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のり‐の‐し【法の師】🔗🔉

のり‐の‐し法の師】 「法師ほうし」の訓読。源氏物語帚木「―の世のことわり説き聞かせむ所のここちするも」

ほう‐し【法師】ホフ‥🔗🔉

ほう‐し法師ホフ‥ ①仏法によく通じてその教法の師となる者。僧。出家。ほっし。万葉集16「―らが鬢ひげの剃り杭」 ②(昔、男児は頭髪をそったから)男の子供。ぼう。狂言、法師が母「一人あるかな―は何となさるる」 ③法体した俗人男子。浮世草子、好色万金丹「六十むそじ余りの―、素肌に紙子の袷」 ④ある語に添えて「人」の意を表す。多くボウシと濁る。「一寸―」「影―」 ⇒ほうし‐うた【法師唄】 ⇒ほうし‐がえり【法師還り】 ⇒ほうし‐がみ【法師髪】 ⇒ほうし‐ご【法師子】 ⇒ほうし‐ぜみ【法師蝉】 ⇒ほうし‐だいみょう【法師大名】 ⇒ほうし‐な【法師名】 ⇒ほうし‐なり【法師為り】 ⇒ほうし‐まさり【法師勝り】 ⇒ほうし‐むしゃ【法師武者】 ⇒法師の櫛貯え

ほうし‐うた【法師唄】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐うた法師唄ホフ‥ (もと盲目の法師が唄ったからいう)地唄すなわち上方唄の別称。 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐おんせん【法師温泉】ホフ‥ヲン‥🔗🔉

ほうし‐おんせん法師温泉ホフ‥ヲン‥ 群馬県北西部、利根郡みなかみ町にある温泉。泉質は硫酸塩泉。弘法大師の発見といわれる。 法師温泉 提供:岩波書店

ほうし‐がえり【法師還り】ホフ‥ガヘリ🔗🔉

ほうし‐がえり法師還りホフ‥ガヘリ 僧がまた俗にかえること。還俗げんぞく⇒ほう‐し【法師】

ほうしがはは【法師が母】ホフ‥🔗🔉

ほうしがはは法師が母ホフ‥ 狂言。夫が酒に酔って妻を追い出すが、酒がさめて妻恋しく狂気となり、「法師(坊や)が母ぞ恋しき」と尋ねる。法師物狂。

ほうし‐がみ【法師髪】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐がみ法師髪ホフ‥ 刈法師かりぼうしのことか。今昔物語集28「真鹿毛まかげなる馬の―にて」 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐ご【法師子】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐ご法師子ホフ‥ 法師にした子。大鏡道長「―のなかりつるに、いかがはせん」 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐ぜみ【法師蝉】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐ぜみ法師蝉ホフ‥ (→)「つくつく法師」の別称。〈[季]秋〉 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐だいみょう【法師大名】ホフ‥ミヤウ🔗🔉

ほうし‐だいみょう法師大名ホフ‥ミヤウ 寺領が広く威勢のある僧侶。 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐な【法師名】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐な法師名ホフ‥ 出家した者が俗名を捨てて新たにつける、僧としての名。 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐なり【法師為り】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐なり法師為りホフ‥ 僧になること。出家。栄華物語玉飾「御―の時だにいみじかりしに」 ⇒ほう‐し【法師】

