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えまし‐むぎ【咲まし麦】ヱ‥🔗🔉

えまし‐むぎ咲まし麦ヱ‥ 一度煮て水にさらした麦。ひらかし麦。

えま・す【咲ます】ヱマス🔗🔉

えま・す咲ますヱマス 〔他四〕 水・湯などに浸してふやかす。「麦を―・す」

え‐わら・う【咲笑ふ】ヱワラフ🔗🔉

え‐わら・う咲笑ふヱワラフ 〔自四〕 えみわらう。にこにこと笑う。枕草子184「たちゐ、いきちがふさまなどのつつましげならず、ものいひ、―・ふ」

さいたさくら【咲いた桜】🔗🔉

さいたさくら咲いた桜】 箏曲。江戸時代、「咲いた桜花見て戻る」の歌い出しで行われたが、明治期に「桜さくら弥生の空は…」に改められ、「桜」の曲名で唱歌として広く知られる。

さき【咲き】🔗🔉

さき咲き】 花の開くこと。万葉集10「萩の花―のををりを見よとかも」。「今年は―が早い」

さき‐い・ず【咲き出づ】‥イヅ🔗🔉

さき‐い・ず咲き出づ‥イヅ 〔自下二〕 花が咲きはじめる。万葉集14「貌かおが花な―・でそね隠めて偲しのはむ」

さき‐いだ・す【咲き出す】🔗🔉

さき‐いだ・す咲き出す】 〔自四〕 (→)「さきいず」に同じ。

さき‐おお・る【咲き撓る】‥ヲヲル🔗🔉

さき‐おお・る咲き撓る‥ヲヲル 〔自四〕 枝もたわむほどに花が咲く。万葉集6「春べは花―・り」

さき‐こぼ・れる【咲き溢れる】🔗🔉

さき‐こぼ・れる咲き溢れる】 〔自下一〕[文]さきこぼ・る(下二) あふれる程に咲く。さきみだれる。源氏物語若菜下「よく―・れたる藤の花の」

さき・ず【咲き出】‥ヅ🔗🔉

さき・ず咲き出‥ヅ 〔自下二〕 (サキイヅの約)咲きでる。咲きだす。万葉集10「朝顔の秀には―・でぬ」

さき‐すさ・ぶ【咲きすさぶ】🔗🔉

さき‐すさ・ぶ咲きすさぶ】 〔自四〕 (奈良時代には上二段に活用)今を盛りと咲く。咲きほこる。万葉集10「朝露に―・びたるつき草の」

さき‐そ・める【咲き初める】🔗🔉

さき‐そ・める咲き初める】 〔自下一〕[文]さきそ・む(下二) 咲きはじめる。万葉集10「わが屋前やどの桜の花は―・めにけり」

さき‐そろ・う【咲き揃う】‥ソロフ🔗🔉

さき‐そろ・う咲き揃う‥ソロフ 〔自五〕 花が全部咲く。一斉に咲く。「庭花が―・う」

さき‐つ・ぐ【咲き継ぐ】🔗🔉

さき‐つ・ぐ咲き継ぐ】 〔自四〕 つぎつぎに咲いてゆく。つづいて咲く。万葉集9「桜の花は咲きたるは散り過ぎにけり含ふふめるは―・ぎぬべし」

さき‐ととのお・る【咲き調ほる】‥トトノホル🔗🔉

さき‐ととのお・る咲き調ほる‥トトノホル 〔自四〕 十分に咲く。咲きみちる。栄華物語烟後「幾木ともなく―・りたるは」

さき‐にお・う【咲き匂う】‥ニホフ🔗🔉

さき‐にお・う咲き匂う‥ニホフ 〔自五〕 (「におう」は色が美しく映える意)花が色鮮やかに咲く。みごとに咲く。万葉集20「池水に影さへ見えて―・ふ」。「菊が―・う」

