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きゅう‐いん【窮陰】🔗🔉

きゅう‐いん窮陰】 (陰気の窮極の意)冬の末。陰暦12月。

きゅう‐き【窮鬼】🔗🔉

きゅう‐き窮鬼】 ①貧乏神。 ②いきすだま。悪霊。〈伊呂波字類抄〉

きゅう‐きょう【窮境】‥キヤウ🔗🔉

きゅう‐きょう窮境‥キヤウ 苦しい境遇・立場。「―に陥る」

きゅう‐きょく【窮極】🔗🔉

きゅう‐きょく窮極】 物事のきわまったところ。はて。究極。究竟。 ⇒きゅうきょく‐てき【窮極的】

きゅうきょく‐てき【窮極的】🔗🔉

きゅうきょく‐てき窮極的】 物事を最後まできわめたさま。 ⇒きゅう‐きょく【窮極】

きゅう‐く【窮苦】🔗🔉

きゅう‐く窮苦】 貧乏で行きづまって苦しむこと。

きゅう‐くつ【窮屈】🔗🔉

きゅう‐くつ窮屈】 心身の自由が束縛され、思うままにできないこと。ゆとりがなく気ままにできないこと。海道記「長途に疲れて十日余り、―頻りに身を責む」。「―な姿勢」「―な職場」「財政が―だ」「―に考える」 ⇒きゅうくつ‐ぶくろ【窮屈袋】

きゅうくつ‐ぶくろ【窮屈袋】🔗🔉

きゅうくつ‐ぶくろ窮屈袋】 明治期、袴はかまの俗称。島崎藤村、春「菅は学校から帰つて来た。究屈袋を脱ぐ間もなく」 ⇒きゅう‐くつ【窮屈】

きゅう‐こん【窮困】🔗🔉

きゅう‐こん窮困】 貧乏で困り苦しむこと。困窮。

きゅう‐さく【窮策】🔗🔉

きゅう‐さく窮策】 苦しまぎれに考えついた方法。窮余の策。 ○朽索の六馬を馭するが如しきゅうさくのろくばをぎょするがごとし [書経五子之歌]腐った綱で6頭立ての馬車をひく馬を馭するように、非常に困難で危険である。 ⇒きゅう‐さく【朽索】

きゅう‐し【窮子】🔗🔉

きゅう‐し窮子】 ①(中国古代の伝説に基づく)貧乏神のこと。 ②困って身の置き所のない子。→ぐうじゆ(窮子喩)

きゅう‐し【窮死】🔗🔉

きゅう‐し窮死】 窮迫して死ぬこと。生活難や病苦などで死ぬこと。

きゅう‐じょう【窮状】‥ジヤウ🔗🔉

きゅう‐じょう窮状‥ジヤウ 困り果てている状態。「―を訴える」

きゅう‐じん【窮人】🔗🔉

きゅう‐じん窮人】 生活に困窮している人。

きゅう・する【窮する】🔗🔉

きゅう・する窮する】 〔自サ変〕[文]窮す(サ変) ①行き詰まる。「返答に―・した」 ②逆境・貧乏などに追いつめられて、苦しむ。太平記35「それ穀尽きぬれば民―・し」 ⇒窮すれば通ず ○窮すれば通ずきゅうすればつうず 行き詰まって困りきると、かえって活路が見出される。 ⇒きゅう・する【窮する】

