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あがっ‐たり【上がったり】🔗⭐🔉
あがっ‐たり【上がったり】
(「たり」は完了の文語助動詞)駄目になること。商売・事業などが全くふるわなくなること。→上がる➌6
あがり【上がり・揚り】🔗⭐🔉
あがり【上がり・揚り】
①位置・地位・価値・程度・値段・能力などが高い方に向かうこと。はねあがること。
②風呂などから出ること。日葡辞書「フロアガリ」。浮世風呂前「ヤア、義遊さん、モウお―かナ」
③地方から京都へ来ること。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「―の衆ならば、土産みやげ召せ召せ」
④終わること。だめになること。(雨が)やむこと。(魚・虫が)死ぬこと。また、用ずみになること。〈日葡辞書〉。「膳の―」
⑤できあがること。また、そのできぐあい。仕上がり。浮世風呂3「伊予染に黒裏さ。とんだいい―だつた」。「蚕の―(上蔟)」「ホラ、一丁―だ」
⑥双六すごろくで、駒が最終の場所へ進むこと。また、その場所。また、トランプなどで勝負がつくこと。
⑦収入。収穫。売上げ。「今日の―は少なかった」
⑧(沖縄で)東。
⑨(「上がり花」の略)お茶。
⑩(接尾語的に)前にその職業・身分・状態だった者。「役人―」「病気―」
⇒あがり‐うま【騰り馬】
⇒あがり‐おり【上がり下り】
⇒あがり‐かぶと【上り兜・揚り甲】
⇒あがり‐かまち【上がり框】
⇒あがり‐くち【上がり口】
⇒あがり‐さがり【上がり下がり】
⇒あがり‐ざしき【揚座敷】
⇒あがり‐ぜん【上がり膳】
⇒あがり‐だか【上がり高】
⇒あがり‐だん【上がり段】
⇒あがり‐ち【上地・上知】
⇒あがり‐でんじ【上がり田地】
⇒あがり‐なまず【上がり鯰】
⇒あがり‐ば【上がり場】
⇒あがり‐はな【上がり端】
⇒あがり‐ばな【上がり花】
⇒あがり‐ふじ【上り藤】
⇒あがり‐ま【揚り間】
⇒あがり‐まち【上がりまち】
⇒あがり‐まゆ【揚り繭】
⇒あがり‐め【上がり目】
⇒あがり‐もの【上がり物】
⇒あがり‐もの【上がり者】
⇒あがり‐や【揚屋】
⇒あがり‐やしき【上り屋敷】
⇒あがり‐ゆ【上がり湯】
⇒あがり‐ゆぐち【上がり湯口】
⇒上がりを請く
あがり‐おり【上がり下り】🔗⭐🔉
あがり‐おり【上がり下り】
上がることと下りること。あがりさがり。
⇒あがり【上がり・揚り】
○明かりが立つあかりがたつ
無実が明白になる。後ろ暗い所のないことが証明される。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「そこから調べていつたなら愚老があかりはたつだらう」
⇒あかり【明かり】
あがり‐かまち【上がり框】🔗⭐🔉
あがり‐かまち【上がり框】
家のあがり口のかまち。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐くち【上がり口】🔗⭐🔉
あがり‐くち【上がり口】
家や階段ののぼり口。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐こ・む【上がり込む】🔗⭐🔉
あがり‐こ・む【上がり込む】
〔自五〕
遠慮なく人の家の中に入ること。「座敷に―・む」
あがり‐さがり【上がり下がり】🔗⭐🔉
あがり‐さがり【上がり下がり】
上がったり下がったりすること。(値段などの)変動。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐ぜん【上がり膳】🔗⭐🔉
あがり‐ぜん【上がり膳】
食後にさげた膳。傾城禁短気「不断行儀づよく育つるゆゑに、仮にも―に気をうつさず」
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐だか【上がり高】🔗⭐🔉
あがり‐だか【上がり高】
収穫の量。また、商品の売上げ金額。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐たる‐よ【上がりたる世】🔗⭐🔉
あがり‐たる‐よ【上がりたる世】
大昔。古い時代。源氏物語若菜下「―にはありけり」
あがり‐だん【上がり段】🔗⭐🔉
あがり‐だん【上がり段】
高い所に登る階段。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐つ・く【上がり付く】🔗⭐🔉
あがり‐つ・く【上がり付く】
〔他四〕
召し上がる習慣がつく。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「―・くまで、何時までも、御乳を替へて見ん」
あがり‐でんじ【上がり田地】‥ヂ🔗⭐🔉
あがり‐でんじ【上がり田地】‥ヂ
江戸時代、逃亡した百姓などの田地を没収して、その村に所持させておくもの。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐なまず【上がり鯰】‥ナマヅ🔗⭐🔉
あがり‐なまず【上がり鯰】‥ナマヅ
(死んだ鯰の意)
①何の用にも立たない者。
②遊蕩ゆうとうに金銭をつかい果たした者。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐ば【上がり場】🔗⭐🔉
あがり‐ば【上がり場】
①上陸する所。
②浴場で着物を脱いだり着たりする所。あがりま。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐はな【上がり端】🔗⭐🔉
あがり‐はな【上がり端】
家にあがったばかりの所。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐ばな【上がり花】🔗⭐🔉
あがり‐ばな【上がり花】
(「花」は「端はな」の当て字。もと、遊里や料理屋での言葉)煎じたばかりの茶。でばな。あがり。また、一般に茶をもいう。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐まち【上がりまち】🔗⭐🔉
あがり‐まち【上がりまち】
いばること。犬筑波「我が空と―なる雲雀かな」
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐め【上がり目】🔗⭐🔉
あがり‐め【上がり目】
①上の方へひきつった目。「―、下がり目、ぐるっとまわって猫の目」
②物価の上がりかけの時。また、上がる徴候。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐もの【上がり物】🔗⭐🔉
あがり‐もの【上がり物】
①神仏への供物。日本永代蔵3「其跡の金銀御寺への―」
②官に没収されたもの。また、拘禁された人。浄瑠璃、長町女腹切「脇差は―、ほかに御せんぎは残るまい」。浄瑠璃、弘徽殿鵜羽産家「召人伊賀の介が家財闕所、女房は―、此方へ召し取りたり」
③田や畑の収穫物。転じて、収益・収入。
④目上の人の飲食物をいう語。召し上がりもの。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐もの【上がり者】🔗⭐🔉
あがり‐もの【上がり者】
宮仕えする奴婢ぬひ。
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐ゆ【上がり湯】🔗⭐🔉
あがり‐ゆ【上がり湯】
風呂からあがる時に使うきれいな湯。かかり湯。おか湯。好色一代男1「早や―のくれやう、散らしを飲ませ」
⇒あがり【上がり・揚り】
あがり‐ゆぐち【上がり湯口】🔗⭐🔉
あがり‐ゆぐち【上がり湯口】
鋳造の際、溶融した金属(湯)が鋳型を満たした後、溢れ出て来る流路。
⇒あがり【上がり・揚り】
○上がりを請くあがりをうく
値の下がった時に買いこみ、上がった時に売って、差額をもうける。西鶴織留1「西国米大分買込み、あがり請けたらば、太夫を根引にして」↔下がりを請く
⇒あがり【上がり・揚り】
○明かりを走るあかりをはしる
物事が明白になる。また、物事を明白に知る。好色一代男8「亭主袴肩衣、女房は着る物あらため置綿して、台所に大蝋燭―」
