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○沙汰の外さたのほか🔗⭐🔉
○沙汰の外さたのほか
理非を判定する範囲をこえている意。お話にならないこと。言語道断。沙汰外さたがい。源平盛衰記20「我が身一人の置き所なし。家人の恩までは―なり」
⇒さ‐た【沙汰】
さた‐ば【沙汰場】
理非をただす場所。裁判をつかさどる所。沙汰所。
さだまり【定まり】
①さだまること。きまり。「お―の苦労話」
②おさまり。鎮定。
⇒さだまり‐ごと【定まり事】
さだまり‐ごと【定まり事】
①定まって動かないことがら。
②前世の因縁。運命。宿因。西鶴織留6「死は前生ぜんしょうよりの―といへり」
⇒さだまり【定まり】
さだま・る【定まる】
〔自五〕
ゆるぎなく維持されるような状態として固定する。
①確定する。規定される。きまる。万葉集19「天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男おは大君にまつろふものと―・れる官にしあれば」。大鏡後一条「文武天皇の御時に年号―・りたり」。「評価が―・る」「日程が―・る」
②一定のしきたりとなる。慣例として定着する。大鏡道隆「御賀茂詣の日は社頭にて三度の御かはらけ―・りて参らするわざなるを」。徒然草「御産の時甑こしき落すことは―・れる事にはあらず」
③配偶者などとして正式にきまる。源氏物語藤裏葉「そこらの御なかにも、すぐれたる御心ざしにて、ならびなきさまに―・り給ひけるも」
④平定・安定する。おちつく。おさまる。しずまる。宇津保物語俊蔭「心―・らぬ人なりけり」。源氏物語澪標「人の国にも事移り世の中―・らぬ折は」。猿蓑「汐―・らぬ外の海づら」(乙州)。「天気が―・らない」「世情が―・る」「足もとが―・らない」
さた‐みさき【佐多岬】
鹿児島県大隅半島の先端、九州本島最南端の岬。亜熱帯気候で、ソテツなどが自生。霧島屋久国立公園に属する。
佐多岬
撮影:新海良夫
さだ‐みさき【佐田岬】
愛媛県の西端、八幡浜市から西に突出する佐田岬半島の先端の岬。豊予海峡を隔てて大分県佐賀関半島の関崎と対する。
佐田岬
撮影:山梨勝弘
さだ・む【定む】
〔他下二〕
⇒さだめる(下一)
さだむね【貞宗】
鎌倉末期の相模の刀工。通称、彦四郎。正宗の門人という。
さたむら【佐太村】
(佐太は今の大阪府守口市内の地名)浄瑠璃「菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ」3段目後半の通称。
さだめ【定め】
①定めること。決定。評定。判定。源氏物語少女「この御いそぎの事、御としみの事、楽人・舞人の―などを」。源氏物語若菜上「勝ち負けの―し給ひし中に」
②おきて。きまり。規則。法度はっと。「―を破る」
③運命。命数。「つらい―」
⇒さだめ‐がき【定書】
⇒さだめ‐ごと【定め事】
⇒さだめ‐まい【定米】
さだめ‐がき【定書】
①近世、「定」「定書」と題して法令・規則などを記したもの。また、その法令・規則。おさだめがき。
②店頭に営業規定・商品価格等を掲示するもの。
③質屋で、法定利率、質流れの期限を掲示するもの。
⇒さだめ【定め】
さだめ‐き・る【定め切る】
〔他四〕
決定する。決断する。枕草子82「今宵悪あしともよしとも―・りてやみなんかし」
さだめ‐ごと【定め事】
定まったこと。定まった運命。
⇒さだめ【定め】
さだめ‐し【定めし】
〔副〕
「定めて」に同じ。浄瑠璃、心中天の網島「自害すると首くくるとは、―此ののどを切る方かたが、たんと痛いでござんしよの」。「―がっかりしているだろう」
さだめ‐て【定めて】
〔副〕
①明らかに。間違いなく。今昔物語集2「生うまるる者は必ず滅す、相あへる者は―離る」
②(下に推量の語を伴って)
㋐かならず。きっと。源氏物語蜻蛉「―宮をしも疑ひ聞え給はじ」
㋑おそらく。たぶん。狂言、入間川「―道通みちとおりの者であらう」
さだめ‐な・い【定め無い】
〔形〕[文]さだめな・し(ク)
①一定しない。落ち着かない。源氏物語葵「かくのみ―・き御心を」。「―・きは秋の空」
②無常である。源氏物語紅葉賀「世の中の―・きにつけても」。「―・い浮き世」
さだめ‐まい【定米】
(→)掟米おきてまいに同じ。
⇒さだめ【定め】
さだ・める【定める】
〔他下一〕[文]さだ・む(下二)
ゆるぎなく維持されるような状態を固定する。