○窮すれば通ずきゅうすればつうず🔗🔉

○窮すれば通ずきゅうすればつうず 行き詰まって困りきると、かえって活路が見出される。 ⇒きゅう・する【窮する】 きゅう‐せい九星キウ‥ 陰陽道おんようどうで、九つの星に五行ごぎょうと方位を組み合わせ、これを人の生年に当てはめて吉凶を判断するもの。 九星(表) ⇒きゅうせい‐じゅつ【九星術】 きゅう‐せい旧制キウ‥ 旧制度。以前の制度。↔新制。 ⇒きゅうせい‐こうこう【旧制高校】 ⇒きゅうせい‐ちゅうがく【旧制中学】 きゅう‐せい旧姓キウ‥ もとの姓。婚姻や養子縁組によって改姓する前の姓。「―に復する」 きゅう‐せい旧栖・旧棲キウ‥ もとのすみか。旧宅。ふるす。日葡辞書「キュウセイサリガタシ」 きゅう‐せい旧製キウ‥ 以前に製造したこと。また、そのもの。 きゅう‐せい急性キフ‥ 急に症状を発して病気の進み方が速いこと。「―肝炎」↔慢性。 ⇒きゅうせい‐かいはくずいえん【急性灰白髄炎】 ⇒きゅうせい‐かんせんしょう【急性感染症】 ⇒きゅうせい‐ふくしょう【急性腹症】 きゅう‐せい急逝キフ‥ 急に死去すること。急死。 きゅう‐せい糾正キウ‥ 不正をただすこと。 きゅう‐せい救世キウ‥ 乱れた世の中をよくすること。人々を苦しみや不幸の多い世から救うこと。→くせ⇒きゅうせい‐ぐん【救世軍】 ⇒きゅうせい‐しゅ【救世主】 きゅうせい救済キウ‥ (グサイとも)室町初期の連歌師。歌を冷泉為相に、連歌を善阿ぜんなに学び、二条良基を助けて「玖波つくば集」を撰、「連歌新式」の制定に協力。良基・周阿しゅうあとともに連歌道の三賢といわれた。(1284頃〜1378頃) →文献資料[菟玖波集] きゅうせい‐かいはくずいえん急性灰白髄炎キフ‥クワイ‥ (→)小児麻痺1の別称。 ⇒きゅう‐せい【急性】 きゅうせい‐かんせんしょう急性感染症キフ‥シヤウ 感染から発症までの期間が短い伝染性疾患の総称。腸チフス・赤痢・コレラの類。急性伝染病。 ⇒きゅう‐せい【急性】 きゅうせい‐ぐん救世軍キウ‥ (Salvation Army)キリスト教プロテスタントの一派。1878年イギリス人牧師ブースがロンドンで創始し、軍隊的組織のもとに民衆伝道と社会事業を行う。95年(明治28)に日本にも支部が設けられた。 ⇒きゅう‐せい【救世】 きゅうせい‐こうこう旧制高校キウ‥カウカウ 「高等学校」参照。 ⇒きゅう‐せい【旧制】 きゅうせい‐しゅ救世主キウ‥ ①キリスト教で、イエス=キリストの称。 ②人類を救済する者。メシア。 ③営業やスポーツなどで、苦しい場面から脱出できるよう尽くしてくれた人。 ⇒きゅう‐せい【救世】 きゅうせい‐じゅつ九星術キウ‥ 九星によって吉凶を判断する術。 ⇒きゅう‐せい【九星】 きゅうせい‐ちゅうがく旧制中学キウ‥ 「中学校」参照。 ⇒きゅう‐せい【旧制】 きゅう‐せいど旧制度キウ‥ ①新たな制度に対し、以前の制度。 ②アンシャン‐レジームの訳語。 きゅうせい‐ふくしょう急性腹症キフ‥シヤウ 突然のはげしい腹痛で、緊急開腹手術の要否の判断が必要なものの総称。急性虫垂炎・胆嚢炎・胆石症・腸閉塞・腸間膜血栓症・子宮外妊娠・穿孔性腹膜炎などを含む。 ⇒きゅう‐せい【急性】 きゅう‐せかい旧世界キウ‥ アメリカ大陸発見以前に知られていた世界、すなわちアジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸および付属島嶼とうしょの称。↔新世界 きゅう‐せき旧跡・旧蹟キウ‥ 歴史上の事件や事物のあったところ。古跡。「名所―」 きゅう‐せき旧績キウ‥ 昔のてがら。旧功。 きゅう‐せき休戚キウ‥ (「休」は嘉、「戚」は憂の意)喜びと悲しみ。よいこととわるいこと。「―をともにする」 きゅう‐せき求積キウ‥ ①面積や体積を算出すること。 ②何回かの不定積分を行うことによって微分方程式の解を求める方法。求積法。 きゅう‐せつ九折キウ‥ 山腹などで、道に曲折の多いこと。また、その道。つづらおり。 きゅう‐せつ旧説キウ‥ 以前に唱えられた説。↔新説 きゅう‐せつ急切キフ‥ 切迫していること。 きゅう‐せつ急設キフ‥ 急いで設けること。 きゅう‐せっき旧石器キウセキ‥ 旧石器時代・旧石器文化の略称。また、旧石器時代に使用された石器。 ⇒きゅうせっき‐じだい【旧石器時代】 きゅうせっき‐じだい旧石器時代キウセキ‥ 人類史上で最古の時代。ほぼ地質学上の更新世にあたり、人類は、今日絶滅し、もしくは生息地をかえた動物とともに住み、打製石器や骨角器を用いたが、まだ土器を作らず、採集・狩猟・漁労だけによって食糧をえていた。通常、前・中・後期に3区分される。日本では、縄文時代の前の時代がほぼこれにあたる。