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○ローマは一日にして成らずローマはいちにちにしてならず🔗⭐🔉
○ローマは一日にして成らずローマはいちにちにしてならず
(中世ラテン語によることわざに由来)何事も多大の努力をしなければ成し遂げられない。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマ‐ほう【ローマ法】‥ハフ
古代ローマにおいて十二表法を基礎に形成された法。6世紀に編纂されたローマ法大全を通じて中世以降のヨーロッパ大陸諸国に大きな影響を与え、ゲルマン法と並んで大陸諸国の近代法形成の基盤となった。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマ‐ほうおう【ローマ法王】‥ホフワウ
(→)ローマ教皇に同じ。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマ‐ほう‐たいぜん【ローマ法大全】‥ハフ‥
(Corpus Juris Civilis ラテン)東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の勅令によって編纂されたローマ法の集大成および同皇帝が発布した新勅法の総括的な名称。「勅法彙集」「学説彙集」「法学提要」「新勅法集」から成る。このうち「勅法彙集」はしばしば「ユスティニアヌス法典」と呼ばれる。
⇒ローマ【Roma・羅馬】
ローマン‐しゅぎ【浪漫主義】
(→)ロマンチシズムに同じ。
⇒ローマンしゅぎ‐しゃ【浪漫主義者】
ローマンしゅぎ‐しゃ【浪漫主義者】
(→)ロマンチシストに同じ。
⇒ローマン‐しゅぎ【浪漫主義】
ローマンス【romance】
⇒ロマンス
ローマン‐たい【ローマン体】
(roman type)欧文活字基本書体の一つ。横線と右から左への斜線は細く、縦線と左から右への斜線は太い。→イタリック
ローマン‐てき【浪漫的】
(→)ロマンチックに同じ。
ローマン‐は【浪漫派】
(→)ロマンチシストに同じ。
ローミング【roaming】
(放浪する意)他の通信事業者の設備を利用して自社のサービス‐エリア外でも同等のサービスが受けられるようにすること。
ローム【loam・壚坶】
①(→)壌土。
②風成火山灰土の一種。関東ロームが代表的で、10メートルに達する層をなす。酸化鉄に富み、赤褐色。赤土あかつち。
ローヤル【royal】
⇒ロイヤル
ローラー【roller】
①円筒形のころがるもの。ロール。
②鉄または木材の円柱で、重い物を運ぶ時の転ころや軸受などとして用いるもの。
③印刷インクを練る回転棒。ルラ。
④転がして地ならしに使う道具。ロード‐ローラーなど。
⇒ローラー‐さくせん【ローラー作戦】
⇒ローラー‐スケート【roller skate】
⇒ローラー‐ベアリング【roller bearing】
⇒ローラー‐ミル【roller mill】
ローラー‐さくせん【ローラー作戦】
ローラーがすべてを押しつぶして進むように、やり残しのないように事を片端から進めるやり方。
⇒ローラー【roller】
ローラー‐スケート【roller skate】
床上滑走用の、底に4個の小車輪のついた靴。また、それを履いて行う滑走。→スケート。
⇒ローラー【roller】
ローラー‐ベアリング【roller bearing】
(→)ころ軸受。
⇒ローラー【roller】
ローラー‐ミル【roller mill】
金属製のローラーで材料を粉砕する装置。
⇒ローラー【roller】
ローライズ‐パンツ【low-rise pants】
股上の浅いズボン。→ヒップボーン
ローラシア【Laurasia】
約3億年前に北半球に存在したと考えられる大陸。その後分裂・移動して、ユーラシア・北アメリカ・グリーンランドなどになった。ローラシア大陸。→パンゲア
ローラット‐ほう【ローラット法】‥ハフ
(Rowlatt Act)1919年英領インドで公布された民族運動弾圧法。ローラット(1862〜1945)は当時の犯罪共謀調査委員会委員長の名。
ローランサン【Marie Laurencin】
フランスの女性画家。初めキュビスム、のち菫すみれ色やバラ色を使って甘美な女性像を多く描く。(1883〜1956)
ローランサン
提供:ullstein bild/APL
ローランス【Henri Laurens】
フランス、キュビスムの彫刻家。また、画家・素描家・彫金師・詩人。(1885〜1954)
ろ‐おり【絽織】
(→)絽ろに同じ。