⇒あかり【明かり】
○上がりを請くあがりをうく🔗⭐🔉
○上がりを請くあがりをうく
値の下がった時に買いこみ、上がった時に売って、差額をもうける。西鶴織留1「西国米大分買込み、あがり請けたらば、太夫を根引にして」↔下がりを請く
⇒あがり【上がり・揚り】
あが・る【上がる・揚がる・挙がる・騰る】🔗⭐🔉
あが・る【上がる・揚がる・挙がる・騰る】
〔自五〕
位置や段階や次元が高い方へ移る。
➊そのもの全体または部分の位置が高い方に向かう。また、上方に位置する。
①上方に向かう。万葉集20「朝なさな―・る雲雀」。竹取物語「土より五尺ばかり―・りたる程に立ちつらねたり」。「屋根に―・る」
②水上・水中または船などから陸上へ移る。平家物語灌頂「魚うおの陸くがに―・れるが如く」。「おかに―・る」
③風呂から出る。夜の寝覚1「ただ今御湯より―・らせ給ひて」
④地中から地上に生え出る。狂言、竹の子「当年はおびただしう筍が―・つてござるによつて」
⑤(地面から)座敷などにはいる。昨日は今日の物語「―・らうとしても、縁が高さに―・りかねて」。「―・って話しこむ」
⑥田舎から上方かみがたへ行く。
⑦上かみの方へさかのぼる。源氏物語若菜下「時ならぬ霜・雪を降らせ、雲いかづちを騒がしたるためし、―・りたる世にはありけり」
⑧京都で、北(内裏のある方角)へ行く。大阪で、大阪城の方へ近寄る。浮世草子、好色産毛「宿に帰るまでもなく、―・る町の門の戸陰に立ち寄りて」。浮世草子、好色万金丹「阿波座を上かみへ―・り新町を西へさがる」
⑨馬がはね上がって駆け出そうとする。枕草子3「馬の―・りさわぐなどもいとおそろしう見ゆれば」
⑩乗り移っていた神霊が離れて天へ帰る。平家物語1「山王―・らせ給ひけり」
⑪(血が頭に上る意から)気持がたかぶる。のぼせて落着きを失う。源氏物語賢木「御気―・りて、なほ悩ましうせさせ給ふ」。「―・っていたので何も覚えていない」
⑫《揚》(油を切って金網の上にあげられる意から)揚げ物が出来上がる。「てんぷらが―・った」
➋そのものの価値・資格・程度・勢力・品質などが高まる。
①価が高くなる。騰貴する。続日本紀32「天下の穀の価、騰あがり貴たかし」。「物価が―・る」「料金が―・る」
②地位が高くなる。源氏物語薄雲「大納言になりて、右大将かけ給へるを、いま一きは―・りなむに、何事もゆづりてむ」
③技能などが高度になる。上達する。狂言、薩摩守「最前ので乗り覚えたと見えて、乗りぶりが―・つた」。「腕が―・る」
④度が増す。また、勢いさかんになる。「気温が―・る」「血圧が―・る」「意気が―・る」「ピッチが―・る」「速度が―・る」
⑤仕上がり、出来映え、風采などが立派になる。玉塵抄15「人を染めて、色の―・つて行く事は、五色の絵の具…の色より過ぎたぞ」。「男ぶりが―・る」
⑥入学する。進級する。「学校に―・る」
➌そのものが極点にまで達する。完了する。
①仕上がる。出来上がる。日葡辞書「フシンガアガル」。浮世風呂2「まだ―・らぬか―・らぬかと、草稿を急ぐこと長湯の迎ひにさも似たり」。「仕事が―・る」「一題―・る」
②雨などがやむ。また、雨季が終わる。日葡辞書「ツユ、または、ナガシガアガル」。猿蓑「春雨の―・るや軒になく雀」
③双六すごろくなどで駒が最終の場所にはいる。また、トランプ・麻雀などで勝負がつく。鹿の巻筆「読よみのかるたは一枚のこり、―・られる事」
④経費がそれだけですむ。片がつく。滑稽本、続膝栗毛「下直げじきに―・ります」。「月千円で―・る」
⑤貴人の食事が終わる。日葡辞書「ゴゼンガアガル」
⑥お手上げになる。だめになる。浮世風呂2「五日も三日もなまけだすと細工は―・つたりさ」。「商売が―・ったりになる」
⑦(脈・乳など、続いていたものが)終わる。絶える。止まる。浄瑠璃、大経師昔暦「脈の―・つた死病も」。「バッテリーが―・る」
⑧魚などが死ぬ。また、草木が枯れる。色道大鏡「―・るといふ詞は魚の死してはたらかざるかたちをいふ」。「瓜の蔓が―・る」
➍そのものが高く人目につくようになる。
①高く揚げられる。「旗が―・る」
②名前が出る。名高くなる。有名になる。大鏡頼忠「かばかりの詩をつくりたらましかば、名の―・らむこともまさりなまし」。「候補者に―・る」
③声が発せられる。「大喚声が―・る」
④(事実・証拠などが)明るみに出る。歌舞伎、韓人漢文手管始「じたばたせまひ。たくみの手目は―・つてある」。「証拠が―・る」
⑤(効果・実績などが)はっきりあらわれる。よい結果が得られる。「学習効果が―・る」
➎そのものが高位のものに渡される。また、ことが高位のものに向かってなされる。
①神仏に供えられる。「灯明が―・る」
②貴人に献上される。日葡辞書「ウエサマエシンモッ(進物)ガアガッタ」
③(献上される意から、その物を貴人がとり入れる意に広がり、「飲食する」の尊敬語)めしあがる。狂言、饅頭食「上つ方のお菓子に―・りまらする饅頭は」。「お八つを―・る」
④年貢などが領主などの手に収められる。転じて、家賃・地代・収益などが、所有者・経営者などに収められる。「田畑から地代が―・る」
⑤領地・役目などを取り上げられる。日葡辞書「チギャウ、ヤク(役)アガッタ」
⑥犯人が召しとられる。検挙される。「犯人が―・る」
⑦屋敷などへ奉公に行く。浮世風呂2「この子が―・りましたお屋敷さまは」。「奉公に―・る」
⑧(「行く」「たずねる」の謙譲語)参上する。参る。浮世風呂2「藤間さんがお屋敷へお―・んなさいますから」。「早速店の者をお宅へ―・らせます」
➏(動詞の連用形に付いて)
①㋐その動作が済んだ意を示す。「刷り―・る」
㋑極点にまで達する意を示す。すっかり…する。「晴れ―・る」「震え―・る」
②その動作が激しくなる意を示す。落窪物語2「やがてただいひにいひ―・りて、車の床縛りをなん切りて侍りける」
③(本来は、なまいきに出過ぎて…するの意で、いやしめ、ののしる気持を添えるようになった。命令形で使うことが多い)…やがる。…くさる。浄瑠璃、女殺油地獄「ヤイかしましい。あたり隣もあるぞかし。よつぽどにほたへ―・れ」
◇広く一般には「上」。高くあがる意に「揚」、はっきり示される意で「挙」、値段があがる意には「騰」も使う。「花火が揚がる」「証拠が挙がる」「物価が騰る」
あ・ぐ【上ぐ・挙ぐ・揚ぐ】🔗⭐🔉
あ・ぐ【上ぐ・挙ぐ・揚ぐ】
〔他下二〕
⇒あげる(下一)
あげ【上げ】🔗⭐🔉
あげ【上げ】
①あげること。竹取物語「髪―などさうして」
②高い所にある田。あげた。万葉集12「水をおほみ―に種蒔き」
③着物の裄ゆきや身丈の長いのを肩や腰の部分で縫いあげること。ぬいあげ。「肩―」
④(日本音楽で)
㋐歌の声をあげること。また、あげ方の定型化した旋律型。
㋑楽曲を終結させること。
あげ‐いお【上げ魚】‥イヲ🔗⭐🔉
あげ‐いお【上げ魚】‥イヲ
①神に供える魚。
②漁師が漁獲物の一部を神に供えること。おぼり。おぶり。
あげ‐いし【上げ石】🔗⭐🔉
あげ‐いし【上げ石】
囲碁で、攻めとって、盤面から取り上げた相手の石。はま。あげはま。
あげ‐いた【上げ板・揚げ板】🔗⭐🔉
あげ‐いた【上げ板・揚げ板】
①板の間まの板の、取りはずしできるようにしたもの。下を物入れに使用。上げ蓋。
②劇場で舞台と花道とが接する所の左右の板敷。
③風呂場などのコンクリート床の上に置く板。すのこ。
あげ‐うら【上げ裏】🔗⭐🔉
あげ‐うら【上げ裏】
〔建〕上方にあって下から見える裏。軒の裏など。
あげ‐おとり【上げ劣り】🔗⭐🔉
あげ‐おとり【上げ劣り】
元服して髪あげをした時、かえって前より姿の劣って見えること。源氏物語桐壺「―やと疑はしく」↔上げ優り
あげ‐おろし【上げ下ろし・揚げ卸し】🔗⭐🔉
あげ‐おろし【上げ下ろし・揚げ卸し】
あげたりおろしたりすること。あげさげ。「箸の―」「積荷の―」
あげ‐かじ【上げ舵】‥カヂ🔗⭐🔉
あげ‐かじ【上げ舵】‥カヂ
潜水艦を上昇させるための舵のとり方。「―をとる」
あげ‐きん【上げ金】🔗⭐🔉
あげ‐きん【上げ金】
江戸時代、幕府・諸大名に上納した金銭。献金。
あげ‐くだし【上げ下し】🔗⭐🔉
あげ‐くだし【上げ下し】
吐いたり下痢したりすること。はきくだし。
あげ‐くび【盤領・上げ頸】🔗⭐🔉
あげ‐くび【盤領・上げ頸】