→新石器時代→先土器時代 ⇒きゅう‐せっき【旧石器】 きゅう‐せん九泉キウ‥ ①幾重にも重なった地の底。黄泉よみ・こうせん。あの世。 ②墓地ぼち。墓場はかばきゅう‐せん弓箭】 ①弓と矢。転じて、武器・武芸一般。今昔物語集5「―を帯せらむ兵万人」 ②弓矢を取る者。武士。平治物語「―の面目とぞ喜び給ひける」 ③弓矢を取って戦うこと。いくさ。 ⇒きゅうせん‐すじ【弓箭筋】 ⇒きゅうせん‐の‐みち【弓箭の道】 きゅう‐せん旧染キウ‥ 古くからしみこんだならわし。旧慣。「―汚俗」 きゅう‐せん旧銭キウ‥ 新銭に対し、それ以前に通用していた銭。 きゅう‐せん休戦キウ‥ 双方が申し合わせて戦闘を休止すること。「―条約」 きゅう‐せん求仙・気宇仙キウ‥ ベラ科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。13〜15センチメートルで雌から雄に性転換をするものが多く、その際、体色も変わる。赤みをおびているアカベラはほとんど雌で、青みをおびているアオベラは性転換をした雄。日本各地の沿岸に分布、昼間に活動し、夕方になると砂中に潜る。ギザミ。 キュウセン 提供:東京動物園協会 きゅう‐せん急戦キフ‥ 短期間で勝敗の決する激しい戦い。「―に持ち込む」 きゅう‐ぜん宮前】 宮殿の前。みやのまえ。 きゅう‐ぜん翕然キフ‥ (「翕」はあつまる意)多くのものが集まって一つになるさま。また、一致するさま。「―として旗下に集まる」「同情が―として集まる」 きゅう‐ぜんじつ休前日キウ‥ 交通機関・宿泊施設などで、利用客の多い休日の前の日をいう語。 きゅうせん‐すじ弓箭筋‥スヂ 人差指と中指との間に筋の入っている手相。剣難の相という。歌舞伎、傾情吾嬬鑑「話しに聞いた―は剣難に遭ふといふ筋だ」 ⇒きゅう‐せん【弓箭】 きゅうせん‐の‐みち弓箭の道】 武士の果たすべき道。弓馬の道。 ⇒きゅう‐せん【弓箭】 きゅうせん‐はっかい九山八海キウ‥ ⇒くせんはっかい きゅう‐せんぽう急先鋒キフ‥ 先頭に立って勢いよく行動すること。また、最も尖鋭的な言動をすること。また、その人。「倒閣の―」 きゅう‐そ泣訴キフ‥ 泣いて訴えること。苦しさにたえかねて、窮状を訴えること。 きゅう‐そ窮鼠】 追いつめられて逃げ場を失った鼠。 ⇒窮鼠猫を噛む きゅう‐そう九相・九想キウサウ 〔仏〕 ⇒くそう きゅう‐そう旧草キウサウ ①以前に書いた草稿。 ②昔住んだ草庵の跡。芭蕉翁終焉記「焼原の―に庵をむすび」 きゅう‐そう旧巣キウサウ (→)古巣ふるすに同じ。 きゅう‐そう灸瘡キウサウ 灸のあとのかさぶた。 きゅう‐そう穹蒼‥サウ (弓形で青い意)あおぞら。おおぞら。蒼穹。 きゅう‐そう急送キフ‥ 物品を急いで送ること。 きゅう‐そう宮僧】 諸社の神宮寺を管理する社僧。宮法師。 きゅう‐そう璆鏘キウサウ 玉や金属が触れあって鳴る美しい音。詞や歌の美しい旋律の形容。 きゅう‐ぞう旧蔵キウザウ ①昔から所蔵していること。「代代―の品を見せる」 ②以前所蔵していたこと。「某家―書」 きゅう‐ぞう吸蔵キフザウ (occlusion)固体が気体や液体を吸収して内部に保有する現象。水素が金属パラジウムに吸蔵される類。 きゅう‐ぞう急造キフザウ 急いで造ること。急ごしらえ。「―の小屋」 きゅう‐ぞう急増キフ‥ 急に数量がふえること。「人口が―する」 きゅう‐そうしき旧相識キウサウ‥ 昔からの知合い。むかしなじみ。 ぎゅう‐そうじゅ牛僧孺ギウ‥ 唐の政治家。字は思黯しあん。甘粛安定の人。憲宗の時に進士。823年宰相になるや、李宗閔りそうびん( 〜846)と結び李徳裕を追放、牛李の党争を展開。(779〜847) きゅう‐そく休息・休足キウ‥ ①仕事や運動をやめて、からだを休めること。休憩。「途中で―する」「―をとる」「―所」 ②休止すること。活動を中絶すること。 きゅう‐そく急速キフ‥ 物事の進展がすみやかなこと。「―な都市化」「―に進歩する」「―冷凍」 ⇒きゅうそく‐ろか【急速濾過】 きゅう‐そく球速キウ‥ 投げたり打ったりした球の速さ。たまあし。 きゅう‐そく窮塞】 ゆきづまること。 きゅう‐ぞく九族キウ‥ 高祖父・曾祖父・祖父・父・自己・子・孫・曾孫・玄孫にわたる9代の親族。「一子出家すれば―天に生ず」 きゅう‐ぞく旧俗キウ‥ 昔からの風俗・習慣。旧慣。 きゅう‐ぞく旧族キウ‥ ふるくから続いている氏族。 きゅうそく‐ろか急速濾過キフ‥クワ 浄水処理における濾過方法の一種。砂層を用い、1日に120〜240メートルの速度で濾過する。凝集沈殿と組み合わせて用いる。→緩速濾過 ⇒きゅう‐そく【急速】 きゅう‐そだい窮措大】 (「措大」は大事を挙措する意で、学者・書生をさす)貧乏な書生や学者。

