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から‐き【枯木】🔗⭐🔉
から‐き【枯木】
かれき。雄略紀「―の末に類にたり」
○枯木に花かれきにはな🔗⭐🔉
○枯木に花かれきにはな
衰えたものが再び栄えることのたとえ。また、どんなに望んでも実現しないことのたとえ。老い木に花。
⇒かれ‐き【枯木】
○枯木も山の賑わいかれきもやまのにぎわい🔗⭐🔉
○枯木も山の賑わいかれきもやまのにぎわい
枯木も山の風致を添えるものである。転じて、つまらない物も数に加えておけば無いよりはましであることのたとえ。
⇒かれ‐き【枯木】
かれ‐くさ【枯れ草】
①枯れた草。〈[季]冬〉
②秣まぐさ。
かれ‐ごえ【嗄れ声】‥ゴヱ
しわがれた声。しゃがれ声。
かれ‐こだち【枯木立】
冬になって葉が枯れ落ちた木立。冬木立。〈[季]冬〉
かれ‐これ【彼此】
[一]〔代〕
①かれとこれ。古今和歌集序「―を通はしてよく知らず」
②あの人この人。たれかれ。土佐日記「―知る知らぬ、送りす」
[二]〔副〕
①とやかく。なんのかの。何やかや。あれこれ。平家物語10「人しれず―恥をさらし候も」。「―言う」
②(数値を表す語を伴って)おおよそ。ほとんど。やがて。「―十時になる」
⇒かれこれ‐や【彼此屋】
かれこれ‐や【彼此屋】
①一定の職業や専門がなく、手当り次第に多くの仕事に関係する人。かれこれし。
②周旋屋。
⇒かれ‐これ【彼此】
かれ‐さんすい【枯山水】
水を用いず、ただ地形によって山水を表す庭。石組を主とし、水を表すのに砂礫されきを用いることがある。室町時代に輸入した宋・明の山水画の影響による。大徳寺塔頭たっちゅう大仙院や竜安寺の庭の類。涸山水こせんすい。かれせんずい。
かれ‐し【彼氏】
〔代〕
(昭和初期の新造語)
①彼。あの人。からかいや親しみの気持を含めていう語。
②転じて、恋人や愛人である男性の意。
かれ‐しお【涸れ潮】‥シホ
(→)「引き潮」に同じ。〈日葡辞書〉
かれ‐しば【枯芝】
枯れた芝。
かれ‐しば【枯柴】
枯れた柴。〈[季]冬〉
かれ‐すすき【枯薄】
①枯れたすすき。〈[季]冬〉
②1922年(大正11)頃の流行歌。野口雨情作詞・中山晋平作曲。「俺は河原の枯薄、同じお前も枯薄」の歌詞。
かれ‐せんずい【枯山水】
⇒かれさんすい
かれ‐だに【涸れ谷】
雨期以外は水のない谷。〈[季]冬〉。→ワジ
か‐れつ【苛烈】
きびしく烈しいこと。「―な戦闘」「―をきわめる」
か‐れつ【罅裂】
われさけること。ひびわれ。
カレツキ【Michał Kalecki】
ポーランドの経済学者。景気理論・分配論の研究で著名。ケインズとは独立に、ケインズが「一般理論」で展開した新しい理論に到達。著「経済変動の理論」など。(1899〜1970)
カレッジ【college】
①大学。特に、分科大学。単科大学。
②高等専門学校。
かれ‐つた【枯蔦】
葉の枯れ落ちた蔦。〈[季]冬〉
ガレット【galette フランス】
①平たい円形の菓子、クッキー。
②そば粉などのクレープ。フランス、ブルターニュ地方の郷土料理。
③野菜・肉・魚介の料理で、丸く平たい形に仕立てるか、そのように盛りつけたもの。
かれ‐こだち【枯木立】🔗⭐🔉
かれ‐こだち【枯木立】
冬になって葉が枯れ落ちた木立。冬木立。〈[季]冬〉
こ‐ぼく【枯木】🔗⭐🔉
こぼく‐かんがん【枯木寒巌】🔗⭐🔉
こぼく‐かんがん【枯木寒巌】
枯れた木と冷たい岩。また、冷淡で近づき難い態度のたとえ。
⇒こ‐ぼく【枯木】
こぼく‐しかい【枯木死灰】‥クワイ🔗⭐🔉
こぼく‐しかい【枯木死灰】‥クワイ
