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○三界に家無しさんがいにいえなし🔗⭐🔉
○三界に家無しさんがいにいえなし
どこにも安住すべき家がない意。「女は―」
⇒さん‐がい【三界】
さんかい‐の‐ちんみ【山海の珍味】
山や海でとれる、めずらしい食べ物。また、さまざまな種類の御馳走。
⇒さん‐かい【山海】
さんがい‐びし【三蓋菱】
紋所の名。3層にかさなった菱形を側面から見た形。三階菱。
⇒さん‐がい【三蓋】
さんがい‐ぶし【三階節】
新潟県の民謡。もと柏崎付近の盆踊唄。専福寺の僧の説教を唄ったもの。過去・現在・未来の三界から「さんがい」の名が生じたとも、一つの文句を三度くりかえして唄うからともいう。
⇒さん‐がい【三階】
さんかい‐へんど【山海辺土】
都から遠く離れたところにある、辺鄙な片田舎。
⇒さん‐かい【山海】
さんがい‐ぼう【三界坊】‥バウ
方々をさまよいあるく者。乞食坊主。流浪人。
⇒さん‐がい【三界】
さんがい‐まつ【三蓋松】
①枝葉の3層にかさなった松。
②紋所の名。(→)1を側面から見た形。三階松。
三蓋松
⇒さん‐がい【三蓋】
さんかい‐め【三会目】‥クワイ‥
遊里で客が同じ遊女に3度目に会うこと。これからを「馴染なじみ」という。
さんがい‐ゆいしん【三界唯心】
〔仏〕三界の一切存在は自分の心に映ずる現象で、自分の心の外に三界はないということ。華厳経にもとづく。三界唯ゆい一心。三界一心。
⇒さん‐がい【三界】
さんがい‐るてん【三界流転】
三世にわたって因果が連続して迷いつづけること。御伽草子、小町草子「島隠れ行くとは―の心なり」
⇒さん‐がい【三界】
さんか‐エチレン【酸化エチレン】‥クワ‥
(→)エチレン‐オキシドに同じ。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐えん【酸化炎・酸化焔】‥クワ‥
炎の外層。酸素の供給が十分で、燃焼が完全に行われ、温度も高い。外炎。→還元炎。
⇒さん‐か【酸化】
さん‐かがみ【三鏡】
⇒さんきょう
さんか‐カルシウム【酸化カルシウム】‥クワ‥
化学式CaO 石灰石・大理石・貝殻など、すなわち炭酸カルシウムを熱する時、分解して生ずる白色無定形の物質。水を注ぐと発熱し水酸化カルシウムになる。セメント・水酸化カルシウム・陶磁器・土壌改良剤などに用いる。生石灰。煆焼かしょう石灰。煆製石灰。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐かんげん‐こうそ【酸化還元酵素】‥クワクワン‥カウ‥
(→)オキシドレダクターゼに同じ。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐かんげん‐はんのう【酸化還元反応】‥クワクワン‥オウ
酸化と還元は相伴って起こるので、全体の化学反応を酸化還元反応という。このとき反応物質の間で電子の授受を伴うので、電子移動反応ともいう。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐きんたい【山河襟帯】
[白居易の詩]山が襟えりのように囲んでそびえ、河が帯のようにめぐって流れ、自然の要害をなしていること。
⇒さん‐か【山河】
さんかぎん‐でんち【酸化銀電池】‥クワ‥
陽極を酸化銀(Ag2O)、陰極を亜鉛として、電解液に水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液を用いた電池。電圧は1.55ボルト。ボタン型の乾電池として腕時計・小型計算機・カメラなどに使われる。
⇒さん‐か【酸化】
さん‐かく【三角】
①三つの角。三稜。
②〔数〕三角形または三角法の略。
③和算では正三角形のこと。
④正月の屠蘇袋の異称。誹風柳多留24「―はめでたい薬袋なり」
⇒さんかく‐い【三角藺】
⇒さんかく‐がい【三角貝】
⇒さんかく‐かんけい【三角関係】
⇒さんかく‐かんすう【三角関数】
⇒さんかく‐きん【三角巾】
⇒さんかく‐きん【三角筋】
⇒さんかく‐けい【三角形】
⇒さんかく‐こう【三角江】
⇒さんかく‐コーナー【三角コーナー】
⇒さんかく‐ざ【三角座】
⇒さんかく‐じゅつ【三角術】
⇒さんかく‐じょうぎ【三角定規】
⇒さんかく‐す【三角洲・三角州】
⇒さんかく‐すい【三角錐】
⇒さんかく‐そくりょう【三角測量】
⇒さんかく‐そで【三角袖】
⇒さんかく‐だるま【三角達磨】
⇒さんかく‐だん【三角壇】
⇒さんかく‐ちゅう【三角柱】
⇒さんかく‐てん【三角点】
⇒さんかく‐なみ【三角波】
⇒さんかく‐ねじ【三角捩子】
⇒さんかく‐のり【三角乗り】
⇒さんかく‐ひ【三角比】
⇒さんかくぶち‐しんじゅうきょう【三角縁神獣鏡】
⇒さんかく‐ほう【三角法】
⇒さんかく‐ぼうえき【三角貿易】
⇒さんかく‐ぼうし【三角帽子】
⇒さんかく‐ほうていしき【三角方程式】