きゅう‐そ【窮鼠】🔗🔉

きゅう‐そ窮鼠】 追いつめられて逃げ場を失った鼠。 ⇒窮鼠猫を噛む

きゅう‐そく【窮塞】🔗🔉

きゅう‐そく窮塞】 ゆきづまること。

きゅう‐そだい【窮措大】🔗🔉

きゅう‐そだい窮措大】 (「措大」は大事を挙措する意で、学者・書生をさす)貧乏な書生や学者。 ○窮鼠猫を噛むきゅうそねこをかむ 追いつめられた鼠が猫にも食いつくように、絶体絶命の窮地に追いつめられて必死になれば弱者も強者を破ることがある。 ⇒きゅう‐そ【窮鼠】

○窮鼠猫を噛むきゅうそねこをかむ🔗🔉

○窮鼠猫を噛むきゅうそねこをかむ 追いつめられた鼠が猫にも食いつくように、絶体絶命の窮地に追いつめられて必死になれば弱者も強者を破ることがある。 ⇒きゅう‐そ【窮鼠】 きゅう‐そん朽損キウ‥ くちそこなわれること。古くなっていたむこと。 きゅう‐たい久滞キウ‥ 久しくとどこおること。 きゅう‐たい旧苔キウ‥ 年月を経たこけ。ふるごけ。 きゅう‐たい旧態キウ‥ 昔のままの状態。「―に復する」「―打破」 ⇒きゅうたい‐いぜん【旧態依然】 きゅう‐たい休怠キウ‥ 休みおこたること。なまけて休むこと。 きゅう‐たい休退キウ‥ 職務を休んで隠退すること。〈伊呂波字類抄〉 きゅう‐たい球体キウ‥ 球の形をした物体。球。 きゅう‐たい球帯キウ‥ 球面を平行な2平面で切ったとき、この間に挟まれる球面の帯状部分。 きゅう‐たい裘代キウ‥ (「裘」はかわごろも、隠者の服。それに代わる衣の意)僧衣の一種。法皇・諸門跡または大納言・参議以上で法体ほったいとなった人が参内の時に着た法服。素絹そけんに似、僧綱襟そうごうえりで、裾にひだをつけ、帯を着用する。俗人の直衣のうしに当たる。裘袋・裘帯・宮体とも書く。 裘代 きゅう‐だい及第キフ‥ 試験に合格すること。〈[季]春〉「この出来映えなら―だ」「―点」↔落第 きゅう‐だい旧題キウ‥ ①ふるい題。前に出たことのある題。 ②もとの述作または題辞。 きゅう‐だい休題キウ‥ それまでの話題を中止すること。話をやめること。「閑話―」 ぎゅう‐だい妓夫台ギフ‥ (「牛台」とも書く)遊女屋の店先で妓夫ぎゅうの控えている半畳ほどの畳敷きの台。錦之裏「こちらの―には、かぶろがおちそうに腰をかけ」 きゅうたい‐いぜん旧態依然キウ‥ 昔のままで、進歩・発展のないさま。「―とした町」 ⇒きゅう‐たい【旧態】 きゅうたい‐し宮体詩】 (宮体は東宮の詩体の意)六朝梁の簡文帝(蕭綱しょうこう)(503〜551)が皇太子時に提唱し、侍従の徐じょち・庾肩吾ゆけんご(487〜551)らによって確立した詩体。男女の情愛を主題とし、女性の姿態や服飾を美しく描き出す艶麗な詩風。梁・陳に流行。「玉台新詠」に多く収める。 きゅう‐だいす及台子キフ‥ 茶の湯で、2本柱の台子。 きゅう‐たいせい旧体制キウ‥ 旧来の体制。旧制度。 きゅうだい‐ほんせん久大本線キウ‥ JR線の一つ。福岡県久留米から大分に至る。全長141.5キロメートル。 きゅう‐たいようれき旧太陽暦キウ‥ヤウ‥ (→)ユリウス暦きゅう‐たいりく旧大陸キウ‥ アメリカ大陸発見以前に知られていたアジア・アフリカ・ヨーロッパの3大陸。↔新大陸 きゅう‐たく旧宅キウ‥ もと住んでいた家。 きゅう‐たつ窮達】 困窮と栄達。貧乏と富貴。窮通。 キュー‐ダブリュー‐エルQWL】 (quality of working life)労働生活の質。産業や生産様式の発達によりもたらされた労働者の疎外感、労働意欲の喪失などの克服のために、1960年代末から提唱。 ぎゅう‐たろう妓夫太郎ギフ‥ラウ (「牛太郎」とも書く)(→)妓夫ぎゅうに同じ。 きゅう‐たん急湍キフ‥ 流れの速い浅瀬。早瀬。急灘きゅうだんきゅう‐たん給炭キフ‥ 石炭を燃焼炉に供給すること。 ⇒きゅうたん‐き【給炭機】 きゅう‐だん急談キフ‥ 急を要する話。 きゅう‐だん急灘キフ‥ (→)急湍きゅうたんに同じ。 きゅう‐だん糾弾・糺弾キウ‥ 罪状を問いただして非難すること。「汚職を―する」 きゅう‐だん球団キウ‥ プロ野球のチームを持ち、試合を見せることを事業としている団体。 ぎゅう‐タン牛タンギウ‥ (タンはtongue)牛の舌の肉。 きゅうたん‐き給炭機キフ‥ (→)ストーカー(stoker)に同じ。 ⇒きゅう‐たん【給炭】 きゅう‐ち九地キウ‥ きわめて低いところ。敵に発見されにくい土地。↔九天 きゅう‐ち旧地キウ‥ ①以前の領地。旧土。旧領。 ②昔、ある事件・事物のあったところ。旧跡。 きゅう‐ち旧知キウ‥ ふるくからの知合い。「―の間柄」 きゅう‐ち給地キフ‥ ①中世、領主が地頭・荘官らに給与した土地。貢租を免除された。給田。 ②江戸時代、各藩で藩士に給与した知行地。給領。↔蔵入地くらいりち きゅう‐ち窮地】 ①追いつめられて逃げようのない苦しい立場。窮境。「―に立つ」「―に陥る」「―を脱する」 ②都から遠く離れた不便な地。僻地へきちきゅうち‐しん求知心キウ‥ 知識を得ようとする心。 きゅう‐ちゃく吸着キフ‥ ①吸いつくこと。 ②〔化〕(adsorption)界面現象の一種。二つの相が接触しているとき、ある物質の濃度が相の界面と内部とで異なっている現象。界面で濃度が大きくなる場合を正吸着、小さくなる場合を負吸着という。単に吸着というときは正吸着を指す。例えば、石鹸水と空気との界面には石鹸が吸着される。木炭は水に溶けている不純物を吸着するので、飲料水の濾過に利用する。 ⇒きゅうちゃく‐おん【吸着音】 ⇒きゅうちゃく‐ざい【吸着剤】 きゅうちゃく‐おん吸着音キフ‥ 〔言〕(click)舌打ちをするような音を伴って発音される子音。アフリカのバンツー諸語やコイサン諸語などで使用される。 ⇒きゅう‐ちゃく【吸着】 きゅうちゃく‐ざい吸着剤キフ‥ 界面に他物質を吸着する物質。活性炭・活性アルミナ・シリカゲルの類。吸着媒。 ⇒きゅう‐ちゃく【吸着】 きゅう‐ちゅう宮中】 ①宮殿の中。禁中。禁裏。↔府中。 ②神宮の境内。 ⇒きゅうちゅう‐こもんかん【宮中顧問官】 ⇒きゅうちゅう‐さんでん【宮中三殿】 ⇒きゅうちゅう‐じょう【宮中杖】 ⇒きゅうちゅう‐せきじ【宮中席次】 ⇒きゅうちゅう‐も【宮中喪】 きゅうちゅう‐こもんかん宮中顧問官‥クワン 宮内大臣の諮問に応じた勅任待遇の名誉官。勅任宮内官を5年以上つとめた者の中から任ぜられた。1885年(明治18)設置し、1945年廃止。 ⇒きゅう‐ちゅう【宮中】 きゅうちゅう‐さんでん宮中三殿】 賢所かしこどころ・皇霊殿・神殿の総称。 ⇒きゅう‐ちゅう【宮中】 きゅうちゅう‐じょう宮中杖‥ヂヤウ 鳩杖はとのつえの別称。 ⇒きゅう‐ちゅう【宮中】 きゅうちゅう‐せきじ宮中席次】 明治憲法下で、高等官や有爵者・有勲者・有位者などが宮中の儀式に参列する際の座席の順序。 ⇒きゅう‐ちゅう【宮中】 きゅうちゅう‐も宮中喪】 宮中で行われる喪。1947年廃止。 ⇒きゅう‐ちゅう【宮中】 きゅうちゅう‐るい吸虫類キフ‥ 扁形動物の一綱。大部分は雌雄同体。体は一般に小さく扁平で、普通1センチメートル以下。通例、腹面に吸盤を具え、宿主に吸着する。脊椎動物の消化器官に最も多く、その他、肺・肝臓・血管の内などに、また、魚類では体表や鰓えらに外部寄生する。肝蛭かんてつ・肺吸虫・肝吸虫・住血吸虫など種類が多い。旧称、ジストマ。 きゅう‐ちょう九重キウ‥ ①幾重にもかさなること。 ②宮中。ここのえ。 ⇒きゅうちょう‐の‐てん【九重の天】 ⇒きゅうちょう‐の‐もん【九重の門】 きゅう‐ちょう九腸キウチヤウ 腸の全体。 ⇒九腸寸断す きゅう‐ちょう休徴キウ‥ (「休」はめでたい意)めでたいしるし。よいむくい。休祥。源平盛衰記5「善を行ふときんば―之を報じ」 きゅう‐ちょう咎徴キウ‥ わるいしるし。わるいむくい。源平盛衰記5「悪を行ふときんば―之に随ふ」 きゅう‐ちょう急潮キフテウ ①流れの速いうしお。 ②外洋から急に湾内に潮が流入すること。 きゅう‐ちょう急調キフテウ 物事の進行が急なこと。急テンポ。急調子。 きゅう‐ちょう級長キフチヤウ 学級の長。学級委員。 きゅう‐ちょう窮鳥‥テウ 追い詰められて逃げ場を失った鳥。 ⇒窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