枯れた木と冷えた灰。生気がなく情熱のないもの。また、浮世の俗心を離れていることのたとえ。枯木冷灰。
⇒こ‐ぼく【枯木】
こぼく‐だち【枯木立ち】🔗⭐🔉
○枯木華開くこぼくはなひらく🔗⭐🔉
○枯木華開くこぼくはなひらく
[続博物志7]老人が再び生気を取り戻す、または逆境にある者が、思いもよらぬ幸福にあうのにいう。
⇒こ‐ぼく【枯木】
こほ‐こほ
(→)「ごほごほ」に同じ。
ごほ‐ごほ
①鳴り響く音。ごとごと。ごろごろ。源氏物語夕顔「―と鳴る神よりもおどろおどろしく踏みとどろかす唐臼の音」
②咳せきなどの音。ごほんごほん。こんこん。
ごぼ‐ごぼ
①鳴り響く音。
②水などの湧きあがる音。水などを注ぎこむ音。
こほ・し【恋し】
〔形シク〕
「こひし」の古形。恋しい。万葉集5「いかばかり―・しくありけむ」
こぼし【翻・零し】
建水けんすいの異称。水こぼし。
こぼ・す【毀す】
〔他四〕
(→)「こぼつ」に同じ。竹取物語「あななひを―・し」。日葡辞書「カタナノハヲコボス」
こぼ・す【零す・溢す】
〔他五〕
①水・涙などをあふれ出させる。容器から液や粉を下に落とす。伊勢物語「雪―・すがごと降りてひねもすにやまず」。「涙を―・す」「机の上にインクを―・す」
②隙間から中の物を落とす。また、あらわし出す。枕草子76「色々の衣ども―・し出でたる人の」。「積み荷を―・す」
③愚痴や不平を抑えられず口に出す。「仕事の不満を―・す」
④思いを顔に出す。「得意の笑みを―・す」
こぼち‐や【毀ち家】
こわした家。こわれた家。あばらや。
こぼ・つ【毀つ】
〔他五〕
(古くはコホツと清音)
①こわす。やぶる。源氏物語若菜下「御修法ども、壇―・ち」
②そる。けずる。浄瑠璃、国性爺合戦「片端剃るやら、―・つやら」
こ‐ぼとけ【小仏】
①小さい仏像。
②「かごめかごめ」に似た子供の遊戯。
こぼとけ‐とうげ【小仏峠】‥タウゲ
東京都八王子市から神奈川県相模原市に出る旧甲州街道のけわしい峠。標高548メートル。麓に小仏関があった。
こ‐ぼね【子骨】
扇の中間の細い骨。↔親骨
こ‐ぼね【小骨】
①魚の小さい骨。
②ちょっとした骨折り。「―を折らせる」
ごほ‐めか・す
〔他四〕
ごほめくようにする。ごとごとと音を立てる。枕草子56「蔵人のいみじく高く踏み―・して」
ごほ‐め・く
〔自四〕
ごとごとと鳴る。枕草子290「ごほごほと―・き、沓すり来て」
こぼり【小堀】
姓氏の一つ。
⇒こぼり‐あんぬ【小堀杏奴】
⇒こぼり‐えんしゅう【小堀遠州】
⇒こぼり‐ともと【小堀鞆音】
こぼり‐あんぬ【小堀杏奴】
随筆家。東京生れ。森鴎外の次女。画家小堀四郎の妻。作「晩年の父」など。(1909〜1998)
⇒こぼり【小堀】
こぼり‐えんしゅう【小堀遠州】‥ヱンシウ
江戸前期の茶人・造園家。名は政一。宗甫・孤篷庵と号。近江国の人。豊臣氏および徳川氏に仕え、作事奉行・伏見奉行を勤仕。遠江守であったので遠州と称。茶道を古田織部に学び、遠州流を創め、徳川家光の茶道師範。和歌・生花・建築・造園・茶具の選択と鑑定に秀でた。(1579〜1647)
⇒こぼり【小堀】
ごほりかわ‐てんのう【後堀河天皇】‥カハ‥ワウ
鎌倉前期の天皇。高倉天皇の皇子守貞親王の第3王子。名は茂仁ゆたひと。(在位1221〜1232)(1212〜1234)→天皇(表)
こぼり‐ともと【小堀鞆音】
日本画家。本名、桂三郎。旧姓、須藤。下野しもつけ(栃木県)生れ。土佐派を学び有職故実を研究、歴史人物画をよくした。東京美術学校教授。作「武士」など。(1864〜1931)
⇒こぼり【小堀】
コポリマー【copolymer】
共重合体。共重合により生成した物質。
コボル【COBOL】
