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○後生は徳の余りごしょうはとくのあまり🔗⭐🔉
○後生は徳の余りごしょうはとくのあまり
来世での幸福はこの世で徳を積んだ結果である。また、くらしむきが豊かでないと信心して後生を願う余裕がない意にも。信心は徳の余り。
⇒ご‐しょう【後生】
ごしょう‐ぼだい【後生菩提】‥シヤウ‥
死後に仏果を得ること。または極楽に生まれること。平家物語灌頂「―の為には、悦よろこびとおぼえさぶらふなり」
⇒ご‐しょう【後生】
こ‐しょうほん【古抄本・古鈔本】‥セウ‥
(→)古写本に同じ。主に漢籍についていう。
こしょう‐まわし【小姓廻し】‥シヤウマハシ
小姓の指揮・世話をすること。また、その役。浄瑠璃、薩摩歌「近年高野に相勤め―は致せしが」
⇒こ‐しょう【小姓・小性】
ごしょう‐らく【後生楽】‥シヤウ‥
①後生は安楽であると思って安心すること。平家物語10「この楽をば普通には五常楽といへども、重衡がためには―とこそ観ずべけれ」
②何事も苦にせずのんきなこと。浮世床初「あの地震をしらねへといふは―だの」
⇒ご‐しょう【後生】
ごしょう‐らく【五常楽・五聖楽】‥シヤウ‥
雅楽の唐楽、平調ひょうじょうの曲。管弦にも舞楽にも用いる。序・詠・破6帖・急5帖で、全楽章完備する。蛮絵装束の四人舞。
五常楽
ごじょう‐らく【五常楽】‥ジヤウ‥
⇒ごしょうらく
⇒ご‐じょう【五常】
こじょう‐らくじつ【孤城落日】‥ジヤウ‥
[王維、韋評事を送る詩]援軍の来ない孤城と西に傾く落日。勢いの衰えて心細く頼りないさまにたとえる。
⇒こ‐じょう【孤城】
こ‐じょうるり【古浄瑠璃】‥ジヤウ‥
義太夫節成立以前、寛永(1624〜1644)〜貞享(1684〜1688)頃に現れた数十種の浄瑠璃各派(薩摩節・金平きんぴら節・肥前節・近江節・播磨節・嘉太夫節・文弥節など)の総称。多くは一代限りで衰退し、いずれも江戸中期以降は伝承されない。→浄瑠璃
こじょう‐れっとう【弧状列島】‥ジヤウ‥タウ
弧の形をなして連なる列島。その大洋側には必ず海溝またはトラフ(舟状海盆)がこれと平行に分布し、さらにその外側(大洋側)にある海洋プレートが内側に向かって海溝のところで沈み込んでいる。弧状列島を形成する隆起運動や列島に沿う火山帯・深発地震帯の活動はこの沈み込みに関連する。西太平洋のまわりに多い。日本列島は、千島弧・東北日本弧・伊豆小笠原弧の弧状列島と西南日本弧・琉球弧の弧状列島とから成る。島弧。→花綵かさい列島
⇒こ‐じょう【弧状】
こ‐じょうろう【小上臈】‥ジヤウラフ
大臣・納言・参議などの女むすめで、女官となった者。大上臈の下、中臈・下臈の上。
ごじょ‐かい【互助会】‥クワイ
会員が互いに助け合うことを目的とした組織。
⇒ご‐じょ【互助】
ごしょ‐がき【御所柿】
(奈良県御所ごせ市、もと五所村から産したからいう)カキの一品種。実の形は扁平で縦の筋が四つあり、種少なく熟すれば深紅色となる。肉が柔らかでカキの品種中最も風味がよい。
ごしょがき
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐かずき【御所被衣】‥カヅキ
御所染めの被衣。好色五人女3「―の取廻し」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐がた【御所方】
御所に関係ある方々。また、御所の味方。ごしょざま。↔武家方。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょがわら【五所川原】‥ガハラ
青森県西部、津軽平野の中央部を占める市。津軽藩により多くの新田が開発された。米・リンゴの産地。人口6万2千。
ごしょ‐かん【御所羹】
寒天の中に、皮をむいて薄く輪切りにした蜜柑みかんを入れて固めたもの。
⇒ご‐しょ【御所】
こ‐しょく【古色】
年を経た色。古びたようす。
⇒こしょく‐そうぜん【古色蒼然】
こ‐しょく【個食・孤食】
家庭で、家族が揃って食事せず、各自ばらばらな時間に食べること。
こ‐じょく【小食】
①食べる量の少ないこと。しょうしょく。
②(→)間食に同じ。
こ‐じょく【小職】
①見習い弟子。
②娼家で使う女児。禿かむろ。