⇒さんかく‐よく【三角翼】
さん‐かく【三革】
①甲・冑・盾の総称。
②(「革」は、あらたまるの意)陰陽道おんようどうで、革令(甲子の年)・革運(戊辰の年)・革命(辛酉の年)の総称。これらの年には変事が多いとして、改元などが行われた。
さん‐かく【参画】‥クワク
計画に加わること。「大学の設立に―する」
さん‐かく【賛画】‥クワク
計画をたすけること。
さん‐がく【三学】
〔仏〕仏道の根本となる3種の実践修行。戒定慧かいじょうえ。
さん‐がく【三覚】
仏におけるさとりの三つのあり方。自覚(自らさとること)・覚他(他をしてさとらしめること)・覚行究満(さとりが完成すること)。
さん‐がく【山岳】
陸地の表面のいちじるしく隆起した部分。やま。「―地帯」
⇒さんがく‐しんこう【山岳信仰】
⇒さんがく‐とう【山岳党】
⇒さんがく‐びょう【山岳病】
⇒さんがく‐ひょうが【山岳氷河】
⇒さんがく‐ぶっきょう【山岳仏教】
さん‐がく【山壑】
山と谷。山谷。
さん‐がく【参学】
学問、特に仏学にたずさわること。太平記26「日夜の―、朝夕の法談」
さん‐がく【産額】
産出・生産される数量または金額。
さん‐がく【散楽】
中国古代の芸能。雅楽に対して民間の舞楽。唐代、転じて軽業・奇術・滑稽物真似に音楽を伴った雑多な芸能をいう。奈良時代、日本に輸入され、散楽戸で教習させた。平安時代に盛行、転訛して「さるがく」とも呼ばれ、田楽や猿楽などに受け継がれた。百戯。→猿楽さるがく
さん‐がく【算学】
算数の学。数学。
さん‐がく【算額】
和算家が自分の発見した数学の問題や解法を書いて神社などに奉納した絵馬。額面題。
ざん‐かく【斬獲】‥クワク
斬り殺しあるいは生け捕ること。
ざん‐がく【残額】
差し引いて残った数量または金額。のこりだか。「―ゼロ」
さんかく‐い【三角藺】‥ヰ
カヤツリグサ科の多年草。茎の断面はほぼ三角形。海に近い水辺に群生、高さ1メートルに達する。夏、茎の上端近くの節から楕円形茶褐色の穂を出す。台湾ではこの茎で筵むしろを作り、大甲蓆と称する。サギノシリサシ。→四角藺。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐がい【三角貝】‥ガヒ
海生二枚貝の一群。多くはジュラ紀・白亜紀に繁栄した化石種だが、オーストラリア沿岸に数種が現生し、「生きている化石」と呼ばれる。分類上はサンカクガイ科。トリゴニア。
三角貝の化石
撮影:冨田幸光
⇒さん‐かく【三角】
さん‐がく‐かん【産学官】‥クワン
産業界と学界と官庁との三者。
さんかく‐かんけい【三角関係】‥クワン‥
三者間の関係、特に三人の男女間の複雑な恋愛関係。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐かんすう【三角関数】‥クワン‥
直角三角形の直角でない1角の大きさをαとすると、この三角形の任意の2辺の長さの比は、この角αの大きさによって定まる。この比をこの角の三角比という。一つの角に対して6種類の三角比がある。これらをそれぞれ
PM/OP=sinα
,
OM/OP=cosα
,
PM/OM=tanα
,
OM/PM=cotα
,
OP/OM=secα
,
OP/PM=cosecα
と記し、それぞれサイン(正弦)・コサイン(余弦)・タンジェント(正接)・コタンジェント(余接)・セカント(正割)・コセカント(余割)という。このαを一般角に拡張し、cosα,sinαなどをαの関数とみたとき、三角関数と総称する。すなわち単位円周上の点P(x,y)をOPとx軸のなす一般角αを用いて、x=cosα,y=sinαと表し、それぞれ余弦関数・正弦関数という。円関数。
三角関数
⇒さん‐かく【三角】
さんがく‐きょうどう【産学協同】‥ケフ‥
教育において産業界と学校とが協同すること。技術者養成や産業界からの委託研究などを主な内容とする。
さんかく‐きん【三角巾】
三角形の包帯布。大幅の布を正方形に切り、その対角線上で二分したもの。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐きん【三角筋】
肩から上腕の上部にかけてふくらみをつけている三角形の筋。肩甲骨・鎖骨と上腕骨とを結ぶ。→筋肉(図)。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐けい【三角形】
〔数〕(triangle)一直線上にない三つの点のそれぞれを結ぶ線分によってできる図形。三つの内角をもつ。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐こう【三角江】‥カウ
緩勾配の河川の溺おぼれ谷で、三角洲が形成されず、漏斗状の入江になっているもの。大西洋に注ぐ大河に多く、ラプラタ川・アマゾン川・セント‐ローレンス川などに見られる。三角口。エスチュアリー。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐コーナー【三角コーナー】