①決定する。制定する。(本来は、皇位継承者、帝都の位置、罪刑などの重大な公共的事項について使われた)万葉集6「八百万千年をかねて―・めけむ平城ならの都は」。大鏡道長「御まつりの日四月下子・十一月下申日とを―・めて」。「規則を―・める」
②平定する。鎮定する。万葉集2「天の下治めたまひ食おす国を―・めたまふと」
③安定させる。一定させる。新古今和歌集別「老いぬる身こそ―・めがたけれ」。平家物語9「泊―・めぬ梶枕」。「ねらいを―・める」
④物事の是非・優劣をきめるために、論議する。評議する。源氏物語帚木「中将待ち取りて、この品々をわきまへ―・め争ふ」
⑤判定する。断定する。枕草子56「名のりよし、あし、聞きにくし、など―・むるもをかし」。徒然草「都の空よりは雲の往来ゆききも速き心地して、月の晴れ曇ること―・めがたし」。「可否を―・める」
さた‐もの【さた物】
官府から禁制された物事。催馬楽、大芹「大芹は国の―」
さた‐やみ【沙汰止み】
沙汰の止むこと。計画などが中止されること。おながれ。「―になる」
さたろう【佐太郎】‥ラウ
(泉州佐野の豪家佐太郎が、紀州侯の不時の泊りに冷飯で多くの家臣をもてなし、賞されて飯野の苗字を許されたことからという)冷飯、または残飯の俗称。誹風柳多留74「―を三度いただく居候」
さ‐たん【左袒】
[史記呂太后本紀](片肌脱いで左の肩をあらわす意。前漢の功臣周勃が呂氏一族を平らげようとした時、呂氏につくものは右袒せよ、劉氏につくものは左袒せよと、軍中に呼びかけたところ、みな左袒したという故事から)加勢すること。味方すること。
さ‐たん【嗟嘆・嗟歎】
①なげくこと。嗟咨さし。
②感心してほめること。嗟賞。
サタン【Satan】
(聖書で敵対者の意から)悪魔。魔王。神に逆らった天使ルシフェルなど。
さだん【定】
暦注の十二直じゅうにちょくで、造作・転宅・婚礼にはよいが、訴訟・旅立ちには忌むべしとする日。
さ‐だん【瑣談】
こまごまとした、つまらない話。
ざ‐だん【座談】
①その場での話。その場だけの話。
②共に座ったままで、形式ばらないで話し合うこと。また、その談話。
⇒ざだん‐かい【座談会】
ざだん‐かい【座談会】‥クワイ
ある話題に関して、形式ばらずに談じ合う会。
⇒ざ‐だん【座談】
さち【幸】
(一説に、朝鮮語のsal(矢)と同源。矢の霊力をサチといい、さらに矢の獲物、転じて幸福をもいうようになったとする)
①獲物を取る道具。古事記上「―を相易かへて用ゐむ」
②漁や猟に獲物の多いこと。また、その獲物。常陸風土記「同ともに―を争へり」。「山の―海の―」
③さいわい。幸福。「―多かれと祈る」
さ‐ち【蹉躓】
(主として明治期に用いられた語)つまずくこと。失敗すること。蹉跌さてつ。夏目漱石、文学論「其―せるものに至つては世間より存在を認められざるが故に」
さちお【左千夫】‥ヲ
⇒いとうさちお(伊藤左千夫)
さち‐がえ【幸替え】‥ガヘ
獲物を取る道具または獲物を互いに交換すること。神代紀下「試みに―せむ」
さち‐ぎ【幸木】
⇒さいわいぎ
さち‐ち【幸鉤】
魚のよく釣れる釣針。神代紀下「兄の―を持ちたまひて海に入りて魚を釣る」
さち‐な・し【幸無し】
〔形ク〕
運が悪い。不幸である。類聚名義抄「数奇、サチナシ」
さち‐は・う【幸はふ】サチハフ
〔自四・他下二〕
「さきはう」に同じ。
さち‐びと【幸人】
しあわせな人。
さち‐ほこ【鯱】
⇒しゃちほこ
さち‐みたま【幸魂】
⇒さきみたま
さち‐や【幸矢】
猟に用いる矢。さつや。
さ‐ちゅう【左注・左註】
本文の左側に記す注。
ざ‐ちゅう【座中】
①集会した座敷の中。列席者の中。
②俳優その他演芸者の一座の仲間。
さちゅう‐ぐうご【沙中偶語】
[史記留侯世家](漢の建国直後、処遇を不満とした諸将が砂上で謀反を相談したという故事から)臣下が陰謀の相談をすること。
さ‐ちゅうじょう【左中将】‥ジヤウ
左近衛さこんえ中将の略。左近衛府の次官。
さ‐ちゅうべん【左中弁】
「弁官べんかん」参照。
さち‐ゆみ【幸弓】
猟に用いる弓。さつゆみ。神代紀下「弟の―を持ちて山に入りて獣覓まぐ」
ざ‐ちょう【座長】‥チヤウ
①俳優または演芸の一座の長。座頭ざがしら。
②座談会・討論会などで、進行をつかさどる人。「―をつとめる」
さつ【冊】
(慣用音)書籍を数える語。→さく(冊)
さつ【札】
①ふだ。
②てがみ。
③紙幣。「―入れ」
さつ【刷】
版で刷すること。また、その回数を数える語。「大増―」
さつ【刹】
(セツは慣用音)
①てら。
②梵語の音訳字。「刹那せつな」
さつ【察】
①(隠語。多くサツと書く)警察。
