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げん‐わく【眩惑】🔗🔉

げん‐わく眩惑】 目がくらみまどうこと。目をくらましまどわすこと。「目先の華やかさに―される」

げん‐わたし【現渡し】🔗🔉

げん‐わたし現渡し】 信用取引や先物さきもの取引で、取引最終日までに買戻しを行うことなく、現物を引き渡して取引を完了すること。特に株式の信用取引で、株式の貸付を受けていた者が、同種同等の株式を返済し、取引を完了すること。

けん‐わん【懸腕】🔗🔉

けん‐わん懸腕】 執筆法の一つ。筆をまっすぐに持ち、腕をあげ肘を脇の下につけないで、字を書くこと。運筆が自由であるため大字を書くのに適する。→枕腕ちんわん→提腕ていわん ○剣を売り牛を買わしむけんをうりうしをかわしむ [漢書循吏伝、龔遂]武事を止めて農事を奨励する。 ⇒けん【剣】 ○剣を落として舟を刻むけんをおとしてふねをきざむ (→)刻舟に同じ。 ⇒けん【剣】 ○堅を被り鋭を執るけんをかぶりえいをとる [戦国策楚策]堅い甲冑をつけ鋭い兵器を手にする。武装すること。堅を被り兵を執る。 ⇒けん【堅】 ○言を左右にするげんをさゆうにする はっきりしたことを言わず、その場をごまかす。言を左右に託する。 ⇒げん【言】 ○権を取るけんをとる 権力を握る。狂言、空腕「かさにかかつて権を取らうと存じ」 ⇒けん【権】 ○言を俟たないげんをまたない すでに分かっていることなので、改めて言うまでもない。 ⇒げん【言】 ○乾を旋らし坤を転ずけんをめぐらしこんをてんず [韓愈、潮州刺史謝上表]天下の情勢を一新するのにいう。 ⇒けん【乾】

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①後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する無声子音〔k〕と母音〔o〕との結合した音節。〔ko〕 上代特殊仮名遣では奈良時代には甲〔ko〕乙〔kö〕2類の別があり、その区別は平安初期まで残った。 ②平仮名「こ」は「己」の草体。片仮名「コ」は「己」の初2画。

こ【子・児・仔】🔗🔉

子・児・仔】 [一]〔名〕 (「小」と同源か) ①親から生まれたもの。また、それに準ずる資格の者。実子・養子・まま子のいずれにもいい、人以外の動物にもいう。万葉集5「銀しろかねも金くがねも玉も何せむにまされる宝―にしかめやも」。宇津保物語蔵開中「そこを御―にして」。大鏡後一条「魚の―多かれど、まことの魚となること難し」 ②生まれてまだ間のないもの。幼少のもの。まだ一人前でない者。こども。狂言、子盗人「まだ―が寝さしてある」。「―犬を拾う」 ③一族の子弟。万葉集5「天の下奏まおしたまひし家の―と選び給ひて」 ④(男女を問わず)人を親しんで呼ぶ語。古事記「命のまたけむ人は…くまかしが葉をうずにさせその―」。古事記「眉画まよがきに描き垂れ遇はしし女人おみなかもがと我が見し―ら」 ⑤抱えの若い芸者など。また広く、若い女。 ⑥卵。古事記「雁かり―産と聞くや」 ⑦蚕。万葉集12「たらちねの母が養ふ―の繭まよごもり」 ⑧本もとから分かれて生じたもの。古事記「一本菅は―持たず」。「竹の―」「―芋」 ⑨子株こかぶの略。 ⑩利息。利子。「元もとも―もない」 ⑪従属的な位置にあるもの。 ㋐それに所属し、支配下にあるもの。「―会社」 ㋑麻雀・花札など勝負事で、親以外のもの。 ㋒碇いかりに取りつけた石。日葡辞書「イカリノコ」 ㋓はしごの横木。日葡辞書「ハシノコ」→格。 [二]〔接尾〕 ①古くは男女ともに、今は女の名の下に添える語。大和物語「右馬允藤原千兼といふ人の妻には、とし―といふ人なむありける」。「小野妹―」「花―」 ②小さなもの、劣ったものの意で添える語。「ひよ―」「猿まし―」「娘っ―」 ③人の意を表す語。多く、仕事をする人の意。万葉集3「網―あご」。「売り―」「お針―」「馬―」「江戸っ―」「売れっ―」 ④ものを表すのに添える語。「振り―」「呼び―の笛」「鳴る―」 ◇一般には「子」を使う。[一]1・2の人には「児」、人以外には「仔」も使う。 ⇒子に優る宝なし ⇒子は親の鏡 ⇒子は親の背中を見て育つ ⇒子は鎹 ⇒子は三界の首枷 ⇒子養わんと欲すれども親待たず ⇒子ゆえの闇 ⇒子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし ⇒子を見ること親に如かず ⇒子を持って知る親の恩

広辞苑 ページ 6462