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広辞苑の検索結果 (14)
おう‐ばん【椀飯・埦飯】ワウ‥🔗⭐🔉
おう‐ばん【椀飯・埦飯】ワウ‥
(ワウはワンの転。「垸飯」とも書く)
①椀に盛ってすすめる飯。源氏物語宿木「碁手の銭、―などは、世の常のやうにて」
②盛んな饗宴。
㋐平安時代、公卿が殿上に集会した時、一人または数人に命じて衆人を饗応させたこと。
㋑鎌倉・室町時代、宿将・老臣が毎年正月元日・2日・3日・7日・15日などに、将軍を自分の営中に招いて盛宴を張ったこと。〈[季]新年〉
⇒おうばん‐ぶるまい【椀飯振舞】
おうばん‐ぶるまい【椀飯振舞】ワウ‥マヒ🔗⭐🔉
おうばん‐ぶるまい【椀飯振舞】ワウ‥マヒ
(「大盤振舞」は当て字)江戸時代、民間で、一家の主人が正月などに親類縁者を招き御馳走をふるまったこと。転じて一般に、盛大な饗応。〈[季]新年〉
⇒おう‐ばん【椀飯・埦飯】
まり【鋺・椀】🔗⭐🔉
まり【鋺・椀】
昔、水・酒などを盛った器。もい。允恭紀「捧げたる―の水溢れて」
わん‐かぐ【椀家具】🔗⭐🔉
わん‐かぐ【椀家具】
①椀・膳・折敷おしき・重箱など、漆塗の食器の総称。日本永代蔵2「―の部屋を預り」
②特に、椀。好色五人女2「―・壺・平ひら・るす・ちやつまで取りさばき」
わん‐がけ【椀がけ】🔗⭐🔉
わん‐がけ【椀がけ】
砂などから鉱物を選別する方法。砂と水を入れた椀を揺り、中央部に比重の大きい目的物を残す。砂金採取で行われる。→パンニング
わんかし‐でんせつ【椀貸伝説】🔗⭐🔉
わんかし‐でんせつ【椀貸伝説】
塚や池・淵、または山陰の洞穴ほらあななどで、頼めば膳や椀を貸してくれたが、ある時借りた人の不心得で貸してくれなくなったという伝説。九州から東北地方まで広く分布。→膳椀淵ぜんわんぶち
わん‐きゅう【椀久】‥キウ🔗⭐🔉
わん‐きゅう【椀久】‥キウ
大坂御堂前の豪商椀屋久右衛門の略称。新町の遊女松山となじんで豪遊したため、座敷牢に入れられ、発狂して、一説に1677年(延宝5)没したという。西鶴の浮世草子に描かれ、また浄瑠璃・長唄・常磐津・清元などでは椀屋久兵衛としても脚色。
⇒わんきゅう‐すえのまつやま【椀久末松山】
わんきゅう‐すえのまつやま【椀久末松山】‥キウスヱ‥🔗⭐🔉
わんきゅう‐すえのまつやま【椀久末松山】‥キウスヱ‥
①浄瑠璃。紀海音作の世話物。1710年(宝永7)頃初演。椀久の実話を脚色。
②歌舞伎脚本。渡辺霞亭作。1906年(明治39)初演。
⇒わん‐きゅう【椀久】
わんこ‐そば【椀子蕎麦】🔗⭐🔉
わんこ‐そば【椀子蕎麦】
岩手県の郷土料理。給仕人が椀に盛ったそばを客の椀に次々に投げ入れ、満腹になるまでもてなすもの。
わん‐だね【椀種】🔗⭐🔉
わん‐だね【椀種】
吸物の実の中で中心的なもの。主に魚介・豆腐・卵などを用いる。
わん‐びき【椀挽き】🔗⭐🔉
わん‐びき【椀挽き】
挽物細工で椀を作ること。また、それを業とする人。
わん‐もり【椀盛り】🔗⭐🔉
わん‐もり【椀盛り】
野菜・鶏肉・魚介などを適宜に取り合わせ、大形の椀に盛った汁物あるいは煮物。わん。
[漢]椀🔗⭐🔉
椀 字形
〔木部8画/12画/4748・4F50〕
〔音〕ワン(呉)(漢)
〔訓〕まり
[意味]
①半球形の、木製の食器。小鉢。まり。もい。「漆塗りの椀」▶陶磁製のは「碗」、金属製のは「鋺」と書く。
②①に盛った料理(を数える語)。
〔木部8画/12画/4748・4F50〕
〔音〕ワン(呉)(漢)
〔訓〕まり
[意味]
①半球形の、木製の食器。小鉢。まり。もい。「漆塗りの椀」▶陶磁製のは「碗」、金属製のは「鋺」と書く。
②①に盛った料理(を数える語)。
大辞林の検索結果 (14)
おう-ばん【椀飯・
飯・
飯】🔗⭐🔉
おう-ばん ワウ― 【椀飯・
飯・
飯】
〔「わんはん」の転〕
(1)椀(ワン)に盛った飯。「屯食五十具,碁手の銭,―などは,世の常のやうにて/源氏(宿木)」
(2)人をもてなすための食膳。また,饗応。平安時代には年始や五節に公卿たちが宮中に集まるときに,何人かに課して饗応させた。鎌倉時代以降は大名が将軍に祝膳を奉ったり,家臣が主君を饗応したりして主従の結びつきを強めた。「三日が程は,―といふ事/増鏡(さしぐし)」
飯・
飯】
〔「わんはん」の転〕
