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まえ【前】マヘ🔗🔉

まえマヘ (「目方まへ」の意) ➊物の正面にあたるところ。 ①顔の向いている方。おもて。万葉集18「針袋取り上げ―に置き」。「―を見る」「黒板を―にする」「2階の1番―の席」「―へならえ」↔うしろ。 ②物・建物の正面。また、そこにある庭。庭前。大和物語「―に荻薄いとおほかる所になむありける」。「黒板の―に立つ」 ③幾つかある中の自分に近い方。手前。「一つ―の駅」「着物を左―に着せる」 ④進んで行く先にある方。前方。「遥か―を見る」「途中で―の席に移る」 ⑤着物の(→)前1にあたる部分。狂言、空腕「先づ―をくわつと取りお太刀のはばき元二、三寸抜きくつろげ」 ⑥陰部。まえのもの。 ⑦(神を直接指すのを避けて添える語)神の御身。古事記「能く我が―を治めば」 ⑧前神まえがみの略。 ⑨(多く「お」「おほ」「み」などの接頭語を添えて)神・天子・貴人の尊敬語。古事記「誰そ大―に申す」 ⑩貴人のそばに出ること。後撰和歌集「正月のついたちころに―許されたりけるに」 ⑪貴女の名に添えていう敬称。「玉藻の―」 ➋ある時点より早いこと。 ①以前。さき。「―に聞いた話」「―の戦争」「30分ほど―」「食事の―に手を洗う」↔あと↔のち。 ②前科。「―がある」 ③前相撲まえずもうの略。 ④僧侶に対しての食膳・饗応。源氏物語蜻蛉「七僧の―の事せさせ給ひけり」 ⑤(手前の略)他人や世間に対する体裁・面目。狂言、居杭「此の―が迷惑にござる」 ➌①それ相当のもの。また、そのものとしての面目。「男―」「一人―」「腕―」 ②割りあてたものの分量の意。「5人―の料理」

ま‐え【麻衣】🔗🔉

ま‐え麻衣】 あさのころも。まい。太平記39「玉体を―草鞋にやつし」

マエ【Mahé】🔗🔉

マエMahé】 インド南西部、ケーララ州北部の旧フランス植民地。1954年インド領となる。

まえ‐あがり【前上がり】マヘ‥🔗🔉

まえ‐あがり前上がりマヘ‥ 物の前部が後部よりも上がっていること。「―の着付け」

まえ‐あき【前開き】マヘ‥🔗🔉

まえ‐あき前開きマヘ‥ 衣服で、前の部分にあきがあること。ボタン・ファスナーなどでとめる。

まえ‐あし【前足・前脚・前肢】マヘ‥🔗🔉

まえ‐あし前足・前脚・前肢マヘ‥ ①獣や虫などの、頭に近い方の一対の足。 ②足を踏み出したとき、前の方になる足。「―に重心を置く」

まえ‐いた【前板】マヘ‥🔗🔉

まえ‐いた前板マヘ‥ ①牛車ぎっしゃの前後の口に横に敷き渡した板。ふみいた。しきいた。→牛車(図)。 ②鎧よろいの胴正面に垂れる草摺くさずり。揺ゆるぎの板。きんかくし。