③芸者屋の下地っ子。こじょこ。東海道中膝栗毛5「かぎやの―めらもあいきやうらしい」
④童子・少女をののしって言う語。こわっぱ。浄瑠璃、孕常盤「やい若い者ども、ここな―めを知つたか」
⑤ちっぽけなこと。少しばかり。浮世物語「―なる金銀に目をかけ」
ご‐しょく【五色】
⇒ごしき。
⇒ごしょく‐き【五色旗】
ご‐しょく【後蜀】
⇒こうしょく
ご‐しょく【誤植】
印刷物で文字・記号などに誤りのあること。ミスプリント。
ご‐じょく【五濁】‥ヂヨク
〔仏〕四劫しこうのうち、住劫の減劫に起こる五つの悪い現象。劫濁(飢饉・悪疫・戦争など時代の汚れ)・衆生濁(身心が衰え苦しみが多くなること)・煩悩濁(愛欲が盛んで争いが多いこと)・見濁(誤った思想や見解がはびこること)・命濁(寿命が10歳まで短くなっていくこと)。いつつのにごり。
⇒ごじょく‐あくせ【五濁悪世】
⇒ごじょく‐ぞう【五濁増】
ごじょく‐あくせ【五濁悪世】‥ヂヨク‥
五濁の現れる悪い世。末世まっせ。
⇒ご‐じょく【五濁】
ごしょく‐き【五色旗】
中華民国成立(1912年)以後、国民政府成立(1928年)まで用いた中国の国旗。五つの色で漢(赤)・満(黄)・蒙(藍)・回(白)・西蔵(黒)の五族共和を象徴した。旧満州国の国旗も同色。→青天白日満地紅旗→五星紅旗
⇒ご‐しょく【五色】
ごじょく‐ぞう【五濁増】‥ヂヨク‥
五濁が時代を経るに従って次第にその度を高めること。
⇒ご‐じょく【五濁】
こしょく‐そうぜん【古色蒼然】‥サウ‥
[五雑組人部]いかにも古びて見えるさま。
⇒こ‐しょく【古色】
ごしょ‐ぐるま【御所車】
①公家乗用の牛車ぎっしゃの俗称。源氏車。
②紋所の名。(→)源氏車2に同じ。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ことば【御所詞】
室町時代以後、禁中で女房の間に使用された言葉。江戸時代に至り、ひろく幕府・大名の奥向きで用いられたものをもいう。女房詞。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ざくら【御所桜】
桜の一品種。花は大形重弁で、5輪ずつむらがり咲く。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょざくらほりかわようち【御所桜堀川夜討】‥カハ‥
浄瑠璃。文耕堂・三好松洛合作の時代物。1737年(元文2)初演。土佐坊昌俊が源義経を堀河御所に襲撃したことを中心とし、義経・伊勢三郎・弁慶・静御前などに関する伝説を脚色。後に歌舞伎化。
ごしょ‐ざま【御所様】
(→)「ごしょがた」に同じ。徒然草「その後ある―の古き女房のそぞろごと言はれしついでに」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ざむらい【御所侍】‥ザムラヒ
上皇の御所や摂関の家などに仕えた侍。
⇒ご‐しょ【御所】
こし‐よせ【輿寄せ】
(→)車寄くるまよせに同じ。
ごしょ‐そだち【御所育ち】
御所で生い育ったこと。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぞめ【御所染】
染模様の一種。白地の絹に上品な散らし模様を配する。寛永(1624〜1644)頃、女院の御所で始められたのが諸方にひろまった。好色一代女1「―の時花はやりしも」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぢらし【御所散らし】
(→)御所染ごしょぞめに同じ。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐づくり【御所作り】
①菊御作きくのぎょさくの別称。
②御所風の建築様式。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐づとめ【御所勤め】
御所に仕えること。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐どころ【御書所】
平安時代、宮中で書籍を保管・書写した役所。別当・預あずかり・開闔かいこうなどの職があった。古今和歌集序「―の預、紀貫之」→内うちの御書所。
⇒ご‐しょ【御書】
ごしょ‐にんぎょう【御所人形】‥ギヤウ
