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きょう‐べん【教鞭】ケウ‥🔗🔉

きょう‐べん教鞭ケウ‥ 授業の際に教師の持つむち。 ⇒教鞭を執る

○教鞭を執るきょうべんをとる🔗🔉

○教鞭を執るきょうべんをとる 教師として学業を授ける。教職にある。 ⇒きょう‐べん【教鞭】 きょう‐ほ匡輔キヤウ‥ 非をただし、及ばないところを助けること。匡弼きょうひつきょう‐ほ夾輔ケフ‥ 左右から助けること。 きょう‐ほ競歩キヤウ‥ 陸上競技の一つ。どちらかの足が常に地面から離れないようにして速く歩行する競技。ウォーキング‐レース。 きょう‐ほう凶報】 不吉の知らせ。わるい知らせ。 きょうほう享保キヤウ‥ [後漢書]江戸中期、中御門・桜町天皇朝の年号。正徳6年6月22日(1716年8月9日)改元、享保21年4月28日(1736年6月7日)元文に改元。 ⇒きょうほう‐きん【享保金】 ⇒きょうほう‐ぎん【享保銀】 ⇒きょうほう‐の‐かいかく【享保の改革】 ⇒きょうほう‐の‐ききん【享保の飢饉】 ⇒きょうほう‐めいぶつちょう【享保名物帳】 きょう‐ほう強邦キヤウハウ 勢力の強い国。強国。 きょう‐ほう教法ケウホフ (古くはキョウボウ)仏の教え。釈尊の説いた教え。宗門の教義。 きょう‐ほう郷保キヤウ‥ ①郷と保。中国の村落自治の単位。 ②村。村里。 きょう‐ほう襁褓キヤウ‥ (「襁」はむつき、子供をせおう帯。「褓」もむつきの意)赤子のきもの。うぶぎ。転じて、おむつ。平家物語4「これみな―のなかに包まれて」 ⇒きょうほう‐の‐うち【襁褓のうち】 きょう‐ぼう凶暴・兇暴】 凶悪で乱暴なこと。「―な犯人」「―性」 きょう‐ぼう共謀】 ①二人以上の者が、共同でたくらむこと。「―して盗む」 ②共同謀議の略。 ⇒きょうぼう‐きょうどうせいはん【共謀共同正犯】 ⇒きょうぼう‐ざい【共謀罪】 きょう‐ぼう狂妄キヤウバウ 正気とは思えないほど道理にはずれていること。きょうもう。 きょう‐ぼう狂暴キヤウ‥ 狂ったように暴れるさま。常識にはずれて乱暴なこと。「―な振舞い」「酒を飲むと―になる」 きょう‐ぼう強暴キヤウ‥ ①強く荒々しいこと。 ②強迫して暴行をくわえること。「―に屈する」 きょう‐ぼう教坊ケウバウ 中国で、唐代以降宮廷の音楽・歌舞の教習をつかさどった機関。 きょう‐ぼう経法キヤウボフ 釈尊の説いた教え。 きょう‐ぼう競望キヤウバウ きそいのぞむこと。われがちに希望すること。けいぼう。 きょう‐ぼう驕暴ケウ‥ 心おごって荒々しいこと。 ぎょう‐ほう刑法ギヤウハフ ⇒けいほう1。源平盛衰記45「―甚だしとぞ人傾け申しける」 ぎょう‐ぼう仰望ギヤウバウ 仰ぎ望むこと。うやまい慕うこと。 ぎょう‐ぼう行法ギヤウボフ 〔仏〕修行の方法。修法しゅほう。徒然草「―も、法の字を澄みていふ、わろし」 ぎょう‐ぼう凝望‥バウ 眼をこらして見ること。 ぎょう‐ぼう翹望ゲウバウ (「翹」は挙げる意)首をあげて待ち望むこと。待望。 きょうぼう‐きょうどうせいはん共謀共同正犯】 二人以上の者が犯罪を共謀し、そのうちの誰かが共同の意思にもとづいて犯罪を実行したとき、実行行為に関与しなかった者を含めて全員が正犯として処罰されること。 ⇒きょう‐ぼう【共謀】 きょうほう‐きん享保金キヤウ‥ 江戸幕府が享保10年(1725)以後に鋳造した大判金・小判金。金位は慶長金と同じく、「久竹」の極印ごくいんあるもの。 ⇒きょうほう【享保】 きょうほう‐ぎん享保銀キヤウ‥ 享保年間に鋳造した丁銀ちょうぎんと豆板銀。 ⇒きょうほう【享保】 きょうぼう‐ざい共謀罪】 共犯の実行の着手以前にその謀議自体を処罰する罪。 ⇒きょう‐ぼう【共謀】 きょうほう‐の‐うち襁褓のうちキヤウ‥ 赤子のころ。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「この宮御―より左の御手をひらき給はず」 ⇒きょう‐ほう【襁褓】 きょうほう‐の‐かいかく享保の改革キヤウ‥ 徳川8代将軍吉宗がその治世(1716〜1745)を通じて行なった幕政の改革。倹約の励行、武芸の振興、年貢増徴、定免制の実施、株仲間の公認、町人による新田開発の奨励、上米制・足高制・公事方御定書の制定、目安箱の設置、養生所の設立、医学・洋学の奨励などの政策で幕藩体制の建直しをはかった。江戸幕府三大改革の一つ。 →資料:『上米令』 ⇒きょうほう【享保】 きょうほう‐の‐ききん享保の飢饉キヤウ‥ 享保17年(1732)、イナゴなどによる害で近畿以西をおそった大飢饉。餓死は1万人以上と推定される。幕府は被害のない地方から救援米を送らせたので江戸でも米価が高騰、翌正月に江戸で最初の打ちこわしが起きた。 ⇒きょうほう【享保】 きょうほう‐めいぶつちょう享保名物帳キヤウ‥チヤウ 享保4年(1719)刀剣鑑定家の本阿弥光忠が将軍吉宗に提出した古今の名刀一覧表。ここに記す当時焼失の刀剣80口と伝存の168口を名物という。刀剣名物牒。 ⇒きょうほう【享保】 きょう‐ぼく梟木ケウ‥ さらし首をのせる木。獄門台。 きょう‐ぼく喬木ケウ‥ ①高い木。 ②〔植〕(→)高木に同じ。↔灌木かんぼく きょう‐ほん狂奔キヤウ‥ 狂気のように走り回ること。ある事に熱中して、そのために奔走すること。「資金繰りに―する」 きょう‐ほん教本ケウ‥ ①教えの根本。 ②教科書。教則本。「ピアノ―」 きょう‐ほん経本キヤウ‥ 経文を書いた書籍。 きょう‐ほん競奔キヤウ‥ われさきにと先を争って走ること。 きょう‐ま京間キヤウ‥ ①土地・建物に用いる尺度の単位で、1間を6尺5寸とするもの。 ②江戸時代以後の家屋で、畳の大きさを6尺3寸と3尺1寸5分とする造り方。柱の内法うちのりは3尺1寸5分の整数倍となる。京都を中心に、主として関西で行われる。 →中ちゅう京間→田舎間 きょう‐まい京舞キヤウマヒ 上方舞のうち、京都を本拠地とする流儀。大阪の舞とは特徴が微妙に異なる。現在では井上流が代表的存在。 きょう‐まい供米】 米を供出すること。また、その米。 きょう‐まく莢膜ケフ‥ ①細菌の表面を被う粘性・膠状の厚い膜。多糖類などからなり、菌体を保護する。肺炎菌などでは顕著。 ②卵胞の外層をなす膜。卵胞膜。 きょう‐まく胸膜】 胸壁の裏側と肺の表面とを二重に被う漿膜。二重の胸膜に挟まれた腔所を胸膜腔という。位置により肋胸膜・横隔胸膜・縦隔胸膜に分ける。肋膜ろくまく⇒きょうまく‐えん【胸膜炎】 きょう‐まく強膜キヤウ‥ 角膜を除いた部分の眼球の最外層を包む強靱な膜。膠原こうげん繊維を多く含む結合組織から成る。白膜。→眼球(図)⇒きょうまく‐えん【強膜炎】 きょう‐まく鞏膜(→)強膜に同じ。 きょうまく‐えん胸膜炎】 胸膜の炎症。側胸部や背に疼痛を起こす。胸膜腔に滲出液がたまる型を湿性といい、たまらないものを乾性という。結核のほか肺炎・リウマチ・外傷および癌の転移によるものなどがある。治癒後しばしば胸膜の癒着・線維性肥厚を残す。肋膜炎。 ⇒きょう‐まく【胸膜】 きょうまく‐えん強膜炎キヤウ‥ 眼病の一つ。強膜の炎症。