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たい‐ふ【大夫】🔗🔉

たい‐ふ大夫】 ①周の職名。士の上、卿けいの下に位するもの。 ②律令制で一位以下五位以上の称。転じて、五位の通称。たゆう。→諸大夫しょだいぶ。 ③律令制の職しき・坊の長官。だいぶ。 ④大名の家老の異称。 ⑤松の異称。大夫樹。→五大夫。 ⑥伊勢神宮の下僚の御師おしの異称。→たゆう2

だい‐ぶ【大夫】🔗🔉

だい‐ぶ大夫】 (一説に大輔たいふと混同しないため濁ってよむ)律令制の職しき・坊の長官。中宮大夫・春宮大夫・修理大夫など。→たいふ→たゆう

たい‐ふじん【大夫人】🔗🔉

たい‐ふじん大夫人】 天子の生母である夫人・女御の敬称。皇太夫人。

たゆう【大夫・太夫】タイフ🔗🔉

たゆう大夫・太夫タイフ ①五位の通称。正しくはタイフとよむ。平家物語「―敦盛とて生年十七にぞなられける」 ②伊勢の御師おしに付ける称号。 ③芸能者の集団の長または主な者。→能太夫。 ④浄瑠璃の語り手。三味線引きに対していう。芸名にも添え、「某大夫」「某太夫」という。 ⑤万歳まんざいの語り手。才蔵(鼓打ち)に対していう。 ⑥最上位の遊女。 ⑦歌舞伎の女形おんながた⇒たゆう‐おろし【大夫下ろし】 ⇒たゆう‐かい【大夫買い】 ⇒たゆう‐かのこ【大夫鹿の子】 ⇒たゆう‐ご【太夫子】 ⇒たゆう‐しょく【大夫職】 ⇒たゆう‐だな【太夫棚】 ⇒たゆう‐なり【大夫なり】 ⇒たゆう‐の‐ほうがん【大夫判官】 ⇒たゆう‐もと【太夫元・大夫元】

たゆう‐おろし【大夫下ろし】タイフ‥🔗🔉

たゆう‐おろし大夫下ろしタイフ‥ 大夫職の遊女が次位の天神に下がること。 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐かい【大夫買い】タイフカヒ🔗🔉

たゆう‐かい大夫買いタイフカヒ 大夫職の遊女を買うこと。また、その人。大尽客。転じて、単に、遊女を買うこと。 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐かのこ【大夫鹿の子】タイフ‥🔗🔉

たゆう‐かのこ大夫鹿の子タイフ‥ 鹿の子絞りを型を使って染めたもの。貞享(1684〜1688)の頃、京都の藤屋善右衛門が染め始めたといわれる。だいうかのこ。 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐しょく【大夫職】タイフ‥🔗🔉

たゆう‐しょく大夫職タイフ‥ 大夫の地位にある遊女。好色一代男6「情あつて大気に生れつき、風俗―に備つて」 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐なり【大夫なり】タイフ‥🔗🔉

たゆう‐なり大夫なりタイフ‥ 遊女が大夫に出世すること。傾城禁短気「花紫と我等は―の口明より」 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐の‐ほうがん【大夫判官】タイフ‥ハウグワン🔗🔉

たゆう‐の‐ほうがん大夫判官タイフ‥ハウグワン 五位の検非違使尉けびいしのじょう。平家物語10「―仲頼六条河原に出で向つて」 ⇒たゆう【大夫・太夫】

たゆう‐もと【太夫元・大夫元】タイフ‥🔗🔉

たゆう‐もと太夫元・大夫元タイフ‥ 演芸・歌舞伎の興行人。座元が兼ねることもある。世間胸算用3「今日はその座元、明日はこの―」 ⇒たゆう【大夫・太夫】

まえ‐つ‐ぎみ【公卿・卿・大夫】マヘ‥🔗🔉

まえ‐つ‐ぎみ公卿・卿・大夫マヘ‥ (古くは清音。「前の君」の意)天皇の御前に伺候する人の敬称。また、朝廷に仕える高官の総称。もうちぎみ。まちぎみ。まつぎみ。孝徳紀「上臣たかきまえつきみの墓は」

ますら‐お【益荒男・大夫・丈夫】‥ヲ🔗🔉

ますら‐お益荒男・大夫・丈夫‥ヲ ①立派な男。上代、朝廷に仕える官僚。のち女性に対して男性の通称。万葉集6「―と思へるわれや水茎の水城みずきの上に涙拭のごはむ」 ②強く勇ましい男子。ますらたけお。万葉集6「―の高円山たかまとやまに迫めたれば」 ③狩人。猟師。〈日葡辞書〉 ⇒ます‐ら【益荒】

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