ローリエ【laurier フランス】
(→)ベイリーフに同じ。
ローリング【rolling】
①回転すること。
②船や飛行機の横揺れ。↔ピッチング。
⇒ローリング‐ミル【rolling-mill】
ローリング‐ストーンズ【The Rolling Stones】
イギリスのロック‐グループ。ミック=ジャガー、キース=リチャーズ、ブライアン=ジョーンズ、ビル=ワイマン、チャーリー=ワッツが1963年結成。ブルースの影響を受けた野生的な演奏で知られる。
ローリング‐ストーンズ(1)
提供:Maxppp/APL
ローリング‐ストーンズ(2)
提供:ullstein bild/APL
ローリング‐ミル【rolling-mill】
一組のロール1の間に材料を通して圧延する装置。多く、製鋼用。圧延機。ロール機。また、圧延工場のことをもいう。
⇒ローリング【rolling】
ロール【roll】
①圧延や艶出しなどに使う、表面の磨かれた円筒状の鋳造品。
②(→)ローラー1に同じ。
③巻いて作ったものの称。「シナモン‐―」
④ロール‐フィルムの略。
⇒ロール‐オーバー【rollover】
⇒ロール‐カラー【roll collar】
⇒ロール‐き【ロール機】
⇒ロール‐キャベツ【rolled cabbage】
⇒ロール‐クラッシャー【roll crusher】
⇒ロール‐ケーキ【roll cake】
⇒ロール‐サンド
⇒ロール‐し【ロール紙】
⇒ロール‐パン
⇒ロール‐フィルム【roll film】
ロール‐オーバー【rollover】
走り高跳びで、バーに近い方の足で踏み切り、体を横に回転しながらバーを跳び越す方法。
⇒ロール【roll】
ロールオン‐ロールオフ‐せん【ロールオンロールオフ船】
(roll-on roll-off ship)貨物の積み卸しのためにトラックやフォークリフトなどの自動車が出入りできる貨物船。構造はカー‐フェリーに同じ。RORO船。ローロー船。
ロール‐カラー【roll collar】
襟腰があり、首の周りに巻きつくように立ち、折りかえっている襟。
⇒ロール【roll】
ロール‐き【ロール機】
①製缶で、板金を曲げる機械。板曲げ・板ため・型金ロールの3種がある。
②(→)ローリング‐ミルに同じ。
⇒ロール【roll】
ロール‐キャベツ【rolled cabbage】
ゆでたキャベツの葉で挽肉ひきにくを包み、スープで煮込んだ料理。キャベツ巻き。
⇒ロール【roll】
ロール‐クラッシャー【roll crusher】
回転する2個の鉄製円筒の間で鉱物を圧砕する機械。
⇒ロール【roll】
ロール‐ケーキ【roll cake】
ケーキの一種。薄く焼いたスポンジ‐ケーキに、ジャム・クリームなどをはさんで円筒形に巻いたもの。
⇒ロール【roll】
ロール‐サンド
(rolled sandwich)薄切りの食パンに具をのせて巻いたサンドイッチ。
⇒ロール【roll】
ロール‐し【ロール紙】
①片面に光沢のある薄紙。包装紙や紙袋などに使用する。ロールに張りつけて乾燥して作ったことからの名。
②円筒状に巻いた紙。
⇒ロール【roll】
ロールシャッハ‐テスト【Rorschach test】
〔心〕スイスの精神科医ロールシャッハ(Hermann R.1884〜1922)の考案した性格診断法。無意味な左右相称のインクのしみが何に見えるかを答えさせ、それを分析して性格や心の深層を診断する検査。インクブロット‐テスト。
ロールズ【John Rawls】
アメリカの政治哲学者。自由と平等の実現を正義とし、正義の実現される社会の基本的構造を構想。著「正義論」など。(1921〜2002)
ロールス‐ロイス【Rolls-Royce】
イギリスの高級自動車・航空エンジン製造会社。1906年に設立。エンジン部門は71年国営化、87年民営に復する。自動車部門は98年ドイツのフォルクスワーゲンに買収され、商標権はBMWが取得。
ロール‐パン
(和製語)パン生地を巻いて作る食事用の小形パンの総称。バター‐ロール。テーブル‐ロール。
⇒ロール【roll】
ロール‐フィルム【roll film】
巻いた長いフィルム。巻フィルム。
⇒ロール【roll】
ロール‐プレーイング【role playing】
(ロールは役割の意)ある場面を設定し、定められた役割を演じること。学習・心理療法などで行う。
⇒ロール‐プレーイング‐ゲーム【role-playing game】
ロール‐プレーイング‐ゲーム【role-playing game】
ゲームソフトの一種。ゲームをする人が、ゲームの中の主人公になって、与えられた課題を解決してゆくゲーム。
