠れない。「―・い夏の夜」 ネグレクトneglect】 ①無視。否定。 ②児童虐待の一形態。子供の食事や衣服の世話を怠ったり、長時間放置したりするなど養育を放棄すること。育児放棄。 ネグロNegro⇒ニグロ ネグロイドNegroid】 類黒色人種群。三大人種区分の一つ。黒褐色の皮膚の色を主な特徴とし、黒色人種・ニグロとも呼ばれる。アフリカのスーダン系のネグロイドのピグミー、南アフリカのコイサン、インドのドラヴィダ、東南アジアのネグリト、メラネシア人などが含まれる。コイサン人種群をカポイド(Capoid)として区別する分類も行われる。→人種 ネクローシスnecrosis(→)壊死えしに同じ。 ネクロフォビアnecrophobia】 極端に死をおそれる病的状態。神経症の一症状。 ネゲヴNegev】 イスラエル南部の砂漠。南端にあるエーラトは、紅海へのイスラエル唯一の出口として重要。 ね‐げしょう寝化粧‥シヤウ 寝る前にする化粧。 ねこ (→)「ねこだ」に同じ。 ねこ】 (鳴き声に接尾語コを添えた語。またネは鼠の意とも) ①広くはネコ目(食肉類)ネコ科の哺乳類のうち小形のものの総称。体はしなやかで、鞘に引きこむことのできる爪、ざらざらした舌、鋭い感覚のひげ、足うらの肉球などが特徴。一般には家畜のネコをいう。エジプト時代から鼠害対策としてリビアネコ(ヨーロッパヤマネコ)を飼育、家畜化したとされ、当時神聖視された。現在では愛玩用。在来種の和ネコは、奈良時代に中国から渡来したとされる。古称、ねこま。枕草子9「―を御ふところに入れさせ給ひて」 ②㋐(猫の皮を胴張りに用いるからいう)三味線の異称。 ㋑(三味線を使うところから)芸妓の異称。 ③猫火鉢ねこひばちの略。〈[季]冬〉 ④猫車ねこぐるまの略。 ⑤ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。〈日葡辞書〉 ⇒猫に鰹節 ⇒猫に小判 ⇒猫に木天蓼、お女郎に小判 ⇒猫の首に鈴を付ける ⇒猫の子一匹いない ⇒猫の手も借りたい ⇒猫も杓子も ⇒猫を被る ね‐こ寝粉】 長くしまっておいたため古びて使えない粉。ひねこ。 ネゴ (→)ネゴシエーション1の略。 ねこ‐あし猫足・猫脚】 ①猫のように足音を立てないで歩くこと。夏目漱石、坊つちやん「例の如く―にあるいて来て」 ②膳や机の脚の形状の一つ。上がふくらみ、中がややすぼまり、下が円い、猫の脚に似たもの。 猫脚 ⇒ねこあし‐こんぶ【猫足昆布】 ねこあし‐こんぶ猫足昆布】 海産の褐藻。北海道釧路以東・南千島の産。茎は扁平、匍匐ほふくしてやや三角形。葉は線状、長さ1〜5メートル。1年目の葉は単条。基部の両側にある耳状の突起から新しい葉を生じて、2年目は2条になる。根が茎の両側に出る様子が猫の足に似る。長切昆布・とろろ昆布として食用。甘味が強い。ミミコンブ。シコタンコンブ。 ⇒ねこ‐あし【猫足・猫脚】 ね‐ご・い寝濃い】 〔形〕 ねぼうである。いぎたない。好色一代男7「―・い八千代さへ目ざめて」 ねこ‐いし猫石】 板塀などの土台の下端で柱の真下に据え付けた石。 ねこ‐いた猫板】 (よく猫がうずくまるのでいう)長火鉢の端にわたす引板。げすいた。→長火鉢(図) ねこ‐いらず猫いらず】 殺鼠さっそ剤の一種。黄燐を主成分とし、古くから使われた。1905年(明治38)「猫イラズ」の商品名で市販。急性経口毒性(マウス)LD50は10〜60。今は毒物及び劇薬取締法の対象。 ね‐ごえ根肥】 ①カリ肥料の異称。カリは特に作物の根を発育させるという説による。 ②基肥もとごえね‐ごえ寝声‥ゴヱ ①ねむそうな声。ねぼけごえ。男色大鑑「番の者―にて、女壱人とこたへて」 ②邦楽などで、長い間うたわなかったために悪くなった声。 ③狂言。(→)「寝音曲ねおんぎょくに同じ。 ねこ‐おろし猫下ろし】 猫が物を食い残すこと。また、その食い残した物。平家物語8「きこゆる―し給ひたり」 ねこ‐がき猫掻】 藁などで編んだむしろ。蹴鞠の庭などに敷く。「つかなみ」に同じという。古今著聞集11「御鞠ありけり…―をしかれたり」 ね‐こか・す寝転す】 〔他四〕 ①横に寝かす。寝かしつける。 ②寝たままにして捨てておく。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「梅川は座敷の客を―・して手水の顔でここへ来り」 ねこ‐かぶり猫被り】 本性を包み隠して、おとなしそうに見せかけること。また、そういう人。 ねこ‐かわいがり猫かわいがり‥カハイ‥ 猫をかわいがるような甘やかした愛し方。 