盤領まるえりの首紙くびかみの紐をかけ合わせて留めた襟の形式。紐をゆるめてくつろがせた垂領たりくびに対する名称。まるえり本来の形式の故に、盤領を「あげくび」ともよむ。
あげ‐ごし【上げ輿】🔗⭐🔉
あげ‐ごし【上げ輿】
轅ながえを上げてかついで行く輿。
あげ‐ごと【上げ事】🔗⭐🔉
あげ‐ごと【上げ事】
神仏に物を供えること。また、供物。
あげ‐さげ【上げ下げ】🔗⭐🔉
あげ‐さげ【上げ下げ】
①上げたり下げたりすること。「箸の―」「―窓」
②ほめ上げたりこきおろしたりすること。「人を―する」
③物価の騰貴と下落。
④質物しちもつを請け出すことと預け入れること。洒落本、深弥満於路志「例の七つ屋から拝むやうにして―したのだやらしれず」
⑤潮のみちひき。
⇒上げ下げを取る
○上げ下げを取るあげさげをとる
相手にうまく調子をあわせてとりつくろう。適当にあしらって処理する。洒落本、辰巳之園「なんだ、うぬらまで―な」
⇒あげ‐さげ【上げ下げ】
○上げ下げを取るあげさげをとる🔗⭐🔉
○上げ下げを取るあげさげをとる
相手にうまく調子をあわせてとりつくろう。適当にあしらって処理する。洒落本、辰巳之園「なんだ、うぬらまで―な」
⇒あげ‐さげ【上げ下げ】
あげ‐ざま【上げ様】
上の方へあげるようにすること。上向き。保元物語(金刀比羅本)「むずとつかんで引きよせて―に、こみざしに三刀さいてゑいやつと」
あけ‐さ・る【明けさる】
〔自四〕
(「さる」は移動する意)夜が明けてゆく。万葉集3「―・れば潮を干しむる」
あけし・い
〔形〕
生活や気分の上でのんびりするさま。気分のさっぱりするさま。浮世風呂3「かたツきし―・い間はねへはな」
あげ‐しお【上げ潮】‥シホ
①満ちてくる潮。干潮の極から満ちにむかう潮。差し潮。↔下げ潮。
②比喩的に、物事が上向きに進む動き。盛んになっていく勢い。「―に乗る」
あげ‐じとみ【上げ蔀】
上の方に吊りあげて開くようにした蔀。釣蔀つりじとみ。
あけ‐しめ【開け閉め】
戸や扉を開けることと閉めること。開けたり閉めたりすること。開け閉たて。
あげ‐しょうもん【上証文】
江戸時代、原告・被告が裁判の裁定に服するとき差し出した証文で、裁判の経過を請うけ証文より詳しく書いたものをいう。
あげ‐しろ【上げ代】
苗代田なわしろだの最終の代掻しろかき。
あげ‐ず【上げず】
間をおかないで。「三日に―」
あけ‐すけ
(アケ(明)スケ(透)の意)つつみかくさないこと。ありのまま。「―に言う」「―な人」
あげ‐すど【揚簾戸・揚簀戸】
上につきあげて開くようにつくった竹の編戸。
あけず‐の‐もん【不開の門】
⇒あかずのもん
あげ‐せん【上げ銭・揚銭】
①売上金。または、手数料。口銭。賃金。
②芸娼妓を招く代金。揚代。
あげ‐ぜん【上げ膳】
食膳を取り下げること。また、食膳をさしあげること。自分ではそのようなことをしなくてもすむような境遇にもいう。「―、据膳すえぜん」
あげ‐ぞこ【上げ底】
(アゲソコとも)箱・桶などで、底を見かけよりも高く上げて作ったもの。比喩的に、実体以上に中身を多く見せかけてあること。
あけ‐そ・める【明け初める】
〔自下一〕[文]あけそ・む(下二)
夜が明けはじめる。六帖詠草「―・むる峰のかすみの一なびき」
あげ‐た【上田・高田】
高い場所にあって、水はけのよい水田。あげ。古事記上「其の兄―を作らば」↔凹田くぼた
あげ‐だい【揚代】
芸娼妓を揚屋に呼んで遊ぶ代金。玉代ぎょくだい。揚銭。
あげ‐だか【上げ高】
売上高うりあげだか。
あげ‐だし【揚出し】
①豆腐・茄子なすなどに、片栗粉をまぶして油で揚げた料理。特に、揚出し豆腐をいう。
②東京上野にあった茶屋の名。
あげ‐だたみ【上げ畳】
①寝殿造の住宅で、両面に表と縁へりをつけ、畳の上に別に敷きかさねる厚い畳。貴人の座または寝所に用いる。御座。御座畳。
②床下の抜け道。
あけ‐た・つ【明け立つ】
〔自四〕
夜が明けて来はじめる。万葉集19「―・たば松のさ枝に」
あけ‐たて【開け閉て】
戸や障子をあけたりしめたりすること。また、そのぐあい。
あげ‐だま【揚げ玉】
①近世の兜かぶとの頂上にある金物の名。上玉。
②打毬だきゅうで、予定数の毬まりを早く毬門に入れた組が、勝利決定のしるしに最後に投げ入れる金色の毬。
③てんぷらを揚げるとき油の中に散った衣のかす。天かす。
④球状に作った薩摩揚げ。揚げボール。
あげ‐ざま【上げ様】🔗⭐🔉
あげ‐ざま【上げ様】
上の方へあげるようにすること。上向き。保元物語(金刀比羅本)「むずとつかんで引きよせて―に、こみざしに三刀さいてゑいやつと」
あげ‐しお【上げ潮】‥シホ🔗⭐🔉
あげ‐しお【上げ潮】‥シホ
①満ちてくる潮。干潮の極から満ちにむかう潮。差し潮。↔下げ潮。
②比喩的に、物事が上向きに進む動き。盛んになっていく勢い。「―に乗る」
あげ‐じとみ【上げ蔀】🔗⭐🔉
あげ‐じとみ【上げ蔀】
上の方に吊りあげて開くようにした蔀。釣蔀つりじとみ。
あげ‐しろ【上げ代】🔗⭐🔉
あげ‐しろ【上げ代】
苗代田なわしろだの最終の代掻しろかき。
あげ‐ず【上げず】🔗⭐🔉
あげ‐ず【上げず】
間をおかないで。「三日に―」
あげ‐せん【上げ銭・揚銭】🔗⭐🔉
あげ‐せん【上げ銭・揚銭】
①売上金。または、手数料。口銭。賃金。
②芸娼妓を招く代金。揚代。
あげ‐ぜん【上げ膳】🔗⭐🔉
あげ‐ぜん【上げ膳】
食膳を取り下げること。また、食膳をさしあげること。自分ではそのようなことをしなくてもすむような境遇にもいう。「―、据膳すえぜん」
あげ‐ぞこ【上げ底】🔗⭐🔉
あげ‐ぞこ【上げ底】
(アゲソコとも)箱・桶などで、底を見かけよりも高く上げて作ったもの。比喩的に、実体以上に中身を多く見せかけてあること。
あげ‐だか【上げ高】🔗⭐🔉
あげ‐だか【上げ高】
売上高うりあげだか。
あげ‐だたみ【上げ畳】🔗⭐🔉
あげ‐だたみ【上げ畳】
①寝殿造の住宅で、両面に表と縁へりをつけ、畳の上に別に敷きかさねる厚い畳。貴人の座または寝所に用いる。御座。御座畳。
②床下の抜け道。
○上げたり下げたりあげたりさげたり🔗⭐🔉
○上げたり下げたりあげたりさげたり
ほめたりけなしたりすること。
⇒あ・げる【上げる・挙げる・揚げる】
あけち【明智】
姓氏の一つ。美濃土岐氏の支族。
⇒あけち‐こごろう【明智小五郎】
⇒あけち‐ひでみつ【明智秀満】
⇒あけち‐みつひで【明智光秀】
あげ‐ち【上地】
①(→)上地じょうち2に同じ。
②知行地・藩領などで上級領主に没収された土地。
③江戸幕府が没収または上納させた大名・旗本領。上知あげち。
⇒あげち‐れい【上知令】
あけち‐ぐら【明智鞍】
花嫁の乗用などに用いる飾り馬の鞍。
あけち‐こごろう【明智小五郎】‥ラウ
江戸川乱歩の推理小説で活躍する名探偵。1925年(大正14)の「D坂の殺人事件」に初登場。
⇒あけち【明智】
あけち‐ひでみつ【明智秀満】
安土時代の武将。三宅弥平次と称。左馬介光春は俗伝。光秀の女婿。本能寺の変に先鋒。ついで安土に敗れて大津から坂本まで馬上湖水を渡って城に入ったといわれるが、包囲され自刃。( 〜1582)
⇒あけち【明智】
あけち‐みつひで【明智光秀】
安土時代の武将。通称、十兵衛。織田信長に仕え、近江坂本城主となり惟任これとう日向守と称。ついで丹波亀山城主となり、毛利攻めの支援を命ぜられたが、信長を本能寺に攻めて自殺させた。わずか13日で豊臣秀吉に山崎で敗れ、小栗栖おぐるすで農民に殺される。(1528?〜1582)
⇒あけち【明智】
あげ‐ちょう【揚超】‥テウ
〔経〕国庫の対民間収支において受取りが支払いを超過する状態をいう。通貨収縮の要因となる。受超。↔散超さんちょう
あげち‐れい【上知令】
江戸・大坂近傍の大名・旗本の知行地を幕府に返上させる政策。江戸・大坂十里以内上知令とも。天保改革の一環。1843年(天保14)告示。関係する領主・領民の反対で同年中に撤回。じょうちれい。
⇒あげ‐ち【上地】
あげ‐づかさ【上げ官】
官の昇進。平治物語「下野は紀伊守にこそなりにけれよしともみえぬ―かな」
あげ‐つぎ【揚接ぎ】
台木を移植して後、接木つぎきをすること。ナシ・リンゴなど活着の容易な植物に行う。↔居い接ぎ
あけつげ‐どり【明告鳥】
(夜明けを告げる鳥の意)鶏の異称。夫木和歌抄27「―の声なかりせば」
あげつち‐もん【上土門】
