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あだ【仇・敵】🔗🔉

あだ仇・敵】 (室町時代までアタと清音) ①攻めて来る者。敵兵。万葉集6「―守る筑紫にいたり」 ②自分に害となるもの。かたき。宇津保物語藤原君「―は徳を持ちてとぞいふなる」。「―を討つ」「親切心がかえって―になる」 ③うらみ。遺恨。古今和歌集「形見こそ今は―なれ」。「恩を―で返す」 ⇒仇は情 ⇒仇を恩で報いる ⇒仇をなす

かたき【敵】🔗🔉

かたき】 ①相手。競争相手。源氏物語宿木「碁盤召し出でて、御碁の―に召し寄す」。「商売―」 ②戦争の相手。てき。平家物語5「げにもまことに野も山も海も河もみな―でありけり」 ③(「仇」とも書く)恨みのある相手。あだ。仇敵きゅうてき。枕草子49「愛敬あいぎょうおくれたる人などは、あいなく―にして」。「親の―」 ④配偶者。むこ。よめ。宇津保物語藤原君「―を得むずるやうは、比叡の中堂に常灯を奉り給へ」 ⇒かたき‐うち【敵討】 ⇒かたきうち‐もの【敵討物】 ⇒かたき‐どうし【敵同士】 ⇒かたき‐もち【敵持ち】 ⇒かたき‐やく【敵役】

てき【敵】🔗🔉

てき】 ①自分に害をなすもの。かたき。あだ。 ②戦いの相手。自分と争うもの。「―と戦う」 ③(「的」とも書く)客と遊女とが互いに呼ぶ称。おてき。好色一代男2「―もをかしき奴にて」 ④(転じて、代名詞的に)あいつ。また、こいつ。浮世風呂「―めもゑらいへげたれめじや」 ⇒敵に後ろを見せる ⇒敵に塩を送る ⇒敵は本能寺に在り ⇒敵も然るもの引っ掻くもの ⇒敵を見て矢を矧ぐ

[漢]敵🔗🔉

 字形  筆順 〔攵(攴)部11画/15画/教育/3708・4528〕 〔音〕テキ(漢) 〔訓〕かたき [意味] ①対等に立ち向かう。相手になる。「衆寡敵せず」「匹敵・無敵・敵対・好敵手」 ②戦争や競争の相手方。「敵は本能寺にあり」「敵将・敵陣・政敵・論敵・利敵行為」 ③うらみに思う相手。かたき。あだ。「敵意・敵視・仇敵きゅうてき」 [解字] 形声。音符「」(=まっすぐに当たる)+「攵」(=動詞の記号)。まともに立ち向かう意。は異体字。 [下ツキ 怨敵・外敵・仇敵・強敵・索敵・残敵・弱敵・宿敵・小敵・少敵・素敵・政敵・大敵・対敵・朝敵・天敵・匹敵・仏敵・不敵・法敵・無敵・利敵・論敵 [難読] 敵娼あいかた

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