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ねり【練り・煉り】🔗🔉

ねり練り・煉り】 ①ねること。「―が足りない」 ②練った絹または綾。「先―」 ③練貫ねりぬき。また、その地の薄いもの。 ④煉餌ねりえさの略。 ⑤煉酒ねりざけの略。〈日葡辞書〉

ねり‐あわ・せる【練り合わせる・煉り合わせる】‥アハセル🔗🔉

ねり‐あわ・せる練り合わせる・煉り合わせる‥アハセル 〔他下一〕[文]ねりあは・す(下二) 火にかけ、またはこねまぜて一つにする。ねりまぜる。「薬物を―・せる」

ねり‐あん【練餡・煉餡】🔗🔉

ねり‐あん練餡・煉餡】 小豆を煮てつぶし、あるいは漉し、砂糖を加え、火にかけてねった餡。

ねり‐うに【煉雲丹】🔗🔉

ねり‐うに煉雲丹】 塩漬にした雲丹の生殖巣をねりつぶした食品。

ねり‐え【煉餌】‥ヱ🔗🔉

ねり‐え煉餌‥ヱ (→)「ねりえさ」に同じ。

ねり‐えさ【煉餌】‥ヱサ🔗🔉

ねり‐えさ煉餌‥ヱサ ①糠ぬか・魚粉・菜っ葉などを水でねって作った小鳥の餌。 ②米・麦の粉やサツマイモなどを煮てねり固め、釣餌としたもの。蛹さなぎ粉・干海老・魚粉や粕・魚油などを加え用いる。ねりえ。

ねり‐おしろい【練白粉・煉白粉】🔗🔉

ねり‐おしろい練白粉・煉白粉】 練って泥状に作った白粉。厚化粧・襟化粧に用いる。

ねり‐がし【練菓子・煉菓子】‥グワ‥🔗🔉

ねり‐がし練菓子・煉菓子‥グワ‥ ねり固めて作った和生菓子。求肥ぎゅうひ・羊羹ようかん・練切ねりきりの類。練物。

ねり‐かた・める【練り固める・煉り固める】🔗🔉

ねり‐かた・める練り固める・煉り固める】 〔他下一〕[文]ねりかた・む(下二) ねって固くする。「小麦粉を―・める」

ねり‐かわ【練革・煉革】‥カハ🔗🔉

ねり‐かわ練革・煉革‥カハ 膠水に漬けて打ち固めた革。いためがわ。 ⇒ねりかわ‐つば【練革鐔】

ねり‐きり【練切・煉切】🔗🔉

ねり‐きり練切・煉切】 ①練切餡の略。漉餡こしあんに、求肥ぎゅうひまたは蒸して裏漉うらごししたヤマノイモまたは微塵粉みじんこなどを加えて、練り上げたもの。 ②練切餡を着色して、餡玉あんだまを包み、さまざまな形に加工した生菓子。 煉切 撮影:関戸 勇

ねり‐くこん【煉九献】🔗🔉

ねり‐くこん煉九献】 (女房詞)白酒。「ねりおっこん」「しろざさ」ともいう。

ねり‐ぐすり【練薬・煉薬】🔗🔉

ねり‐ぐすり練薬・煉薬】 ①⇒ねりやく。 ②粘液状の塗り薬。

ねり‐ぐら【練鞍・煉鞍】🔗🔉

ねり‐ぐら練鞍・煉鞍】 鞍橋くらぼねの一種。牛の生皮を水に浸して柔らかくし、鞍橋の木型にあててその形状に練り固めて乾燥し、漆を塗ったもの。張鞍。

ねり‐こ【練粉・煉粉】🔗🔉

ねり‐こ練粉・煉粉】 粉をねって作ったもの。

ねり‐こう【練香・煉香】‥カウ🔗🔉

ねり‐こう練香・煉香‥カウ 各種の香料を練り合わせて、好みの芳香を創り出したもの。沈香のほか、薫陸くんろくや没薬もつやくなどの樹脂の香、麝香じゃこう・竜涎りゅうぜん香などの動物質の香、および貝香(甲香こうこう)を、いずれも粉末にして調合し、蜜や糖などで練り合わせる。平安初期以来の代表的な薫物たきものは梅花・荷葉・菊花・落葉・侍従・黒方くろほうなど。同名の薫物でも、香料の合量・合せ方・熟成法などはそれぞれ異なり、秘法を競った。→合薫物あわせたきもの

