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○産の紐を解くさんのひもをとく🔗⭐🔉
○産の紐を解くさんのひもをとく
分娩する。出産する。曾我物語6「日数つもる程に―」
⇒さん‐の‐ひも【産の紐】
さん‐の‐ま【三の間】
貴族の邸宅で奥女中のいる部屋。
さん‐の‐まつ【三の松】
能舞台の橋掛りの前面に植える松の3番目、揚幕寄りのもの。→能舞台(図)
さん‐の‐まる【三の丸】
城郭の二の丸を囲む外郭。三の郭くるわ。→城しろ
さんのみや【三宮】
神戸市中央区の一部。神戸市中心部の一角をなす。生田神社の第3の裔神えだがみがある。
さん‐の‐めし【産の飯】
出産を祝う飯。高盛りにして供え、また近隣の人々にふるまう。産立飯うぶたてめし。
さんば【三板】
沖縄の打楽器。赤木・竹などの小さい薄板3枚の上部をゆるく連結した紐を左手の指に通して支え、右手の指全体を連続的に使って打ち鳴らす。民謡のリズムをとる。三馬。
さん‐ば【生飯・散飯】
⇒さば(生飯)
さん‐ば【産婆】
出産を助け、産婦や生児の世話をするのを業とする女性。助産婦の旧称。とりあげばば。徳田秋声、足迹「―が手提鞄をさげてやつて来ると、叔母は四畳半の方へ自分で蒲団を延べて診てもらつた」
⇒さんば‐がえる【産婆蛙】
⇒さんば‐じゅつ【産婆術】
⇒さんば‐やく【産婆役】
さん‐ば【驂馬】
①中国古代に、車をひく馬の左右にそえた馬。そえうま。
②砲兵の輓馬ばんば中、騎乗しない馬。
サンバ【samba ポルトガル】
ブラジルのアフリカ系住民から生まれた4分の2拍子のテンポの速い舞踏音楽およびそのリズム。なお、アルゼンチンのサンバ(zamba スペイン)は、これとは別の8分の6拍子の緩やかな曲。
さんぱ
新潟県から島根県に至る沿岸の小漁業に、大正末ごろまで用いた船。
さん‐ぱ【撒播】
(サッパの慣用読み)種子を田畑の全面に一様に播き散らす播種法。牧草・麻などで行われる。→条播じょうは
ざん‐ぱ【残葩】
(「葩」は花びら)散り残った花。残花。
サンバー【sambar】
(ヒンディー語に由来)大形のシカの一種。毛色は黒褐色から灰色で、斑紋はない。牡の角は大きく、3枝。インド・東南アジアなどの森林にすむ。水鹿すいろく。
サンバー
提供:東京動物園協会
さんばい
(広く西日本で)田の神の名。おさばい。さんばいさま。
⇒さんばい‐おろし【さんばい降し】
さん‐ばい【三杯・三盃】
三つの椀・杯さかずき・さじなど。
⇒さんばい‐きげん【三盃機嫌】
⇒さんばい‐ず【三杯酢】
さん‐ぱい【三拝】
3度くりかえして拝礼すること。また、一度ならず何度も拝礼すること。浄瑠璃、平家女護島「真砂に額をすり入れすり入れ―なして嬉し泣き」
⇒さんぱい‐きゅうはい【三拝九拝】
さん‐ぱい【山背】
山のうしろ。山かげ。
さん‐ぱい【参拝】
社寺に参って神仏を拝むこと。
さん‐ぱい【産廃】
産業廃棄物の略。
さん‐ぱい【酸敗】
有機物(主に酒類や脂肪類)が微生物・熱・光・水分などにより、酸化または加水分解されて種々の酸化物を生じ、味が変わって酸味をもつこと。
ざん‐ばい【残梅】
散り残った梅花。
ざん‐ぱい【残杯・残盃】
杯に飲み残した酒。太平記1「長者も―の冷にしたがふ」
⇒ざんぱい‐れいしゃ【残杯冷炙】
ざん‐ぱい【惨敗】
(正しくはサンパイ)ひどくまけること。みじめな負けかた。「予選で―する」「―を喫する」
さんばい‐おろし【さんばい降し】
田植の開始に先立って行う田の神降しの式。さんばいまち。
⇒さんばい
さんばい‐きげん【三盃機嫌】
酒を3杯ほど飲んだ、ほろ酔い機嫌。好色五人女1「飛魚のむしり肴、取急ぎて―」
⇒さん‐ばい【三杯・三盃】
さんぱい‐きゅうはい【三拝九拝】‥キウ‥