屋根の上を平らにして土をのせた門。平安・室町時代の住宅に用いた。のちには土を上げずに形式のみをとったものができた。垜あずち門。安土あずち門。
あけっ‐ぱなし【明けっ放し・開けっ放し】
①(窓・戸・ふたなどを)開けたままにしておくこと。
②心に包み隠しのないさま。あけすけ。開放的。「―な性格」
あけっ‐ぴろげ【明けっ広げ】
(→)「あけっぱなし」に同じ。
あげ‐つぼ【揚壺】
①賭博とばくで、不正なつぼの伏せかた。
②転じて、だますこと。詐欺。「―を食う」
あげ‐づめ【揚げ詰め】
芸者や遊女を連日揚げ続けること。
あげ‐つらい【論い】‥ツラヒ
あれこれと論ずること。論議。今昔物語集25「この―由無き事也」
あげ‐つら・う【論う】‥ツラフ
〔他五〕
(「あげ」は挙、「つらう」はあれこれとする意)物事の理非をあれこれと言いたてる。可否を言いたてる。とやかく論ずる。推古紀「必ず衆もろもろと―・ふべし」
あけ‐て【明けて】
新年になって。「―60歳」
あげ‐て【挙げて】
残らず。すべて。こぞって。「国を―賛成する」「―私に責任がある」
あげ‐てぬぐい【揚手拭】‥ヌグヒ
人の前に出る時、手拭をかぶって出ること。礼式の一種。角隠つのかくしを揚帽子あげぼうし、綿帽子を揚被あげかむりというのも同意。
あげ‐づかさ【上げ官】🔗⭐🔉
あげ‐づかさ【上げ官】
官の昇進。平治物語「下野は紀伊守にこそなりにけれよしともみえぬ―かな」
あげ‐どころ【上げ所】🔗⭐🔉
あげ‐どころ【上げ所】
手紙の先方の名宛なあての所。あてどころ。小大君集「ゐなかへやる文の―に」
あげ‐びさし【上げ庇】🔗⭐🔉
あげ‐びさし【上げ庇】
(→)「突上げ戸」に同じ。
あげ‐ぶた【上げ蓋】🔗⭐🔉
あげ‐ぶた【上げ蓋】
(→)「上げ板」1に同じ。
あげ‐まさり【上げ優り】🔗⭐🔉
あげ‐まさり【上げ優り】
元服して髪あげをした姿が童子の時の姿よりもよく見えること。狭衣物語4「一の宮の御―のゆゆしさは」↔上げ劣り
あ・げる【上げる・挙げる・揚げる】🔗⭐🔉
あ・げる【上げる・挙げる・揚げる】
〔他下一〕[文]あ・ぐ(下二)
力や手を加えて、物の位置や状態や次元を高くする。
➊そのもの全体または部分の位置を高くする。
①上へやる。高い所に移動させる。丹後風土記逸文「大和べに風吹き―・げて」。竹取物語「燕はいかなる時にか子産むと知りて人をば―・ぐべき」。「棚に―・げる」
②上向きにする。「目を―・げる」
③空高く浮かぶようにする。「凧を―・げる」「花火を―・げる」
④高い位置に据え付ける。「棟を―・げる」
⑤陸上へ移す。平家物語11「―・げ置いたる船」。「おかに―・げる」
⑥下げていた髪を結い上げる。万葉集16「橘の寺の長屋に吾がゐねし童女放髪うないはなりは髪―・げつらむか」
⑦下に敷いてあるものを取りのける。「畳を―・げる」「布団を―・げる」
⑧吸い上げる。「切花が水を―・げる」
⑨(胃から口の方へ)もどす。吐く。「船に酔って―・げる」
⑩家の中に入らせる。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「はじめてのお方を同道申した。…一つ―・げます座敷があるか」
⑪《揚》芸者・遊女を(座敷へ)呼び寄せる。また、呼んで遊ぶ。西鶴織留1「丸屋の七左衛門方に太夫の吉野を―・げ置き」。「芸者を―・げて大騒ぎする」
⑫(人を)都へのぼらせる。上京させる。源氏物語玉鬘「とかく構へて、京へ―・げ奉りてむ」
⑬勢いよく馬を跳ねあがらせる。古今著聞集10「おとど力及ばで、あがり馬をひかれにけり。なか道くちをはづさせて―・げけり」
⑭(気を)たかぶらせる。栄華物語若枝「あないみじ。気け―・げさせ給ふな」
⑮(水位を高める意から自動詞的に使われて)潮がさす。「潮が―・げてくる」
⑯《揚》(金網にのせて油をきる意)熱した油の中へ入れて、調理する。「てんぷらを―・げる」
➋価値・資格・程度・勢いなどを高める。
①(「騰げる」とも書く)価を高くする。金額をふやす。「料金を―・げる」
②地位を高める。昇進させる。続日本紀10「冠位一階―・げ賜ふ事」
③(子女などを)寺子屋・学校などに入れる。浮世物語「寺に―・げて手ならひをさすれども」。「娘を大学に―・げる」
④技能などを高度にする。上達させる。日葡辞書「ガクモンナドノイロヲアグル」。「腕を―・げる」
⑤度を増す。また、勢いをさかんにする。勢いをつける。「ピッチを―・げる」「温度を―・げる」
⑥声量を大にする。高く発する。日葡辞書「コエヲアグル」
⑦顔だち・風采また評価などをよくする。「男ぶりを―・げる」「男を―・げる」
➌極点にまで至らせる。事を終わらせる。
①なしとげる。仕上げる。「この仕事は今夜中に―・げなければならない」
②育てあげる。今昔物語集9「その子を遂に―・げずして棄てつ」
③(赤子を)とりあげる。もうける。「二男一女を―・げる」
④経費をそれだけですませる。浮世床初「一分。ヱ。それで―・げるつもりかヱ」。「費用を安く―・げる」
⑤遊興や投資に金を全部使う。入れあげる。浄瑠璃、心中二枚絵草紙「新地狂ひに身代―・げ、方々の借銭」
⑥《挙》全部出しつくす。「全力を―・げる」「国を―・げて祝う」
⑦撤去する。かたづける。玉塵抄14「食ひ果てて、食ひ残しの分けのあるを、婦が膳を―・げて」
➍高く人目につくようにする。広く知られるようにする。
①高く掲げ示す。平家物語2「天下に兵乱起つて、烽火を―・げたりければ」。「看板を―・げる」
②(実例・証拠などを)明確に表面にあらわす。また、(効果・実績などが)はっきりあらわれるようにする。「証拠を―・げる」「成果を―・げる」
③(名声などを)世に広める。平家物語6「日本一州に名を―・げ」
④取り立てて示す。平家物語1「大織冠・淡海公の御事は―・げて申すに及ばず」
⑤ほめたたえる。また、その地位や仕事に適した人として推挙する。雨月物語3「この玉河てふ川は国々にありて、いづれをよめる歌もその流れの清きを―・げしなるを思へば」。「委員には某君を―・げる」
⑥大勢の人を集め動かして事を起こす。十訓抄「義兵を―・げて、かの国へ向ひ給ひし時」
⑦(行事や儀式などを)とり行う。「式を―・げる」
➎高位または有力なものの所に到達するようにする。
①神仏に供える。奉納する。栄華物語鶴林「関白殿、日ごとに法華経一部、阿弥陀経あまた…を―・げさせ給ひて」。「お賽銭さいせんを―・げる」
②身分の高い者にさし出す。献上する。景行紀「すなはち朝庭みかどに進上あげたまふ」
③返上する。辞任する。玉塵抄2「周公の摂政を―・げて、山東の東国へひつこまれたぞ」
④(本来は「与える」「やる」の相手を敬った言い方)物を渡す場合の丁寧表現。「君に―・げよう」
⑤屋敷などに奉公にやる。浮世風呂2「六ツの秋、御奉公に―・げました」
⑥参上させる。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「ずいぶん申し触らしまして、横着な借手を―・げませう」
⑦(官が領地・役目などを)召し上げる。没収する。諏訪の本地「彼が知行の所領を―・げて、我等半分づつ知行せん」
⑧物をむりに取り上げる。まきあげる。浮世風呂前「トレ手拭を見せや。…あれが所から―・げて来やアがつて」
⑨賊などを召しとる。検挙する。「犯人を―・げる」
➏①(動詞の連用形に付いて)その動作を完了させる意を示す。古今和歌集六帖2「わが門の早稲田わさだもいまだ刈り―・げぬに」。「一刻も早くし―・げてほしい」「勤め―・げる」
②(「申す」「頼む」「願う」などの動詞の連用形に付いて)その動作の対象をあがめ敬う意を添える。狂言、三人夫「汝らが名を申し―・げい」。「お名前は存じ―・げております」
③(動詞連用形に助詞「て(で)」の付いた形に添えて)その動作を他にしてやる意の丁寧表現。梅暦「どこぞへ私わちきがあづけられて、お金をこしらへて―・げるよ」。「教えて―・げる」「本を読んで―・げる」
◇広く一般には「上」。はっきり示す意で「挙」、高くあげる・陸上に移すなどの意では「揚」も使う。
⇒上げたり下げたり
うえ【上】ウヘ🔗⭐🔉
うえ【上】ウヘ
➊物の上部。
①高い位置。高い場所。万葉集3「皇おおきみは神にしませば天雲の雷いかずちの―に廬いおらせるかも」
②表面。うわべ。うわつら。万葉集20「海原の―に浪なさきそね」。「雪の―の足跡」