②もと中国の一省、察哈爾チャハル省の略称。
さつ【撮】
①写真をとること。
②容積の単位。
㋐才さいまたは抄の10分の1、勺しゃくの100分の1。数学通軌「―十圭、抄十―、勺十抄」
㋑勺の10分の1。伊呂波字類抄「勺シヤク、十―を勺と為す」
さつ【檫】
塔の心柱しんのはしらの延長にあたる相輪の軸の部分。〈倭名類聚鈔13〉
ざつ【雑】
(呉音はゾウ)
①種々のものの入りまじること。主要でないこと。
②あらくて念入りでないこと。「―な出来」
→ぞう(雑)
さつ‐い【殺意】
人を殺そうとする心。「―をいだく」
さつ‐いれ【札入れ】
紙幣を入れて携帯するもの。紙入れ。
さ‐つう【茶通・茶桶】
①薄茶を入れる円筒形の容器。多くは漆器。〈日葡辞書〉
②⇒ちゃつう(茶通)
さつ‐えい【撮影】
写真や映画・ビデオをとること。「野外で―する」「―所」
⇒さつえい‐き【撮影機】
ざつ‐えい【雑詠】
詩歌や俳句で、特に題を決めずによむこと。また、その作品。
さつえい‐き【撮影機】
映画を撮影するためのカメラ。長尺の映画フィルムを急速・間欠的に送り、それが静止している間にシャッターが開いて露光する。シネ‐カメラ。
⇒さつ‐えい【撮影】
さつえい‐せんそう【薩英戦争】‥サウ
文久3年(1863)7月、生麦なまむぎ事件の責任追及のため鹿児島湾に進入したイギリス艦隊と薩摩藩との間で行われた戦闘。同年10月和議が成立し同藩は責任を認め、以後双方は接近。
ざつ‐えき【雑役】
①種々雑多の仕事。「―を一手に引き受ける」
②種々の用に使役すること。また、使役される人。
ざつ‐えき【雑益】
営業活動による利益のうち、どの科目にも該当しない小額の利益。作業屑の売却代金など。雑収入。
さつ‐お【猟男】‥ヲ
(サツはサチ(幸)と同源)狩をする人。さつ人。かりゅうど。万葉集10「―のねらひかしこけど」
さつ‐お【薩男】‥ヲ
薩摩の国で生まれ育った男。浄瑠璃、薩摩歌「手荒き―の無意気もの」
ざつ‐おん【雑音】
①さわがしい音。不快な感じを起こさせる音。
②(比喩的に)関係者以外から発せられる無責任な発言・意見。「―をいれる」
③電話・ラジオなどの聴取をさまたげる音。また、電気通信の回路または機器において、信号の邪魔になる電気的擾乱。ノイズ。
さっ‐か【作家】サク‥
詩歌・小説・絵画など、芸術品の制作者。特に、小説家。「陶芸―」「女流―」
さっ‐か【作歌】サク‥
和歌を作ること。また、その和歌。
さっ‐か【昨夏】サク‥
去年の夏。
さっ‐か【察化】‥クワ
(「咲嘩」とも書く)盗人の異称。狂言、察化「身乞みごいの―と言うて、大の盗人ぢや」
さっ‐か【蒴果】サククワ
⇒さくか
さっ‐か【擦過】‥クワ
かすること。すりむくこと。
⇒さっか‐しょう【擦過傷】
ざっ‐か【雑家】
[漢書芸文志]古代中国で、諸家の説を参酌・折衷した学派。九流の一つ。呂不韋りょふい・淮南子えなんじの類。
ざっ‐か【雑貨】‥クワ
雑多の貨物。また、こまごまとした日用品。「―商」
ざっ‐か【雑歌】
⇒ぞうか
サッカー
(seersucker)縮織ちぢみおりの一種。縦縞で、経たての縞糸を縮めて皺しぼを表したもの。多く木綿で、夏の婦人・子供服用。シア‐サッカー。
サッカー【soccer】
フットボールの一種。11人ずつの二組が、ゴール‐キーパー以外は腕や手を使わずに、革製のボールを蹴り、また頭で打って、相手方ゴールに入れて、一定時間内での得点を争う。蹴球しゅうきゅう。ア式蹴球。アソシエーション‐フットボール。
さっ‐かい【朔晦】サククワイ
⇒さくかい
さっ‐かい【鑿開】サク‥
切りひらくこと。掘り開くこと。
さつ‐がい【殺害】
(もとセツガイ)人を殺すこと。
さっかいき【薩戒記】
室町時代の公卿中山定親(1401〜1459)の日記。1418(応永25)から43年(嘉吉3)にわたるが、欠落が多い。当時の朝廷・幕府の有様を知る好史料。
さづか‐がみ【佐束紙】
遠江国狭束さづか郷(現、静岡県掛川市)原産の楮紙こうぞがみ。帳簿用とする。
さっか‐ぎょ【遡河魚】サク‥
⇒そかぎょ
さっ‐かく【錯角】サク‥
〔数〕一つの直線lが二つの直線と交わってできる角のうち、二つの直線に挟まれ、lの反対側にあって相対する角。図のαとβまたはγとδ。
錯角
さっ‐かく【錯覚】サク‥
①〔心〕知覚が刺激の客観的性質と一致しない現象。「目の―」→錯視。
②俗に、思いちがい。
ざつ‐がく【雑学】
雑多な物事・方面にわたる、系統立っていない学問・知識。
ざつ‐がく【雑楽】