⇒ロール‐プレーイング【role playing】
ローレライ【Lorelei】
(待ち伏せする岩の意)ライン川中流の右岸にそびえる巨岩およびその岩上に憩う妖女。その歌声に魅せられた舟人が舟もろともに沈むという伝説は、1837年ハイネの詩にジルヒャー(F. Silcher1789〜1860)が作曲した歌曲などで有名。
ローレライ像
提供:JTBフォト
ローレライ
提供:ullstein bild/APL
→ローレライ(日本語)
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
ローレル【laurel】
月桂樹。→ローリエ。
⇒ローレル‐かずら【ローレル葛】
ローレル‐かずら【ローレル葛】‥カヅラ
キツネノマゴ科の多年生常緑蔓草。東南アジア原産で、小笠原諸島や沖縄に栽培されて野生化。斜面をはい、淡紫色で漏斗型の花を多数付ける。
⇒ローレル【laurel】
ローレル‐しすう【ローレル指数】
(Rohrer's index)主に学齢期の肥満度を判定する指数の一つ。体重(キログラム)を身長(センチメートル)の3乗で割り、10の7乗を掛けた数値で、116〜145が標準とされる。スイスの生理学者F.ローレル(1888〜1926)の名に因む。
ローレンシウム【lawrencium】
(アメリカの物理学者ローレンス(E. O. Lawrence1901〜1958)の名に因む)超ウラン元素の一種。元素記号Lr 原子番号103の放射性元素。1961年、カリホルニウムに加速した硼素ほうそイオンを当ててつくられた。
ローレンス【David Herbert Lawrence】
イギリスの作家。性と恋愛の問題を大胆に追求。小説「息子たちと恋人たち」「チャタレー夫人の恋人」「虹」などの他に、詩集・評論もある。(1885〜1930)
ローレンス【Thomas Edward Lawrence】
イギリスの軍人・考古学者。1914〜18年、オスマン帝国の支配に対するアラブ人の反乱をイギリスの工作員として支援。「アラビアのローレンス」と呼ばれた。著「知恵の七柱」。(1888〜1935)
ローレンツ【Hendrik Antoon Lorentz】
オランダの理論物理学者。電子理論および相対性理論の先駆者。マクスウェルの電磁理論を発展させ、光の媒質としてエーテルを仮定。また、ローレンツ収縮・ローレンツ変換の式などを見出した。ノーベル賞。(1853〜1928)
⇒ローレンツ‐へんかん【ローレンツ変換】
⇒ローレンツ‐りょく【ローレンツ力】
ローレンツ【Konrad Zacharias Lorenz】
オーストリアの動物学者。鳥類や魚類の行動の観察から、リリーサーの概念や行動の生得的解発機構の仮説を提示し、動物行動学を確立。著「ソロモンの指環」「攻撃」「動物行動学」など。ノーベル賞。(1903〜1989)→刷込すりこみ
ローレンツ‐へんかん【ローレンツ変換】‥クワン
相対運動をしている二つの慣性系の間の座標変換。アインシュタインの特殊相対性理論が出る前、マイケルソン‐モーリーの実験を説明するためにローレンツが導いた。
⇒ローレンツ【Hendrik Antoon Lorentz】
ローレンツ‐りょく【ローレンツ力】
磁場中を運動している荷電粒子に作用する力。粒子速度と磁束密度のベクトル積に電荷をかけたもの。電場による力(電場に電荷をかけたもの)を加えていうこともある。→電子論
⇒ローレンツ【Hendrik Antoon Lorentz】
ローン【lawn】
①芝生。芝地。
②綿糸・麻糸を平織にして、張りをもたせた寒冷紗かんれいしゃに似た薄手の生地。「―のハンカチ」
⇒ローン‐スキー【lawn ski(ing)】
⇒ローン‐テニス【lawn tennis】
ローン【loan】
①貸付。
②貸付金。公債。借款。
③信用取引。
ローン‐スキー【lawn ski(ing)】
雪の代りに、芝生の斜面を滑るスキー。グラススキー。
⇒ローン【lawn】
ローン‐テニス【lawn tennis】
(元来、芝生で行うからいう)初期の頃のテニスの正式名称。庭球。
⇒ローン【lawn】
ろ‐か【炉火】‥クワ
①いろりの火。
②道家で、仙薬を練る術。
ろ‐か【濾過】‥クワ
水その他の溶液をこして混じり物を除くこと。水などをこして清浄にすること。漉過ろっか。「―装置」
ろか【蘆花】‥クワ
⇒とくとみろか(徳冨蘆花)
ろ‐か【露華】‥クワ
露の美しさを花にたとえた語。
ろ‐か【艪歌・櫓歌】
艪を押しながらうたう唄。ふなうた。
ろ‐が【露臥】‥グワ
野宿すること。露宿。
ろかい【蘆薈】‥クワイ