ねり‐こうじ【煉麹・練麹】‥カウジ🔗🔉

ねり‐こうじ煉麹・練麹‥カウジ 麹に、煮つめた酒と塩とを練り混ぜたもの。貯蔵用。

ねり‐ざけ【煉酒・練酒】🔗🔉

ねり‐ざけ煉酒・練酒】 白酒の一種。清酒に蒸した糯米もちごめと麹こうじを加え貯蔵発酵させ、石臼でひいて漉したもの。白酒の始まりで、博多産のものが有名であった。練貫酒ねりぬきざけ

ねり‐ざんしょう【練山椒・煉山椒】‥セウ🔗🔉

ねり‐ざんしょう練山椒・煉山椒‥セウ 求肥ぎゅうひや糝粉餅しんこもちにサンショウの粉または汁を加えて練った和菓子。

ねり‐せいひん【練製品・煉製品】🔗🔉

ねり‐せいひん練製品・煉製品】 魚肉をねって加工した食品。かまぼこ・ちくわの類。練物。

ねり‐ついじ【練築地・煉築地】‥ヂ🔗🔉

ねり‐ついじ練築地・煉築地‥ヂ ねり土と瓦とを交互に積み重ねて造った築地。ねりべい。

ねり‐つち【練土・煉土】🔗🔉

ねり‐つち練土・煉土】 ①粘土に石灰や小砂利・苦汁にがりをまぜ合わせたもの。 ②焼物で、原土を水簸すいひ・精製し、水を加えて成形しやすく練り上げた陶土。

ねり‐つば【練鐔・煉鐔】🔗🔉

ねり‐つば練鐔・煉鐔】 牛の撓革いためがわを膠にかわ付けして固め、数枚重ねて作った鐔。耳の部分に赤銅などで覆輪ふくりんを施したものもある。平安時代以降、武家の間で流行した。ねりかわつば。保元物語「―の黒漆の太刀」

ねり‐にんぎょう【練人形・煉人形】‥ギヤウ🔗🔉

ねり‐にんぎょう練人形・煉人形‥ギヤウ 土をねり固めてつくった人形。

ねり‐はみがき【練歯磨・煉歯磨】🔗🔉

ねり‐はみがき練歯磨・煉歯磨】 歯磨粉に起泡剤(合成洗剤)・グリセリン・香料・甘味料・結合剤のほか、薬効成分などを加え、ねり合わせて糊状に作ったもの。夏目漱石、それから「資生堂で―を買はうとしたら」

ねり‐べい【練塀・煉屏】🔗🔉

ねり‐べい練塀・煉屏】 土と瓦とで築き、上に瓦を葺いた塀。

ねり‐みそ【練味噌・煉味噌】🔗🔉

ねり‐みそ練味噌・煉味噌】 ねりつぶし、砂糖・味醂などを加えた味噌。田楽などに用いる。

ねり‐もの【練物・煉物】🔗🔉

ねり‐もの練物・煉物】 ねり固めて作ったもの。特に、種々の薬物をねって珊瑚さんごや宝石などに似せて造った物や、かまぼこ・はんぺんの類、また餡あん・求肥ぎゅうひその他をねり固めた菓子などにいう。

ねり‐やく【練薬・煉薬】🔗🔉

ねり‐やく練薬・煉薬】 諸種の薬を蜂蜜はちみつ・水飴みずあめ・舎利別シャリベツなどでねり固めた薬剤。ねりぐすり。煉丹。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「煎薬と―と鍼はりと按摩でやうやうと命つないで」

ねり‐ようかん【煉羊羹】‥ヤウ‥🔗🔉

ねり‐ようかん煉羊羹‥ヤウ‥ 羊羹の一種。煮溶かした寒天に砂糖を加えて溶かした中に、小豆あずきなどの漉餡こしあんを加え、ねりながら煮詰め、型に流しこんで固めたもの。 煉羊羹 撮影:関戸 勇