ね‐こぎ根扱ぎ(→)「ねこそぎ」に同じ。日葡辞書「キヲネコギニスル」 ねこ‐ぎぎ猫義義】 ギギ科の淡水産の硬骨魚。ギギやギバチに似るが、体がややずんぐりし、尾びれの切れ込みが深くない。伊勢湾に流入する河川に生息。全長15センチメートル。天然記念物。 ねこ‐ぐさ猫草(→)オキナグサの異称。〈[季]春〉 ねこ‐ぐるま猫車】 土砂運搬器の一種。箱の前部に車輪が1個あり、後部の2本の柄で押して行く車。ねこ。 ね‐ごこち寝心地】 寝ているこころもち。眠っている時の感じ。ねごころ。「―のいいベッド」 ね‐ごころ根心】 こころね。しょうね。本心。心のおくそこ。浮世草子、御前義経記「―ほどけぬ主従」 ね‐ごころ寝心(→)「ねごこち」に同じ。今昔物語集27「面に物のひややかに当りければ、…―にもきと覚えて」 ねこ‐ざねこ座(→)「ねこだ」に同じ。 ね‐ござ寝茣蓙】 蒲団ふとんの上などに敷いて寝るためのござ。〈[季]夏〉 ねこさい‐あみ根拵網‥コサヒ‥ 台網の一種。伊豆から東京湾口にかけて江戸後期から明治前半期まで行われた大形の定置網。 ねこ‐ざめ猫鮫】 ネコザメ科の海産の軟骨魚。全長約1メートルで頭が猫に似る。茶褐色で、体側におよそ7条の幅広い褐色の横帯がある。物をくわえると暴れない習性がある。サザエワリ。 ねこざめ ねこ‐ざんまい猫三昧】 (兵庫県の一部で)嬰児または胞衣えなを埋める共同墓地。 ね‐こじ根掘じ】 樹木などを根のついたまま掘り取ること。古事記「―にこじて」 ね‐ごし寝越し】 後日の分まで前もって寝ておくこと。「―と食いだめはできない」 ネゴシエーションnegotiation】 ①交渉。折衝。談判。商議。 ②(手形などの)譲渡。流通。 ねこ‐じた猫舌】 (猫は熱い食物をきらうからいう)熱い物を飲み食いすることのできないこと。また、そういう人。 ねこ‐しで猫四手】 〔植〕(→)ウラジロカンバの別称。 ねこ‐じゃらし猫じゃらし】 ①江戸時代の帯の結び方の一つ。猫をじゃらすかのように、帯の掛けと垂れとを同じ長さに2度結んで垂らしたもの。 ②(穂で猫をじゃらすことから)エノコログサの異称。〈[季]秋〉 ね‐ごしらえ根拵え‥ゴシラヘ 移植をする前に植木の根まわりをととのえること。 ね‐こ・ず根掘ず】 〔他上二〕 (用例は連用形のみ)樹木を根のついたまま掘り取る。拾遺和歌集雑春「いにし年―・じて植ゑし我が宿の若木の梅は花咲きにけり」 ねこ‐ずきん猫頭巾‥ヅ‥ 江戸時代、火消人足などが火事場でかぶる綿入れ木綿製の頭巾。表は紺無地または型染め、裏は茶または萌黄。 ねこ‐ぜ猫背】 首がやや前方に屈み、背が丸くなっていること。また、そういう人。猫背中。亀背きはいねこ‐せなか猫背中(→)「ねこぜ」に同じ。浮世風呂2「おばちさんはの、―ときてゐるから」 ね‐こそぎ根刮ぎ】 ①根までこそげること。すっかり抜きとること。ねこぎ。 ②(副詞的に用いて)少しも余す所がなく。ことごとく。「家財を―持っていかれた」 ね‐こそげ根刮げ(→)「ねこそぎ」に同じ。世間胸算用3「この大釜に一歩一ぱいほしや、―にすます事ぢや」 ねこ‐だ 藁縄わらなわを編んで作った大形のむしろ、また、背負い袋。背負籠しょいこの下に当てる藁製の背当てをもいう。ねこがき。ねこ。ねこ座。ねこぶき。誹風柳多留3「百姓は―の上で死にたがり」 ねこだ(愛知) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ねこ‐だまし猫騙し】 相撲の立合いで、相手の目の前で両手を打ち合わせて相手を驚かす奇襲技。 ねこっ‐かぶり猫っ被り】 ネコカブリの促音化。 ねこっ‐け猫っ毛】 猫の毛のように、やわらかい頭髪。 ねこ‐づな猫綱】 強情で人の言葉に従わないこと。難波のは伊勢の白粉「―がにくひまでうきしづみは進退の脉」 ねこ‐づら猫面】 猫の顔に似て短い顔の人を卑しめていう語。 ね‐ごと寝言】 ①睡眠中に無意識に発する言語。大般涅槃経(東大寺本)平安後期点「心うちに乱りてネコトしつらむか」 ②意味をなさないことば。わけのわからないことば。たわごと。「―をぬかすな」 ねこ‐ながし祢古流し】 砂金比重選鉱法。傾斜したねこ(ねこだ)の上を砂金を含む砂または粉砕した金鉱石を水とともに流すと、金粒は重いのでねこの目に溜まり、砂は流れ去る。佐渡金山などで行われた。「樋流し」の俗称。 ねこなで‐ごえ猫撫で声‥ゴヱ 猫をなでるように、当りをやわらかく発する声。相手をなつかせようとする時の声。一説に、猫が人になでられた時に出す声とも。「―で話しかける」

広辞苑 ページ 15209 での○寝首を掻く単語。