〔植〕(江戸時代、属名Aloeをロエとよみ、この漢字を当てたもの)アロエのこと。
ろ‐かい【艪櫂・櫓櫂】
艪と櫂。また、船の両側の艪櫂を扱う所の総称。船枻せがい。
⇒ろかい‐せん【艪櫂船】
ろかい‐せん【艪櫂船】
艪と櫂とで運行する船。
⇒ろ‐かい【艪櫂・櫓櫂】
ロカイユ【rocaille フランス】
(小石・礫土の意)
①人工の築山・岩窟がんくつ。小石・貝殻をセメントなどで固めて作る。
②装飾の一様式。貝に似た渦巻状の曲線を主体としたもの。ロココ美術の基本的要素を成す。
ろ‐がかり【艪掛り】
江戸時代、軍船各部の寸法を定めるのに、艪1梃または10梃を基準とした木割り法。→帆掛ほがかり
ろか‐き【濾過器】‥クワ‥
液体中の固体粒を分離する装置。重力式・真空式・加圧式・遠心式などがある。フィルター。
ろ‐かく【鹵獲】‥クワク
(「鹵」は捕らえて奪う意)戦勝の結果、敵の軍用品などを奪い取ること。「―品」
ろ‐かく【櫓閣】
やぐらのあるたかどの。
ろ‐かく【蘆角】
蘆あしの葉で作った笛。あしぶえ。あしのはぶえ。蘆笛。奥の細道「忘れぬ花のむかしをしたひ、―一声の心をやはらげ」
ろか‐し【濾過紙】‥クワ‥
(→)濾紙ろしに同じ。
ろ‐かす【炉滓】
金・銀・銅などを坩堝るつぼで精錬したあとに残るかす。灰吹の滓。
ろかせい‐びょうげんたい【濾過性病原体】‥クワ‥ビヤウ‥
ウイルスのこと。細菌濾過器を通過するほど小形なのでいう。
ろ‐かた【路肩】
道の、がけに沿った端の部分。また、道の両わきの部分。ろけん。「―注意」
ろか‐ち【濾過池】‥クワ‥
上水道施設で、水を濾過する装置(濾床)のある貯水池。→浄水場
ロカビリー【rockabilly】
1950年代後半に流行したロックン‐ロールのスタイルの一つ。ロックとヒルビリー(カントリー‐アンド‐ウェスタンの一種)との合成語。
ロカ‐みさき【ロカ岬】
(Cabo da Roca ポルトガル)ポルトガル中西部にある岬。ユーラシア大陸最西端(西経9度30分)に位置する。
ロガリズム【logarithm】
〔数〕(→)対数たいすう。
ロカルノ‐じょうやく【ロカルノ条約】‥デウ‥
1925年、イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ベルギー・ポーランド・チェコ‐スロヴァキアの7カ国代表が、スイスのロカルノ(Locarno)に会して締結した、中部ヨーロッパにおける安全保障条約。ドイツ西境の現状維持、ラインラントの非武装、相互不可侵、国際仲裁裁判などを約した。
ろ‐かん【炉管】‥クワン
内焚式丸ボイラーの胴内に設置した大径の管。中に火格子があり、燃料を燃焼し、管壁を通じてボイラー水を加熱する。フリュー‐チューブ。
ろ‐がん【蘆岸】
蘆あしのしげる岸辺。
ろ‐がん【露岩】
地上に露出する岩石。
ろ‐きつ【盧橘】
①ナツミカンの漢名。
②薫物たきものの一種。沈香じんこう・丁子香ちょうじこう・甲香・甘松香かんしょうこう・白檀びゃくだん・柏木を練り合わせる。
③香銘。木所きどころは真那賀まなか。
ろ‐ぎょ【魯魚】
[抱朴子遐覧「書三たび写せば、魚魯と成り、虚虎と成る」]「魯」字と「魚」字とは形が似ていて間違いやすいことから、文字の書き誤りにいう。「―章草の誤り」
ろ‐ぎょ【鱸魚】
〔動〕スズキの別称。ただし、「松江ずんこうの鱸魚」は、カジカ科のヤマノカミのこと。
ろ‐ぎん【路銀】
旅用の金。旅費。
ろきん‐びょう【露菌病】‥ビヤウ
(→)「べとびょう」に同じ。
ろく【六】
(呉音。リクは漢音)数の名。むつ。むっつ。む。大字は「陸」。→りゅう(六)
ろく【肋】
〔動〕貝殻の表面に形成される畝うね。
ろく【陸】
(呉音)
①水平であること。平坦なこと。日葡辞書「ロクナミチ」
②ゆがみなく正しいこと。まっすぐなこと。好色二代男「人いらずに家のゆがみを―にしましよ」
③(「碌」とも書く)物の正しいこと。まじめなこと。きちんとしていること。浄瑠璃、伽羅先代萩「人にお隠しなさるるはどうで―な事ではあるまい」。「―でもない話」
④十分なこと。満足なこと。浄瑠璃、女殺油地獄「おでんを―に寐させて」。「―に物もない」
⑤「六」の大字。
→りく(陸)
⇒陸に居る
ろく【勒】
永字八法の一つ。「永」の第2画の横画。
ろく【禄】
①天から与えられるさいわい。「福・―・寿」
②仕官する者に下付される給与。給金。俸禄。
③当座の賞与。かずけもの。竹取物語「力を尽したること少なからず、しかるに―いまだ給はらず」
⇒禄を盗む
⇒禄を食む
ろく【録】
①書きしるすこと。うつしとること。また、書きもの。文書。「回想―」
②「主典さかん」参照。
ログ
