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○貝吹いて逃ぐるかいふいてにぐる🔗🔉

○貝吹いて逃ぐるかいふいてにぐる そらとぼけて逃げる。謡曲、安宅「山伏は貝吹いてこそ逃げにけれ」。「貝吹いて逃ぐれば跡よりやがて追松」(狂言歌謡) ⇒かい【貝】 かい‐ふう回風・廻風クワイ‥ つむじかぜ。旋風せんぷうかい‐ふう海風】 ①海上に起こる風。 ②昼間海上から陸上へ吹いて来る風。海軟風。うみかぜ。↔陸風 かい‐ふう開封】 ①手紙の封を開くこと。開披。 ②封の一部をあけて送る郵便物。ひらきふう。 がい‐ふう凱風】 (「凱」はやわらぐ意)南風。和漢朗詠集「花は紫麝しじゃを薫ず―の程」 かいふうそう懐風藻クワイ‥サウ 現存最古の漢詩集。1巻。淡海三船おうみのみふね撰と伝えるが未詳。天平勝宝3年(751)の序がある。天智天皇時代から奈良時代に至る64人の詩120編を年代順に集めたもので、六朝の詩風にならった日本の古詩の精髄を伝える。 →文献資料[懐風藻] がいぶ‐かんさ外部監査グワイ‥ 監査主体が被監査組織の外部者である場合の監査。株式会社では一般に、会計監査人(公認会計士または監査法人)によるものをいう。↔内部監査。 ⇒がい‐ぶ【外部】 かい‐ふき貝吹カヒ‥ 法螺貝を吹きならして合図すること。また、その人。 がいぶ‐きおくそうち外部記憶装置グワイ‥サウ‥ (→)補助記憶装置に同じ。 ⇒がい‐ぶ【外部】 がいぶ‐きせい外部寄生グワイ‥ 動植物が宿主たる生物の体表に寄生する現象。↔内部寄生。 ⇒がい‐ぶ【外部】 かいふ‐ぎどう‐さんし開府儀同三司】 ①三公以外の将軍などで開府1を許された者。漢末より始まり、のちに単なる武官の称号となる。 ②准大臣の別称。 ⇒かい‐ふ【開府】 がいぶ‐きんゆう外部金融グワイ‥ 企業が必要な資金を社内留保資金からではなく、銀行借入れ、社債・株式の発行、企業間信用など、外部から調達すること。↔内部金融。 ⇒がい‐ぶ【外部】 かい‐ふく回復・恢復クワイ‥ 一度失ったものをとりもどすこと。もとのとおりになること。「失地―」「健康が―する」 ⇒かいふく‐き【回復期】 ⇒かいふく‐とうき【回復登記】 かい‐ふく快復クワイ‥ 病気のなおること。 かい‐ふく開腹】 手術で腹部を切開すること。 ⇒かいふく‐じゅつ【開腹術】 かいふく‐き回復期クワイ‥ ①病勢の進行が停止して治癒に向かってゆく期間。 ②不景気のどん底から景気が上昇して漸次正常の状態に達するまでの期間。 ⇒かい‐ふく【回復・恢復】 かいふく‐じゅつ開腹術】 腹腔内の臓器の手術または異物除去のために腹壁を切開する手術。 ⇒かい‐ふく【開腹】 かいふく‐とうき回復登記クワイ‥ 〔法〕登記簿が滅失した場合や登記が不法に抹消された場合にその効力を回復するためになす登記。 ⇒かい‐ふく【回復・恢復】 がいぶ‐けいざい外部経済グワイ‥ ①ある経済主体の行動が、他の経済主体に、何らの対価の支払を伴わずに利益を与えること。 ②産業や経済全体の成長に伴って、個々の企業の生産費用が低下し利益を得ること。↔内部経済。 ⇒がい‐ぶ【外部】 がいぶ‐こうか外部効果グワイ‥カウクワ 〔経〕ある人の経済行動が市場を経由せず、他の人に利益もしくは損失を与えること。外部経済と外部不経済とを総称していう。 ⇒がい‐ぶ【外部】 か‐いぶし蚊燻し(→)「かやり(蚊遣)」に同じ。誹風柳多留8「むごらしく瞽女ごぜ―の先に居る」 かい‐ふ・す掻い伏す】 〔自四〕 カキフスの音便。 かい‐ぶつ怪物クワイ‥ ①怪しい物。ばけもの。 ②性質・行動などの測りがたく、力量の衆にすぐれた人。「政界の―」 がい‐ぶつ外物グワイ‥ ①ほかの物。そとのもの。 ②〔哲〕(外的事物の略)意識から独立に、客観的世界のうちに存在するもの。 かいぶつ‐せいむ開物成務】 [易経繋辞上]人知を開発し、事業を成しとげさせること。開成。開務。 がいぶ‐ふけいざい外部不経済グワイ‥ ある経済主体の行動が、他の経済主体に、何らの対価の支払を伴わずに不利益を与えること。公害など。外部負経済。 ⇒がい‐ぶ【外部】 がいぶ‐ろうどう‐しじょう外部労働市場グワイ‥ラウ‥ヂヤウ 内部労働市場に対して、一般の労働市場のこと。 ⇒がい‐ぶ【外部】 かい‐ぶん灰分クワイ‥ 生物体・石炭・木炭などが完全燃焼後、残留する不燃焼性鉱物質。ミネラル。 かい‐ぶん快聞クワイ‥ きもちのよいうわさ。 