角膜に近い結膜下に充血、圧痛・腫脹を来す。 ⇒きょう‐まく【強膜】 きょう‐ます京枡キヤウ‥ 豊臣秀吉が中世以来乱れていた量制の統一をはかって制定した枡。江戸時代に至り、東国では江戸枡を、西国では京枡を用いたが、1669年(寛文9)全国みな京枡に統一した。1升枡は方4寸9分、深さ2寸7分。きょうしょう。 ぎょう‐まつ行末ギヤウ‥ 文章の各行の一番下。行の最後。「―を揃える」↔行頭 ぎょう‐まつ澆末ゲウ‥ 澆季ぎょうき末世まつせの意。 きょう‐まん軽慢キヤウ‥ おごりたかぶって、人を軽蔑しあなどること。今昔物語集3「何ぞ人に殺害せられ、人に―せらるる者有るぞ」 きょう‐まん憍慢ケウ‥ おごり高ぶること。自分のことを自ら誇るのが「憍」、他と比較して誇るのが「慢」であり、仏教で戒められる。 きょう‐まん驕慢ケウ‥ おごり高ぶって、人をあなどること。「―な態度」 きょう‐み興味】 物事にひきつけられること。おもしろいと感ずること。心理学では、ある対象やできごとに特に関心を向ける傾向。「―をひく」「―がわく」「天文に―をもつ」 ⇒きょうみ‐しんしん【興味津津】 ⇒きょうみ‐ぶか・い【興味深い】 ⇒きょうみ‐ほんい【興味本位】 きょうみきょうしゅう‐やく矯味矯臭薬ケウ‥ケウシウ‥ 薬剤の不快な臭味を消す目的の薬。白糖・乳糖・橙皮シロップ・薔薇油の類。 きょうみ‐しんしん興味津津】 興味が尽きないさま。非常に興味が引かれるさま。「事件の展開は―だ」 ⇒きょう‐み【興味】 きょうみ‐ぶか・い興味深い】 〔形〕 興味を引かれる。関心をそそられる。興味があって心引かれる。「―・い話」 ⇒きょう‐み【興味】 きょうみ‐ほんい興味本位‥ヰ 人が面白がるかどうかを第一とすること。「―に書かれた記事」 ⇒きょう‐み【興味】 きょう‐みょう交名ケウミヤウ 多くの人の名を列記した文書。連名書。散状。平家物語9「討手の―記いて福原へ参らせらる」 きょう‐みょう狂名キヤウミヤウ 狂歌の作者としての名。狂号。きょうめい。 きょう‐む凶夢】 不吉な夢。↔吉夢 きょう‐む教務ケウ‥ ①学校で、授業上の事務。「―課」 ②宗門上の事務。「―所」 ⇒きょうむ‐しゅにん【教務主任】 きょう‐む郷夢キヤウ‥ 他郷にあって郷里の夢を見ること。 ぎょう‐む暁霧ゲウ‥ あかつきに立つ霧。あさぎり。 ぎょう‐む業務ゲフ‥ 事業・商売などに関して、日常継続して行う仕事。なすべきわざ。仕事。「―につく」「―命令」 ⇒ぎょうむ‐かんり【業務管理】 ⇒ぎょうむ‐しっこうしゃ【業務執行者】 ⇒ぎょうむ‐しっこう‐しゃいん【業務執行社員】 ⇒ぎょうむじょう‐おうりょう【業務上横領】 ⇒ぎょうむじょう‐かしつ【業務上過失】 ⇒ぎょうむ‐ちゅうしんちく【業務中心地区】 ⇒ぎょうむ‐ぼうがい‐ざい【業務妨害罪】 ぎょうむ‐かんり業務管理ゲフ‥クワン‥ (→)生産管理に同じ。 ⇒ぎょう‐む【業務】 ぎょうむ‐しっこうしゃ業務執行者ゲフ‥カウ‥ 組合または法人などで業務を執行する権限を有する者。 ⇒ぎょう‐む【業務】 ぎょうむ‐しっこう‐しゃいん業務執行社員ゲフ‥カウ‥ヰン 合名会社・合資会社・合同会社の社員のように業務を執行する権限と責任とを有する者。定款でとくに定めることもできる。 ⇒ぎょう‐む【業務】 きょうむ‐しゅにん教務主任ケウ‥ 学校で、校長と副校長の指導・助言のもとに学校全体の教務の連絡・調整と指導にあたる職位。また、その人。 ⇒きょう‐む【教務】 ぎょうむじょう‐おうりょう業務上横領ゲフ‥ジヤウワウリヤウ 業務上自己の占有する他人の物を不法に使用・処分する罪。