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けい‐か【蛍火】‥クワ🔗🔉

けい‐か蛍火‥クワ ほたるの光。ほたるび。

けいこう‐こうたいほう【蛍光抗体法】‥クワウカウ‥ハフ🔗🔉

けいこう‐こうたいほう蛍光抗体法‥クワウカウ‥ハフ 蛍光色素と結合させた抗体を組織切片や塗抹標本に反応させ、蛍光顕微鏡で蛍光を検出して抗原の所在や分布を調べる方法。免疫蛍光法。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐しょく【蛍光色】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐しょく蛍光色‥クワウ‥ ①蛍の光のような、青みがかった白色。 ②蛍光をともなった色の総称。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐せんりょう【蛍光染料】‥クワウ‥レウ🔗🔉

けいこう‐せんりょう蛍光染料‥クワウ‥レウ ①蛍光を発する染料。フルオレセインの類。 ②蛍光増白剤のこと。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐ぞうはく‐ざい【蛍光増白剤】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐ぞうはく‐ざい蛍光増白剤‥クワウ‥ 紫外線を吸収して青い蛍光を発する無色の化合物。繊維が吸収する青い色をおぎなって布地を純白に見せる。蛍光漂白剤。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐たい【蛍光体】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐たい蛍光体‥クワウ‥ 外部からの光などの刺激により蛍光を発する物質。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐とう【蛍光灯】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐とう蛍光灯‥クワウ‥ ①放電灯の一種。水銀蒸気中の放電によって生ずる紫外線をガラス管内面に塗った蛍光体で可視光線にして照明するもの。 ②(すぐには点灯しないところから)反応の鈍い人。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐とりょう【蛍光塗料】‥クワウ‥レウ🔗🔉

けいこう‐とりょう蛍光塗料‥クワウ‥レウ 蛍光体を含む塗料。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐ばん【蛍光板】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐ばん蛍光板‥クワウ‥ 蛍光体を塗布した板。紫外線・X線・放射線・電子線等を照射すれば可視光を発してその存在または像を示す。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けいこう‐ペン【蛍光ペン】‥クワウ‥🔗🔉

けいこう‐ペン蛍光ペン‥クワウ‥ 蛍光を発する顔料を用いたペン。主にマーカーに用いる。 ⇒けい‐こう【蛍光】

けい‐せき【蛍石】🔗🔉

けい‐せき蛍石⇒ほたるいし

けい‐せつ【蛍雪】🔗🔉

けい‐せつ蛍雪】 [蒙求「孫康は雪に映じ、車胤は蛍を聚あつむ」](晋の車胤は貧乏で灯油が買えず、袋に蛍を集めてその光で書を読み、孫康もやはり貧しかったため、雪明りで書を読んだという故事による)辛苦して学問すること。苦学。蛍窓。蛍の光窓の雪。 ⇒けいせつ‐の‐こう【蛍雪の功】