かい‐ぶん怪聞クワイ‥ 怪しいうわさ。「―に接する」 かい‐ぶん回文・廻文クワイ‥ (カイモンとも) ①回覧用の文書。回状。回章。まわしぶみ。めぐらしぶみ。 ②和歌・連歌・俳諧などで、上から読んでも下から読んでも同音のもの。回文歌・回文連歌・回文俳諧などの称がある。回文詩は上から読んでも下から読んでも一詩をなすもの。回文対は上の句から読んでも下の句から読んでも同意の構成になる対句。→宝船 がい‐ぶん外分グワイ‥ 〔数〕線分ABの延長上に点Dをとり、AD、BDの長さをとするとき、線分ABはDによりabに外分されるという。Dを外分点、abを外分比という。↔内分 がい‐ぶん外聞グワイ‥ ①他人に聞かれること。自分についての世間のうわさ。評判。「―をはばかる」 ②面目。名誉。狂言、萩大名「私の―にもなりまするほどに」 ③見え。ていさい。「―が悪い」「恥も―もない」 ⇒がいぶん‐ざらし【外聞晒し】 がい‐ぶん涯分】 ①身分に相応したこと。自分の身の程。相応。一言芳談「―を不顧」 ②(副詞的に用いる)自分の力の及ぶ限り。精一杯。平治物語「―武略を廻して、禁闕無異なるやうに成敗仕るべし」 ⇒がいぶん・す【涯分す】 がいぶん‐ざらし外聞晒しグワイ‥ 恥辱が世の中にひろまること。 ⇒がい‐ぶん【外聞】 かい‐ぶんしょ怪文書クワイ‥ いかがわしい文書。無責任で中傷的・暴露的な出所不明の文書または手紙。「―が出回る」 がいぶん・す涯分す】 〔自サ変〕 精一杯つくす。毛詩抄「夫の気に合やうにと―・する程に」 ⇒がい‐ぶん【涯分】 がい‐ぶんぴつ外分泌グワイ‥ 腺がその分泌物(汗・消化液・毒液、無脊椎動物ではカイコの絹・フェロモンなど)を導管によって体外または消化管内に送り出す作用。がいぶんぴ。↔内分泌。 ⇒がいぶんぴつ‐せん【外分泌腺】 がいぶんぴつ‐せん外分泌腺グワイ‥ 外分泌を営む腺。消化腺・汗腺・涙腺など。 ⇒がい‐ぶんぴつ【外分泌】 かい‐ぶんるい下位分類‥ヰ‥ ある基準で分けた各項を、下の段階でさらに細かく分けること。また、その分類。 かい‐へい海兵】 ①海軍の下士官・兵の略称。 ②海軍兵学校の略称。 ⇒かいへい‐たい【海兵隊】 ⇒かいへい‐だん【海兵団】 かい‐へい皆兵】 全国民が兵役に服する義務を持つこと。「国民―」 かい‐へい開平】 〔数〕ある数または代数式の平方根を求めること。 かいへい開平】 (Kaiping)中国河北省の都市。京瀋鉄道に沿い、付近に開灤かいらん炭鉱がある。 かい‐へい開閉】 ひらくことととじること。あけたて。開鎖。「扉の―」 ⇒かいへい‐き【開閉器】 ⇒かいへい‐きょう【開閉橋】 かい‐へい潰兵クワイ‥ 敗れて逃げる兵。 かいへい‐き開閉器】 電気回路を切りまたはつなぐ用具。スイッチ。 ⇒かい‐へい【開閉】 かいへい‐きょう開閉橋‥ケウ (→)可動橋に同じ。 ⇒かい‐へい【開閉】 かいへい‐たい海兵隊】 (marines)上陸作戦における地上戦闘を主な任務とする部隊。「アメリカ―」 ⇒かい‐へい【海兵】 かいへい‐だん海兵団】 各鎮守府などに設けて艦船部隊などの海軍下士官・兵の補欠員を補充し、軍港を警備し、下士官および新兵の教育訓練をつかさどった部隊。 ⇒かい‐へい【海兵】 かい‐ページ改ページ・改頁】 本や書類を作る際、区切りの所でページを改めること。 かい‐へき海壁】 海岸を大波から護るために水際に設けた壁や石垣。 がい‐へき外壁グワイ‥ 外側の障壁。壁や塀の外側の面。 かい‐へん貝偏カヒ‥ 漢字の偏の一つ。「財」「貯」などの偏の「貝」の称。小貝。 かい‐へん改変】 改めて違うものにすること。変改。「記事内容を―する」「国政の―」 かい‐へん改編】 一度編成・編集したものを改めること。 かい‐へん海辺】 海のほとり。うみべ。うみばた。 かい‐へん壊変クワイ‥ (disintegration)放射性元素がアルファ(α)線・ベータ(β)線などの放射線を出して他の元素に変化する現象。ラジウムがアルファ線を出してラドンに変化する類。崩壊。 かい‐べん快弁クワイ‥ よどみなく巧みに述べること。弁舌のさわやかなこと。 かい‐べん快便クワイ‥ 気持よく便通があること。 がい‐へん外辺グワイ‥ 外がわ。外囲い。 がい‐へん外変グワイ‥ 外国の事変。 がい‐へん外編・外篇グワイ‥ 漢籍で、主要部をなす内編に次いで編まれている部分。 かいほ海保】 姓氏の一つ。 ⇒かいほ‐ぎょそん【海保漁村】 ⇒かいほ‐せいりょう【海保青陵】 かい‐ぼ介母】 〔言〕(→)介音かいおんに同じ。 かい‐ぼ懐慕クワイ‥ なつきしたうこと。 かい‐ほう介抱‥ハウ ①後見として世話をすること。 ②傷病者などの世話をすること。看病。「酔払いを―する」 かい‐ほう会報クワイ‥ 会の運営・活動などを報告する文書または雑誌。 かい‐ほう回報・廻報クワイ‥ ①回状。 ②返信。 かい‐ほう快方クワイハウ 病気または傷などのよくなること。「―に向かう」 かい‐ほう快報クワイ‥ うれしいしらせ。吉報。 かい‐ほう戒法‥ホフ 仏の制定した戒律の法。 かい‐ほう改封(→)国替くにがえ2に同じ。 かいほう海北】 姓氏の一つ。→かいほく⇒かいほう‐は【海北派】 ⇒かいほう‐ゆうしょう【海北友松】 かい‐ほう海法‥ハフ 航海に関する事項を規定した一切の法規。海事私法(海商法)・海事公法・海事国際法などの総称。狭義には海商法のこと。海上法。 かい‐ほう海堡】 海上に築造した砲台。 かい‐ほう開方‥ハウ 〔数〕(→)開法に同じ。 かい‐ほう開放‥ハウ ①戸などをあけはなすこと。「―厳禁」 ②制限を解いて、出入りの自由を許すこと。オープン。「校庭を―する」「門戸―」 ③隠さず、あけひろげにすること。 ⇒かいほう‐かん【開放感】 ⇒かいほう‐けいざい【開放経済】 ⇒かいほう‐けっかんけい【開放血管系】 ⇒かいほう‐げん【開放弦】 ⇒かいほうせい‐けっかく【開放性結核】 ⇒かいほう‐たいけい【開放体系】 ⇒かいほう‐てき【開放的】 ⇒かいほう‐びょうとう【開放病棟】 かい‐ほう開法‥ハフ 〔数〕乗根を求める算法、すなわち開立・開平など。開方。 かいほう開封】 (Kaifeng)中国河南省中部の都市。黄河の南方平野にあり隴海ろうかい鉄道に沿う。戦国時代の魏の都(大梁)、五代の後梁の都(東都)、後晋・後漢・後周・宋の都(東京とうけい)、金の都(べんけい・南京)となる。民国時代の省都。絹の刺繍は特産。人口79万6千(2000)。 かい‐ほう解放‥ハウ 解き放つこと。束縛を解いて自由にすること。「人質を―する」 ⇒かいほう‐く【解放区】 ⇒かいほう‐の‐しんがく【解放の神学】 ⇒かいほう‐れい【解放令】 かいほう解放‥ハウ 総合雑誌。1919年(大正8)吉野作造らを顧問に、赤松克麿らを編集協力者とし大鐙閣より発行。23年廃刊。傾向は急進的。25年山崎今朝弥を中心として第2次創刊。 かい‐ほう解法‥ハフ 問題を解く方法。 かい‐ほう楷法‥ハフ 楷書の書法。 かい‐ほう潰崩クワイ‥ ついえくずれること。崩潰。 かい‐ほう懐抱クワイハウ ①抱きしめること。特に、男女が抱き合うこと。今昔物語集10「妻、将軍の衣を捕へてたちまちに―せむとす」 ②ふところ。太平記30「同じく父母の―を出で」 ③心に思っていること。抱懐。太平記1「一年の―を解く夜なれば」 かい‐ぼう海防‥バウ 海のまもり。海岸の防備。外敵が侵入するのを防ぐこと。 ⇒かいぼう‐かん【海防艦】 ⇒かいぼう‐ろん【海防論】 かい‐ぼう海膨‥バウ 大洋底の細長く続いた隆起部。海嶺かいれいに比べて傾斜のゆるやかなものをいう。東太平洋海膨など。 かい‐ぼう解剖】 ①生物体の一部または全部を解き開いて、その構造・各部間の関連を探究すること。解体。ふわけ。蘭学事始「彼の国―の書手に入りしことなれば」 ②事物の条理をこまかに分析してこれを研究すること。二葉亭四迷、浮雲「想像弁別の両刀を執ツて種々にして此の気懸りなお勢の冷淡を―して見るに」 ⇒かいぼう‐がく【解剖学】 ⇒かいぼう‐さい【解剖祭】 がい‐ほう外方グワイハウ そと側。外部。 がい‐ほう外邦グワイハウ (→)外国に同じ。 がい‐ほう外報グワイ‥ 外国からの通信報告。「―部」 がい‐ぼう外防グワイバウ 外国に対する防備。 がい‐ぼう外貌グワイバウ ①顔かたち。容貌。「いかつい―」 ②外面の有様。ようす。外見。「―を飾る」 がい‐ぼう概貌‥バウ 大体の様子。 かいぼう‐がく解剖学】 (anatomy)生物体内部の構造・機構を研究する学問。医学・生物学の基礎となる。 ⇒かい‐ぼう【解剖】 かいほう‐かん開放感‥ハウ‥ 〔建〕(spaciousness)空間がひらけて見える感じ。空間が大きく見える感じ。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいぼう‐かん海防艦‥バウ‥ 沿岸防備や船団護衛を主要任務とする軍艦。 ⇒かい‐ぼう【海防】 かいほう‐ぎょう回峰行クワイ‥ギヤウ 〔仏〕比叡山において、一日に山中を一周し、千日で終わる修行。平安中期より始まるという。 かいほう‐く解放区‥ハウ‥ ①中国革命の過程において中国共産党の支配した地区の称。ソビエト区ともいう。→辺区。 ②一般に、革命勢力の支配が確立した区域。 ⇒かい‐ほう【解放】 かいほう‐けいざい開放経済‥ハウ‥ 外国との経済取引が自由にできる国民経済体制。↔封鎖経済。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐けっかんけい開放血管系‥ハウ‥クワン‥ 「血管系」参照。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐げん開放弦‥ハウ‥ (open string)バイオリンなどの弦楽器で、弦を途中で押さえない、調弦のままの弦。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいぼう‐さい解剖祭】 遺体を解剖に付した者のために行う慰霊祭。 ⇒かい‐ぼう【解剖】 かいほうせい‐けっかく開放性結核‥ハウ‥ 患者の排泄物(例えば、肺結核では喀痰かくたん)中に結核菌が排出される結核症。感染源になりうる。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐せき海泡石‥ハウ‥ (Meerschaum ドイツ・sepiolite イギリス)緻密な土状または粘土状の鉱物。化学成分はマグネシウム・珪酸水。多孔質不透明で軽く、乾燥すれば水に浮く。灰白色ないし白色。パイプなどに製造する。セピオライト。 かいほう‐たいけい開放体系‥ハウ‥ 〔経〕国際経済取引を含んだ国民経済のこと。開放体制。↔封鎖体系。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐てき開放的‥ハウ‥ ①明るく隠しだてをしない性格であるさま。 ②建物などが出入り自由であるさま。 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐の‐しんがく解放の神学‥ハウ‥ (Teología de liberación スペイン)1960年代後半、中南米に現れたカトリック神学の新しい流れ。教会は民衆とともに歩むべきと説き、現世での貧困・搾取・差別から民衆を解放しようとする立場。 ⇒かい‐ほう【解放】 かいほう‐は海北派】 海北友松に始まる絵画の流派。子の友雪以下、幕末まで続く。 ⇒かいほう【海北】 かいほう‐びょうとう開放病棟‥ハウビヤウ‥ 精神病院で、入院患者が院外へ出入りするのを自由にした病棟。1970年代に日本でも普及。↔閉鎖病棟 ⇒かい‐ほう【開放】 かいほう‐ゆうしょう海北友松‥イウ‥ 安土桃山時代の画家。海北派の祖。近江の人。狩野派に学び、のち宋・元の画法に則り、梁楷りょうかい風の減筆画などをよくした。建仁寺方丈襖絵ふすまえなど、彩色や水墨の障壁画・屏風絵に独特の筆をふるった。(1533〜1615) ⇒かいほう【海北】 かいほう‐れい解放令‥ハウ‥ えた・非人などの被差別身分を廃止し、職業の自由を認めた明治4年(1871)8月発布の太政官布告。賤称廃止令。 ⇒かい‐ほう【解放】 かいぼう‐ろん海防論‥バウ‥ 江戸後期、外国船艦の来航に直面し海防の整備を説いた主張。林子平「海国兵談」や工藤平助「赤蝦夷風説考」を始めとする。鎖国維持論と開国論に分かれた。 ⇒かい‐ぼう【海防】 かいほ‐ぎょそん海保漁村】 江戸後期の儒学者・考証学者。上総の人。大田錦城に考証学を学び、私塾を開く。佐倉藩儒、のち幕府医学館の儒学教授。著「漁村文話」は江戸時代の文章論の典型。(1798〜1866) ⇒かいほ【海保】 かいほく海北】 姓氏の一つ。→かいほう⇒かいほく‐じゃくちゅう【海北若沖】 かいほく‐じゃくちゅう海北若沖】 江戸中期の国学者。大坂の人。契沖の高弟。著「万葉集類林」「万葉集師説」「万葉作者履歴」など。(1675〜1751) ⇒かいほく【海北】 かい‐ほ・す掻い乾す】 〔他四〕 (カキホスの音便)水を汲み出して池・沼・溝などをひあがらせる。 かいほ‐せいりょう海保青陵】 江戸後期の儒学者・経世思想家。名は皐鶴こうかく。通称、儀平。丹後宮津藩家老の子。諸国を遊歴して、君臣関係を商いの取引関係になぞらえ、藩営専売論を説くなど、実用的な学問を提唱した。