一般の横領罪より刑が加重される。 ⇒ぎょう‐む【業務】 ぎょうむじょう‐かしつ業務上過失ゲフ‥ジヤウクワ‥ 業務上必要な注意を怠ることによって生ずる過失。刑法上、一般の過失犯より刑が加重される。「―傷害罪」 ⇒ぎょう‐む【業務】 ぎょうむ‐ちゅうしんちく業務中心地区ゲフ‥ (→)中心業務地区に同じ。 ⇒ぎょう‐む【業務】 ぎょうむ‐ぼうがい‐ざい業務妨害罪ゲフ‥バウ‥ 虚偽の風説を流布し、または偽計・威力を用いて他人の業務を妨害する罪。 ⇒ぎょう‐む【業務】 きょう‐むらさき京紫キヤウ‥ 京都周辺で栽培された紫草で染めた色。江戸後期から江戸紫に対する語として用いられるようになった。やや赤みのある明るい紫色を指す。 きょう‐めい共鳴】 ①〔理〕(resonance)物理系が外部からの刺激で固有振動を始めること。特に刺激が固有振動数に近い振動数を持つ場合を指す。共振。 ②〔化〕分子構造が複数の構造式の重ね合わせとして理解される状態。ポーリングが提唱。 ③転じて、他人の思想や意見に同感の念を起こすこと。 ⇒きょうめい‐き【共鳴器】 ⇒きょうめい‐せつ【共鳴説】 きょう‐めい狂名キヤウ‥ ⇒きょうみょう きょう‐めい教命ケウ‥ (→)令旨りょうじに同じ。 きょう‐めい嬌名ケウ‥ 芸者などの高い評判。「―を馳せる」 きょう‐めい矯命ケウ‥ (「矯」は、いつわる意)命令をいつわること。 ぎょう‐めい驍名ゲウ‥ 武勇の評判。「―をうたわれる」 きょうめい‐き共鳴器】 (resonator)共鳴の現象を利用して、振動する物理系から特定の振動数の部分を分離する装置。普通、中空の箱・管。音や電磁波(後者では共振器ということが多い)に用いる。 ⇒きょう‐めい【共鳴】 きょうめい‐せつ共鳴説】 ヘルムホルツの提唱した聴覚の学説。蝸牛かぎゅうの基底膜を一種の共鳴装置と考え、そこに張られた個々の弾性繊維が固有振動を等しくする純音に対してだけ共鳴振動して音を聞き分けるという説。 ⇒きょう‐めい【共鳴】 きょう‐めん鏡面キヤウ‥ 鏡やレンズの表面。 きょう‐めんやく強綿薬キヤウ‥ (gun cotton)硝化の度合の高い強力な綿火薬(窒素量13パーセント以上)。 きょう‐もう凶猛・兇猛‥マウ 荒々しく強いこと。「―な賊」 きょう‐もう狂妄キヤウマウ ⇒きょうぼう きょう‐もう梟猛ケウマウ たけだけしく荒いこと。 ぎょう‐もう驍猛ゲウマウ 荒く勇ましいこと。 きょう‐もの京物キヤウ‥ ①京都で産出する品物。 ②(→)山城物やましろものに同じ。 ⇒きょうもの‐だな【京物店】 きょう‐もの京者キヤウ‥ 都の人。京都の人。 きよう‐もの器用者】 ①役に立つ才能ある人。 ②技芸に巧みな人。 ⇒き‐よう【器用】 きょうもの‐だな京物店キヤウ‥ 京都の物産をあきなう店。 ⇒きょう‐もの【京物】 きょう‐もん凶問】 凶事に対する弔問。一説に「問」は「聞」の意で、凶事の知らせ。万葉集5「大宰帥大伴卿の―に報こたふる歌」 きょう‐もん狂文・狂紋キヤウ‥ 種々の模様を織りまぜたもの。 きょう‐もん拱門】 アーチのこと。 きょう‐もん教門ケウ‥ 仏教のおしえ。三界の苦から出る門。 きょう‐もん経文キヤウ‥ ①仏教の経典の文章。また、経典。 ②一般に、信徒が奉ずる宗教上の聖典。 ぎょう‐や行屋ギヤウ‥ 山岳関係の代参講の時、村を代表して参詣に行く者が出発や帰村の時に籠もる小屋。 きょう‐やき京焼キヤウ‥ 京都産出の陶磁器の総称。普通、桃山時代以後のものをいう。 きょう‐やく交易ケウ‥ ⇒こうえき。