〔数〕(logarithmの略)(→)対数たいすう。
ログ【log】
①丸太。「―‐ハウス」
②測程器。
③航海日誌。航空日誌。ログブック。
④コンピューターの操作・入出力データの記録。ログ‐ファイル。
ログ‐アウト【log-out】
コンピューター‐ネットワークの使用を終える場合に、利用終了の宣言をすること。ログオフ。↔ログイン
ろく‐あみだ【六阿弥陀】
春秋の彼岸に詣でれば利益が多いという、江戸市中および近辺6カ所の阿弥陀如来の霊場。北区の西福寺・無量寺・与楽寺、足立区の恵明寺など。
⇒ろくあみだ‐もうで【六阿弥陀詣で】
ろくあみだ‐もうで【六阿弥陀詣で】‥マウデ
春秋の彼岸に六阿弥陀を巡拝すること。〈[季]春〉
⇒ろく‐あみだ【六阿弥陀】
ろ‐ぐい【艪杭】‥グヒ
船の艪床の端に設けた小突起。艪の入子いれこ(艪臍ろべそ)にはめて艪を漕ぐ時の支点とする。〈日葡辞書〉
ろくいち‐ぎんこう【六一銀行】‥カウ
(六と一を加えると七になり、同音から)質屋のこと。一六銀行。
ろくい‐の‐くろうど【六位の蔵人】‥ヰ‥クラウド
六位で蔵人所の職員である者。宮中の雑事を勤め、朝夕の御膳の給仕をする。六位でも昇殿を許された。席次に、極臈ごくろう・差次さしつぎ・氏蔵人・新蔵人がある。日下臈ひげろう。
ろく‐いん【六淫】
漢方で、6種の外的な病因のこと。風・寒・暑・湿・燥・火か。
ろく‐いん【勒韻】‥ヰン
詩を作るのにあらかじめ押韻の字とその順序を定めておくこと。また、その韻字を使って詩を作ること。
ログ‐イン【log-in】
コンピューター‐ネットワークを使用する場合に、利用開始の宣言をすること。ログオン。↔ログアウト
ろくいん‐かん【六員環】‥ヰンクワン
環式化合物で、6個の原子から成る環構造。ベンゼン環など。
ろく‐え【六衛】‥ヱ
六衛府の略。
⇒ろくえ‐の‐つかさ【六衛の司】
⇒ろくえ‐ふ【六衛府】
ろくえ‐の‐つかさ【六衛の司】‥ヱ‥
(→)六衛府に同じ。
⇒ろく‐え【六衛】
ろくえ‐ふ【六衛府】‥ヱ‥
(リクエフとも)平安初期以降、左右近衛府・左右衛門府・左右兵衛府の六つの衛府。811年(弘仁2)以前は衛門・左右衛士・左右兵衛・中衛府の六府。六府。六衛。諸衛しょえい。
⇒ろく‐え【六衛】
ログ‐オフ【log-off】
(→)ログアウトに同じ。
ろくおん【鹿苑】‥ヲン
(→)鹿野苑ろくやおんに同じ。
⇒ろくおん‐いん【鹿苑院】
⇒ろくおん‐じ【鹿苑寺】
⇒ろくおん‐にちろく【鹿苑日録】
ろく‐おん【録音】
音響をレコード・テープなどに記録すること。また、そのもの。「街頭―」「鳥の鳴き声を―する」
ログ‐オン【log-on】
(→)ログインに同じ。
ろくおん‐いん【鹿苑院】‥ヲンヰン
京都相国寺内に設けられた足利義満の修禅道場。その院主は歴代僧録に任ぜられた。
⇒ろくおん【鹿苑】
ろくおん‐じ【鹿苑寺】‥ヲン‥
(→)金閣寺の正称。
⇒ろくおん【鹿苑】
ろくおん‐にちろく【鹿苑日録】‥ヲン‥
鹿苑院の歴代僧録の日記(1487〜1651年)を集めたもの。
⇒ろくおん【鹿苑】
ろく‐が【録画】‥グワ
画像をビデオテープなどに記録すること。また、その記録したもの。
ろく‐がい【六骸】
首と胴体と左右の手足との称。〈書言字考節用集〉
ろく‐がつ【六月】‥グワツ
一年の6番目の月。水無月みなづき。
⇒ろくがつ‐いも【六月芋】
⇒ろくがつ‐がき【六月柿】
⇒ろくがつ‐ぶれい【六月無礼】
⇒ろくがつ‐ぼうどう【六月暴動】
ろくがつ‐いも【六月芋】‥グワツ‥
(→)ジャガイモの異称。
⇒ろく‐がつ【六月】
ろくがつ‐がき【六月柿】‥グワツ‥
(→)トマトの異称。
⇒ろく‐がつ【六月】
ろくがつ‐ぶれい【六月無礼】‥グワツ‥
陰暦6月は酷暑の際なので、服装などの無礼をとがめないこと。
⇒ろく‐がつ【六月】
ろくがつ‐ぼうどう【六月暴動】‥グワツ‥
(Journées de Juin)1848年、フランスの二月革命のさなか、6月に起こったパリの労働者の蜂起。政府は戒厳令を敷き、流血戦の末弾圧、二月革命は退潮することになった。
⇒ろく‐がつ【六月】
ろく‐かんのん【六観音】‥クワンオン
六道の世界に輪廻りんねする衆生しゅじょうを済度する6種の観世音菩薩。台密では聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・不空羂索ふくうけんじゃく観音・如意輪観音の諸菩薩。東密では不空羂索のかわりに准胝じゅんでいを挙げる。
ろく‐ぎ【六義】
⇒りくぎ
ろく‐ぎ【六議】
⇒りくぎ
ろく‐きゅう【六宮】
⇒りくきゅう
ろく‐ぐ【六具】