台所の流しの隅に置いて、生ごみを仮にためておく三角形のざる状容器。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ざ【三角座】
(Triangulum ラテン)北天の星座。アンドロメダ座の南東にある。初冬の夕刻天頂にくる。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐じゅつ【三角術】
〔数〕(→)三角法の旧称。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐じょうぎ【三角定規】‥ヂヤウ‥
三角形をなす定規。通常、直角二等辺三角形のものと、一つの鋭角が30度の直角三角形のものとの2種を一組とする。
⇒さん‐かく【三角】
さんがく‐しんこう【山岳信仰】‥カウ
山に超自然的な威力を認め、あるいは霊的存在とみなす信仰。日本では古来の土俗信仰としてあったものが民間信仰として生き続け、また、のちに仏教とも習合して修験道などを生んだ。
⇒さん‐がく【山岳】
さんかく‐す【三角洲・三角州】
河水の運搬した土砂が、河口に沈積して生じたほぼ三角形の土地。デルタ。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐すい【三角錐】
底面が三角形の錐体。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐そくりょう【三角測量】‥リヤウ
精密に測定された基線を基準とし、三角法を応用して行う測量。各点を三角網でつないで行う。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐そで【三角袖】
(→)巻袖まきそでに同じ。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐だるま【三角達磨】
起上り小法師の一種で、頭の部分が円錐状のもの。新潟の郷土玩具。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐だん【三角壇】
密教で、降伏ごうぶく護摩を修する時に設ける三角形の壇。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ちゅう【三角柱】
底面が三角形の角柱。三角壔とう。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐てん【三角点】
三角測量の際の基準点。また、基準点に設けた方形の花崗岩あるいは金属の標識。1等から4等まであり、それらを結べば全国を覆う三角網となる。
⇒さん‐かく【三角】
さんがく‐とう【山岳党】‥タウ
(Montagnards フランス)(議場の高い所に議席を占めたからいう)フランス革命期の国民公会の左翼勢力。ジロンド派と対立。パリの民衆を基盤とする革命的民主勢力で、ロベスピエールらがその中核。モンターニュ派。→ジャコバン派。
⇒さん‐がく【山岳】
さんかく‐なみ【三角波】
峰のとがった波。風が強く吹く時に波がぶつかり合って生じる。絶壁や防波堤からの反射波が入射波と重なり合う場合などにも生じる。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ねじ【三角捩子】‥ネヂ
ねじ山の断面が三角形をしたねじ。ねじの代表的なもの。メートルねじ・ユニファイねじなど。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐のり【三角乗り】
子供が大人用の自転車に乗るとき、サドルにまたがらず、車体の三角形のフレームの中に片足を通してペダルをこぐ乗り方。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ひ【三角比】
「三角関数」参照。
⇒さん‐かく【三角】
さんがく‐びょう【山岳病】‥ビヤウ
(→)高山病に同じ。
⇒さん‐がく【山岳】
さんがく‐ひょうが【山岳氷河】
山岳地域に形成され、末端が山地内あるいは山麓で終わっている氷河。山地上部をおおう氷帽と谷をうめて流下する谷氷河に大別。↔大陸氷床。
⇒さん‐がく【山岳】
さんかくぶち‐しんじゅうきょう【三角縁神獣鏡】‥ジウキヤウ
神獣鏡の一種。縁の断面が三角形で、直径20センチメートルをこえる大型品が多い。日本の古墳から多数出土するが、中国や朝鮮半島からは1面も出土していない。魏帝が卑弥呼に下賜した銅鏡百枚にあてる説があり、また、すべて日本製とする説もある。→神獣鏡。
⇒さん‐かく【三角】
さんがく‐ぶっきょう【山岳仏教】‥ケウ
