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おお【凡】オホ🔗⭐🔉
おお【凡】オホ
(一説に、オボと濁音)
①ぼんやりしているさま。ほのか。万葉集4「朝霧の―に相見し人ゆゑに」
②いいかげんなさま。おろそか。万葉集2「天そら数ふ大津の子が逢ひし日に―に見しくは今ぞ悔しき」
③平凡なさま。ふつう。万葉集7「人こそは―にも言はめわがここだ偲しのふ川原を標しめ結ふなゆめ」
おお【太・多】オホ🔗⭐🔉
おお【太・多】オホ
姓氏の一つ。
⇒おお‐の‐やすまろ【太安万侶】
おお【大】オホ🔗⭐🔉
おお【大】オホ
〔接頭〕
①広大または多量の意を表す。「―川」「―雪」↔小こ・お。
②尊敬または讃美の意を表す。「―君」「―江戸」
③程度が大きくはげしい意を表す。「―あわて」「―いばり」
④血筋の順序で、上位の意を表す。「―おじ」
⑤重要の意を表す。「―勝負」
⑥最後極限の意を表す。「―晦日」「―詰め」
⑦全体にわたる意を表す。「―づかみ」
おお🔗⭐🔉
おお
〔感〕
①答え、承知する時の声。祝詞、祈年祭「神主・祝部はふり等、共に―と称まおす」
②神楽かぐら・東遊あずまあそびなどの囃子詞はやしことば。
③思いついた時などの感動の声。狂言、伊文字「―、その伊勢の国であつた」
おお‐あえ【大饗】オホアヘ🔗⭐🔉
おお‐あえ【大饗】オホアヘ
⇒たいきょう
おおあがり‐じま【大東島】オホ‥🔗⭐🔉
おおあがり‐じま【大東島】オホ‥
⇒だいとうじま
おお‐あきない【大商い】オホアキナヒ🔗⭐🔉
おお‐あきない【大商い】オホアキナヒ
大規模な商売。また、取引額の大きな売買。
おお‐あきんど【大商人】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あきんど【大商人】オホ‥
手びろく商売をする人。豪商。
おお‐あぐら【大胡坐】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あぐら【大胡坐】オホ‥
無遠慮に大きくあぐらを組むこと。
おお‐あご【大顎】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あご【大顎】オホ‥
節足動物の口をかこむ付属肢の一対。食物の摂取・咀嚼にあずかり、食性に応じて形態・機能など多彩。大腮。上腮。
おお‐あざ【大字】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あざ【大字】オホ‥
「あざ(字)」参照。
おおあさひこ‐じんじゃ【大麻比古神社】オホ‥🔗⭐🔉
おおあさひこ‐じんじゃ【大麻比古神社】オホ‥
徳島県鳴門市大麻町にある元国幣中社。祭神は大麻比古神。阿波国一の宮。
おお‐あし【大足】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あし【大足】オホ‥
①大きな足。
②大きな歩幅。大股おおまた。「―で歩く」
③泥田に入る時につかう板製の大形の足駄。
大足(1)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
大足(2)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)


おお‐あじ【大味】オホアヂ🔗⭐🔉
おお‐あじ【大味】オホアヂ
①(食物が)単純な味で、こまやかな風味のないこと。おおまかな味。「―でうまくない」
②大ざっぱでこまやかな趣がないこと。「―な演技」
おお‐あしらい【大あしらい】オホアシラヒ🔗⭐🔉
おお‐あしらい【大あしらい】オホアシラヒ
おおまかにあしらうこと。丁重にもてなさないこと。
おお‐あせ【大汗】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あせ【大汗】オホ‥
多量にかいた汗。「―を流す」
おお‐あたま【大頭・巨頭】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あたま【大頭・巨頭】オホ‥
①大きなあたま。
②かしらぶん。領袖。
③金持。
おお‐あたり【大当り】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あたり【大当り】オホ‥