ね・る【練る・錬る・粘る・煉る】(他五)🔗🔉

ね・る練る・錬る・粘る・煉る】 〔他五〕 ①絹を灰汁あくなどで煮て柔らかくする。宇津保物語蔵開上「―・りたるうち綾」。日葡辞書「イトヲネル」 ②木の枝や蔓を柔らかくして曲げて作る。拾遺和歌集「かの岡に萩かる男縄をなみ―・るやねりその砕けてぞ思ふ」 ③こねまぜて、ねばらせる。太平記18「泥に―・られたる魚の如くにて」。「粘土を―・る」「糊を―・る」 ④精製する。為忠百首「潮―・るかまどの煙けをぬるみ雪もたまらぬあまのあばらや」 ⑤革かわ類を撓たわめ作る。なめす。「皮を―・る」 ⑥鉄などに焼きを入れ硬度を調える。精錬する。日葡辞書「カネヲネリキタウ」 ⑦学問・技芸をみがく。心身を鍛える。修養をつむ。浮世床「いやいや、爰ぢやとナ、気を丹田に―・つて、金壱分を胃の腑にとつと落付けてナ」。「人格を―・る」 ⑧推敲すいこうする。何度も考えて一層よくする。「草案を―・る」「作戦を―・る」

れん‐が【煉瓦】‥グワ🔗🔉

れん‐が煉瓦‥グワ 粘土に砂をまぜてねり固めた、一定の大きさの建築材料。ふつうは型に入れて窯かまで焼いたもの。壁・舗装・窯など用途は広汎。普通煉瓦(赤煉瓦)・舗道煉瓦・耐火煉瓦・空洞煉瓦・アドベなどがある。 ⇒れんが‐いろ【煉瓦色】 ⇒れんが‐せき【煉瓦石・煉化石】 ⇒れんが‐づくり【煉瓦造り】

れんが‐いろ【煉瓦色】‥グワ‥🔗🔉

れんが‐いろ煉瓦色‥グワ‥ 煉瓦のような赤茶色。 ⇒れん‐が【煉瓦】

れんが‐せき【煉瓦石・煉化石】‥グワ‥🔗🔉

れんが‐せき煉瓦石・煉化石‥グワ‥ (→)煉瓦に同じ。明治初期に用いた語。 ⇒れん‐が【煉瓦】

れんが‐づくり【煉瓦造り】‥グワ‥🔗🔉

れんが‐づくり煉瓦造り‥グワ‥ 煉瓦を用いて造ること。また、その構造物。歌舞伎、島鵆月白浪「新橋とやらへ来た時に、こりやアメリカへでも来はせぬかと―にびつくりした」 ⇒れん‐が【煉瓦】 ○連歌と盗人は夜がよいれんがとぬすびとはよるがよい 連歌を詠むのは落ちついた夜が適当だと、盗人の夜仕事を引合いにしていったもの。狂言、蜘の糸「また―と申す事も御座る程に、思ひ立つた事で御座る」 ⇒れん‐が【連歌】

れん‐ごく【煉獄】🔗🔉

れん‐ごく煉獄】 〔宗〕(purgatory)カトリック教で、死者が天国に入る前に、その霊が火によって罪を浄化されると信じられている場所。天国と地獄との間。

れん‐たん【煉丹】🔗🔉

れん‐たん煉丹】 ①昔中国で、道士が辰砂しんしゃをねって不老不死の妙薬金丹を作ったこと。 ②体気を丹田たんでんに凝集する修練法。 ③(→)煉薬ねりやくの異称。

れん‐たん【練炭・煉炭】🔗🔉

れん‐たん練炭・煉炭】 無煙炭・コークス・木炭などの粉末に粘着剤をまぜて押し固めた燃料。円筒形で、燃焼をよくするため縦に数個の穴を通してある。〈[季]冬〉

れん‐にゅう【練乳・煉乳】🔗🔉

れん‐にゅう練乳・煉乳】 牛乳を煮つめて濃縮し、保存性をもたせたもの。無糖(エバ‐ミルク)と加糖(コンデンス‐ミルク)とがある。

れん‐やく【練薬・煉薬】🔗🔉

れん‐やく練薬・煉薬】 種々の薬を調合してねった薬。ねりやく。ねりぐすり。

[漢]煉🔗🔉

 字形 〔火(灬)部8画/12画/4691・4E7B〕 ⇒煉

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