(もと、京都の公卿の間に行われたからとも、西国大名が参勤交代の途次御所に伺候し、その返礼に拝領したからともいう)頭の大きな、体の丸々とした幼児をかたどった裸人形。享保(1716〜1736)の頃、京都で創製された。大内人形。拝領人形。御土産人形。
御所人形
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょのごろぞう【御所の五郎蔵】‥ザウ
歌舞伎脚本「曾我綉侠御所染そがもようたてしのごしょぞめ」の通称。6幕。河竹黙阿弥作の世話物。1864年(元治1)初演。柳亭種彦の読本「浅間嶽面影草紙」を脚色したもの。
ごしょ‐はじめ【御書始】
(→)読書始とくしょはじめに同じ。
⇒ご‐しょ【御書】
ごしょ‐はちまん【五所八幡】
九州にある五カ所の八幡宮、筑前大分だいぶ宮・肥前千栗ちりく宮・肥後藤崎宮・薩摩新田宮・大隅正八幡の総称。宇佐神宮・筥崎宮に次ぐ。今はそのほかにもある。
ごしょ‐ふう【御所風】
①御所の風俗。公家の風俗。
②女の髪の結い方。下げ髪を巻きあげて笄こうがいで留めておき、笄を抜けば直ちに下げ髪となるようにしたもの。
御所風
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぶぎょう【御所奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町幕府の職名。営中の雑事を統すべつかさどった者。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐へいのすけ【五所平之助】
映画監督。本名、平右衛門。東京生れ。1931年に日本初の本格的トーキー映画「マダムと女房」を監督。ほかに「伊豆の踊子」「今ひとたびの」「煙突の見える場所」など。(1902〜1981)
⇒ごしょ【五所】
ごじょ‐ほう【互除法】‥ヂヨハフ
〔数〕(→)「ユークリッドの互除法」のこと。
ごしょ‐まと【御所的】
室町時代、新年に将軍家の弓場で行われた弓技。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐むね【御所棟】
宮殿・社殿などで、獅子口のある棟。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょもつ‐ぶぎょう【御書物奉行】‥ギヤウ
(→)書物奉行に同じ。
ごしょ‐もよう【御所模様】‥ヤウ
王朝風の花や庭園などの文様。近世、それを簡略にした御所解ごしょどき文様が流行。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐らくがん【御所落雁】
溶かした氷砂糖で糯米もちごめの挽粉を捏こねて製した干菓子。富山県井波の名産。長方形で紅色と白色がある。
⇒ご‐しょ【御所】
こじょろう【小女郎】‥ヂヨラウ
①浄瑠璃「博多小女郎波枕」中の人物。博多柳町の遊女。京の商人小町屋惣七の愛人。
②越前三国の湊の遊女。玉屋新兵衛の愛人。元禄期頃の歌謡に二人の情話が歌われ、小説・戯曲の題材となる。浄瑠璃に「三国小女郎曙桜」、歌舞伎に並木五瓶作「富岡恋山開とみがおかこいのやまびらき」など。
こし‐よわ【腰弱】
①腰の力の弱いこと。
②忍耐する力のないこと。ねばりや意気地のないこと。弱腰。「―の折衝」
③餅などのねばりけのないこと。「―なうどん」
こ‐じょんの【小手斧】‥ヂヨンノ
小さな手斧。狂言、三人片輪「腰に小のみ―」→ちょんの
ゴジラ
(ゴリラとクジラとを合わせた造語)1954年作、本多猪四郎監督の映画の題名。また、その主役の怪獣名。円谷つぶらや英二特撮監督。ビキニ環礁近くに太古より眠る生物が水爆実験の放射能で巨大化し、日本を襲う。続編も次々に作られ、怪獣映画を世界的に流行させた。
こじ‐らいれき【故事来歴】
伝来した事物についての由緒と経過の次第。
こしら・う【拵ふ】コシラフ
〔他下二〕
⇒こしらえる(下一)
こしらえ【拵え】コシラヘ
①あれこれとはかりめぐらすこと。はからい。梁塵秘抄「竜女が仏に成ることは、文殊の―とこそ聞け」
②物の出来上りの様子。構造。つくり。「丈夫な―」
③用意。準備。狂言、昆布布施「正月の―して」
④嫁入りしたく。世間胸算用2「あの身代の敷銀は弐百枚も過ぎもの、―なしに五貫目」