著「稽古談」など。(1755〜1817) →文献資料[稽古談] ⇒かいほ【海保】 かい‐ほそ・る掻い細る】 〔自四〕 (カキホソルの音便)「ほそる」を強めていう語。源氏物語少女「やをら―・りて出で給ふ道に」 かい‐ほつ開発⇒かいはつ⇒かいほつ‐りょうしゅ【開発領主】 かいほつ‐りょうしゅ開発領主‥リヤウ‥ 平安中期以降、地方豪族などで、山林原野を私力で開墾して、その所有を認められた者。 ⇒かい‐ほつ【開発】 かい‐ぼり掻い掘り】 池・沼などの水を汲み出して干し、中の魚を捕ること。また、「井戸さらえ」にもいう。換掘かえぼり。換乾かえぼしかい‐ぼん海盆】 (sea basin)海山や海嶺によって区切られた比較的平坦な深海底。日本列島の東側には北西太平洋海盆がある。 がいほん‐そく外翻足グワイ‥ 足首の関節の異常のため足が外向きに固定され足底が外方に向かい、足の外側が床面から離れる状態。外反足。 かい‐まい買米カヒ‥ ①江戸幕府が米価引上げのために江戸・大坂などの商人に命じて買い入れさせた米穀。 ②買上げ米。 かい‐まい回米・廻米クワイ‥ ①江戸時代、諸国の年貢米または商人米を江戸・大坂へ回送したこと。 ②生産地から米市場に輸送されてきた米。入津米。 がい‐まい外米グワイ‥ 外国産の米。外国から輸入した米。 かい‐まき掻巻】 綿入れの夜着。〈[季]冬〉 かい‐まぎ・る掻い紛る】 〔自下二〕 カキマギルの音便。 かい‐まく開幕】 ①幕をあけて芝居などを始めること。 ②物事を始めること。事の始まること。「野球シーズンの―」 ↔閉幕。 ⇒かいまく‐げき【開幕劇】 がい‐まく蓋膜】 担子菌類のきのこの最外層で袋になっている部分。成長につれて破れ去り、かさの表面の白斑や、柄の根元の「つぼ」として残る。 かいまく‐げき開幕劇】 最初の開幕に演ずる一幕物の短い戯曲。 ⇒かい‐まく【開幕】 かい‐まく・る掻い捲る】 〔他四〕 (カキマクルの音便)まくりあげる。まくる。枕草子63「うへのきぬも、狩衣、袖―・りて」 かい‐まさぐ・る掻いまさぐる】 〔他四〕 (カキマサグルの音便)まさぐる。手でもてあそぶ。枕草子33「よくさうぞくしたるずず、―・り」 かいま‐み垣間見】 (カキマミの音便)かいまみること。物の透き間からのぞき見ること。源氏物語夕顔「かの惟光があづかりの―は」 かいま・みる垣間見る】 〔他上一〕 (カキマミルの音便)物の透き間からこっそりとのぞき見る。竹取物語「ここかしこよりのぞき―・み、まどひあへり」。「地獄を―・みる思い」「実直な人柄が―・みられる逸話」 かいま・む垣間む】 〔他四〕 「かいまみる」に同じ。大和物語「さて―・めば、われにはよくて見えしかど」 かいまわり‐ひん買回り品カヒマハリ‥ 耐久消費財・呉服のように、品質・価格などを顧客が十分に比較検討して買い求める商品。↔最寄り品 かい‐まわ・る掻い回る‥マハル 〔自四〕 (カキマワルの音便)「まわる」を強めていう語。古今著聞集20「御車…辻を―・りける所を牛殊によく引きたりければ」 かい‐まん海漫】 (白居易の新楽府「海漫々」の句から)大海。平家物語2「この御神は―のうろくづに縁を結ばせ給ふらん」 カイマンcaiman】 ワニの一種。中南米にメガネカイマンなど5種が分布。アリゲーターに似るが、性質はやや荒い。魚などの小動物を食べる。 メガネカイマン 提供:東京動物園協会 かい‐み快味クワイ‥ きもちのよい感じ。おもしろみ。 かい‐みゃく戒脈】 〔仏〕戒の血脈。戒法を伝授して来た系譜。 かい‐みょう戒名‥ミヤウ 〔仏〕受戒の際に、出家者あるいは在家信者に与えられる名。本来生前に与えられるものであるが、平安末期から死者に対して与えられるようになった。法名。↔俗名 かい‐みょう改名‥ミヤウ ⇒かいめい かい‐みん快眠クワイ‥ ここちよく眠ること。その眠り。 かい‐む会務クワイ‥ 会の事務。 かい‐む快夢クワイ‥ こころよい夢。 かい‐む怪夢クワイ‥ 怪しい夢。不思議な夢。 かい‐む海霧】 海上に立つ霧。 かい‐む皆無】 少しもないこと。物の全く存在しないこと。「勝つ見込みは―だ」「財産は―にひとしい」 かい‐む槐夢クワイ‥ (→)「南柯なんかの夢」に同じ。 がい‐む外務グワイ‥ ①外国に関する政務。外国との交渉・折衝・交易などに関する事務。また、外務省の略。 ②外部との折衝。 ③外勤。