(common business oriented language)コンピューターのプログラム言語の一種。事務データ処理に適している。
こぼ・る【毀る】
〔自下二〕
⇒こぼれる(下一)
こぼ・る【零る・溢る】
〔自下二〕
⇒こぼれる(下一)
こぼれ【毀れ】
こぼれること。こわれ。「刃の―」
こぼれ【零れ】
こぼれること。こぼれたもの。
⇒こぼれ‐うめ【零れ梅】
⇒こぼれ‐ざいわい【零れ幸い】
⇒こぼれ‐ざくら【零れ桜】
⇒こぼれ‐ずみ【零れ墨】
⇒こぼれ‐だね【零れ種】
⇒こぼれ‐ばなし【零れ話】
⇒こぼれ‐まつば【零れ松葉】
⇒こぼれ‐もの【零れ物】
こぼれ‐うめ【零れ梅】
咲きこぼれて散る梅花。また、その模様。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐お・ちる【零れ落ちる】
〔自上一〕[文]こぼれお・つ(上二)
①こぼれて落ちる。もれおちる。
②従来の主従関係から離れる。太平記37「天下の武士皆―・ちて付き順ひ」
こぼれ‐かか・る【零れ掛かる】
〔自五〕
①髪などが垂れかかる。枕草子83「わかやかなる女房などの髪うるはしう―・りて」
②こぼれようとする。こぼれそうになる。徳和歌後万載集秋「此のごろの―・りし空も又」
こぼれ‐ざいわい【零れ幸い】‥ザイハヒ
思いがけぬ幸い、また利得。僥倖ぎょうこう。余得。〈日葡辞書〉。日本永代蔵「夫婦の升かきとて俵物はかるに―あり」
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐ざくら【零れ桜】
こぼれ散る桜花。また、その模様。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐ずみ【零れ墨】
こぼれて落ちた墨痕。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐だね【零れ種】
①自然と地に落ちた種子。また、それからはえた植物。
②召使などに生ませた子女。落胤らくいん。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐ばなし【零れ話】
ある問題・事件などにまつわる、ちょっとした興味のある話。余話。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐まつば【零れ松葉】
こぼれ散る松葉。また、その模様。
⇒こぼれ【零れ】
こぼれ‐もの【零れ物】
①こぼれたもの。のこりもの。あまりもの。
②こぼれやすいもの。汁物など。
③臨月近くなった腹。(俚言集覧)
⇒こぼれ【零れ】
こぼ・れる【毀れる】
〔自下一〕[文]こぼ・る(下二)
(古くは清音)
①くずれる。こわれる。万葉集11「板田の橋の―・れなば桁けたより行かむな恋ひそ吾妹わぎも」
②欠け損じる。日葡辞書「カタナノハガコボレタ」
こぼ・れる【零れる・溢れる】
〔自下一〕[文]こぼ・る(下二)
①水・涙などがあふれ出る。また、粒状・粉状のものが外にもれて出る。伊勢物語「その石の上に走りかかる水は、小柑子・栗の大きさにて―・れ落つ」。源氏物語帚木「忍ぶれど涙―・れぬれば」。「砂糖が―・れる」
②花や葉などが落ちる。散る。枕草子199「風のいとさわがしく吹きて、黄なる葉どものほろほろと―・れ落つる、いとあはれなり」
③物があり余って外に出る。はみ出す。源氏物語初音「いづれもいづれも劣らぬ袖口ども、―・れいでたるこちたさ」
④すき間などから漏れ出る。宇津保物語藤原君「花ざかりにほひ―・るる木がくれもなほ鶯はなくなくぞ見る」。源氏物語蛍「つやも色も―・るばかりなる御衣に」。「グローブから球が―・れる」「雲間から日光が―・れる」