山中に入って修行する仏教の一類型。仏教と日本の山岳信仰との融合したもの。平安時代の天台宗・真言宗や修験道の類。
⇒さん‐がく【山岳】
さんかく‐ほう【三角法】‥ハフ
①(trigonometry)三角比・三角関数の性質を扱う数学の一分科。
②第3角(第3象限)において物体の投影図をつくる製図方式。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ぼうえき【三角貿易】
2国間では輸出入が一方にかたより片貿易となる場合、その不均衡を除くため第三国を介在させ、おのおのの国の貿易収支を均衡に近づける目的で行われる貿易。17〜18世紀の西インド諸島(砂糖)・イギリス(綿製品)・アフリカ(奴隷)間の貿易のように、植民地支配と結びついたものが多かった。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ぼうし【三角帽子】
①さきの尖った帽子。
②女性のかぶり物。四角な布を斜めに折って三角とし、戸外で労働する際にかぶる。風呂敷ぼっち。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐ほうていしき【三角方程式】‥ハウ‥
未知の角xの三角関数cosx, sinxなどを含む方程式。
⇒さん‐かく【三角】
さんかく‐よく【三角翼】
超音速機で採用される主翼平面形の一種で、三角形を成すもの。デルタ翼。
⇒さん‐かく【三角】
さんか‐クロム【酸化クロム】‥クワ‥
①酸化クロム(Ⅲ)(酸化第二クロム)。化学式Cr2O3 緑色の粉末。ガラスや陶磁器の着色剤に用いる。
②酸化クロム(Ⅵ)(三酸化クロム)。化学式CrO3 無水クロム酸ともいう。二クロム酸カリウムの飽和溶液に濃硫酸を加えると析出する赤色の針状結晶。強い酸化剤。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐こうそ【酸化酵素】‥クワカウ‥
(→)オキシダーゼに同じ。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐ざい【酸化剤】‥クワ‥
酸化を起こさせる物質。酸素・オゾン・二酸化マンガン・硝酸などの類。
⇒さん‐か【酸化】
さんかしゅう【山家集】‥シフ
西行さいぎょうの家集。3巻。編者・成立年未詳。歌風は平明で用語も自由。仏教的世界観を基礎に歌境を広めかつ深め、自然詠と述懐とに秀歌が多い。約1600首。別に異本系統がある。さんがしゅう。
→文献資料[山家集]
さんか‐しょう【参加賞】‥シヤウ
参加したことを記念する賞。また、その賞品。
⇒さん‐か【参加】
さんか‐すいぎん【酸化水銀】‥クワ‥
①酸化水銀(Ⅰ)(酸化第一水銀)。化学式Hg2O 水銀(Ⅰ)塩(甘汞かんこうなど)の水溶液にアルカリを作用させて得られる黒色の沈殿。
②酸化水銀(Ⅱ)(酸化第二水銀)。化学式HgO 赤色と黄色のものがあるが、両者は粒子の大きさの違いによる(黄色が小)。水銀を空気中で長時間沸点に近い温度で熱すると赤色の粉末が生じる。水銀(Ⅱ)塩(昇汞しょうこうなど)の水溶液にアルカリを加えると黄色の沈殿が得られる。有毒。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐すう【酸化数】‥クワ‥
原子の酸化状態を表す数値。単体の原子の酸化数は0とする。単原子イオンの酸化数は、その価数に等しい。共有結合性化合物の各原子の酸化数は、共有電子対を電気陰性度の大きいほうの原子にすべて割り当てたとき、各原子に残る電荷の数に等しい。非金属元素と化合した水素の酸化数はプラス1で、化合物中の酸素の酸化数はふつうマイナス2である。酸化されると酸化数は増加し、還元されると減少する。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐すず【酸化錫】‥クワ‥
①酸化錫(Ⅱ)。化学式SnO 黒色の粉末。両性酸化物で酸にもアルカリにも溶ける。酸化第一錫。
②酸化錫(Ⅳ)。化学式SnO2 天然に錫石として産出する。白色の粉末。耐熱性・耐食性にすぐれ、電気伝導性をもつ。透明電極・ガス‐センサーに用いる。酸化第二錫。二酸化錫。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐せんりょう【酸化染料】‥クワ‥レウ
繊維上での酸化により染色する染料。アニリン‐ブラックの類。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐たい【酸化帯】‥クワ‥
地表近くの鉱床が、空気・雨水・地下水などとの反応で化学変化した場所。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐チタン【酸化チタン】‥クワ‥