雅楽(正楽)に対して、種々の俗楽。
ざっかけ‐な・い
〔形〕
粗野である。飾りがない。ざっくばらん。
さっか‐しょう【擦過傷】‥クワシヤウ
かすりきず。すりきず。
⇒さっ‐か【擦過】
ざつ‐かぶ【雑株】
仕手株してかぶ以外の諸株式。市場での人気がうすく、注目をひかない株式。
サッカラーゼ【Saccharase ドイツ】
〔化〕(→)インベルターゼに同じ。
サッカリメーター【saccharimeter】
(→)検糖計。
サッカリン【saccharin】
人工甘味料の一つ。無色の結晶。分子式C7H5NO3S 甘味は強く、蔗糖の数百倍に当たる。通常は水溶性のナトリウム塩を甘味料として用いる。甘精。
サッカレー【William Makepeace Thackeray】
イギリスの作家。ディケンズと並ぶ小説家で、諷刺と諧謔に富む。作「虚栄の市」「ヘンリー=エズモンド」など。(1811〜1863)
サッカロース【saccharose】
(→)蔗糖。
さっ‐かん【錯簡】サク‥
(竹簡・木簡をとじ違えたことから)書物の紙の順序が狂って誤りのあること。また、文章などが前後していること。
ざっ‐かん【雑感】
種々さまざまな、まとまりのない感想。「―を綴る」「年頭―」
さっき【先】
(サキの促音化)さきほど。先刻。「つい―帰った」「―から雨です」
さっ‐き【殺気】
①草木を枯らす寒冷の気。
②殺伐な気。殺そうとする気配けはい。あらあらしい様子。「―がみなぎる」
⇒さっき‐だ・つ【殺気立つ】
さっ‐き【数奇】サク‥
(→)「すうき」1に同じ。「―な運命」
さっ‐き【箚記】
読書して得た所を随時に書き記した書。とうき。「洗心洞―」(大塩平八郎の著書)
さっ‐き【撮記】
要点をつまんで書き記すこと。また、その記録。
さ‐つき【五月・皐月】
①(「早月」とも書く)陰暦5月の異称。早苗さなえ月。〈[季]夏〉
②サツキツツジの略。
⇒さつき‐あめ【五月雨】
⇒さつき‐うま【五月馬】
⇒さつき‐え【五月会】
⇒さつき‐おんな【五月女】
⇒さつき‐がわ【五月川】
⇒さつき‐しょう【皐月賞】
⇒さつき‐つつじ【五月躑躅】
⇒さつき‐なみ【五月波・皐月波】
⇒さつき‐の‐せち【五月の節】
⇒さつき‐の‐たま【五月の珠】
⇒さつき‐の‐みそうじ【五月の御精進】
⇒さつき‐ばれ【五月晴】
⇒さつき‐ます【五月鱒】
⇒さつき‐めし【五月飯】
⇒さつき‐やま【五月山】
⇒さつき‐やみ【五月闇】
⇒五月の鯉の吹流し
ざっ‐き【雑記】
種々の事を思いついたまま書き記すこと。また、その文章。「身辺―」
⇒ざっき‐ちょう【雑記帳】
ざっ‐き【雑器】
①雑多な器物。
②神の供物を盛るのに用いる小さい木皿。
ざ‐つき【座付】
①定めの座につくこと。席順。好色一代女2「様付けし人も殿になり、―も上へは上げず」
②能の催しで、最初の曲の冒頭に吹く笛。
③芸妓などが宴席に出て、祝儀のためにまず三味線をひいて歌うこと。また、その曲。祝儀唄。
④席の初めに述べる口上。
⑤能楽・芝居などで、役者や作者が一つの劇場・劇団に専属すること。また、その人。
⇒ざつき‐さくしゃ【座付作者】
ざつ‐ぎ【雑伎・雑技】
①雑多な伎芸。
②民間で行われる伎芸。
③中国で、奇術・軽業の類を演ずるもの。曲技。雑戯。
さつき‐あめ【五月雨】
(→)「さみだれ」に同じ。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐うま【五月馬】
(長野県大町市辺で)馬市で農耕馬の貸借の契約をすること。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐え【五月会】‥ヱ
(→)「こさつきえ」に同じ。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐おんな【五月女】‥ヲンナ
田植をする女。早少女さおとめ。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐がわ【五月川】‥ガハ
五月雨のために水量が増し濁った川。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
ざつき‐さくしゃ【座付作者】
芝居で、ある劇場に専属して脚本を書き下ろす人。
⇒ざ‐つき【座付】
さつき‐しょう【皐月賞】‥シヤウ
競馬で、サラブレッド系3歳馬のクラシック‐レース。毎年4月に行われ、距離は2000メートル。三冠の最初のレース。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さっき‐だ・つ【殺気立つ】