まえ‐いわい【前祝】マヘイハヒ🔗🔉

まえ‐いわい前祝マヘイハヒ ある事の成立・成功を期して前もって祝うこと。「―に1杯やる」

まえうけ‐きん【前受金】マヘ‥🔗🔉

まえうけ‐きん前受金マヘ‥ 簿記で、商品を引き渡す前に受け取る売上代金の一部。負債として計上する。

まえうけ‐しゅうえき【前受収益】マヘ‥シウ‥🔗🔉

まえうけ‐しゅうえき前受収益マヘ‥シウ‥ 簿記で、すでに受け取った金額のうち次期以降の収益としなければならないもの。負債として計上する。前受家賃・前受利息など。

まえ‐うしろ【前後ろ】マヘ‥🔗🔉

まえ‐うしろ前後ろマヘ‥ ①まえとうしろ。あとさき。ぜんご。 ②衣服などの、前後の位置があべこべになっていること。うしろまえ。

まえ‐うた【前歌・前唄】マヘ‥🔗🔉

まえ‐うた前歌・前唄マヘ‥ 地歌・箏曲の手事物で、手事に先立つ歌の部分。↔あとうた

まえ‐うり【前売り】マヘ‥🔗🔉

まえ‐うり前売りマヘ‥ 入場券・指定乗車券などを、それを使う日よりも前に売ること。「―券」

まえ‐お【前緒】マヘヲ🔗🔉

まえ‐お前緒マヘヲ 履物の緒の、前の方の部分。前壺。

まえ‐おき【前置き】マヘ‥🔗🔉

まえ‐おき前置きマヘ‥ 本題に入る前に述べること。また、その言葉や文章。「―が長い」

まえ‐おび【前帯】マヘ‥🔗🔉

まえ‐おび前帯マヘ‥ ①女が帯を前で結ぶこと。江戸時代、はじめは老女が用いたが、後には遊女などが用いた。かかえ帯。前結び。 ②江戸時代、上方で、眉を剃り歯をそめた年増としまの女の称。↔後ろ帯

まえ‐かがみ【前屈み】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かがみ前屈みマヘ‥ 体を前へ曲げてかがむこと。まえこごみ。

まえ‐がき【前書】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がき前書マヘ‥ 本文の前に書き添えること。また、その文章。緒言。

まえ‐がき【前掻】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がき前掻マヘ‥ ①頭の曲がった鑿のみ。かぶらえり。 ②馬などが前脚で地を掻くこと。あがき。

まえ‐かけ【前掛け】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かけ前掛けマヘ‥ 着物の汚れを防ぐため、体の前面、主に腰から下にあてて用いる布。まえだれ。エプロン。「―をして働く」

まえ‐がし【前貸し】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がし前貸しマヘ‥ 給料などを、支払うべき期日以前に貸し与えること。先貸し。

まえ‐がしら【前頭】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がしら前頭マヘ‥ 相撲の力士の階級で、小結の次位、十両の上位にある位の称。平幕ひらまく

まえ‐かた【前方】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かた前方マヘ‥ ①その時より以前。従前。狂言、墨塗「―から御沙汰の無いと申す事はござるまいに」 ②旧式なこと。時代おくれなこと。好色一代男6「すこし―なるおかた狂ひのやうに見えて」 ③初心。うぶ。未熟。傾城禁短気「―なる若手の男」 ④控え目であること。傾城禁短気「ものは―に言ふべし」

まえ‐がたり【前語り】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がたり前語りマヘ‥ 寄席よせなどの前座で語ること。また、その人。

まえ‐かど【前廉】マヘ‥🔗🔉

まえ‐かど前廉マヘ‥ ①その時より前。まえまえ。まえかた。好色一代男6「宿よりは―の書出し」 ②(副詞的に)前もって。あらかじめ。

まえ‐がね【前金・前銀】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がね前金・前銀マヘ‥ ⇒まえきん

まえ‐がみ【前神】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がみ前神マヘ‥ 2座以上を祭った神社で、主たる神を除いたそのほかの神の称。前まえ

まえ‐がみ【前髪】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がみ前髪マヘ‥ ①童男または婦人の額上の毛を束ねたもの。ぬかがみ。ひたいがみ。向髪。好色五人女4「この―の散るあはれ、坊主も剃刀投げ捨て」→日本髪(図)。 ②元服以前の童男の称。 ③額に垂れ下がる髪。 ⇒まえがみ‐おや【前髪親】 ⇒まえがみ‐ざかり【前髪盛り】 ⇒まえがみ‐だて【前髪立て】

まえがみ‐おや【前髪親】マヘ‥🔗🔉

まえがみ‐おや前髪親マヘ‥ (能登地方で)男子19歳の成年式(昔は前髪をおとし、月代さかやきを立てた)の後見人。 ⇒まえ‐がみ【前髪】

まえがみ‐ざかり【前髪盛り】マヘ‥🔗🔉

まえがみ‐ざかり前髪盛りマヘ‥ 元服前の男子の若衆らしい盛りの時期。 ⇒まえ‐がみ【前髪】

まえがみ‐だて【前髪立て】マヘ‥🔗🔉

まえがみ‐だて前髪立てマヘ‥ ①男が前髪を立てていること。すなわち、まだ元服しないこと。また、その男。前髪立ち。 ②結髪用具の一つ。鯨骨でつくり、前髪に入れて高く張り出すのに用いる。浮世草子、好色盛衰記「かうがい、さし櫛、―」 ⇒まえ‐がみ【前髪】

