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○匙を投げるさじをなげる🔗🔉

○匙を投げるさじをなげる (薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。 ⇒さじ【匙・匕】 さ‐しん左心】 心臓の左側の部分。左心房・左心室など。↔右心。 ⇒さしん‐しつ【左心室】 ⇒さしん‐ぼう【左心房】 さ‐じん左衽】 衣服をひだりまえに着ること。中国では右衽を中華の風とし、左衽を夷狄いてきの習俗であるとした。 さ‐じん茶人⇒ちゃじん さ‐じん砂塵‥ヂン すなぼこり。しゃじん。 さしん‐しつ左心室】 心臓の左下部の腔。左心房から動脈血を受け体循環へ送る。→心臓⇒さ‐しん【左心】 さしん‐ぼう左心房‥バウ 心臓の左上部の腔。肺静脈から動脈血化された血液を受け、左心室に送る。→心臓 ⇒さ‐しん【左心】 さす 焼畑の意。武蔵・相模地方にある「指谷さすがや」の地名は多くこれに基づく。 さ‐す叉手】 ①⇒さしゅ。 ②〔建〕(→)扠首さすに同じ。 さ‐す扠首】 〔建〕切妻屋根で、梁の上に合掌がっしょう形に組んで、その中央に垂直に立てる束と共に大棟おおむねを支える斜めの材。叉手さしゅ。〈倭名類聚鈔10さ‐す砂洲・砂州】 砂嘴さしが入江の対岸まで達しているもの、または、ほとんど達しているもの。天橋立あまのはしだての類。→潟かた さ・す 〔他下二〕 ⇒させる(下一) さ・す止す】 〔他五〕 (他の動詞の連用形に付けて用いる) ①中途でやめる。し残す。中止する。源氏物語柏木「いみじうわななけば、思ふことも皆書き―・して」。「言い―・してやめる」 ②(自動詞に添えて)物事が中途まで進んだ状態にとどまる。源氏物語常夏「おもしろき梅の花のひらけ―・したる朝ぼらけ」 さ・す刺す・挿す】 〔他五〕 ➊《刺》こことねらいを定めたところに細くとがったものを直線的につらぬきとおす。 ①つきこむ。つきとおす。古事記「堰杙いぐい打ちが―・しける知らに」。万葉集20「群玉の枢くるに釘―・し固めとし」。日葡辞書「ハリサスホドモナイ」。「釘を―・す」「寸鉄人を―・す」 ②刃物で人をついて殺傷する。平家物語11「景経が鎧の草摺ひきあげて二刀―・す」。日葡辞書「トドメヲサス」。「短刀で腹を―・す」 ③針をつきこんで縫いつづる。針で結びつづる。万葉集16「韓国からくにの虎とふ神を生取いけどりに八頭やつとり持ち来その皮を畳に―・し」。日葡辞書「タタミヲサス」。「刺繍ししゅうを―・す」 ④(「螫す」とも書く)虫が針をからだにつきたてて、毒を入れたり血を吸ったりする。天草本伊曾保物語「蜂はその主を散々に―・いたれば」。「蚊に―・される」 ⑤糸・紐・串などでつらぬき通す。字鏡集「銭、セニサス」 ⑥(「差す」とも書く)棹を水底につきたてて船を動かす。船を進める。万葉集18「夏の夜は道たづたづし船に乗り川の瀬毎に棹―・しのぼれ」。万葉集18「堀江より水脈みおびきしつつ御船―・す賤男のともは川の瀬申せ」。日葡辞書「フネニサヲヲサス」 ⑦もちざおで鳥などを捕らえる。日葡辞書「トリヲサス」。狂言、鶯「身共が秘蔵の鶯をなぜ―・すぞ」 ⑧針で、からだにいれずみをする。「腕にいれずみを―・す」 ⑨野球で、塁を離れた走者にボールをつけてアウトにする。「走者を2塁に―・す」 ⑩感覚器官を強く刺激する。「臭気が鼻を―・す」 ➋《挿》あるものを他のものの中にさしはさむ。 ①(「差す」とも書く)刀剣などを帯の間にさしはさむ。佩びる。わきばさむ。平家物語1「水干に立烏帽子、白鞘巻を―・いて舞ひければ、男舞とぞ申しける」。「刀を腰に―・す」 ②髪の間に入れ頭にとめる。