きゅう‐たつ【窮達】🔗🔉

きゅう‐たつ窮達】 困窮と栄達。貧乏と富貴。窮通。

きゅう‐ち【窮地】🔗🔉

きゅう‐ち窮地】 ①追いつめられて逃げようのない苦しい立場。窮境。「―に立つ」「―に陥る」「―を脱する」 ②都から遠く離れた不便な地。僻地へきち

きゅう‐ちょう【窮鳥】‥テウ🔗🔉

きゅう‐ちょう窮鳥‥テウ 追い詰められて逃げ場を失った鳥。 ⇒窮鳥懐に入れば猟師も殺さず ○九腸寸断すきゅうちょうすんだんす 腸全体がずたずたに断ちきられるほどにつらく悲しい。→断腸 ⇒きゅう‐ちょう【九腸】

○窮鳥懐に入れば猟師も殺さずきゅうちょうふところにいればりょうしもころさず🔗🔉

○窮鳥懐に入れば猟師も殺さずきゅうちょうふところにいればりょうしもころさず 追い詰められて逃げ場を失った人が救いを求めて来れば、見殺しにするわけにはいかない。 ⇒きゅう‐ちょう【窮鳥】 きゅう‐つい急追キフ‥ 激しく追いかけること。 きゅう‐つい窮追】 ①追いつめること。 ②問いつめること。 きゅう‐つう九通キウ‥ 中国の制度・典故などを記した9種の書物の総称。三通と称される「通典つてん」「通志」「文献通考」のほか、清代これらを継ぐものとして編纂された欽定の「続文献通考」「皇朝文献通考」および「続通典」「皇朝通典」「続通志」「皇朝通志」の総称。 きゅう‐つう窮通】 困窮と栄達。窮達。 ぎゅう‐づめぎゅう詰め】 すきまなくむりやりに詰めること。すしづめ。ぎゅうぎゅうづめ。「―の電車」 きゅう‐てい九鼎キウ‥の禹王が鋳て夏・殷・周3代の天子に伝えた鼎かなえ。帝位のしるし。 ⇒きゅうてい‐たいりょ【九鼎大呂】 きゅう‐てい休廷キウ‥ 裁判の途中で法廷を一時閉じること。 きゅう‐てい泣涕キフ‥ 涙を流して泣くこと。涕泣。 きゅう‐てい宮廷】 天子・国王の居所。「―詩人」 ⇒きゅうてい‐ご【宮廷語】 ⇒きゅうてい‐ひ【宮廷費】 ⇒きゅうてい‐ぶんがく【宮廷文学】 キューティクルcuticle】 ①⇒クチクラ。 ②爪の付け根をおおう甘皮。 ③毛髪を構成する層の一つ。毛表皮。 きゅうてい‐ご宮廷語】 宮廷人や貴族などの間に用いられる特殊な言葉。江戸城内でも用いた。オタアサマ(お母様)・オモウサマ(お父様)の類。 ⇒きゅう‐てい【宮廷】 きゅうてい‐たいりょ九鼎大呂キウ‥ (大呂は周の大廟たいびょうに供えた大鐘で、九鼎とともに周の宝器)貴重な物、重い地位、名望などのたとえ。 ⇒きゅう‐てい【九鼎】 きゅうてい‐ひ宮廷費】 内廷諸費以外の宮廷諸費にあてる皇室の経費。宮内庁で経理する。→内廷費→皇室費⇒きゅう‐てい【宮廷】 きゅうてい‐ぶんがく宮廷文学】 宮廷または宮廷人の生活を描いた文学。あるいは宮廷社会に発達した文学。フランス12〜13世紀の宮廷小説や、日本の平安朝文学の類。 ⇒きゅう‐てい【宮廷】 きゅう‐てき仇敵キウ‥ かたき。あだ。 きゅう‐てつ丘垤キウ‥ 蟻塚ありづかのこと。 きゅう‐てつ九哲キウ‥ 孔門十哲のうち、顔回を除いた9人の総称。 きゅう‐てん九天キウ‥ ①中国で、天を9方位に分かった称。中央を鈞天、東方を蒼天、東北方を変天、北方を玄天、西北方を幽天、西方を顥こう天(昊天とも)、西南方を朱天、南方を炎天、東南方を陽天という。九野。 ②きわめて高いところ。天上。↔九地。 ③宮中の異称。九重きゅうちょう。 ④9個の天体、すなわち大地を中心として回転する日天・月天・水星天・金星天・火星天・木星天・土星天・恒星天・宗動天をいう。くてん。 きゅう‐てん旧典キウ‥ ①ふるい法典。ふるい制度。 ②古文書。古書。 きゅう‐てん灸点キウ‥ ①灸をすえる箇所に墨でつける点。 ②灸をすえること。 きゅう‐てん急転キフ‥ 成り行きが急にかわること。「事態が―する」 ⇒きゅうてん‐ちょっか【急転直下】 きゅう‐でん旧伝キウ‥ 古くからのいいつたえ。 きゅう‐でん休電キウ‥ 電力不足の調整などのために、会社・工場や一般住宅などへの送電を一時中止すること。 きゅう‐でん宮殿】 (クウデンとも) ①帝王の住む御殿。「ヴェルサイユ―」 ②神を祭る社殿。みや。 きゅう‐でん給田キフ‥ (→)給地きゅうち1に同じ。 きゅう‐でん給電キフ‥ 電力を供給すること。 ⇒きゅうでん‐せん【給電線】 ぎゅう‐てん牛店ギウ‥ 牛肉料理を食べさせる店。牛鍋屋。牛屋。 きゅうてん‐えん九点円キウ‥ヱン 三角形の各辺の中点、各頂点からの垂足、各頂点と垂心を結ぶ線分の中点の合計9個の点は、同一円周上に並ぶ。この円を九点円という。 きゅうでん‐せん給電線キフ‥ ①発電所・変電所などから需要地の配電幹線に至るまでの電線。饋電線。 ②アンテナと送受信機とを結び、高周波電力を伝送する線路。 ⇒きゅう‐でん【給電】 きゅうてん‐ちょっか急転直下キフ‥チヨク‥ 形勢が急にかわって事件などが決着に向かうこと。「―解決を見る」 ⇒きゅう‐てん【急転】 きゅう‐テンポ急テンポキフ‥ 調子の急なこと。物事が急速に展開するさま。 きゅう‐と旧都キウ‥ もとの都。古都。↔新都 きゅう‐と窮途】 ①道中で困窮すること。 ②行き詰まった困難な境遇。 キュートcute】 (若い女性の)きびきびしてあいくるしいさま。 きゅう‐ど旧土キウ‥ 以前の領地。旧地。 きゅう‐とう九冬キウ‥ 冬季90日間の称。 きゅう‐とう旧冬キウ‥ 新年になってから前年末の冬を指していう語。昨冬。 きゅう‐とう旧套キウタウ 昔のままの古い形式。ありきたりのやり方。 ⇒きゅうとう‐ぼくしゅ【旧套墨守】 きゅう‐とう急登キフ‥ 登山で、急な登り、またその道。きゅうと。 きゅう‐とう急騰キフ‥ 物価や相場などが急激に上がること。↔急落 きゅう‐とう球灯キウ‥ 円く小さい提灯。ほおずきぢょうちん。 きゅう‐とう給湯キフタウ 湯を沸かして利用者の用にあてること。「―設備」 きゅう‐とう窮冬】 冬のおしつまった時期。陰暦12月。 きゅう‐どう弓道‥ダウ 「弓術」参照。 きゅう‐どう旧道キウダウ 古くからあった道。↔新道 きゅう‐どう求道キウダウ 真理や宗教的な悟りの境地を求めて、ひたすら修行すること。ぐどう。 ぎゅう‐とう牛刀ギウタウ 牛を切り裂くのに用いる大きな庖丁。「鶏を割くにいずくんぞ―を用いん」→庖丁(図) ぎゅう‐とう牛痘ギウ‥ 牛の痘瘡とうそうきゅう‐とうじょ旧唐書キウタウ‥ ⇒くとうじょ きゅうとう‐ぼくしゅ旧套墨守キウタウ‥ 古い習慣を改めず、かたくなに守り続けること。 ⇒きゅう‐とう【旧套】 きゅう‐とく九徳キウ‥ [書経皐陶謨]舜の臣皐陶こうようが人材登用に必要とした9種の徳、寛而栗、柔而立、愿而恭、乱而敬、擾而毅、直而温、簡而廉、剛而塞、彊而義の称。 きゅう‐とく旧徳キウ‥ ①以前に行なった徳。もと施した恵み。 ②もとからの好意。 ぎゅう‐どん牛丼ギウ‥ (→)牛飯ぎゅうめしに同じ。 ぎゅう‐なべ牛鍋ギウ‥ ①牛肉を煮るのに用いる鍋。 ②牛肉を野菜などと鍋で煮ながら食う料理。