宇津保物語俊蔭「―の舟につきて…日本へ帰り来たり」 きょう‐やく共役・共軛】 (「共軛」は、軛くびきをともにして車を引くの意。「共役」は書きかえ字)(conjugate) ①〔数〕二つの点または線もしくは数が、互いに特殊の関係を有し、互いに転換しても、性質の論究上変化のない場合の称。 ②一般に、緊密に結びついて、相互に転化し合うような二つの概念を示す語。共役点・共役光線・共役二重結合・共役反応の類。 ⇒きょうやく‐うんどう【共役運動】 ⇒きょうやく‐かく【共役角】 ⇒きょうやく‐けい【共役径】 ⇒きょうやく‐こ【共役弧】 ⇒きょうやく‐てん【共役点】 ⇒きょうやく‐にじゅうけつごう【共役二重結合】 ⇒きょうやく‐ふくそすう【共役複素数】 きょう‐やく共訳】 二人以上の人が共同して翻訳すること。 きょう‐やく狂薬キヤウ‥ 酒の異称。 きょう‐やく協約ケフ‥ 協議して約束すること。また、その内容。特に、個人と団体との間または団体相互間に締結される契約。「労働―」 ⇒きょうやく‐けんぽう【協約憲法】 きょう‐やく郷約キヤウ‥ 宋の呂大鈞らの制定した「呂氏郷約」に始まり、朱熹がこれを増補した郷村教化の規約。明代中期に保甲法と合体して、郷村の自衛組織に発展した。李朝時代の朝鮮にも導入された。 きょうやく‐うんどう共役運動】 人間の両眼があたかも1個の器官のように緊密な連繋を保って行う運動。各動眼筋を支配する中枢が相互に連絡することに基づく。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょうやく‐かく共役角】 頂点と2辺とを共有し、互いに反対側にある二つの角。図のαとβ。 共役角 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょうやく‐けい共役径】 中心をもつ円錐曲線の中心を通る2本の弦において、一方が他方に平行なすべての弦を二等分する時は、両者の役割を互いに交換してもこのことが成立する。この場合、一方を他方の共役径という。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょうやく‐けんぽう協約憲法ケフ‥パフ 君主と人民または人民の代表者との合意により、またはその同意を得て、制定された憲法。議定憲法。協定憲法。→欽定憲法→民定憲法 ⇒きょう‐やく【協約】 きょうやく‐こ共役弧】 一円周上において、一つの円弧に対して、残りの円弧をいう。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 ぎょうやく‐じん行疫神ギヤウ‥ 疫病神やくびょうがみ。沙石集5「―の異類異形なる、其の数も知らず参りて」 きょうやく‐てん共役点】 ①〔数〕一つの線分を含む直線上にあって、その線分を同じ比にそれぞれ外分および内分する2点。 ②〔数〕一つの円錐曲線に関し、2点のいずれをとっても、一方の点の円錐曲線に対する極線が他方の点を通るとき、この2点をいう。 ③〔理〕1点(物点)から出た光がレンズなどの光学系を通ったのち、他の1点(像点)に集まる時、逆に後者から出た光は前者に集まる。この2点を共役点という。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょうやく‐にじゅうけつごう共役二重結合‥ヂユウ‥ガフ 複数の二重結合を含み、単結合と二重結合が交互につながっている結合。ブタジエン・カロテンなどに見られる。