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広辞苑の検索結果 (32)

じょく‐あく【濁悪】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐あく濁悪ヂヨク‥ 〔仏〕五濁ごじょくと十悪。汚れや罪悪に満ちていること。方丈記「―の世」

じょく‐しゅ【濁酒】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐しゅ濁酒ヂヨク‥ ⇒だくしゅ。〈伊呂波字類抄〉

じょく‐せ【濁世】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐せ濁世ヂヨク‥ 〔仏〕濁りけがれた世。末世。

じょく‐らん【濁乱】ヂヨク‥🔗🔉

じょく‐らん濁乱ヂヨク‥ 〔仏〕悪法が盛んで、人を濁し世を乱すこと。→五濁

だく【濁】🔗🔉

だく】 (呉音はヂョク)濁音だくおんの略。↔清

だく‐お【濁汚】‥ヲ🔗🔉

だく‐お濁汚‥ヲ にごりけがれること。汚濁。

だく‐おん【濁音】🔗🔉

だく‐おん濁音】 五十音図のガ行・ザ行・ダ行・バ行の各音節。その子音は声帯の振動を伴う。東海道中膝栗毛2「おほおぞどりと―によませて」↔清音。 ⇒だくおん‐ぷ【濁音符】

だくおん‐ぷ【濁音符】🔗🔉

だくおん‐ぷ濁音符】 清音の仮名の右肩に付けて、それが濁音に発音されることを示す「゛」符。古くは「..」「....」「…」等の符号があり、漢字の右下・右上に声点を兼ねて付けられた。濁点。 ⇒だく‐おん【濁音】

だく‐しゅ【濁酒】🔗🔉

だく‐しゅ濁酒】 日本酒の一種。発酵後、醪もろみをしぼらないもの。麹こうじや米がまじって白濁している。にごりざけ。どぶろく。しろうま。↔清酒

だく‐すい【濁水】🔗🔉

だく‐すい濁水】 にごった水。にごり水。

だく‐せ【濁世】🔗🔉

だく‐せ濁世⇒じょくせ

だく‐せい【濁世】🔗🔉

だく‐せい濁世⇒じょくせ

だく‐せい【濁声】🔗🔉

だく‐せい濁声】 にごった声。だみごえ。

だく‐てん【濁点】🔗🔉

だく‐てん濁点(→)濁音符だくおんぷに同じ。

だく‐らん【濁乱】🔗🔉

だく‐らん濁乱】 にごりみだれること。→じょくらん

だく‐りゅう【濁流】‥リウ🔗🔉

だく‐りゅう濁流‥リウ にごった水の流れ。「―に呑まれる」

だく‐ろう【濁浪】‥ラウ🔗🔉

だく‐ろう濁浪‥ラウ にごった波。

だみ‐ごえ【訛声・濁声】‥ゴヱ🔗🔉

だみ‐ごえ訛声・濁声‥ゴヱ にごった感じの声。また、なまった声。なまりごえ。「―で怒鳴る」

どぶろく【濁醪・濁酒】🔗🔉

どぶろく濁醪・濁酒】 滓かすを漉し取らない日本酒。にごりざけ。もろみざけ。だくしゅ。しろうま。〈[季]秋〉。国木田独歩、窮死「余程都合の可い日でないと白馬どぶろくも碌々は飲めない仲間らしい」

にごし【濁し】🔗🔉

にごし濁し】 池や川などの水を濁して漁獲する法。にごしぶち。

にご・す【濁す】🔗🔉

にご・す濁す】 〔他五〕 ①にごるようにする。にごらせる。にごらす。 ②転じて、表現や態度を曖昧にする。「言葉を―・す」

にごらか・す【濁らかす】🔗🔉

にごらか・す濁らかす】 〔他四〕 (→)「にごらす」に同じ。〈日葡辞書〉

にごら・す【濁らす】🔗🔉

にごら・す濁らす】 〔他五〕 にごるようにする。にごらせる。にごす。〈文明本節用集〉

にごり【濁り】🔗🔉

にごり濁り】 ①にごること。澄まないこと。また、そのもの。古今和歌集「はちす葉の―にしまぬ心もて」。「―川」「目の―」 ②けがれ。よごれ。汚点。不潔。不正。源氏物語絵合「かぐや姫のこの世の―にもけがれず」 ③仏教でいう、煩悩・妄執。また、濁世・末世。源氏物語蓬生「五つの―深き世になどて生れけむ」 ④音声のなまること。だみていること。 ⑤濁音の符号。濁点だくてん。 ⑥濁り酒の略。 ⇒にごり‐え【濁り江】 ⇒にごり‐ごえ【濁り声】 ⇒にごり‐ざけ【濁り酒】 ⇒にごり‐てん【濁り点】 ⇒にごり‐ぶな【濁り鮒】 ⇒にごり‐みず【濁り水】

にごり‐え【濁り江】🔗🔉

にごり‐え濁り江】 水の濁った入江。伊勢物語集「―のすまむことこそかたからめ」 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ごえ【濁り声】‥ゴヱ🔗🔉