⑤気質などが表情にあらわれる。あふれる。源氏物語紅葉賀「添ひ臥し給へる様、美しうらうたげなり、愛敬あいぎょう―・るるやうにて」。「思わず笑みが―・れた」
こほろ
物のころび鳴る音。今昔物語集27「人も寄らぬに―と鳴りて、蓋の開きければ」
こ‐ほん【小本】
①小形の本。
②半紙本の半分の大きさ、またはそれ以下の大きさの本。
③(→)洒落本しゃれぼんの異称。
こ‐ほん【古本】
①⇒ふるほん。
②古い書物。特に、江戸初期(慶長・元和)以前の伝本。
こ‐ほん【虎賁】
(天子の護衛をつかさどった中国周代の官名から)勇猛な軍隊。剛勇の士。太平記31「―狼卒替る替る射手を進めて戦ふものなり」
こ‐ほん【孤本】
ただ一つだけ伝わった本。
こ‐ぼん【鼓盆】
[荘子至楽「荘子の妻死す。…盆を鼓して歌う」](中国で「盆」は酒・水を盛る瓦器、「鼓」は鳴らすこと。妻が死んだ時、荘子が両足を投げ出し盆をたたいて歌を歌った故事から)妻に死にわかれること。
ごほん
咳せきをする音。咳払いにもいう。
ご‐ほん【御本】
①書物の尊敬語。
②御手本。後撰和歌集賀「御贈物に―奉るとて」
③(→)御本手ごほんて1に同じ。「―茶碗」
⇒ごほん‐て【御本手】
こほんせつわしゅう【古本説話集】‥シフ
説話集。1冊。編者未詳。平安末〜鎌倉初めに成立。和歌説話と仏教説話。唯一の伝本が題箋・内題を欠き、書名は通称。
ごほん‐て【御本手】
①江戸時代、対馬藩を通じて手本を送り、朝鮮釜山の倭館わかんの窯で焼かせた茶碗などの陶器。また、その茶碗などの赤みを帯びた斑文。御本。
②(御本手縞の略)赤糸入りの竪縞たてじま。奥縞。
⇒ご‐ほん【御本】
こ‐ぼんのう【子煩悩】‥ナウ
並みはずれてわが子を愛すること。また、その人。「―な父親」
こま【狛】
①⇒こま(高麗)。
②狛犬こまいぬの略。
こま【狛】
姓氏の一つ。
⇒こま‐ちかざね【狛近真】
こま【駒】
①馬の子。小さい馬。倭名類聚鈔11「駒、和名、古万、馬子也」
②転じて、馬。特に乗用の馬。馬と同義になってからは、歌語として使われることが多い。万葉集14「足あの音せずゆかむ―もが」
③双六に用いる具。象牙・水牛角で円形に造り盤上に運行させるもの。
④将棋に用いる山形に尖らせた五角形の小木片。「飛車」「金将」などと書いてある。転じて、戦力となるもの。「―が足りない」
⑤三味線・バイオリンなどの胴と弦との間に挟んで弦をささえるもの。ブリッジ。→三味線(図)。
⑥刺繍用の糸を巻くのに用いる工字形のもの。
⑦物の間に挟み入れる小さい木。「―をかう」
⑧紋所の名。将棋の駒や三味線の駒を描いたもの。
⇒駒の足掻
⇒駒を進める
こま【齣】
(「小間こま」の意か。「齣せき」は中国で演劇・語り物などの一区切り・一場面を指す)
①(写真用語)ロール‐フィルム・映画フィルムの一画面。無声映画は1秒間に16齣、現在は24齣回転する。
②転じて、ある場面・局面。「日常生活のひと―」
③授業・講義などの時間割の一区画。
こ‐ま【小間】
[一]〔名〕
①少しのあいだ。あいま。ひま。新撰六帖5「世の中に稀なる色のこま錦いかなる―に妹をあひ見む」
②小さい室。茶道で四畳半以下の茶室。
③和船で舳へさきに最も近い間所まどころ。
④建築で棰たるきと棰、根太と根太の間。また、瓦の屋根面にあらわれた幅。
⑤⇒くやくこま(公役小間)。
⑥明治初年、東京府内で土地を貸して1カ月に1円の貸料を得ることのできた区域。
[二]〔接頭〕
(細こまの意)「こまかな」「些細な」「手軽な」の意を表す。「―ぎれ」「―使」
こ‐ま【木間】