①三拝の礼と九拝の礼。転じて、人に物事を頼む時などに何度もおじぎをすること。「―して頼む」
②書簡文などで末尾に記して厚い敬意を表す語。
⇒さん‐ぱい【三拝】
サン‐バイザー【sun visor】
(「バイザー」は目庇まびさしの意)
①自動車で、フロント‐ガラスの上部にとりつけた可動性の日よけ。
②目庇だけの帽子。
さんばい‐ず【三杯酢】
合せ酢の一種。酢に醤油と砂糖または味醂みりんを加えたもの。
⇒さん‐ばい【三杯・三盃】
さんばい‐たい【三倍体】
〔生〕基本数の3倍の染色体をもつ倍数体。四倍体と二倍体との交雑によって生じ、有性生殖では系統を維持できない。種なし西瓜その他の園芸植物・栽培植物でつくられる。
ざんぱい‐れいしゃ【残杯冷炙】
[顔氏家訓雑芸]飲み残りの酒と残って冷えきったあぶり肉。饗膳で冷遇されること、また恥辱を受けることをいう。残杯冷肴れいこう。
⇒ざん‐ぱい【残杯・残盃】
サン‐パウロ【São Paulo ポルトガル】
(聖パウロの意)南米、ブラジル南東部の都市。19世紀以降、コーヒー産業で発展し、現在では南米最大の工業都市。日系人も多い。人口1493万(2000)。
さんば‐がえる【産婆蛙】‥ガヘル
カエルの一種。雄が雌の産んだ卵を後肢の周囲に付着させ、孵化するまで保護する習性をもつ。ヨーロッパ産。
⇒さん‐ば【産婆】
さん‐はかせ【算博士】
律令制の大学寮で算術の教授にあたった教官。後世、三善・小槻おづき2氏の世職。
さんば‐がらす【三羽烏】
一門またはある方面における3人のすぐれた人。「若手―」
さんば‐がわ【三波川】‥ガハ
群馬県南部を流れる神流かんな川の支流。結晶片岩類の宝庫で地質学上重要な川。
⇒さんばがわ‐へんせいがん【三波川変成岩】
⇒さんばがわ‐へんせいたい【三波川変成帯】
さんばがわ‐へんせいがん【三波川変成岩】‥ガハ‥
三波川変成帯に分布する変成岩。藍閃石・ローソン石などを含むのが特徴。ジュラ紀から白亜紀にかけて地下の比較的深部の高圧条件下で生じたと考えられる。
⇒さんば‐がわ【三波川】
さんばがわ‐へんせいたい【三波川変成帯】‥ガハ‥
関東山地に始まり、西南日本の中央構造線の外側に接して、中部地方の天竜川地域から紀伊半島・四国を経て九州佐賀関さがのせき半島まで、延長800キロメートル余にわたる結晶片岩地域。群馬県藤岡市南部の三波川沿岸に標式的に露出している。→変成帯(図)
⇒さんば‐がわ【三波川】
さん‐ぱく【三白】
①正月の三箇日に降る雪。
②馬の四肢のうち、三肢の下部が白色のもの。
③米・紙・塩・蝋・砂糖など白いもののうちの三つ。
④(画題)雪・白鷺・白鷹・白梅・白雁など白いもの三者を配して描くもの。賀意を表す。
⑤黒目が上方にかたよって左右と下部の三方に白目のあるもの。三白眼。
⇒さんぱく‐がん【三白眼】
さん‐ぱく【蚕箔】
蚕を飼育する道具。木・竹・藁などを組んだ、長方形または円形の蚕具。その上に蚕筵または蚕座紙を敷いて飼育する。→蚕架
さんぱく‐がん【三白眼】
(→)三白5に同じ。
⇒さん‐ぱく【三白】
ざんば‐けん【斬馬剣】
前漢の名剣の名。馬を一刀で切断し得るほどの極めて鋭利な剣。
さん‐ばし【桟橋】
①船舶をつなぎ、貨物の積み卸しまたは船客の昇降のため、水面から突出させた構造物で、脚柱で水底に支持する形式のもの。
②高所に登るために組み立てた勾配つきの作業用の足場。
⇒さんばし‐わたし【桟橋渡し】
さんば‐じゅつ【産婆術】
(maieutike ギリシア)ソクラテスの用いた弁証術で、問答法に同じ。対話によって、相手の不確実な知識から真正な概念の誕生するのを助けることを、産婆の仕事にたとえていったもの。
⇒さん‐ば【産婆】
さんばし‐わたし【桟橋渡し】
売買貨物の引渡しを船舶着港の桟橋ですること。以後、その貨物に関する一切の費用および責任は買手に移る。