甲冑に付属する6種の武具。籠手こて・脛当すねあて・脛楯はいだて・肩当かたあて・脇引わきびき・面具の類。異説が多い。りくぐ。
ろく‐ぐん【六軍】
⇒りくぐん
ろく‐くんし【六君子】
(画題)松・柏・槐えんじゅ・楡・梓・栴檀せんだんの六樹を描く。
ろく‐げい【六芸】
⇒りくげい
ろくげ‐の‐びゃくぞう【六牙の白象】‥ザウ
〔仏〕
①釈尊の入胎の象徴。母摩耶夫人まやぶにんが、六牙の白象が胎内に入るのを夢みて懐妊したという。
②普賢菩薩の乗る、牙が6本ある白象。
ろくげん‐きん【六弦琴・六絃琴】
和琴わごんの別称。むつのおごと。
ろく‐ごう【六号】‥ガウ
①六号活字の略。
②六号記事の略。
③六号欄の略。
⇒ろくごう‐かつじ【六号活字】
⇒ろくごう‐きじ【六号記事】
⇒ろくごう‐らん【六号欄】
ろく‐ごう【六合】‥ガフ
⇒りくごう
ろくごう‐かつじ【六号活字】‥ガウクワツ‥
約3ミリメートル角の活字。8ポイント活字とほぼ同大で、字面はやや小さい。田山花袋、東京の三十年「私にしろ、独歩にしろ、よくそこの―でわる口を言はれた」
⇒ろく‐ごう【六号】
ろくごう‐がわ【六郷川】‥ガウガハ
多摩川のうち、六郷(現、東京都大田区)付近から下流の称。
ろくごう‐きじ【六号記事】‥ガウ‥
雑誌などの六号活字で組む記事。雑文・雑報など、埋草うめくさ的なもの。
⇒ろく‐ごう【六号】
ろくごう‐らん【六号欄】‥ガウ‥
雑誌、特に同人雑誌などで、六号活字で組む消息・雑報などの欄。
⇒ろく‐ごう【六号】
ろく‐ごん【六言】
漢詩で、6字で1句をなすもの。
ろく‐ざ【六座】
律令制で、太政官直属の左右の大・中・少弁の総称。→七弁しちべん
ろく‐さい【六采】
(→)「すごろく」に同じ。
ろく‐さい【六斎】
①六斎日の略。万葉集5「常に弓箭を執り―を避けず」
②六斎市の略。
③1カ月のうち日数6日を定めて事を行うこと。好色一代女6「月に―の忍び男」
⇒ろくさい‐いち【六斎市】
⇒ろくさい‐にち【六斎日】
⇒ろくさい‐ねんぶつ【六斎念仏】
ろく‐さい【鹿砦・鹿柴】
(→)鹿垣ししがきに同じ。
ろく‐ざい【肋材】
船舶の肋骨を組み立てる諸材。
ろくさい‐いち【六斎市】
中世後期以降、毎月6回定期に開かれた市。→三斎市。
⇒ろく‐さい【六斎】
ろくさい‐にち【六斎日】
仏教で、特に持戒して事を慎むべき日。毎月の8日・14日・15日・23日・29日・30日。在家の信者はこれらの日に八戒を守る。六施日。
⇒ろく‐さい【六斎】
ろくさい‐ねんぶつ【六斎念仏】
踊念仏の一種。初め六斎日に京都近辺で、のち彼岸・盆などに、死霊や怨霊の鎮魂のために鉦かねと太鼓を打って囃しながら節をつけて唱えた。起源については、平安中期の空也または鎌倉時代の道空( 〜1315)に始まるというが不詳。〈[季]秋〉
⇒ろく‐さい【六斎】
ろく‐さがり【六下り】
三味線の調弦法の一つ。本調子に比べて三の糸が5律(完全4度)低い。三三下さんさんさがり。三めり。
ろく‐さん【緑衫】
⇒ろうそう
ろくさん‐せい【六三制】
1947年に公布された学校教育法に基づく現行学校制度の通称。小学校6年・中学校3年の義務教育を指す。これに高等学校3年・大学4年を加えて六・三・三・四制ともいう。
ろくさん‐よけ【六三除け】
俗信の一つ。数え年の年齢を9で除して、残った数によって病の部位を知るという方法。
ろく‐し【禄仕】
禄を受けて仕官すること。
ろく‐し【禄賜】
禄を下賜すること。
ろく‐じ【六字】
〔仏〕
①(→)「六字の名号みょうごう」の略。平家物語10「行を―につづめて」
②(→)六字陀羅尼だらにの略。
⇒ろくじ‐だらに【六字陀羅尼】
⇒ろくじ‐の‐みょうごう【六字の名号】
⇒ろくじ‐ほう【六字法】
ろく‐じ【六時】
〔仏〕
①インドで、古来、一年を六分した漸熱・盛熱・雨時・茂時・漸寒・盛寒の六つの季節。
②一昼夜を六分した時刻、すなわち晨朝じんじょう(卯の刻)・日中(正午)・日没にちもつ(酉の刻)・初夜(戌の刻)・中夜(亥の刻から丑の刻まで)・後夜(寅の刻)の称。また、一昼夜、一日中。
⇒ろくじ‐さんまい【六時三昧】
⇒ろくじ‐の‐つとめ【六時の勤め】
⇒ろくじ‐ふだん【六時不断】
⇒ろくじ‐らいさん【六時礼讃】
ろく‐じ【陸地】‥ヂ
りくち。また、陸路。方丈記「山はくづれて河を埋み、海は傾きて―をひたせり」。〈日葡辞書〉
ろく‐じ【録事】
①記録・文簿をつかさどる官職。書記。
②遣唐使などの主典さかん。
③大饗たいきょうの時の世話係。
④旧陸海軍文官で、軍法会議構成の一員。法廷立会・調書作成などをつかさどった。
⑤御歌所の属官。
ろくし‐がけ【六支掛・六枝掛】