⑤身じたく。身なり。俳優などの化粧・扮装。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「上の方に白猿、吉例の六部の―」
⑥刀剣の外装。柄つか・鐔つば・鞘さやなど刀身を納める装飾的な部分。また、その金具などの装備。「太刀―」
⑦やり方。方法。世間胸算用2「一日一日物の足らぬ―」
⇒こしらえ‐ごと【拵え事】
⇒こしらえ‐じょう【拵え状】
⇒こしらえ‐ばえ【拵え栄え】
⇒こしらえ‐ぶみ【拵え文】
⇒こしらえ‐もの【拵え物】
⇒こしらえ‐や【拵え屋】
⇒こしらえ‐ゆみ【拵え弓】
こしらえ‐ごと【拵え事】コシラヘ‥
事実でないことを、本当らしくつくり立てた事。つくりごと。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐じょう【拵え状】コシラヘジヤウ
偽造した書状。にせ手紙。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ばえ【拵え栄え】コシラヘ‥
こしらえたできばえ。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ぶみ【拵え文】コシラヘ‥
偽造した文書。にせ手紙。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐もの【拵え物】コシラヘ‥
①本物をまねて製作したもの。模造品。まがいもの。
②嫁入り道具。浮世草子、好色万金丹「―の見事になるつもりぞかし」
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐や【拵え屋】コシラヘ‥
拵え6を製作する職人。また、その家。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ゆみ【拵え弓】コシラヘ‥
装飾を施した弓。塗弓ぬりゆみなどの類。↔白木弓
⇒こしらえ【拵え】
こしら・える【拵える】コシラヘル
〔他下一〕[文]こしら・ふ(下二)
➊ことばをもって、相手をこちらの思うようにさせる。
①いざなう。導く。後拾遺和歌集釈教「―・へて仮の宿りに休めずは誠の道をいかで知らまし」。類聚名義抄「誘、コシラフ・ヲシフ・サソフ…」
②話して納得させる。説得する。平家物語3「汝は頼豪と師壇の契ちぎりあんなり。ゆいて―・へて見よ」
③なだめすかす。とりなす。源氏物語葵「よろづに―・へ聞え給へど、…露の御いらへもし給はず」。平家物語7「少なき者共があまりに慕ひ候を、とかう―・へおかんと仕る程に」
④うまく言いくるめて従わせる。だます。法華義疏長保点「此を用て他を誘コシラフルは之を称して誑と為」。傾城禁短気「第一芸子には―・へて客をはめるといふ方便てだてなく」
➋あれこれ手を加えて、思うようなものに仕上げる。
①つくり上げる。建造する。製造する。増鏡「金剛山千早といふ所にいかめしき城を―・へて」。平家物語(延慶本)「我―・へたるよりも、事のほか清らかに」。「身代を―・える」「金を―・える」「よそに女を―・える」「話を―・える」
②事に当たる十分な体勢を整える。よそおう。身支度する。扮装・化粧をする。平家物語12「太刀の身のよきをも、征矢の尻のかねよきをも鎌倉殿の御ためとこそ―・へもつて候ひつれども」。歌舞伎、傾城壬生大念仏「其の出家の役を見事せうか。なるほどいたしませう。そんなら―・へよ」。「顔を―・える」「腹を―・える」
③食べられるように仕上げる。調理する。また、細工する。宇治拾遺物語9「馬の草まで―・へ持て来たり」。玉塵抄15「この生きて新しいを肉に―・へてまらする」。玉塵抄18「皮をもみ―・へてくつにするぞ」。「オムレツを―・える」
ごしらかわ‐てんのう【後白河天皇】‥カハ‥ワウ
平安後期の天皇。鳥羽天皇の第4皇子。名は雅仁まさひと。即位の翌年、保元の乱が起こる。二条天皇に譲位後、5代34年にわたって院政。1169年(嘉応1)法皇となり、造寺・造仏を盛んに行い、今様を好んで「梁塵秘抄」を撰す。(在位1155〜1158)(1127〜1192)→天皇(表)
→文献資料[梁塵秘抄]
こじら・す【拗らす】
[一]〔他五〕
(→)「こじらせる」に同じ。
[二]〔他下二〕
