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ま(音節)🔗🔉

①両唇を密閉し有声の気息を鼻腔に通じて発する鼻子音〔m〕と母音〔a〕との結合した音節。〔ma〕 ②平仮名「ま」は「末」の草体。片仮名「マ」は「末」また「万」の最初の2画の転形。

ま【目】🔗🔉

】 「め」の古形。他の語について複合語を作る。万葉集5「―な交かいに」。「―のあたり」「―ぶた」

ま【身】🔗🔉

(→)「み」に同じ。四時祭式「大御おおみ―」

ま【真】🔗🔉

】 [一]〔名〕 まこと。本当。真実。狂言、仏師「―でもないものを、そぢやというて売り付くるを」 [二]〔接頭〕 (体言・形容詞などに冠する) ①それそのものであることを表す。完全である、真実である、正確であるなどの意を表す。万葉集20「―袖持ち涙をのごひ」。万葉集3「―白にそ富士の高嶺に雪はふりける」。万葉集4「うち日さす宮に行く子を―悲しみ留むれば苦し」。万葉集20「旅とへど―旅になりぬ」。日葡辞書「マムカエ」。「―南」「―心」「―新しい」↔片かた。 ②純粋さや見事さをほめる意を表す。「―弓」「―木」「―熊野」 ③生物の或る類のうち標準となる種類に冠する。「―鴨」「―鰯いわし」「―昆布」 ⇒真に受ける

ま【馬】🔗🔉

】 (ウマの約)うま。万葉集5「竜たつの―も今も得てしか」

ま【間】🔗🔉

】 ①物と物、または事と事のあいだ。あい。間隔。 ㋐あいだの空間。すきま。古事記「伊那佐の山の樹の―よもい行きまもらひ」。「―を詰める」「―をはかる」 ㋑あいだの時間。ひま。いとま。古今和歌集「桜花散る―をだにも見るべきものを」。「―もなく」「まだ―がある」 ㋒ある事にあてる一続きの時間。「寝る―もない」「あっと言う―」「束の―」 ②長さの単位。 ㋐家など、建物の柱と柱とのあいだ。けん。源氏物語「見入れ給へるに、一―ばかり隔てたる見わたしに」 ㋑畳の寸法にいう語。京間は曲尺かねじゃくで6尺3寸と3尺1寸5分、田舎間は5尺8寸と2尺9寸。 ③家の内部で、屏風・ふすまなどによって仕切られたところ。 ㋐家の一しきりをなしている室。へや。「―どり」「板の―」 ㋑室町時代、部屋の広さの単位。坪。 ㋒部屋の数を数える語。 ④日本の音楽や踊りで、所期のリズムを生むための休拍や句と句との間隙。転じて、全体のリズム感。「―のとり方がうまい」 ⑤芝居で、余韻を残すために台詞せりふと台詞との間に置く無言の時間。 ⑥ほどよいころあい。おり。しおどき。機会。めぐりあわせ。「―をうかがう」「―がいい」 ⑦その場の様子。ぐあい。ばつ。 ⑧船の泊まる所。ふながかり。→澗 ⇒間が抜ける ⇒間が延びる ⇒間が持てない ⇒間が悪い ⇒間を合わせる ⇒間を置く ⇒間を欠く ⇒間を配る ⇒間を持たす ⇒間を渡す

ま【澗】🔗🔉

】 (北陸地方などで)湾または海岸の船着場・船曳揚場。「―主まぬし

ま【魔】🔗🔉

】 ①(梵語māra)〔仏〕仏道修行や人の善事の妨害をなすもの。魔羅まら。また、不思議な力をもち、悪事をなすもの。「好事―多し」→四魔。 ②不思議な力。神秘的なもの。恐るべきもの。「―の海域」 ③熱中して異常な行いをする者。「電話―」 ⇒魔が差す

ま(副詞)🔗🔉

〔副〕 ①(イマの約)さらに加えて。もっと。もう。なお。天草本伊曾保物語「獅子…その威徳分は―ひと肢えだはわれに呉れい」。「―少し」 ②(→)「まあ」に同じ。狂言、丼礑どぶかっちり「―ここへ打つてみませう」

ま(接尾)🔗🔉

〔接尾〕 形容詞の語幹、動詞の未然形、打消の助動詞「ず」などに付いて、そのような状態である意を表し、また語調を整える。多く助詞「に」を伴って副詞的に用いられる。万葉集11「かへら―に君こそ我に領巾たくひれの白浜波の寄る時も無き」。万葉集15「ぬばたまの夜見し君を明くるあした逢はず―にして今そくやしき」。古今和歌集「懲りず―に又もなき名は立ちぬべし人憎からぬ世にし住まへば」

ま(感動詞)🔗🔉

〔感〕 犬を呼ぶ声。万葉集11「追馬喚犬」(杣そまの戯書)

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