〔自五〕
興奮して荒々しい気持や態度になる。「―・った雰囲気」
⇒さっ‐き【殺気】
ざっき‐ちょう【雑記帳】‥チヤウ
種々の事を書き記しておく手控帳。
⇒ざっ‐き【雑記】
さつき‐つつじ【五月躑躅】
ツツジ科の常緑低木。西日本に自生。高さ約30センチメートル。葉は両端の尖った楕円形で小さい。6月頃、枝端に紅紫色漏斗ろうと状の5裂の花を開く。古くから観賞用。品種多く、白・絞り咲きなど。また広く、マルバサツキ・シナノサツキや洋種のアザレアを交雑した多くの園芸品種を含む総称。さつき。
サツキツツジ
提供:ネイチャー・プロダクション
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐なみ【五月波・皐月波】
陰暦5月の海に立つ波。強い南風が吹き、波濤が高い。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さだ‐みさき【佐田岬】
愛媛県の西端、八幡浜市から西に突出する佐田岬半島の先端の岬。豊予海峡を隔てて大分県佐賀関半島の関崎と対する。
佐田岬
撮影:山梨勝弘
さだ・む【定む】
〔他下二〕
⇒さだめる(下一)
さだむね【貞宗】
鎌倉末期の相模の刀工。通称、彦四郎。正宗の門人という。
さたむら【佐太村】
(佐太は今の大阪府守口市内の地名)浄瑠璃「菅原伝授手習鑑すがわらでんじゅてならいかがみ」3段目後半の通称。
さだめ【定め】
①定めること。決定。評定。判定。源氏物語少女「この御いそぎの事、御としみの事、楽人・舞人の―などを」。源氏物語若菜上「勝ち負けの―し給ひし中に」
②おきて。きまり。規則。法度はっと。「―を破る」
③運命。命数。「つらい―」
⇒さだめ‐がき【定書】
⇒さだめ‐ごと【定め事】
⇒さだめ‐まい【定米】
さだめ‐がき【定書】
①近世、「定」「定書」と題して法令・規則などを記したもの。また、その法令・規則。おさだめがき。
②店頭に営業規定・商品価格等を掲示するもの。
③質屋で、法定利率、質流れの期限を掲示するもの。
⇒さだめ【定め】
さだめ‐き・る【定め切る】
〔他四〕
決定する。決断する。枕草子82「今宵悪あしともよしとも―・りてやみなんかし」
さだめ‐ごと【定め事】
定まったこと。定まった運命。
⇒さだめ【定め】
さだめ‐し【定めし】
〔副〕
「定めて」に同じ。浄瑠璃、心中天の網島「自害すると首くくるとは、―此ののどを切る方かたが、たんと痛いでござんしよの」。「―がっかりしているだろう」
さだめ‐て【定めて】
〔副〕
①明らかに。間違いなく。今昔物語集2「生うまるる者は必ず滅す、相あへる者は―離る」
②(下に推量の語を伴って)
㋐かならず。きっと。源氏物語蜻蛉「―宮をしも疑ひ聞え給はじ」
㋑おそらく。たぶん。狂言、入間川「―道通みちとおりの者であらう」
さだめ‐な・い【定め無い】
〔形〕[文]さだめな・し(ク)
①一定しない。落ち着かない。源氏物語葵「かくのみ―・き御心を」。「―・きは秋の空」
②無常である。源氏物語紅葉賀「世の中の―・きにつけても」。「―・い浮き世」
さだめ‐まい【定米】
(→)掟米おきてまいに同じ。
⇒さだめ【定め】
さだ・める【定める】
〔他下一〕[文]さだ・む(下二)
ゆるぎなく維持されるような状態を固定する。
①決定する。制定する。(本来は、皇位継承者、帝都の位置、罪刑などの重大な公共的事項について使われた)万葉集6「八百万千年をかねて―・めけむ平城ならの都は」。大鏡道長「御まつりの日四月下子・十一月下申日とを―・めて」。「規則を―・める」
②平定する。鎮定する。万葉集2「天の下治めたまひ食おす国を―・めたまふと」
③安定させる。一定させる。新古今和歌集別「老いぬる身こそ―・めがたけれ」。平家物語9「泊―・めぬ梶枕」。「ねらいを―・める」
④物事の是非・優劣をきめるために、論議する。評議する。源氏物語帚木「中将待ち取りて、この品々をわきまへ―・め争ふ」
⑤判定する。断定する。枕草子56「名のりよし、あし、聞きにくし、など―・むるもをかし」。徒然草「都の空よりは雲の往来ゆききも速き心地して、月の晴れ曇ること―・めがたし」。「可否を―・める」
さた‐もの【さた物】
官府から禁制された物事。催馬楽、大芹「大芹は国の―」
さた‐やみ【沙汰止み】
沙汰の止むこと。計画などが中止されること。おながれ。「―になる」
さたろう【佐太郎】‥ラウ