○法師の櫛貯えほうしのくしだくわえ🔗🔉

○法師の櫛貯えほうしのくしだくわえ 不似合いなことをすることのたとえ。 ⇒ほう‐し【法師】 ぼうし‐ばな帽子花】 ツユクサの別称。 ⇒ぼう‐し【帽子】 ぼうし‐ばり帽子針】 江戸時代、女性が外出する時にかぶる綿帽子をとめる針。誹風柳多留7「―嫁は銀のを二本持ち」 ⇒ぼう‐し【帽子】 ぼうしばり棒縛バウ‥ ①狂言。主人が酒飲みの太郎冠者の左右に伸ばした両手首を棒に結わえ、また、次郎冠者を後ろ手に縛って外出した留守に、二人は縛られたまま酒蔵に入って大いに飲み、謡い舞う。 ②舞踊劇。長唄。岡村柿紅作。狂言のままの脚色で、6代尾上菊五郎と7代坂東三津五郎とが振付・自演した。 ほうし‐ひん奉仕品】 顧客のために安く売る商品。サービス品。 ⇒ほう‐し【奉仕】 ぼう‐じま棒縞バウ‥ 太いたてじま。→縞織物(図) ほうし‐まさり法師勝りホフ‥ 法師となって人柄が前よりよくなったこと。源氏物語若紫「後の世の勤めもいとよくして、なかなか―したる人になむ侍りける」 ⇒ほう‐し【法師】 ほうじ‐まめいたぎん宝字豆板銀】 宝字丁銀と同時に鋳造・通用した豆板銀。 ⇒ほう‐じ【宝字】 ほうし‐むしゃ法師武者ホフ‥ 僧形の武者。僧兵。平家物語8「河内の日下くさか党、加賀房といふ―ありけり」 ⇒ほう‐し【法師】 ほう‐しゃ奉謝】 お礼を申し上げること。 ほう‐しゃ抛射ハウ‥ なげやること。なげうつこと。 ほう‐しゃ放射ハウ‥ ①中央の1点から四方八方へ放出すること。 ②〔理〕(radiation)熱線・電磁波などが物体から四方八方に放出される現象。あるいは放出された電磁波や粒子線の総称。輻射ふくしゃ⇒ほうしゃ‐エネルギー【放射エネルギー】 ⇒ほうしゃ‐かがく【放射化学】 ⇒ほうしゃ‐ぎり【放射霧】 ⇒ほうしゃ‐けい【放射計】 ⇒ほうしゃ‐じょう【放射状】 ⇒ほうしゃじょう‐とざん【放射状登山】 ⇒ほうしゃ‐せい【放射性】 ⇒ほうしゃせい‐かくしゅ【放射性核種】 ⇒ほうしゃせい‐げんそ【放射性元素】 ⇒ほうしゃせい‐こうかぶつ【放射性降下物】 ⇒ほうしゃせい‐こうぶつ【放射性鉱物】 ⇒ほうしゃせいたんそ‐ねんだいそくていほう【放射性炭素年代測定法】 ⇒ほうしゃせい‐どういたい【放射性同位体】 ⇒ほうしゃせい‐はいきぶつ【放射性廃棄物】 ⇒ほうしゃせい‐ぶっしつ【放射性物質】 ⇒ほうしゃ‐せん【放射線】 ⇒ほうしゃせん‐かがく【放射線化学】 ⇒ほうしゃせん‐じゅうごう【放射線重合】 ⇒ほうしゃせん‐しょうがい【放射線障害】 ⇒ほうしゃせん‐たい【放射線帯】 ⇒ほうしゃせん‐りょう【放射線量】 ⇒ほうしゃせん‐りょうほう【放射線療法】 ⇒ほうしゃ‐そうしょう【放射相称】 ⇒ほうしゃ‐そうしょうか【放射相称花】 ⇒ほうしゃ‐そしき【放射組織】 ⇒ほうしゃ‐だんぼう【放射暖房】 ⇒ほうしゃ‐ねつ【放射熱】 ⇒ほうしゃ‐ねんだい【放射年代】 ⇒ほうしゃ‐のう【放射能】 ⇒ほうしゃのう‐せん【放射能泉】 ⇒ほうしゃ‐へいこう【放射平衡】 ⇒ほうしゃ‐れいきゃく【放射冷却】 ほう‐しゃ放赦ハウ‥ 囚人を釈放すること。 ほう‐しゃ砲車ハウ‥ 火砲の運搬に便利なように砲架に車輪を取り付けたもの。 ほう‐しゃ報謝】 (古くはホウジャとも) ①恩に報い徳を謝すること。物を贈って報いること。日葡辞書「ヲン(恩)ヲホウジャスル」 ②仏事を修した僧や巡礼に布施物をおくること。また、神仏への報恩のため、慈善をなし、金品を施すこと。 ほう‐しゃ硼砂ハウ‥ (borax)硼酸ナトリウムの結晶。化学式Na[BO(OH)]・8HO(NaBO・10HOとも表す) 白色のもろい柱状結晶。天然にも産し、人工的には硼酸に炭酸ナトリウムを加え中和して製する。金属の鑞ろう付けや防腐剤、ガラス・セラミックスの製造原料として用いる。南蛮砂。ボラックス。 ぼう‐しゃ坊舎バウ‥ (ボウジャとも)僧の住む家。僧房。平家物語1「―一宇も残さず焼き払ふ」 ぼう‐しゃ房舎バウ‥ へやと家。また、家屋。 ぼう‐しゃ茅舎バウ‥ かやぶきの家。ぼうおく。太平記12「更に―を移して深居に入り」 ぼう‐しゃ紡車バウ‥ 糸をつむぐ車。いとぐるま。 ほうしゃ‐エネルギー放射エネルギーハウ‥ 放射線のエネルギー、すなわち電磁波のエネルギー。輻射エネルギー。→プランクの量子仮説⇒ほう‐しゃ【放射】 ほう‐しゃかいがく法社会学ハフ‥クワイ‥ 現実の社会における法現象を社会学的ないし経験科学的な方法を用いて究明しようとする学問。いわゆる概念法学に対する自由法論の一環として成立。 ほうしゃ‐かがく放射化学ハウ‥クワ‥ (radiochemistry)放射性物質を研究対象とする化学の一分野。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐ぎり放射霧ハウ‥ 放射冷却によって地表付近の空気が冷やされて発生する霧。よく晴れた風の弱い夜間に発生する。輻射霧。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほう‐しゃく宝尺】 貴人や貴いものの丈たけを敬っていう語。謡曲、三笑「―を疑ふことをやめよ、度はかり難し」 ほう‐しゃく封爵】 諸侯に封じ官爵を授けること。 ほうしゃく‐じ宝積寺】 宝寺たからでらの正称。 ぼうじゃく‐ぶじん傍若無人バウ‥ [史記刺客伝、荊軻](「傍かたわらに人無きが若ごとし」の意)人前を憚はばからずに勝手気ままにふるまうこと。保元物語「幼少より不敵にして、兄にも所を置かず、―なりしかば」。