古事記「くまかしが葉をうずに―・せその子」。大鏡三条「挿櫛を左に―・されたりければ」。「かんざしを―・す」 ③挿し木をする。万葉集14「小山田おやまだの池の堤に―・す柳なりもならずも汝と二人はも」 ④挿花をする。古今和歌集「染殿の后のおまへに花がめにさくらの花を―・させ給へるをみてよめる」。「花瓶に―・す」 ⑤さし入れておおう。鞘の中にさしこむ。平治物語「左右の籠手こてを―・し」。日葡辞書「カタナヲサヤニサス」 さ・す注す・点す】 〔他五〕 (「刺す」の転義)ある物に他の物を加え入れる。 ➊《注》 ①加え入れる。万葉集12「紫は灰―・すものそ」 ②液体などをそそぎこむ。日葡辞書「アブラヲサス」。「水を―・す」「目薬を―・す」 ➋《点》 ①火をともす。点火する。万葉集17「婦負めい河の早き瀬ごとにかがり―・し」。「行灯に灯を―・す」「灸を―・す」 ②いろどりをする。色をつける。女鏡「ふか爪好み給ふべからず。べにいかにもうすく―・し給ふべし」。日葡辞書「クチベニヲサス」 ③しるしをつける。特に、訓点などをつける。「朱点を―・す」 ◇➊・➋いずれも、「差す」とも書く。 さ・す差す】 〔自五〕 (「刺す」と同源)ある現象や事物が直線的にいつのまにか物の内部や空間に運動する意。 ①(「射す」とも書く)光が照り入る。映ずる。万葉集10「朝日―・す春日の山に霞たなびく」。日葡辞書「ヒガサス」「ヒカリガサス」。「西日の―・す部屋」 ②草木が萌える。伸び出す。万葉集8「いかといかとあるわがやどに百枝ももえ―・し生ふる橘」 ③雲が立ちのぼる。立つ。万葉集3「八雲―・すいづものこらが黒髪は吉野の川の沖になづさふ」 ④あげ潮になる。新後拾遺和歌集「―・す汐に汀やかはる小夜千鳥鳴きつる声の近くきこゆる」。日葡辞書「シヲガサス」 ⑤熱などが出る。日葡辞書「ネッキガサス」 ⑥ある状態があらわれる。生ずる。きざす。日葡辞書「アカミガサス」。「ねむけが―・す」 ⑦水などがしみこむ。「水が―・して床下が湿気る」 ⑧憑く。「魔が―・す」 ⑨さしつかえる。さしさわる。浄瑠璃、薩摩歌「いや事介は少とお寺に―・す事ある、母様の今、蔵に御座るまに、早ふ出たい」 ⑩気がとがめる。「気が―・す」 さ・す差す・指す】 〔他五〕 (「刺す」と同源)直線的に伸び行く意。 ➊事物をそれと定めて示す。 ①指などでその方を示す。指さす。大鏡道長「遠く居させ給へりしを多かりし人の中よりのびあがり見奉りて指およびを―・してものを申ししかば」。日葡辞書「ユビヲサス」。「後ろ指を―・される」「時計の針が6時を―・す」 ②その方へ向かう。目ざす。万葉集17「香島より熊来を―・して漕ぐ船の楫取るまなく都し思ほゆ」。日葡辞書「イヅクヲサシテユクゾ」。「北を―・して進む」 ③それとたしかに定める。指定する。指摘する。平家物語3「今度の地震、占文の―・す所其の慎しみ軽からず」。徒然草「日を―・さぬ事なれば」。日葡辞書「ネンキ(年季)ヲサダムル、また、サス」。「犯人を―・す」 ④その役目にあてて派遣する。指名する。万葉集16「官こそ―・しても遣らめさかしらに行きし荒雄ら波に袖振る」。「授業中に―・される」 ➋物を上方または前方へ伸ばす。 ①手を上にあげる。物を持って上にあげる。かざす。ささげる。竹取物語「羅蓋らがい―・したり」。後撰和歌集「―・してこと思ひしものを三笠山かひなく雨のもりにけるかな」。日葡辞書「カサヲサス」 ②舞で、手を前へのばす。謡曲、高砂「―・す腕かいなには悪魔を払ひ、収むる手には寿福を抱き」。「―・す手ひく手」 ③相撲で、腕を前にのばし相手の腕の下に入れる。「右を―・す」 ④枝・葉・根を伸ばす。