③あたり。ほとり。万葉集20「高円たかまとの野の―の宮は荒れにけり」
④屋根。屋形。枕草子99「などか、こと御門御門のやうにもあらず、この土御門しも、かう―もなくし初めけん」。門室有職抄「庇車…庇の体は、四方輿の如く―白」
➋地位・程度などがすぐれていること。貴いこと。十訓抄「公任きんとう卿の―につかれたりけるに」。続千載和歌集賀「あきらけき御世ぞ知らるる位山又―もなしあふぐ光に」
➌身分・地位の高い人。また、その人のいる場所。
①貴人の座に近い所。特に、主上の御座所に近い所。禁中。殿上の間。枕草子82「あなうれし、しもにありけるよ。―にてたづねんとしつるを」
②天皇。主上。枕草子9「朝餉あさがれいのおまへに―おはしますに」
③後世、将軍・公方くぼうにも称した。鳩翁道話「御―様の御政道」。日葡辞書「ウエ、また、ウエサマ」
④貴婦人、特に貴人の妻。奥方。竹取物語「離れ給ひし元の―は」。源氏物語若紫「君は―を恋ひ聞え給ひて泣きふし給へるに」
⑤貴人の妻の称呼の下につける語。「葵の―」
⑥目上の者を呼ぶときに下につける語。「尼―」「父―様」
➍その人(事)に関する事柄。万葉集20「君が―は清さやかに聞きつ」。可笑記「その御心、恋の―とのみ定むべからず」。「仕事の―で必要な資料」
➎ある事柄と他の事柄との関係を示す語。
①さらに添え加えること。…に加えて。その上。土佐日記「海賊むくいせむといふなることを思ふ―に、海のまた恐しければ」。「値段が安い―にうまい料理」
②…したのち。…した結果。…に基づいて。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「醒めての―の御分別」。「十分な考慮の―の回答」
③(「―は」の形で)…からには。平家物語1「かへつて叡感にあづかツし―は敢て罪科の沙汰もなかりけり」。常山紀談「年頃深く頼み奉る―は」。「知られた―はやむを得ない」
④ここより前の部分。「―に述べたとおり」
⇒上に立つ
⇒上には上がある
⇒上見ぬ鷲
⇒上よ下よ
⇒上を下へ
⇒上を行く
うえ【上】ウヘ(姓氏)🔗⭐🔉
うえ【上】ウヘ
姓氏の一つ。
⇒うえ‐さねみち【上真行】
うえ‐うえ【上上】ウヘウヘ🔗⭐🔉
うえ‐うえ【上上】ウヘウヘ
身分の高い人々。狂言、松楪まつゆずりは「―の事は申すに及ばず」↔下下しもじも
うえ‐つ‐かた【上つ方】ウヘ‥🔗⭐🔉
うえ‐つ‐かた【上つ方】ウヘ‥
身分の高い人々。上流階級。狂言、見物左衛門「何ぢや―の船遊び」
○上に立つうえにたつ🔗⭐🔉
○上に立つうえにたつ
人を指導する立場にある。
⇒うえ【上】
○上には上があるうえにはうえがある🔗⭐🔉
○上には上があるうえにはうえがある
これが最上だと思っていても、必ずそれ以上の行為や状態があることにいう。
⇒うえ【上】
ウェヌス【Venus ラテン】
⇒ヴィーナス
ヴェネツィア【Venezia】
イタリア北東部、ヴェネツィア湾に臨む港湾都市。町は120近くの小島から成り、170余の運河と400を超える橋で結ばれ、サン‐マルコ寺院・宮殿・博物館などがある。商工業が盛んで、中世を通じてヴェネツィア共和国として繁栄。人口27万1千(2004)。英語名ヴェニス。
⇒ヴェネツィア‐えいがさい【ヴェネツィア映画祭】
⇒ヴェネツィア‐ガラス
⇒ヴェネツィア‐は【ヴェネツィア派】
ヴェネツィア‐えいがさい【ヴェネツィア映画祭】‥グワ‥
(Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica di Venezia イタリア)ヴェネツィアで毎年開かれる国際映画祭。1932年より開催。最初の国際映画祭とされる。最高賞は金獅子賞。ヴェネツィア国際映画祭。
⇒ヴェネツィア【Venezia】
ヴェネツィア‐ガラス
(和製語Venezia glass)ヴェネツィア地方特産のガラス製品。
⇒ヴェネツィア【Venezia】
ヴェネツィア‐は【ヴェネツィア派】
ルネサンス時代、ヴェネツィアに興った絵画の流派。イタリアで初めて油絵具を用い、その地方特有の明るさに影響されて色彩豊富。ベッリーニ父子・ジョルジョーネ・ティツィアーノ・ティントレット・ヴェロネーゼ・カルパッチオらに代表される。
⇒ヴェネツィア【Venezia】
うえの【上野】ウヘ‥
①東京都台東区西部地区の名。江戸時代以来の繁華街・行楽地。
②三重県伊賀市の地名。伊賀盆地の中心。伊賀越仇討の跡や芭蕉生家がある。
上野(三重)
撮影:的場 啓
上野(三重)松尾芭蕉生家
撮影:的場 啓
上野(三重)俳聖殿
撮影:的場 啓
⇒うえの‐えき【上野駅】
⇒うえの‐こうえん【上野公園】
⇒うえの‐せんそう【上野戦争】
⇒うえの‐としょかん【上野図書館】
うえの【上野】ウヘ‥
姓氏の一つ。
⇒うえの‐しゅんのじょう【上野俊之丞】
⇒うえの‐ひこま【上野彦馬】
うえの‐えき【上野駅】ウヘ‥
上野1にあるJRの主要な駅の一つ。主に東北・上信越方面からの玄関口として発達。1883年(明治16)9月開業。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐おのこ【上の男】ウヘ‥ヲノコ
殿上人てんじょうびと。古今和歌集秋「秋たつ日―ども賀茂の川原に川逍遥しける供に」
うえ‐の‐おんぞ【表の御衣】ウヘ‥
「うえのきぬ(表衣)」の尊敬語。源氏物語葵「無紋の―」
うえ‐の‐きぬ【表衣】ウヘ‥
袍ほう。宇津保物語国譲下「直衣装束は女着せたれど―はなし」
うえの‐こうえん【上野公園】ウヘ‥ヱン
上野1にある都立公園。もと寛永寺の境内で、桜の名所。1873年(明治6)開設。東京芸術大学や博物館・美術館・動物園・不忍池しのばずのいけなどがある。正称、上野恩賜公園。古称、忍ヶ岡。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐さぶらい【上の候】ウヘ‥サブラヒ
清涼殿の殿上間てんじょうのま。古今和歌集雑「―にて、をのこどもに大みきたまひて」
うえの‐しゅんのじょう【上野俊之丞】ウヘ‥
江戸後期の薩摩藩御用商人。長崎の人。1848年(嘉永1)オランダ船より銀板写真の器具を輸入。(1790〜1851)
⇒うえの【上野】
うえの‐せんそう【上野戦争】ウヘ‥サウ
戊辰ぼしん戦争の一部。慶応4年(1868)5月、上野の寛永寺を本拠とする彰義隊と新政府軍との戦い。→彰義隊。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐ぞうし【上の雑仕】ウヘ‥ザフ‥
五節や女御入内の時、殿上の雑役に臨時に召し使われる女官。枕草子92「―、人のもとなる童も」
うえの‐としょかん【上野図書館】ウヘ‥クワン
東京上野公園内にあった帝国図書館の通称。戦後、国立国会図書館支部となってからも同様に呼ばれていたが、2000年改装され国際子ども図書館となった。→帝国図書館
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐にょうぼう【上の女房】ウヘ‥バウ
天皇のそば近くに奉仕する女官。源氏物語桐壺「―なども恋ひしのびあへり」
うえ‐の‐はかま【表袴】ウヘ‥
朝服の白袴。下袴したばかまの大口おおくちの上にはくからいう。色は表白、裏紅。三位以上は綾や織物、四位以下は平絹へいけん。
表袴
うえのはら【上野原】ウヘ‥
山梨県東端の市。もと甲州街道の宿駅。桂川の段丘上に位し、甲斐絹かいきの産地。人口2万9千。
うえの‐ひこま【上野彦馬】ウヘ‥
日本の写真術の先駆者の一人。俊之丞の子。長崎に生まれ、ポンペについて化学を学ぶ。1862年(文久2)に「舎密局セイミきょく必携」を著して湿板写真術を解説。長崎で写真館を開き、坂本竜馬らを撮影。(1838〜1904)
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐ほうがん【上の判官】ウヘ‥ハウグワン
検非違使けびいしで六位の蔵人くろうどに補せられ、昇殿できるもの。能因本枕草子にげなきもの「六位の蔵人―とうちいひて」
ウエハー【wafer】
半導体の単結晶を薄板状に切断したもの。集積回路の基板。
ウエハース【wafers】
⇒ウェファース1
うえ‐はちけん【上八軒】ウヘ‥
京都四条通から南藪の下あたりにあった私娼街。