木と木との間。このま。万葉集20「鶯はうゑ木の―を鳴きわたらなむ」
こま【古満】
江戸時代の蒔絵まきえ師の家名。
⇒こま‐きゅうい【古満休意】
こま【独楽】
(「こまつぶり」の略)
①子供の玩具。円い木製の胴に心棒(軸)を貫き、これを中心として回転させるもの。種類が多い。多く、正月の遊びの具とする。〈[季]新年〉。「―を回す」
大山ごま(神奈川)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
江戸ごま(東京)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
無精ごま(沖縄石垣島)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
皿ずぐり(青森)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
相川ごま(新潟)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
神代ごま(宮崎)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
雷ごま(熊本)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
鳴りごま(宮城)(1)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
鳴りごま(宮城)(2)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
麦わらごま(兵庫)
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
②〔理〕1点が固定され、この点すなわち支点の周りに自由に回転する剛体。独楽1はこの一種。
③紋所の名。独楽1をかたどったもの。
こま【高麗・狛】
①高句麗こうくりの称。また、高句麗からの渡来人の氏称。〈倭名類聚鈔5〉
②高麗こうらいの称。また、高麗から伝来したもの、舶来のものの意を表す語。「―錦にしき」
コマ【coma】
(もとギリシア語で髪の毛の意)
①〔天〕彗星の髪。彗星の核のまわりに拡がって見えるガス状物質。
②〔理〕レンズの球面収差の一つ。レンズの光軸上にない点から出た光が1点に像を結ばず、彗星状の像を結ぶもの。
ごま【護摩】
〔仏〕(梵語homa)密教で、護摩壇を設け、護摩木を焚たいて息災・増益・降伏ごうぶく・敬愛などを本尊に祈ること。古くからインドで行われていた祭祀法を採り入れたもの。智慧の火で煩悩の薪を焚くことを象徴するという。「―を焚く」
護摩
撮影:関戸 勇
ご‐ま【胡麻】
①ゴマ科の一年生作物。原産地はアフリカとされ、胡(西域のこと)を経て古く中国から渡来した。中国・インドに生産が多い。蒴果さくか中に小さい多数の種子をつけ、油を含む。9月ごろ収穫。食用とし、また、搾って半乾性の油をとる。白胡麻・黒胡麻・茶胡麻などがある。ウゴマ。〈[季]秋〉。〈倭名類聚鈔17〉
ごま
②「ごますり」の略。
③「ごまてん」の略。
⇒胡麻刈る
⇒胡麻を擂る
ごま‐あえ【胡麻和え】‥アヘ
胡麻を炒いって擂すり、砂糖・醤油などで味をつけ、野菜などを入れてあえた料理。ごまよごし。
コマーシャリズム【commercialism】
営利を第一の目的とする立場。営利主義。商業主義。
コマーシャル【commercial】
①商業的。商業専門。
②コマーシャル‐メッセージの略。
⇒コマーシャル‐ソング
⇒コマーシャル‐フィルム【commercial film】