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょうやく‐ふくそすう共役複素数】 複素数abiに対してabiをいう。 ⇒きょう‐やく【共役・共軛】 きょう‐やさい京野菜キヤウ‥ 古来、京都周辺の風土に合わせて栽培してきた野菜。水菜みずな・賀茂茄子かもなす・聖護院しょうごいん大根など。 きょう‐ゆ教諭ケウ‥ ①幼稚園・小学校・中学校・中等教育学校・高等学校・盲学校・聾学校・養護学校の正規の教員。教育職員免許法により普通免許状を必要とする。 ②旧制で、中等学校の正規の教員。 →訓導→教授⇒きょうゆ‐じょ【教諭所】 ぎょう‐ゆ暁諭ゲウ‥ さとすこと。言いきかすこと。 きょう‐ゆう共有‥イウ ①二人以上が一つの物を共同して所有すること。「秘密を―する」「―物」 ②〔法〕共同所有の一形態で、ある物の所有権が各自の持分として数人に帰属する状態。→総有→合有⇒きょうゆう‐けつごう【共有結合】 ⇒きょうゆうけつごう‐はんけい【共有結合半径】 ⇒きょうゆう‐ち【共有地】 ⇒きょうゆうち‐の‐ひげき【共有地の悲劇】 きょう‐ゆう享有キヤウイウ 権利・能力など無形のものを、生まれながらに身に受けて持っていること。「基本的人権の―」 きょう‐ゆう侠勇ケフ‥ 侠気と勇気とがあること。また、その人。 きょう‐ゆう洶涌・洶湧】 水の勢いよくわき出るさま。波のたちさわぐさま。きょうよう。 きょう‐ゆう梟勇ケウ‥ 残忍で強いこと。また、その人。 きょう‐ゆう梟雄ケウイウ 残忍でたけだけしい人。「戦国の―」 きょう‐ゆう郷邑キヤウイフ むらざと。むら。 きょう‐ゆう郷勇キヤウ‥ 清代、白蓮びゃくれん教の乱、太平天国の乱の際に正規軍の不足を補った義勇軍。地方官や郷紳により組織。団練。 ぎょう‐ゆう驍勇ゲウ‥ 勇ましく強いこと。また、その人。 きょうゆう‐けつごう共有結合‥イウ‥ガフ (covalent bond)二つの原子が、二つの電子を一対として共有することによって生じる化学結合。水素分子における水素原子の結合の類。電子対結合。→イオン結合→金属結合⇒きょう‐ゆう【共有】 きょうゆうけつごう‐はんけい共有結合半径‥イウ‥ガフ‥ 共有結合により結ばれている2原子の間の距離は近似的に各原子に割り当てた固有の長さの和として表される。この長さをその原子の結合半径という。例えば、炭素原子の結合半径は単結合、二重結合、三重結合のときそれぞれ0.077、0.067、0.060ナノメートルである。 ⇒きょう‐ゆう【共有】 きょうゆう‐こんごうぶつ共融混合物‥ガフ‥ 2種以上の成分からなる液体を冷却するとき、同時に晶出する2種以上の結晶の混合物。これを溶融すれば各成分は同時に溶ける。合金のときは共融合金という。共晶。共析晶。 きょうゆう‐ち共有地‥イウ‥ 二人以上が共有している土地。共同地。 ⇒きょう‐ゆう【共有】 きょうゆうち‐の‐ひげき共有地の悲劇‥イウ‥ 共有の放牧地では大勢が個々に放牧するため頭数が過剰になり共倒れに陥るという寓話をもとにした数理モデル。人口問題や環境問題などに用いられる。 ⇒きょう‐ゆう【共有】 きょうゆう‐てん共融点】 共融混合物が同時に結晶化をはじめ、全体が結晶となるまで温度が一定に保たれる場合の温度。共晶点。 きょう‐ゆうでんたい強誘電体キヤウイウ‥ 電場を加えないでも、誘電分極を保ちうるような物質。ロッシェル塩・リン酸二水素カリウム・チタン酸バリウムの類。圧電的性質も大きいので音響機器などの回路素子に用いる。 きょうゆ‐じょ教諭所ケウ‥ 江戸時代に領主が民衆教化のため設立した教育機関。