けいせつ‐の‐こう【蛍雪の功】🔗🔉

けいせつ‐の‐こう蛍雪の功】 苦学した成果。沙石集1「―年積り、碩学の聞え有りけり」 ⇒けい‐せつ【蛍雪】

けい‐そう【蛍窓】‥サウ🔗🔉

けい‐そう蛍窓‥サウ(→)蛍雪に同じ。 ②書斎の窓。

つち‐ぼたる【地蛍・蛍蛆】🔗🔉

つち‐ぼたる地蛍・蛍蛆】 ホタルの無翅の雌成虫、または幼虫の通称。水辺の地上やくさむらにすみ、蛆形扁平で腹端に発光器がある。みずぼたる。

ほたる【蛍】🔗🔉

ほたる】 ①ホタル科の甲虫の総称。体は軟弱で細長く、背面は扁平。熱帯を中心に、世界に約2000種が分布。多くは腹端に発光器をもち、夜間、青白い光を点滅する。幼虫は陸生または水生で肉食、発光するものがある。日本にはゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルなどの種類があり、特に前2者は古来蛍狩の対象として親しまれる。ほたろ。なつむし。くさのむし。〈[季]夏〉。〈倭名類聚鈔19〉 ゲンジボタル 提供:ネイチャー・プロダクション ヘイケボタル 提供:ネイチャー・プロダクション ②源氏物語の巻名。 ⇒ほたる‐いか【蛍烏賊】 ⇒ほたる‐いし【蛍石】 ⇒ほたる‐がい【蛍貝】 ⇒ほたる‐かご【蛍籠】 ⇒ほたる‐かずら【蛍蔓】 ⇒ほたる‐がっせん【蛍合戦】 ⇒ほたる‐がり【蛍狩】 ⇒ほたる‐ぐさ【蛍草】 ⇒ほたる‐さいこ【蛍柴胡】 ⇒ほたる‐そう【蛍草】 ⇒ほたる‐ぞく【蛍族】 ⇒ほたる‐で【蛍手】 ⇒ほたる‐なす【蛍なす】 ⇒ほたる‐び【蛍火】 ⇒ほたる‐ぶくろ【蛍袋・山小菜】 ⇒ほたる‐ぶね【蛍船】 ⇒蛍の光、窓の雪 ⇒蛍二十日に蝉三日

ほたる‐いか【蛍烏賊】🔗🔉

ほたる‐いか蛍烏賊】 ホタルイカモドキ科のイカ。小形で、胴長6センチメートル弱。体の各部に数百個の発光器を備え、刺激を受けると青白い光を発する。水深600メートルくらいにすむが、5〜6月の産卵期には夜浮上する。オホーツク海から日本海、熊野灘以北の本州太平洋岸に分布する。富山湾での漁獲量が多い。富山湾の群遊海面は特別天然記念物。食用。まついか。〈[季]春〉 ほたるいか ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐いし【蛍石】🔗🔉

ほたる‐いし蛍石】 フッ化カルシウムから成る鉱物。等軸晶系、ガラス光沢をもつ。劈開へきかいが顕著。硬度4。細粉にして硫酸と共に白金器または鉛器中で加熱するとフッ化水素を生じる。ガラス工業・光学器械などに使用される。フローライト。 蛍石 撮影:松原 聰 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐がい【蛍貝】‥ガヒ🔗🔉

ほたる‐がい蛍貝‥ガヒ マクラガイ科の巻貝。殻高約2センチメートル。紡錘形で、白色に近く、栗色の折線模様がある。日本の中部以南の浅海の砂底にすみ、干潮時に干潟をはい回って餌をとる。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐かご【蛍籠】🔗🔉

ほたる‐かご蛍籠】 蛍を入れて飼養観賞する籠。〈[季]夏〉 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐かずら【蛍蔓】‥カヅラ🔗🔉

ほたる‐かずら蛍蔓‥カヅラ ムラサキ科の多年草。山野に生じ、茎は地面を這う。楕円形の葉面に刺とげが目立つ。紫色5弁、基部筒形の美花をつける。瑠璃草。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐がっせん【蛍合戦】🔗🔉

ほたる‐がっせん蛍合戦】 蛍が交尾のため入り乱れて飛ぶこと。〈[季]夏〉 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐がり【蛍狩】🔗🔉

ほたる‐がり蛍狩】 蛍を捕るあそび。〈[季]夏〉 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐ぐさ【蛍草】🔗🔉

ほたる‐ぐさ蛍草】 ツユクサの別称。〈[季]秋〉 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐さいこ【蛍柴胡】🔗🔉

ほたる‐さいこ蛍柴胡】 セリ科の多年草。山野に自生し、茎の高さ約1メートル。根葉は長柄のある箆へら形。夏、黄色の小花を集散花序に開き、長楕円形の小さな果実を結ぶ。ミシマサイコより大型。根を解熱剤とする。ホタルソウ。ダイサイコ。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐そう【蛍草】‥サウ🔗🔉

ほたる‐そう蛍草‥サウ ①ホタルサイコの別称。 ②ツユクサの別称。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐ぞく【蛍族】🔗🔉