⇒コマーシャル‐ベース【commercial base】
⇒コマーシャル‐ペーパー【commercial paper】
⇒コマーシャル‐メッセージ【commercial message】
コマーシャル‐ソング
(和製語commercial song)宣伝用の歌。商業放送のCMで使われる場合にいうことが多い。
⇒コマーシャル【commercial】
コマーシャル‐フィルム【commercial film】
テレビ番組の合間などに放送する宣伝用の映像。
⇒コマーシャル【commercial】
コマーシャル‐ベース【commercial base】
商売上の採算。「―にのる」「―で考える」
⇒コマーシャル【commercial】
コマーシャル‐ペーパー【commercial paper】
(CPと略す)
①商業手形。
②信用度の高い大企業が資金調達のために振り出す無担保の約束手形。期間は通常3〜4カ月、金利は銀行貸出金利よりやや低い。
⇒コマーシャル【commercial】
コマーシャル‐メッセージ【commercial message】
宣伝文句。商業放送で番組の合間に行う広告。CM
⇒コマーシャル【commercial】
こま‐あそび【駒遊び】
馬に乗って遊ぶこと。宇津保物語吹上上「―しつつ出でて」
ごま‐あぶら【胡麻油】
胡麻をしぼって製した半乾性脂肪油。食用。黒胡麻のものは揚げ物用、白胡麻のものは「しらしぼり」といい、女性の頭髪用油にも用いる。
こま‐あみ【細編み】
鉤針かぎばり編みの基礎編みの一種。鉤針を鎖目に入れ、糸をかけてすくい出し、また糸をかけて鉤針にかかっている目を一度に引き抜く。鎖1目に相当する長さで編目が細かい。短編み。↔長編み
こま‐あめ【細雨】
こまかい雨。こさめ。久安百首「見れども見えぬ春の―」
ごま‐あん【胡麻餡】
①炒いった胡麻を加えた餡。菓子に用いる。
②調味した出し汁に胡麻を加え、葛粉や片栗粉でとろみをつけたもの。あんかけ料理に用いる。
こまい【氷下魚】
タラ科の海産の硬骨魚。タラに似るが、小形で全長30センチメートル以下。日本海と北太平洋に分布。北海道東部では冬季氷面下に網を入れて漁をする。〈[季]冬〉
こ‐まい【小舞】‥マヒ
①狂言方が舞う短い舞。狂言の酒宴の場などで、筋とは無関係な独立の小曲や能の一部を用いて舞う。また、狂言の中ではなく、紋付に袴または裃かみしも姿で舞うこともある。狂言小舞。
②初期の歌舞伎で、舞の手ほどきの曲とされた16番の舞。
⇒こまい‐うたい【小舞謡】
こ‐まい【木舞・小舞】‥マヒ
①檐のきの棰たるきにわたす細長い材。正倉院文書「古麻比」
②屋根や壁の下地に組みわたす竹または木。
⇒こまい‐かき【木舞掻】
⇒こまい‐ぬき【木舞貫】
こ‐まい【古米】
前年に収穫した米。ふるごめ。↔新米
こま・い【細い】
〔形〕
こまかい。ちいさい。〈日葡辞書〉
こまい【駒井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒こまい‐てつろう【駒井哲郎】
ご‐まい【五枚】
⇒ごまい‐おろし【五枚下ろし・五枚卸し】
⇒ごまい‐かぶと【五枚兜】
⇒ごまい‐ざさ【五枚笹】
こまい‐うたい【小舞謡】‥マヒウタヒ
小舞1に用いる謡。
⇒こ‐まい【小舞】
ごまい‐おろし【五枚下ろし・五枚卸し】
魚のおろし方の一つ。表身2枚、裏身2枚、中骨の計5枚におろすこと。鰈かれいや平目など身が薄く幅広い魚に用いる。
⇒ご‐まい【五枚】
こまい‐かき【木舞掻】‥マヒ‥
壁の下地の木舞を作ること。また、その職人。
⇒こ‐まい【木舞・小舞】
ごまい‐かぶと【五枚兜】