日葡辞書「ネヲサス」 ⑤《指》(駒を進める意で)将棋をする。浮世風呂「飛車と角で将棋は―・さぬツ。こつちは王を取やすツ。ソレ王手」。「一局―・す」 ⑥相手に酒杯をすすめる。 ➌物を張りめぐらして支える。 ①張りわたす。しかける。設備する。万葉集17「二上の彼面おても此面このもに網―・して吾が待つ鷹を夢に告げつも」 ②いおりを作る。むすぶ。詞花和歌集「いほり―・すならの木かげにもる月のくもるとみれば時雨ふるなり」 ③帯・紐などをしめる。結ぶ。源氏物語「しどけなく打ちみだれ給へるさまながらひもばかりを―・しなほし給ふ」 ④板などを組み合わせて箱・机などを作る。日葡辞書「イレモノ、ハコナドヲサス」 ➍弓弦を作る。平家物語(長門本)「惟能は緑塗の烏帽子に引柿の直垂打かけて引かたぬいで、弓の弦を―・しついでいたる所へ伊村帰来けり」。四季草「弦を―・すと云事、一弦を作るを―・すと云は、さしつぐと云詞の略語也、段々に苧をさし入て、ひねりつぐ也」 ➎前後二人でかつぐ。 ◇➊のように、指示・指向・指定・指名などの意では「指す」と書くことが多い。 ⇒差しつ抑えつ ⇒差しつ差されつ さ・す捺す】 〔他四〕 (「刺す」と同源)印を押す。水鏡「わたくしに太政官の印を―・して政ことを行ふと言ふ事を」 さ・す鎖す】 〔他五〕 (「刺す」と同源)戸口・錠・栓などを閉ざししめる。とざす。万葉集12「門たてて戸も―・したるを何処いずくゆか妹が入り来て夢いめに見えつる」。日葡辞書「センヲサス」 さす 〔助動〕 (口語「させる」の文語形。活用は下二段型。[活用]させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ。中世以降、次第に四段・下一段型に活用する傾向を示す)上二段・下二段・上一段・下一段・カ変・サ変の動詞の未然形に付く。平安時代、漢文訓読文系に用いる「しむ」に対し、「す」と共に主にかな文学系に用いられた。→す→しむ。 ①人を介してさせる意を表す(使役)。…させる。竹取物語「月の宮この人まうで来ば捕らへさせむ」。勅規桃源抄「ものやなんどを悪うして失せさしたり失ふたりなんどすな」。浄瑠璃、心中宵庚申「跡へお千代を呼び入れ、留守の間でほたえさす事は成りませぬ」。浮世風呂「子供といふ者は熱い湯で懲りさせると湯嫌ひになるものさ」 ②人のするままにさせる意を表す(放任・許容)。…させる。伊勢物語「あしたには狩にいだしたててやり、夕さりは帰りつつ、そこに来させけり」 ③主に中世の武者詞で、他者が自分にしかけた、受身で表すべき動作を許容・放任する形でいう。…するままにする。…させる。平家物語4「三位入道…弓手ゆんでの膝口を射させ、痛手なれば、心静かに自害せんとて」 ④尊敬を表す動詞・助動詞と共に用いて尊敬の意を強め、一段と高い敬意を表す(最高敬語)。源氏物語桐壺「かの贈り物御覧ぜさす」「かうやうの折は御遊びなどせさせ給ひしに」 ⑤謙譲を表す動詞と共に用いて謙譲の意を強める。源氏物語空蝉「人の思ひ侍らむ事の恥かしきになむ、え聞えさすまじき」。毎月抄「かへすがへす本意に覚えさせ給へて候ふ」 サズsaz トルコ】 トルコやアゼルバイジャンで使われる、長い棹にフレットをつけた撥弦はつげん楽器。 ざ‐す座主】 〔仏〕(一座の主の意) ①学徳ともにすぐれた僧で一座の上首たるもの。 ②大寺の住職の公称。延暦寺・金剛峯寺・醍醐寺などにおかれ、官命により補任される。明治以後は私称。源氏物語「山の―、何くれとやんごとなき僧ども」 ざ‐す座洲・坐洲・座州】 船が浅瀬に乗り上げること。 ざ‐すい座睡・坐睡】 いねむり。 さす・う誘ふサスフ 〔他四〕 「さそう」に同じ。