明治時代行われた、現在のすきやき風のもの。うしなべ。〈[季]冬〉 きゅう‐なん急難キフ‥ さしせまった難儀。にわかに起こった災難。 きゅう‐なん救難キウ‥ 災難から人を救うこと。「―活動」 ぎゅう‐にく牛肉ギウ‥ 食用としての牛の肉。ビーフ。〈日葡辞書〉。正岡子規、くだもの「二ケ月の学費が手に入つて―を食ひに行たあとでは」 牛肉 きゅう‐にゅう吸入キフニフ ①吸い入れること。吸いこむこと。 ②特に、治療などのために、気体や霧状にした薬を吸いこむこと。 ⇒きゅうにゅう‐き【吸入器】 ⇒きゅうにゅう‐どくせい【吸入毒性】 ⇒きゅうにゅう‐べん【吸入弁】 ⇒きゅうにゅう‐ますい【吸入麻酔】 ぎゅう‐にゅう牛乳ギウ‥ ①牛の乳汁。白色の液汁で、脂肪・蛋白質・糖分・ビタミン・無機質に富む。殺菌などを経て飲料として市販するほか、バター・チーズ、練乳・乳酸菌飲料など加工乳の原料。ミルク。伊藤左千夫、去年「保存して置くことの出来ない品物、即すなわち―などは殊に困難をする」 ②牛乳・加工乳の総称。 ⇒ぎゅうにゅう‐けい【牛乳計】 きゅうにゅう‐き吸入器キフニフ‥ 重曹・食塩水などの薬物をガス・蒸気・霧の状態に変えて口から吸入させる器具。主に呼吸器系の炎症の治療などに使用。 ⇒きゅう‐にゅう【吸入】 ぎゅうにゅう‐けい牛乳計ギウ‥ 牛乳の比重を計って、その良否を検査する計器。 ⇒ぎゅう‐にゅう【牛乳】 きゅうにゅう‐どくせい吸入毒性キフニフ‥ 農薬などの化学物質の吸入によって生体に発現する毒性。直接血液に入り全身に回るため危険性が高い。 ⇒きゅう‐にゅう【吸入】 きゅうにゅう‐べん吸入弁キフニフ‥ (→)「吸込み弁」に同じ。 ⇒きゅう‐にゅう【吸入】 きゅうにゅう‐ますい吸入麻酔キフニフ‥ 気体性または気化した麻酔薬を吸入させ、肺からの吸収によって全身麻酔を行う方法。笑気・エーテルなどの麻酔薬が用いられ、呼吸に伴う麻酔回路には、開放式・半開放式・半閉鎖式・閉鎖式などの方式がある。 ⇒きゅう‐にゅう【吸入】 きゅう‐にん旧任キウ‥ 以前その任務・地位にあったこと。また、その人。↔新任 きゅう‐にん給人キフ‥ ①古代、年給1を与えられた人。 ②戦国時代、大名から恩給を与えられ家臣化した在地武士。 ③江戸時代、藩主から知行地(給地)を与えられた家臣。 キュー‐ねつQ熱】 1937年オーストラリアのクインズランド(Queensland)に発生報告された熱病。世界各地に見られる。日本には常在しない。ウシ・ヒツジ・齧歯げっし類などの病で、乳汁や排泄物から人にも感染し、発熱・肺炎をおこす。病原体はリケッチアの一種。 きゅう‐ねったいく旧熱帯区キウ‥ 生物地理学上の一区域。アジア・アフリカ大陸・西太平洋諸島の熱帯地方を主とする。動物地理区としては、東洋区とエチオピア区(または両亜区)に分けるのが普通。→植物区系(図) きゅうねつ‐はんのう吸熱反応キフ‥オウ 熱の吸収を伴う化学反応。↔発熱反応 きゅう‐ねん旧年キウ‥ (新年にいう)去年。昨年。〈[季]新年〉。「―中はお世話になりました」 きゅう‐のう嗅脳キウナウ 嗅覚にあずかる脳の部分。人では嗅脳系は大脳前頭葉の下面にあり、嗅球・嗅索・嗅三角の各部を含む細長い箆へら状の嗅葉と、その基底部の梁下野・前有孔質・終板旁回ぼうかいとから成る。嗅覚情報は鼻腔の嗅神経から嗅球・嗅索を経て海馬旁回前端部(嗅内野)に伝えられる。 きゅう‐の‐まい急の舞キフ‥マヒ 能の舞事まいごとの一つ。最も急速な舞。「道成寺」など少数の能にある。 きゅう‐は旧派キウ‥ ①古くから行われている流儀。旧式なやり方。 ②旧来の流派。特に新派劇に対して歌舞伎劇の称。↔新派。 ⇒きゅうは‐けいほうがく【旧派刑法学】 ⇒きゅうは‐げき【旧派劇】 きゅう‐は急派キフ‥ 急いで派遣すること。「係官を―する」 きゅう‐ば弓馬】 ①弓術と馬術。転じて、武芸一般。 ②戦争。 ③武士。 ⇒きゅうば‐の‐いえ【弓馬の家】 ⇒きゅうば‐の‐みち【弓馬の道】 きゅう‐ば急場キフ‥ さしせまって処置をしなければならない場合。せっぱつまった場面。 ⇒きゅうば‐しのぎ【急場凌ぎ】 キューバCuba・玖馬】 (スペイン語名クーバ) ①カリブ海、西インド諸島中最大の島。 ②キューバ島を中心とする共和国。1898年の米西戦争の結果、1902年スペインから独立するが、アメリカ合衆国に従属。59年フィデル=カストロを指導者とする革命が起こってバティスタ政権を倒し、61年には社会主義体制を宣言。主要産業はサトウキビとタバコ。面積11万1000平方キロメートル。人口1124万(2004)。首都ハバナ。→中央アメリカ(図)。 ハバナ 撮影:田沼武能 ⇒キューバ‐きき【キューバ危機】 ぎゅう‐ば牛馬ギウ‥ 牛と馬。「―のごとくこき使う」 ⇒ぎゅうば‐そう【牛馬走】 きゅう‐はい九拝キウ‥ ①中国、周代に定めた9種の礼拝法、すなわち、稽首・頓首・空首・振動・吉拝・凶拝・奇拝・褒拝・粛拝。 ②天皇への拝賀・奏慶などの時、諸臣が立って左・右・左、すわって左・右・左、ひざまずいて2度、立って1度拝すること。 ③幾度も礼拝して深い敬意を表すこと。「三拝―」 ④手紙の末尾に記して敬意を表す語。 きゅう‐はい朽敗キウ‥ くちてくずれること。 きゅう‐はい朽廃キウ‥ くちて役に立たなくなること。 きゅう‐はいすい給排水キフ‥ 給水と排水。 キューバ‐ききキューバ危機】 1962年、ソ連のキューバへの核ミサイル搬入をめぐって生じた米ソ間の対立。ソ連がミサイル撤去に同意し解決。核戦争の危機を招いたが、米ソ関係改善の契機ともなった。 ⇒キューバ【Cuba・玖馬】 きゅう‐はく九陌キウ‥ 9本の大道。都大路。 きゅう‐はく休泊キウ‥ 休息し、宿泊すること。 きゅう‐はく急迫キフ‥ 事のさし迫ること。せっぱつまること。「事態が―する」 きゅう‐はく窮迫】 追いつめられて、どうにもならないこと。生活に困ること。困窮。窮苦。「暮しが―する」「財政の―」 きゅう‐ばく旧幕キウ‥ (旧幕府の略)明治維新後に、江戸幕府を指して呼んだ語。「―時代」 きゅうは‐けいほうがく旧派刑法学キウ‥ハフ‥ (→)古典派刑法学に同じ。 ⇒きゅう‐は【旧派】 きゅうは‐げき旧派劇キウ‥ (→)旧劇きゅうげきに同じ。↔新派劇 ⇒きゅう‐は【旧派】 きゅうば‐しのぎ急場凌ぎキフ‥ 一時の間に合せで何とかその場を切り抜けること。また、その手段。 ⇒きゅう‐ば【急場】 ぎゅうば‐そう牛馬走ギウ‥ (牛馬を扱う下僕の意)自分の謙称。〈伊呂波字類抄〉 ⇒ぎゅう‐ば【牛馬】 きゅう‐はつ窮髪】 (「髪」は草木の意)北方のはての不毛の地。 きゅう‐ばつ救抜キウ‥ 苦悩・貧困・汚濁などからすくいだすこと。 きゅう‐はっしん急発進キフ‥ 自動車などを急激に発進させること。 きゅうば‐の‐いえ弓馬の家‥イヘ 武士の家柄。武家。武門。 ⇒きゅう‐ば【弓馬】 きゅうば‐の‐みち弓馬の道】 ①弓を射、また馬に乗る道。