①たいそううまく的中すること。予想やくじが当たったり、野球でヒットが続いたりすること。「予言が―する」
②都合よく大成功すること。特に、芝居・相撲などの興行で客の入りが良いこと。「忠臣蔵で―を取る」
おお‐あな【大穴】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あな【大穴】オホ‥
①大きな穴。
②大きな欠損・損害。「帳簿に―をあける」
③競馬・競輪などでの大きな番狂わせ。また、それによる大もうけ。「―をねらう」
おおあなむち‐の‐みこと【大穴牟遅命】オホ‥🔗⭐🔉
おおあなむち‐の‐みこと【大穴牟遅命】オホ‥
大国主命おおくにぬしのみことの別名。大穴持命おおあなもちのみこととも。
おお‐あに【大兄】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あに【大兄】オホ‥
第1の兄。長兄。おおえ。
おお‐あね【大姉】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あね【大姉】オホ‥
第1の姉。長姉。
おお‐あま【大甘】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あま【大甘】オホ‥
①過度に甘やかすさま。「―な母親」
②楽観的すぎるさま。
おお‐あまぎみ【大尼君】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あまぎみ【大尼君】オホ‥
老尼を敬っていう語。源氏物語若菜上「かの―も、今はこよなきほけ人にてぞありけむかし」
おおあま‐の‐おうじ【大海人皇子】オホ‥ワウ‥🔗⭐🔉
おおあま‐の‐おうじ【大海人皇子】オホ‥ワウ‥
天武天皇の名。
おお‐あめ【大雨】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あめ【大雨】オホ‥
ひどく大量に降る雨。
おお‐あや【大綾】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あや【大綾】オホ‥
綾織の紋様の大きなもの。万葉集16「紫の―の衣きぬ」
おおあらい【大洗】オホアラヒ🔗⭐🔉
おおあらい【大洗】オホアラヒ
茨城県東茨城郡の町。また、同町にあり、鹿島灘に臨む海岸。海水浴場がある。磯節で名高い。
大洗海岸
撮影:山梨勝弘

おお‐あらき【大新城・大殯】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あらき【大新城・大殯】オホ‥
荒城あらきの尊敬語。
おお‐あらめ【大荒目】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あらめ【大荒目】オホ‥
鎧よろいの縅おどし方の一種。幅の広い札さねに幅広の緒であらくおどしたもの。保元物語「―の鎧の」
おお‐あり【大有り】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あり【大有り】オホ‥
「ある」を強めていう語。おおいにあるさま。十分あるさま。「理由は―だよ」
おお‐ありくい【大蟻食い】オホ‥クヒ🔗⭐🔉
おお‐ありくい【大蟻食い】オホ‥クヒ
アリクイ科の哺乳類。頭胴長約1メートル。尾長80センチメートル。荒い毛を持つ。頭と背は灰褐色、胸から肩にかけて白い縁取りを持つ黒い帯模様がある。中南米に生息。歯が全くなく、鋭い前足の爪でシロアリの塚を壊し、長い舌でなめとる。→ありくい
おおありくい
オオアリクイ
提供:東京動物園協会


おお‐あれ【大荒れ】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あれ【大荒れ】オホ‥
①ひどく荒れはてていること。「―の廃屋」
②天候がひどく荒れること。烈しい暴風雨。
③非常に乱暴になること。「酒を飲んで―に荒れる」
④スポーツや賭事で、思いがけない結果になること。「―の土俵」
おお‐あれちのぎく【大荒地野菊】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あれちのぎく【大荒地野菊】オホ‥