さき‐のこ・す【咲き残す】🔗🔉

さき‐のこ・す咲き残す】 〔他四〕 他の花が散ったあとまで咲いているようにする。新拾遺和歌集「―・す絶え間もあらば山桜重ねてかかれ峰の白雲」

さき‐のこ・る【咲き残る】🔗🔉

さき‐のこ・る咲き残る】 〔自五〕 ①他の花が散ったあとまで咲いている。 ②他の花が咲いたあとまで咲かずに残る。おくれて咲く。

さき‐ほこ・る【咲き誇る】🔗🔉

さき‐ほこ・る咲き誇る】 〔自五〕 花が誇らしげに咲く。美しく盛んに咲く。「今を盛りと―・る」

さき‐まさ・る【咲き優る】🔗🔉

さき‐まさ・る咲き優る】 〔自四〕 見事に咲く。他より立派に咲く。前より立派に咲く。万葉集10「朝顔は朝露負ひて咲くといへど夕かげにこそ―・りけれ」

さき‐みだ・れる【咲き乱れる】🔗🔉

さき‐みだ・れる咲き乱れる】 〔自下一〕[文]さきみだ・る(下二) 花が盛んに咲く。色々な花が一面に咲く。

さき‐わけ【咲分け】🔗🔉

さき‐わけ咲分け】 1株に種々の色の花が咲くこと。また、その草木。「源平―」

さき‐わた・る【咲き渡る】🔗🔉

さき‐わた・る咲き渡る】 〔自四〕 咲き続ける。また、一面に咲く。万葉集5「梅の花絶ゆることなく―・るべし」

さ・く【咲く】🔗🔉

さ・く咲く】 〔自五〕 (「咲」は「わらう」の意。漢詩「鳥鳴花咲」を「咲く」と読み慣わしたことから生じた訓) ①花の蕾つぼみが開く。孝徳紀「本毎に花は―・けども」。平家物語5「枯れたる草木も花―・き実なり」 ②波が白く立つ。万葉集20「今替る新防人が船出する海原の上に波な―・きそね」

さっ‐か【察化】‥クワ🔗🔉

さっ‐か察化‥クワ (「咲嘩」とも書く)盗人の異称。狂言、察化「身乞みごいの―と言うて、大の盗人ぢや」

わら・う【笑う・咲う】ワラフ🔗🔉

わら・う笑う・咲うワラフ 〔自五〕 ①口を大きく開けて喜びの声をたてる。おかしがって声をたてる。大鏡道隆「はと一度に―・ひたりし声こそいとおびたたしかりしか」。天草本平家物語「この三年は高うさへ―・はなんだ人々が、声をあげて叫ばれた」 ②(他動詞的に。「嗤う」とも書く)ばかにしてわらう。嘲笑する。源氏物語帚木「交野の少将には―・はれ給ひけむかし」。平家物語7「唐人が玄房といふ名を―・つて、玄房とはかへつてほろぶといふ音あり…と相したりけるとかや」。「人の失敗を―・う」「一円を―・う者は一円に泣く」 ③(比喩的に)つぼみが開くこと、果実が熟して皮が裂けること、また縫目がほころびることなどにいう。俳諧新選「口明けて―・はぬ花や女郎花」「ほつこんと―・うて栗の落ちにけり」。尤之双紙もっとものそうし「―・ふ物のしなじな左縄」 ④力が入らず、機能しなくなる。「ひざが―・う」「手が―・って字が書けない」 ⇒笑う門には福来る ○笑う門には福来るわらうかどにはふくきたる いつもにこにこしていて笑いが満ちている人の家には自然に福運がめぐって来る。 ⇒わら・う【笑う・咲う】

[漢]咲🔗🔉

 字形  筆順 〔口部6画/9画/常用/2673・3A69〕 [] 字形 〔口部6画/9画〕 〔音〕ショウ〈セウ〉(呉)(漢) 〔訓〕く・わらう [意味] ①花がさく。 ②わらう。(同)笑。「戯咲・一咲・言咲」 [解字] 「笑」の古字「」を書き誤ったもの。古来中国では②の意味にしか用いない。①は、「鳥鳴花咲=鳥なき花わらう」という慣用句から、日本で「さく」意に転用されたもの。

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