武道。武芸。 ②中世、武士の心がまえ・生き方を示す語。弓矢の道。 ⇒きゅう‐ば【弓馬】 きゅう‐ばら急腹キフ‥ 急にはらだつこと。和合人「団扇うちわがこつちへあがつたもんだから、―で」 きゅう‐はん旧版キウ‥ 新版に対して、もとの出版物。改訂・増補などを施す前の版。 きゅう‐はん旧藩キウ‥ 明治維新後に、江戸幕府時代の各藩を呼んだ語。 きゅう‐はん急坂キフ‥ 勾配こうばいの急な坂。 きゅう‐ばん吸盤キフ‥ くぼんだ外形を具え、筋肉などの働きにより、その内部の圧力を減じて他物に付着する器官。吸虫類・蛭ひる類・頭足類(タコ・イカ)、ハゼ・コバンイタダキなどの魚類やヤモリなどに見られる。また、広くは同様の機能をもつゴムや合成樹脂製の器具やその部分品。 きゅうはん‐ぼん求版本キウ‥ すでに刊行した本の版木を版元から買い求めて再び印刷した本。 きゅう‐ひ給費キフ‥ 費用を与えること。二葉亭四迷、浮雲「試験を受けて見た所幸ひにして及弟する入舎する、ソレ―が貰へる」 ⇒きゅうひ‐せい【給費生】 きゅう‐ひ厩肥キウ‥ ⇒うまやごえ きゅう‐び急火キフ‥ ①にわかに燃えたつ火。 ②火力の強い火。 きゅう‐び鳩尾キウ‥ ①胸骨の下の中央のくぼんだところ。みぞおち。はとお。 ②「鳩尾の板」の略。 ⇒きゅうび‐さき【鳩尾先】 ⇒きゅうび‐の‐いた【鳩尾の板】 きゅう‐び糗糒キウ‥ (→)乾飯ほしいいに同じ。 ぎゅう‐ひ牛皮ギウ‥ ①牛の皮。 ②「ぎゅうひ(求肥)」参照。 ぎゅう‐ひ求肥ギウ‥ (唐から渡った時、「牛皮」という文字を忌んで「求肥」と改めたという)求肥飴の略。 ⇒ぎゅうひ‐あめ【求肥飴】 ⇒ぎゅうひ‐こんぶ【求肥昆布・牛皮昆布】 ⇒ぎゅうひ‐とう【求肥糖】 ぎゅうひ‐あめ求肥飴ギウ‥ 白玉粉を蒸し、あるいは水とあわせて熱を加え、これに白砂糖と水飴とを加えて練り固めた、柔軟で弾力ある菓子。求肥糖。求肥。牛皮。 ⇒ぎゅう‐ひ【求肥】 キューピーKewpie】 オニール(Rose O'Neill1874〜1944)のキューピッドの絵を模したセルロイド製のおもちゃ。頭の先がとがり、目の大きい裸体の人形。1910年代にアメリカで発売。商標名。 ぎゅうひ‐こんぶ求肥昆布・牛皮昆布ギウ‥ 昆布の加工品の一種。蒸した昆布を砂糖・酢などに漬けてから乾燥させたもの。そのまま食べるほか、白身魚の求肥巻きや鯖の棒鮨に使う。竜皮昆布。 ⇒ぎゅう‐ひ【求肥】 きゅうび‐さき鳩尾先キウ‥ みぞおちの下。 ⇒きゅう‐び【鳩尾】 きゅう‐ひしつ旧皮質キウ‥ 大脳皮質のうち系統発生的に古い部分。古皮質。↔新皮質。→大脳辺縁系 キュービズムcubism⇒キュビスム きゅうひ‐せい給費生キフ‥ 学資を給与される学生・生徒。↔自費生 ⇒きゅう‐ひ【給費】 きゅう‐ピッチ急ピッチキフ‥ 調子・進行が急速なさま。 キューピッドCupid】 (Cupido ラテン)ローマの恋愛の神。ヴィーナスの子。通常、裸で背に小さい翼が生え、弓を手にする子供として描かれる。その矢に射られると恋におちるとされる。クピド。→エロス ぎゅうひ‐とう求肥糖ギウ‥タウ (→)求肥飴に同じ。 ⇒ぎゅう‐ひ【求肥】 きゅうび‐の‐いた鳩尾の板キウ‥よろいの付属具で、射向いむけの肩から胸の上をおおう鉄製の革包みにした板。左胸部に位置し、長方形で装飾がある。→大鎧(図) 鳩尾の板 ⇒きゅう‐び【鳩尾】 きゅうび‐の‐きつね九尾の狐キウ‥ 多くの年を経て、尾が九つにわかれ、変幻自在で人をだますという狐。「金毛―」 きゅう‐びょう急病キフビヤウ 急に起こった病気。「―人」 きゅう‐ひん宮嬪】 宮中の女官。宮女。 きゅう‐ひん救貧キウ‥ 貧困者を救うこと。 ⇒きゅうひん‐ほう【救貧法】 きゅう‐びん急便キフ‥ 急ぎのたより。急ぎの使い。 きゅうひん‐ちゅうせい九品中正キウ‥ 魏晋南北朝の官吏登用法。漢代の郷挙里選きょうきょりせんに代わって魏の時に始められたもの。地方の州郡に中正という官をおき、その地方の官吏志望者を9等に評価して推挙させ、その判定に基づき登用。九品官人法。→科挙 きゅうひん‐ほう救貧法キウ‥ハフ 貧困者の生活を扶助し、適当な手段を講じて自活に導くことを目的とする法。特にイギリスで、囲い込み(エンクロージャー)政策により土地を失った農民に対する救済・労働立法。1563年以降しばしば発布。エリザベス時代、1601年の救貧法が有名。 ⇒きゅう‐ひん【救貧】 きゅう‐ふ旧夫キウ‥ もとの夫。前夫。 きゅう‐ふ旧婦キウ‥ もとの妻。前妻。 きゅう‐ふ休符キウ‥ (→)休止符に同じ。 きゅう‐ふ朽腐キウ‥ち腐ること。腐朽。 きゅう‐ふ給付キフ‥ ①財物を供給・交付すること。「補助金を―する」 ②債権の目的(内容)である債務者の行為、すなわち債務の履行のために債務者がなすべき行為(作為・不作為)の総体。 ⇒きゅうふ‐ぎょうせい【給付行政】 ⇒きゅうふ‐そしょう【給付訴訟】 ⇒きゅうふ‐はんけつ【給付判決】 きゅう‐ぶ休部キウ‥ 部の活動を休止すること。また、部活動を休むこと。 キューブcube(→)立方体きゅう‐ふう旧風キウ‥ 古い風習。昔からのしきたり。旧慣。〈伊呂波字類抄〉 きゅう‐ふう急風キフ‥ 疾風はやて。陣風。 きゅうふ‐ぎょうせい給付行政キフ‥ギヤウ‥ サービスの提供、社会保障、資金等の助成を通じて国民の福祉の向上をはかる行政。 ⇒きゅう‐ふ【給付】 きゅう‐ふく九服キウ‥ ①(「服」は服従の意)中国、周代に、邦国を王城からの距離によって九つに分けた区分、すなわち侯服・甸服でんぷく・男服・采服・衛服・蛮服・夷服・鎮服・藩服の称。 ②王が吉事に着る9種の礼服。 きゅうふ‐そしょう給付訴訟キフ‥ 被告に対し給付(金銭支払い、物の引渡し等)を命ずる判決を求める訴え。給付の訴え。 ⇒きゅう‐ふ【給付】 きゅう‐ぶつ旧物キウ‥ 古くからあるもの。古くさいもの。「―を一掃する」 きゅうふ‐はんけつ給付判決キフ‥ 被告に給付を命ずることを内容とする判決。すなわち給付訴訟における原告勝訴の判決。 ⇒きゅう‐ふ【給付】 キューブリックStanley Kubrick】 アメリカの映画監督。娯楽性を優先するアメリカ映画界で常に芸術性を追求した。作「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「フルメタル‐ジャケット」など。(1928〜1999) きゅう‐ブレーキ急ブレーキキフ‥ 自動車や電車などが、急激に制動装置を働かせること。 きゅう‐ぶん旧聞キウ‥ ふるい話。以前に聞いていて耳新しくない話。「―に属する」 きゅう‐ぶん球分キウ‥ 球を平行な2平面で切ったときその間に挟まれた部分。 きゅう‐ぶん給分キフ‥ 家臣に給与する米・銭・所領。また、主人が奉公人に与える給金・給料。好色一代男3「機織る女さへ―の積つもりあり」 ⇒給分立つ ぎゅう‐ふん牛糞ギウ‥ 牛のくそ。肥料などにする。