「―員」 ⇒がいむ‐きょう【外務卿】 ⇒がいむ‐こうむいん【外務公務員】 ⇒がいむ‐しょう【外務省】 ⇒がいむ‐しょきせい【外務書記生】 ⇒がいむ‐だいじん【外務大臣】 ⇒がいむ‐つうやくせい【外務通訳生】 がいむ‐きょう外務卿グワイ‥キヤウ 1885年(明治18)官制改革以前における外務省の長官。 ⇒がい‐む【外務】 がいむ‐こうむいん外務公務員グワイ‥ヰン 外務公務員法に規定する国家公務員。特命全権大使・特命全権公使・特派大使・政府代表・全権委員および政府代表・全権委員・特派大使の代理・顧問・随員などの総称。 ⇒がい‐む【外務】 がいむ‐しょう外務省グワイ‥シヤウ 外交政策・通商航海・外交使節・条約その他対外関係事務に関する行政機関。外務大臣を長とする。 ⇒がい‐む【外務】 がいむ‐しょきせい外務書記生グワイ‥ 大使館・公使館・領事館などにあって庶務に従事した職員。1952年廃止。 ⇒がい‐む【外務】 がいむ‐だいじん外務大臣グワイ‥ 内閣各省大臣の一つ。外務省の長。外相。 ⇒がい‐む【外務】 がいむ‐つうやくせい外務通訳生グワイ‥ 通訳官の下位にあって英・仏・独以外の外国語通訳に従事した職員。 ⇒がい‐む【外務】 かい‐むらさき貝紫カヒ‥ アクキガイ科の貝の分泌液から採取した紫色の染料。また、その色。古来、貴重な染料として珍重。帝王紫。 かい‐む・る掻い群る】 〔自下二〕 (カキムルの音便)一所にあつまっている。群がる。落窪物語3「同じやうにさうぞきつつ―・れ―・れて出で来て」 かい‐めい会盟クワイ‥ 会合してちかうこと。諸侯または使臣が相会して、盟約を行うこと。 かい‐めい改名】 名を改めること。かいみょう。保元物語「同名悪しかりなむとて忠員と―せられて」 かい‐めい海猽】 (Meerschweinchen ドイツ)モルモットの異称。 かい‐めい海鳴⇒うみなり かい‐めい晦明クワイ‥ 暗いことと明るいこと。夜と昼。 かい‐めい晦冥クワイ‥ 日の光が隠れて暗くなること。くらやみ。「天地―」 かい‐めい開明】 人知開け、文化の進歩すること。文明開化。また、知識に明るく聡明なさま。 かい‐めい階名】 音階の中の各音の名称。西洋音楽におけるド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ、日本・中国の音楽における五声(宮きゅう・商・角・徴・羽)の類。各音の高さの相対的関係を表し、個々の音の高さを表す音名とは区別される。例えば(音名)ハ音はハ長調では(階名)ドであるが、ヘ長調では(階名)ソとなる。 かい‐めい解明】 ときあかすこと。不明な点をはっきりさせること。「真相を―する」「原因の―」 かい‐めつ壊滅・潰滅クワイ‥ やぶれほろびること。こわれてなくなること。「大地震で町が―する」「―的打撃」 かい‐めん改免・皆免】 ①農作の豊凶を改め見て年貢を免ずること。 ②ある期限内の貸借・質入などの契約の権利・義務を破棄せよとの制令を出すこと。徳政。日本永代蔵1「いつのころか諸国―の世の中すぐれて」 かい‐めん海面】 海の表面。海上。 ⇒かいめん‐ぎょぎょう【海面漁業】 ⇒かいめん‐こうせい【海面更正】 ⇒かいめん‐へんどう【海面変動】 かい‐めん海綿】 ①海綿動物の総称。 ②角質海綿亜綱のモクヨクカイメン目の繊維状の骨格。海綿質から成り、細かい網状をなし、黄色。水分をよく吸い、洗浄・化粧・医療に広く用いる。沖縄近海などでも産するが、地中海産のものが最良質。スポンジ。 ⇒かいめん‐しつ【海綿質】 ⇒かいめんじょう‐そしき【海綿状組織】 ⇒かいめん‐たい【海綿体】 ⇒かいめん‐てつ【海綿鉄】 ⇒かいめん‐どうぶつ【海綿動物】 かい‐めん界面】 二つの物質の境の面。インターフェース。 ⇒かいめん‐かがく【界面化学】 ⇒かいめん‐かっせいざい【界面活性剤】 ⇒かいめん‐ちょうりょく【界面張力】 かい‐めん開綿】 綿糸紡績の混打綿工程の一作業。綿の繊維をほぐし、短繊維と塵芥を除去する工程。「―機」 がい‐めん外面グワイ‥ 外部に向いた面。そと側。うわべ。うわつら。「―を飾る」↔内面。 ⇒がいめん‐てき【外面的】 かいめん‐かがく界面化学‥クワ‥ 主として二つの相の境界面に関する物理的・化学的現象を研究する化学の一分科。表面張力・吸着・薄膜などを取り扱う。 ⇒かい‐めん【界面】 かいめん‐かっせいざい界面活性剤‥クワツ‥ (surfactant)強い表面活性を持つ物質。水に対しては石鹸・アルキル‐ベンゼン‐スルホン酸塩の類。