にごり‐ごえ濁り声‥ゴヱ にごった声。はっきりしない声。だみごえ。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ざけ【濁り酒】🔗🔉

にごり‐ざけ濁り酒】 ①糟かすをこさないで、白く濁っている酒。だくしゅ。どぶろく。にごり。〈[季]秋〉。島崎藤村、小諸なる古城のほとり「―濁れる飲みて、草枕しばし慰む」 ②酒の謙譲語。粗酒。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐てん【濁り点】🔗🔉

にごり‐てん濁り点(→)「にごり」5に同じ。 ⇒にごり【濁り】

にごり‐ぶな【濁り鮒】🔗🔉

にごり‐ぶな濁り鮒】 梅雨の頃、水かさが増して濁っている川を産卵のために上る鮒。〈[季]夏〉 ⇒にごり【濁り】

にごり‐みず【濁り水】‥ミヅ🔗🔉

にごり‐みず濁り水‥ミヅ にごった水。澄んでいない水。 ⇒にごり【濁り】

にご・る【濁る】🔗🔉

にご・る濁る】 〔自五〕 ①純粋・透明なものに他の物質が混ざって不純・不透明になる。万葉集3「験なき物を思はずは一坏の―・れる酒を飲むべくあるらし」。「空気が―・る」「水が―・る」 ②物事が純粋・潔白でなくなる。清らかさ・正しさが失われる。煩悩が生ずる。源氏物語宿木「大方の世をも思ひ離れて澄みはてたりし方の心も―・りそめにしかば」。「―・った世相」 ③色彩・音声などが鮮明でなくなる。「ピアノの音が―・る」「―・った色」 ④濁音になる。また、濁点をうつ。徒然草「行法も法の字をすみていふ、わろし。―・りていふ、と清閑寺僧正仰せられき」。「この字は―・って読む」

[漢]濁🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部13画/16画/常用/3489・4279〕 〔音〕ダク(慣) ジョク〈ヂョク〉(呉) 〔訓〕にごる・にごす [意味] (水が)にごる。不透明になる。心がけがれる。(対)清。「濁流・濁酒・濁音・濁点・濁世じょくせ・汚濁おだく・おじょく」 [解字] 形声。「水」+音符「蜀」。は異体字。 [下ツキ 汚濁・混濁・溷濁・清濁・白濁・連濁 [難読] 濁声だみごえ・濁酒どぶろく

大辞林の検索結果 (39)

じょく-あく【濁悪】🔗🔉

じょく-あく ヂヨク― [0] 【濁悪】 〔仏〕 末世に起こる現象である五濁と,人間の悪行である十悪と。人心が汚れ,罪悪が満ちていること。

じょく-せ【濁世】🔗🔉

じょく-せ ヂヨク― [1][0] 【濁世】 〔仏〕 にごりけがれた世。五濁悪世(ゴジヨクアクセ)。末世。だくせ。

じょく-らん【濁乱】🔗🔉

じょく-らん ヂヨク― [0] 【濁乱】 〔仏〕 悪しき現象が起こって,人心をけがし,世の中を乱すこと。 →五濁(ゴジヨク)

だく-おん【濁音】🔗🔉

だく-おん [0][2] 【濁音】 ガ・ザ・ダ・バ行音とそれらに対応する拗音。カ・サ・タ・ハ行の仮名の右肩に濁点「゛」をつけて表す。原則として,有声無声が音韻論的に対立する場合,有声子音の含まれる音節をいう。 →清音 →半濁音

だくおん-ぷ【濁音符】🔗🔉

だくおん-ぷ [3] 【濁音符】 ⇒濁点(ダクテン)

だく-しゅ【濁酒】🔗🔉

だく-しゅ [0][1] 【濁酒】 「どぶろく」に同じ。 ⇔清酒

だく-しょく【濁色】🔗🔉

だく-しょく [0] 【濁色】 濁った色。

だく-すい【濁水】🔗🔉

だく-すい [0] 【濁水】 にごった水。「―が渦を巻く」

だく-せ【濁世】🔗🔉

だく-せ [1] 【濁世】 「じょくせ(濁世)」に同じ。

だく-せい【濁世】🔗🔉

だく-せい [0] 【濁世】 「じょくせ(濁世)」に同じ。

だく-せい【濁声】🔗🔉

だく-せい [0] 【濁声】 にごった声。だみ声。

だく-てん【濁点】🔗🔉

だく-てん [3][0] 【濁点】 清音の仮名の右肩につけて,それが濁音に発音されることを示す符号。「ざ」「ば」などの「゛」。声点(シヨウテン)から発展したもの。濁り点。濁音符。