成人対象のものが多い。 ⇒きょう‐ゆ【教諭】 きょう‐よ供与】 物や利益を相手方に得させること。「武器―」 きょう‐よ轎輿ケウ‥ 人を乗せて舁く、小さい輿こし。あげごし。かご。 ぎょう‐よ業余ゲフ‥ 本来の仕事のほか。本業を果たした余力(ですること)。行余。「―のすさび」 きょう‐よう共用】 共同して使用すること。「―の炊事場」 ⇒きょうよう‐せん【共用栓】 ⇒きょうよう‐りんや【共用林野】 きょう‐よう孝養ケウヤウ ①親に孝行をつくすこと。こうよう。源氏物語常夏「いと―の心深く哀なりと見給ふ」 ②亡き親のためねんごろに後世ごせを弔うこと。転じて、広く供養くようの意に用いる。平家物語5「親うたれぬれば―し、忌あけてよせ」 きょう‐よう供用】 使用に供すること。使えるようにすること。「施設を―する」 きょう‐よう供養‥ヤウ ⇒くよう。謡曲、苅萱「今夜空しうなられて候。そと―あつて給はり候へ」 きょう‐よう洶涌⇒きょうゆう きょう‐よう強要キヤウエウ 無理じいに要求すること。「面会を―する」 ⇒きょうよう‐ざい【強要罪】 きょう‐よう教養ケウヤウ ①教え育てること。 ②(culture イギリス・ フランス・Bildung ドイツ)学問・芸術などにより人間性・知性を磨き高めること。その基礎となる文化的内容・知識・振舞い方などは時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる。「―のある人」「―を高める」「人文主義的―」 ⇒きょうよう‐しょうせつ【教養小説】 ⇒きょうよう‐ぶ【教養部】 きょう‐よう嬌容ケウ‥ なまめいた姿。 きょう‐よう饗応キヤウ‥ (キョウオウとも。ヨウは漢音。もと響応の意からか) ①他人の言動に迎合すること。調子を合わせること。大鏡道隆「その座にては―し申して取り争ひけり」 ②もてなし。宇治拾遺物語3「家にゆきたれば、みつけて、いみじく―して」 ぎょう‐よう杏葉ギヤウエフ (形が杏あんずの葉に似ているところから) ①唐鞍からくらのむながい・しりがいなどにかける金銅製の装飾。→唐鞍(図)。 ②胴丸・腹巻の類の左右の肩につける、染革で包んだ杏葉形の鉄板。 ③紋所の名。杏の葉を二つ左右から抱き合わせたもの。抱だき杏葉・鍋島花杏葉・杏葉牡丹など。ぎょよう。 杏葉 ⇒ぎょうよう‐ぐつわ【杏葉轡】 ⇒ぎょうよう‐ふじ【杏葉藤】 ⇒ぎょうよう‐ぼたん【杏葉牡丹】 ぎょう‐よう業容ゲフ‥ 事業の規模・内容。「―の拡大」 ぎょうよう‐ぐつわ杏葉轡ギヤウエフ‥ 轡の一種。鏡板の部分を杏葉形としたもの。このはばみ。 ⇒ぎょう‐よう【杏葉】 きょうよう‐ざい強要罪キヤウエウ‥ 相手方やその親族の、生命・身体・自由・名誉・財産に対して害を加える旨告知して脅迫し、または暴行によって他人に義務のないことを行わせ、もしくは他人の権利行使を妨害する罪。広義の脅迫罪の一つ。 ⇒きょう‐よう【強要】 きょうよう‐しょうせつ教養小説ケウヤウセウ‥ (Bildungsroman ドイツ)主人公の人格の形成・発展を中心とする小説。ドイツ文学の主流の一つだが、19世紀の他の西欧諸国にも似た例が見られる。ゲーテの「ウィルヘルム=マイスター」、ケラーの「緑のハインリヒ」など。発展小説。 ⇒きょう‐よう【教養】 きょうよう‐せん共用栓(→)共同栓に同じ。 ⇒きょう‐よう【共用】 きょうよう‐ぶ教養部ケウヤウ‥ 4年制大学で各専門学部に対し、一般教養科目等を中心とする前期2年の一般教育の課程を担当する学部。第二次大戦後の教育改革で実現。