分子内に親水性の部分と疎水性の部分とを合わせ持つ。洗剤・分散剤・乳化剤・起泡剤・帯電防止剤などとして用いる。表面活性剤。 ⇒かい‐めん【界面】 かいめん‐ぎょぎょう海面漁業‥ゲフ 海で行う漁業。↔内水面漁業。 ⇒かい‐めん【海面】 かいめん‐こうせい海面更正‥カウ‥ 気象要素(気圧・気温)や重力加速度の観測値を、観測地点直下の仮想的な海面高度の値にひき直す換算。 ⇒かい‐めん【海面】 かいめん‐しつ海綿質】 海綿類の繊維状骨格をなす物質で、成分はヨウ素を含む硬蛋白質。また、広くは同じような海綿状構造を持つ物質の総称。動植物の組織や合成品のものを含む。 ⇒かい‐めん【海綿】 かいめんじょう‐そしき海綿状組織‥ジヤウ‥ ①柵状組織とともに葉肉を構成する組織。葉緑体をもつ。不規則な形の細胞が間隙をもって並んでいる。細胞間隙でガス交換を行い、柵状組織とともに光合成の重要な場となっている。 ②海綿状の構造をもつ多孔質の組織。動物の海綿質や海綿体など。 ⇒かい‐めん【海綿】 かいめん‐たい海綿体】 陰茎の主体をなす組織。海綿状の構造の静脈性血管腔で、神経系の支配の下で、内部に血液を充して膨大(勃起)する。 ⇒かい‐めん【海綿】 かいめん‐ちょうりょく界面張力‥チヤウ‥ 2相の境界面で働く表面張力。 ⇒かい‐めん【界面】 がいめん‐てき外面的グワイ‥ 物事の外部や見かけに関すること。精神的・本質的なものに関しないこと。「―には平静を装う」 ⇒がい‐めん【外面】 かいめん‐てつ海綿鉄】 鉄鉱石または砂鉄をコークス粉・木炭などと混ぜ、比較的低温(約1000度)で還元して得られる多孔質海綿状の鉄塊。これを鍛錬すれば錬鉄となる。粒鉄よりも不純物が少なく優良鋼の原料、粉末冶金用原料などにする。スポンジ鉄。 ⇒かい‐めん【海綿】 かいめん‐どうぶつ海綿動物】 無脊椎動物の一門。外形は円筒状・樹枝状または不規則な団塊状など、体の下面で岩礁その他のものに付着。水は体壁の小孔から体内に入って胃腔に通じ、上端の大孔から体外に出される。神経・消化管などの器官はない。ほとんどすべてが海産。他の後生動物に対して側生動物ともいう。 ⇒かい‐めん【海綿】 かいめん‐へんどう海面変動】 海水の量や海の容積の変化によって地球全体で生じる海面の昇降。氷期に低下し、間氷期に上昇する氷河性海面変動など。海面変化。 ⇒かい‐めん【海面】 かい‐もう開毛】 毛糸紡績・紡毛紡績において、洗毛工程の次に、獣毛から不純物を除去し、各繊維を1本ずつにほぐす工程。「―機」 がい‐もうこ外蒙古グワイ‥ モンゴルのゴビ砂漠以北の地。そともうこ。→モンゴル→モンゴル国 かいもう‐ぶ回盲部クワイマウ‥ 小腸から大腸への移行部。回腸の末端・盲腸・虫垂、および結腸の起始部を含む。 かい‐もく開目】 目が開くこと。狂言、川上「あはれ地蔵菩薩のお蔭を以て、再び―なされて下され」 かい‐もく皆目】 〔副〕 (多く下に打消の語を伴う)全く。全然。「―見当がつかない」 かいもくしょう開目抄‥セウ 日蓮の著。2巻。1272年(文永9)佐渡で執筆。法華経こそ最高の経典であること、それを末法に弘める法華経の行者としての自覚などを述べたもの。 →文献資料[開目抄] かい‐もち買持カヒ‥ ①買って所持していること。 ②清算取引や信用取引で買い付けて、まだ転売しない買建玉かいだてぎょく。または買い入れた現物で手持にしているもの。 ③買為替合計が売為替合計を超えている状態。 ⇒かいもち‐まい【買持米】 かい‐もち掻餅(→)「かいもちい」に同じ。宇治拾遺物語1「児ちごの―するに空寝そらねしたる事」 かい‐もちい掻餅‥モチヒ (カキモチイの音便)飯の餅。牡丹餅ぼたもちの類。一説、そばがき。宇治拾遺物語1「僧たち宵のつれづれに、いざ―せむといひけるを」 かいもち‐まい買持米カヒ‥ 江戸幕府が米価維持のため町人に許可して買持にさせた米。 ⇒かい‐もち【買持】 かい‐もと垣下】 (カキモトの音便)饗宴の時、主人を助けてとりもちする相伴しょうばん人。接伴。えんが。 ⇒かいもと‐あるじ【垣下饗】 かいもと‐あるじ垣下饗】 垣下えんがの座について饗応を受けること。源氏物語少女「おほし―甚だひざうに侍りたうぶ」 ⇒かい‐もと【垣下】 かい‐もとお・れる掻い回れる‥モトホレル 〔自下一〕 (カキモトオレルの音便)めぐる。吹きまわる。狂言、金岡「恋風が来ては、たもとに―・れて」 かい‐もどし買戻しカヒ‥ ①いったん売り渡した物をまた買い取ること。 ②不動産などの売主が、売買契約と同時にした買戻しの特約によって、買主に対してその売渡代金および契約の費用を償還してそれを取り戻すこと。 ③取引所の売買取引で、いったん売ったものを受渡期日前に買って、現物の引渡しをしないこと。買埋かいうめ⇒かいもどし‐けいやく【買戻し契約】 ⇒かいもどし‐けん【買戻し権】 かいもどし‐けいやく買戻し契約カヒ‥ 「買戻し」2の契約。普通、売買契約と同時に登記する。 ⇒かい‐もどし【買戻し】 かいもどし‐けん買戻し権カヒ‥ 不動産の売主が買戻しの特約によって売買契約を解除し、不動産を取り戻し得る権利。 ⇒かい‐もどし【買戻し】 かい‐もど・す買い戻すカヒ‥ 〔他五〕 いったん売り渡したものをまた買い取る。買い返す。「田地を―・す」 かい‐もと・める買い求めるカヒ‥ 〔他下一〕[文]かひもと・む(下二) 買って自分のものとする。購求する。 かい‐もの買物カヒ‥ ①物を買うこと。また、買い入れた物。「―に行く」 ②買って得をする物。「これは―だった」 ⇒かいもの‐つかい【買物使】 かいもの‐つかい買物使カヒ‥ツカヒ 武家時代、主人の台所・賄まかない方などに用いる品物を買い入れた役人。 ⇒かい‐もの【買物】 かい‐もん回文・廻文クワイ‥ ⇒かいぶん かい‐もん戒文】 戒律の条文。 かい‐もん海門】 両側から陸地の迫っている海の通路。瀬戸せと。海峡。 かい‐もん開門】 門を開くこと。 かい‐もん開聞】 世阿弥の用語。文句と節がぴったり融合して見物人に感動を起こさせる一曲のやま。三道「理曲二聞を一音の感に現はす境を―と名付く」↔開眼かいげん3 かい‐もん槐門クワイ‥ 大臣の別称。浜太郎、折矢柄「大塔宮を初めとし奉り―清華の方々」→槐位⇒かいもん‐きょくろ【槐門棘路】 かいもん‐きょくろ槐門棘路クワイ‥ 三公と九卿きゅうけい→槐棘かいきょく ⇒かい‐もん【槐門】 かいもん‐だけ開聞岳】 鹿児島県、薩摩半島南東端に位置する二重式成層火山。標高924メートル。鹿児島湾に入る船の目標として、古くから「海門の山」として崇められた。薩摩富士。 開聞岳 撮影:山梨勝弘 かい‐や飼屋カヒ‥ 蚕を飼う小屋。蚕室。〈[季]春〉。猿蓑「はひいでよ―が下の蟇ひきの声」(芭蕉) がい‐や外野グワイ‥ ①野球場で、ダイヤモンド(内野)の後方のグラウンドで、ファウル‐ラインの内側。アウト‐フィールド。また、外野手の略。↔内野。 ②1に面した観客席。外野席。 ③転じて、その物事に直接的な関係を持たない者。部外者。「―がうるさい」 ⇒がいや‐しゅ【外野手】 かい‐やい 〔感〕 (上方語。「そうかいやい」の略)そうかい。そうですかい。東海道中膝栗毛6「『一条、猪熊通り、東へ入る所じやはい』『―』」 かい‐やき貝焼カヒ‥ ①貝類を貝殻のついたままで焼くこと。 ②貝殻にのせて食物を焼く調理法。〈[季]冬〉 かい‐やく改訳】 翻訳し直すこと。 かい‐やく解約】 ①約束をとくこと。契約を解除すること。「保険の―」 ②取引所における売買を当事者双方の合意によって解除すること。 ⇒かいやく‐てつけ【解約手付】 かいやくご華夷訳語クワ‥ 中国の明・清時代、14世紀から18〜19世紀にわたり国の外交機関により編纂された中国語と外国語との対訳辞書。モンゴル語・女真語・朝鮮語・日本語などのものがある。 かい‐やくじょう買約定カヒ‥ヂヤウ 買いの注文をして取引が成立すること。 かいやく‐てつけ解約手付】 〔法〕契約で、一方の当事者が契約の履行に着手するまでは、手付の交付者はその手付を放棄して、手付の受領者はその倍額を償還して、契約を解除しうる性質の手付。 ⇒かい‐やく【解約】 かい‐やぐら貝櫓・蜃楼カヒ‥ (「蜃楼」の訓読語。「蜃」はオオハマグリの意)蜃気楼のこと。〈書言字考節用集〉。伊良子清白、孔雀船「潮うしおに異香薫くんずれば、海に微妙みみょうの蜃気楼かいやぐらがいや‐しゅ外野手グワイ‥ 野球で、外野を守る選手。左翼手・中堅手・右翼手の総称。外野。アウト‐フィールダー。↔内野手 ⇒がい‐や【外野】 かい‐や・る掻い遣る】 〔他四〕 (カキヤルの音便) ①手ではらいのける。 ②遣る。与える。狂言、吃り「をがせを酒手の質に―・り」 かい‐ゆ快癒クワイ‥ 病気やけががすっかりよくなること。全快。本復ほんぷくかい‐ゆ誨諭クワイ‥ 教えさとすこと。

広辞苑 ページ 3322 での○貝吹いて逃ぐる単語。