「―の振舞」「―な話し方」 ほうしゃ‐けい放射計ハウ‥ 放射輝度や放射照度など放射のエネルギーを測定するための計器の総称。集光・検出・記録のための構成要素を持ち、集光にはレンズ・反射鏡など、検出には熱電対・ボロメーター・光電管などを用いる。ラジオメーター。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐じょう放射状ハウ‥ジヤウ (radial)中央の1点から四方八方に放出した形のもの。輻射状。「道路が―に伸びる」 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃじょう‐とざん放射状登山ハウ‥ジヤウ‥ ベース‐キャンプを定めて、周囲の山に次々と登る登山形式。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐せい放射性ハウ‥ (radioactive)放射能をもつ性質。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐かくしゅ放射性核種ハウ‥ 放射能をもつ原子核の種類。自然界に存在する天然放射性核種と、加速器や原子炉でつくられる人工放射性核種とがある。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐げんそ放射性元素ハウ‥ 放射能をもつ元素。天然に存在するものはウラン系列・アクチニウム系列・トリウム系列の諸元素など。人工的につくられるネプツニウム系列の元素もこれに属する。超ウラン元素はすべて人工放射性元素である。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐こうかぶつ放射性降下物ハウ‥カウ‥ 核爆発などで生じた放射性微粒子の地表への降下物。フォールアウト。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐こうぶつ放射性鉱物ハウ‥クワウ‥ ウランやトリウムなどを含み、放射線を発する鉱物。核燃料の原料とし、年代測定にも用いる。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせいたんそ‐ねんだいそくていほう放射性炭素年代測定法ハウ‥ハフ (→)炭素14法に同じ。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐どういたい放射性同位体ハウ‥ヰ‥ 放射性をもつ同位体。主として原子炉や加速器による核反応でつくられる。炭素14・コバルト60の類。ラジオアイソトープ。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐はいきぶつ放射性廃棄物ハウ‥ 原子力発電所・核燃料再処理工場などから出る放射能を帯びた廃棄物。高レベルと低レベルに大別。核廃棄物。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせい‐ぶっしつ放射性物質ハウ‥ 放射性元素を含む物質の総称。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐せん放射線ハウ‥ (radiation) ①放射性元素の崩壊に伴って放出される粒子線または電磁波。アルファ線・ベータ線・ガンマ線の3種をいうが、それらと同じ程度のエネルギーをもつ粒子線・宇宙線も含める。アルファ線はヘリウムの原子核、ベータ線は電子または陽電子から成る粒子線、ガンマ線は非常に波長が短い電磁波。いずれも気体を電離し、写真作用・蛍光作用を示す。1896年ベクレルにより、ウラン化合物から発見された。 ②広義には種々の粒子線および電磁波の総称。輻射線。あるいは単に放射・輻射ともいう。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐かがく放射線化学ハウ‥クワ‥ 放射線の照射によりひき起こされる化学反応およびその生成物について研究する化学の一分野。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐じゅうごう放射線重合ハウ‥ヂユウガフ 高エネルギー放射線の照射により開始される付加重合。ラジカル重合とイオン重合がある。低温でも、また固相でも起こり得るのが特徴。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐しょうがい放射線障害ハウ‥シヤウ‥ 放射線の照射により生体に生じる有害な影響。身体的な影響と遺伝的な影響とがあり、また照射線量・部位及び核種により障害に差異がある。一般に分裂の盛んな細胞ほど感受性が強く、貧血・白血球減少・出血傾向・免疫不全・脱毛・不妊等を来し、後遺症として白血病・癌・臓器線維症等を発症する。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐たい放射線帯ハウ‥ 地球の磁気圏の中で高速の陽子や電子が多量に存在する領域。地球の磁軸と直交するドーナツ状に分布。バン=アレン帯。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐りょう放射線量ハウ‥リヤウ 物質に照射された放射線の生物学的または化学的効果を定量的に表すための放射線の量。単に線量ともいい、照射線量と吸収線量とがある。