うえはら【上原】ウヘ‥
姓氏の一つ。
⇒うえはら‐けん【上原謙】
⇒うえはら‐ゆうさく【上原勇作】
うえはら‐けん【上原謙】ウヘ‥
映画俳優。本名、池端清亮。東京生れ。戦前戦後を代表する二枚目スター。主演作「有りがたうさん」「愛染かつら」「めし」「山の音」など。(1909〜1991)
上原謙
提供:毎日新聞社
⇒うえはら【上原】
うえはら‐ゆうさく【上原勇作】ウヘ‥
軍人。陸軍大将・元帥。都城(宮崎県)生れ。西園寺内閣の陸相として2個師団増設を強硬に主張、内閣を瓦解させた。陸軍薩摩閥の長老。(1856〜1933)
⇒うえはら【上原】
うえ‐ひげ【植髭】ウヱ‥
面などに毛を植えてつくった髭。↔書髭
うえ‐びと【上人】ウヘ‥
殿上人てんじょうびと。源氏物語桐壺「上達部―なども、あいなく目をそばめつつ」
ウェブ【web】
(「クモの巣」の意。世界中に情報の網を張りめぐらすことから)インターネットで用いられる情報検索システムおよびクライアント‐サーバー‐システムの一つ。文字のほかに音声・画像を扱うことができ、ハイパーテキスト形式による情報の検索が可能。ウェッブ。ワールド‐ワイド‐ウェブ。WWW
⇒ウェブ‐サイト【web site】
⇒ウェブ‐ブラウザー【web browser】
⇒ウェブ‐ページ【web page】
⇒ウェブ‐マスター【webmaster】
ウェファース【wafers】
①小麦粉を主材料とし、薄い板状に焼いた軽い洋菓子。多くは2枚合わせて、その間にクリームなどをはさむ。アイス‐クリームにそえる。ウエハース。
ウェファース
撮影:関戸 勇
②⇒ウエハー
ウェブ‐サイト【web site】
関連のある一連のウェブページがまとまって置かれている、インターネット上での場所。WWWサイト。
⇒ウェブ【web】
うえ‐ぶし【上臥し】ウヘ‥
(ウワブシとも)禁中の宿直。平家物語2「その夜しも、院の御所法住寺殿に―して」
ウェブスター【Jean Webster】
アメリカの女性児童文学作家。作「足ながおじさん」など。(1876〜1916)
ウェブスター【John Webster】
イギリスの悲劇作家。作「白魔」「モルフィ公爵夫人」など。(1580頃〜1625頃)
ウェブスター【Noah Webster】
アメリカの語学者。1828年「ウェブスター大辞典」を公刊。(1758〜1843)
ウェブ‐ブラウザー【web browser】
ウェブページを表示するためのソフトウェア。WWWブラウザー。
⇒ウェブ【web】
ウェブ‐ページ【web page】
ウェブ‐ブラウザーによってディスプレーに一度に表示されるデータのまとまり。テキスト‐データ・画像・音声・動画などを要素にしたページの構成がHTMLなどによって記述される。
⇒ウェブ【web】
ウェブ‐マスター【webmaster】
ウェブサイトを構築・管理する人。
⇒ウェブ【web】
ヴェブレン【Thorstein Bunde Veblen】
アメリカの経済学者・社会学者。制度学派の創始者。著「有閑階級の理論」「企業の理論」など。(1857〜1929)
ウエペケレ
アイヌの伝承物語。散文で語られる。
うえ‐ぼうそう【植え疱瘡】ウヱバウサウ
(→)種痘しゅとうに同じ。
うえまち‐もの【上町者】ウヘ‥
大坂の上町(東横堀以東の高台)付近の妾めかけや私娼。西鶴置土産「―の手かけぐるひ」
うえ‐みぞ【植え溝】ウヱ‥
苗を植えつけ、また、種子をまく時に、畑や畦あぜに設ける溝。
上野(三重)松尾芭蕉生家
撮影:的場 啓
上野(三重)俳聖殿
撮影:的場 啓
⇒うえの‐えき【上野駅】
⇒うえの‐こうえん【上野公園】
⇒うえの‐せんそう【上野戦争】
⇒うえの‐としょかん【上野図書館】
うえの【上野】ウヘ‥
姓氏の一つ。
⇒うえの‐しゅんのじょう【上野俊之丞】
⇒うえの‐ひこま【上野彦馬】
うえの‐えき【上野駅】ウヘ‥
上野1にあるJRの主要な駅の一つ。主に東北・上信越方面からの玄関口として発達。1883年(明治16)9月開業。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐おのこ【上の男】ウヘ‥ヲノコ
殿上人てんじょうびと。古今和歌集秋「秋たつ日―ども賀茂の川原に川逍遥しける供に」
うえ‐の‐おんぞ【表の御衣】ウヘ‥
「うえのきぬ(表衣)」の尊敬語。源氏物語葵「無紋の―」
うえ‐の‐きぬ【表衣】ウヘ‥
袍ほう。宇津保物語国譲下「直衣装束は女着せたれど―はなし」
うえの‐こうえん【上野公園】ウヘ‥ヱン
上野1にある都立公園。もと寛永寺の境内で、桜の名所。1873年(明治6)開設。東京芸術大学や博物館・美術館・動物園・不忍池しのばずのいけなどがある。正称、上野恩賜公園。古称、忍ヶ岡。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐さぶらい【上の候】ウヘ‥サブラヒ
清涼殿の殿上間てんじょうのま。古今和歌集雑「―にて、をのこどもに大みきたまひて」
うえの‐しゅんのじょう【上野俊之丞】ウヘ‥
江戸後期の薩摩藩御用商人。長崎の人。1848年(嘉永1)オランダ船より銀板写真の器具を輸入。(1790〜1851)
⇒うえの【上野】
うえの‐せんそう【上野戦争】ウヘ‥サウ
戊辰ぼしん戦争の一部。慶応4年(1868)5月、上野の寛永寺を本拠とする彰義隊と新政府軍との戦い。→彰義隊。
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐ぞうし【上の雑仕】ウヘ‥ザフ‥
五節や女御入内の時、殿上の雑役に臨時に召し使われる女官。枕草子92「―、人のもとなる童も」
うえの‐としょかん【上野図書館】ウヘ‥クワン
東京上野公園内にあった帝国図書館の通称。戦後、国立国会図書館支部となってからも同様に呼ばれていたが、2000年改装され国際子ども図書館となった。→帝国図書館
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐にょうぼう【上の女房】ウヘ‥バウ
天皇のそば近くに奉仕する女官。源氏物語桐壺「―なども恋ひしのびあへり」
うえ‐の‐はかま【表袴】ウヘ‥
朝服の白袴。下袴したばかまの大口おおくちの上にはくからいう。色は表白、裏紅。三位以上は綾や織物、四位以下は平絹へいけん。
表袴
うえのはら【上野原】ウヘ‥
山梨県東端の市。もと甲州街道の宿駅。桂川の段丘上に位し、甲斐絹かいきの産地。人口2万9千。
うえの‐ひこま【上野彦馬】ウヘ‥
日本の写真術の先駆者の一人。俊之丞の子。長崎に生まれ、ポンペについて化学を学ぶ。1862年(文久2)に「舎密局セイミきょく必携」を著して湿板写真術を解説。長崎で写真館を開き、坂本竜馬らを撮影。(1838〜1904)
⇒うえの【上野】
うえ‐の‐ほうがん【上の判官】ウヘ‥ハウグワン
検非違使けびいしで六位の蔵人くろうどに補せられ、昇殿できるもの。能因本枕草子にげなきもの「六位の蔵人―とうちいひて」
ウエハー【wafer】
半導体の単結晶を薄板状に切断したもの。集積回路の基板。
ウエハース【wafers】
⇒ウェファース1
うえ‐はちけん【上八軒】ウヘ‥
京都四条通から南藪の下あたりにあった私娼街。
うえはら【上原】ウヘ‥
姓氏の一つ。
⇒うえはら‐けん【上原謙】
⇒うえはら‐ゆうさく【上原勇作】
うえはら‐けん【上原謙】ウヘ‥
映画俳優。本名、池端清亮。東京生れ。戦前戦後を代表する二枚目スター。主演作「有りがたうさん」「愛染かつら」「めし」「山の音」など。(1909〜1991)
上原謙
提供:毎日新聞社
⇒うえはら【上原】
うえはら‐ゆうさく【上原勇作】ウヘ‥
軍人。陸軍大将・元帥。都城(宮崎県)生れ。西園寺内閣の陸相として2個師団増設を強硬に主張、内閣を瓦解させた。陸軍薩摩閥の長老。(1856〜1933)
⇒うえはら【上原】
うえ‐ひげ【植髭】ウヱ‥
面などに毛を植えてつくった髭。↔書髭
うえ‐びと【上人】ウヘ‥
殿上人てんじょうびと。源氏物語桐壺「上達部―なども、あいなく目をそばめつつ」
ウェブ【web】
(「クモの巣」の意。世界中に情報の網を張りめぐらすことから)インターネットで用いられる情報検索システムおよびクライアント‐サーバー‐システムの一つ。文字のほかに音声・画像を扱うことができ、ハイパーテキスト形式による情報の検索が可能。ウェッブ。ワールド‐ワイド‐ウェブ。WWW