チタンの酸化物。最も有用なのは二酸化チタンで、化学式TiO2 白色顔料・磁器材料・紫外線防止化粧品などに用いるほか、光を吸収して酸化および還元を行う光触媒としての機能をもつため、交通標識に塗布して汚れを防止するなど多くの用途がある。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐ちっそ【酸化窒素】‥クワ‥
①一酸化二窒素。分子式N2O 亜酸化窒素ともいう。無色の気体。麻酔作用があり、笑気しょうきとも呼ばれる。
②一酸化窒素。分子式NO 単に酸化窒素といえば、これを指す。無色の気体。空気に触れると酸素と化合して赤褐色の二酸化窒素となる。酸素と窒素とを高温で直接化合させて生じる。工業的には、白金などを触媒としアンモニアを空気酸化して製し、硝酸の原料とする。
③二酸化窒素。分子式NO2 気体の状態では四酸化二窒素N2O4(無色)と平衡にあり、温度が高いほど二酸化窒素の割合が増し、赤褐色が濃くなる。刺激性、有毒。水に溶けて硝酸と亜硝酸とになる。大気汚染物質の一つ。
④五酸化二窒素。分子式N2O5 無水硝酸ともいう。無色の結晶。熱分解しやすい。
⇒さん‐か【酸化】
さんかちょうちゅうか【山家鳥虫歌】‥テウ‥
江戸中期の民謡集。天中原長常南山(中野得信)編。2巻。全国68カ国の民謡を集めたもの。1772年(明和9)刊。歌数398。やまがのとりむしうた。
→文献資料[山家鳥虫歌]
さん‐がつ【三月】‥グワツ
一年の3番目の月。やよい。〈[季]春〉
⇒さんがつ‐いつか【三月五日】
⇒さんがつ‐かくめい【三月革命】
⇒さんがつ‐じけん【三月事件】
⇒さんがつ‐じん【三月尽】
⇒さんがつ‐せっく【三月節句】
⇒さんがつ‐ていきん【三月庭訓】
⇒さんがつ‐どう【三月堂】
⇒さんがつ‐な【三月菜】
さんがつ‐いつか【三月五日】‥グワツ‥
江戸時代、奉公人の春の出替りの時期。西鶴織留5「世の定めとて―・九月五日」→出替り。
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐かくめい【三月革命】‥グワツ‥
①フランスの二月革命の影響を受けて、1848年3月、オーストリア・ドイツ諸邦に起こった自由主義的・国民主義的な革命運動。ドイツでは自由な統一国家の建設を目指したが失敗。
②(→)二月革命2の別称。
⇒さん‐がつ【三月】
さんかっ‐けい【三角形】‥カク‥
⇒さんかくけい
さんがつ‐じけん【三月事件】‥グワツ‥
1931年(昭和6)3月、桜会の幹部将校に大川周明や宇垣一成陸相周辺の陸軍首脳部が加わって画策されたクーデター計画。宇垣内閣樹立を企図したが未遂。
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐じん【三月尽】‥グワツ‥
(→)弥生尽やよいじんに同じ。古今著聞集5「公任卿の家にて―の夜人々集めて」
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐せっく【三月節句】‥グワツ‥
3月3日の節句。女子の祝日として雛祭をする。重三ちょうさん。→上巳じょうし。
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐ていきん【三月庭訓】‥グワツ‥
(12カ月分ある庭訓往来を手本として手習いする者が、3月のあたりでやめてしまうことから)学習にあきやすいこと。「隠公左伝」「須磨源氏」などと同じ意。
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐どう【三月堂】‥グワツダウ
東大寺法華堂の通称。
⇒さん‐がつ【三月】
さんがつ‐な【三月菜】‥グワツ‥
早春に蒔いて旧暦3月ごろに食する菜。〈[季]春〉。「よし野出てまた珍らしや―」(蕪村)
⇒さん‐がつ【三月】
さんかつ‐はんしち【三勝半七】
1695年(元禄8)大坂千日前で心中した大和国五条新町の赤根屋半七と島の内の垢擦り女美濃屋三勝。この心中事件は浄瑠璃や歌舞伎などの題材となり、「艶容女舞衣はですがたおんなまいぎぬ」が最も有名。
→文献資料[艶容女舞衣(酒屋の段)]
さんか‐てつ【酸化鉄】‥クワ‥
①酸化鉄(Ⅱ)(酸化第一鉄)。化学式FeO 空気を絶って蓚しゅう酸鉄(Ⅱ)を熱分解して得られる黒色粉末。不安定。
②酸化鉄(Ⅲ)(酸化第二鉄)。化学式Fe2O3 天然に赤鉄鉱として産し鉄冶金の原料となる。水酸化鉄(Ⅲ)を焼くと赤色粉末として得られる。これを弁柄ベンガラともいい、宝石の研磨や顔料に用いる。三酸化二鉄。
③酸化二鉄(Ⅲ)鉄(Ⅱ)。化学式Fe3O4 天然に磁鉄鉱(マグネタイト)として産出。赤熱した鉄に水蒸気を作用させて得られる。黒色粉末。強磁性体。四酸化三鉄。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐どう【酸化銅】‥クワ‥