(泉州佐野の豪家佐太郎が、紀州侯の不時の泊りに冷飯で多くの家臣をもてなし、賞されて飯野の苗字を許されたことからという)冷飯、または残飯の俗称。誹風柳多留74「―を三度いただく居候」
さ‐たん【左袒】
[史記呂太后本紀](片肌脱いで左の肩をあらわす意。前漢の功臣周勃が呂氏一族を平らげようとした時、呂氏につくものは右袒せよ、劉氏につくものは左袒せよと、軍中に呼びかけたところ、みな左袒したという故事から)加勢すること。味方すること。
さ‐たん【嗟嘆・嗟歎】
①なげくこと。嗟咨さし。
②感心してほめること。嗟賞。
サタン【Satan】
(聖書で敵対者の意から)悪魔。魔王。神に逆らった天使ルシフェルなど。
さだん【定】
暦注の十二直じゅうにちょくで、造作・転宅・婚礼にはよいが、訴訟・旅立ちには忌むべしとする日。
さ‐だん【瑣談】
こまごまとした、つまらない話。
ざ‐だん【座談】
①その場での話。その場だけの話。
②共に座ったままで、形式ばらないで話し合うこと。また、その談話。
⇒ざだん‐かい【座談会】
ざだん‐かい【座談会】‥クワイ
ある話題に関して、形式ばらずに談じ合う会。
⇒ざ‐だん【座談】
さち【幸】
(一説に、朝鮮語のsal(矢)と同源。矢の霊力をサチといい、さらに矢の獲物、転じて幸福をもいうようになったとする)
①獲物を取る道具。古事記上「―を相易かへて用ゐむ」
②漁や猟に獲物の多いこと。また、その獲物。常陸風土記「同ともに―を争へり」。「山の―海の―」
③さいわい。幸福。「―多かれと祈る」
さ‐ち【蹉躓】
(主として明治期に用いられた語)つまずくこと。失敗すること。蹉跌さてつ。夏目漱石、文学論「其―せるものに至つては世間より存在を認められざるが故に」
さちお【左千夫】‥ヲ
⇒いとうさちお(伊藤左千夫)
さち‐がえ【幸替え】‥ガヘ
獲物を取る道具または獲物を互いに交換すること。神代紀下「試みに―せむ」
さち‐ぎ【幸木】
⇒さいわいぎ
さち‐ち【幸鉤】
魚のよく釣れる釣針。神代紀下「兄の―を持ちたまひて海に入りて魚を釣る」
さち‐な・し【幸無し】
〔形ク〕
運が悪い。不幸である。類聚名義抄「数奇、サチナシ」
さち‐は・う【幸はふ】サチハフ
〔自四・他下二〕
「さきはう」に同じ。
さち‐びと【幸人】
しあわせな人。
さち‐ほこ【鯱】
⇒しゃちほこ
さち‐みたま【幸魂】
⇒さきみたま
さち‐や【幸矢】
猟に用いる矢。さつや。
さ‐ちゅう【左注・左註】
本文の左側に記す注。
ざ‐ちゅう【座中】
①集会した座敷の中。列席者の中。
②俳優その他演芸者の一座の仲間。
さちゅう‐ぐうご【沙中偶語】
[史記留侯世家](漢の建国直後、処遇を不満とした諸将が砂上で謀反を相談したという故事から)臣下が陰謀の相談をすること。
さ‐ちゅうじょう【左中将】‥ジヤウ
左近衛さこんえ中将の略。左近衛府の次官。
さ‐ちゅうべん【左中弁】
「弁官べんかん」参照。
さち‐ゆみ【幸弓】
猟に用いる弓。さつゆみ。神代紀下「弟の―を持ちて山に入りて獣覓まぐ」
ざ‐ちょう【座長】‥チヤウ
①俳優または演芸の一座の長。座頭ざがしら。
②座談会・討論会などで、進行をつかさどる人。「―をつとめる」
さつ【冊】
(慣用音)書籍を数える語。→さく(冊)
さつ【札】
①ふだ。
②てがみ。
③紙幣。「―入れ」
さつ【刷】
版で刷すること。また、その回数を数える語。「大増―」
さつ【刹】
(セツは慣用音)
①てら。
②梵語の音訳字。「刹那せつな」
さつ【察】
①(隠語。多くサツと書く)警察。
②もと中国の一省、察哈爾チャハル省の略称。
さつ【撮】
①写真をとること。
②容積の単位。
㋐才さいまたは抄の10分の1、勺しゃくの100分の1。数学通軌「―十圭、抄十―、勺十抄」
㋑勺の10分の1。伊呂波字類抄「勺シヤク、十―を勺と為す」
さつ【檫】
塔の心柱しんのはしらの延長にあたる相輪の軸の部分。〈倭名類聚鈔13〉
ざつ【雑】
(呉音はゾウ)
①種々のものの入りまじること。主要でないこと。
②あらくて念入りでないこと。「―な出来」
→ぞう(雑)
さつ‐い【殺意】
人を殺そうとする心。「―をいだく」
さつ‐いれ【札入れ】
紙幣を入れて携帯するもの。紙入れ。
さ‐つう【茶通・茶桶】
①薄茶を入れる円筒形の容器。多くは漆器。〈日葡辞書〉
②⇒ちゃつう(茶通)
さつ‐えい【撮影】
写真や映画・ビデオをとること。「野外で―する」「―所」
⇒さつえい‐き【撮影機】
ざつ‐えい【雑詠】
詩歌や俳句で、特に題を決めずによむこと。また、その作品。