⇒こじらせる(下一)
こじら・せる【拗らせる】
〔他下一〕[文]こじら・す(下二)
①無理をしたり処置を誤ったりして病状を悪くする。「風邪を―・せる」
②対応を誤り事態をやっかいな状態にする。事を面倒にする。「話を―・せる」
こ‐じり【鐺・璫】
①〔建〕垂木たるきの端。また、その飾り。今昔物語集17「その堂の軒の―皆焦がれたり」
②(「小尻」とも書く)刀の鞘尻さやじりの部分。また、その飾り。石突いしづき。→腰刀。
⇒こじり‐あて【鐺当て】
⇒こじり‐さがり【鐺下がり】
⇒こじり‐とがめ【鐺咎め】
⇒鐺が詰まる
こ‐じり【湖尻】
湖沼の水の流出するところ。↔湖頭
こじり‐あて【鐺当て】
(→)「鐺咎とがめ」に同じ。
⇒こ‐じり【鐺・璫】
ごじょう‐らく【五常楽】‥ジヤウ‥
⇒ごしょうらく
⇒ご‐じょう【五常】
こじょう‐らくじつ【孤城落日】‥ジヤウ‥
[王維、韋評事を送る詩]援軍の来ない孤城と西に傾く落日。勢いの衰えて心細く頼りないさまにたとえる。
⇒こ‐じょう【孤城】
こ‐じょうるり【古浄瑠璃】‥ジヤウ‥
義太夫節成立以前、寛永(1624〜1644)〜貞享(1684〜1688)頃に現れた数十種の浄瑠璃各派(薩摩節・金平きんぴら節・肥前節・近江節・播磨節・嘉太夫節・文弥節など)の総称。多くは一代限りで衰退し、いずれも江戸中期以降は伝承されない。→浄瑠璃
こじょう‐れっとう【弧状列島】‥ジヤウ‥タウ
弧の形をなして連なる列島。その大洋側には必ず海溝またはトラフ(舟状海盆)がこれと平行に分布し、さらにその外側(大洋側)にある海洋プレートが内側に向かって海溝のところで沈み込んでいる。弧状列島を形成する隆起運動や列島に沿う火山帯・深発地震帯の活動はこの沈み込みに関連する。西太平洋のまわりに多い。日本列島は、千島弧・東北日本弧・伊豆小笠原弧の弧状列島と西南日本弧・琉球弧の弧状列島とから成る。島弧。→花綵かさい列島
⇒こ‐じょう【弧状】
こ‐じょうろう【小上臈】‥ジヤウラフ
大臣・納言・参議などの女むすめで、女官となった者。大上臈の下、中臈・下臈の上。
ごじょ‐かい【互助会】‥クワイ
会員が互いに助け合うことを目的とした組織。
⇒ご‐じょ【互助】
ごしょ‐がき【御所柿】
(奈良県御所ごせ市、もと五所村から産したからいう)カキの一品種。実の形は扁平で縦の筋が四つあり、種少なく熟すれば深紅色となる。肉が柔らかでカキの品種中最も風味がよい。
ごしょがき
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐かずき【御所被衣】‥カヅキ
御所染めの被衣。好色五人女3「―の取廻し」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐がた【御所方】
御所に関係ある方々。また、御所の味方。ごしょざま。↔武家方。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょがわら【五所川原】‥ガハラ
青森県西部、津軽平野の中央部を占める市。津軽藩により多くの新田が開発された。米・リンゴの産地。人口6万2千。
ごしょ‐かん【御所羹】
寒天の中に、皮をむいて薄く輪切りにした蜜柑みかんを入れて固めたもの。
⇒ご‐しょ【御所】
こ‐しょく【古色】
年を経た色。古びたようす。
⇒こしょく‐そうぜん【古色蒼然】
こ‐しょく【個食・孤食】
家庭で、家族が揃って食事せず、各自ばらばらな時間に食べること。
こ‐じょく【小食】
①食べる量の少ないこと。しょうしょく。
②(→)間食に同じ。
こ‐じょく【小職】
①見習い弟子。
②娼家で使う女児。禿かむろ。
③芸者屋の下地っ子。こじょこ。東海道中膝栗毛5「かぎやの―めらもあいきやうらしい」
④童子・少女をののしって言う語。こわっぱ。浄瑠璃、孕常盤「やい若い者ども、ここな―めを知つたか」
⑤ちっぽけなこと。少しばかり。浮世物語「―なる金銀に目をかけ」
ご‐しょく【五色】
⇒ごしき。
⇒ごしょく‐き【五色旗】
ご‐しょく【後蜀】
⇒こうしょく
ご‐しょく【誤植】
印刷物で文字・記号などに誤りのあること。ミスプリント。
ご‐じょく【五濁】‥ヂヨク