①酸化銅(Ⅰ)(酸化第一銅)。化学式Cu2O 天然に赤銅鉱として産出。酸化銅(Ⅱ)の熱分解により得られる。赤色の粉末。ガラスや陶磁器の赤色着色剤に用いる。亜酸化銅ともいう。
②酸化銅(Ⅱ)(酸化第二銅)。化学式CuO 天然に黒銅鉱として産出。炭酸銅(Ⅱ)や硝酸銅(Ⅱ)の熱分解により得られる。黒色の粉末。ガラスや陶磁器の青色着色剤・酸化剤・触媒などに用いる。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐なまり【酸化鉛】‥クワ‥
①酸化鉛(Ⅱ)。化学式PbO (→)一酸化鉛に同じ。
②酸化鉛(Ⅳ)。化学式PbO2 (→)二酸化鉛に同じ。
③酸化鉛(Ⅳ)二鉛(Ⅱ)。化学式Pb3O4 一酸化鉛を空気中で長く熱してつくる。赤色粉末。赤色顔料・鉛ガラスに用いる。鉛丹・光明丹として知られる。四酸化三鉛。
⇒さん‐か【酸化】
さん‐が‐にち【三箇日】
正月の元日・2日・3日の3日間の称。〈[季]新年〉。〈日葡辞書〉
さんが‐の‐ちょうじ【三箇の重事】
三つの重大な儀式、すなわち即位・大嘗会御禊だいじょうえごけい・大嘗会の称。太平記27「―をとりおこなはせ給へば」
さんが‐の‐つ【三箇津】
筑前の博多津はかたのつ、伊勢の安濃津あのつ、薩摩の坊津ぼうのつの総称。三津さんしん。
さんが‐の‐つ【三箇都】
江戸時代、京都・江戸・大坂の総称。三都。
さんか‐バリウム【酸化バリウム】‥クワ‥
化学式BaO 硝酸バリウムを熱して得られる無色の結晶性粉末。水に投じると熱を発し、激しく反応して水酸化バリウムとなる。乾燥剤・脱水剤として用いる。重土。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐ひそ【酸化砒素】‥クワ‥
①酸化ヒ素(Ⅲ)。分子式As2O3 無水亜ヒ酸ともいう。俗称は亜ヒ酸。硫砒鉄鉱(FeAsS)を空気中で焼いてつくる。無味無臭の白色粉末。猛毒。飲めば腹痛・嘔吐を起こし、心臓が麻痺して死ぬ。少量は強壮剤。医薬・殺虫剤・媒染剤などに用いる。三酸化二ヒ素。
②酸化ヒ素(Ⅴ)。分子式As2O5 白色粉末。潮解性。水に溶けてヒ酸(H3AsO4)となる。無水ヒ酸。五酸化二ヒ素。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐ひょうはくざい【酸化漂白剤】‥クワヘウ‥
繊維中の色素を酸化作用によって破壊し、脱色させる薬剤。過酸化水素・亜塩素酸ナトリウム・さらし粉など。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐ぶつ【酸化物】‥クワ‥
(oxide)酸素と他の元素との化合物の総称。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐マグネシウム【酸化マグネシウム】‥クワ‥
化学式MgO マグネシウムを空気中で燃焼するか、あるいは炭酸塩・水酸化物を熱して得る白色苦味の粉末。耐火煉瓦・耐火セメントなどの製造に用い、また薬用とする。苦土。マグネシア。
⇒さん‐か【酸化】
さんか‐マンガン【酸化マンガン】‥クワ‥
①酸化マンガン(Ⅱ)。化学式MnO 緑色の粉末。天然には緑マンガン鉱として産する。一酸化マンガン。
②酸化マンガン(Ⅳ)。化学式MnO2 黒褐色の粉末。天然には軟マンガン鉱として産し、人工的には硝酸マンガン(Ⅱ)を徐々に熱して得られる。酸化剤として、また、染料・釉薬うわぐすり・マッチ・電池などの製造に用いる。二酸化マンガン。
⇒さん‐か【酸化】
サンガム【Sangam】
(シャンガムとも)古代インドのタミル地方にあった宮廷文芸院。
⇒サンガム‐ぶんがく【サンガム文学】
サンガム‐ぶんがく【サンガム文学】
1〜3世紀、サンガムに集う500人近い詩人による抒情詩の集大成。13世紀頃までに「エットゥトハイ(八つの詩華集)」と「パットゥパーットゥ(10の詩編)」に二分。恋愛や戦争に題材をとり世俗文学の色彩が濃い。
⇒サンガム【Sangam】
さんか‐めいが【三化螟蛾】‥クワ‥
メイガ科のガ。本州南西部以南に分布し、成虫は毎年3回発生。幼虫は三化螟虫と呼ばれ、青黄色の髄虫ずいむしで、稲の茎の髄質を食い稲を枯らす害虫。近年は激減した。イッテンオオメイガ。
⇒さん‐か【三化】
さんか‐めいちゅう【三化螟虫】‥クワ‥
サンカメイガの幼虫。
⇒さん‐か【三化】
さんか‐やしょう【山歌野唱】‥シヤウ
いなかの歌。ひなうた。
さん‐かよう【山荷葉】‥エフ
メギ科の多年草。深山の林床に生じ、地下に根茎が走り、地上茎を直立する。高さ約50センチメートル。根生葉と2〜3枚の茎葉は共に広卵形で深く2裂。初夏に茎頂に短い花序を出して、6弁の白花を数個つける。花後は紫黒色の球形の液果をつける。
さん‐からくさがわら【桟唐草瓦】‥ガハラ
一端に唐草模様のある桟瓦。軒先に用いる。
さんがら‐だいみょう【三柄大名】‥ミヤウ
