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おう‐ばん【椀飯・埦飯】ワウ‥🔗🔉

おう‐ばん椀飯・埦飯ワウ‥ (ワウはワンの転。「垸飯」とも書く) ①椀に盛ってすすめる飯。源氏物語宿木「碁手の銭、―などは、世の常のやうにて」 ②盛んな饗宴。 ㋐平安時代、公卿が殿上に集会した時、一人または数人に命じて衆人を饗応させたこと。 ㋑鎌倉・室町時代、宿将・老臣が毎年正月元日・2日・3日・7日・15日などに、将軍を自分の営中に招いて盛宴を張ったこと。〈[季]新年〉 ⇒おうばん‐ぶるまい【椀飯振舞】

おうばん‐ぶるまい【椀飯振舞】ワウ‥マヒ🔗🔉

おうばん‐ぶるまい椀飯振舞ワウ‥マヒ (「大盤振舞」は当て字)江戸時代、民間で、一家の主人が正月などに親類縁者を招き御馳走をふるまったこと。転じて一般に、盛大な饗応。〈[季]新年〉 ⇒おう‐ばん【椀飯・埦飯】

まり【鋺・椀】🔗🔉

まり鋺・椀】 昔、水・酒などを盛った器。もい。允恭紀「捧げたる―の水溢れて」

わん【椀】🔗🔉

わん】 ①汁・飯などを盛る木製の食器。多く漆塗で蓋がある。→わん(碗・埦)。 ②「椀盛り」の略。 ③椀に盛った飲食物を数える語。

わん‐かぐ【椀家具】🔗🔉

わん‐かぐ椀家具】 ①椀・膳・折敷おしき・重箱など、漆塗の食器の総称。日本永代蔵2「―の部屋を預り」 ②特に、椀。好色五人女2「―・壺・平ひら・るす・ちやつまで取りさばき」

わん‐がけ【椀がけ】🔗🔉

わん‐がけ椀がけ】 砂などから鉱物を選別する方法。砂と水を入れた椀を揺り、中央部に比重の大きい目的物を残す。砂金採取で行われる。→パンニング

わんかし‐でんせつ【椀貸伝説】🔗🔉

わんかし‐でんせつ椀貸伝説】 塚や池・淵、または山陰の洞穴ほらあななどで、頼めば膳や椀を貸してくれたが、ある時借りた人の不心得で貸してくれなくなったという伝説。九州から東北地方まで広く分布。→膳椀淵ぜんわんぶち

わん‐きゅう【椀久】‥キウ🔗🔉

わん‐きゅう椀久‥キウ 大坂御堂前の豪商椀屋久右衛門の略称。新町の遊女松山となじんで豪遊したため、座敷牢に入れられ、発狂して、一説に1677年(延宝5)没したという。西鶴の浮世草子に描かれ、また浄瑠璃・長唄・常磐津・清元などでは椀屋久兵衛としても脚色。 ⇒わんきゅう‐すえのまつやま【椀久末松山】

わんきゅう‐すえのまつやま【椀久末松山】‥キウスヱ‥🔗🔉

わんきゅう‐すえのまつやま椀久末松山‥キウスヱ‥ ①浄瑠璃。紀海音作の世話物。1710年(宝永7)頃初演。椀久の実話を脚色。 ②歌舞伎脚本。渡辺霞亭作。1906年(明治39)初演。 ⇒わん‐きゅう【椀久】

わんこ‐そば【椀子蕎麦】🔗🔉

わんこ‐そば椀子蕎麦】 岩手県の郷土料理。給仕人が椀に盛ったそばを客の椀に次々に投げ入れ、満腹になるまでもてなすもの。

わん‐だね【椀種】🔗🔉

わん‐だね椀種】 吸物の実の中で中心的なもの。主に魚介・豆腐・卵などを用いる。

わん‐びき【椀挽き】🔗🔉

わん‐びき椀挽き】 挽物細工で椀を作ること。また、それを業とする人。

わん‐もり【椀盛り】🔗🔉

わん‐もり椀盛り】 野菜・鶏肉・魚介などを適宜に取り合わせ、大形の椀に盛った汁物あるいは煮物。わん。

[漢]椀🔗🔉

 字形 〔木部8画/12画/4748・4F50〕 〔音〕ワン(呉)(漢) 〔訓〕まり [意味] ①半球形の、木製の食器。小鉢。まり。もい。「漆塗りの椀」▶陶磁製のは「碗」、金属製のは「鋺」と書く。 ②①に盛った料理(を数える語)。

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