〔仏〕四劫しこうのうち、住劫の減劫に起こる五つの悪い現象。劫濁(飢饉・悪疫・戦争など時代の汚れ)・衆生濁(身心が衰え苦しみが多くなること)・煩悩濁(愛欲が盛んで争いが多いこと)・見濁(誤った思想や見解がはびこること)・命濁(寿命が10歳まで短くなっていくこと)。いつつのにごり。
⇒ごじょく‐あくせ【五濁悪世】
⇒ごじょく‐ぞう【五濁増】
ごじょく‐あくせ【五濁悪世】‥ヂヨク‥
五濁の現れる悪い世。末世まっせ。
⇒ご‐じょく【五濁】
ごしょく‐き【五色旗】
中華民国成立(1912年)以後、国民政府成立(1928年)まで用いた中国の国旗。五つの色で漢(赤)・満(黄)・蒙(藍)・回(白)・西蔵(黒)の五族共和を象徴した。旧満州国の国旗も同色。→青天白日満地紅旗→五星紅旗
⇒ご‐しょく【五色】
ごじょく‐ぞう【五濁増】‥ヂヨク‥
五濁が時代を経るに従って次第にその度を高めること。
⇒ご‐じょく【五濁】
こしょく‐そうぜん【古色蒼然】‥サウ‥
[五雑組人部]いかにも古びて見えるさま。
⇒こ‐しょく【古色】
ごしょ‐ぐるま【御所車】
①公家乗用の牛車ぎっしゃの俗称。源氏車。
②紋所の名。(→)源氏車2に同じ。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ことば【御所詞】
室町時代以後、禁中で女房の間に使用された言葉。江戸時代に至り、ひろく幕府・大名の奥向きで用いられたものをもいう。女房詞。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ざくら【御所桜】
桜の一品種。花は大形重弁で、5輪ずつむらがり咲く。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょざくらほりかわようち【御所桜堀川夜討】‥カハ‥
浄瑠璃。文耕堂・三好松洛合作の時代物。1737年(元文2)初演。土佐坊昌俊が源義経を堀河御所に襲撃したことを中心とし、義経・伊勢三郎・弁慶・静御前などに関する伝説を脚色。後に歌舞伎化。
ごしょ‐ざま【御所様】
(→)「ごしょがた」に同じ。徒然草「その後ある―の古き女房のそぞろごと言はれしついでに」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ざむらい【御所侍】‥ザムラヒ
上皇の御所や摂関の家などに仕えた侍。
⇒ご‐しょ【御所】
こし‐よせ【輿寄せ】
(→)車寄くるまよせに同じ。
ごしょ‐そだち【御所育ち】
御所で生い育ったこと。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぞめ【御所染】
染模様の一種。白地の絹に上品な散らし模様を配する。寛永(1624〜1644)頃、女院の御所で始められたのが諸方にひろまった。好色一代女1「―の時花はやりしも」
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぢらし【御所散らし】
(→)御所染ごしょぞめに同じ。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐づくり【御所作り】
①菊御作きくのぎょさくの別称。
②御所風の建築様式。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐づとめ【御所勤め】
御所に仕えること。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐どころ【御書所】
平安時代、宮中で書籍を保管・書写した役所。別当・預あずかり・開闔かいこうなどの職があった。古今和歌集序「―の預、紀貫之」→内うちの御書所。
⇒ご‐しょ【御書】
ごしょ‐にんぎょう【御所人形】‥ギヤウ
(もと、京都の公卿の間に行われたからとも、西国大名が参勤交代の途次御所に伺候し、その返礼に拝領したからともいう)頭の大きな、体の丸々とした幼児をかたどった裸人形。享保(1716〜1736)の頃、京都で創製された。大内人形。拝領人形。御土産人形。
御所人形
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょのごろぞう【御所の五郎蔵】‥ザウ
歌舞伎脚本「曾我綉侠御所染そがもようたてしのごしょぞめ」の通称。6幕。河竹黙阿弥作の世話物。1864年(元治1)初演。柳亭種彦の読本「浅間嶽面影草紙」を脚色したもの。