五段下がりの錏しころのある兜。平家物語4「―の緒をしめ」
⇒ご‐まい【五枚】
ごまい‐ざさ【五枚笹】
〔植〕(→)オカメザサの別称。
⇒ご‐まい【五枚】
こまい‐てつろう【駒井哲郎】‥ヰ‥ラウ
銅版画家。東京生れ。浜口陽三らと日本銅版画家協会を設立。詩的幻想に充ちた作風で知られる。作「束の間の幻影」。(1920〜1976)
⇒こまい【駒井】
こま‐いぬ【狛犬】
(高麗犬の意)神社の社頭や社殿の前に据え置かれる一対の獅子に似た獣の像。魔よけのためといい、昔は宮中の門扉・几帳きちょう・屏風などの動揺するのをとめるためにも用いた。こま。
狛犬
こまい‐ぬき【木舞貫】‥マヒ‥
木舞に用いる貫ぬき。
⇒こ‐まい【木舞・小舞】
こま‐いれ【駒入れ】
将棋・三味線などの駒を入れる箱。
こま‐うど【高麗人】
(コマビトの音便)高麗の人。高麗からの渡来人。源氏物語桐壺「その頃―の参れるが中に、賢き相人ありけるを聞し召して」
こ‐まえ【小前】‥マヘ
①規模が小さいこと。こぢんまりしていること。胆大小心録「村瀬は智者で―な故、風流のない人ぢや」
②商売や家業が小規模であること。また、つましい暮し向き。日本永代蔵1「かはし(為替)銀に詰りて難儀、…自から―になりぬ」
③小百姓の意。乙名おとな百姓のように一段高い身分や権利を持たない平百姓ひらびゃくしょう、または水呑みずのみ百姓をいう。小前百姓。
⇒こまえ‐びゃくしょう【小前百姓】
こま‐え【小間絵・駒絵】‥ヱ
印刷物の小形のさし絵。また、雑誌の本文と無関係な木版・凸版の絵。カット。
こまえ【狛江】
東京都南部、多摩川北岸の市。近年住宅地として発展。人口7万8千。
こまえ‐びゃくしょう【小前百姓】‥マヘ‥シヤウ
(→)小前3に同じ。
⇒こ‐まえ【小前】
こま‐おくり【齣送り】
映画フィルム・ビデオテープなどを、1齣ずつ区切って映写・再生すること。
こま‐おち【駒落ち】
将棋で、対局者間に力量の差がある時、上手うわてが駒を外して指すこと。段差によりどの駒を落とすか規定がある。↔平手
こま‐おとし【齣落し・駒落し】
映画で、標準速度(35ミリ映画の場合は1秒間24齣)以下の速度で撮影すること。これを標準速度で映写すると、画面の動きが速くなる。トリックや科学映画などに応用。
こま‐おどり【駒踊】‥ヲドリ
東北地方の民俗芸能。さなぶりや秋祭に馬をかたどった作り物をつけて踊る。
こまか【細か】
①はなはだ小さいさま。源氏物語真木柱「―なる灰の」。「―な砂」
②くわしいさま。詳細。落窪物語1「事―に知らぬことも」。「―に調べる」
③綿密。入念。精巧。源氏物語鈴虫「かの宮をも、いと―に清らに作らせ給ひ」。「―な心づかい」
④親切。ねんごろ。源氏物語野分「―にしもあるまじうこそ」
こまか・い【細かい】
〔形〕
①形や単位がきわめて小さい。「―・い文字を刻みつける」「―・く刻む」「―・い金」
②取るに足りないほど小さい。些細である。瑣末である。「―・いことを気にする」
③小さいところまでゆきとどいている。綿密である。「―・い注意を与える」「芸が―・い」「―・い心づかい」
④勘定高い。浄瑠璃、日本武尊吾妻鑑「賃仕事がなさせられう、―・い奥様でないかいな」。「彼は金に―・い」
こま‐がえし【駒返し】‥ガヘシ
山などがけわしくて、それ以上は乗馬で進めない所。馬返し。
こま‐がえ・る‥ガヘル
〔自四〕
老いて再び若返る。源氏物語玉鬘「例ならず、やもめ人の引違へ―・るやうもありかし」
こま‐がき【細書き】
①文字をこまかく書くこと。また、その細字。
②細字用の筆。
こま‐がく【高麗楽】
①三韓楽さんかんがくの一つ。高句麗起源の楽舞。臥箜篌がくごの使用が特徴的。→箜篌くご。
