じょく‐せ【^▽濁世】_ヂョク━ 名仏教で、にごりけがれた世の中。末世としての人の世。五濁悪世_{ごじょくあくせ}。だくせ。 関連語 大分類‖世の中‖よのなか 中分類‖この世‖このよ

だく【濁】 （造） 水などがにごる。 「━流」 「混━・白━」 けがれている。 「━世_だくせ・_じょくせ」 音がにごる。濁音。 「━点」 「半━音」

だく‐おん【濁音】 名ガ・ザ・ダ・バの各行の音節。カ・サ・タ・ハ行の仮名に濁点「」をつけて書き表す。 ⇔清音・半濁音

だくおん‐ぷ【濁音符】 名濁点。

だく‐しゅ【濁酒】 名白くにごった酒。発酵させただけでもろみを濾_こし取ってないもの。にごりざけ。どぶろく。 ⇔清酒

だく‐すい【濁水】 名にごった水。にごり水。 ⇔清水 関連語 大分類‖水‖みず 中分類‖水‖みず

だく‐せ【濁世】 名→じょくせ

だく‐せい【濁声】 名にごった声。だみ声。

だく‐てん【濁点】 名清音の仮名の右肩に打って、それが濁音であることを示す符号。「が」「ぎ」などの「」。濁り点。濁音符。

だく‐りゅう【濁流】_━リウ 名にごった川の激しい流れ。 ⇔清流 関連語 大分類‖水に関わる行為‖みずにかかわるこうい 中分類‖流れる‖ながれる

だく‐ろう【濁浪】_━ラウ 名〔文〕にごっている波。

だみ‐ごえ【^▽濁声】_━ゴヱ 名にごった感じの耳ざわりな声。また、なまりの強い声。 関連語 大分類‖声‖こえ 中分類‖声‖こえ

どぶろく【濁酒・濁^▼醪】 名発酵させただけでもろみを濾_こし取らない、白く濁った酒。にごりざけ。もろみざけ。白馬_しろうま。どぶ。

にご・す【濁す】 他五 濁るようにする。濁らせる。 「清流を━」 「立つ鳥跡を━・さず」 ⇔澄ます 〔慣用句的に〕ことばなどをあいまいにする。 「ことば［口］を━」 「お茶を━」

にごり【濁り】 名 濁ること。濁っていること。 「レンズの━」 けがれ。 「心の━」 仮名に付ける濁音の符号。濁点。 「濁り酒」の略。→濁り酒

にごり‐え【濁り江】 名〔雅〕水のにごっている入り江や川。

にごり‐ざけ【濁り酒】 名発酵させただけでもろみを濾_こし取っていない、白く濁った酒。どぶろく。だくしゅ。

にご・る【濁る】 自五 液体や気体に他の物質がまじって透明でなくなる。 「井戸の水が黄色く━・っている」 「部屋の空気が━」 色や音が鮮明でなくなる。また、声がしわがれる。 「音色が━」 「━・った赤」 「━・った声」 ぼやけて、はっきりしなくなる。 「意識が━」 清らかさや正しさを失う。 「欲にかられて心が━」 「━・った世の中」 清音が濁音になる。 「連濁で『て』が『で』と━」 「━・って読む」 ◆⇔澄む 濁り