江戸時代の大名のうち、前田・島津・伊達だての三家の称。前田は禄高が最高なので高柄と称し、島津は源頼朝の落胤らくいんという名家なので家柄と称し、伊達は領内が米穀豊かで国が富むから国柄と称した。
さん‐からど【桟唐戸】
框かまちを組み、その間に薄い板をはめて造った戸。禅宗建築と共に伝来。↔板唐戸
さんか‐りん【酸化燐】‥クワ‥
①酸化リン(Ⅲ)。化学式P4O6 (→)三酸化二リンに同じ。
②酸化リン(Ⅴ)。化学式P2O5(またはP4O10) (→)五酸化二リンに同じ。
⇒さん‐か【酸化】
さん‐がわら【桟瓦】‥ガハラ
方形で中央が谷をなし波状をなす瓦、すなわち普通の瓦。江戸時代の発明。
桟瓦
さん‐かん【三冠】‥クワン
三つの栄冠。三つの栄誉。
⇒さんかん‐おう【三冠王】
⇒さんかん‐ば【三冠馬】
さん‐かん【三竿】
[南斉書天文志上]竹竿を3本継ぎ合わせたほどの高さ(約3丈)。日月の高く昇ったさまにいう。「とかくいふ程に、月―にして黒雲の中にかくる」(芭蕉俳文)
さん‐かん【三管】‥クワン
①雅楽で、笙しょう・篳篥ひちりき・笛の総称。
②三管領さんかんれいの略。「―四職ししき」
さん‐かん【三関】‥クワン
(サンゲンとも)
①古代、反乱者の東国への脱出を阻止するために設けられた伊勢国の鈴鹿関すずかのせき、美濃国の不破関ふわのせき、越前国の愛発関あらちのせき。のち都が平安京に移ると、愛発関を除き、近江国の逢坂関おうさかのせきまたは勢多関せたのせきを加えた。大事ある時は朝廷から特別の使を派して警固させた。
②勿来関なこそのせき・白河関・念珠ヶ関ねずがせきの総称。奥羽三関。
⇒さんかん‐こく【三関国】
さん‐かん【三澣・三浣】‥クワン
(「澣」「浣」は、洗う意。唐代、10日ごとに官吏が帰休・沐浴の休暇を賜ったところからいう)上旬・中旬・下旬の称。三旬。
さん‐かん【三韓】
①古代朝鮮南半部に拠った馬韓・辰韓・弁韓の総称。それぞれが数十の部族国家に分かれていた。
②新羅しらぎ・百済くだら・高句麗こうくりの総称。
⇒さんかん‐がく【三韓楽】
さん‐かん【山間】
山と山とのあいだ。山のなか。「―の僻地」
さん‐かん【山館】‥クワン
山中の旅館。山中の建物。海道記「―に臥して露より出て」
さん‐かん【参看】
照らし合わせ見ること。参照。
さん‐かん【参館】‥クワン
他家を訪問することの謙譲語。参堂。
さん‐かん【参観】‥クワン
その場に行って見ること。「授業―」
さん‐かん【散官】‥クワン
(→)散位さんにに同じ。
さん‐かん【散渙】‥クワン
①散らばること。
②〔医〕高熱が2日以上かかって徐々に下がること。渙散。↔分利
さん‐かん【散関】‥クワン
中国陝西省宝鶏市の南西方、秦嶺山脈大散嶺の隘路にあった古関。大散関。
さん‐かん【算勘】
①占い考えること。東鑑36「陰陽道の輩を召さるるの上、参河守教隆―に及ぶ」
②数の勘定。計算。狂言、賽の目「何者には寄るまい、―に達した者を婿に取らう」→算。
⇒さんかん‐じゃ【算勘者】
さん‐がん【三観】‥グワン
〔仏〕真理を観察する三つの仕方。空観・仮観・中観。天台三観。→一心三観→三諦さんたい
さん‐がん【孱顔】
山の高いさま。芭蕉、幻住庵記「―に足をなげ出し、空山に虱をひねつて座す」
ざん‐かん【残寒】
春になっての寒さ。余寒。
ざん‐かん【残簡】
すでに亡失した古い文書のうち、残っている部分。
ざん‐かん【慚汗】
恥じて汗の出ること。
ざん‐かん【讒奸】
人を讒言するわるもの。
ざん‐かん【讒陥】
讒言を構えて人を罪に陥れること。
ざん‐かん【讒間】
讒言を構えて親密な間をへだてさくこと。
ざん‐がん【巉巌】
きりたったようなけわしいがけ。
さんかん‐おう【三冠王】‥クワンワウ
①野球で、1シーズンに打率・打点・本塁打数の三部門の成績がいずれも1位となった打者。勝率・勝利数・防御率がいずれも1位になった投手をいうこともある。トリプル‐クラウン。
②特定の分野の三部門で、定められた期間内に1位となった人。
⇒さん‐かん【三冠】
さんかん‐がく【三韓楽】
古代、日本に伝来した新羅楽しらぎがく・百済楽くだらがく・高麗楽こまがくの総称。三者の区別は次第に失われ、平安初期以降は渤海楽をも併せて様式が固定化し、一括して高麗楽こまがくと称した。→高麗楽2
⇒さん‐かん【三韓】
さんかん‐こく【三関国】‥クワン‥
鈴鹿・不破・愛発の三関のあった伊勢・美濃・越前国の総称。
⇒さん‐かん【三関】
さんかん‐しおん【三寒四温】‥ヲン
三日ほど寒い日が続いた後に四日ほどあたたかい日が続き、これを交互にくりかえす現象。中国北部・朝鮮などで冬季に見られる。〈[季]冬〉
さんかん‐じゃ【算勘者】
計算の達者。〈日葡辞書〉
⇒さん‐かん【算勘】
ざんかん‐じょう【斬奸状】‥ジヤウ
わるものを斬るについてその趣意をしたためた文書。
さんかん‐ば【三冠馬】‥クワン‥
日本の競馬で、サラブレッド3歳馬のクラシック‐レース中、皐月さつき賞・日本ダービー・菊花賞の三大レースすべてを制覇した馬。
⇒さん‐かん【三冠】