⇒さん‐ばし【桟橋】
さんば‐そう【三番叟】
①能の「翁おきな」に出る狂言方の役とその担当部分。三番三。→式三番しきさんば。
②歌舞伎舞踊・三味線音楽の一系統。能の「翁」に取材し、1を主体に扱う。長唄「種蒔たねまき三番叟」「廓くるわ三番叟」「操あやつり三番叟」、清元・長唄掛合「舌出し三番叟」、清元「四季三葉草」、常磐津「子宝三番三」など。
③(演目の初めに演じられることから)物事の始め。幕開き。
さん‐ぱち【三八】
①(揚代が銀38匁だったからいう)江戸時代、京都島原に一時あった遊女の階級。太夫の次、天神の上に位した。
②三八式歩兵銃の略。
⇒さんぱち‐ごうせつ【三八豪雪】
⇒さんぱちしき‐ほへいじゅう【三八式歩兵銃】
さんぱち‐ごうせつ【三八豪雪】‥ガウ‥
昭和38年(1963)1月の大雪。北陸を中心に東北・山陰地方など広範囲に被害が及んだ。死者228名。昭和38年1月豪雪。
⇒さん‐ぱち【三八】
さんぱちしき‐ほへいじゅう【三八式歩兵銃】
明治38年(1905)に制式化された旧日本陸軍の歩兵銃。
⇒さん‐ぱち【三八】
さん‐ばつ【傘伐】
森林を漸次伐採し、10〜15年をかけて天然更新する法。まず林床に日光を受けさせるよう疎伐し(予備伐)、次に2割位を伐り(下種伐)、飛散した種子から生じた稚樹が生長して霜の害がなくなる頃残存木をすべて伐採して(後伐)、新林を形成する。ドイツで発達した技術。
さん‐ぱつ【散発】
①弾丸が間遠に発射されること。たまをまばらにうつこと。
②物事がとぎれとぎれに起きること。「近海地震が―する」「―的な抵抗」
さん‐ぱつ【散髪】
①元結をゆわないでちらした髪。散らし髪。乱髪。
②のびた髪を刈って形を整えること。東京百事流行案内(明治26年)「目下行はる所の―の風は亜米利加様ようと仏蘭西様の二種にして」
⇒さんぱつ‐だっとう‐れい【散髪脱刀令】
⇒さんぱつ‐や【散髪屋】
ざん‐ばつ【斬伐】
①木を切ること。
②切り殺すこと。
ざん‐ぱつ【斬髪】
①髪を刈ること。散髪。
②ざんぎり。
さんぱつ‐だっとう‐れい【散髪脱刀令】‥タウ‥
髷まげを落とし刀を帯びないことを自由にした、旧弊打破・文明開化の法令。1871年(明治4)公布。→廃刀令→ざんぎり2。
⇒さん‐ぱつ【散髪】
さんぱつ‐や【散髪屋】
とこや。理髪店。
⇒さん‐ぱつ【散髪】
さん‐ばばあ【三婆】
歌舞伎で至難とされる三つの老母役。「菅原伝授手習鑑」の覚寿、「近江源氏先陣館」の微妙みみょう、「本朝廿四孝」(または「信州川中島合戦」)の勘助の母をいう。
さんば‐ひつ【山馬筆】
剛毛で穂先の長い画筆。山馬。
さんば‐やく【産婆役】
新たに組織を作ったり事業を起こしたりする時の世話役。
⇒さん‐ば【産婆】
さんばら【三跋羅】
〔仏〕(梵語saṃvara 禁戒・律儀と訳す)仏の定めた戒。また、受戒によって生ずる、悪を防ぎ六根を護る戒体。
さんばら‐がみ【さんばら髪】
振り乱れた髪。ざんばらがみ。
さん‐ばり【桟梁】
櫓門やぐらもんなどの冠木かぶきの上に、直角に木口を外方に向けてのせてある梁。
サン‐バルテルミ‐の‐ぎゃくさつ【サンバルテルミの虐殺】
1572年8月23日夜から24日にかけて、聖バルテルミ(St-Barthélemy)祭の日に摂政カトリーヌ=ド=メディシス(Catherine de Médicis1519〜1589)らがユグノーを一網打尽に暗殺した事件。フランス各地に波及。これにより宗教戦争は新たな局面を迎えた。
さん‐ばん【三番】
①第3の順位・等級。
②三つの番つがい。特に、勝負などの3回。
⇒さんばん‐げいこ【三番稽古】
⇒さんばん‐しょうぶ【三番勝負】
⇒さんばん‐だいこ【三番太鼓】
⇒さんばん‐ちゃ【三番茶】
⇒さんばん‐どり【三番鶏】