→照射線量→吸収線量⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃせん‐りょうほう放射線療法ハウ‥レウハフ 放射線を利用して癌などを治療する方法。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐そうしょう放射相称ハウ‥サウ‥ 生物体の構造が、体軸を通る3個以上の面に対して、互いに鏡像関係にある2部分に分かれること。海綿動物・腔腸動物・棘皮きょくひ動物、また多くの花の構造がその例。放散相称。輻状相称。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐そうしょうか放射相称花ハウ‥サウ‥クワ 被子植物の花の形状の一つ。2個以上の相称面をもつもの、すなわち花を真上から見下ろして、左右・上下の別のない形状をいう。ウメ・アヤメなどの花の類。輻状相称花。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐そしき放射組織ハウ‥ 双子葉植物および裸子植物にある柔組織の一つ。幹または茎の中心から、その断面の放射方向に走る柔細胞群から成り、主に、篩部しぶと木部間での水分・栄養分の輸送をつかさどる。射出髄。髄線。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐だんぼう放射暖房ハウ‥バウ 暖房方式の一つ。放熱体の放射効果を利用するもの。パネル‐ヒーティングなど。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐ねつ放射熱ハウ‥ 物体に吸収されて、その物体の温度を上げるのに使われる放射エネルギー。赤外線で著しい。輻射熱。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐ねんだい放射年代ハウ‥ 放射性元素の壊変が温度・圧力・化学的環境などに無関係に進行することを利用して測定された年代。多くの地質年代は、これによる。絶対年代。→炭素14法⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐のう放射能ハウ‥ (radioactivity)放射性物質が放射線を出す現象または性質。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃのう‐せん放射能泉ハウ‥ 温泉水1キログラム中にラドンを3ナノキュリー以上含む温泉。三朝みささ温泉・増富温泉が名高い。リウマチなどに特効があるという。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐へいこう放射平衡ハウ‥カウ 太陽放射による加熱と地球放射による冷却が釣り合った状態。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほうしゃ‐れいきゃく放射冷却ハウ‥ 夜間、地表面が熱放射によって冷却する現象。遅霜・早霜の原因になる。地表面に接した空気が間接的に冷却されて放射霧が発生することもある。大気中に含まれる水蒸気・二酸化炭素の熱放射によって気温が下がる現象も放射冷却という。 ⇒ほう‐しゃ【放射】 ほう‐しゅ宝珠】 (ホウジュとも) ①宝物とすべきたま。たからのたま。 ②〔仏〕(→)「宝珠の玉」に同じ。今昔物語集17「我れ此の―を汝に与へむ」 ⇒ほうしゅ‐がしら【宝珠頭】 ⇒ほうしゅ‐の‐たま【宝珠の玉】 ⇒ほうしゅ‐ばしら【宝珠柱】 ほう‐しゅ法主ホフ‥ (ホッシュ・ホッスとも) ①仏の尊称。法のりの主。 ②一宗派の首長。浄土真宗などでは管長の称。 ③法会の主宰者。 ほう‐しゅ保守⇒ほしゅ ほう‐しゅ砲手ハウ‥ 火砲を発射する役目の兵士。 ほうじゅ宝寿】 私年号の一つ。→私年号(表) ほう‐じゅ宝樹】 七重しちじゅう宝樹の略。 ほう‐じゅ保寿】 寿命を保つこと。 ぼう‐しゅ卯酒バウ‥の刻(今の午前6時頃)に飲む酒。また、寝酒。ぼうす。大鏡兼通「後夜に召す―の御肴には、ただ今殺したる雉をぞ参らせける」 ぼう‐しゅ芒種バウ‥ (芒のぎのある穀物を播く時期の意)二十四節気の一つ。太陽の黄経が75度の時で、5月の節せつ。太陽暦の6月5日頃に当たる。〈[季]夏〉 ぼう‐しゅ防守バウ‥ ふせぎまもること。防御。 ぼう‐しゅ謀主】 主となって謀はかりごとをめぐらす人。 ぼう‐じゅ傍受バウ‥ 無線通信で、直接の相手でないものが、その通信を偶然または故意に受信すること。「秘密指令を―する」 ほう‐しゅう報酬‥シウ 労働・骨折りや物の使用の対価として給付される金銭・物品。「―を得る」「無―」 ⇒ほうしゅう‐いいんかい【報酬委員会】 ほう‐しゅう報讐‥シウ かたきをうつこと。 ほう‐しゅう豊州‥シウ 豊前ぶぜん・豊後ぶんご国の総称。 ほう‐じゅう放縦ハウ‥ (ジュウは慣用音)気ままなこと。わがまま。ほうしょう。「―な気質」「―に流れる」 ほう‐じゅう法中ホフヂユウ ⇒ほっちゅう ぼう‐しゅう防州バウシウ 周防すおう国の別称。 ぼう‐しゅう防臭バウシウ 臭気を防ぎとめること。 ⇒ぼうしゅう‐ざい【防臭剤】 ぼう‐しゅう房州バウシウ 安房あわ国の別称。 ⇒ぼうしゅう‐ずな【房州砂】 ほうしゅう‐いいんかい報酬委員会‥シウヰヰンクワイ 委員会等設置会社における委員会の一つ。執行役・取締役などが受ける報酬内容を決定する。