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ふと【太】🔗🔉

ふと】 [一]〔名〕 ①ふといこと。ふといもの。特に、ふとった女をののしっていう語。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「庄野の―のおよねが俵腰に」 ②太糸ふといとの略。 ③太棹ふとざおの略。 [二]〔接頭〕 立派な、尊いの意を表す。「―敷く」「―祝詞のりと

ふと【浮屠・浮図】🔗🔉

ふと浮屠・浮図】 〔仏〕 ①(梵語buddha)(→)仏陀ぶつだに同じ。 ②(梵語stūpa 卒塔婆)塔。そとば。 ③転じて、仏寺・僧侶の意にも用いる。

ふ‐と🔗🔉

ふ‐と 〔副〕 (「不図」と書くことが多いが、当て字) ①たちまち。竹取物語「我名はうかんるりと言ひて、―山の中に入りぬ」 ②たやすく。すばやく。竹取物語「わが弓の力は、竜あらば―射殺して」。和泉式部日記「つねよりも―ひき開けて見れば」 ③急に思いついて。ひょっと。和泉式部日記「―、やらむと思してつかはす」 ④何かの拍子に。偶然。堤中納言物語「組入の上より―物の落ちたらば」。「―見ると外は雨だった」「―目をさます」

ふと‐い【太藺・莞】‥ヰ🔗🔉

ふと‐い太藺・莞‥ヰ カヤツリグサ科の多年草。沼沢に自生し、また、水田に栽培。茎は細長い円柱形で高さ約2メートル、下部に褐色の鱗片葉があり、通常の葉を欠く。夏、淡黄褐色の花を開く。生花の花材とし、また茎を藺と呼び、花むしろを編むが、イグサ科の藺とは別種。オオイ。オオイグサ。〈[季]夏〉

ふと・い【太い】🔗🔉

ふと・い太い】 〔形〕[文]ふと・し(ク) ①まわりの長さや横幅が大きい。宇津保物語藤原君「ついたてさうじ立て、―・き縄ひきて布の御衣かけたり」。「―・い柱」「―・い線」 ②肥えている。肉が豊かである。平家物語9「聞ゆる木曾の鬼葦毛と云ふ馬の究めて―・う逞しきに」 ③物に恐れ動じない。安定している。万葉集2「真木柱―・き心はありしかど此の吾が心鎮めかねつも」。「肝が―・い」 ④横着である。ずうずうしい。歌舞伎、助六所縁江戸桜「うなア女郎の二重売りをしやアがるか、―・い奴だ」 ⑤声が低めで音量がゆたかである。「―・い声」 ⇒太く短く

ふと‐いき【太息】🔗🔉

ふと‐いき太息】 ふとくゆるやかに吐く息。おおいき。たいそく。

ふと‐いと【太糸】🔗🔉

ふと‐いと太糸】 ①ふとい糸。幾筋も撚り合わせた糸。 ②絹糸で玉糸・熨斗のし糸の称。 ③綿糸で20番手より太い糸。生糸では14〜15デニール以上。ふと。

ふ‐とう【不当】‥タウ🔗🔉

ふ‐とう不当‥タウ 当を得ないこと。道理にはずれたこと。不法。無法。正法眼蔵随聞記2「悪人―なりと云ふとも、左右なくにくみそしる事なかれ」。「―な処置」 ⇒ふとうしゅうえん‐の‐きょぎ【不当周延の虚偽】 ⇒ふとう‐しょぶん【不当処分】 ⇒ふとう‐じん【不当人】 ⇒ふとう‐ひょうじ【不当表示】 ⇒ふとう‐もの【不当者】 ⇒ふとう‐りとく【不当利得】 ⇒ふとう‐ろうどうこうい【不当労働行為】