〔建〕繁垂木しげだるきで、軒の垂木6本と三斗みつとの幅を同じにする技法。三斗の両端の巻斗まきとの外法そとのりを垂木6本分の外法に合わせる。
ろく‐しき【六識】
〔仏〕
①色・声しょう・香・味・触そく・法の六境を知覚する眼げん識・耳に識・鼻識・舌識・身識・意識の総称。
②(→)第六意識の略。
ろくし‐げどう【六師外道】‥ダウ
釈尊在世時代、中インドに勢力のあった6人の非バラモン的な思想家。すなわち道徳否定論を説くプーラナ=カッサパ、決定論を説くマッカリ=ゴーサーラ、懐疑論を説くサンジャヤ=ベーラッティプッタ、感覚的唯物論を説くアジタ=ケーサカンバラ、因果否定論を説くパクダ=カッチャーヤナ、ジャイナ教のニガンタ=ナータプッタをいう。
ろくじ‐さんまい【六時三昧】
昼夜六時に専心して念仏・読経・懺法などを勤めること。
⇒ろく‐じ【六時】
ろく‐じぞう【六地蔵】‥ヂザウ
①六道において衆生しゅじょうの苦患くげんを救うという6種の地蔵菩薩。地獄道を教化する檀陀だんだ、餓鬼道を教化する宝珠、畜生道を教化する宝印、阿修羅道を教化する持地、人間道を教化する除蓋障、天道を教化する日光の総称。異説もある。
六地蔵
撮影:関戸 勇
②6体の地蔵像を安置した寺。特に京都市伏見区にある大善寺の俗称。
⇒ろくじぞう‐まいり【六地蔵参り】
ろくじぞう【六地蔵】‥ヂザウ
狂言。悪者が仏師と称して六地蔵を作る約束をし、仲間を地蔵に仕立てるが、形が気に入らないといわれて直すうちに見破られる。
ろくじぞう‐まいり【六地蔵参り】‥ヂザウマヰリ
8月24日の地蔵盆の日に、地蔵尊を巡拝すること。六地蔵巡り。〈[季]秋〉
⇒ろく‐じぞう【六地蔵】
ろくじ‐だらに【六字陀羅尼】
文殊菩薩の真言。「闇婆計陀那摩あんばけだなま(あるいは唵縛雞淡納莫おんばけだなま)」の六字。
⇒ろく‐じ【六字】
ろくじっしん‐ほう【六十進法】‥ハフ
60ごとにひとまとめにして位をあげる記数法。古代バビロニアで発達し、現在も秒と分、分と時、分と度に用いる。
ろくじ‐の‐つとめ【六時の勤め】
(→)六時三昧に同じ。源氏物語若菜上「―にもただ御ことを心にかけて」
⇒ろく‐じ【六時】
ろくじ‐の‐みょうごう【六字の名号】‥ミヤウガウ
「南無阿弥陀仏」の六字。六字。
⇒ろく‐じ【六字】
ろくじ‐ふだん【六時不断】
(→)六時三昧に同じ。平家物語2「―の香の煙もたえやしぬらん」
⇒ろく‐じ【六時】
ろくじ‐ほう【六字法】‥ホフ
①六字文殊法。密教で、文殊菩薩の六字の真言を本尊として滅罪・往生極楽などを祈願する修法しゅほう。
②六字河臨法。台密で、船を川に浮かべて道場とし、千手観音の六字の真言を本尊として伏敵・除呪などを祈願する修法。
⇒ろく‐じ【六字】
ろく‐しゃ【録写】
書きうつすこと。うつし記すこと。
ろく‐しゃく【六尺】
①1尺の6倍。一間いっけん。
②六尺褌ふんどしの略。
③六尺棒の略。
④(→)陸尺ろくしゃくに同じ。
⇒ろくしゃく‐おび【六尺帯】
⇒ろくしゃく‐そで【六尺袖】
⇒ろくしゃく‐ふんどし【六尺褌】
⇒ろくしゃく‐ぼう【六尺棒】
ろく‐しゃく【陸尺・六尺】
(「力者りきしゃ」の訛という)
①江戸時代、力仕事や雑役に従う人夫。かごかき人足や掃除夫・賄方まかないかたなどにいう。東海道中膝栗毛3「身ども駕の―が八人」
②小間物こまものの行商人。〈日葡辞書〉
⇒ろくしゃく‐づつみ【陸尺裹・六尺裹】
ろくしゃく‐おび【六尺帯】
長さ6尺の、二重回しに結ぶ兵児帯へこおび。
⇒ろく‐しゃく【六尺】
ろくしゃく‐そで【六尺袖】
(両袖に用いる布の長さが鯨尺で6尺になるからという)長さ1尺5寸(約57センチメートル)の大振袖。松の葉3「たんだ振れ振れ―をさ」
⇒ろく‐しゃく【六尺】
ろくしゃく‐づつみ【陸尺裹・六尺裹】
かごかきなどのする鉢巻または頬かぶり。
⇒ろく‐しゃく【陸尺・六尺】
ろくしゃく‐ふんどし【六尺褌】
晒木綿さらしもめん6尺を用いて作る男の下帯。
⇒ろく‐しゃく【六尺】
ろくしゃく‐ぼう【六尺棒】‥バウ
①樫かしなどでつくった6尺の棒。罪人を捕らえる時などに用いる。
②(→)天秤棒てんびんぼうの別称。
⇒ろく‐しゃく【六尺】
ろくしゃ‐の‐みや【六社の宮】
(→)「六所ろくしょの宮」に同じ。
ろく‐しゅ【六種】
6個の種類。
⇒ろくしゅ‐えこう【六種回向】
⇒ろくしゅ‐くぐ【六種供具】
⇒ろくしゅ‐しんどう【六種震動】
⇒ろくしゅ‐りき【六種力】
ろく‐しゅ【六趣】
〔仏〕(→)六道ろくどう1に同じ。太平記5「―の群類の暝闇を照す」
ろく‐しゅう【六宗】
六つの宗派。南都六宗のこと。
ろくじゅうし‐け【六十四卦】‥ジフ‥