取締役会が取締役の中から選定した3人以上の委員で組織し、その過半数は社外取締役であることが要件。 ⇒ほう‐しゅう【報酬】 ぼうしゅう‐ざい防臭剤バウシウ‥ 悪臭を消す薬剤。木炭・石炭など臭気を吸収するものと、石炭酸・樟脳油・芳香油など強い芳香で臭気を感じにくくさせるものとがある。臭気止め。 ⇒ぼう‐しゅう【防臭】 ぼうしゅう‐ずな房州砂バウシウ‥ 千葉県館山市北条付近から産出するみがき砂。器具の研磨用。また、塗料材とする。 ⇒ぼう‐しゅう【房州】 ほうしゅ‐がしら宝珠頭】 宝珠の形をした頭。擬宝珠ぎぼし⇒ほう‐しゅ【宝珠】 ほう‐しゅく奉祝】 つつしんで祝うこと。「―行事」 ほう‐じゅく法粥ホフ‥ 禅寺で朝食とするかゆ。「李杜が心酒を嘗なめて、寒山が―を啜すする」(芭蕉俳文) ほう‐じゅく豊熟】 穀物がよく熟すること。豊作。 ぼう‐しゅく防縮バウ‥ 織物などの縮むのを防ぐこと。 ⇒ぼうしゅく‐かこう【防縮加工】 ぼう‐しゅく昴宿バウ‥ 〔天〕「すばる」の漢名。 ほう‐しゅくが鮑叔牙ハウ‥ 春秋時代の斉の賢臣。襄公の弟小白の大夫としてこれを補佐し、後に小白が斉公(桓公)となったとき、その知己管仲を宰相に推した。「管鮑の交わり」を以て名高い。 ぼうしゅく‐かこう防縮加工バウ‥ 洗濯や熱水などによる布の収縮を防止する加工。物理的および化学的方法がある。 ⇒ぼう‐しゅく【防縮】 ほう‐しゅつ抛出ハウ‥ なげ出すこと。 ほう‐しゅつ放出ハウ‥ ①はなちだすこと。ふきだすこと。ほとばしりでること。「エネルギーを―する」 ②貯え持っている物資などを手放して外部に出すこと。「―物資」「チームの選手を―する」 ほう‐じゅつ方術ハウ‥ ①てだて。方法。 ②わざ。方技。 ③神仙の術。推古紀「天文地理の書、并せて遁甲どんこう―の書を貢たてまつる」 ほう‐じゅつ法術ハフ‥ ①てだて。方法。 ②法理運用の術。 ③法律を以て国を治める術。法家の術。 ④陰陽師の用いる術。今昔物語集24「―を以て顕はれずといふとも自然ら事顕はれなむ」 ほう‐じゅつ砲術ハウ‥ 火砲を操作する術。「―家」 ぼう‐しゅつ傍出・旁出バウ‥ わきから出ること。横から出ること。 ぼう‐じゅつ棒術バウ‥ 武芸の一種。棍棒を得物えものとする武術。近世、六尺棒を標準とし、捕物に使用。棒の手。棒。 ほうしゅ‐の‐たま宝珠の玉】 〔仏〕尖頭で、頭および左右の側から火焔の燃え上がっているさまの玉。如意宝珠。→摩尼まに。 宝珠の玉 ⇒ほう‐しゅ【宝珠】 ほうしゅ‐ばしら宝珠柱】 擬宝珠ぎぼしのついた柱。 ⇒ほう‐しゅ【宝珠】 ほう‐しゅん芳春ハウ‥ ①花のさかりの春。春をたたえていう語。〈[季]春〉。懐風藻「爵さかずきを泛うかべて―を賞す」 ②青春。 ほう‐じゅん芳潤ハウ‥ かんばしく、うるおいのあること。 ほう‐じゅん芳醇ハウ‥ 酒のかおり高く味のよいこと。また、その酒。「―なワイン」 ほう‐じゅん豊潤】 ゆたかでうるおいのあること。「―な果実」「―な土地」 ぼう‐しゅん髦俊バウ‥ (「髦」は、ぬきんでる意)才知の人なみすぐれた人物。 ぼうじゅん茅盾バウ‥ (Mao Dun)中国の小説家・評論家。本名、沈徳鴻。字は雁冰。浙江の人。中国初の近代文学結社である文学研究会の結成に参加。ジャーナリストとしても活躍。人民共和国成立後は文化部長など歴任。作「蝕」「千夜」「腐蝕」「霜葉は二月の花に似て紅なり」など。(1896〜1981) ぼう‐じゅん膨潤バウ‥ (swelling)ゲルが液体を吸収して体積を増す現象。たとえば、ゼラチンを水に浸けるとき起こる。 ほう‐しょ方所・方処ハウ‥ 方角と場所。ところ。場所。 ほう‐しょ芳書ハウ‥ 他人の手紙の尊敬語。 ほう‐しょ奉書】 ①上意を奉じて侍臣・右筆ゆうひつらが下す命令の文書。綸旨りんじ・院宣・御教書みぎょうしょ・下知状の類。源平盛衰記8「権大納言隆季卿の―にて、院宣を下さる」→直書じきしょ→書下かきくだし状。 ②奉書紙の略。 ③奉書紬つむぎの略。 ⇒ほうしょ‐がみ【奉書紙】 ⇒ほうしょ‐たび【奉書足袋】 ⇒ほうしょ‐づつみ【奉書包】 ⇒ほうしょ‐つむぎ【奉書紬】 ⇒ほうしょ‐ぶね【奉書船】 ⇒ほうしょ‐やき【奉書焼】 ⇒ほうしょ‐れんぱん【奉書連判】 ほう‐しょ法書ハフ‥(→)法帖ほうじょうに同じ。 ②法律書。 ほう‐しょ苞苴ハウ‥ (ホウソとも) ①つと。あらまき。〈伊呂波字類抄〉 ②つとに入れたみやげもの。土産。 ③まいないに用いるもの。賄賂わいろ。音物いんぶつほう‐しょ倣書ハウ‥ ある作家や作品の書風によって、新たに詩文を書くこと。また、その作品。書を学ぶ上で、臨書の次の段階とされる。 ほう‐しょ報書】 ①告げ知らせる手紙。 ②返事の手紙。 ほう‐じょ幇助】 (「幇」も助ける意) ①力を加えてたすけること。「―者」 ②他人の犯罪の遂行に便宜を与える有形・無形一切の行為。「逃走を―する」「自殺―」→従犯 ぼう‐しょ防暑バウ‥ 暑さを防ぐこと。 ぼう‐しょ某所・某処】 ある所。その場所がたしかでないとき、また名を伏せて言うときに用いる。 ぼう‐しょ謀書】 文書を偽造すること。また、その文書。偽書。にせぶみ。明月記「此の法師―盗犯虚言横惑の外他の一得無し」 ぼう‐じょ防除バウヂヨ ①わざわいなどを防ぎ除くこと。「災害―」 ②農業害虫や病害の予防および駆除。 ⇒ぼうじょ‐か【防除価】 ほうしょう宝生‥シヤウ ①能の家の一つ。 ②宝生流の略。 ③宝生座の略。 ⇒ほうしょう‐あらた【宝生新】 ⇒ほうしょう‐くろう【宝生九郎】 ⇒ほうしょう‐ざ【宝生座】 ⇒ほうしょう‐りゅう【宝生流】 ほう‐しょう宝鈔‥セウ 元・明・清代の紙幣。