万葉集16「―・ひたて率て来なましを」 さす‐え】 古代、薄板を曲げてつくった柄のある器。〈倭名類聚鈔16さすが (上代の副詞シカスガニに由来するか。当て字で「流石」とも書く) [一]〔名〕 ①そうはいってもやはり、それとは違うものがあったり、反対の気持が残ったりなどすること。伊勢物語「あはじともいはざりける女の、―なりけるがもとに」 ②㋐何といってもやはり、本分や実力などにふさわしいだけのものがあること。「腕前は―だ」 ㋑(「―の…も」の形で)実力あるものが、その評価どおりにならなくなった意を表す。そうは言っても。「―の横綱も怪我には勝てない」 [二]〔副〕 「さすがに」に同じ。平家物語2「入道も石木いわきならねば、―哀れげにぞ宣ひける」。文武二道万石通「―大名の事なれば瘡かさかきは一人もなく」 ⇒さすが‐に ⇒さすが‐は さす‐が刺刀】 ①短刀。人を突き刺すのに用いるからいう。 ②細工用の小刀。三遊亭円朝、粟田口霑笛竹「十銭ぐらゐの―のやうなものでも銘が打つてございます」 さす‐が刺鉄】 革帯かくたいなどの鉸具かこに作りつけて、革帯の孔に刺してとめる金具。→鉸具 さす‐かいな指肘・指肱‥カヒナ 舞楽の舞の手の一つ。左右の手をひろげて、手の先をはねあげる。さしがい。 サスカチュワンSaskatchewan】 カナダ中部の州。小麦生産が盛んで世界有数の農業地帯。鉱物資源も豊富。州都リジャイナ。 さすが‐に 〔副〕 ①そうは思うものの、やはり。そうではあるが。伊勢物語「―哀れとや思ひけむ」。「―そこまでは言えない」 ②すぐれただけあって。評判だけあって。何といってもやはり。後撰和歌集「秋風の吹けば―わびしきは」。「―名人だけのことはある」 ③他とは違って。他はともかくも。謡曲、羅生門「―羅生門は都の南門ならずや」 ⇒さすが さすが‐は 〔副〕 本分にそむかないで。すぐれたほどあって。「―学者だ」 ⇒さすが さす‐がみ指神(→)天一神なかがみに同じ。狂言、隠狸「今日はちと―があつて、どうも舞がまはれませぬ」 さずかり‐もの授かり物サヅカリ‥ 神仏などから賜るもの。天から与えられたもの。たまわりもの。特に、生まれる子についていう。 さずか・る授かるサヅカル 〔他五〕 神仏や目上の人から貴重なものを与えられる。授けられる。いただく。たまわる。〈日葡辞書〉。「子を―・る」「知恵を―・る」 さ‐ずき仮庪・桟敷】 (サジキの古形)仮に構えた棚または床ゆか。神功紀「二王ふたりのみこ各―に居します」 さず・く授くサヅク 〔他下二〕 ⇒さずける(下一) さす‐ぐみ扠首組】 〔建〕(→)合掌組に同じ。 さずけ‐もの授け物サヅケ‥ さずけるもの。さずかりもの。 さず・ける授けるサヅケル 〔他下一〕[文]さづ・く(下二) ①目上の者から目下の者に与える。取らす。万葉集4「玉守に珠は―・けてかつがつも枕と吾はいざ二人寝む」。平家物語4「太上天皇一戦の功を感じて、不次ふしの賞を―・け給ひしよりこのかた」。「位を―・ける」 ②師が弟子に学問・技芸などを教え伝える。伝授する。源氏物語夢浮橋「御弟子になりて忌むことなど―・け給ひてけりと聞き侍るはまことか」。「秘法を―・ける」 さす‐ざお扠首竿‥ザヲ 妻飾りの扠首を構成する、斜めに組んだ材。→猪子いのこ扠首(図) さ‐すず砂錫】 錫石が流水により運ばれ、河床や海浜などに沈積したもの。錫の重要な原料鉱石。マレー半島に多量に産出。 さすたけ‐の刺竹の】 〔枕〕 (竹が勢いよく生長することから、繁栄を祝っていう)「君」「大宮人」「皇子みこ」「舎人とねり」にかかる。推古紀「―君はや無き」 さす‐づか扠首束】 扠首竿さすざおの間に垂直に通した材。→猪子いのこ扠首(図) さす‐て差手】 舞の手。