きゅう‐つい【窮追】🔗🔉

きゅう‐つい窮追】 ①追いつめること。 ②問いつめること。

きゅう‐つう【窮通】🔗🔉

きゅう‐つう窮通】 困窮と栄達。窮達。

きゅう‐と【窮途】🔗🔉

きゅう‐と窮途】 ①道中で困窮すること。 ②行き詰まった困難な境遇。

きゅう‐とう【窮冬】🔗🔉

きゅう‐とう窮冬】 冬のおしつまった時期。陰暦12月。

きゅう‐はく【窮迫】🔗🔉

きゅう‐はく窮迫】 追いつめられて、どうにもならないこと。生活に困ること。困窮。窮苦。「暮しが―する」「財政の―」

きゅう‐はつ【窮髪】🔗🔉

きゅう‐はつ窮髪】 (「髪」は草木の意)北方のはての不毛の地。

きゅう‐ぼう【窮乏】‥ボフ🔗🔉

きゅう‐ぼう窮乏‥ボフ 金や物が著しく不足して苦しむこと。「物資が―する」「―生活」 ⇒きゅうぼうか‐ほうそく【窮乏化法則】

きゅうぼうか‐ほうそく【窮乏化法則】‥ボフクワハフ‥🔗🔉

きゅうぼうか‐ほうそく窮乏化法則‥ボフクワハフ‥ 〔経〕マルクスが「資本論」で定式化した法則。資本の蓄積過程は一方で富の蓄積をもたらすと同時に、他方で労働者階級の窮乏化をもたらすとする考え方。 ⇒きゅう‐ぼう【窮乏】

きゅう‐みん【窮民】🔗🔉

きゅう‐みん窮民】 貧乏などのため生活に困っている人民。

きゅう‐めい【窮命】🔗🔉

きゅう‐めい窮命】 運命のきわまること。きわめて苦しい目にあうこと。

きゅう‐やく【窮厄】🔗🔉

きゅう‐やく窮厄】 危難にあって苦しむこと。

きゅう‐よ【窮余】🔗🔉

きゅう‐よ窮余】 追いつめられて困り切ったあげく。苦しまぎれ。 ⇒きゅうよ‐の‐いっさく【窮余の一策】

きゅうよ‐の‐いっさく【窮余の一策】🔗🔉

きゅうよ‐の‐いっさく窮余の一策】 困って追いつめられた末に思いついた一つの手段。 ⇒きゅう‐よ【窮余】

きゅう‐り【窮理】🔗🔉

きゅう‐り窮理】 [易経説卦「理を窮め性を尽くし、以て命に至る」] ①物事の道理・法則をきわめつくすこと。究理。 ②宋学の方法。程頤ていいらが重視し、格物を「物の理に窮め至ること」としたことから、格物致知の方法の実質を担うものとされ、宋学は窮理の学と称されるに至った。→格物→居敬きょけい⇒きゅうり‐がく【窮理学】

きゅうり‐がく【窮理学】🔗🔉

きゅうり‐がく窮理学】 事理をきわめる学問。江戸後期、西洋物理学の呼称。明治初年、哲学の意にも用いた。究理学。 ⇒きゅう‐り【窮理】

きゅうりずかい【窮理図解】‥ヅ‥🔗🔉

きゅうりずかい窮理図解‥ヅ‥ 物理学の通俗的解説書。福沢諭吉著。3巻。1868年(慶応4)刊。イギリスのチャンブル・ボン、アメリカのカッケンボス・スウィフト・コルネル・ミッチェルらの著書を参考にして記す。訓蒙窮理図解。

きゅうりつう【窮理通】🔗🔉

きゅうりつう窮理通】 物理学書。帆足ほあし万里著。8巻。1836年(天保7)成る。西洋の物理学書を参照して、広く自然現象・文化現象の全般にわたり組織的・科学的説明を与える。

きわまり【極まり・窮まり】キハマリ🔗🔉

きわまり極まり・窮まりキハマリ きわまること。また、そのところ。はて。極点。極致。法華義疏長保点「崖キハマリに望みて即ち信ぜしめむとなり」 ⇒きわまり‐づき【極月】

きわま・る【極まる・窮まる】キハマル🔗🔉

きわま・る極まる・窮まるキハマル 〔自五〕 (自然と際に至る意) ①ぎりぎりの限度に達する。極限の状態に至る。竹取物語「きたなげなる所に年月を経て物し給ふ事、―・りたるかしこまり」。宇津保物語俊蔭「禍―・る身ならば」。「懇切―・る指導」「感―・って泣き出す」 ②果てまで来る。終りとなる。つきる。平家物語11「末代澆季なりとも帝運の―・る程の御事はあらじかし」。「道ついに―・る」 ③(「谷まる」とも書く)動きのとれない状態に陥る。行き詰まって苦しむ。窮する。方丈記「日を経つつ―・りゆくさま、少水の魚のたとへにかなへり」。徒然草「人、恒の産なき時は恒の心なし。人―・りてぬすみす」。日葡辞書「ワガシンダイ(進退)ココニキワマル」 ④そういう結論に到達する。決定する。きまる。

きわ・む【極む・窮む】キハム🔗🔉

きわ・む極む・窮むキハム [一]〔自下二〕 極限に達する。きわまる。新撰六帖1「数ふるもみ冬の後の冬なればいとど寒さの―・めゆくかな」。徒然草「―・むる官・位に至りぬれば」 [二]〔他下二〕 ⇒きわめる(下一)

きわ・める【極める・窮める・究める】キハメル🔗🔉

きわ・める極める・窮める・究めるキハメル 〔他下一〕[文]きは・む(下二) (際に至るようにする意) ①極限に達せさせる。果てまで物事をおしつめる。源氏物語澪標「太政大臣にて位を―・むべし」。日葡辞書「エイグヮヲキワムル」「カウミャウヲキワムル」。「山頂を―・める」「口を―・めてののしる」 ②終わらす。源氏物語明石「何許りの誤りにてかこの渚に命を―・めむ」 ③(ふつう「究める」と書く)深く追究して物事の本質や真相をつかむ。今昔物語集11「三密の法を―・めて衆生を導くべし」。「蘊奥うんのうを―・める」 ④定める。きめる。狂言、鬮罪人「これに―・めましよ」

ぐうじ‐ゆ【窮子喩】🔗🔉

ぐうじ‐ゆ窮子喩】 〔仏〕法華七喩の一つ。信解品に説く。長者の出と知らずに流浪している貧窮の子を父親が見つけ、手段を尽くしてその嗣子であることを自覚させる。衆生しゅじょうが三界に流転しているのを仏の慈悲方便で善導し、正道をさとらせるのにたとえる。長者窮子喩。

たし‐な・い【足し無い・窮い】🔗🔉

たし‐な・い足し無い・窮い】 〔形〕[文]たしな・し(ク) 物に乏しい。苦しい。浄瑠璃、義経千本桜「終に泣かぬ弁慶が―・い涙をこぼせしは」 ○他事ながらたじながら あなたには直接関係ないことですが、の意。手紙で、自分の側の出来事や様子をへりくだって述べるのに用いる。「平癒致しましたので―御安心下さい」 ⇒た‐じ【他事】

[漢]窮🔗🔉

 字形  筆順 〔穴部10画/15画/常用/2171・3567〕 〔音〕キュウ(漢) グウ(呉) 〔訓〕きわめる・きわまる [意味] ①極限まで達する。きわまる。つきつめる。きわめる。「窮極・窮理・無窮」 ②行きづまってどうにもならなくなる。追いつめられて苦しむ。「返答に窮する」「窮すれば通ず」「窮迫・窮地・窮余・困窮・貧窮ひんきゅう・びんぐう」 [解字] 形声。「穴」+音符「躬」(=身をかがめる)。身をかがめて入るゆきづまりの穴の意。は異体字。

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