だくど-けい【濁度計】🔗🔉

だくど-けい [0] 【濁度計】 液体の濁りの度合を測定する装置。比濁計。

だく-らん【濁乱】🔗🔉

だく-らん [0] 【濁乱】 にごり乱れること。 →じょくらん

だく-りゅう【濁流】🔗🔉

だく-りゅう ―リウ [0] 【濁流】 にごった水の流れ。雨の後などの,増水してにごった川の流れ。 ⇔清流 「―が渦巻く」

だく-ろう【濁浪】🔗🔉

だく-ろう ―ラウ [0] 【濁浪】 にごった波。

だみ-ごえ【濁声】🔗🔉

だみ-ごえ ―ゴ [0][3] 【濁声】 (1)低く不快な感じを与える声。にごった声。がらがら声。 (2)なまりのある声。

どぶろく【濁酒・濁醪】🔗🔉

どぶろく [0] 【濁酒・濁醪】 醪(モロミ)を濾(コ)し取らない,白く濁った酒。白馬(シロウマ)。にごりざけ。もろみざけ。どぶ。だくしゅ。

どぶろく-まつり【濁酒祭(り)】🔗🔉

どぶろく-まつり [5] 【濁酒祭(り)】 濁酒をつくって神に供える祭り。多くは甘酒を用いる。 →甘酒祭り

にごし【濁し】🔗🔉

にごし [0] 【濁し】 川の水をかき回したりして濁らせて,魚を釣る漁法。にごしぶち。

にご・す【濁す】🔗🔉

にご・す [2] 【濁す】 (動サ五[四]) (1)にごるようにする。にごらせる。「川の水を―・す」 (2)言葉などをあいまいにする。ぼかす。「言葉を―・す」 〔「濁る」に対する他動詞〕 [可能] にごせる [慣用] お茶を―/立つ鳥跡を濁さず

にごら・す【濁らす】🔗🔉

にごら・す [3] 【濁らす】 (動サ五[四]) (1)にごるようにする。にごす。「川を―・す」 (2)言葉をあいまいにする。「口先を―・す」

にごり【濁り】🔗🔉

にごり [3] 【濁り】 (1)にごること。にごっていること。「川の―が引く」 (2)仮名につける濁音の符号。濁点。「―をつける」 (3)物事がよごれてきたないこと。世の中が乱れること。けがれ。「心の―」「世の―を正す」 (4)音声が低く不快に聞こえること。「スピーカーの音の―がひどい」 (5)〔仏〕 悟りの開けぬときに起こる邪念。 (6)濁り酒のこと。

にごり-え【濁り江】🔗🔉

にごり-え [3] 【濁り江】 水のにごった入り江や川。

にごり-ごえ【濁り声】🔗🔉

にごり-ごえ ―ゴ [4] 【濁り声】 音がにごっていて不快な声。だみ声。

にごり-ざけ【濁り酒】🔗🔉

にごり-ざけ [3] 【濁り酒】 発酵させただけで,糟(カス)を漉(コ)していない白くにごった酒。どぶろく。だくしゅ。[季]秋。

にごり-てん【濁り点】🔗🔉

にごり-てん [3] 【濁り点】 ⇒だくてん(濁点)

にごり-ぶな【濁り鮒】🔗🔉

にごり-ぶな [4] 【濁り鮒】 梅雨どき,川や田の水がにごっている頃の産卵期の鮒。[季]夏。

にごり-みず【濁り水】🔗🔉

にごり-みず ―ミヅ [3] 【濁り水】 にごった水。濁水(ダクスイ)。

にごりご-おんせん【濁河温泉】🔗🔉

にごりご-おんせん ―ヲンセン 【濁河温泉】 岐阜県中東部,御嶽山北西にある硫酸塩泉。濁河川上流,湯谷の渓流に臨む秘境温泉。御嶽登山の拠点。

にご・る【濁る】🔗🔉

にご・る [2] 【濁る】 (動ラ五[四]) (1)液体や気体に他のものが入りまじって透明でなくなる。よごれる。 ⇔澄む 「川の水が―・る」「部屋の空気が―・る」「水晶体が―・って視力が落ちる」 (2)色や音が鮮明でなくなる。 ⇔澄む 「―・った赤」「ステレオの音が―・る」 (3)声がきれいでなくなる。声がしわがれる。「―・っただみ声」 (4)人の心や世の中がみだれる。邪念のために清純・潔白でなくなる。「―・った世の中」「澄みはてたりし方の心も―・りそめにしかば/源氏(宿木)」 (5)濁音に発音する。 ⇔澄む 「助詞の『て』は『ん』のあとでは,『ころんで』のように―・る」 〔「濁す」に対する自動詞〕

だくおん【濁音】(和英)🔗🔉

だくおん【濁音】 a voiced sound.

だくりゅう【濁流】(和英)🔗🔉

だくりゅう【濁流】 a muddy stream.

だみごえ【濁声】(和英)🔗🔉

だみごえ【濁声】 a thick voice.

どぶろく【濁酒】(和英)🔗🔉

どぶろく【濁酒】 unrefined sake.

にごす【濁す】(和英)🔗🔉

にごす【濁す】 makemuddy.返事を〜 give a vague answer.

にごった【濁った】(和英)🔗🔉

にごった【濁った】 muddy;→英和 cloudy;→英和 impure;→英和 corrupt.→英和

にごり【濁り】(和英)🔗🔉

にごり【濁り】 muddiness;impurity;a sonant mark (濁音符).

にごる【濁る】(和英)🔗🔉

にごる【濁る】 become muddy[cloudy,impure](水などが).

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