ほたる‐ぞく蛍族】 (夜間タバコの火が蛍のように見えることから)室内で喫煙ができず、ベランダなどに出てタバコを吸う人たちの俗称。1980年代末からいう語。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐で【蛍手】🔗🔉

ほたる‐で蛍手】 磁器に施された半透明の文様。また、その文様の磁器。透彫すかしぼりの文様を透明釉ゆうで埋めたもので、光を通すと文様が浮き出て見える。中国明代に創始。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐なす【蛍なす】🔗🔉

ほたる‐なす蛍なす】 〔枕〕 蛍の光のほのかなところから「ほのかに」にかかる。万葉集13「玉梓たまずさの使の言へば―ほのかに聞きて」 ⇒ほたる【蛍】

ほたるのひかり【蛍の光】🔗🔉

ほたるのひかり蛍の光】 歌曲の名。原曲はスコットランド民謡。バーンズ作詞「楽しかった昔」(Auld Lang Syne)によって別れの歌として歌われる。日本では明治時代に「小学唱歌集」に採り入れられ広まった。 ○蛍の光、窓の雪ほたるのひかりまどのゆき (晋の車胤は貧乏で油がないため蛍を集めてその光で読書し、孫康は窓の雪に照らして読書したという故事から)苦学すること。学問にいそしむこと。蛍雪けいせつ⇒ほたる【蛍】 ○蛍二十日に蝉三日ほたるはつかにせみみっか 盛りの短いことのたとえ。 ⇒ほたる【蛍】

○蛍の光、窓の雪ほたるのひかりまどのゆき🔗🔉

○蛍の光、窓の雪ほたるのひかりまどのゆき (晋の車胤は貧乏で油がないため蛍を集めてその光で読書し、孫康は窓の雪に照らして読書したという故事から)苦学すること。学問にいそしむこと。蛍雪けいせつ⇒ほたる【蛍】