さん‐かんれい【三管領】‥クワン‥
室町幕府の重職である管領に補せられる家柄、すなわち、足利氏一門の斯波しば・細川・畠山の三家。三管。三職。さんかんりょう。
さん‐き【三季】
江戸時代の礼日である端午(5月5日)・重陽(9月9日)・歳暮(12月21日)。この日、諸大名は将軍に衣服を進上して機嫌を伺う。民間でも礼物を贈り合った。三節。→時献上ときけんじょう
さん‐き【三帰】
①[論語八佾](「帰」は嫁すること)異姓の女性三人をめとること。
②〔仏〕(→)三帰依に同じ。
さん‐き【三器】
[管子重令]国を治める三つの手段。号令・刑罰・賞賜。
さん‐き【山気】
①山中にこもる、ひえびえした空気。嵐気。
②山酔やまよい。
さん‐き【酸基】
酸の分子中から金属原子と置換し得る水素原子を1個またはそれ以上除いた陰性基の総称。硝酸HNO3のNO3の類。
さん‐き【纂記】
系譜・氏文うじぶみなどの類。体裁など不明。
さん‐ぎ【三木・参木】
①(「参議」を簡単に書いた文字)
⇒さんぎ(参議)1。
②新潟県や岩手県で、死者を埋葬した新仏の土饅頭の上に木または竹を3本くくり合わせ、下端をひろげて立てるもの。鎌・鍬・小石などをつるし下げる。
さん‐ぎ【三儀】
天と地と人。三才。
さん‐ぎ【三犠】
(→)三牲さんせい1に同じ。
さん‐ぎ【参議】
(朝議に参与する意)
①(「三木」とも書く)奈良時代に設けられた令外りょうげの官。太政官に置かれ、大中納言に次ぐ重職で、四位以上の者から任ぜられ、公卿くぎょうの一員。8人が普通。おおいまつりごとびと。宰相。
②1869年(明治2)太政官に設け、大政に参与した官職。71年以降は太政大臣・左右大臣の次で、正三位相当。85年廃止。
③1937年(昭和12)日中戦争下、重要国務を諮問するために近衛内閣が設置した官職。内閣参議。43年廃止。
⇒さんぎ‐いん【参議院】
⇒さんぎいん‐ぎいん【参議院議員】
さん‐ぎ【算木】
①易えきで爻こうを組み合わせて卦けの形を表す具。長さ約10センチメートルの正方柱体の6個1組の木で、四面はそれぞれ図のような形をなす。
算木
②和算で用いる計算用具。長さ3センチメートル余の材で、盤上に並べて数を表し、配列を動かして四則・開平・開立等の計算をする。中国では算・策・籌などと呼び、日本でも奈良時代から室町時代まで計算用具として使用。また、中国で宋・元時代以降はこれを用いて高次方程式を解くことを始め、日本でも、江戸時代にはもっぱらその目的のために用いた。算籌さんちゅう。
⇒さんぎ‐もち【算木餅】
ざん‐き【残毀】
そこないこわすこと。
ざん‐き【慙悸】
恥じて心におそれおののくこと。
ざん‐き【慙愧・慚愧】
(中世にはザンギ)
①恥じ入ること。「―に堪えない」
②悪口を言うこと。そしること。平家物語11「むげに情なかりけるものかなとぞ皆人―しける」
⇒ざんき‐さんげ【慚愧懺悔】
ざん‐き【讒毀】
人をあしざまに言うこと。
ざんぎ
(普通、ザンギと書く)(北海道で)鶏肉などの、下味をつけた空揚げ。
さんき‐あきない【三期商い】‥アキナヒ
江戸時代、大坂で行われた帳合米ちょうあいまいの取引。1年間に三つの時期を設け、清算期は各期の末日と定めた。
さんぎ‐いん【参議院】‥ヰン
日本国憲法における国会の両院の一つ。国会審議を慎重にする機能を担い、衆議院の解散中に緊急の必要が生じたとき、国会の権能を代行する。権限は衆議院に劣るが、解散制度はない。略称、参院。→衆議院。
⇒さん‐ぎ【参議】
さんぎいん‐ぎいん【参議院議員】‥ヰン‥ヰン
参議院を組織する議員。比例代表(96人)・選挙区(146人)から公選され、任期6年、3年ごとに半数を改選。被選挙権は30歳以上。
⇒さん‐ぎ【参議】
さん‐きえ【三帰依】
〔仏〕三宝すなわち仏・法・僧に帰依すること。帰依仏・帰依法・帰依僧の総称。三帰。
さん‐ききょう【三奇橋】‥ケウ
独特の構造を持つ三つの橋。山口県錦川の錦帯きんたい橋、山梨県桂川の猿橋、富山県黒部川の愛本あいもと橋または木曾の桟かけはしをいう。現在、後二者はかつての構造とは異なる。
ざん‐ぎく【残菊】
秋の末に咲き残った菊の花。〈[季]秋〉
⇒ざんぎく‐の‐えん【残菊の宴】
ざんぎく‐の‐えん【残菊の宴】
平安時代以降、10月5日に宮中で、咲き残った菊花を賞して催された酒宴。
⇒ざん‐ぎく【残菊】
ざんき‐さんげ【慚愧懺悔】
(→)懺悔に同じ。太平記18「既にこれ―の教主たり」
⇒ざん‐き【慙愧・慚愧】
さん‐きしゃ【三騎射】
騎射の三種、笠懸かさがけ・流鏑馬やぶさめ・犬追物いぬおうものの総称。馬上の三物みつもの。
さんきち【三吉】
浄瑠璃「丹波与作待夜の小室節」およびその改作「恋女房染分手綱」中の人物。丹波(伊達)与作と重の井(滋野井しげのい)との間に生まれ、両親と離別して馬子として暮らす。じねん











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