引手ひくてに対し、手を前方に差し出すことをいう。謡曲、富士太鼓「花衣―引手も伶人の舞なれば」 ⇒さすて‐ひくて【差手引手】 サステイナビリティーsustainability】 持続可能性。現在の世代の活動が、将来の世代の活動を損なうことなく持続できるかどうかを表す概念。 さすて‐ひくて差手引手】 ①舞の手振り。「―もあざやかに」 ②何かにつけて。浄瑠璃、曾我扇八景「―のお心づかひ、一入いとしさ増しくると」 ⇒さす‐て【差手】 さす‐なべ銚子⇒さしなべ さす‐のみ刺鑿】 鑿の一種。柄の長さ約30センチメートルで、手で押して材を突くようにして使う、やや大きい孔をうがつもの。〈日葡辞書〉 さす‐の‐みこ指の神子】 神のようによく占いあてる陰陽師おんようじや卜者ぼくしゃ。源平盛衰記4「占ひいふこと時日を違へず、人皆―と思へり」 サス‐プロ (sustaining program)民間放送で、スポンサーのつかない、放送局の自主番組。 サスペンションsuspension】 ①〔機〕車輪に車体を載せ付ける装置。路面の凹凸を吸収し、車体の安定性、乗り心地をよくする。懸架装置。 ②〔化〕(→)懸濁液けんだくえきに同じ。 サスペンスsuspense】 小説・映画などで、物語中の危機が、読者・観客に感じさせる不安・懸念・緊張感。 サスペンダーsuspender(s)】 ①ズボンつり。 ②靴下つり。靴下留め。 ⇒サスペンダー‐スカート サスペンダー‐スカート (suspender skirt)肩から吊りひもでつったスカート。吊りスカート。 ⇒サスペンダー【suspender(s)】 サスペンデッド‐ゲームsuspended game】 野球やゴルフで、後日の続行を条件として中止した試合。一時停止試合。 サスペンドsuspend】 (「一時中止する」の意)コンピューターで、作業状態を保存し、次に起動したときに保存した状態から作業を再開する機能。スタンバイ。 さす‐また刺股・指叉】 江戸時代、罪人を捕らえるのに用いた三つ道具の一つ。木製の長柄の先端に鋭い月形の金具をつけた武器。喉頸のどくびにかけて取り押さえる。→突棒つくぼう→袖搦そでがらみ 刺股 さすらい流離サスラヒ さすらうこと。流浪るろう。「―の旅」「―びと」 さすら・う流離うサスラフ 〔自五〕 (古くは下二段活用)身を寄せる所がなくてさまよう。さまよいあるく。流浪する。源氏物語須磨「はかなき世を別れなば、いかなる様に―・へ給はむ」。源平盛衰記7「習はぬ旅に―・ひつつ」。「荒野を―・う」 さすり摩り】 ①さすること。 ②めかけ。また、あんま。 ③〔建〕二つの面が同一平面上にあり、平滑であること。面一つらいち⇒さすり‐ぐるま【摩り車】 さすり‐ぐるま摩り車】 手に持って肩の凝こりなどをさするのに用いる木の車。 ⇒さすり【摩り】 さすり‐びと さすらう人。寄辺よるべのない人。字鏡集「寡、サスリビト」 さす・る摩る】 〔他五〕 軽くこする。平治物語「ここ打て、かしこ―・れとて」。「冷えた体を―・る」 ざ・する座する・坐する】 〔自サ変〕[文]坐す(サ変) ①すわる。おる。いる。太平記27「只一人六間の客殿に―・したり」。「―・して待つ」 ②かかりあいになる。まきぞえになる。連座する。「疑獄事件に―・する」 ⇒座して食らえば山も空し さ‐すれ‐ば然為れば】 〔接続〕 ①そうであるから。 ②そうであるとすると。 させ蟋蟀】 コオロギの古名。(和訓栞) さ‐せい嗄声】 しわがれごえ。 させい‐ほうせい 〔感〕 牛飼いが牛を追うときの掛け声。狂言、牛馬「馬どうどう、牛―」 さ‐せき佐蹟】 藤原佐理すけまさの筆跡。→三蹟 さ‐せき砂石・沙石】 すなと石。