ごしょ‐はじめ【御書始】
(→)読書始とくしょはじめに同じ。
⇒ご‐しょ【御書】
ごしょ‐はちまん【五所八幡】
九州にある五カ所の八幡宮、筑前大分だいぶ宮・肥前千栗ちりく宮・肥後藤崎宮・薩摩新田宮・大隅正八幡の総称。宇佐神宮・筥崎宮に次ぐ。今はそのほかにもある。
ごしょ‐ふう【御所風】
①御所の風俗。公家の風俗。
②女の髪の結い方。下げ髪を巻きあげて笄こうがいで留めておき、笄を抜けば直ちに下げ髪となるようにしたもの。
御所風
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐ぶぎょう【御所奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町幕府の職名。営中の雑事を統すべつかさどった者。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐へいのすけ【五所平之助】
映画監督。本名、平右衛門。東京生れ。1931年に日本初の本格的トーキー映画「マダムと女房」を監督。ほかに「伊豆の踊子」「今ひとたびの」「煙突の見える場所」など。(1902〜1981)
⇒ごしょ【五所】
ごじょ‐ほう【互除法】‥ヂヨハフ
〔数〕(→)「ユークリッドの互除法」のこと。
ごしょ‐まと【御所的】
室町時代、新年に将軍家の弓場で行われた弓技。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐むね【御所棟】
宮殿・社殿などで、獅子口のある棟。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょもつ‐ぶぎょう【御書物奉行】‥ギヤウ
(→)書物奉行に同じ。
ごしょ‐もよう【御所模様】‥ヤウ
王朝風の花や庭園などの文様。近世、それを簡略にした御所解ごしょどき文様が流行。
⇒ご‐しょ【御所】
ごしょ‐らくがん【御所落雁】
溶かした氷砂糖で糯米もちごめの挽粉を捏こねて製した干菓子。富山県井波の名産。長方形で紅色と白色がある。
⇒ご‐しょ【御所】
こじょろう【小女郎】‥ヂヨラウ
①浄瑠璃「博多小女郎波枕」中の人物。博多柳町の遊女。京の商人小町屋惣七の愛人。
②越前三国の湊の遊女。玉屋新兵衛の愛人。元禄期頃の歌謡に二人の情話が歌われ、小説・戯曲の題材となる。浄瑠璃に「三国小女郎曙桜」、歌舞伎に並木五瓶作「富岡恋山開とみがおかこいのやまびらき」など。
こし‐よわ【腰弱】
①腰の力の弱いこと。
②忍耐する力のないこと。ねばりや意気地のないこと。弱腰。「―の折衝」
③餅などのねばりけのないこと。「―なうどん」
こ‐じょんの【小手斧】‥ヂヨンノ
小さな手斧。狂言、三人片輪「腰に小のみ―」→ちょんの
ゴジラ
(ゴリラとクジラとを合わせた造語)1954年作、本多猪四郎監督の映画の題名。また、その主役の怪獣名。円谷つぶらや英二特撮監督。ビキニ環礁近くに太古より眠る生物が水爆実験の放射能で巨大化し、日本を襲う。続編も次々に作られ、怪獣映画を世界的に流行させた。
こじ‐らいれき【故事来歴】
伝来した事物についての由緒と経過の次第。
こしら・う【拵ふ】コシラフ
〔他下二〕
⇒こしらえる(下一)
こしらえ【拵え】コシラヘ
①あれこれとはかりめぐらすこと。はからい。梁塵秘抄「竜女が仏に成ることは、文殊の―とこそ聞け」
②物の出来上りの様子。構造。つくり。「丈夫な―」
③用意。準備。狂言、昆布布施「正月の―して」
④嫁入りしたく。世間胸算用2「あの身代の敷銀は弐百枚も過ぎもの、―なしに五貫目」
⑤身じたく。身なり。俳優などの化粧・扮装。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「上の方に白猿、吉例の六部の―」
⑥刀剣の外装。柄つか・鐔つば・鞘さやなど刀身を納める装飾的な部分。また、その金具などの装備。「太刀―」
⑦やり方。方法。世間胸算用2「一日一日物の足らぬ―」
⇒こしらえ‐ごと【拵え事】
⇒こしらえ‐じょう【拵え状】
⇒こしらえ‐ばえ【拵え栄え】
⇒こしらえ‐ぶみ【拵え文】
⇒こしらえ‐もの【拵え物】
⇒こしらえ‐や【拵え屋】
⇒こしらえ‐ゆみ【拵え弓】
こしらえ‐ごと【拵え事】コシラヘ‥
