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こ‐ぶん【古文】🔗🔉

こ‐ぶん古文】 ①中国で、秦の小篆しょうてん以前の文字の総称。また、漢の隷書(今文きんぶん)に対して、先秦以来の古い字体の称。 ②古い字体で書かれた秦漢以前の経書。 ③六朝以後の駢文べんぶんに対して、それ以前の先秦〜漢代の文体。史記などの文体。また、その復興を提唱した、唐の韓愈・柳宗元らの文体。 ④日本の江戸時代以前の文。また、高等学校国語科の古典教材中、江戸時代までの詩文。 ⑤「古文真宝」の略。 ⇒こぶん‐がく【古文学】 ⇒こぶん‐きき【古文聞き】 ⇒こぶん‐しょうしょ【古文尚書】 ⇒こぶん‐しんぽう【古文真宝】 ⇒こぶん‐め・く【古文めく】

こぶん‐がく【古文学】🔗🔉

こぶん‐がく古文学】 古文1によって書かれた経書を研究する学説。↔今文学。 ⇒こ‐ぶん【古文】

こぶん‐きき【古文聞き】🔗🔉

こぶん‐きき古文聞き】 「古文真宝」の講義を聴聞すること。 ⇒こ‐ぶん【古文】

こ‐ぶんじ【古文辞】🔗🔉

こ‐ぶんじ古文辞】 ①(古代の文辞の意)中国で、文は秦・漢またはそれ以前、詩は盛唐以前のものを模範とする、明の李攀竜・王世貞の主張。日本では荻生徂徠に影響。 ②漢文で、修辞をもっぱら古典によるもの。 ⇒こぶんじ‐がく【古文辞学】 ⇒こぶんじ‐は【古文辞派】

こぶんじ‐がく【古文辞学】🔗🔉

こぶんじ‐がく古文辞学】 荻生徂徠おぎゅうそらいが唱えた学問。聖人の教えを理解するには経書を古文辞(古代中国語)で読解すべきとし、朱子学や仁斎学を批判。徂徠のほか、服部南郭・太宰春台・山県周南らによって代表され、古文辞学派・蘐園けんえん学派または徂徠学派と呼ぶ。 ⇒こ‐ぶんじ【古文辞】

こぶんじ‐きんぎん【古文字金銀】🔗🔉

こぶんじ‐きんぎん古文字金銀(→)元文金銀げんぶんきんぎんの別称。

こぶんじ‐は【古文辞派】🔗🔉

こぶんじ‐は古文辞派】 明代中期の16世紀に支配的だった文学流派。「文は秦漢、詩は盛唐」を標語に、過去の優れた作品を祖述する復古主義を主張した。 ⇒こ‐ぶんじ【古文辞】

こぶん‐しょうしょ【古文尚書】‥シヤウ‥🔗🔉

こぶん‐しょうしょ古文尚書‥シヤウ‥ 前漢の景帝の時、魯の恭王がその宮室を広げようとして孔子の旧宅をこわした際、その壁中から得たという尚書のテキスト。戦国時代の古文(蝌蚪かと文字)によって書かれ、武帝の時に孔安国がこれを翻読したという。現行のものは東晋時代の偽書。↔今文尚書。 ⇒こ‐ぶん【古文】

こぶん‐しんぽう【古文真宝】🔗🔉

こぶん‐しんぽう古文真宝】 ①先秦以後宋までの詩文の選集。20巻。宋の黄堅編といわれる。前集10巻は古詩、後集10巻は古文の模範とすべき作品を集めたもの。室町時代に伝わり広く読まれた。 ②(古文を収めて難解であることから転じて)まじめくさって、かたくるしいこと。また、頑固な人。浮世草子、好色盛衰記「―にかまへて孔子の顔つきして」 ⇒こ‐ぶん【古文】

こぶん‐め・く【古文めく】🔗🔉

こぶん‐め・く古文めく】 〔自四〕 古文真宝めく。しかつめらしくする。 ⇒こ‐ぶん【古文】

こ‐もんじょ【古文書】🔗🔉

こ‐もんじょ古文書】 過去の時代の史料となる古い文書。古文書学では差出人・受取人・用件・日付などを備えた公文書・私文書をいい、古記録と区別される。→古記録⇒こもんじょ‐がく【古文書学】

こもんじょ‐がく【古文書学】🔗🔉

こもんじょ‐がく古文書学】 古文書の機能・様式・伝来・材料・書風・墨色・花押かおう・印章・用語・文体などを科学的に分析・解明する学問。歴史学の基礎学ともされる。 ⇒こ‐もんじょ【古文書】

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