明代では1375年洪武帝が発行。正称は大明通行宝鈔。最初は銅銭とともに主要通貨であったが、不換紙幣のため、しだいに通行しなくなった。 ほう‐しょう奉承】 うけたまわること。 ほう‐しょう奉唱‥シヤウ つつしんで歌うこと。 ほう‐しょう奉詔‥セウ みことのりをうけること。 ほう‐しょう奉頌】 うやうやしく功徳をほめること。 ほう‐しょう放笑ハウセウ 声を放って笑うこと。大声をあげて笑うこと。 ほう‐しょう放縦ハウ‥ ⇒ほうじゅう ほう‐しょう法性ホフシヤウ ⇒ほっしょう ほう‐しょう法相ハフシヤウ 法務大臣(司法大臣)の略称。 ほう‐しょう保障‥シヤウ ⇒ほしょう ほう‐しょう報奨‥シヤウ 勤労・努力に報い、奨励すること。「―金」 ほう‐しょう報障‥シヤウ 〔仏〕三障の一つ。正道・善根の妨げになる悪業の報い。 ほう‐しょう報償‥シヤウ ①損害をつぐなうこと。「国が遺族に―する」「―金」 ②しかえし。報復。返報。 ほう‐しょう鳳笙‥シヤウ (鳳の鳴き声を模してつくったという伝説から)笙の美称。鳳管。太平記24「―・竜笛の楽人十八人」 ほう‐しょう鳳詔‥セウ (中国で、後趙の石季竜が詔書を木製の鳳凰の口にくわえさせて持たせた故事から)詔勅。みことのり。 ほう‐しょう褒称】 ほめたたえること。 ほう‐しょう褒章‥シヤウ すぐれた行いや業績を表彰するために栄典として授与する褒賞の記章。褒章条例は紅綬・緑綬・黄綬・紫綬・藍綬・紺綬の6種を定めている。 ほう‐しょう褒賞‥シヤウ ①ほめること。ほめたたえること。 ②ほめる意を表すために与える品。褒美。 ほう‐しょう鮑照ハウセウ 六朝時代の宋の詩人。字は明遠。臨川王劉義慶に仕え活躍。特に楽府がふ体の詩にすぐれ、元嘉三大家として謝霊運・顔延之と併称。(412?〜466) ほうし‐よう胞子葉ハウ‥エフ 胞子を生じる葉。狭義には、シダ植物で葉に二形がある場合に専ら胞子を生じる葉。広義には種子植物の雄しべ・心皮などもこれに属する。実葉。芽胞葉。↔裸葉 ⇒ほう‐し【胞子】 ほう‐じょう方丈ハウヂヤウ ①1丈四方。畳たたみ四畳半のひろさの部屋。方丈記「広さはわづかに―」 ②(天竺の維摩居士の居室が方1丈であったという故事から)禅宗などの寺院建築で、長老・住持の居所。本堂・客殿を兼ねる。転じて、住持。住職。また、師への敬称としても用いる。「―さん」 ③三神山の一つ。神仙の住むという、東方絶海の中央にある島。方壺。懐風藻「此れの地ところは即ち―」 ほうじょう北条‥デウ 愛媛県松山市の地名。もと河野水軍の根拠地。 ほうじょう北条‥デウ 姓氏の一つ。本姓は平氏。平貞盛の後裔の時方が伊豆介となり、子孫が伊豆北条に住んで苗字とした。時政・義時以来、鎌倉幕府最高の実力者となり、歴代執権となる。また、後北条ごほうじょう氏はもと伊勢姓だったが、北条氏をついで関東の主となるというねらいから氏綱の代に北条姓を称した。 北条(略系図) ⇒ほうじょう‐あきとき【北条顕時】 ⇒ほうじょう‐うじつな【北条氏綱】 ⇒ほうじょう‐うじなお【北条氏直】 ⇒ほうじょう‐うじなが【北条氏長】 ⇒ほうじょう‐うじまさ【北条氏政】 ⇒ほうじょう‐うじやす【北条氏康】 ⇒ほうじょう‐かてい【北条霞亭】 ⇒ほうじょう‐さねとき【北条実時】 ⇒ほうじょう‐しげとき【北条重時】 ⇒ほうじょう‐そううん【北条早雲】 ⇒ほうじょう‐たかとき【北条高時】 ⇒ほうじょう‐たみお【北条民雄】 ⇒ほうじょう‐だんすい【北条団水】 ⇒ほうじょう‐つねとき【北条経時】 ⇒ほうじょう‐ときまさ【北条時政】 ⇒ほうじょう‐ときむね【北条時宗】 ⇒ほうじょう‐ときゆき【北条時行】 ⇒ほうじょう‐ときより【北条時頼】 ⇒ほうじょう‐ひでじ【北条秀司】 ⇒ほうじょう‐まさこ【北条政子】 ⇒ほうじょう‐まさむら【北条政村】 ⇒ほうじょう‐やすとき【北条泰時】 ⇒ほうじょう‐よしとき【北条義時】 ⇒ほうじょう‐りゅう【北条流】 ほう‐じょう芳情ハウジヤウ 他人の親切な心の尊敬語。芳志。ほうせい。 ほう‐じょう奉上‥ジヤウ 呈上すること。書状の名あてに添える語。 ほう‐じょう放生ハウジヤウ 捕らえた生物をはなちにがすこと。仏教で慈悲の行いとする。今昔物語集3「長命なる者は先生せんじょうに―を行ぜし者ぞ」 ⇒ほうじょう‐え【放生会】 ⇒ほうじょう‐でん【放生田】 ほう‐じょう法条ハフデウ 〔法〕 ①のり。規則。 ②法令の条項。法律の条文。 ⇒ほうじょう‐きょうごう【法条競合】 ほう‐じょう法帖ハフデフ 手本・鑑賞用に先人の筆跡を紙に写し、石に刻み、これを石摺いしずりにした折本おりほん。宋の淳化閣帖、明の停雲館帖、清の余清斎帖などが有名。のち碑文の拓本を折本にしたものをもいう。墨帖。墨本。 ⇒ほうじょう‐じたて【法帖仕立】 ほう‐じょう法城ホフジヤウ 仏法が堅固で信頼すべく、また諸悪を防ぐことを、城にたとえていう語。 ほう‐じょう法場ホフヂヤウ 仏法を修行する場所。仏寺。のりのにわ。 ほう‐じょう豊壌‥ジヤウ 肥えた土地。 ほう‐じょう豊穣‥ジヤウ 穀物が豊かにみのること。豊作。「五穀―」 ほう‐じょう豊饒‥ゼウ (ホウニョウ・ブニョウとも)豊かに多いこと。また、土地が肥えて作物のよくみのること。保元物語「風雨時に従つて、国家―なり」。「―な土地」「地味―」 ほう‐じょう鳳城‥ジヤウ ①(漢の宮城の門に銅鳳を飾ったからいう)宮城。皇居。 ②都。都城。帝京。 ほう‐じょう褒状‥ジヤウ ほめことばをしるした文書。賞状。