その後、1991年大学設置基準の改正で一般教育・専門教育の区分が撤廃され、教養部の改廃が進んだ。 ⇒きょう‐よう【教養】 ぎょうよう‐ふじ杏葉藤ギヤウエフフヂ 紋所の名。藤の葉を左右に(→)杏葉3の形に向かい合わせ、下部に藤の花びらを配したもの。杏藤ぎょうふじ⇒ぎょう‐よう【杏葉】 ぎょうよう‐ぼたん杏葉牡丹ギヤウエフ‥ 紋所の名。牡丹の葉を(→)杏葉3の形に左右に向かい合わせ、上部に牡丹のつぼみを、下部に牡丹の花を配したもの。市川団十郎の替え紋。近衛牡丹。ぎょようぼたん。 杏葉牡丹 ⇒ぎょう‐よう【杏葉】 きょうよう‐りんや共用林野】 国が所有する林野で、地元住民との契約によって、共同して使用する権利が認められているもの。自家用の薪炭原料・落葉・下草の採取、きのこ・山菜等の採取、家畜の放牧など。 ⇒きょう‐よう【共用】 きょう‐よく協翼ケフ‥ たすけること。 きょう‐よく矯抑ケウ‥ 欲望を、矯めおさえること。 ぎょう‐よく楽欲ゲウ‥ 〔仏〕(「楽」はねがう意)願い求めること。欲望。徒然草「六塵の―おほしといへども」 きょう‐よみ経読みキヤウ‥ ①経文をよむこと。 ②法師。十訓抄「この美作は武蔵といふ―の娘なりけり」 ③「きょうよみどり」の略。 ⇒きょうよみ‐どり【経読み鳥】 きょうよみ‐どり経読み鳥キヤウ‥ (鳴き声が法華経ほけきょうと聞こえるから)ウグイスの異称。毛吹草2「金衣鳥、経よみ鳥、うたよみ鳥」 ⇒きょう‐よみ【経読み】 きょう‐ら今日等ケフ‥ (ラは、おおよその状態を示す接尾語)今日あたり。万葉集16「伊夜彦神の麓に―もか鹿の伏すらむ」 きようら清浦】 姓氏の一つ。 ⇒きようら‐けいご【清浦奎吾】 きょう‐らい向来キヤウ‥ (コウライとも)以前から今まで。 きょう‐らい敬礼キヤウ‥ 〔仏〕 ①うやうやしく礼拝すること。 ②仏に祈願する時、仏の名に冠して唱える語。 きょう‐らく享楽キヤウ‥ 快楽にふけり楽しむこと。「人生を―する」 ⇒きょうらく‐しゅぎ【享楽主義】 ⇒きょうらく‐てき【享楽的】 きょう‐らく京洛キヤウ‥ みやこ。京都。けいらく。 きょう‐らく競落キヤウ‥ ⇒けいらく きょうらく‐しゅぎ享楽主義キヤウ‥ 享楽を人生の目的とする主義。快楽主義。 ⇒きょう‐らく【享楽】 きょうらく‐てき享楽的キヤウ‥ 享楽を第一とするさま。「―な生活」 ⇒きょう‐らく【享楽】 きようら‐けいご清浦奎吾】 政治家。肥後出身。山県有朋系の官僚で法相・農相・枢密院議長を歴任。1924年(大正13)首相となるが、第2次護憲運動で退陣。晩年は重臣会議の一員。伯爵。(1850〜1942) ⇒きようら【清浦】 きょう‐らん狂乱キヤウ‥ ①心が狂い乱れて常態を失うこと。比喩的に、きわめて異常なこと。「―物価」 ②歌舞伎で、狂人の狂い舞う所作。 ⇒きょうらん‐もの【狂乱物】 きょう‐らん狂瀾キヤウ‥ ①荒れ狂う大波。 ②狂い乱れて手のつけようがない情勢。 ⇒きょうらん‐どとう【狂瀾怒濤】 ⇒狂瀾を既倒に廻らす きょう‐らん供覧】 観覧に供すること。多くの人が見られるようにすること。 きょうらん‐どとう狂瀾怒濤キヤウ‥タウ 荒れ狂う波のように、ひどく乱れているさま。秩序の乱れた社会や、大きな変動のたとえに使う。「―の時代」 ⇒きょう‐らん【狂瀾】 きょうらん‐もの狂乱物キヤウ‥ 主人公が物狂いとなった三味線音楽の作品。歌舞伎舞踊「保名」「お夏狂乱」など。 ⇒きょう‐らん【狂乱】

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