ふ‐とう【不党】‥タウ🔗🔉

ふ‐とう不党‥タウ 一方だけに与くみしないこと。「不偏―」

ふ‐とう【不撓】‥タウ🔗🔉

ふ‐とう不撓‥タウ たわまないこと。心がかたく、困難に屈しないこと。 ⇒ふとう‐ふくつ【不撓不屈】

ふ‐とう【埠頭】🔗🔉

ふ‐とう埠頭】 港湾内で、船舶を横づけして旅客の乗降や貨物の揚げ下ろしをするための所。

ふ‐とう【符頭】🔗🔉

ふ‐とう符頭】 音符の白または黒の円い部分。↔符尾

ふ‐とういつ【不統一】🔗🔉

ふ‐とういつ不統一】 統一のないこと。統一のとれないこと。まとまりのないこと。「意見の―を調整する」

ふとう‐えき【不凍液】🔗🔉

ふとう‐えき不凍液】 凍結を防ぐための液体。エンジンの冷却水に混入するエチレン‐グリコールなどの氷点降下剤。

ふとう‐おう【不倒翁】‥タウヲウ🔗🔉

ふとう‐おう不倒翁‥タウヲウ 「おきあがりこぼうし」の異称。

ふとう‐か【不登花】‥クワ🔗🔉

ふとう‐か不登花‥クワ 雌しべが不完全であるか、または存在しないため、種子を生じない花。↔登花

ふとう‐こう【不凍港】‥カウ🔗🔉

ふとう‐こう不凍港‥カウ 高緯度の海面凍結地域にありながら、暖流の影響などで海面が冬に凍結しない港。

ふ‐とうこう【不登校】‥カウ🔗🔉

ふ‐とうこう不登校‥カウ 児童・生徒が、さまざまな原因・理由で学校に行かなくなったり、行けなくなったりする現象の総称。登校拒否。

ふとう‐ごう【不等号】‥ガウ🔗🔉

ふとう‐ごう不等号‥ガウ 二つの量の間の大小関係を示すために用いる記号。より大ならばABと書く。 ⇒ふ‐とう【不等】

ふとう‐しき【不等式】🔗🔉

ふとう‐しき不等式】 二つの式を不等号で結び付けたもの。 ⇒ふ‐とう【不等】

ふとうしゅうえん‐の‐きょぎ【不当周延の虚偽】‥タウシウ‥🔗🔉

ふとうしゅうえん‐の‐きょぎ不当周延の虚偽‥タウシウ‥ 〔論〕(fallacy of illicit process of the major or minor term)定言的三段論法の前提で周延されていない概念を、結論において周延させる虚偽。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとう‐しょぶん【不当処分】‥タウ‥🔗🔉

ふとう‐しょぶん不当処分‥タウ‥ 適当でない処分。殊に、違法ではないが公益に適合しない行政処分。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとう‐じん【不当人】‥タウ‥🔗🔉

ふとう‐じん不当人‥タウ‥ 不当な人。無法者。正法眼蔵随聞記2「一人の―ありき」 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとうすい‐そう【不透水層】🔗🔉

ふとうすい‐そう不透水層】 地下水を通過させにくい、またはさせない地層。

ふ‐とうせき【不答責】‥タフ‥🔗🔉

ふ‐とうせき不答責‥タフ‥ (→)無答責に同じ。

ふとう‐ひょうじ【不当表示】‥タウヘウ‥🔗🔉

ふとう‐ひょうじ不当表示‥タウヘウ‥ 消費者を不当に誘引するため、広告などの表示の際、品質・価格・販売条件その他について誇張や虚偽の表現をすること。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとう‐ふくつ【不撓不屈】‥タウ‥🔗🔉

ふとう‐ふくつ不撓不屈‥タウ‥ 困難にあってもひるまず、くじけないこと。「―の精神」 ⇒ふ‐とう【不撓】

ふとうへん‐さんかっけい【不等辺三角形】‥カク‥🔗🔉

ふとうへん‐さんかっけい不等辺三角形‥カク‥ 3辺の長さがすべて相異なる三角形。

ふ‐とうめい【不透明】🔗🔉

ふ‐とうめい不透明】 ①すきとおっていないさま。物質が光を通さないこと。「―な液体」 ②先行きが見通せなかったり、不審な点があったりするさま。「―な会計」

ふとうもう‐しょくぶつ【不等毛植物】🔗🔉

ふとうもう‐しょくぶつ不等毛植物】 黄色植物の一門。羽型と尾型の長さの異なる2本の鞭毛をもつ藻類。珪藻・ラフィド藻・真正眼点藻・黄金色藻・黄緑藻・褐藻などを含む。 ⇒ふ‐とう【不等】

ふとう‐もの【不当者】‥タウ‥🔗🔉

ふとう‐もの不当者‥タウ‥ (→)不当人に同じ。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとう‐よう【不等葉】‥エフ🔗🔉

ふとう‐よう不等葉‥エフ 茎の同一節またはその近くにつく葉の形で著しく異なるもの。主として茎の背腹性による。ヒノキ・ウワバミソウなど。 ⇒ふ‐とう【不等】

ふとう‐りとく【不当利得】‥タウ‥🔗🔉

ふとう‐りとく不当利得‥タウ‥ 〔法〕ある人が法律上の原因なしに他人の財産または労務によって利益を受け、その結果として他人に損失を与えること。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふとう‐ろうどうこうい【不当労働行為】‥タウラウ‥カウヰ🔗🔉

ふとう‐ろうどうこうい不当労働行為‥タウラウ‥カウヰ 使用者が、労働者の団結権・団体交渉権・争議権および組合の自主性などを侵害する一定の行為。労働組合法によれば、労働者が組合員であることその他の理由で不利益な取扱いをする行為、黄犬こうけん契約、団体交渉の拒否、組合に対する経費援助その他組合運営に対する支配介入行為など。これに対し労働者側からは、労働委員会や裁判所に救済を求め得る。 ⇒ふ‐とう【不当】