○蛍二十日に蝉三日ほたるはつかにせみみっか🔗🔉

○蛍二十日に蝉三日ほたるはつかにせみみっか 盛りの短いことのたとえ。 ⇒ほたる【蛍】 ほたる‐び蛍火】 ①夜間、蛍の放つ光。けいか。〈[季]夏〉。神代紀「―の光かかやく神」 ②埋火うずみびの小さく残ったもの。 ⇒ほたる【蛍】 ほたる‐ぶくろ蛍袋・山小菜】 キキョウ科の多年草。原野・路傍などに自生し、高さ30〜50センチメートル。夏、茎頂に淡紫色の大きな鐘形花を数個下垂、そのさまが提灯(火垂る)に似る。山地のものは紅紫色をおびる。若芽は食用。花筒に蛍を入れるというのは俗説。〈[季]夏〉 ほたるぶくろ ホタルブクロ 撮影:関戸 勇 ⇒ほたる【蛍】 ほたる‐ぶね蛍船】 蛍狩に行く人の乗る船。 ⇒ほたる【蛍】 ほ‐たれ穂垂】 正月の削掛けずりかけ。〈[季]新年〉 ⇒ほたれ‐くび【穂垂首】 ⇒ほたれ‐ひき【穂垂ひき】 ⇒ほたれ‐ぼし【穂垂星】 ほたれ‐くび穂垂首】 穂垂のような首。戦場でうちとった切口から肉などの垂れて出た醜い首。 ⇒ほ‐たれ【穂垂】 ほたれ‐ひき穂垂ひき】 (九州地方で)正月14日の小正月の年越し。穂垂節句。穂垂吹き。 ⇒ほ‐たれ【穂垂】 ほたれ‐ぼし穂垂星】 豊年のしるしにあらわれるという星。彗星の一種という。 ⇒ほ‐たれ【穂垂】 ボタロー‐かんボタロー管‥クワン (イタリア生れのフランスの外科医ボタロー(L. Botallo1519頃〜1587頃)の名に因む)肺動脈と大動脈をつなぐ胎生期の血管。胎児では右心室から肺動脈に駆出される血液は大部分動脈管を経て直接大動脈に流入する。生後呼吸開始とともに動脈管は閉じ、線維索(動脈管索)に変化する。生後も開存する異状を動脈管開存といい、右心肥大・肺高血圧症などを起こす。 ほ‐だわら穂俵‥ダハラ ホンダワラのこと。干して藁わらで束ね、米俵の形とし、蓬莱ほうらい飾りに用いる。〈[季]新年〉 ぼ‐たん牡丹】 ①ボタン科の落葉低木。中国原産。中国で花王と称する。観賞用・薬用に古くから栽培。高さ1メートル余。葉は羽状複葉。4〜5月頃、直径20センチメートルもある美花を開く。園芸品種が多く、色は紅・紫・白・淡紅など。根皮は漢方生薬の牡丹皮で、駆瘀血くおけつ剤。頭痛・腰痛・婦人病などの治療に用いる。二十日草。深見草。名取草。山橘。〈[季]夏〉。〈色葉字類抄〉→寒牡丹。 ボタン 撮影:関戸 勇 ⇒ぼうたん。 ③紋所の名。牡丹の花や葉にかたどる。また文様としても用いられる。牡丹唐草・牡丹唐獅子など。 牡丹 ④(「獅子に牡丹」の「獅子」に「猪しし」をかけて)猪いのししの肉の隠語。 ⇒ぼたん‐えび【牡丹蝦】 ⇒ぼたん‐きょう【牡丹杏】 ⇒ぼたん‐ざくら【牡丹桜】 ⇒ぼたん‐たまご【牡丹卵】 ⇒ぼたん‐づる【牡丹蔓】 ⇒ぼたん‐な【牡丹菜】 ⇒ぼたん‐なべ【牡丹鍋】 ⇒ぼたん‐の‐め【牡丹の芽】 ⇒ぼたん‐ばけ【牡丹刷毛】 ⇒ぼたん‐ぼうふう【牡丹防風】 ⇒ぼたん‐やり【牡丹槍】 ⇒ぼたん‐ゆき【牡丹雪】 ボタンbotão ポルトガル・鈕・釦】 ①衣服などの打ち合せ部分を留める具。重なる部分の一方にあけた穴やループにくぐらせて留める。貝殻・金属・ガラス・合成樹脂などでつくる。「―をはめる」 ②機械などを作動させるために指で押す、突出した部分。「―を押す」 ⇒ボタン‐あな【ボタン孔】 ⇒ボタン‐せんそう【ボタン戦争】 ⇒ボタン‐ダウン【button-down collar】 ⇒ボタン‐でんち【ボタン電池】 ⇒ボタン‐の‐き【ボタンの木】 ⇒ボタン‐ホール【buttonhole】 ⇒ボタンの掛け違い ボタン‐あなボタン孔】 ボタン1を通すために、衣類の上前にあけ、糸でかがったり布で縁取ったりした孔。ボタンホール。 ⇒ボタン【botão ポルトガル・鈕・釦】 ぼたん‐えび牡丹蝦】 タラバエビ科のエビ。体長15センチメートルになり、濃い黄赤色で体側に不規則な赤色斑紋がある。性転換するため体長10センチメートル以上のものはすべて雌。北海道の内浦湾から土佐湾にかけての水深300〜500メートルにすみ、10月から5月にかけて底引網や手繰網で漁獲する。肉は甘味があって美味。別なエビをボタンエビと呼ぶ地方もある。 