事実でないことを、本当らしくつくり立てた事。つくりごと。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐じょう【拵え状】コシラヘジヤウ
偽造した書状。にせ手紙。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ばえ【拵え栄え】コシラヘ‥
こしらえたできばえ。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ぶみ【拵え文】コシラヘ‥
偽造した文書。にせ手紙。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐もの【拵え物】コシラヘ‥
①本物をまねて製作したもの。模造品。まがいもの。
②嫁入り道具。浮世草子、好色万金丹「―の見事になるつもりぞかし」
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐や【拵え屋】コシラヘ‥
拵え6を製作する職人。また、その家。
⇒こしらえ【拵え】
こしらえ‐ゆみ【拵え弓】コシラヘ‥
装飾を施した弓。塗弓ぬりゆみなどの類。↔白木弓
⇒こしらえ【拵え】
こしら・える【拵える】コシラヘル
〔他下一〕[文]こしら・ふ(下二)
➊ことばをもって、相手をこちらの思うようにさせる。
①いざなう。導く。後拾遺和歌集釈教「―・へて仮の宿りに休めずは誠の道をいかで知らまし」。類聚名義抄「誘、コシラフ・ヲシフ・サソフ…」
②話して納得させる。説得する。平家物語3「汝は頼豪と師壇の契ちぎりあんなり。ゆいて―・へて見よ」
③なだめすかす。とりなす。源氏物語葵「よろづに―・へ聞え給へど、…露の御いらへもし給はず」。平家物語7「少なき者共があまりに慕ひ候を、とかう―・へおかんと仕る程に」
④うまく言いくるめて従わせる。だます。法華義疏長保点「此を用て他を誘コシラフルは之を称して誑と為」。傾城禁短気「第一芸子には―・へて客をはめるといふ方便てだてなく」
➋あれこれ手を加えて、思うようなものに仕上げる。
①つくり上げる。建造する。製造する。増鏡「金剛山千早といふ所にいかめしき城を―・へて」。平家物語(延慶本)「我―・へたるよりも、事のほか清らかに」。「身代を―・える」「金を―・える」「よそに女を―・える」「話を―・える」
②事に当たる十分な体勢を整える。よそおう。身支度する。扮装・化粧をする。平家物語12「太刀の身のよきをも、征矢の尻のかねよきをも鎌倉殿の御ためとこそ―・へもつて候ひつれども」。歌舞伎、傾城壬生大念仏「其の出家の役を見事せうか。なるほどいたしませう。そんなら―・へよ」。「顔を―・える」「腹を―・える」
③食べられるように仕上げる。調理する。また、細工する。宇治拾遺物語9「馬の草まで―・へ持て来たり」。玉塵抄15「この生きて新しいを肉に―・へてまらする」。玉塵抄18「皮をもみ―・へてくつにするぞ」。「オムレツを―・える」
ごしらかわ‐てんのう【後白河天皇】‥カハ‥ワウ
平安後期の天皇。鳥羽天皇の第4皇子。名は雅仁まさひと。即位の翌年、保元の乱が起こる。二条天皇に譲位後、5代34年にわたって院政。1169年(嘉応1)法皇となり、造寺・造仏を盛んに行い、今様を好んで「梁塵秘抄」を撰す。(在位1155〜1158)(1127〜1192)→天皇(表)
→文献資料[梁塵秘抄]
こじら・す【拗らす】
[一]〔他五〕
(→)「こじらせる」に同じ。
[二]〔他下二〕
⇒こじらせる(下一)
こじら・せる【拗らせる】
〔他下一〕[文]こじら・す(下二)
①無理をしたり処置を誤ったりして病状を悪くする。「風邪を―・せる」
②対応を誤り事態をやっかいな状態にする。事を面倒にする。「話を―・せる」
こ‐じり【鐺・璫】
①〔建〕垂木たるきの端。また、その飾り。今昔物語集17「その堂の軒の―皆焦がれたり」
②(「小尻」とも書く)刀の鞘尻さやじりの部分。また、その飾り。石突いしづき。→腰刀。
⇒こじり‐あて【鐺当て】
⇒こじり‐さがり【鐺下がり】
⇒こじり‐とがめ【鐺咎め】
⇒鐺が詰まる
こ‐じり【湖尻】
湖沼の水の流出するところ。↔湖頭
こじり‐あて【鐺当て】
(→)「鐺咎とがめ」に同じ。
⇒こ‐じり【鐺・璫】
広辞苑 ページ 7159 での【○後生は徳の余り】単語。