ふと‐お【太緒】‥ヲ🔗🔉

ふと‐お太緒‥ヲ ①太い緒。 ②太い絃の糸。 ③太い鼻緒。好色一代男4「―を雪駄いかつげにはきなして」

ふと‐おび【太帯】🔗🔉

ふと‐おび太帯】 白い布をせまく折って絎けた帯。上帯うわおび

ふと‐おり【太織・絁】🔗🔉

ふと‐おり太織・絁】 太糸すなわち玉糸または熨斗のし糸を使って平織にした地厚の絹織物。伊勢崎太織・秩父太織・渋川太織など。ふとり。ふとぎぬ。

ふと‐ぎぬ【太絹・絁】🔗🔉

ふと‐ぎぬ太絹・絁】 太織の絹布。孝徳紀「凡そ絹かとり、―、糸、綿は並に郷土くにの出せるに随へ」

ふ‐とく【不徳】🔗🔉

ふ‐とく不徳】 ①徳にそむくこと。不道徳。 ②徳が足りないこと。 ⇒不徳の致すところ

ふ‐とく【婦徳】🔗🔉

ふ‐とく婦徳】 婦人の守るべき徳義。

ふ‐とくい【不得意】🔗🔉

ふ‐とくい不得意】 得意でないこと。得手でないこと。長所でないこと。不得手。「―な科目」

ふ‐とくぎ【不徳義】🔗🔉

ふ‐とくぎ不徳義】 人の踏むべき正しい道にそむくこと。義理を欠くこと。「―な男」「―漢」

ふ‐とくさく【不得策】🔗🔉

ふ‐とくさく不得策】 ためにならないこと。不利益。

ふ‐とくしん【不得心】🔗🔉

ふ‐とくしん不得心】 ①納得しがたいこと。源平盛衰記14「我だにも見飽かず、―なりと思ひて」 ②道理をわきまえないこと。不心得なこと。無作法なこと。太平記21「紅葉の下枝を―なる下部どもが引き折りけるを」 ③思いやりのない心。人間らしくない心。史記抄「猜忍人也とは―なる者を云ふぞ」

ふ‐とくてい【不特定】🔗🔉

ふ‐とくてい不特定】 特にそれと定めないこと。また、定まっていないこと。 ⇒ふとくてい‐たすう【不特定多数】 ⇒ふとくてい‐ぶつ【不特定物】

ふとくてい‐たすう【不特定多数】🔗🔉

ふとくてい‐たすう不特定多数】 性質・傾向などを特定しないため、さまざまなものが数多くあること。「―の人」 ⇒ふ‐とくてい【不特定】

ふとくてい‐ぶつ【不特定物】🔗🔉

ふとくてい‐ぶつ不特定物】 取引に際して、当事者が具体的に物を特定せず、種類・数量などを指定して取引するもの。 ⇒ふ‐とくてい【不特定】

○不徳の致すところふとくのいたすところ🔗🔉

○不徳の致すところふとくのいたすところ 事がうまく運ばなかった時などに、自分が至らなかったからだとして謝す語。 ⇒ふ‐とく【不徳】

○太く短くふとくみじかく🔗🔉

○太く短くふとくみじかく したいことをして楽しく過ごせるのなら長生きなどしなくてもいいという生き方。「―生きる」↔細く長く ⇒ふと・い【太い】 ぶとく‐もん武徳門】 平安京内裏の内郭十二門の一つ。内裏の西面、陰明門の南にあった。→内裏(図) ⇒ぶ‐とく【武徳】 ふとく‐ようりょう不得要領‥エウリヤウ 要領を得ないこと。趣意の徹底しないこと。「―な説明」 ふところ】 ①着た着物と胸との間。「金を―にして出掛ける」 ②比喩的に、あたたかく迎え入れてくれるところ。また、包容力。「母の―」「自然の―」「―が広い」 ③物にかこまれた所。「山―」 ④心の内。胸中。「決意を―深く秘める」 ⑤内部。内幕。「敵の―にとび込む」 ⑥所持金。「―と相談する」 ⇒ふところ‐あい【懐合】 ⇒ふところ‐かがみ【懐鏡】 ⇒ふところ‐がたな【懐刀】 ⇒ふところ‐がみ【懐紙】 ⇒ふところ‐かんじょう【懐勘定】 ⇒ふところ‐ぐあい【懐工合】 ⇒ふところ‐ご【懐子】 ⇒ふところ‐すずり【懐硯】 ⇒ふところ‐ずみ【懐住み】 ⇒ふところ‐そだち【懐育ち】 ⇒ふところ‐つごう【懐都合】 ⇒ふところ‐で【懐手】 ⇒ふところ‐てじょう【懐手錠】 ⇒ふところ‐でっぽう【懐鉄砲】 ⇒ふところ‐どけい【懐時計】 ⇒懐が暖かい ⇒懐が寂しい ⇒懐が深い ⇒懐にする ⇒懐を痛める ⇒懐を肥やす ふところ‐あい懐合‥アヒ ①自分の抱く意見。 ②(→)「ふところぐあい」に同じ。尾崎紅葉、八重だすき「懐炉も入れずに―の煖かい年寄と云ふと、皆達者に浮気を働く」 ⇒ふところ【懐】

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