「―を呈する」 ぼう‐しょう乏少ボフセウ とぼしく少ないこと。ぼくしょう。 ぼう‐しょう芒硝バウセウ 硫酸ナトリウムの十水和物の俗称。漢方生薬の一つで解熱・瀉下剤とする。 ぼう‐しょう冒称】 他家の姓氏を名乗ること。続日本紀37「初め建麻呂仲江王と―す」 ぼう‐しょう傍生バウシヤウ 〔仏〕体を横にして生きる生物、すなわち畜生ちくしょう。今昔物語集14「―の苦果を離れて、人と生れて」 ぼう‐しょう傍証バウ‥ 証拠となるべき傍系の資料。間接の証拠。「―を固める」 ぼう‐しょう帽章‥シヤウ 帽子の徽章きしょうぼうじょうボウジヤウ 布の小片や断片で作られた衣服。〈日葡辞書〉→はりぼうじょう ぼう‐じょう亡状バウジヤウ 無礼な言行。ぶじょう。むじょう。 ぼう‐じょう坊城バウジヤウ みやこ。都城。 ぼう‐じょう棒状バウジヤウ 棒のような形。 ぼう‐じょう暴状‥ジヤウ 乱暴なありさま。 ほうじょう‐あきとき北条顕時‥デウ‥ 鎌倉幕府の評定衆。父の実時の志を継いで書籍を蒐集し、金沢文庫に納めた。金沢かねざわ顕時とも。(1248〜1301) ⇒ほうじょう【北条】 ほうしょう‐あらた宝生新‥シヤウ‥ 能楽師。ワキ方下掛しもがかり宝生流10世家元。東京の人。名は新しんとも。本名、朝太郎。諱、忠英。美貌美声の名手。(1870〜1944) ⇒ほうしょう【宝生】 ほうじょう‐いん宝生院‥ジヤウヰン 真福寺の別称。 ほうじょう‐うじつな北条氏綱‥デウウヂ‥ 戦国時代の武将。早雲の長子。小田原城主。扇谷おうぎがやつ上杉氏を攻めて武蔵・両総に勢を張った。箱根早雲寺に葬る。(1487〜1541) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐うじなお北条氏直‥デウウヂナホ 安土桃山時代の武将。氏政の子。豊臣秀吉に小田原城を包囲されて降伏。徳川家康の女婿であったことから助命、高野山に追放された。(1562〜1591) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐うじなが北条氏長‥デウウヂ‥ 江戸前期の旗本・軍学者。北条流の祖。幕府の大目付。安房守。後北条氏の出身。軍学を小幡景憲に学ぶ。将軍家光の諮問を受け、オランダ流攻城法や諸大名・旗本の軍団編成について調査・上申。江戸地図も作成。(1609〜1670) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐うじまさ北条氏政‥デウウヂ‥ 安土桃山時代の武将。氏康の長子。下総・駿河・常陸を攻略。豊臣秀吉に小田原城を攻められ、自刃。(1538〜1590) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐うじやす北条氏康‥デウウヂ‥ 戦国時代の武将。氏綱の長子。1546年武蔵河越で山内・扇谷両上杉氏を破り、のち上杉謙信と戦って撃退、民政にも力を注ぎ北条氏の全盛期を築いた。(1515〜1571) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐え放生会ハウジヤウヱ 仏教の不殺生の思想に基づいて、捕らえられた生類を山野や池沼に放ちやる儀式。神社・仏寺で陰暦8月15日に行われる。〈[季]秋〉。→石清水いわしみず放生会⇒ほう‐じょう【放生】 ほうじょう‐かてい北条霞亭‥デウ‥ 江戸後期の漢詩人。志摩の人。京都で皆川淇園に、江戸で亀田鵬斎に学ぶ。伊勢神宮内宮の林崎文庫長や、備後神辺かんなべの菅茶山の廉塾の都講を勤めた後、福山藩藩儒。著「霞亭摘藁」など。(1780〜1823) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょうき方丈記ハウヂヤウ‥ 鎌倉初期の随筆。鴨長明著。1巻。1212年(建暦2)成る。仏教的無常観を基調に種々実例を挙げて人生の無常を述べ、ついに隠遁して日野山の方丈の庵に閑居するさまを記す。簡潔・清新な和漢混淆こんこう文の先駆。略本がある。 →文献資料[方丈記] ほうじょう‐きたい胞状奇胎・胞状鬼胎ハウジヤウ‥ 〔医〕(→)鬼胎2に同じ。 ほうじょう‐きょうごう法条競合ハフデウキヤウガフ 一個の行為が数個の刑罰法規にあてはまるように見えるが、法規相互の関係から一罪のみが適用されること。傷害罪と暴行罪、横領罪と背任罪の類。 ⇒ほう‐じょう【法条】 ほうじょうくだいき北条九代記‥デウ‥ ①1183〜1332年(寿永2〜正慶1)の鎌倉幕府関係の重要事件を漢文で記した史書。「鎌倉年代記」の異本。上下2巻。著者未詳。 ②戦記物語。12巻12冊。1675年(延宝3)刊。伝浅井了意作。北条時政から高時に至る鎌倉時代の歴史を物語風に述べた書。 ほうじょうくだいめいかのいさおし北条九代名家功‥デウ‥イサヲシ 歌舞伎脚本。河竹黙阿弥作。→高時 ほうしょう‐くろう宝生九郎‥シヤウ‥ラウ 能のシテ方宝生流家元の通り名。16世家元の九郎知栄(1837〜1917)は明治期の能楽復興に功があった。 ⇒ほうしょう【宝生】 ぼうじょうこう防城港バウジヤウカウ (Fangchenggang)中国広西チワン族自治区南部の都市。水深の深い天然の良港として知られる。人口42万3千(2000)。 ほうしょう‐ざ宝生座‥シヤウ‥ 猿楽の四座の一つ。大和猿楽四座の一つである外山座とびざのことで、大夫は宝生姓を名のる。 ⇒ほうしょう【宝生】 ほうじょう‐さねとき北条実時‥デウ‥ 鎌倉中期の武将。金沢文庫の創立者。義時の孫。法名、称名寺。