さつえい‐き【撮影機】
映画を撮影するためのカメラ。長尺の映画フィルムを急速・間欠的に送り、それが静止している間にシャッターが開いて露光する。シネ‐カメラ。
⇒さつ‐えい【撮影】
さつえい‐せんそう【薩英戦争】‥サウ
文久3年(1863)7月、生麦なまむぎ事件の責任追及のため鹿児島湾に進入したイギリス艦隊と薩摩藩との間で行われた戦闘。同年10月和議が成立し同藩は責任を認め、以後双方は接近。
ざつ‐えき【雑役】
①種々雑多の仕事。「―を一手に引き受ける」
②種々の用に使役すること。また、使役される人。
ざつ‐えき【雑益】
営業活動による利益のうち、どの科目にも該当しない小額の利益。作業屑の売却代金など。雑収入。
さつ‐お【猟男】‥ヲ
(サツはサチ(幸)と同源)狩をする人。さつ人。かりゅうど。万葉集10「―のねらひかしこけど」
さつ‐お【薩男】‥ヲ
薩摩の国で生まれ育った男。浄瑠璃、薩摩歌「手荒き―の無意気もの」
ざつ‐おん【雑音】
①さわがしい音。不快な感じを起こさせる音。
②(比喩的に)関係者以外から発せられる無責任な発言・意見。「―をいれる」
③電話・ラジオなどの聴取をさまたげる音。また、電気通信の回路または機器において、信号の邪魔になる電気的擾乱。ノイズ。
さっ‐か【作家】サク‥
詩歌・小説・絵画など、芸術品の制作者。特に、小説家。「陶芸―」「女流―」
さっ‐か【作歌】サク‥
和歌を作ること。また、その和歌。
さっ‐か【昨夏】サク‥
去年の夏。
さっ‐か【察化】‥クワ
(「咲嘩」とも書く)盗人の異称。狂言、察化「身乞みごいの―と言うて、大の盗人ぢや」
さっ‐か【蒴果】サククワ
⇒さくか
さっ‐か【擦過】‥クワ
かすること。すりむくこと。
⇒さっか‐しょう【擦過傷】
ざっ‐か【雑家】
[漢書芸文志]古代中国で、諸家の説を参酌・折衷した学派。九流の一つ。呂不韋りょふい・淮南子えなんじの類。
ざっ‐か【雑貨】‥クワ
雑多の貨物。また、こまごまとした日用品。「―商」
ざっ‐か【雑歌】
⇒ぞうか
サッカー
(seersucker)縮織ちぢみおりの一種。縦縞で、経たての縞糸を縮めて皺しぼを表したもの。多く木綿で、夏の婦人・子供服用。シア‐サッカー。
サッカー【soccer】
フットボールの一種。11人ずつの二組が、ゴール‐キーパー以外は腕や手を使わずに、革製のボールを蹴り、また頭で打って、相手方ゴールに入れて、一定時間内での得点を争う。蹴球しゅうきゅう。ア式蹴球。アソシエーション‐フットボール。
さっ‐かい【朔晦】サククワイ
⇒さくかい
さっ‐かい【鑿開】サク‥
切りひらくこと。掘り開くこと。
さつ‐がい【殺害】
(もとセツガイ)人を殺すこと。
さっかいき【薩戒記】
室町時代の公卿中山定親(1401〜1459)の日記。1418(応永25)から43年(嘉吉3)にわたるが、欠落が多い。当時の朝廷・幕府の有様を知る好史料。
さづか‐がみ【佐束紙】
遠江国狭束さづか郷(現、静岡県掛川市)原産の楮紙こうぞがみ。帳簿用とする。
さっか‐ぎょ【遡河魚】サク‥
⇒そかぎょ
さっ‐かく【錯角】サク‥
〔数〕一つの直線lが二つの直線と交わってできる角のうち、二つの直線に挟まれ、lの反対側にあって相対する角。図のαとβまたはγとδ。
錯角
さっ‐かく【錯覚】サク‥
①〔心〕知覚が刺激の客観的性質と一致しない現象。「目の―」→錯視。
②俗に、思いちがい。
ざつ‐がく【雑学】
雑多な物事・方面にわたる、系統立っていない学問・知識。
ざつ‐がく【雑楽】
雅楽(正楽)に対して、種々の俗楽。
ざっかけ‐な・い
〔形〕
粗野である。飾りがない。ざっくばらん。
さっか‐しょう【擦過傷】‥クワシヤウ
かすりきず。すりきず。
⇒さっ‐か【擦過】
ざつ‐かぶ【雑株】
仕手株してかぶ以外の諸株式。市場での人気がうすく、注目をひかない株式。
サッカラーゼ【Saccharase ドイツ】
〔化〕(→)インベルターゼに同じ。
サッカリメーター【saccharimeter】
(→)検糖計。
サッカリン【saccharin】
人工甘味料の一つ。無色の結晶。分子式C7H5NO3S 甘味は強く、蔗糖の数百倍に当たる。通常は水溶性のナトリウム塩を甘味料として用いる。甘精。
サッカレー【William Makepeace Thackeray】
イギリスの作家。ディケンズと並ぶ小説家で、諷刺と諧謔に富む。作「虚栄の市」「ヘンリー=エズモンド」など。(1811〜1863)
サッカロース【saccharose】
(→)蔗糖。