まえ‐がり【前借り】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がり前借りマヘ‥ 給料などを、受け取るべき期日以前に借りること。先借り。ぜんしゃく。「月給を―する」

まえ‐かんじょう【前勘定】マヘ‥ヂヤウ🔗🔉

まえ‐かんじょう前勘定マヘ‥ヂヤウ 代金を前もって払うこと。前払い。前金払い。まえかん。

まえ‐がんな【前鉋】マヘ‥🔗🔉

まえ‐がんな前鉋マヘ‥ 桶屋の用いる、短いかんなの一種。

ま‐えき【麻疫】🔗🔉

ま‐えき麻疫】 麻疹ましん。はしか。

まえ‐きょうげん【前狂言】マヘキヤウ‥🔗🔉

まえ‐きょうげん前狂言マヘキヤウ‥ ①歌舞伎の本狂言の前の狂言。脇狂言。 ②京坂歌舞伎で、一番目狂言をいう。

まえ‐ぎょうじ【前行司】マヘギヤウ‥🔗🔉

まえ‐ぎょうじ前行司マヘギヤウ‥ (→)「呼出し」4の別称。

まえ‐ぎり【前桐】マヘ‥🔗🔉

まえ‐ぎり前桐マヘ‥ 箪笥たんすなどの前板だけに桐の材を用いること。また、そのもの。→総桐→三方桐

まえ‐きん【前金】マヘ‥🔗🔉

まえ‐きん前金マヘ‥ 代金を前もって支払うこと。また、その金。ぜんきん。まえがね。↔後金あときん

まえ‐ぎんちゃく【前巾着】マヘ‥🔗🔉

まえ‐ぎんちゃく前巾着マヘ‥ (→)「まえさげ」に同じ。

まえ‐く【前句】マヘ‥🔗🔉

まえ‐く前句マヘ‥ ①付合つけあいで、付句の前に位する句。 ②前句付まえくづけの略。 ⇒まえく‐づけ【前句付】

まえく‐づけ【前句付】マヘ‥🔗🔉

まえく‐づけ前句付マヘ‥ 七・七の短句に五・七・五の長句を付ける俳諧の一分野。例えば「斬りたくもあり斬りたくもなし」に「盗人を捕へて見ればわが子なり」と付ける。元禄頃から庶民間に大流行。のちの川柳はこれを母胎とする。 ⇒まえ‐く【前句】

まえ‐げい【前芸】マヘ‥🔗🔉

まえ‐げい前芸マヘ‥ 本芸に入る前にする小手調べの芸。

まえ‐げいき【前景気】マヘ‥🔗🔉

まえ‐げいき前景気マヘ‥ 事が始まる前の景気。「―をあおる」

まえ‐こうじょう【前口上】マヘ‥ジヤウ🔗🔉

まえ‐こうじょう前口上マヘ‥ジヤウ 本題に入る前に述べる口上。前置きのことば。前ことば。「―が長い」

まえ‐こぐち【前小口】マヘ‥🔗🔉

まえ‐こぐち前小口マヘ‥ 本の背と反対側の部分。小口。

まえ‐こごみ【前屈み】マヘ‥🔗🔉

まえ‐こごみ前屈みマヘ‥ (→)「まえかがみ」に同じ。

まえ‐こさく【前小作】マヘ‥🔗🔉

まえ‐こさく前小作マヘ‥ 小作米を前納する契約を結んだ上でする小作。

まえ‐ごし【前腰】マヘ‥🔗🔉

まえ‐ごし前腰マヘ‥はかまの前方の腹に当たる部分。

まえ‐さがり【前下がり】マヘ‥🔗🔉

まえ‐さがり前下がりマヘ‥ ①物の前部が後部よりも下がっていること。 ②特に、羽織などで、前身頃を後ろ身頃より長めに仕立てること。また、その部分。

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