②雅楽の外来楽舞の2様式の一つ。三韓楽と渤海楽ぼっかいがくとを併せて平安時代に様式統一されたもので、日本で新作された曲目をも含む。演奏は舞楽形式のみで行う。楽器編成は高麗笛こまぶえ・篳篥ひちりき・三ノ鼓さんのつづみ・鉦鼓しょうこ・太鼓たいこの5種。右方うほう高麗楽。右方の楽。右楽うがく。→唐楽
こまか・し【細かし】
〔形シク〕
(わずらわしいくらい)細かい。勘定高い。傾城禁短気「本粋といふは…―・しき事には一向目もやるものでなし」→こまかい
ごまかし
(胡麻胴乱ごまどうらんを「ごまかし(胡麻菓子)」と言ったことから)見せかけだけよくて内容の伴わないもの。だまして人目をまぎらかすこと。また、目先ばかりをつくろうこと。「誤魔化し」とも書くが当て字。「―はきかない」→胡麻胴乱
ごまか・す
〔他五〕
(「ごまかし」を活用させた語)
①人の目をまぎらかす。目先をつくろう。浮世床初「滝本様たきもとようを―・す人などが手本を書いてわたすのさ」。「笑って―・す」
②人目をあざむいて悪いことをする。「店の売上金を―・す」
こま‐かた【駒方】
馬をひく人。うまかた。
こま‐かた【駒形】
①駒の形をしたもの。将棋の駒の形のもの。
②馬の頭、または馬の頭と尾とを作って、胸または腰につけ、神事の時など、乗馬のように装うもの。
③舞楽の一つ。枕草子216「落蹲らくそんは二人して膝踏みて舞ひたる。―」
こまがた【駒形】
江戸浅草寺の南方、駒形堂付近の地区名。今、駒形1〜2丁目(東京都台東区)・駒形橋などの名称が残る。こまかた。
こま‐が‐たけ【駒ヶ岳】
①北海道渡島おしま半島東側、内浦湾南岸の活火山。標高1131メートル。
駒ヶ岳(大沼から望む)
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②秋田県東部にある二重式火山。標高1637メートル。高山植物が多い。秋田駒ヶ岳。
③福島県南西部南会津にある山。標高2133メートル。会津駒。
④新潟県南東部にある山。標高2003メートル。中ノ岳・八海山と共に越後三山を成す。越後駒。魚沼駒ヶ岳。
越後駒ヶ岳
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⑤山梨・長野県境、南アルプス北端にある山。標高2967メートル。甲斐駒。東駒。
甲斐駒ヶ岳
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⑥長野県南部、木曾山脈の主峰。標高2956メートル。木曾駒。西駒。
木曽駒ヶ岳
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こま‐がね【細金・細銀】
小粒の貨幣。豆板銀などをいう。はしたがね。好色五人女2「―十八匁もあらうか」
こまがね【駒ヶ根】
長野県南部、伊那盆地中部の市。製糸・電子・電気機械工業が発達。木曾駒ヶ岳の東麓。人口3万4千。
こま‐がみ【小間紙】
装飾用加工紙の総称。包紙・祝儀または儀式用・懐中紙・鼻紙用の小綺麗なもの。
ごま‐がら【胡麻幹】
ゴマの種子を取り去って、茎に蒴果さくかの殻のついたもの。
⇒ごまがら‐じま【胡麻幹縞】
⇒ごまがら‐じゃくり【胡麻幹決り・胡麻殻決り】
ごまがら‐じま【胡麻幹縞】
胡麻幹にかたどった織物の縞。
⇒ごま‐がら【胡麻幹】
ごまがら‐じゃくり【胡麻幹決り・胡麻殻決り】
柱の表面などに縦に並べて彫り付けた溝。
⇒ごま‐がら【胡麻幹】

















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