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そよろ🔗⭐🔉
そよろ
①物に軽く触れて発する音。かさこそ。枕草子28「物につきさはりて―といはせたる、…いとにくし」
②そろそろ。しずしず。
そら【空】🔗⭐🔉
そら【空】
[一]〔名〕
(上空が穹窿きゅうりゅう状をなしてそっていることからか)
①地上に広がる空間。地上から見上げる所。天。おおぞら。虚空こくう。空中。万葉集9「雁がねの聞ゆる―に」。「―に浮かぶ雲」「青い―」「―の星」
②空模様。天候。時節。後撰和歌集秋「大方の秋の―だにわびしきに」。枕草子106「―寒み花にまがへて散る雪に」。「―があやしい」「男心と秋の―」
③落ち着く所のない、不安定な状況。竹取物語「旅の―に助け給ふべき人もなきところに」。「若い身―」
④心が動揺し落ち着かないこと。放心。また、一つに決めかねている心境。万葉集11「心―なりつちは踏めども」。宇津保物語俊蔭「今更に、おもひ給へかへらん―も恥かしう」。「うわの―」「生きた―もない」
⑤根拠のないこと。当て推量すること。うそ。貫之集「まだねぬ人を―に知るかな」。「―疑い」「―を吐つく」
⑥無益なこと。かいのないこと。古今和歌集恋「ほととぎす鳴く音―なる恋もするかな」
⑦暗記。暗誦。枕草子191「六の巻―に読む」。「―で言う」
⑧うえ。てっぺん。狂言、柿山伏「犬が何として木の―へ登つたことぢや知らぬ」
[二]〔接頭〕
「何となく」「しても効果がない」「偽りの」「真実の関係がない」などの意を表す。「―おそろしい」「―だのみ」「―寝」「―耳」「他人の―似」
⇒空聞かず
⇒空知らず
⇒空知らぬ雨
⇒空飛ぶ鳥も落とす
⇒空に標結う
⇒空に知られぬ雪
⇒空に三つ廊下
⇒空吹く風と聞き流す
⇒空を歩む
⇒空を使う
広辞苑 ページ 11664。