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じょく‐あく【濁悪】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐あく濁悪ヂヨク‥ 〔仏〕五濁ごじょくと十悪。汚れや罪悪に満ちていること。方丈記「―の世」

じょく‐しゅ【濁酒】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐しゅ濁酒ヂヨク‥ ⇒だくしゅ。〈伊呂波字類抄〉

じょく‐せ【濁世】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐せ濁世ヂヨク‥ 〔仏〕濁りけがれた世。末世。

じょく‐らん【濁乱】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐らん濁乱ヂヨク‥ 〔仏〕悪法が盛んで、人を濁し世を乱すこと。→五濁

だく【濁】🔗🔉

だく】 (呉音はヂョク)濁音だくおんの略。↔清

だく‐お【濁汚】‥ヲ🔗🔉

だく‐お濁汚‥ヲ にごりけがれること。汚濁。

だく‐おん【濁音】🔗🔉

だく‐おん濁音】 五十音図のガ行・ザ行・ダ行・バ行の各音節。その子音は声帯の振動を伴う。東海道中膝栗毛2「おほおぞどりと―によませて」↔清音。 ⇒だくおん‐ぷ【濁音符】

だくおん‐ぷ【濁音符】🔗🔉

だくおん‐ぷ濁音符】 清音の仮名の右肩に付けて、それが濁音に発音されることを示す「゛」符。古くは「..」「....」「…」等の符号があり、漢字の右下・右上に声点を兼ねて付けられた。濁点。 ⇒だく‐おん【濁音】

だく‐しゅ【濁酒】🔗🔉

だく‐しゅ濁酒】 日本酒の一種。発酵後、醪もろみをしぼらないもの。麹こうじや米がまじって白濁している。にごりざけ。どぶろく。しろうま。↔清酒

だく‐すい【濁水】🔗🔉

だく‐すい濁水】 にごった水。にごり水。

だく‐せ【濁世】🔗🔉

だく‐せ濁世⇒じょくせ

だく‐せい【濁世】🔗🔉

だく‐せい濁世⇒じょくせ

だく‐せい【濁声】🔗🔉

だく‐せい濁声】 にごった声。だみごえ。

だく‐てん【濁点】🔗🔉

だく‐てん濁点(→)濁音符だくおんぷに同じ。

だく‐らん【濁乱】🔗🔉

だく‐らん濁乱】 にごりみだれること。→じょくらん

だく‐りゅう【濁流】‥リウ🔗🔉

だく‐りゅう濁流‥リウ にごった水の流れ。「―に呑まれる」

だく‐ろう【濁浪】‥ラウ🔗🔉

だく‐ろう濁浪‥ラウ にごった波。

だみ‐ごえ【訛声・濁声】‥ゴヱ🔗🔉

だみ‐ごえ訛声・濁声‥ゴヱ にごった感じの声。また、なまった声。なまりごえ。「―で怒鳴る」

どぶろく【濁醪・濁酒】🔗🔉

どぶろく濁醪・濁酒】 滓かすを漉し取らない日本酒。にごりざけ。もろみざけ。だくしゅ。しろうま。〈[季]秋〉。国木田独歩、窮死「余程都合の可い日でないと白馬どぶろくも碌々は飲めない仲間らしい」

にごし【濁し】🔗🔉

にごし濁し】 池や川などの水を濁して漁獲する法。にごしぶち。

にご・す【濁す】🔗🔉

にご・す濁す】 〔他五〕 ①にごるようにする。にごらせる。にごらす。 ②転じて、表現や態度を曖昧にする。「言葉を―・す」

にごらか・す【濁らかす】🔗🔉

にごらか・す濁らかす】 〔他四〕 (→)「にごらす」に同じ。〈日葡辞書〉

にごら・す【濁らす】🔗🔉

にごら・す濁らす】 〔他五〕 にごるようにする。にごらせる。にごす。〈文明本節用集〉

にごり【濁り】🔗🔉

にごり濁り】 ①にごること。澄まないこと。また、そのもの。古今和歌集「はちす葉の―にしまぬ心もて」。「―川」「目の―」 ②けがれ。よごれ。汚点。不潔。不正。源氏物語絵合「かぐや姫のこの世の―にもけがれず」 ③仏教でいう、煩悩・妄執。また、濁世・末世。源氏物語蓬生「五つの―深き世になどて生れけむ」 ④音声のなまること。だみていること。 ⑤濁音の符号。濁点だくてん。 ⑥濁り酒の略。 ⇒にごり‐え【濁り江】 ⇒にごり‐ごえ【濁り声】 ⇒にごり‐ざけ【濁り酒】 ⇒にごり‐てん【濁り点】 ⇒にごり‐ぶな【濁り鮒】 ⇒にごり‐みず【濁り水】

にごり‐え【濁り江】🔗🔉

にごり‐え濁り江】 水の濁った入江。伊勢物語集「―のすまむことこそかたからめ」 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ごえ【濁り声】‥ゴヱ🔗🔉

にごり‐ごえ濁り声‥ゴヱ にごった声。はっきりしない声。だみごえ。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ざけ【濁り酒】🔗🔉

にごり‐ざけ濁り酒】 ①糟かすをこさないで、白く濁っている酒。だくしゅ。どぶろく。にごり。〈[季]秋〉。島崎藤村、小諸なる古城のほとり「―濁れる飲みて、草枕しばし慰む」 ②酒の謙譲語。粗酒。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐てん【濁り点】🔗🔉

にごり‐てん濁り点(→)「にごり」5に同じ。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ぶな【濁り鮒】🔗🔉

にごり‐ぶな濁り鮒】 梅雨の頃、水かさが増して濁っている川を産卵のために上る鮒。〈[季]夏〉 ⇒にごり【濁り】

にごり‐みず【濁り水】‥ミヅ🔗🔉

にごり‐みず濁り水‥ミヅ にごった水。澄んでいない水。 ⇒にごり【濁り】

にご・る【濁る】🔗🔉

にご・る濁る】 〔自五〕 ①純粋・透明なものに他の物質が混ざって不純・不透明になる。万葉集3「験なき物を思はずは一坏の―・れる酒を飲むべくあるらし」。「空気が―・る」「水が―・る」 ②物事が純粋・潔白でなくなる。清らかさ・正しさが失われる。煩悩が生ずる。源氏物語宿木「大方の世をも思ひ離れて澄みはてたりし方の心も―・りそめにしかば」。「―・った世相」 ③色彩・音声などが鮮明でなくなる。「ピアノの音が―・る」「―・った色」 ④濁音になる。また、濁点をうつ。徒然草「行法も法の字をすみていふ、わろし。―・りていふ、と清閑寺僧正仰せられき」。「この字は―・って読む」

[漢]濁🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部13画/16画/常用/3489・4279〕 〔音〕ダク(慣) ジョク〈ヂョク〉(呉) 〔訓〕にごる・にごす [意味] (水が)にごる。不透明になる。心がけがれる。(対)清。「濁流・濁酒・濁音・濁点・濁世じょくせ・汚濁おだく・おじょく」 [解字] 形声。「水」+音符「蜀」。は異体字。 [下ツキ 汚濁・混濁・溷濁・清濁・白濁・連濁 [難読] 濁声だみごえ・濁酒どぶろく

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