⇒さんばんめ‐もの【三番目物】
さん‐ばん【算盤】
①(→)「そろばん」1に同じ。
②算木をその上に並べ、高次方程式を解く計算をするための盤。和算で使用した。木・布・紙などで作り、盤面に縦横の碁盤目を引き、方程式の次数と係数の大きさを明示するのに役立たせる。
さん‐ぱん【生飯・散飯】
⇒さば(生飯)
さん‐ぱん【散判】
江戸時代、奉公人口入業者以外の者が、多人数の奉公人の請人となって身元保証書に捺印なついんすること。
サンパン【三板・舢板】
(中国語)中国をはじめ東南アジアの沿岸や河川で用いる小舟。はしけ。
ざん‐ぱん【残飯】
食べ残しためし。残りのめし。食べ残しの食物。「―をあさる」「―整理」
さん‐ばんがしら【三番頭】
江戸幕府の大番頭・書院番頭・小姓組番頭の総称。
さん‐はんきかん【三半規管】‥クワン
脊椎動物の内耳ないじにある器官。内耳の後部を構成し、互いに直角をなす半円形の管(半規管)3個をいい、平衡感覚をつかさどる。→耳(図)
さんばん‐げいこ【三番稽古】
相撲で、実力が互角の力士同士が二人だけで何番も続けて行う稽古。
⇒さん‐ばん【三番】
さんはん‐ごはん‐うんどう【三反五反運動】
中国で、1951〜52年に行われた、公務員の3害(汚職・浪費・官僚主義)と資本家階級の5毒(贈賄、脱税、国家財産の横領、原料のごまかし、国家の経済情報の窃取)に反対する運動。
さんぱん‐しゅぎ【三反主義】
社会民衆党などが掲げた反共産主義・反資本主義・反ファシズムの方針。
さんばん‐しょうぶ【三番勝負】
3回たたかって勝ち負けを決めること。いずれかが2回つづけて勝てば3回目は行わない。
⇒さん‐ばん【三番】
さんばん‐だいこ【三番太鼓】
大坂新町の郭くるわで、時を知らせる最後の太鼓。これを合図に郭の門を閉じた。寛永(1624〜1644)末までは亥の上刻(午後10時頃)、宝永(1704〜1711)頃は丑の刻(午前2時頃)であったという。傾城禁短気「―まで遊びてから」
⇒さん‐ばん【三番】
さんばん‐ちゃ【三番茶】
二番茶を取ったあとに出た新芽を摘んで製茶したもの。
⇒さん‐ばん【三番】
さんばん‐どり【三番鶏】
夜の明け方に、二番鶏の次に鳴く鶏。
⇒さん‐ばん【三番】
さんぱん‐の‐らん【三藩の乱】
清初の1673〜81年、雲南の呉三桂、福建の耿継茂こうけいも(その子精忠)、広東の尚可喜(その子之信)らが起こした乱。康
帝が平定し、清朝の中国支配は確立した。
さんばんめ‐もの【三番目物】
正式の5番立ての演能で、3番目に演ぜられる能。美女の霊、草木の精などを主人公とする優美な曲。「井筒」「江口」「杜若かきつばた」「小塩おしお」「桧垣」など。
⇒さん‐ばん【三番】
さん‐び【酸鼻】
[漢書鮑宣伝]甚だしくいたみ悲しむこと。むごたらしくいたましいさま。「―の極み」
さん‐び【讃美・賛美】
ほめたたえること。「徳を―する」「英雄―」
⇒さんび‐か【讃美歌・賛美歌】
さん‐ぴ【三碑】
①陸前の多賀城碑と上野こうずけの多胡たご碑と下野しもつけの那須国造碑との称。
②上野の三碑。多胡碑と山上碑と金井沢碑との称。
さん‐ぴ【産忌・産火】
出産の忌み。出産のけがれが火に及ぶのを忌む習俗。
さん‐ぴ【賛否】
賛成と不賛成。「―を問う」「―両論」
ざん‐ぴ【残碑】
こわれた石碑。また、残った石碑。
ザンビア【Zambia】
アフリカ南部にある共和国。旧北ローデシア。1924年イギリス直轄植民地、64年独立。銅を中心に鉱物資源が多い。面積75万2000平方キロメートル。人口1109万(2000)。首都ルサカ。→ローデシア→アフリカ(図)
さんビー‐せいさく【三B政策】
第一次大戦前のドイツの帝国主義政策を象徴する表現。ベルリン(Berlin)・ビザンチウム(Byzantium)・バグダード(Baghdād)の3都市を鉄道で連結し、ペルシア湾への進出をめざしたとされる。→三C政策