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ぼたんか‐しょうはく牡丹花肖柏‥クワセウ‥ ⇒しょうはく(肖柏) ぼたん‐きょう牡丹杏‥キヤウ スモモの一品種。〈[季]夏〉 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ぼたん‐こう牡丹江‥カウ ①(Mudan Jiang)中国東北部の松花江の支流。吉林省の牡丹嶺に発源、鏡泊湖に入り依蘭で松花江に注ぐ。全長725キロメートル。 ②1の中流にある黒竜江省の工業都市。三つの鉄道幹線の交点。人口101万4千(2000)。 ぼたん‐ざくら牡丹桜】 ヤエザクラの別称。 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ボタン‐せんそうボタン戦争‥サウ ミサイルの発射ボタンなどを押すだけで開始・終了するような形態の戦争。軍事技術の高度化・自動化や核兵器の発達をたとえていう。 ⇒ボタン【botão ポルトガル・鈕・釦】 ボタン‐ダウンbutton-down collar】 シャツ‐カラーの一種。折り返した衿先を、身頃にボタンで留めるもの。 ⇒ボタン【botão ポルトガル・鈕・釦】 ぼたん‐たまご牡丹卵】 卵料理。熱した胡麻油の中に鶏卵を割って落とし、白身がひろがり黄身をかこむさまを牡丹の花に見立てたもの。 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ぼたん‐づる牡丹蔓】 キンポウゲ科の蔓性多年草。山地に自生し、葉柄によって他物にからみつく。全体や花はセンニンソウに似、葉は複葉で、ボタンに似る。夏、葉のつけ根に小形白色の花をつけ、毛を密生した痩果そうかを結ぶ。有毒植物の一つ。エミグサ。 ボタンヅル 撮影:関戸 勇 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ぼたんていかんこんき牡丹亭還魂記‥クワン‥ 明代の戯曲。湯顕祖作。杜麗娘という娘が夢で密会した書生柳夢梅に恋いこがれたすえに死に、幽魂となって夢梅と会い、蘇生して結ばれる。還魂記。 ボタン‐でんちボタン電池】 ボタンのような小さく扁平な円形の電池。 ⇒ボタン【botão ポルトガル・鈕・釦】 ぼたんどうろう牡丹灯籠】 ①三遊亭円朝口演の人情噺。「怪談牡丹灯籠」の略称。中国の小説「剪灯せんとう新話」中の「牡丹灯記」を浅井了意が翻案して「伽婢子おとぎぼうこ」中に収録、円朝がこれに天保年間牛込の旗本の家に起こった事実譚を加えて創作した怪談。飯島の娘お露の死霊が、牡丹灯籠を提げて恋人新三郎のもとに通うという筋。1884年(明治17)、速記本を発行。講談・落語などの速記本刊行の最初。 ②1を福地桜痴が補綴、3世河竹新七が脚色した歌舞伎脚本。「怪異談牡丹灯籠」の題で1892年(明治25)、5代尾上菊五郎・2代坂東秀調らが初演。 →文献資料[牡丹灯篭] ぼたん‐な牡丹菜】 葉牡丹の別称。 ⇒ぼ‐たん【牡丹】 ぼたん‐なべ牡丹鍋】 猪肉・野菜・豆腐などを具材とした味噌味の鍋料理。猪鍋。ししなべ。〈[季]冬〉 ⇒ぼ‐たん【牡丹】

ほたる‐び【蛍火】🔗🔉

ほたる‐び蛍火】 ①夜間、蛍の放つ光。けいか。〈[季]夏〉。神代紀「―の光かかやく神」 ②埋火うずみびの小さく残ったもの。 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐ぶくろ【蛍袋・山小菜】🔗🔉

ほたる‐ぶくろ蛍袋・山小菜】 キキョウ科の多年草。原野・路傍などに自生し、高さ30〜50センチメートル。夏、茎頂に淡紫色の大きな鐘形花を数個下垂、そのさまが提灯(火垂る)に似る。山地のものは紅紫色をおびる。若芽は食用。花筒に蛍を入れるというのは俗説。〈[季]夏〉 ほたるぶくろ ホタルブクロ 撮影:関戸 勇 ⇒ほたる【蛍】

ほたる‐ぶね【蛍船】🔗🔉

ほたる‐ぶね蛍船】 蛍狩に行く人の乗る船。 ⇒ほたる【蛍】

[漢]螢🔗🔉

 字形 〔虫部10画/16画/7405・6A25〕 ⇒蛍

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