キク科の大形一、二年草。南アジア原産とされる。世界中に帰化し、日本各地の路傍にも普通。多数の根生葉から成るロゼットで越冬し、夏には高さ1メートル余の茎を直立。細長い葉を互生し、上部で細かく分枝して無数の小さな頭状花をつける。頭状花は卵形で平開せず、青緑色の総苞に包まれる。痩果の冠毛は淡褐色。
おお‐あわ【大粟・粱】オホアハ🔗⭐🔉
おお‐あわ【大粟・粱】オホアハ
アワの一変種。穂が大きく、実はまばらで、日本に多い種類。黄粱。
おお‐あわて【大慌て】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あわて【大慌て】オホ‥
大いにあわてること。
おお‐あんどの【大安殿】オホ‥🔗⭐🔉
おお‐あんどの【大安殿】オホ‥
⇒おおやすみどの
おおい【被い・覆い】オホヒ🔗⭐🔉
おおい【被い・覆い】オホヒ
おおうこと。また、物におおうもの。カバー。「―をかける」
⇒おおい‐ば【覆い羽】
おおい【大井】オホヰ🔗⭐🔉
おおい【大井】オホヰ
姓氏の一つ。
⇒おおい‐けんたろう【大井憲太郎】
おお‐い【大炊】オホヒ🔗⭐🔉
おお‐い【大炊】オホヒ
(オホイヒ(大飯)の約)食物の調理。
⇒おおい‐づかさ【大炊寮】
⇒おおい‐どの【大炊殿】
⇒おおい‐の‐かみ【大炊頭】
⇒おおい‐の‐つかさ【大炊寮】
⇒おおい‐の‐みかど【大炊帝】
⇒おおい‐みかど‐どの【大炊御門殿】
⇒おおい‐りょう【大炊寮】
おおい【苜蓿】オホヒ🔗⭐🔉
おおい【苜蓿】オホヒ
ウマゴヤシの古称。〈倭名類聚鈔17〉
おお・い【多い】オホイ🔗⭐🔉
おお・い【多い】オホイ
〔形〕[文]おほ・し(ク)
数や量がゆたかである。文語ではカリ活用をとる場合が多い。
①数量が数えきれないくらいたくさんある。度数が頻繁ひんぱんである。万葉集19「情こころつけずて思ふ日そ―・き」。「苦労が―・い」
②(「―・く」の形で副詞的に)
㋐分量・度合・程度がはなはだしい。竹取物語「禄いと―・く取らせ給ふ」。大鏡三条「こほりふたがりたる水を―・くかけさせたまひけるに」
㋑おおかた。大体。ほとんど。主に。源氏物語帚木「―・くはわが心もみる人からをさまりもすべし」。「この病気は―・く子供がかかる」
→多く
おおい【大・正】オホイ🔗⭐🔉
おおい【大・正】オホイ
〔接頭〕
⇒おおき[二]2・3。「大監物おおいおろしもののつかさ」「正三位おおいみつのくらい」↔少すない↔従ひろい
おおい🔗⭐🔉
おおい
〔感〕
遠くから人に呼びかける声。おうい。
おおい‐おおいきさいのみや【太皇太后宮】オホイオホイ‥🔗⭐🔉
おおい‐おおいきさいのみや【太皇太后宮】オホイオホイ‥
⇒たいこうたいごうぐう
おおい‐かく・す【覆い隠す】オホヒ‥🔗⭐🔉
おおい‐かく・す【覆い隠す】オホヒ‥
〔他五〕
①覆って外から見えないようにする。
②知られないように画策する。「事実を―・す」
おおい‐かぶさ・る【覆い被さる】オホヒ‥🔗⭐🔉
おおい‐かぶさ・る【覆い被さる】オホヒ‥
〔自五〕
包み込むように上からかぶさる。
おおい‐がわ【大井川】オホヰガハ🔗⭐🔉
おおい‐がわ【大井川】オホヰガハ
静岡県中部、駿河・遠江の境を流れる川。赤石山脈に発源し、駿河湾に注ぐ。長さ168キロメートル。江戸時代には、架橋・渡船が禁じられ、旅人は必ず人足を雇って肩車または輦台れんだいで渡った。「越すに越されぬ―」
おおい‐がわ【大堰川】オホヰガハ🔗⭐🔉
おおい‐がわ【大堰川】オホヰガハ
丹波山地から亀岡盆地を経て、京都盆地北西隅、嵐山の下へ流れ出る川。亀岡盆地と京都盆地の間は保津川ともいい、下流を桂川という。嵐山付近では平安時代、管弦の船を浮かべて貴族が宴遊した。大井川。
大堰川(亀岡)
撮影:的場 啓
⇒おおいがわ‐ぎょうこう‐わか‐じょ【大堰川行幸和歌序】

おおいがわ‐ぎょうこう‐わか‐じょ【大堰川行幸和歌序】オホヰガハギヤウカウ‥🔗⭐🔉
おおいがわ‐ぎょうこう‐わか‐じょ【大堰川行幸和歌序】オホヰガハギヤウカウ‥
醍醐天皇の延喜7年(907)9月10日、宇多法皇が大堰川に御幸の時、随行の紀貫之・凡河内躬恒ら6人の歌人が勅題に応じて9首ずつ(躬恒だけ18首)の和歌を詠進したものに、貫之が書いた約500字の仮名の序文。おおいがわみゆきわかのじょ。
⇒おおい‐がわ【大堰川】
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