サン‐ピエール【H. Bernardin de Saint-Pierre】
⇒ベルナルダン=ド=サン=ピエール
サン‐ピエトロ‐だいせいどう【サンピエトロ大聖堂】‥ダウ
(Basilica di San Pietro in Vaticano イタリア)ローマのヴァチカンにある大聖堂。初期ルネサンス式の代表建築。コンスタンティヌス1世がペトロの墓所の上に創建。1506年再建に着工、1626年竣工。ブラマンテ・ラファエロ・ミケランジェロらが参加した。聖ペトロ大聖堂。セント‐ピーター寺院。→ローマ(図)
さんび‐か【讃美歌・賛美歌】
(hymn)キリスト教で神または救い主を讃美する歌。「わがためになやめる魂たまをしづめよと―うたふ人ありしかな」(啄木)
⇒さん‐び【讃美・賛美】
さん‐ぴつ【三筆】
日本の書道史上3人のすぐれた能書家。
㋐平安初期の嵯峨天皇・空海・橘逸勢たちばなのはやなり。
㋑世尊寺流の藤原行成・同行能・同行尹ゆきただ。
㋒寛永の三筆。近衛信尹のぶただ(三藐さんみゃく院)・本阿弥光悦・松花堂昭乗。
㋓黄檗おうばくの三筆。隠元・木庵・即非。
㋔幕末の三筆。市河米庵・貫名海屋ぬきなかいおく・巻菱湖まきりょうこ。
→三蹟→三聖
さん‐ぴつ【算筆】
算術と習字。計算と読み書き。
さん‐ひめ【三姫】
歌舞伎で至難とされる三つの姫役。「鎌倉三代記」の時姫、「十種香(本朝廿四孝)」の八重垣姫、「金閣寺(祇園祭礼信仰記)」の雪姫をいう。
さん‐びゃく【三百】
①(三百文もんの略)わずかな金額。転じて、卑しくて価値の低いものの意。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「嫌な女に別れても、―落した心持」
②三百代言の略。
⇒さんびゃく‐しょこう【三百諸侯】
⇒さんびゃく‐だいげん【三百代言】
⇒さんびゃく‐だな【三百店】
⇒さんびゃく‐づら【三百面】
⇒さんびゃく‐ろくじゅう‐ど【三百六十度】
さんびゃく‐しょこう【三百諸侯】
(江戸時代の大名の概数が300であったから)すべての大名。
⇒さん‐びゃく【三百】
さんびゃく‐だいげん【三百代言】
①明治前期、代言人の資格がなくて他人の訴訟や談判を引き受けた者。また、弁護士の蔑称。木下尚江、良人の自白「弁護士が可いいと言ふじやありませんか、阿母おっかさんは―と一つになさるから不可いけないワ」
②転じて、詭弁きべんを弄すること。また、その人。
⇒さん‐びゃく【三百】
さんびゃく‐だな【三百店】
家賃が月に300文もんほどの、貧弱な借家。「―もわが月夜かな」(一茶)
⇒さん‐びゃく【三百】
さんびゃく‐づら【三百面】
げびてずるそうな顔つき。
⇒さん‐びゃく【三百】
さんびゃく‐ろくじゅう‐ど【三百六十度】‥ジフ‥
すべての角度。全方位。また、ものごとの全体。
⇒さん‐びゃく【三百】
さん‐びょう【三苗】‥ベウ
中国古代の異民族で、三つの苗族。湖南・湖北地方を根拠地とし、漢族の統治に対し、しばしば反乱を起こした。後世の苗ミャオ族の祖ともいわれるが、はっきりしない。
さん‐びょう【蚕病】‥ビヤウ
蚕のかかる病気の総称。核多角体病・細胞質多角体病などのウイルス病、硬化病・軟化病・微粒子病など。
さん‐ぴょう【散票】‥ペウ
選挙で、投票が特定の政党や候補者に集中せず、散らばった票。
さん‐ぴょう【讃評】‥ピヤウ
ほめた批評をすること。
さん‐びょうし【三拍子】‥ビヤウ‥
(サンピョウシとも)
①3拍で1単位の拍子。第1拍に強拍をもつ強弱弱型を通常とする。
②小鼓・大鼓おおかわ・太鼓など3種の楽器で拍子をとること。
⇒三拍子揃う


広辞苑 ページ 8291 での【○産の紐を解く】単語。