京都から下向した清原教隆に学び、篤学と典籍の蒐集とで著名。金沢かねざわ実時とも。(1224〜1276) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐じ法成寺ホフジヤウ‥ 京都鴨川の西辺、荒神口の北にあった寺。1020年(寛仁4)藤原道長の創建。藤原時代を代表する大寺で、その伽藍は壮観をきわめたが、鎌倉末期には廃絶。御堂みどうほうじょう‐しげとき北条重時‥デウ‥ 鎌倉時代の武将。義時の子。六波羅探題・連署などを歴任。「重時家訓」は鎌倉武士の思想を伝えるものとして著名。(1198〜1261) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐じたて法帖仕立ハフデフ‥ 法帖のような折本の仕立て方。→折本 ⇒ほう‐じょう【法帖】 ほう‐じょうじゅ法成就ホフジヤウ‥ 密教の修法により、効験のあること。徒然草「―の池にこそとはやすは」 ほうじょう‐そううん北条早雲‥デウサウ‥ 戦国時代の武将。伊勢新九郎盛時と称し、剃髪して早雲庵宗瑞と号。はじめ今川氏に拠って駿河におり、堀越公方足利政知の子、茶々丸を滅ぼして伊豆を併せ、のち相模を奪って小田原城に入り、後北条氏5代の基を開いた。(1432〜1519) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐たかとき北条高時‥デウ‥ 鎌倉幕府の執権。貞時の子。元弘の乱で、新田義貞らに攻められて鎌倉で自刃。(1303〜1333) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐たみお北条民雄‥デウ‥ヲ 小説家。ソウル生れ。高等小学校卒。ハンセン病患者として死と背中合せの生活の中で書いた「いのちの初夜」が代表作。(1914〜1937) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐だんすい北条団水‥デウ‥ 江戸前期の俳人・浮世草子作者。京都の人。井原西鶴の門人。西鶴の遺稿を編纂・刊行。著「団袋」などのほかに、浮世草子「昼夜用心記」「日本新永代蔵」など。(1663〜1711) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐つねとき北条経時‥デウ‥ 鎌倉中期の執権。執権泰時の死後、1242年(仁治3)嫡孫としてあとをつぐ。将軍九条頼経を廃して頼嗣に代える。(1224〜1246) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐でん放生田ハウジヤウ‥ 古代、放生の費用にあてるため諸国に置いた不輸租田ふゆそでん⇒ほう‐じょう【放生】 ほうじょう‐ときまさ北条時政‥デウ‥ 鎌倉幕府の執権。通称、四郎。源頼朝の妻政子の父。頼朝の挙兵以来これを助ける。頼朝の没後、初代執権となり、頼家を廃して政子と共に幕府の実権を握ったが、のち出家。(1138〜1215) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐ときむね北条時宗‥デウ‥ 鎌倉幕府の執権。通称、相模太郎。時頼の子。1274年(文永11)元寇を撃退し、北九州沿岸に防塁を築き、81年(弘安4)の再度の元寇もよく防御。円覚寺を建て、宋より無学祖元を招いて開山とする。(1251〜1284) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐ときゆき北条時行‥デウ‥ 鎌倉末・南北朝時代の武将。高時の子。鎌倉幕府滅亡後、信濃の諏訪頼重のもとに潜んでいたが、1335年(建武2)西園寺公宗とはかって建武政権に叛し、鎌倉を攻め陥したが、足利尊氏の反撃に敗れ(中先代なかせんだいの乱)、のち捕らわれて斬。( 〜1353) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐ときより北条時頼‥デウ‥ 鎌倉幕府の執権。時氏の次子。母は松下禅尼。北条氏の独裁制(得宗専制)は彼の時代にほぼ確立。出家して道崇、世に最明寺殿という。出家後、ひそかに諸国を遍歴して治政民情を視察したと伝える。(1227〜1263)→鉢木はちのき⇒ほうじょう【北条】 ほうしょう‐にょらい宝生如来‥シヤウ‥ 金剛界五仏の一つで、南方の如来。宝部の主尊。五仏に五智を配して五智如来とする場合は、大日如来の平等性智の徳をつかさどる。 ほうじょう‐ひでじ北条秀司‥デウ‥ 劇作家。本名、飯野秀二。大阪市生れ。関西大卒。岡本綺堂に師事、新国劇などで活躍。日本演劇協会会長。作「王将」「井伊大老」など。(1902〜1996) ⇒ほうじょう【北条】 ほうじょう‐まさ

ほうし‐まさり【法師勝り】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐まさり法師勝りホフ‥ 法師となって人柄が前よりよくなったこと。源氏物語若紫「後の世の勤めもいとよくして、なかなか―したる人になむ侍りける」 ⇒ほう‐し【法師】

ほうし‐むしゃ【法師武者】ホフ‥🔗🔉

ほうし‐むしゃ法師武者ホフ‥ 僧形の武者。僧兵。平家物語8「河内の日下くさか党、加賀房といふ―ありけり」 ⇒ほう‐し【法師】

ほっ‐し【法師】🔗🔉

ほっ‐し法師⇒ほうし

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