(1)椀(ワン)に盛った飯。「屯食五十具,碁手の銭,―などは,世の常のやうにて/源氏(宿木)」
(2)人をもてなすための食膳。また,饗応。平安時代には年始や五節に公卿たちが宮中に集まるときに,何人かに課して饗応させた。鎌倉時代以降は大名が将軍に祝膳を奉ったり,家臣が主君を饗応したりして主従の結びつきを強めた。「三日が程は,―といふ事/増鏡(さしぐし)」
おうばん-ぶるまい【椀飯振(る)舞い】🔗⭐🔉
おうばん-ぶるまい ワウ―マヒ [5] 【椀飯振(る)舞い】
(1)気前よく,人に食事や金品を振る舞うこと。盛大にもてなすこと。
〔のちに誤って「大盤(オオバン)振る舞い」と書かれることが多い〕
(2)江戸時代,正月に一家の主人が親類縁者を招いて開いた宴。
まり【鋺・椀】🔗⭐🔉
まり 【鋺・椀】
土や金属で作った酒や水を盛る器。もい。「捧げたる―の水,溢(ア)れて腕(タブサ)に凝りぬ/日本書紀(允恭訓)」
わん【椀・碗・
】🔗⭐🔉
わん 【椀・碗・
】
■一■ [0] (名)
飲食物などを盛るための器。古くは蓋(フタ)がないが,後世,蓋付きのものもある。
〔木製のものは「椀」,陶磁器製のものは「碗」と書く〕
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■}に盛った飲食物の数を数えるのに用いる。
】
■一■ [0] (名)
飲食物などを盛るための器。古くは蓋(フタ)がないが,後世,蓋付きのものもある。
〔木製のものは「椀」,陶磁器製のものは「碗」と書く〕
■二■ (接尾)
助数詞。{■一■}に盛った飲食物の数を数えるのに用いる。
わん-がけ【椀掛(け)】🔗⭐🔉
わん-がけ [0] 【椀掛(け)】
選鉱法の一。砂や細かく砕いた鉱石を椀に入れ,水を加えて揺り動かし,比重の小さい不要な岩石粉を排除して金属を選別する簡便な方法。古来,砂金などの採取もこれによった。
わんかし-でんせつ【椀貸し伝説】🔗⭐🔉
わんかし-でんせつ [5] 【椀貸し伝説】
多くの膳椀(ゼンワン)が必要な場合,塚や池・淵または山陰の洞穴などに頼めば貸してくれたという伝説。借りた膳椀を破損したり,数をごまかして返そうとしたために今では貸さなくなったという。九州地方から奥羽地方まで広く分布している。
わんきゅう【椀久】🔗⭐🔉
わんきゅう ワンキウ 【椀久】
大坂御堂前の豪商椀屋久右衛門の略称。新町の遊女松山となじんで豪遊したため座敷牢に入れられ,発狂して家出し1677年に死んだという。井原西鶴作の浮世草子「椀久一世の物語」や紀海音作の浄瑠璃「椀久末松山」ほか,椀久物といわれる多くの浄瑠璃・歌舞伎所作事・歌曲などの題材となった。
わんきゅう-すえのまつやま【椀久末松山】🔗⭐🔉
わんきゅう-すえのまつやま ワンキウス
ノマツヤマ 【椀久末松山】
(1)人形浄瑠璃。世話物。紀海音作。1708年大坂豊竹座初演。椀屋の久兵衛が遊女松山となじみ,そのため座敷牢に入れられ発狂する。明治になって岡村柿紅によって脚色された歌舞伎狂言もある。
(2)一中節の一。初世都一中作曲。{(1)}を基にしたもので主に歌舞伎の道行きに用いられる。
ノマツヤマ 【椀久末松山】
(1)人形浄瑠璃。世話物。紀海音作。1708年大坂豊竹座初演。椀屋の久兵衛が遊女松山となじみ,そのため座敷牢に入れられ発狂する。明治になって岡村柿紅によって脚色された歌舞伎狂言もある。
(2)一中節の一。初世都一中作曲。{(1)}を基にしたもので主に歌舞伎の道行きに用いられる。
わんこ-そば【椀子蕎麦】🔗⭐🔉
わんこ-そば [4] 【椀子蕎麦】
椀盛りの蕎麦を,客の椀が空にならないように次々と移し入れてもてなすもの。また,その蕎麦。盛岡名物。
わん-だね【椀種】🔗⭐🔉
わん-だね [0] 【椀種】
吸い物の実。
わん-づま【椀妻】🔗⭐🔉
わん-づま [0] 【椀妻】
汁物で,椀種の添え物。
わん-びき【椀挽き】🔗⭐🔉
わん-びき [0] 【椀挽き】
ろくろで挽いて椀を作ること。また,それを職業とする人。
わん-もり【椀盛(り)】🔗⭐🔉
わん-もり [0] 【椀盛(り)】
肉・魚・野菜などを,季節や好みによって取り合わせ,すまし仕立てにして椀に盛った汁物料理。関東での呼称で,関西では煮物という。
広辞苑+大辞林に「椀」で始まるの検索結果。