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くさ【種】🔗🔉

くさ】 ①(多く、動詞の連用形に付いてグサと濁る)物事を起こすたね。もと。材料。万葉集17「よろづ代の語らひぐさ」。「お笑い―」「質しち―」 ②種類。しな。たぐい。源氏物語紅葉賀「唐土もろこし・高麗こまと尽したる舞ども―多かり」 ③種々。いろいろ。万葉集19「秋の時花―にありと」

しゅ【種】🔗🔉

しゅ】 ①同じなかま。分類した一つ。「ある―の才能」 ②〔生〕(species)生物分類の基本的単位。互いに同類と認識しあう個体の集合であり、形態・生態などの諸特徴の共通性や分布域、相互に生殖が可能であることや遺伝子組成などによって、他種と区別しうるもの。生物種。いくつかの特徴により、さらに亜種・変種・品種に分けることもある。化石についてはさらに時間の経過に伴う変化(すなわち進化)を加味して定義し、進化学的種という。→階級(表)。 ③〔論〕種概念の略。

たね【種】🔗🔉

たね】 ①植物の発芽するもととなるもの。特に、種子植物の種子。万葉集12「水を多み高田あげに―蒔き」 ②動物の発生するもと。 ③(「胤」とも書く)血すじ。また、血統を伝えるものとしての子。源氏物語常夏「あなめでたの我が親や。かかりける―ながら、あやしき小家に生ひいでけること」。「一粒―ひとつぶだね」 ④物事の発生する、または成り立つもと。原因。また、資本。日本永代蔵5「その―なくて長者になれるは一人もなかりき」。「争いの―」「悩みの―」「―を明かす」「―も仕掛けもない」 ⑤料理などの材料。汁の実。「おでんの―」「すしの―」 ⑥転じて、物事を行うてがかり。よりどころ。根拠。好色五人女4「又さもあらば吉三良殿にあひ見ることの―ともなりなん」 ⇒種が割れる ⇒種を宿す

[漢]種🔗🔉

 字形  筆順 〔禾部9画/14画/教育/2879・3C6F〕 〔音〕シュ(呉) 〔訓〕たね・うえる・くさ [意味] ①植物のたね。物事を生ずるもと。「種子・種苗・播種はしゅ」 ②たねをまく。植える。「種樹・種植・種痘・接種」 ③同一のもとから生じ、ある共通性を有することによって他と区別されたなかま。たぐい。くさ。「ある種の本」「王侯将相いずくんぞ種(=血統の別)あらんや」〔史記〕「種類・種別・種種・職種・各種」▶論理学では、「類」と対比され、「類」の下位の分類概念。生物学では、分類上の基礎単位。「種名・雑種・変種」 [解字] 形声。「禾」(=作物)+音符「重」(=おもみをかける)。地面に作物をおしこんでうえる意。 [下ツキ 育種・異種・一種・機種・貴種・業種・下種・原種・採種・雑種・蚕種・職種・諸種・新種・人種・接種・多種・断種・同種・特種・播種・品種・兵種・別種・変種・芒種・薬種・洋種

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