⇒ウェブ‐サイト【web site】
⇒ウェブ‐ブラウザー【web browser】
⇒ウェブ‐ページ【web page】
⇒ウェブ‐マスター【webmaster】
ウェファース【wafers】
①小麦粉を主材料とし、薄い板状に焼いた軽い洋菓子。多くは2枚合わせて、その間にクリームなどをはさむ。アイス‐クリームにそえる。ウエハース。
ウェファース
撮影:関戸 勇
②⇒ウエハー
ウェブ‐サイト【web site】
関連のある一連のウェブページがまとまって置かれている、インターネット上での場所。WWWサイト。
⇒ウェブ【web】
うえ‐ぶし【上臥し】ウヘ‥
(ウワブシとも)禁中の宿直。平家物語2「その夜しも、院の御所法住寺殿に―して」
ウェブスター【Jean Webster】
アメリカの女性児童文学作家。作「足ながおじさん」など。(1876〜1916)
ウェブスター【John Webster】
イギリスの悲劇作家。作「白魔」「モルフィ公爵夫人」など。(1580頃〜1625頃)
ウェブスター【Noah Webster】
アメリカの語学者。1828年「ウェブスター大辞典」を公刊。(1758〜1843)
ウェブ‐ブラウザー【web browser】
ウェブページを表示するためのソフトウェア。WWWブラウザー。
⇒ウェブ【web】
ウェブ‐ページ【web page】
ウェブ‐ブラウザーによってディスプレーに一度に表示されるデータのまとまり。テキスト‐データ・画像・音声・動画などを要素にしたページの構成がHTMLなどによって記述される。
⇒ウェブ【web】
ウェブ‐マスター【webmaster】
ウェブサイトを構築・管理する人。
⇒ウェブ【web】
ヴェブレン【Thorstein Bunde Veblen】
アメリカの経済学者・社会学者。制度学派の創始者。著「有閑階級の理論」「企業の理論」など。(1857〜1929)
ウエペケレ
アイヌの伝承物語。散文で語られる。
うえ‐ぼうそう【植え疱瘡】ウヱバウサウ
(→)種痘しゅとうに同じ。
うえまち‐もの【上町者】ウヘ‥
大坂の上町(東横堀以東の高台)付近の妾めかけや私娼。西鶴置土産「―の手かけぐるひ」
うえ‐みぞ【植え溝】ウヱ‥
苗を植えつけ、また、種子をまく時に、畑や畦あぜに設ける溝。
うわ【上】ウハ🔗⭐🔉
うわ【上】ウハ
他の語に冠して複合語をつくり、「上うえ」「表面」の意を表す語。「―荷」「―書き」「―まわる」
うわ‐つ‐くに【上つ国】ウハ‥🔗⭐🔉
うわ‐つ‐くに【上つ国】ウハ‥
上方にある国。黄泉国よみのくにに対して現世、海底の国に対しては地上の国を指していう。古事記上「今、天津日高あまつひこの御子、虚空津日高そらつひこ、―にいでまさむとしたまふ」
うわっ‐つら【上っ面】ウハ‥🔗⭐🔉
うわっ‐つら【上っ面】ウハ‥
ウワツラの促音化。
うわっ‐ぱり【上っ張り】ウハ‥🔗⭐🔉
うわっ‐ぱり【上っ張り】ウハ‥
衣服の汚れを防ぐためなどに、上にはおって着るもの。うわばり。スモック。
うわ‐の‐そら【上の空】ウハ‥🔗⭐🔉
うわ‐の‐そら【上の空】ウハ‥
①天の上。空中。源氏物語夕顔「山の端の心も知らで行く月は―にて影や絶えなむ」
②他のことに心が奪われて、そのことに精神が集中しない状態。心が浮き立っておちつかないさま。源氏物語薄雲「川面のすまひ、いとど心細さまさりて―なる心ちのみしつつ」。「親の意見など―で聞いている」
③いいかげんなさま。根拠がなく、不確かなさま。平家物語6「御書を給はらで申さむには、―にや思し召され候はんずらむ」
かみ【上】🔗⭐🔉
かみ【上】
➊「うえ」が本来は表面を意味するのに対して、一続きのものの始原を指す語。↔しも。
①(空間的に)高い所。
㋐うえ。伊勢物語「この山の―にありといふ布引の滝、見に上らん」
㋑川の上流。川上。万葉集1「―つ瀬に鵜川を立ち下つ瀬に小網さでさし渡す」
㋒身体または衣服の、腰または一定の位置より上の部分。「―半身」
㋓(台所・勝手などに対して)座敷。好色一代女2「―する男、お床は二階へと呼び立つれば」
②(時間的にまたは順序で)初めの方。
㋐昔。古いにしえ。千載和歌集序「―正暦のころほひより、下文治の今に至るまで」
㋑月の上旬。「―の十日」
㋒ある期間をいくつかに分けた最初の方。「―半期」
㋓和歌の初めの方。主にその前半3句。上の句。本もと。後拾遺和歌集雑「世の中を何にたとへむといふふるごとを―に置きて」
➋身分・地位などが高いこと。また、そのような人。
①天皇の尊称。おかみ。「―御一人」
②身分の高い人。源氏物語帚木「―は下に助けられ、下は―になびきて」
③年上。年長者。源氏物語若菜下「七つより―のは、皆殿上せさせ給ふ」
④(多く「お」を冠して)政府。朝廷。
⑤主君。主人。かしら。長。
⑥人の妻の敬称。「お―さん」
⑦上座かみざの略。
⑧皇居に近い方。
㋐京都の町で、北の方。「―京」
㋑上方かみがたの略。京都・大坂地方。
⇒上漏り下潤う
⇒上を学ぶ下
かみ‐け【上け】🔗⭐🔉
かみ‐け【上け】
南風。↔しもけ
かみ‐ずり【上づり】‥ヅリ🔗⭐🔉
かみ‐ずり【上づり】‥ヅリ
上気じょうきして判断がつかなくなること。のぼせあがること。浮世草子、傾城武道桜「酒がすぎると我を忘れ―な調子に大へいをさばき」
かみ‐ず・る【上づる】‥ヅル🔗⭐🔉
かみ‐ず・る【上づる】‥ヅル
〔自四〕
のぼせあがる。上気じょうきする。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「気は―・り裾はお留主を念がけて」
かみする‐おんな【上する女】‥ヲンナ🔗⭐🔉
かみする‐おんな【上する女】‥ヲンナ
上方の遊里で、揚屋あげやの座敷に出て客席の世話をする女。男の場合は「上する男」という。好色一代男6「―に心を合はせ小座敷に入りて語りぬ」→かみ(上)➊1㋓
かみ‐つ‐え【上つ枝】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐え【上つ枝】
⇒かみつえだ。藻塩草「かみつ枝…かみつえともいふ」
かみ‐つ‐えだ【上つ枝】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐えだ【上つ枝】
①上の方の枝。ほつえ。
②(兄弟姉妹を枝にたとえて)兄または姉。拾遺和歌集雑「おほけなく―をばさしこえて」
かみ‐つ‐かた【上つ方】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐かた【上つ方】
①上の方。かみに当たる方。
②京都で、御所に近い、北の方。栄華物語初花「―にさべき御さまにと、おきてきこえさせ給ふ」
かみ‐つ‐せ【上つ瀬】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐せ【上つ瀬】
川上にある瀬。万葉集17「泉の河の―にうち橋わたし」↔下つ瀬
かみ‐つ‐みち【上つ道】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐ゆみはり【上つ弓張】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐ゆみはり【上つ弓張】
(→)上弦じょうげんに同じ。
かみ‐つ‐よ【上つ世】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐よ【上つ世】
大昔の時代。上代。上古。
かみ‐つ‐よほろ【上つ丁】🔗⭐🔉
かみ‐つ‐よほろ【上つ丁】
諸国から奉る壮丁そうてい。万葉集20「足柄の下の郡こおりの―丹比部の国人」
かみ‐の‐く【上の句】🔗⭐🔉
かみ‐の‐く【上の句】
短歌の初めの五・七・五の3句。また、連歌・俳諧で五・七・五の句。↔下の句
かみ‐の‐と【上の戸】🔗⭐🔉
かみ‐の‐と【上の戸】
清涼殿の殿上の東の入口。(名目抄)→清涼殿(図)
かみ‐の‐みい【上の御井】‥ヰ🔗⭐🔉
かみ‐の‐みい【上の御井】‥ヰ
神饌しんせんの調理に用いる井戸。伊勢の豊受大神宮の宮域内、藤岡山の麓にある。
かみ‐の‐みや【上の宮】🔗⭐🔉