周易八卦の各卦を八通りに重ねて得た卦。乾・坤・屯・蒙・需・訟・師・比・小畜・履・泰・否・同人・大有・謙・予・随・蠱・臨・観・噬嗑・賁・剥・復・无妄・大畜・頤・大過・坎・離・咸・恒・遯・大壮・晋・明夷・家人・睽・蹇・解・損・益・夬・姤・萃・升・困・井・革・鼎・震・艮・漸・帰妹・豊・旅・巽・兌・渙・節・中孚・小過・既済・未済の総称。
ろくじゅう‐の‐てならい【六十の手習い】‥ジフ‥ナラヒ
60歳になって初めて習字を始める意。晩学のたとえ。八十の手習い。
ろくじゅうぶん‐ほう【六十分法】‥ジフ‥ハフ
角度・時間などの単位の定め方。1度(または1時間)の60分の1を1分、1分の60分の1を1秒とする。
ろくじゅうよ‐しゅう【六十余州】‥ジフ‥シウ
もと日本全国の称。すなわち、畿内・七道の66カ国に壱岐・対馬をあわせた国々。浮世草子、好色万金丹「日本―を残らず廻国して」
ろくじゅうろく‐ぶ【六十六部】‥ジフ‥
書写した法華経を全国66カ所の霊場に1部ずつ納める目的で、諸国の社寺を遍歴する行脚僧。鎌倉末期に始まる。江戸時代には俗人も行い、鼠木綿の着物を着て鉦かねを叩き鈴を振り、あるいは厨子ずしを負い、家ごとに銭を乞い歩いた。廻国巡礼。六部。詳しくは日本回国大乗妙典六十六部経聖。また、書写した経典にもいう。浄瑠璃、神霊矢口渡「―廻国に姿を略やつす」
六十六部
ろくしゅ‐えこう【六種回向】‥ヱカウ
密教の法会で、六種供具くぐを本尊に供養すること。今昔物語集15「弟子来りて言はく、速かに―し給へ」
⇒ろく‐しゅ【六種】
ろくしゅ‐くぐ【六種供具】
密教で、仏に捧げる閼伽あか・塗香ずこう・華鬘けまん・焼香・飯食ぼんじき・灯明の6種の供物。六種供養。
⇒ろく‐しゅ【六種】
ろくしゅ‐しんどう【六種震動】
仏が説法をする時の瑞祥ずいしょうとして、6通りの大地の震動。すなわち、動・起・涌・覚(または撃)・震・吼。六種動。六震。
⇒ろく‐しゅ【六種】
ろくしゅ‐りき【六種力】
〔仏〕小児は啼なき、女は瞋いかり、国王は驕おごり、羅漢は精進、比丘は忍辱にんにく、諸仏は慈悲を力とするということ。
⇒ろく‐しゅ【六種】
ろく‐しょ【禄所】
古代、節会せちえなどの時、王卿以下に賜る禄を大蔵から搬出して積んでおいた所。
ろく‐しょう【禄賞】‥シヤウ
封禄と賞賜。
ろく‐しょう【緑青】‥シヤウ
銅の表面に生じる緑色の錆さび。空気中の水分と二酸化炭素が作用して生じ、その組成は塩基性炭酸銅など。有毒とされてきたが、ほとんど無害。緑色顔料に用いる。銅青。石緑。→岩いわ緑青
ろくじょう【六条】‥デウ
平安京の東西に通じた大路の一つ。六条大路。五条の南、七条の北。京都市六条通。
⇒ろくじょう‐がわら【六条河原】
⇒ろくじょう‐どうふ【六条豆腐】
⇒ろくじょう‐まいり【六条参り】
ろく‐じょう【六情】‥ジヤウ
喜・怒・哀・楽・愛・悪の六つの感情。六気。りくじょう。
ろく‐じょう【鹿茸】
鹿の袋角ふくろづの。補精強壮薬とする。徒然草「―を鼻にあてて嗅かぐべからず。小さき虫ありて、鼻より入りて脳を食むといへり」
ろくじょうえいそう【六帖詠草】‥デフ‥サウ
歌集。小沢蘆庵作。7巻7冊。1811年(文化8)刊。約1950首。書名は古今和歌六帖に因む。
ろくじょう‐がわら【六条河原】‥デウガハラ
京都六条通の東端の鴨川の河原。中世、罪人などの斬首・梟首きょうしゅが行われた。太平記26「正行が首を―に曝さらされぬと思しめされ候と」
⇒ろくじょう【六条】
ろくじょう‐け【六条家】‥デウ‥
平安末期から鎌倉初期にかけて栄えた和歌の家筋。藤原(六条)顕季に起こり、顕輔・清輔・顕昭けんしょうらが大いに活躍。俊成(御子左みこひだり家・二条家)の幽玄の歌風に対して趣向を重んじ、むしろ考証訓詁の学的方面に力を注いだ。南北朝中期に断絶。
ろくしょう‐じ【六勝寺】
平安末頃、京都東山岡崎付近に建てられた皇室の御願寺の総称。法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の6カ寺で、いずれも「勝」の字を帯びていたからいう。承久・応仁の乱によってすべて廃滅。りくしょうじ。
ろくじょう‐てんのう【六条天皇】‥デウ‥ワウ
平安末期の天皇。二条天皇の第2皇子。名は順仁のぶひと。2歳で即位、高倉天皇に譲位。(在位1165〜1168)(1164〜1176)→天皇(表)
ろくじょう‐どうふ【六条豆腐】‥デウ‥
(京都六条の人が初めて製したからという)乾豆腐の一種。豆腐に塩をまぶし天日で乾燥したもの。かんなで削って吸物の実や酢の物に使う。山形県の特産。精進節。六浄豆腐。鹿茸豆腐。
⇒ろくじょう【六条】
ろくじょう‐の‐みやすどころ







広辞苑 ページ 20997 での【○ローマは一日にして成らず】単語。