さっ‐かん【錯簡】サク‥
(竹簡・木簡をとじ違えたことから)書物の紙の順序が狂って誤りのあること。また、文章などが前後していること。
ざっ‐かん【雑感】
種々さまざまな、まとまりのない感想。「―を綴る」「年頭―」
さっき【先】
(サキの促音化)さきほど。先刻。「つい―帰った」「―から雨です」
さっ‐き【殺気】
①草木を枯らす寒冷の気。
②殺伐な気。殺そうとする気配けはい。あらあらしい様子。「―がみなぎる」
⇒さっき‐だ・つ【殺気立つ】
さっ‐き【数奇】サク‥
(→)「すうき」1に同じ。「―な運命」
さっ‐き【箚記】
読書して得た所を随時に書き記した書。とうき。「洗心洞―」(大塩平八郎の著書)
さっ‐き【撮記】
要点をつまんで書き記すこと。また、その記録。
さ‐つき【五月・皐月】
①(「早月」とも書く)陰暦5月の異称。早苗さなえ月。〈[季]夏〉
②サツキツツジの略。
⇒さつき‐あめ【五月雨】
⇒さつき‐うま【五月馬】
⇒さつき‐え【五月会】
⇒さつき‐おんな【五月女】
⇒さつき‐がわ【五月川】
⇒さつき‐しょう【皐月賞】
⇒さつき‐つつじ【五月躑躅】
⇒さつき‐なみ【五月波・皐月波】
⇒さつき‐の‐せち【五月の節】
⇒さつき‐の‐たま【五月の珠】
⇒さつき‐の‐みそうじ【五月の御精進】
⇒さつき‐ばれ【五月晴】
⇒さつき‐ます【五月鱒】
⇒さつき‐めし【五月飯】
⇒さつき‐やま【五月山】
⇒さつき‐やみ【五月闇】
⇒五月の鯉の吹流し
ざっ‐き【雑記】
種々の事を思いついたまま書き記すこと。また、その文章。「身辺―」
⇒ざっき‐ちょう【雑記帳】
ざっ‐き【雑器】
①雑多な器物。
②神の供物を盛るのに用いる小さい木皿。
ざ‐つき【座付】
①定めの座につくこと。席順。好色一代女2「様付けし人も殿になり、―も上へは上げず」
②能の催しで、最初の曲の冒頭に吹く笛。
③芸妓などが宴席に出て、祝儀のためにまず三味線をひいて歌うこと。また、その曲。祝儀唄。
④席の初めに述べる口上。
⑤能楽・芝居などで、役者や作者が一つの劇場・劇団に専属すること。また、その人。
⇒ざつき‐さくしゃ【座付作者】
ざつ‐ぎ【雑伎・雑技】
①雑多な伎芸。
②民間で行われる伎芸。
③中国で、奇術・軽業の類を演ずるもの。曲技。雑戯。
さつき‐あめ【五月雨】
(→)「さみだれ」に同じ。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐うま【五月馬】
(長野県大町市辺で)馬市で農耕馬の貸借の契約をすること。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐え【五月会】‥ヱ
(→)「こさつきえ」に同じ。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐おんな【五月女】‥ヲンナ
田植をする女。早少女さおとめ。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐がわ【五月川】‥ガハ
五月雨のために水量が増し濁った川。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
ざつき‐さくしゃ【座付作者】
芝居で、ある劇場に専属して脚本を書き下ろす人。
⇒ざ‐つき【座付】
さつき‐しょう【皐月賞】‥シヤウ
競馬で、サラブレッド系3歳馬のクラシック‐レース。毎年4月に行われ、距離は2000メートル。三冠の最初のレース。
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さっき‐だ・つ【殺気立つ】
〔自五〕
興奮して荒々しい気持や態度になる。「―・った雰囲気」
⇒さっ‐き【殺気】
ざっき‐ちょう【雑記帳】‥チヤウ
種々の事を書き記しておく手控帳。
⇒ざっ‐き【雑記】
さつき‐つつじ【五月躑躅】
ツツジ科の常緑低木。西日本に自生。高さ約30センチメートル。葉は両端の尖った楕円形で小さい。6月頃、枝端に紅紫色漏斗ろうと状の5裂の花を開く。古くから観賞用。品種多く、白・絞り咲きなど。また広く、マルバサツキ・シナノサツキや洋種のアザレアを交雑した多くの園芸品種を含む総称。さつき。
サツキツツジ
提供:ネイチャー・プロダクション
⇒さ‐つき【五月・皐月】
さつき‐なみ【五月波・皐月波】
陰暦5月の海に立つ波。強い南風が吹き、波濤が高い。〈[季]夏〉
⇒さ‐つき【五月・皐月】
広辞苑 ページ 7968 での【○沙汰の外】単語。