しゃせき。 ざ‐せき座席】 すわる席。席。「―券」 させきしゅう沙石集‥シフ ⇒しゃせきしゅう さ‐せつ左折】 左へ曲がること。↔右折 ざ‐せつ挫折】 (計画や事業などが)中途でくじけ折れること。だめになること。「構想が―する」 ⇒ざせつ‐かん【挫折感】 ざせつ‐かん挫折感】 挫折して意欲や気力がおとろえ希望を失った気持。 ⇒ざ‐せつ【挫折】 サセックスSussex】 イギリス、イングランド南東部の地方。中世の七王国の一つ。サセックス王国の故地で、現在、東西の2州に分割。 させとり‐わらし指取童「させぼう(指棒)」参照。 させぼ佐世保】 長崎県北西部の港湾都市。北松浦半島南岸の佐世保湾に臨む。第二次大戦末までは軍港で、鎮守府の所在地。西海国立公園の北東部に当たる観光基地。造船・機械工業が立地。人口25万8千。 九十九島 撮影:山梨勝弘 させ‐ぼう指棒‥バウ 田を掻くときなど、牛馬の鼻につけて牛馬を誘導する竿さお。鼻取竿。この竿を取る役の者を、指取童させとりわらし・鼻取などという。 させます 〔助動〕 (室町時代の語。尊敬の助動詞サスに、丁寧のマスの付いたものとも、尊敬のオハシマスの付いたサセオハシマスの約ともいう。活用は四段型)四段・ナ変・ラ変以外の動詞の未然形に接続して、尊敬の意を表す。…なさる。狂言、内沙汰「腰を掛けてゐさせませ」→さします させ‐も 「させもぐさ」の略。千載和歌集「契りおきし―が露を命にてあはれことしの秋も去ぬめり」 させ‐もぐさ指焼草・指艾(→)「さしもぐさ」に同じ。枕草子318「思ひだにかからぬ山の―」 させられ‐たいけんさせられ体験】 自分の考えや行為が他人によって指示または強制されていると感じる、統合失調症に特有な症状。 さ・せる 〔他下一〕[文]さ・す(下二) (サ変動詞スの未然形セに助動詞サスの付いたセサスが約まってサスとなったもの。助動詞サスと同様に、下二段活用から時代を降るにつれて四段・下一段活用へと転ずる傾向を示す) ①(使役の意)するようにしむける。することを許す。 ㋐(下二段活用の例)宇津保物語国譲下「御前の朽木に生ひたる菌くさびらども羹あつものに―・せ」。古文真宝抄「人を及第―・する時不心得事が有」。論語鈔「くらう(苦労)を―・すれども」 ㋑(四段活用の例)浄瑠璃、奥州安達原「そんなら人をびくびく―・さんがよい」。歌舞伎、好色伝受「色噺を―・しましよと存じ」。浄瑠璃、今宮の心中「三田へつれて帰りて嫁入―・すとの申分」 ㋒(下一段活用の例)歌舞伎、日本月蓋長者「今夜婿入りを―・せる」。「勉強を―・せる」「子供の好きなように―・せる」 ②(尊敬の意)なさる。三人法師「とても罪作るならば、少しも得のあるやうには―・せ給はで」。天草本平家物語「さればとて帝王に対せられて御合戦を―・せられうずるでもなし」 さ‐せ‐る 〔連体〕 (多く否定の語を伴う)さしてこれというべきほどの。たいした。さしたる。源氏物語若菜上「―事なき限りは聞え承らず」 させる 〔助動〕 (活用は下一段型。[活用]させ/させ/させる/させる/させれ/させよ・させろ。文語助動詞「さす」が下一段化した語)上一段・下一段・カ変の動詞の未然形に接続。サ変には未然形「せ」に限り接続。→せる。 ①使役を表す。歌舞伎、当龝八幡祭できあきやわたまつり「わしがついてゐちやア、指でも付けさせる事じやアござりませぬ」。「わざわざ拵こしらえさせる」 ②放任・許容を表す。歌舞伎、傾城金秤目「生けおいて人の花とながめさせるもむやくしい」。「寝たいだけ寝させる」 ③「させられる」まれに「させたまう」の形で高度の尊敬を表す。文語的表現のなごりで、話題の場も限られる。