かみ‐の‐みや【上の宮】
⇒じょうぐう(上宮)
かみ‐の‐ゆみはり【上の弓張】🔗⭐🔉
かみ‐の‐ゆみはり【上の弓張】
(→)上弦じょうげんに同じ。かみつゆみはり。
かむ【上】🔗⭐🔉
かむ【上】
(上代東国方言)カミ(上)の訛。(一説に、カミ(神)の訛)万葉集14「―のねにたなびく雲を見つつしのはも」
かん‐の‐くだり【上の件】🔗⭐🔉
かん‐の‐くだり【上の件】
(カミノクダリの音便)上の条々。以上の話の次第。大和物語「―奏しければ」
じょう【上】ジヤウ🔗⭐🔉
じょう【上】ジヤウ
(呉音。漢音はショウ)
①高い方。うえ。また、おもて。表面。
②すぐれていること。よいこと。「―の成績」
③順序が先であること。「巻の―」
④さしあげること。たてまつること。また、進物の包み紙などに、たてまつる意で書く語。源氏物語橋姫「この袋を見給へば…―といふ文字をうへに書きたり」
⑤(接尾語的に)「…の上で」「…に関して」の意を表す。「教育―」
⑥漢字の四声しせいの一つ。上声じょうしょう。
⑦上野国こうずけのくにの略。
じょう‐じょう【上上】ジヤウジヤウ🔗⭐🔉
じょう‐じょう【上上】ジヤウジヤウ
最上。この上もなくよいこと。「―の天気」「気分は―」
⇒じょうじょう‐きち【上上吉】
⇒じょうじょう‐きつ【上上吉】
じょうじょう‐きち【上上吉】ジヤウジヤウ‥🔗⭐🔉
じょうじょう‐きち【上上吉】ジヤウジヤウ‥
⇒じょうじょうきつ。日本永代蔵6「―の緋りんず」
⇒じょう‐じょう【上上】
じょうじょう‐きつ【上上吉】ジヤウジヤウ‥🔗⭐🔉
じょうじょう‐きつ【上上吉】ジヤウジヤウ‥
①芸事の位付くらいづけで、できばえのこの上もなくよいこと。もと歌舞伎の評判記の位付から出たが、評判記では、この上に真・功・極などの文字を冠してさらに上位を示した。→黒くろ極上上吉。
②この上もなく吉であること。最もよいこと。
⇒じょう‐じょう【上上】
のぼ・す【上す】🔗⭐🔉
のぼ・す【上す】
[一]〔他五〕
(「のぼせる」を四段に活用させた語)
①高い所へ上げる。世間胸算用5「少年の時は花をむしり紙烏いかを―・し」
②位を引き上げる。
③都へ送りやる。天草本平家物語「頼朝…代官として弟の範頼と義経を―・いて」
④おだてる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―・せば此奴が―・されて、なる程盗んでくれうといふ」
⑤提示する。「口に―・す」
⑥頭に浮かべる。「そんな事を意識に―・す暇もない」
[二]〔他下二〕
⇒のぼせる(下一)
のぼせ‐に【上せ荷】🔗⭐🔉
のぼせ‐に【上せ荷】
地方から都に送る荷。
のぼ・せる【上せる】🔗⭐🔉
のぼ・せる【上せる】
〔他下一〕[文]のぼ・す(下二)
(順々にたどって高い所へ行かせる)
①高い所へ上げる。登らせる。竹取物語「粗籠あらこに人を―・せて釣り上げさせて」。徒然草「高名の木のぼりといひし男、人をおきてて高き木に―・せて、梢を切らせしに」
②上流へやる。さかのぼらせる。万葉集1「真木の枛手つまでを百足らず筏に作り―・すらむ」
③貴人のもとへ呼び寄せる。枕草子49「下なるをも呼び―・せ」
④位を引き上げる。
⑤地方から都へやる。平家物語12「鎌倉殿に此の由申しければ、舎弟参河の守範頼を討手に―・せ給ふべき由仰せられけり」。御伽草子、物くさ太郎「料足を集めて京へ―・せけり」
⑥いい気にさせる。おだてる。傾城禁短気「今少し―・せなば、五十両は出しさうな大臣と思ひ」
⑦上に置く。「食卓に―・せる」
⑧提示する。「話題に―・せる」
⑨書きとどめる。「記録に―・せる」
⑩念頭に浮かべる。「一人の女を意識に―・せる」
へ【上】🔗⭐🔉
へ【上】
(ウヘのウの脱落した形。「…の―」の形で)ある物の表面・上部・近くなどの意を表す。万葉集4「河の―のいつ藻もの花の」
[漢]上🔗⭐🔉
上 字形
筆順
〔一部2画/3画/教育/3069・3E65〕
〔音〕ジョウ〈ジャウ〉(呉) ショウ〈シャウ〉(漢)
〔訓〕うえ・うわ=・かみ・あげる・あがる・のぼる・のぼせる・のぼす・たてまつる
[意味]
①うえ。かみ。(対)下。
㋐位置・身分・価値などの高い方。このましい。「上の上」「上段・上品・上弦・上水道・上人しょうにん・上機嫌・階上・頭上・長上・主上」
㋑動きや流れのもとの方。順序が先の方。「上流・上巻・上述・上記・上旬・以上・如上」▶現代中国語では、この前の、一つ前の、の意に用いる。「上次(=前回)・上星期(=先週)・上月(=先月)」
㋒表面。「紙上・図上・海上かいじょう・かいしょう」
②そのあたり。
㋐かたわら。ほとり。「席上・途上・街上」
㋑…に関して。…の点で。「世上・史上・一身上・都合上・理論上」
③低い位置から高い位置へ移動する。(対)下。
㋐のぼる。あがる。あげる。「上昇・上陸・浮上・炎上・計上」
㋑さしあげる。たてまつる。「上奏・上書・返上・献上」
㋒のぼす。のせる。あらわす。「上場・上演・上梓じょうし」
㋓地方から中央へ行く。南から北へ行く。のぼる。「上洛じょうらく・上京・北上」
④「上声じょうしょう」の略。「平上去入」
⑤「上野こうずけ国」の略。「上州・上信越」
[解字]
基準となる線よりうえに短い線を付し、うえ、うえにあるもの、を意味する指事文字。物が下敷きのうえにのっている形を示した文字ともいう。
[下ツキ
鞍上・以上・已上・運上・雲上・炎上・屋上・海上・架上・机上・機上・逆上・今上・謹上・錦上・形而上・啓上・計上・下剋上・献上・口上・向上・江上・極上・湖上・言上・最上・砂上・参上・史上・市上・紙上・至上・誌上・樹下石上・主上・如上・進上・身上・水上・聖上・席上・世上・僭上・川上・奏上・増上慢・俎上・太上天皇・卓上・地上・長上・頂上・直上・枕上・呈上・天上・殿上・凍上・東上・同上・堂上・途上・馬上・番上・浮上・返上・北上・無上・洋上・陸上・梁上・路上・和上
[難読]
上手いうまい・上衣うわぎ・上総かずさ・上達部かんだちめ・上野こうずけ・上手じょうず・上枝ほつえ・上海シャンハイ
筆順
〔一部2画/3画/教育/3069・3E65〕
〔音〕ジョウ〈ジャウ〉(呉) ショウ〈シャウ〉(漢)
〔訓〕うえ・うわ=・かみ・あげる・あがる・のぼる・のぼせる・のぼす・たてまつる
[意味]
①うえ。かみ。(対)下。
㋐位置・身分・価値などの高い方。このましい。「上の上」「上段・上品・上弦・上水道・上人しょうにん・上機嫌・階上・頭上・長上・主上」
㋑動きや流れのもとの方。順序が先の方。「上流・上巻・上述・上記・上旬・以上・如上」▶現代中国語では、この前の、一つ前の、の意に用いる。「上次(=前回)・上星期(=先週)・上月(=先月)」
㋒表面。「紙上・図上・海上かいじょう・かいしょう」
②そのあたり。
㋐かたわら。ほとり。「席上・途上・街上」
㋑…に関して。…の点で。「世上・史上・一身上・都合上・理論上」
③低い位置から高い位置へ移動する。(対)下。
㋐のぼる。あがる。あげる。「上昇・上陸・浮上・炎上・計上」
㋑さしあげる。たてまつる。「上奏・上書・返上・献上」
㋒のぼす。のせる。あらわす。「上場・上演・上梓じょうし」
㋓地方から中央へ行く。南から北へ行く。のぼる。「上洛じょうらく・上京・北上」
④「上声じょうしょう」の略。「平上去入」
⑤「上野こうずけ国」の略。「上州・上信越」
[解字]
基準となる線よりうえに短い線を付し、うえ、うえにあるもの、を意味する指事文字。物が下敷きのうえにのっている形を示した文字ともいう。
[下ツキ
鞍上・以上・已上・運上・雲上・炎上・屋上・海上・架上・机上・機上・逆上・今上・謹上・錦上・形而上・啓上・計上・下剋上・献上・口上・向上・江上・極上・湖上・言上・最上・砂上・参上・史上・市上・紙上・至上・誌上・樹下石上・主上・如上・進上・身上・水上・聖上・席上・世上・僭上・川上・奏上・増上慢・俎上・太上天皇・卓上・地上・長上・頂上・直上・枕上・呈上・天上・殿上・凍上・東上・同上・堂上・途上・馬上・番上・浮上・返上・北上・無上・洋上・陸上・梁上・路上・和上
[難読]
上手いうまい・上衣うわぎ・上総かずさ・上達部かんだちめ・上野こうずけ・上手じょうず・上枝ほつえ・上海シャンハイ
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