「静かな微笑をたたえさせられた御像」「神よ、私の望みをかなえさせたまえ」 ④「させていただく」の形で、相手の指示を頂戴してするという卑下した形で自分の動作を謙遜した意を表す。最初、上下関係を強く意識する社会で使われ、第二次大戦後一般に広がった言い方。「会を始めさせていただく」→しむ さ‐せん左遷】 [漢書周昌伝](中国で、右を尊び左を卑しむ習慣があったところから)高い官職から低い官職におとすこと。また、官位を低くして遠地に赴任させること。左降。「閑職に―される」 さ‐せん鎖線】 点と短い線を交互に配した線。一点鎖線(―・―・)、二点鎖線(―‥―‥)など。 さ‐ぜん作善】 〔仏〕善根を作すこと。仏像・堂塔の造営、写経、僧への施しなど。宇津保物語国譲中「―など行はせ侍れど、なほ心もとなきを」↔造悪 ざ‐せん座銭】 中世の座の加入者が、特権付与者である本所に納めた貢納銭。座役銭。市座銭。 ざ‐ぜん座前】 ①座席の前。目の前。 ②手紙で宛名の脇付に用いて、敬意を表す語。座下。 ざ‐ぜん坐禅・座禅】 ①〔仏〕(「禅」は梵語dhyānaの音写「禅那」の略)坐って行う禅、の意。結跏趺坐または半跏趺坐で静かに背筋を伸ばして坐り、精神を集中させる行法。主に禅宗で行う。「―を組む」 ②狂言。(→)「花子はなごに同じ。 ⇒ざぜん‐ごま【座禅独楽】 ⇒ざぜん‐そう【座禅草】 ⇒ざぜん‐まめ【座禅豆】 ざぜん‐ごま座禅独楽】 こまがよくまわっているのに、動いているように見えないさま。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「しやんと据わつて音立てず、揺ぎもせぬは釈教の、観念独楽や―」 ⇒ざ‐ぜん【坐禅・座禅】 させん‐せい左旋性「旋光性せんこうせい参照。 ざぜん‐そう座禅草‥サウ サトイモ科の大形多年草。深山の湿地に生える。葉は叢生し、直径約60センチメートル、長い柄がある。株の直径は1メートル以上。雌雄異株。春早く、肉穂花序を単生。肉穂は内面が紫黒色の大きな仏焔苞ぶつえんほうで被われ、形は達磨だるまの坐禅の姿に似る。全草に異臭がある。ダルマソウ。 ざぜんそう ザゼンソウ 提供:OPO ⇒ざ‐ぜん【坐禅・座禅】 ざぜん‐まめ座禅豆】 黒豆を甘く煮しめたもの。坐禅の際、小便を止めるために食べる習わしがあったことからこの名を得たという。ざぜまめ。 ⇒ざ‐ぜん【坐禅・座禅】 ざぜんようじんき坐禅用心記】 瑩山紹瑾けいざんじょうきんが初心者のために説いた仏書。1巻。坐禅の用心、坐禅論、坐禅儀から成り、道元の「普勧坐禅儀」と共に重用される。 さ‐ぞ】 〔副〕 (副詞サに助詞ゾの付いたもの) ①(上の文の内容をうけて)そのように。さように。源氏物語須磨「げに―思さるらむ」。枕草子87「男山の峰のもみぢ葉―名は立つや」 ②さだめし。さぞかし。多く、下に推量の語を伴う。「―ご心配のことでしょう」 さそい誘いサソヒ さそうこと。おびき出すこと。「―をかける」 ⇒さそい‐みず【誘い水】 ⇒誘いの隙 ⇒誘い水を向ける さそい‐あわ・せる誘い合わせるサソヒアハセル 〔他五〕 互いに誘い合う。誘っていっしょに行動する。 さそい‐か・ける誘い掛けるサソヒ‥ 〔他下一〕[文]さそひか・く(下二) ある事をさせようと人に働きかける。 さそい‐こ・む誘い込むサソヒ‥ 〔他五〕 人を誘って仲間に引き入れたり、ある気分に導き入れたりする。「悪の道に―・む」「異様な雰囲気に―・まれる」 さそい‐だ・す誘い出すサソヒ‥ 〔他五〕 誘って外に出す。おびき出す。転じて、相手の行為を促すようにうまく仕向ける。「散歩に―・す」「話を―・す」

広辞苑 ページ 7948 での○匙を投げる単語。